JPH089214Y2 - 支柱を用いない屋外防音壁 - Google Patents

支柱を用いない屋外防音壁

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JPH089214Y2
JPH089214Y2 JP1993060978U JP6097893U JPH089214Y2 JP H089214 Y2 JPH089214 Y2 JP H089214Y2 JP 1993060978 U JP1993060978 U JP 1993060978U JP 6097893 U JP6097893 U JP 6097893U JP H089214 Y2 JPH089214 Y2 JP H089214Y2
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soundproof wall
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悌次 岡崎
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シビル環境エンジニヤリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、道路及び鉄道等の騒音
防止対策のために設置する防音壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の防音壁の構造は、図6に示すよう
に、H鋼や鋼管等の支柱aを間隔をあけて設け、支柱a
と支柱aの間に、梁や平板、或いは防音壁パネルb(以
下支間材という)をわたし音を遮断するため隙間をふさ
ぐ形式のものである。この防音壁パネルに吸音体を有す
るものは、図7に示すように、パネルの両側枠にわた
り、表側には表板6(穴明き)を、裏側に裏板Cを配し
てふさぎ、その中に裏面側に空気層13を存して吸音体
5が入っているが、音の遮断と力の伝達はこの裏板Cが
受け持っている。吸音体5を有しないものは、構造的に
は吸音体5を有するものの裏板Cだけを取り出したよう
ものである。
【0003】また、防音壁として、例えば、実開昭61
−6512号公報に記載の考案があるが、これは透光性
壁板の板面2方向のうち、少なくとも1方向の両端を折
り曲げることにより、壁板の曲げ強度を増強し透光性遮
音板が必要としていた鋼製枠材を無くしく、枠材或いは
支柱の一部をこの折り曲げ部分で置き換えようとするも
ので、見える機能を確保する命題からそれが可能な大き
さの平板部分を必要とする。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】防音壁に作用する外力
の主なものは風荷重であるが、従来の防音壁はこれを一
度支間材にて受け、支間材を通じて支柱aに伝達し、支
柱aが基礎に伝達する構造となっている。支柱aが等間
隔に配置されているとすると、支柱間隔の風荷重を一本
の支柱aが受け持つことになる。このため、支柱aは大
きいものが必要となり、基礎構造物に伝達される荷重は
支柱設置部に集中することになる。
【0005】鋼板のそのままでは曲げ抵抗が少ないが、
デッキプレート、キーストーンプレート、或いは波板や
屋根材のように、板に型を付ける(以下形板という)
と、曲げ抵抗が増加し、建築物の床、屋根材として各種
の形板が開発され市販されている。
【0006】従来の防音壁の支間材は、風を受けるだけ
で、構造体として風に抵抗する力を有しない。この支間
材がなければ、この部分の風圧はなく、支間材に風圧が
掛かれば、それを支柱にわたしているだけである。すな
わち、この支間材は水平方向には力が伝達できるが、鉛
直方向には力が伝達できないのが原因である。
【0007】一方、支柱aは基礎に固定されて、片持梁
にて鉛直方向にかかる力を基礎に伝達できる能力をもっ
ている。最終的には外力は全て基礎に伝達されるので、
支間材が支柱aと同じく、鉛直方向に力を伝達する能力
を有するならば支柱aにかかる力は減り、この伝達能力
をアップすると支柱aはいらなくなることになる。
【0008】従来の防音壁の支間材は、音を遮断する能
力しか有しない。この支間材に外力に直接抵抗する能力
をもたしても音の遮断能力が損なわれるわけでなく、2
つの機能を兼用させることも充分可能である。
【0009】本考案は防音壁の支間材、つまり壁板自身
に外力に抵抗する機能を持たせて、支柱をなくし、工費
と工期の削減をはかるこができる屋外防音壁を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、道路、鉄道等の騒音防止対策として設置する本考案
の屋外防音壁は、表裏に交互して小間隔で縦方向に平行
する凹、凸条部1、2を有した波形板、デッキプレート
等からなる形板3と、形板の側端に、同様な形板の前記
凹、凸条部を互いに重ね合せ、この形板の道路側に面す
る表面にわたり上下に所定間隔をあけて形板を幅方向に
連結した横さん9と、各横さん9間に形板に接して充填
した吸音体5と、その表面全般を覆う如く穴明表板6を
連続して取付けて防音壁7を形成すると共に、下部を基
礎に固定すべく所定長さ形板3を突出させた壁体4を構
したものである。
【0011】
【作用】前記のように構成された波板、デッキプレート
からなる形板3の表面側に、吸音体5、横さん9、穴明
表板6を取付けてなる壁体4の形板3の根部を、図5に
示すように土工部基礎8の盛土路体の土中に順次に埋設
し固定して道路、鉄道沿いに防音壁を施工する。
【0012】そして、防音壁7を備えた壁体4の形板3
の形状と、その下部の差込み根入れ長にて風荷重、風圧
等の外力に抵抗させるもので、従来の防音壁は風荷重が
支柱に集中するが、この集中荷重をこの片持板の形板3
に分散させて負担させることにより、道路、鉄道等の防
音対策として施工する防音壁の組付け用の支柱をなくす
ることができ、施工が簡単で工期短縮と工費節減が可能
となる。
【0013】また、中間基礎としてコンクリート基礎を
設け、それに壁体4の形板を取付けてもよい。さらに高
架部においては、基礎(壁高欄)施工時に、壁体4の形
板3の根部を壁高欄の中に埋め込む工法や、壁高欄施工
後、図2に示すように壁高欄の下部に配設した支持台1
0及び壁高欄上に下端の横さん9aをコンクリートアン
カー等の固定金具を用いて壁体4の根部を固定すること
もできる。
【0014】風荷重を図4に示すような片持板で受ける
場合と、従来の支柱間隔材を通して支柱aに伝達する場
合を比較する。風荷重は分布荷重で、これをqkg/m2
防音壁の高さをHmとすると、片持板固定端にかかる曲
げモーメントはM 0 =q H2 /2となる。これを支柱間
隔l mの支柱で受け持たせるとなると、M = M0 ・l =
q H2 l /2の曲げモーメントが支柱1本にかかること
になる。
【0015】ところで、支柱間隔を2m、支柱aの巾を
20cmとすると、20m巾でその10倍の風を受け持っ
ていることになる。抵抗モーメントは形状が同じならば
板厚に比例するものと概算上仮定すると、支柱aと形状
が同じで肉厚が1/10のものを横に並べても風荷重に
は抵抗でき、かつ、横に並べることから支間が閉じられ
る。支間を閉じることができると、音の遮断が可能で、
従来の防音壁のように、音の遮断のために支間材を設け
る必要はなくなる。したがって、支柱なくして道路、鉄
道等の防音壁を簡単に施工できる。
【0016】
【実施例】この考案は、従来の防音壁の支柱aで風荷重
に抵抗する構造形式の固定概念を打破ったものである。
従来の防音壁の支間材は音を遮断するために設けたもの
であるが、このため風荷重が発生し、支間材そのものは
防音壁全体としての風の抵抗には何ら寄与していない。
支間材の有効利用を考えたのが本考案の防音壁で、デッ
キプレートなどの形板と吸音体、穴明表板を組み合わ
せ、片持板の形で連続配置することにより、音の遮断性
能を保持し、支柱aを不要にしたものである。
【0017】以下、本考案を図面に実施例について説明
すると、図1〜図3は、高架構造物に実施した例を示す
もので、表裏に交互して縦方向に平行する溝型の凹条部
1と凸条部2を比較的小間隔の等間隔に配列した波形
、デッキプレートからなる形板3の下部を支持台10
及び壁高欄8の上部に取付け、その形板の側端に、同様
な形板3の凹、凸条部1、2を互いに重ね合せて幅方向
に連設すると共に、この形板3・・の表面に何本かの横
さん9を表面側に上下に間隔を開けて通して形板3を継
ぎ合せ、それらの横さん9,9間に、グラスウール、ロ
ックウール等の吸音体5を装填し、その表面を覆う如く
無数の穴を均等に穿設した穴明表板6を横さん9にわた
取付けて防音壁7を形成し、その下方には基礎に固定
するために所定長さ形板を突出した壁体4を構成したも
のである。
【0018】高架の壁高欄8に軽量形鋼からなる支持台
10を取付、前記壁体4の形板3の下部を支持台10及
び壁高欄8の上部に固定金具11で取り付けて防音壁を
構成し、車の衝突で1枚だけが落下しないようにしたも
のである。なお、図中12は防音壁の上端に取り付けた
笠木、13は壁体4の内部に形板3の凹、凸条部1、2
によってできる空気層である。
【0019】図5は、本考案の防音壁を盛土構造物に実
施した例を示すもので、前記のように構成した壁体4の
形板3の下部を、土工部の基礎8の盛土路体の土中に直
接埋設し固定したものである。
【0020】表1に通常のH鋼の支柱材と本考案に使用
するデッキプレートによる形板3の断面係数の一例と重
量を示す。形板3については、支柱防音壁の一般的な支
間である2mと4m巾当たりの断面係数を示す。一部材
当たりでは支柱aの方が断面係数が大きいが、支間全体
としてみると形板3の断面係数も充分従来の支柱aに対
向できる。そして、形板3は簡単に切断でき、曲げモー
メントの大きいところは2枚合わせで使用するなどの方
法をとれば、形板3のみで充分風荷重に抵抗できるもの
である。
【0021】表2は防音壁の風抵抗材の必要断面係数を
試算したものであるが、一般的に防音壁の高さは5m以
下であることを考えると、接合部が2枚重ね合わせとす
れば、形板3で充分風に抵抗できることがわかる。
【0022】
【表1】
【表2】
【0023】
【考案の効果】上記のように本考案は、表裏に交互して
小間隔で縦方向に平行する凹、凸条部を有した波形板、
デッキプレート等からなる形板と、形板の側端に、同様
な形板の前記凹、凸条部を互いに重ね合せ、この形板の
道路側に面する表面にわたり上下に所定間隔をあけて形
板を幅方向に連結した横さんと、各横さん間に形板に接
して充填した吸音体と、その表面全般を覆う如く穴明表
板を連続して取付けて形成した防音壁を備えた壁体とか
らなり、防音壁体部の下方に突出した形板下部を基礎に
固定する屋外防音壁であるから、壁体を長さ方向に接続
するための特別の連結係合部の成形が不要で、しかも、
縦列の凹凸条部が風荷重、風圧等の外力による壁体の曲
げ、ねじれに抵抗して従来の支柱に集中する集中荷重を
分散し、負担するため、道路、鉄道等の防音対策として
設置される防音壁の支柱も不要でその経費が大巾に削減
される。さらに支柱の無い分、表面前部が吸音状になる
から、従来の支柱部分で音が反響していたものに比べ支
柱間当たり4mについて2〜3%吸音率が上がり、防音
壁全体の吸音性能を向上することができる。
【0024】また、本考案の防音壁は、図5に示す盛土
路体に設置する場合にも、電柱や矢板を打ち込むと同様
に特別な基礎を必要としないことで、基礎工事の経費が
削減される。防音壁全体工費のうち、高架構造物では支
柱工費が約半分、盛土構造物では基礎工費と支柱工事費
が大半を占めているが、本考案の防音壁では、工費が半
減し、国費が大巾に節約される。ことに特別な支柱工費
が不要なことと、従来の防音壁のように50cmないし1
00cmの防音式箱体を支柱間に積まなくてもよく、大き
な単位で形板の取付けが可能なことにより、工期も大巾
に短縮できる。
【0025】なお、デッキプレートなどの形板には、そ
れ自身では風に抵抗できない外装板も簡単に取付けら
れ、美観上及び走行安全上からの外装が、特に大がかり
な工事をすることなく可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の防音壁の背面図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同横断面詳細図である。
【図4】同防音壁の風荷重載荷状況説明図である。
【図5】本考案の防音壁の盛土部施工例を示す縦断面図
である。
【図6】従来の防音壁パネルの横断面詳細図である。
【図7】従来の防音壁パネルの横断面詳細図である。
【符号の説明】
1…凹条部 2…凸条部 3…形板 4…壁体 5…吸音体 6…表板 7…防音壁全体 8…基礎 9…横さん 10…支持台 11…固定金具 12…笠木 13…空気層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表裏に交互して小間隔で縦方向に平行する
    凹、凸条部を有した波形板、デッキプレート等からなる
    形板と、形板の側端に、同様な形板の前記凹、凸条部を
    互いに重ね合せ、この形板の道路側に面する表面にわた
    り上下に所定間隔をあけて形板を道路の長さ方向に連結
    する横さんと、各横さん間に形板に接して充填した吸音
    体と、横さん及び吸音体の表面を覆う如く取付けた穴明
    表板とで防音壁を形成すると共に、下部を基礎に固定す
    べく所定長さ形板を突出した壁体としてなる支柱を用い
    ない屋外防音壁。
JP1993060978U 1993-11-12 1993-11-12 支柱を用いない屋外防音壁 Expired - Lifetime JPH089214Y2 (ja)

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JPH0653616U JPH0653616U (ja) 1994-07-22
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JP2007162250A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Sasakura Engineering Co Ltd 防音壁
JP2010209631A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Meielec:Kk 穴付き柱状管

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