JPH0892673A - インプラント用材料 - Google Patents

インプラント用材料

Info

Publication number
JPH0892673A
JPH0892673A JP6256194A JP25619494A JPH0892673A JP H0892673 A JPH0892673 A JP H0892673A JP 6256194 A JP6256194 A JP 6256194A JP 25619494 A JP25619494 A JP 25619494A JP H0892673 A JPH0892673 A JP H0892673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium
gold
weight
alloy
apatite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6256194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2644685B2 (ja
Inventor
Kazushi Hirota
和士 広田
Yasushi Suetsugu
寧 末次
Hidehiko Tanaka
英彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute for Materials Science
Original Assignee
National Institute for Research in Inorganic Material
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute for Research in Inorganic Material filed Critical National Institute for Research in Inorganic Material
Priority to JP6256194A priority Critical patent/JP2644685B2/ja
Publication of JPH0892673A publication Critical patent/JPH0892673A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2644685B2 publication Critical patent/JP2644685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インプラントにおいて、下地材に対するアパタ
イト被覆層の密着性を向上させる。 【構成】実質的に、金が80重量%以上99.5重量%以
下、及びカルシウムが0.5 %重量以上20重量%以下の
割合で含有された金−カルシウム合金からなり、表面に
自発的に形成されたアパタイト層によって被覆される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インプラント用材料
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、ア
パタイト被覆層との密着性に優れたインプラント用材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、生体の欠落した機能を補うた
めに、インプラントが用いられてきており、たとえば金
属、セラミックス等から形成された人工歯、人工骨など
が知られている。インプラントは、人体又は動物の体内
に埋設して用いられるため、その材料としては、生体組
織と親和性を有することが望ましい。そこで、従来で
は、インプラントの骨格をなす下地金属材の表面に生体
親和性に優れたアパタイトを被覆することが行われてい
る。その際には、アパタイトの微粒子をプラズマ流に乗
せ、被覆しようとする金属材の表面に吹き付け、アパタ
イトを融解付着させる。
【0003】このようにして作製されたインプラント
は、一部実用化されたが、生体に埋設後、インプラント
表面のアパタイト層が生体組織と癒着し、手術としては
治癒した頃になって、そのアパタイト層と下地材との間
で剥離が生じ、結局のところ失敗に終わることがこれま
でに広く確認されている。一方、最近になって、下地金
属材をリン酸カルシウムの微酸性水溶液中に浸漬し、直
流電圧を印加して、金属材表面にpH勾配を発生させ、
これによって、アパタイトをその表面に析出させる電着
法が提案されてもいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この電
着法によって作製したインプラントについても、アパタ
イト層の密着性が不足しており、実用的ではないことが
指摘されている。つまり、インプラントが人体又は動物
の体内に埋設して使用される場合には、下地材とアパタ
イト層との間に負荷が掛かる。このため、アパタイト層
の密着性に欠けるインプラントでは、負荷が掛かると、
アパタイト層が下地材から剥離する可能性がある。この
ことは、インプラントとして致命的な欠点というより他
はない。
【0005】このように、従来では、実用可能なアパタ
イト層の密着性が得られておらず、インプラントの開発
は事実上手詰まりの状況にある。この発明は、以上の通
りの事情に鑑みてなされたものであり、従来のアパタイ
ト層の密着性についての欠点を解消し、アパタイト被覆
層との密着性に優れたインプラント用材料を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、少なくとも金およびカルシウム
が合金構成元素として含有されている合金からることを
特徴とするインプラント用材料(請求項1)を提供す
る。そしてまた、この発明は、上記の合金が、実質的
に、金が80重量%以上99.5重量%以下、及びカルシウ
ムが0.5 %重量以上20重量%以下の割合で含有された
金−カルシウム合金であるインプラント用材料(請求項
2)を提供し、これらのインプラント用材料として、そ
の表面がアパタイト層によって被覆されインプラント用
材料(請求項3〜5)をも提供する。
【0007】
【作用】以上の通りの特徴を有するこの発明のインプラ
ント用材料については、次のような知見を踏まえてなさ
れている。すなわち、まず、従来の技術では、アパタイ
ト層の定着性が大きな問題となっていたことから、緻密
で、しかも密着性に優れた皮膜の典型的な例として、下
地材に用いられる金属自身の表面が酸化されて形成され
る酸化皮膜に着目した。すなわち、たとえば金属クロ
ム、金属アルミニウム等の金属表面に形成される酸化皮
膜は、薄く、緻密で、しかも下地金属層との密着性に優
れていることである。そして、ステンレス、クロムメッ
キ、アルマイト加工などを施したアルミニウム合金材製
品が、これまでに広く用いられていることである。
【0008】このような酸化皮膜についての知識から
は、インプラント表面に形成するアパタイト被覆層に関
して、次の2つの仮説が考えられる。すなわち、上記し
た酸化皮膜の生成機構が、アパタイト被覆層の形成に応
用可能であるならば、下地材に対するアパタイト層の密
着性は良好となるはずである。
【0009】また、形成するアパタイト層が充分に緻密
で、このために、アパタイト層が一旦薄く下地材表面に
形成されると、それ以上の酸化が防止されるならば、ス
テンレス表面に見られるような化学的に安定な皮膜とな
り得るはずである。そこで、この発明の発明者が鋭意検
討を加えたところ、実質的に金及びカルシウムを構成元
素として有し、さらには、これらが所定割合に含有され
た金−カルシウム合金材料が、好適に上記の仮説を満た
すものとして見出されたのである。
【0010】この知見の端部としては、金−カルシウム
合金材料では、30原子%のカルシウム(重量比でおよ
そ8重量%)が配合されていても空気中や水中で安定で
あり、生体の体液に類似させた塩組成を有する水溶液、
すなわち模擬体液に浸漬すると、合金材料表面に緻密な
アパタイト層が形成されることが確認されたことであ
る。
【0011】さらに詳しく説明すると、表面に緻密で、
密着性に優れたアパタイト層が被覆される金−カルシウ
ム合金は、当然のことであるが、少なくとも合金構成元
素として金およびカルシウムを含有していなければなら
ない。もちろん、合金製造にともなう不可避的不純物が
許容されるだけでなく、実質的に金−カルシウム合金と
しての特徴に影響を与えることのない部分置換のための
第3元素等が含有されてもよいことは多言を要しない。
金−カルシウム合金材料におけるカルシウムの割合につ
いては、0.5 %重量以上20重量%以下が適当とされ
る。カルシウムが20重量%を超えると、合金としての
反応性が高まり、水中に放置した場合に変質が進行する
など化学的に不安定となる。インプラントとして人体又
は動物の体内に埋設されて使用されることを想定する
と、このように化学的に不安定な材料は不適当となる。
一方、カルシウムが0.5 %重量を下回ると、アパタイト
層の形成能力が劣化し、不適当となる。
【0012】この金−カルシウム合金材料の場合には、
たとえば模擬体液に浸漬することによりその表面にアパ
タイト層が自発的に形成され、合金材料表面が被覆され
ることになる。形成されたアパタイト層は、緻密であ
り、しかも金−カルシウム合金材料表面との密着性は高
い。アパタイト層は剥離することはなく、長期間の使用
が可能となる。また、万一、金−カルシウム合金材料と
アパタイト層との間に剥離が生じたとしても、この材料
の場合には、アパタイト層は自発的に形成するため、生
体内において新たにアパタイト層が形成し、自己修復さ
れる。つまり、生体内ではリン酸塩濃度が充分に高く、
しかも正確にpH7付近に保たれているため、金−カル
シウム合金材料は、放置しておいても、その表面にアパ
タイト層が再生されるのである。この性質を有するため
に実用に耐え得るインプラントとなる。
【0013】このような金−カルシウム合金材料を用い
てインプラントを製造する場合には、たとえば金属、セ
ラミック等から形成した下地材の表面をその金−カルシ
ウム合金材料で被覆した後に、材料表面にアパタイト層
を自発的に形成させて被覆することができる。もちろ
ん、下地材そのものを金−カルシウム合金材料から作製
することもできる。
【0014】以下実施例を示し、この発明のインプラン
ト用材料についてさらに詳しく説明する。
【0015】
【実施例】アルミナ製ルツボに金地金10g、カルシウ
ム地金1.8g及び塩化カルシウム1.5gを入れ、アルゴン
ガス雰囲気中で1100℃に20分間保持した。この後に、
ルツボを室温に保たれた場所に移動し、急冷した。得ら
れた合金は、金とカルシウムの割合が異なる急冷相が3
種類混在していた。また、合金全体を平均したカルシウ
ム濃度は、11.5重量%であった。
【0016】この合金を厚さ1mmの板に切り出し、その
両面を研磨し、洗浄した。次いで、Na2 HPO4 −N
aH2 PO4 混合水溶液を用いて、リン酸根濃度が0.1
F、pH7.0 のpH緩衝液を作製した。このpH緩衝液
を40℃に保持しながら、上記の合金板を浸漬し、その
ままの状態で190 時間保持した。この処理によって得ら
れた合金板は、その外見は浸漬前と全く変わらないよう
に見えたが、この板の表面を透過型電子顕微鏡を用いて
電子線回折像を撮影することにより観察したところ、厚
さ約5nmの緻密な薄膜で表面が覆われていることが判明
し、かつ、この薄膜は、アパタイトのみからなる皮膜で
あることが回折像による面間隔の測定により確認され
た。また、合金板に対するアパタイト皮膜の密着性は良
好であった。
【0017】一方、浸漬時間をさらに長くしてもアパタ
イト皮膜の厚さには変化が現れなかった。このことか
ら、金−カルシウム合金の表面に形成されたアパタイト
皮膜は、充分緻密であるため、一旦形成されるとそれ以
上の化学変化を阻止し、化学的に安定であることが理解
される。同様にして、合金全体に対するカルシウムの濃
度が0.5重量%、5重量%、20重量%の金−カルシ
ウム合金についてもアパタイト層を被覆させた。この場
合にもアパタイト層の組織は緻密で、密着性も良好であ
った。
【0018】一方、比較のために、カルシウム濃度が
0.1重量%および40重量%のものについても検討し
たが、前者ではアパタイト層の形成が充分でなく、ま
た、後者の場合は水中への放置により変質が確認され
た。もちろん、この発明は、以上の例によって限定され
ることはない。細部については様々な態様が可能である
ことは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、インプラントにおけるアパタイト被覆層の密着性
が向上し、下地材表面にアパタイト層を強固に被覆する
ことができる。アパタイト層の剥離はなく、長期間の使
用が可能となる。万一、アパタイト層の剥離が生じたと
しても、生体内で新たにアパタイト層が形成し、自己修
復が行われる。実用に耐え得るインプラントが提供され
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも金およびカルシウムが合金構
    成元素として含有されている合金からなることを特徴と
    するインプラント用材料。
  2. 【請求項2】 合金が、実質的に、金が80重量%以上
    99.5重量%以下、及びカルシウムが0.5 重量%以上20
    重量%以下の割合で含有された金−カルシウム合金から
    なる請求項1のインプラント用材料。
  3. 【請求項3】 少なくとも金およびカルシウムが合金構
    成元素として含有されている合金の表面が、アパタイト
    層によって被覆されていることを特徴とするインプラン
    ト用材料。
  4. 【請求項4】 合金が、実質的に、金が80重量%以上
    99.5重量%以下、及びカルシウムが0.5重量%以
    上20重量%以下の割合で含有された金−カルシウム含
    金からなる請求項3のインプラント用材料。
JP6256194A 1994-09-26 1994-09-26 インプラント用材料 Expired - Lifetime JP2644685B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6256194A JP2644685B2 (ja) 1994-09-26 1994-09-26 インプラント用材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6256194A JP2644685B2 (ja) 1994-09-26 1994-09-26 インプラント用材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0892673A true JPH0892673A (ja) 1996-04-09
JP2644685B2 JP2644685B2 (ja) 1997-08-25

Family

ID=17289222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6256194A Expired - Lifetime JP2644685B2 (ja) 1994-09-26 1994-09-26 インプラント用材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2644685B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001190570A (ja) * 2000-01-14 2001-07-17 Science & Tech Agency 人工歯根

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60135550A (ja) * 1983-12-22 1985-07-18 Tokuriki Honten Co Ltd 歯科用金属材料
JPS61186437A (ja) * 1985-02-12 1986-08-20 Shiyoufuu:Kk 歯科用合金

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60135550A (ja) * 1983-12-22 1985-07-18 Tokuriki Honten Co Ltd 歯科用金属材料
JPS61186437A (ja) * 1985-02-12 1986-08-20 Shiyoufuu:Kk 歯科用合金

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001190570A (ja) * 2000-01-14 2001-07-17 Science & Tech Agency 人工歯根

Also Published As

Publication number Publication date
JP2644685B2 (ja) 1997-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gu et al. Activity of plasma sprayed yttria stabilized zirconia reinforced hydroxyapatite/Ti–6Al–4V composite coatings in simulated body fluid
CN1296101C (zh) 用于医用植入体和假牙的生物活性表面层
US4960646A (en) Titanium composite materials coated with calcium phosphate compound
EP1656164B1 (en) Coated implants and methods of coating
JP5757943B2 (ja) 網状又は島状の低結晶水酸化アパタイトでコーティングされたインプラント及びそのコーティング方法
US8388344B2 (en) Osteointegrative interface
US4794023A (en) Process for producing a calcium phosphate compound coated composite material
US9119687B2 (en) Method of manufacturing a functionalized implant, and functionalized implant
JP3461818B2 (ja) 硬組織修復材及びその製造方法
JPH10102288A (ja) リン酸カルシウム化合物のコーティング方法
TW486374B (en) Non-dissolvable hydroxyapatite/titanium coating for implant application
JPH0763503B2 (ja) リン酸カルシウム被膜形成方法及び生体埋入部材
JP2644685B2 (ja) インプラント用材料
JP3325529B2 (ja) 生体親和性薄膜を被覆した生体材料
JP3076637B2 (ja) 複合インプラント
JP3129041B2 (ja) インプラント及びその製造方法
Ryu et al. Biomimetic apatite induction on Ca-containing titania
WO2007029602A1 (ja) 骨代替材料、該骨代替材料を含む医療用材料、及び該骨代替材料の製造方法
JP4282799B2 (ja) β−リン酸三カルシウム被覆材の製造方法
JPWO1995013100A1 (ja) 骨代替材料とその製造方法
JPH0747115A (ja) インプラント及びその製造方法
JPS62221359A (ja) リン酸カルシウム化合物被覆チタン複合材とその製造方法
Suresh Kumar Hydroxyapatite coatings for biodegradable magnesium alloys: Recent advances, strategies, challenges, and future prospects
KR960010743B1 (ko) 복합 임플란트재 및 그의 제조방법
JPS59214443A (ja) 人工移植材

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term