JPH0892424A - ポリオレフィンフィルム用マスターバッチ及びポリオレフィンフィルム用組成物 - Google Patents

ポリオレフィンフィルム用マスターバッチ及びポリオレフィンフィルム用組成物

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JPH0892424A
JPH0892424A JP6227886A JP22788694A JPH0892424A JP H0892424 A JPH0892424 A JP H0892424A JP 6227886 A JP6227886 A JP 6227886A JP 22788694 A JP22788694 A JP 22788694A JP H0892424 A JPH0892424 A JP H0892424A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリオレフィンのフイルムが本来有する好ま
しい特徴を損なうことなく、分散性が良好で、外観、耐
傷付き性などのフイルム物性の良好なフイルム用として
有用な無機系微粒子の高濃度マスターバッチを得る。 【構成】 平均粒子径が50〜500μで100μ以下
の微粒子の割合が10重量%以上のオレフィン重合体粒
子に、平均粒子径が1.0〜4.0μ、嵩比重が0.2
5〜0.50の無機系微粉末3.0〜25.0重量%を
配合し、混合した後、混練機を用いて溶融混練したこと
を特徴とするポリオレフィンフィルム用マスターバッチ
及びそれを使用したポリオレフィンフィルム用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオレフィンフィルム
用マスターバッチ、及びそれを使用したポリオレフィン
フィルム用組成物に関する。詳しくはオレフィン重合体
と耐ブロッキング剤としての無機系微粉末を高濃度に含
有したマスターバッチ組成からなり、これをポリオレフ
ィンに配合した際に無機系微粉末の分散性が良好でフィ
ルムの外観、透明性、耐ブロッキング性、耐傷付き性の
良好なポリオレフィンフィルム用組成物を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンのフイルムは、広範な用
途に供されている。例えば、食品包装をはじめとする種
々の物品の包装用素材として広く使用されている。特に
ポリプロピレンのフイルムは、機械的な諸特性および透
明性、光沢などの光学的性質さらには水蒸気遮断性、無
臭性等の食品衛生性などが優れていることから、食品包
装用分野を中心に広く用いられている。しかしながらポ
リオレフィンのフイルム自体は、耐ブロッキング性に劣
るために、フイルムを重ねるとフイルムが互いに密着す
るブロッキングを起こし、包装等の作業性を著しく低下
させる欠点を有している。このため、ポリオレフィンフ
イルムのブロッキングを防止する方法として、フイルム
中にいわゆるアンチブロッキング剤として、二酸化珪素
に代表される無機系の微粉末、または架橋高分子などの
有機系の微粒子を配合する方法、さらには脂肪酸アマイ
ドなどの滑り剤を併用する方法が一般に実施されてい
る。ポリオレフィン中にアンチブロッキング剤、滑り剤
を配合する方法は、工業的には重合によって得られたオ
レフィン重合体粒子にアンチブロッキング剤、滑り剤を
添加して、あらかじめ ポリオレフィンの融点以下の温
度で混合機で混合して分散系とし、その後、ポリオレフ
ィンの融点以上の温度で溶融混練して得られる。また場
合によっては、アンチブロッキング剤、滑り剤を高濃度
に含有したいわゆるマスターバッチとして配合する方法
もとられる。
【0003】ポリオレフィンが三塩化チタン−有機アル
ミニウム化合物で代表される触媒の存在下にオレフィン
を重合して得られることは公知である。しかし、従来工
業的に使用された固体触媒は粒度分布が広く、重合活性
が低いものであり、このため重合により得られるポリオ
レフィン粉末は比較的平均粒子径が小さく、粒度分布も
比較的広いものであった。このようなポリオレフィン粉
末に於ては、アンチブロッキング剤の含有量が1重量%
以下の低濃度領域では分散性が良好であった。
【0004】その後、ポリオレフィンの重合触媒の改良
が進み、いくつかの高活性触媒の開発がされてきたが、
これらの高活性触媒を使用して得られるポリオレフィン
の重合体は、平均粒子径が大きく、粒径分布が狭く、微
粉含有量が少ないものである。この重合体粒子は、取り
扱いのし易さ、粉塵爆発の危険が少ないなどの利点が有
るものの、前記のアンチブロッキング剤の分散性が著し
く劣り、このためアンチブロッキング剤が不均一分散し
た外観が不良なフイルムしか得ることができなかった。
このような欠点を解消する試みとしては、特開昭57−
3840号公報、特開昭58−225142号公報が公
知である。特開昭57−3840号公報においては、商
品名サイロイド244、商品名アエロジル380の二酸
化珪素粉末をアンチブロッキング剤として使用して、特
定の温度条件下であらかじめポリオレフィン粒子とアン
チブロッキング剤を混合した後、次いで該混合物に有機
アマイドを混合することを特徴とする方法が提案されて
いる。さらに、特開昭58−225142号公報におい
ては、特定の粒度分布のプロピレン重合体にアンチブロ
ッキング剤として商品名サイロイド244、商品名エア
ロジル200の二酸化珪素とマグネシウム塩及び/又は
アルミニウム塩からなる特定の脂肪酸塩を併用すること
からなる組成物が提案されている。この方法では、複雑
な混合方法を行ったり、分散剤としてアンチブロッキン
グ剤に特定の脂肪酸塩を併用する必要がある。前記の方
法を回避する方法として、アンチブロッキング剤を高濃
度に均一に分散したマスターバッチの存在が重要になっ
てきた。アンチブロッキング剤のマスターバッチの製造
方法としては、オレフィン重合体粒子を使用して、商品
名サイロイド244などを適応して製造する方法が知ら
れているが、これらの方法では、アンチブロッキング剤
の濃度が2重量%を越えた領域から極端に分散性が悪化
し、3〜4重量%になると歩留まりが大幅に低下して安
定生産が困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の技術において認められる特定の温度条件下であらかじ
めポリオレフィン重合体粒子とアンチブロッキング剤を
混合した後、次いで該混合物に有機アマイドを混合する
ような複雑な混合方法を行うこと無く、また、アンチブ
ロッキング剤とマグネシウム塩及び/又はアルミニウム
塩からなる特定の脂肪酸塩などの分散剤を併用すること
無く、オレフィン重合体とアンチブロッキング剤からな
り、アンチブロッキング剤の濃度が3.0〜25.0重
量%であり、かつアンチブロッキング剤の分散性が良好
でフィルムの外観、透明性、耐ブロッキング性、耐傷付
き性の良好なポリオレフィンフィルム用マスターバッチ
及びそれを使用したポリオレフィンフィルム組成物に関
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前述の課
題を達成するための方法について研究を続けてきた。そ
の結果、特定の範囲のオレフィン重合体粒子に、平均粒
子径、見掛比重が特定の範囲の無機系微粉末を特定量配
合し、溶融混練することにより目的が達成されることを
を見出し本発明を完成させるに至った。
【0007】すなわち、本発明は、平均粒子径が50〜
500μで100μ以下の微粒子の割合が10重量%以
上のオレフィン重合体粒子(I)に、平均粒子径が1.
0〜4.0μ、見掛比重が0.25〜0.50g/cm
3 の無機系微粉末(II)3.0〜25.0重量%を配合
し、混練機を用いて溶融混練したことを特徴とするポリ
オレフィンフィルム用マスターバッチ、および上記マス
ターバッチをポリオレフィン100重量部に対して0.
1〜10重量部配合してなるポリオレフィンフィルム用
組成物に係るものである。
【0008】本発明の特徴は、特定の範囲の平均粒子
径、微粒子含有量を有するオレフィン重合体粒子にアン
チブロッキング剤として特定の範囲の平均粒子径、見掛
比重の無機系微粉末を特定量配合し、混練機を用いて溶
融混練することにある。以下、本発明について詳細に説
明する。
【0009】本発明で用いられるオレフィン重合体粒子
は、平均粒子径が50〜500μで、100μ以下の微
粒子の割合が10重量%以上の、例えばポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどのオレフィン重合体の粒子であ
る。重合体の平均粒子径が500μを越えたものでは、
前記の無機系微粉末を適用しても分散性が悪く、本願の
目的が達成出来ない。50μ未満の重合体粒子では微粉
の飛散などによるトラブルや粉塵爆発の危険性などの点
で難があり、工業的に安定生産を達成できず使用できな
い。重合体の平均粒子径は、70μ以上、300μ未満
のものがより好ましい。なお、重合体の平均粒子径は、
重合体粒子をレーザー回折式粒度分布測定装置により重
量分布を測定し、50%径で表示した。また、本発明で
用いるオレフィン重合体粒子は、100μ以下の微粒子
の割合が10重量%以上のものである。該微粒子が10
重量%未満のものでは、前記の無機系微粉末を適用して
も分散性が悪く、本願の目的が達成出来ない。100μ
以下の微粒子の割合は、15重量%以上のものが好まし
い。オレフィン重合体としては、ポリプロピレンが好ま
しく、プロピレンの単独重合体、プロピレン−α−オレ
フィンランダム共重合体が特に好適に使用される。
【0010】本発明で用いる無機系微粉末は、平均粒子
径が1.0〜4.0μ、かつ見掛比重0.25〜0.5
0g/cm3 のものである。平均粒子径、見掛比重のい
ずれかがこの範囲を外れるものでは本願発明の目的は達
成されない。平均粒子径が1.0μ未満ではフイルムの
耐ブロッキング性が不足し、4.0μを越えると外観、
透明性が悪化する。また、見掛比重が0.25g/cm
3 未満では外観が悪化し、0.50g/cm3 を越える
耐傷付き性が悪化し使用できない。無機系微粉末として
は、二酸化珪素、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウ
ム、炭酸カルシウムなどが例示されるが、平均粒子径が
1.5〜4.0μ、見掛比重が0.25〜0.45g/
cm3 の二酸化珪素が好適に使用される。オレフィン重
合体粒子100重量部に対する無機系微粉末の配合量
は、3.0〜25.0重量%である。3.0重量%未満
の低濃度のものは、マスターバッチの多量添加が必要で
あり、コスト面で不利であるため本発明の目的とすると
ころではない。25.0重量%越えると製造上の安定性
が悪化する。無機系微粉末の配合量は、コスト面、分散
性や製造上の安定性の点から、4.0〜20.0重量%
好ましい。無機系微粉末として平均粒子径が1.5〜
4.0μ、見掛比重が0.25〜0.45g/cm3
二酸化珪素を使用して、配合量を4.0〜20.0重量
%とした系が更に好ましい。
【0011】また、本発明のマスターバッチは、オレフ
ィン重合体粒子に無機系微粉末を配合した後、溶融混練
することによって得られる。配合の方法は、タンブラー
ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー、ス
クリューブレンダー、リボンブレンダーなど公知の方法
が適応できるが、回転子先端の周速度が5m/sec以
上となる方法が分散性の点で好ましい。溶融混練の方法
は、例えば溶融押出機、バンバリーミキサーなどオレフ
ィン重合体粒子の融点以上の温度で混練機で溶融混練す
る方法であれば特に限定されないが、生産性の点から溶
融押出機を用いる方法が好ましく、安定生産の点から二
軸以上の多軸混練機を用いる方法が特に好ましい。
【0012】次に、本願発明のポリオレフィンフィルム
用組成物について説明する。ポリオレフィンは、例えば
ポリプロピレン、ポリエチレンの粉末及び/又はペレッ
トであり、特にプロピレンの単独重合体、プロピレンと
α−オレフィンとの共重合体が好ましい。α−オレフィ
ンとしては、エチレンや炭素数4以上のブテン−1、ペ
ンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1
等が挙げられる。ポリオレフィンと上記マスターバッチ
との配合割合はポリオレフィン100重量部に対して
0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜5重量部であ
る。配合方法はタンブラーミキサー、スーパーミキサ
ー、リボンブレンダーなどが一般的に使用できる。
【0013】本発明のポリオレフィンフィルム用組成物
は、最終組成物中の無機系微粉末の含有量が0.05〜
1重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%になるよう
に配合し、溶融押出しして得られるフィルムの製造に好
適に使用される。中でもポリプロピレンのTダイ法、チ
ューブラー法による未延伸フィルムの製造に特に好適に
使用される。
【0014】本発明のポリオレフィンフィルム用マスタ
ーバッチは、特殊な分散剤を使用することなく、また、
分散効果がある中和剤、滑剤等も配合することなく、少
量の酸化防止剤のみを配合した系においても良好な分散
状態が達成される。このため、中和剤、滑剤などの混入
で悪影響の発生する金属蒸着用のフィルムの製造にも好
適に使用される。
【0015】本発明のポリオレフィンフィルム用マスタ
ーバッチおよびポリオレフィンフィルム用組成物には、
常用される酸化防止剤、中和剤、滑剤、帯電防止剤など
を必要に応じて配合することができる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。なお発明の詳細な説明な
らびに実施例中の各項目の測定法は次の通りである。 (1) メルトフローレイト (MFR) JIS K7210に従い、条件−14の方法で測定し
た。 (2) エチレン含有量、ブテン−1含有量 エチレン含有量:高分子分析ハンドブック(1985
年、朝倉書店発行)の256ページ “(i)ランダム
共重合体”の項記載の方法のよってIRスペクトル法で
決定した。 ブテン−1含有量:IRスペクトル法により次式から決
定した。 ブテン−1含有量(重量%)=1.208K′767 (3) オレフィン重合体粒子の平均粒子径 日本電子(株)製レーザー回折式粒度分布測定装置(H
ELOS- E/LA)により重量分布を測定し、50%
で表示した。 (4) 無機系微粉末の平均粒子径 コールター・カウンターマルチサイザーで重量分布を測
定し、50%径で表示した。 (5) 無機系微粉末の見掛比重 JIS K6220の試験方法6.8項に記載の方法に
より測定した。
【0017】フイルム物性 (6) 外観 目視により、直径が200μ以上のフィッシュアイ(F
E)を観測して、フイルムの面積1000cm2 当たり
FE個数が10個未満のものを「良好」、20個を越え
るものを「不良」とした。FE個数が10〜20個程度
の範囲にあるものは、直径が100μ前後の小FEを観
測して、実用上使用可能であると判断できるものを「ほ
ぼ良」とした。 (7) ヘイズ JIS K7105に従い測定した。 (8) 耐ブロッキング性 225mm×50mmのフィルムを用いて、フィルム同
志を重ね合わせ、100mm×50mmの範囲を40g
/cm2 の荷重下で60℃、3時間状態調整を行った。
その後、23℃、湿度50%雰囲気下に30分以上放置
し、島津製作所製ブロッキングテスターを用いて20g
/分のはく離荷重速度で、試料の剥離に要する強度を測
定した。数値が小さい方が耐ブロッキング性が優れる。 (9) 耐傷付き性 製膜した後、23℃で1日経時させたフィルムを使用
し、フィルム同志を重ね合わせ、一方をフイルムが傷付
かないような軟質材の上に弛みやしわのないように取り
付け、シェーカー上に固定する(フイルムA)。他方を
金属パイプにシリコンゴムを貼り付けた棒を介して固定
し、振幅40mm、振とう速度120回/分の条件で1
分間フイルム同志を擦り合わせた。フイルムAの擦り合
わせ前後のヘイズをJIS K7105に従い測定し、
その差を△ヘイズとしフイルムの耐傷付き性の尺度とし
た。数値が小さい方が耐傷付き性が優れる。 △ヘイズ=擦り合わせ後のヘイズ−擦り合わせ前のヘイ
【0018】実施例1 オレフィン重合体粒子として平均粒子径180μ、10
0μ以下の微粒子含有量が32重量%のプロピレン・エ
チレン共重合体粉末(PP−1と略す;エチレン含有量
4.5重量%、メルトフローレイト 8.0g/10
分)95.0重量%と無機系微粉末としてサイロイド5
5(富士デヴイソン社製 二酸化珪素粉末;平均粒子径
2.7μ、見掛比重0.33g/cm3 )5.0重量%
との配合物100重量部に対してイルガノックス101
0(チバガイギー社製)0.15重量部を配合して20
Lのスーパーミキサー(羽根先端の周速度 8m/se
c)で混合した後、東洋精機製作所社製2D25−Sタ
イプ20mmφ二軸押出機で220℃にて溶融押出しを
行いペレット(マスターバッチ)とした。このペレット
を住友ノーブレンFM321(プロピレン・エチレン共
重合体:エチレン含有量 3.7重量%、メルトフロー
レイト 7.2g/10分、尚、配合剤として滑り剤;
エルカ酸アミド0.08重量部、無機系微粉末;サイロ
イド2440.1重量部を含む。)に2.0重量%配合
して50mmφTダイ押出機でダイ温度250℃で溶融
押出しを行い、表面温度30℃の冷却ロールで冷却し
て、厚み30μの単層フイルムを得た。このフイルムの
物性を表2に示したが、外観、ヘイズ、耐ブロッキング
性、耐スクラッチ性ともに良好であった。なお、住友ノ
ーブレンFM321単味のフイルム物性は次の通りであ
る。 外観 良好 ヘイズ 0.9 % 耐ブロッキング性 90 g/100cm2 耐傷付き性 1.2 %
【0019】実施例2 オレフィン重合体粒子として平均粒子径250μ、10
0μ以下の微粒子含有量が16重量%のプロピレン・エ
チレン共重合体粉末(エチレン含有量 3.2重量%、
メルトフローレイト 8.2g/10分)を用い、実施
例1記載の方法と同様に実施した。得られたフイルムの
物性を表2に示した。
【0020】実施例3 オレフィン重合体粒子として、実施例1で使用したPP
−1を目開き350μのJIS標準網篩を用いてふるい
分け、篩下の粒子(平均粒子径75μ、100μ以下の
微粒子含有量58重量%)を用い、実施例1記載の方法
と同様に実施した。得られたフイルムの物性を表2に示
した。
【0021】比較例1 オレフィン重合体粒子として平均粒子径330μ、10
0μ以下の微粒子含有量が2重量%(300μ以下の微
粒子含有量35重量%)のプロピレン・エチレン共重合
体粉末(エチレン含有量 3.7重量%、メルトフロー
レイト 5.7g/10分)を用い、実施例1記載の方
法と同様に実施した。得られたフイルムの物性を表2に
示した。無機系微粉末の分散性が不良であり、このため
FEが多発し、外観が不良なものであった。
【0022】実施例4 オレフィン重合体粒子として実施例1で用いたPP−1
を使用して、無機系微粉末をサイロイド55(富士デヴ
イソン社製 二酸化珪素粉末)として、配合量を重合体
粒子90重量%、無機系微粉末10重量%とした。この
配合物100重量部に対して、イルガノックス1010
(チバガイギー社製)0.15重量部を配合し、500
Lのスーパーミキサー(羽根先端の周速度25m/se
c)で混合した後、池貝鉄工社製PCM83二軸押出機
で230℃で溶融押出しを行いペレットとした。このペ
レット2.0重量%とプロピレン・エチレン・ブテン−
1共重合体粉末(エチレン含有量1.0重量%、ブテン
−1含有量 9.5重量%、メルトフローレイト6.5
g/10分)98重量%との配合物100重量部に対し
て、ステアリン酸カルシウム 0.05重量部、イルガ
ノックス1010(チバガイギー社製)0.2重量部、
エルカ酸アミド0.08重量部を配合して20Lのスー
パーミキサーで混合した後、40mm単軸造粒機で22
0℃で溶融押出しを行いペレットとした。このペレット
を用いて実施例1記載の方法と同様にフイルムの製膜を
実施した。得られたフイルムの物性を表3に示した。
【0023】実施例5 実施例1と同一のオレフィン重合体粉末、無機系微粉末
を用い、無機系微粉末の配合量を20.0重量%とし
て、実施例1と同様の方法でマスターバッチペレットを
得た。このペレット0.5重量%を住友ノーブレンFM
321 99.5重量%に配合して、実施例1記載の方
法と同様にフイルムの製膜を実施した。得られたフイル
ムの物性を表3に示した。
【0024】実施例6 無機系微粉末をサイロイド57(富士デヴイソン社製
二酸化珪素粉末)とし、その配合量を10.0重量%と
した以外は実施例1と同様の方法でマスターバッチペレ
ットを得た。このペレット1.0重量%を住友ノーブレ
ンFM32199.0重量%に配合して、実施例1記載
の方法と同様にフイルムの製膜を実施した。得られたフ
イルムの物性を表3に示した。
【0025】実施例7 無機系微粉末をサイロホービック507(富士デヴイソ
ン社製 表面処理タイプ二酸化珪素粉末)として、実施
例6と同様に実施した。得られたフイルムの物性を表3
に示した。フイルムの耐傷付き性のレベルがやや悪化し
たが、実用上使用可能な範囲である。
【0026】実施例8 実施例1と同一のオレフィン重合体粉末、無機系微粉末
を用い、押出機を田辺プラスチック社製40mm単軸押
出機とした以外は実施例1と同様に実施した。得られた
フィルムの物性を表3に示した。無機系微粉末の分散性
がやや悪化したが、実用上使用可能な範囲である。
【0027】比較例2〜5 オレフィン重合体粒子として実施例1で用いたPP−1
を使用して、無機系微粉末の種類、配合量(重量部)を
表1の通り変更した以外は実施例1記載の方法と同様に
実施した。得られたフイルムの物性を表3に示した。
【0028】
【表1】 無機系微粉末の平均粒子径、見掛比重のいずれかの項目
が本発明の範囲をはずれた場合は、外観またはフイルム
物性が悪化する。
【0029】比較例6 無機系微粉末をサイロイド55(富士デヴイソン社製
二酸化珪素粉末)として、その配合量を30.0重量%
として実施例1と同様に混合し、同様な押出機で溶融混
練を試みた。この結果、押出機での押出しができず、マ
スターバッチペレットを得ることができなかった。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、オレフィン重合体粒子
を用いて、特殊な混合方法を適用すること無く、または
特定の脂肪酸塩のような分散剤を併用すること無く、ポ
リオレフィン、中でもポリプロピレンのフイルムが本来
有する好ましい特性である外観を阻害することなく、か
つ、透明性と耐ブロッキング性、耐傷付き性のバランス
の優れたフイルムを与える無機系微粒子の高濃度マスタ
ーバッチを安定に製造することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒子径が50〜500μで100μ以
    下の微粒子の割合が10重量%以上のオレフィン重合体
    粒子(I)100重量部に、平均粒子径が1.0〜4.
    0μ、見掛比重が0.25〜0.50g/cm3 の無機
    系微粉末(II)3.0〜25.0重量%を配合し、混練
    機を用いて溶融混練したことを特徴とするポリオレフィ
    ンフィルム用マスターバッチ。
  2. 【請求項2】オレフィン重合体粒子(I)が、平均粒子
    径が70〜300μで100μ以下の微粒子の割合が1
    5重量%以上のプロピレン重合体であることを特徴とす
    る請求項1記載のポリオレフィンフィルム用マスターバ
    ッチ。
  3. 【請求項3】無機系微粉末(II)が、平均粒子径が1.
    5〜4.0μ、見掛比重が0.25〜0.45g/cm
    3 の二酸化珪素であり、オレフィン重合体粒子(I)に
    対する配合量が4.0〜20.0重量%であることを特
    徴とする請求項1記載のポリオレフィンマスターバッ
    チ。
  4. 【請求項4】ポリオレフィン100重量部に対し、請求
    項1、2又は3記載のいずれかのポリオレフィンフィル
    ム用マスターバッチを0.1〜10重量部配合してなる
    ことを特徴とするポリオレフィンフィルム用組成物。
  5. 【請求項5】ポリオレフィンがポリプロピレン又はプロ
    ピレンとα−オレフィンとの共重合体であることを特徴
    とする請求項4記載のポリオレフィンフィルム用組成
    物。
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