JPH0891848A - 竪型ガラス溶融炉 - Google Patents
竪型ガラス溶融炉Info
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- JPH0891848A JPH0891848A JP22777194A JP22777194A JPH0891848A JP H0891848 A JPH0891848 A JP H0891848A JP 22777194 A JP22777194 A JP 22777194A JP 22777194 A JP22777194 A JP 22777194A JP H0891848 A JPH0891848 A JP H0891848A
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- glass
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B5/00—Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
- C03B5/02—Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture in electric furnaces, e.g. by dielectric heating
- C03B5/033—Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture in electric furnaces, e.g. by dielectric heating by using resistance heaters above or in the glass bath, i.e. by indirect resistance heating
- C03B5/0336—Shaft furnaces
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 品質の優れたガラスを安定生産することがで
きる竪型ガラス溶融炉を提供すること。 【構成】 ガラス溶融炉のガラス原料加熱部は溶融炉の
水平断面のほぼ全域にわたる板状の抵抗発熱体6からな
り、該発熱体6の炉本体10の炉側壁と対向する辺部分
の厚さを他の発熱体面(発熱板)6aのそれよりも厚い
肉厚部6cとし、ターミナル部6bから電圧を印加して
ガラス原料を溶融させる。この時肉厚部6cは発熱板6
aより高い温度にすることができ、肉厚部6c近傍のガ
ラス素地をより高く加熱することができ、この部分のガ
ラス素地に上昇流が生じ、かつ隙間での下降流を減少さ
せる。前記隙間を通過したガラス素地も発熱体6の肉厚
部6cの高温化領域で加熱されるので、溶解または加熱
が十分に行われ、溶解不十分または加熱不十分なガラス
素地が発熱体6と炉側壁との隙間から通り抜けることを
防ぐことができる。
きる竪型ガラス溶融炉を提供すること。 【構成】 ガラス溶融炉のガラス原料加熱部は溶融炉の
水平断面のほぼ全域にわたる板状の抵抗発熱体6からな
り、該発熱体6の炉本体10の炉側壁と対向する辺部分
の厚さを他の発熱体面(発熱板)6aのそれよりも厚い
肉厚部6cとし、ターミナル部6bから電圧を印加して
ガラス原料を溶融させる。この時肉厚部6cは発熱板6
aより高い温度にすることができ、肉厚部6c近傍のガ
ラス素地をより高く加熱することができ、この部分のガ
ラス素地に上昇流が生じ、かつ隙間での下降流を減少さ
せる。前記隙間を通過したガラス素地も発熱体6の肉厚
部6cの高温化領域で加熱されるので、溶解または加熱
が十分に行われ、溶解不十分または加熱不十分なガラス
素地が発熱体6と炉側壁との隙間から通り抜けることを
防ぐことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は竪型ガラス溶融炉に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】ガラスの竪型電気溶融炉として図5に示
すように炉内の溶融ガラスに浸漬した電極5よりガラス
に直接通電し、発生するジュール熱によってガラスを加
熱してガラス素地4表面に原料投入口1から供給したガ
ラス原料(バッチ)3を溶融、清澄した後、炉の底部に
設けたガラス素地出口2よりガラスを作業部に搬送する
構造のものが一般的であった。しかしながら、棒状の電
極5を用い、ガラスのジュール熱による加熱を利用する
図5に示す従来の竪型電気溶融炉においては、炉の平面
内の電力分布を均一にすることは困難であり、特に電極
5の先端部近傍における電流密度が高くなり、電極5の
先端間のガラスの温度が高くなり易い。ガラスの電気抵
抗は温度が高いほど小さくなるので、その高温部にはま
すます電流が流れるようになり、局所加熱は更に助長さ
れることとなる。このような温度分布の不均一は炉内の
ガラス素地4に熱対流を起こさせ、その結果、熱履歴の
短いガラス素地4、つまり加熱が不十分で泡や未溶融物
を含んだガラス素地4がガラス素地出口2から流出する
こととなり、これが作業部に供給され製品に不具合が生
じる原因となる。更に、不均一な温度分布およびそれに
よって生じるガラス素地4の熱対流は、ガラス素地4の
表面のバッチ3の不均一な溶解を引き起こし、ガラス素
地4に局所的にバッチ層で覆われない部分が生じて、熱
損失が大きくなるとともに、ガラス温度の低下を招く。
このような問題は、アルカリ成分を含まない電気抵抗の
大きいガラスを溶融する場合において顕著になる。すな
わち、かかる無アルカリガラスは電気抵抗が大きいの
で、溶融に必要な電力をガラスに与えるためには、電極
5間の距離を小さくする必要があることから、上記の不
均一な温度分布が顕著となるのである。
すように炉内の溶融ガラスに浸漬した電極5よりガラス
に直接通電し、発生するジュール熱によってガラスを加
熱してガラス素地4表面に原料投入口1から供給したガ
ラス原料(バッチ)3を溶融、清澄した後、炉の底部に
設けたガラス素地出口2よりガラスを作業部に搬送する
構造のものが一般的であった。しかしながら、棒状の電
極5を用い、ガラスのジュール熱による加熱を利用する
図5に示す従来の竪型電気溶融炉においては、炉の平面
内の電力分布を均一にすることは困難であり、特に電極
5の先端部近傍における電流密度が高くなり、電極5の
先端間のガラスの温度が高くなり易い。ガラスの電気抵
抗は温度が高いほど小さくなるので、その高温部にはま
すます電流が流れるようになり、局所加熱は更に助長さ
れることとなる。このような温度分布の不均一は炉内の
ガラス素地4に熱対流を起こさせ、その結果、熱履歴の
短いガラス素地4、つまり加熱が不十分で泡や未溶融物
を含んだガラス素地4がガラス素地出口2から流出する
こととなり、これが作業部に供給され製品に不具合が生
じる原因となる。更に、不均一な温度分布およびそれに
よって生じるガラス素地4の熱対流は、ガラス素地4の
表面のバッチ3の不均一な溶解を引き起こし、ガラス素
地4に局所的にバッチ層で覆われない部分が生じて、熱
損失が大きくなるとともに、ガラス温度の低下を招く。
このような問題は、アルカリ成分を含まない電気抵抗の
大きいガラスを溶融する場合において顕著になる。すな
わち、かかる無アルカリガラスは電気抵抗が大きいの
で、溶融に必要な電力をガラスに与えるためには、電極
5間の距離を小さくする必要があることから、上記の不
均一な温度分布が顕著となるのである。
【0003】このような問題を解決するものとして、本
出願人は、先に図6に示すように最上部に原料投入口1
を有し、最下部にガラス素地出口2を備えた竪型のガラ
ス溶融炉において、該炉内のガラス素地4に浸漬するレ
ベルに、当該レベルにおける炉の水平断面のほぼ全領域
にわたって板状抵抗発熱体6を設けたことを特徴する竪
型ガラス溶融炉を開発し、特許出願を行った(特開平1
−167237号、特開平2−199029号)。図6
は本出願人の先の発明に関する一実施例の竪型ガラス溶
融炉の縦断面図、図7は図1のA−A線に沿う断面図で
ある。図6および図7に示す竪型ガラス溶融炉において
は、炉本体10内のガラス素地4の表面にはガラス原料
(バッチ)3が均等に供給されている。そして、炉内の
ガラス素地4に浸漬した板状抵抗発熱体6は、均一に分
布した多数の開口7を有する板状の発熱体6aと、その
両端から上方に立ち上るターミナル部6bを備えてお
り、板状抵抗発熱体6の炉外の端部は電源Vに接続され
ている。
出願人は、先に図6に示すように最上部に原料投入口1
を有し、最下部にガラス素地出口2を備えた竪型のガラ
ス溶融炉において、該炉内のガラス素地4に浸漬するレ
ベルに、当該レベルにおける炉の水平断面のほぼ全領域
にわたって板状抵抗発熱体6を設けたことを特徴する竪
型ガラス溶融炉を開発し、特許出願を行った(特開平1
−167237号、特開平2−199029号)。図6
は本出願人の先の発明に関する一実施例の竪型ガラス溶
融炉の縦断面図、図7は図1のA−A線に沿う断面図で
ある。図6および図7に示す竪型ガラス溶融炉において
は、炉本体10内のガラス素地4の表面にはガラス原料
(バッチ)3が均等に供給されている。そして、炉内の
ガラス素地4に浸漬した板状抵抗発熱体6は、均一に分
布した多数の開口7を有する板状の発熱体6aと、その
両端から上方に立ち上るターミナル部6bを備えてお
り、板状抵抗発熱体6の炉外の端部は電源Vに接続され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記本出願人の図6、
図7に示す竪型ガラス溶融炉によれば、図5に示す電極
5を用いた加熱方法に比べ、温度分布が均一で熱対流が
小さくなり、熱履歴の短いガラス素地4が流出し難くな
るため、高品質のガラスを効率的に製造することが可能
となった。しかし、板状抵抗発熱体6と炉本体10の炉
壁表面が共に白金製なので、両者が接触すると融着し
て、板状抵抗発熱体6が炉本体10からはずれなくなっ
たり、また板状抵抗発熱体6に流れる加熱電流が炉本体
10の白金部分にも流れる不都合がある。したがって、
例えば図3に示すように板状抵抗発熱体6と炉本体10
の炉壁との間には数cmの隙間が必要である。
図7に示す竪型ガラス溶融炉によれば、図5に示す電極
5を用いた加熱方法に比べ、温度分布が均一で熱対流が
小さくなり、熱履歴の短いガラス素地4が流出し難くな
るため、高品質のガラスを効率的に製造することが可能
となった。しかし、板状抵抗発熱体6と炉本体10の炉
壁表面が共に白金製なので、両者が接触すると融着し
て、板状抵抗発熱体6が炉本体10からはずれなくなっ
たり、また板状抵抗発熱体6に流れる加熱電流が炉本体
10の白金部分にも流れる不都合がある。したがって、
例えば図3に示すように板状抵抗発熱体6と炉本体10
の炉壁との間には数cmの隙間が必要である。
【0005】ところが、前記隙間から溶解不十分または
加熱不十分なガラス素地4が図3(b)の矢印のように
流出することがあった。この隙間をガラス素地4が通り
抜けていくため、泡が多く、不均質または微弱な組成ム
ラである脈理が大きくなる。この脈理が得られるとガラ
スの屈折率の差となってあらわれ、スジ状の欠点として
観察され、リボイルしやすい品質の悪いガラスとなるこ
とがあった。本発明の目的は品質の優れたガラスを安定
生産することができる竪型ガラス溶融炉を提供すること
である。また、本発明の目的は板状抵抗発熱体と炉本体
の炉壁との隙間に溶解不十分または加熱不十分なガラス
素地の通り抜けを防いだ竪型ガラス溶融炉を提供するこ
とである。
加熱不十分なガラス素地4が図3(b)の矢印のように
流出することがあった。この隙間をガラス素地4が通り
抜けていくため、泡が多く、不均質または微弱な組成ム
ラである脈理が大きくなる。この脈理が得られるとガラ
スの屈折率の差となってあらわれ、スジ状の欠点として
観察され、リボイルしやすい品質の悪いガラスとなるこ
とがあった。本発明の目的は品質の優れたガラスを安定
生産することができる竪型ガラス溶融炉を提供すること
である。また、本発明の目的は板状抵抗発熱体と炉本体
の炉壁との隙間に溶解不十分または加熱不十分なガラス
素地の通り抜けを防いだ竪型ガラス溶融炉を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、ガラス原料投入部
とガラス原料を溶融する加熱部とガラス素地出口部とを
備えた竪型ガラス溶融炉において、ガラス原料加熱部は
溶融炉の水平断面のほぼ全域にわたる板状の抵抗発熱体
からなり、該抵抗発熱体の炉側壁と対向する辺部分の厚
さを他の発熱体面のそれよりも厚い肉厚部とした竪型ガ
ラス溶融炉である。また、図2に示すように、板状抵抗
発熱体の肉厚部6cの厚みをTとし、肉厚部6cの幅を
Aとして、板状抵抗発熱体の一辺の長さをaとして、そ
の発熱板6a部分の厚みをtとすると、 t<T≦3t a/100<A≦a/10 であることが好ましく、より好ましくは3t/2≦T≦
3tである。
構成によって達成される。すなわち、ガラス原料投入部
とガラス原料を溶融する加熱部とガラス素地出口部とを
備えた竪型ガラス溶融炉において、ガラス原料加熱部は
溶融炉の水平断面のほぼ全域にわたる板状の抵抗発熱体
からなり、該抵抗発熱体の炉側壁と対向する辺部分の厚
さを他の発熱体面のそれよりも厚い肉厚部とした竪型ガ
ラス溶融炉である。また、図2に示すように、板状抵抗
発熱体の肉厚部6cの厚みをTとし、肉厚部6cの幅を
Aとして、板状抵抗発熱体の一辺の長さをaとして、そ
の発熱板6a部分の厚みをtとすると、 t<T≦3t a/100<A≦a/10 であることが好ましく、より好ましくは3t/2≦T≦
3tである。
【0007】
【作用】図3(a)に示すように板状抵抗発熱体の炉側
壁と対向する辺部分の厚さを他の発熱体面(発熱板)の
それよりも厚い肉厚部とすることにより、該肉厚部を他
の発熱体面より高い温度にすることができる。この発熱
体面の肉厚部の高温化により板状抵抗発熱体と炉側壁と
の隙間近傍のガラス素地4をより高温に加熱することが
でき、ガラス素地4に上昇流Aが生じ、かつ前記隙間で
の下降流を減少させる。また、前記隙間を通過したガラ
ス素地4も板状抵抗発熱体の肉厚部の高温化領域で加熱
されたものであるので、溶解または加熱が十分に行われ
る。こうして、溶解不十分または加熱不十分なガラス素
地4が板状抵抗発熱体と炉側壁との隙間から通り抜ける
ことを防ぐことができる。
壁と対向する辺部分の厚さを他の発熱体面(発熱板)の
それよりも厚い肉厚部とすることにより、該肉厚部を他
の発熱体面より高い温度にすることができる。この発熱
体面の肉厚部の高温化により板状抵抗発熱体と炉側壁と
の隙間近傍のガラス素地4をより高温に加熱することが
でき、ガラス素地4に上昇流Aが生じ、かつ前記隙間で
の下降流を減少させる。また、前記隙間を通過したガラ
ス素地4も板状抵抗発熱体の肉厚部の高温化領域で加熱
されたものであるので、溶解または加熱が十分に行われ
る。こうして、溶解不十分または加熱不十分なガラス素
地4が板状抵抗発熱体と炉側壁との隙間から通り抜ける
ことを防ぐことができる。
【0008】図2に示すように、板状抵抗発熱体の肉厚
部6cの厚みをTとし、肉厚部6cの幅をAとして、板
状抵抗発熱体の一辺の長さをaとして、その発熱板6a
部分の厚みをtとすると、 t<T≦3t a/100<A≦a/10 であることが好ましく、より好ましくは3t/2≦T≦
3tである。t≧Tであると肉厚部6cを他の発熱体面
(発熱板)6aより高い温度にすることができない。ま
たT>3tであると肉厚部6cが他の発熱体面(発熱
板)6aよりも異常に高い温度となり、発熱板6a部分
が破断する可能性が生じる。また、a/100≧Aであ
ると十分な熱量を得ることができず、発熱板6a部分の
肉厚部6c近傍に存在するガラス素地を十分に加熱する
ことができない。また、A>a/10であると高温化領
域が広くなり、板状抵抗発熱体と炉側壁との隙間近傍に
発生する上昇流が弱くなり、本発明の板状抵抗発熱体が
実現すべき温度分布が均一で熱対流が小さい加熱を実現
することができなくなる。
部6cの厚みをTとし、肉厚部6cの幅をAとして、板
状抵抗発熱体の一辺の長さをaとして、その発熱板6a
部分の厚みをtとすると、 t<T≦3t a/100<A≦a/10 であることが好ましく、より好ましくは3t/2≦T≦
3tである。t≧Tであると肉厚部6cを他の発熱体面
(発熱板)6aより高い温度にすることができない。ま
たT>3tであると肉厚部6cが他の発熱体面(発熱
板)6aよりも異常に高い温度となり、発熱板6a部分
が破断する可能性が生じる。また、a/100≧Aであ
ると十分な熱量を得ることができず、発熱板6a部分の
肉厚部6c近傍に存在するガラス素地を十分に加熱する
ことができない。また、A>a/10であると高温化領
域が広くなり、板状抵抗発熱体と炉側壁との隙間近傍に
発生する上昇流が弱くなり、本発明の板状抵抗発熱体が
実現すべき温度分布が均一で熱対流が小さい加熱を実現
することができなくなる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面とともに説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。本発明の一実施例の竪型ガラス溶融炉は板状抵
抗発熱体6の形状を除いて図6に示すものとほぼ同一構
造を備えたものである。なお、本実施例の板状抵抗発熱
体6の材料としては、白金、白金−ロジウム合金、モリ
ブデン、モリブデンの表面に白金を被覆したものなどが
用いられるが、特に白金または白金−ロジウム合金が望
ましい。これらの材料の電気抵抗の温度係数はガラスの
それに比べるとはるかに小さいことから、温度制御が非
常に容易となるという利点がある。
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。本発明の一実施例の竪型ガラス溶融炉は板状抵
抗発熱体6の形状を除いて図6に示すものとほぼ同一構
造を備えたものである。なお、本実施例の板状抵抗発熱
体6の材料としては、白金、白金−ロジウム合金、モリ
ブデン、モリブデンの表面に白金を被覆したものなどが
用いられるが、特に白金または白金−ロジウム合金が望
ましい。これらの材料の電気抵抗の温度係数はガラスの
それに比べるとはるかに小さいことから、温度制御が非
常に容易となるという利点がある。
【0010】本実施例のガラス溶融炉においては、板状
抵抗発熱体6の発熱板6aが一辺100cmの正方形の
板状であって、90%Pt−10%Rh製の板状抵抗発
熱体6を設置した。開口7は直径10mmの円形とし、
隣り合う開口の間隔は20mmと設定した。また、図1
の斜視図と図2の板状抵抗発熱体6の断面図(図1のA
−A線断面)に示すように本実施例のガラス溶融炉の板
状抵抗発熱体6は厚さ0.5mmのパンチングプレート
でできていて、板状抵抗発熱体6のターミナル部6bに
ある辺を除く、炉本体10の炉壁と対向する辺(長さ約
100cm、厚さ約0.5mm)近傍の幅約20mm分
のみ厚さ約1.0mmの肉厚部6cとする。そして、板
状抵抗発熱体6に通電することによりガラスの加熱がな
される。このとき、板状抵抗発熱体6の抵抗値は温度に
応じて一義的に定められるものであり、所定の電力を供
給することにより正確に所定量の熱を発生させることが
できる。また、この板状抵抗発熱体6は、その発熱板6
aが炉本体10の水平断面の全領域にわたって均等に設
けられているからガラス素地4が該水平断面の全領域で
均等に加熱されるようになり、当該水平断面におけるガ
ラス素地4の温度分布は著しく均一になる。
抵抗発熱体6の発熱板6aが一辺100cmの正方形の
板状であって、90%Pt−10%Rh製の板状抵抗発
熱体6を設置した。開口7は直径10mmの円形とし、
隣り合う開口の間隔は20mmと設定した。また、図1
の斜視図と図2の板状抵抗発熱体6の断面図(図1のA
−A線断面)に示すように本実施例のガラス溶融炉の板
状抵抗発熱体6は厚さ0.5mmのパンチングプレート
でできていて、板状抵抗発熱体6のターミナル部6bに
ある辺を除く、炉本体10の炉壁と対向する辺(長さ約
100cm、厚さ約0.5mm)近傍の幅約20mm分
のみ厚さ約1.0mmの肉厚部6cとする。そして、板
状抵抗発熱体6に通電することによりガラスの加熱がな
される。このとき、板状抵抗発熱体6の抵抗値は温度に
応じて一義的に定められるものであり、所定の電力を供
給することにより正確に所定量の熱を発生させることが
できる。また、この板状抵抗発熱体6は、その発熱板6
aが炉本体10の水平断面の全領域にわたって均等に設
けられているからガラス素地4が該水平断面の全領域で
均等に加熱されるようになり、当該水平断面におけるガ
ラス素地4の温度分布は著しく均一になる。
【0011】このようなことから、水平面内の温度ムラ
に起因するガラス素地4の対流が防止される。また、こ
のガラス溶融炉内のガラス素地4は、発熱板6aと接触
する部分が最高温度になり、該発熱板6aより下方に向
けて深くなるに従って温度が低くなる。従ってこの発熱
板6aよりも下側ではガラス素地4に熱対流が殆ど生じ
ない。また、ターミナル部6bに8.5ボルトの電圧を
印加すると板状抵抗発熱体6の厚さ約0.5mmの面が
1600℃に加熱されたときに、肉厚部6cである厚さ
1.0mmの辺部分は1650℃まで発熱する。こうし
て、図3(a)に示すように、板状抵抗発熱体6の肉厚
部6cの高温化により該発熱体6と炉本体10の炉側壁
との隙間近傍のガラス素地4をより高く加熱することが
でき、矢印で示すようにガラス素地4に上昇流Aが生
じ、かつ該隙間での下降流を減少させる。また、前記隙
間を通過したガラス素地4も、該発熱体6の肉厚部6c
の高温化領域で加熱されたものであるので、溶解または
加熱が十分に行われる。以上のように、溶解不十分また
は加熱不十分なガラス素地4が板状抵抗発熱体6と炉本
体10の炉側壁との隙間から通り抜けることを防ぐこと
ができる。
に起因するガラス素地4の対流が防止される。また、こ
のガラス溶融炉内のガラス素地4は、発熱板6aと接触
する部分が最高温度になり、該発熱板6aより下方に向
けて深くなるに従って温度が低くなる。従ってこの発熱
板6aよりも下側ではガラス素地4に熱対流が殆ど生じ
ない。また、ターミナル部6bに8.5ボルトの電圧を
印加すると板状抵抗発熱体6の厚さ約0.5mmの面が
1600℃に加熱されたときに、肉厚部6cである厚さ
1.0mmの辺部分は1650℃まで発熱する。こうし
て、図3(a)に示すように、板状抵抗発熱体6の肉厚
部6cの高温化により該発熱体6と炉本体10の炉側壁
との隙間近傍のガラス素地4をより高く加熱することが
でき、矢印で示すようにガラス素地4に上昇流Aが生
じ、かつ該隙間での下降流を減少させる。また、前記隙
間を通過したガラス素地4も、該発熱体6の肉厚部6c
の高温化領域で加熱されたものであるので、溶解または
加熱が十分に行われる。以上のように、溶解不十分また
は加熱不十分なガラス素地4が板状抵抗発熱体6と炉本
体10の炉側壁との隙間から通り抜けることを防ぐこと
ができる。
【0012】また、本発明の実施例の板状抵抗発熱体6
において、その開口7の直径(開口形状が多角形の場合
はその最も長い対角線の長さ)D、隣り合う開口7、
7’の中心間距離P、発熱板6aの最も長い対角線の長
さ(円形の場合はその直径)Lの間には次のような関係
にあることが望ましい(なお、直径D、隣接する二つの
開口間の中心間距離P、発熱板6aの最も長い対角線の
長さLについては図7を参照)。 D>1mm、 D/L<0.5 D/P>0.1 D>1mmと設定することで開口7の開口の加工性を高
め、また、未溶解物による開口の目詰まりを防ぐ。ま
た、D/L<0.5と設定することでガラス素地の平面
内温度分布の均一性を損なわないようにし、D/P>
0.1と設定することでガラス素地4の熱履歴の不均質
性を防ぐ。また、板状抵抗発熱体6は図4に示すような
断面形状(図1のA−A線断面)を有するものを用いて
もよい。すなわち、平板状のものだけでなく、波板状
(図4(a))、丸板状(図4(b))、平板と波板と
の組み合わせ形状(図4(c))、平板と丸板との組み
合わせ形状(図4(d))などである。
において、その開口7の直径(開口形状が多角形の場合
はその最も長い対角線の長さ)D、隣り合う開口7、
7’の中心間距離P、発熱板6aの最も長い対角線の長
さ(円形の場合はその直径)Lの間には次のような関係
にあることが望ましい(なお、直径D、隣接する二つの
開口間の中心間距離P、発熱板6aの最も長い対角線の
長さLについては図7を参照)。 D>1mm、 D/L<0.5 D/P>0.1 D>1mmと設定することで開口7の開口の加工性を高
め、また、未溶解物による開口の目詰まりを防ぐ。ま
た、D/L<0.5と設定することでガラス素地の平面
内温度分布の均一性を損なわないようにし、D/P>
0.1と設定することでガラス素地4の熱履歴の不均質
性を防ぐ。また、板状抵抗発熱体6は図4に示すような
断面形状(図1のA−A線断面)を有するものを用いて
もよい。すなわち、平板状のものだけでなく、波板状
(図4(a))、丸板状(図4(b))、平板と波板と
の組み合わせ形状(図4(c))、平板と丸板との組み
合わせ形状(図4(d))などである。
【0013】
【発明の効果】板状抵抗発熱体の炉側壁と対面する辺を
他の発熱体面よりも厚くすることにより該肉厚部が他の
発熱体面より高い温度にすることができる。これによっ
て、溶解または加熱不十分なガラス素地の発熱体と炉側
壁との隙間からの通過を防ぐことができる。
他の発熱体面よりも厚くすることにより該肉厚部が他の
発熱体面より高い温度にすることができる。これによっ
て、溶解または加熱不十分なガラス素地の発熱体と炉側
壁との隙間からの通過を防ぐことができる。
【図1】 本発明の一実施例のガラス溶融炉の板状抵抗
発熱体とその近傍の炉本体の側壁とを示す斜視図であ
る。
発熱体とその近傍の炉本体の側壁とを示す斜視図であ
る。
【図2】 図1の板状抵抗発熱体の断面図(図1のA−
A線断面)である。
A線断面)である。
【図3】 本発明と従来技術の板状抵抗発熱体の肉厚部
と炉側壁との隙間近傍のガラス素地の流れを説明する図
である。
と炉側壁との隙間近傍のガラス素地の流れを説明する図
である。
【図4】 本発明の実施例のガラス溶融炉の板状抵抗発
熱体の断面図(図1のA−A線断面)の変形例である。
熱体の断面図(図1のA−A線断面)の変形例である。
【図5】 従来技術のガラス溶融炉の断面図である。
【図6】 板状抵抗発熱体を用いる従来技術のガラス溶
融炉の断面図である。
融炉の断面図である。
【図7】 図6の平面図である。
1…原料投入口、2…ガラス素地出口、3…ガラス原
料、4…ガラス素地、6…板状抵抗発熱体、6a…発熱
板、6b…ターミナル部、6c…肉厚部、7…開口
料、4…ガラス素地、6…板状抵抗発熱体、6a…発熱
板、6b…ターミナル部、6c…肉厚部、7…開口
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラス原料投入部とガラス原料を溶融す
る加熱部とガラス素地出口部とを備えた竪型ガラス溶融
炉において、 ガラス原料加熱部は溶融炉の水平断面のほぼ全域にわた
る板状の抵抗発熱体からなり、該抵抗発熱体の炉側壁と
対向する辺部分の厚さを他の発熱体面のそれよりも厚い
肉厚部としたことを特徴とする竪型ガラス溶融炉。 - 【請求項2】 板状抵抗発熱体の肉厚部の厚みをTと
し、肉厚部の幅をAとして、板状抵抗発熱体の一辺の長
さをaとして、その発熱体面部分の厚みをtとするとき
に、 t<T≦3t a/100<A≦a/10 なる関係が成立することを特徴とする請求項1記載の竪
型ガラス溶融炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22777194A JPH0891848A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 竪型ガラス溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22777194A JPH0891848A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 竪型ガラス溶融炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0891848A true JPH0891848A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16866129
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22777194A Pending JPH0891848A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 竪型ガラス溶融炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0891848A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011528841A (ja) * | 2008-07-08 | 2011-11-24 | ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ− | 電気的な回路アセンブリおよぼそれを組み込んでいる構造コンポーネント |
| JPWO2020225962A1 (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | ||
| CN113646273A (zh) * | 2019-04-12 | 2021-11-12 | 格拉斯费雷克有限公司 | 加热元件、用于使用所述加热元件熔化材料的系统和方法 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP22777194A patent/JPH0891848A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011528841A (ja) * | 2008-07-08 | 2011-11-24 | ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ− | 電気的な回路アセンブリおよぼそれを組み込んでいる構造コンポーネント |
| CN113646273A (zh) * | 2019-04-12 | 2021-11-12 | 格拉斯费雷克有限公司 | 加热元件、用于使用所述加热元件熔化材料的系统和方法 |
| US12372301B2 (en) | 2019-04-12 | 2025-07-29 | Glassflake Ltd | Heating element, a system and method for melting materials using said heating element |
| JPWO2020225962A1 (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 |
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