JPH0892766A - プラズマ酸化による酸化ニッケル膜の製造方法 - Google Patents

プラズマ酸化による酸化ニッケル膜の製造方法

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JPH0892766A
JPH0892766A JP25885694A JP25885694A JPH0892766A JP H0892766 A JPH0892766 A JP H0892766A JP 25885694 A JP25885694 A JP 25885694A JP 25885694 A JP25885694 A JP 25885694A JP H0892766 A JPH0892766 A JP H0892766A
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oxide film
nickel
nickel oxide
film
carbon
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JP25885694A
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Yoshiyuki Sato
義幸 佐藤
Shigeji Tamura
繁治 田村
Shoichi Mochizuki
昭一 望月
Toshiyuki Mihara
敏行 三原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エレクトロクロミック素子における酸化発色性
材料として使用する場合に、応答速度が早く且つ劣化が
少ない酸化ニッケル膜の製造方法を提供することにあ
る。 【構成】1.金属ニッケルと炭素とからなる複合膜をプ
ラズマ酸化することを特徴とする酸化ニッケル膜の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化状態において発色
する“電解酸化発色性”を有する酸化ニッケル膜の製造
方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】正または負の電荷をもつイオ
ンの注入により、薄膜状物体が変色もしくは発色−消色
する現象は、エレクトロクロミズムと呼ばれ、この現象
は、例えばエレクトロクロミック素子において利用され
ている。
【0003】典型的なエレクトロクロミック素子は、酸
化タングステンなどの還元発色性を示す還元発色性エレ
クトロクロミック材料、電解質および酸化イリジウム、
酸化ニッケルなどの酸化発色性エレクトロクロミック材
料を主要構成要素として構成されている。
【0004】全固体エレクトロクロミック素子の中で最
も広く研究が行われているのは、酸化タングステン/酸
化イリジウム系素子である。しかしながら、酸化イリジ
ウムは、高価であり、着色効率が悪いので、これに代わ
る材料として、酸化ニッケルが近年盛んに研究されてい
る。エレクトロクロミック素子用の酸化発色性材料とし
ては、実用化の観点から、応答速度が早く、劣化が少な
いことが好ましい。また、還元発色性材料としての酸化
タングステン膜と組み合わせて素子化する場合、真空蒸
着法、塗布法などの方法で作製される酸化タングステン
膜は、作製時の状態ではイオンは注入されておらず、透
明であることから、酸化発色性エレクトロクロミック材
料も、透明な状態にする必要がある。
【0005】エレクトロクロミズムを示す酸化ニッケル
膜は、1986年にスベンソン(Svensson)とグランク
ビスト(Granqvist)が、“Applied Physics Letters”
Vol.64 にスパッタ法で作製した酸化ニッケルのエレク
トロクロミズムの報告を行って以来、種々の方法で作製
できることが知られている。すなわち、酸化ニッケル膜
を得る方法として、これまでにスパッタ法、真空蒸着
法、電着法、ゾルゲル法などが知られているが、それぞ
れに解決すべき問題があった。
【0006】電着法は、例えば、硝酸ニッケル水溶液中
において陰極上に酸化ニッケル膜を形成するものである
が、1987年発行の“Solar Energy Materials”Vol.
16に掲載されているカーペンター(Carpenter)らの論
文によれば、この方法で得られた酸化ニッケル膜は、5
00回程度の着消色の繰り返しにより、消色時の透過率
が初期の90%を超える状態から500サイクル後には
50%以下になるという顕著な特性の劣化が認められて
いる。また、応答速度も着色に7秒、消色に5秒を要し
ている。
【0007】1989年に行われた“第8回エネルギー
効率化及び太陽エネルギー変換のための光学材料技術会
議”の会議録(SPIE Vol.1149 Optical Materials Tech
nology for Energy Efficiency and Solar Energy Conv
ersion VIII)に掲載されているランパート(Lampert)
およびキャロン−ポポビッチ(Caron-Popowich)の論文
によれば、ゾルゲル法により得られた酸化ニッケル膜で
は、200回程度の着消色の繰り返しにより、消色時の
透過率が初期の80%を超える状態から200サイクル
後では50%以下になるという顕著な特性の劣化が認め
られている。彼らは、その他にも、スパッタ法や真空蒸
着法により得られた酸化ニッケル膜の特性に関して、応
答速度が数〜10秒間であると報告している。
【0008】前述したスベンソンとグランクビストの論
文によれば、スパッタ法により得られた酸化ニッケル膜
では10000回程度の寿命が報告されているが、電気
化学的特性は不明であった。1992年発行の“Solar
Energy Materials and SolarCells”Vol.25に掲載され
ているコーネル(Conell)らの論文によれば、スパッタ
法により得られた酸化ニッケル膜については2500回
を超える着消色寿命が報告されている。彼らの報告によ
れば、初期に比べて2500サイクル後では、消色時の
透過率が可視光の領域で数%程度の減少にとどまってい
る。
【0009】上述した様に、スパッタ法により得られた
酸化ニッケル膜が最も劣化が少ないことが分かっている
が、通常の酸素雰囲気下でのスパッタでは、作製時の状
態での透過率の高い酸化ニッケル膜は得られていない。
また、早い応答速度と劣化が少ないという2つの優れた
特性を併せ持つ酸化ニッケル膜を得る方法は、知られて
いない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
エレクトロクロミック素子の酸化発色性材料として使用
する場合に、応答速度が早く且つ劣化が少ない酸化ニッ
ケル膜の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
技術の現状に鑑みて種々研究を重ねた結果、先に出願し
た特願平6−155137号明細書に記載されている様
に、基板上に予め形成した、ニッケルと炭素からなる複
合膜を大気中で加熱酸化したところ、加熱酸化温度40
0℃、加熱酸化時間10〜30分間という簡便な加熱処
理により、透明な酸化ニッケル膜が得られるという新規
な事実を見出すに至った。
【0012】これまでに知られている酸化ニッケル膜の
製造方法においては、高温に保持した基板上での膜作製
時または作製後の高温での熱処理により、酸化ニッケル
膜のエレクトロクロミック特性が劣化することが認めら
れている。例えば、1990年に行われた“第9回エネ
ルギー効率化及び太陽エネルギー変換のための光学材料
技術会議”の会議録(SPIE Vol.1272 Optical Material
s Technology for Energy Efficiency and Solar Energ
y Conversion IX)に掲載されているアンダーソン(Ande
rsson)らの論文には、スパッタ法では、作製時の基板温
度が120℃以上において劣化が認められ、また400
℃で40時間のアニールによってエレクトロクロミック
特性が失われると述べられている。また、平成4年度
日本太陽エネルギー学会・日本風力エネルギー協会 合
同研究発表会講演論文集に掲載された三木らの論文に
は、電解法では、300℃以上の焼成により特性の劣化
が認められると述べられている。したがって、ニッケル
と炭素とからなる複合膜を大気中400℃程度の温度で
加熱酸化することにより、良好なエレクトロクロミズム
を示す酸化ニッケル膜が得られることは、従来技術から
は予見できないことであった。
【0013】以上に述べた如く、先に出願した特願平6
−155137号の内容は、新規な発見に基づくもので
はあるが、エレクトロクロミック素子としての応答性を
高めるために用いられる、基板上に予め形成された透明
導電膜が高温で劣化することが知られており、より低温
で酸化ニッケル膜を形成する方法の完成が望まれるとこ
ろである。例えば、酸化インジウム透明導電膜の導電特
性は、室温から300℃程度の温度範囲では、可逆的で
あるが、400℃以上での変化は大きく、例えば、大気
中450℃で1時間保持した場合には、非可逆的に変化
することが知られている。従って、透明性が最も優れた
酸化インジウム透明導電膜上にその特性を劣化させるこ
となく、酸化ニッケル膜を形成させるためには、300
℃以下で形成操作を行う必要がある。
【0014】本発明者は、上記の如き技術の現状に鑑み
て種々研究を重ねた結果、以下のような事項を発見し
た。すなわち、特願平6−155137号記載の方法に
従って大気中での熱処理により酸化ニッケル膜を形成す
るには、少なくとも300℃以上の加熱が必要であった
のに対し、基板上に予め形成した、ニッケルと炭素から
なる複合膜を、プラズマエッチング装置を用いてプラズ
マ酸化したところ、酸素雰囲気下で真空度0.9から
1.1Torr程度、400〜500 W程度の条件におい
て、基板を加熱することなく、10〜30分間の処理に
よって透明な酸化ニッケル膜が得られるという新規な事
実を見出した。
【0015】本発明は、この様な新規な知見に基づいて
完成されたものであり、下記の酸化ニッケルの製造方法
を提供するものである;1.金属ニッケルと炭素とから
なる複合膜をプラズマ酸化することを特徴とする酸化ニ
ッケル膜の製造方法。
【0016】本発明においては、まず、基板上にニッケ
ル−炭素複合膜を形成させる。基板としては、導電性を
有する材料、例えば金属のみならず、ガラス、磁器など
の非導電性材料も使用可能である。
【0017】ニッケル−炭素複合膜の形成は、公知の薄
膜製造において一般に採用されている真空下での蒸着
法、例えば真空蒸着法、またはスパッタ法などにより行
うことができる。より具体的には、(i)ニッケルと炭素
とを別々の蒸発源から蒸発させ、同一基板上に複合膜を
形成させる共蒸着法、(ii)炭素上にニッケルを配置した
ものをターゲットとして、アルゴンガス中でスパッタを
行うことにより複合膜を形成させる方法などが挙げられ
る。
【0018】蒸発源を制御することによって、任意の組
成比をもつニッケル−炭素複合膜が得られるが、プラズ
マ酸化を行ったとき、複合膜におけるニッケルの炭素に
対する組成比(Ni/C;原子比)が0.2〜1.1程
度の範囲において、酸化ニッケル膜の形成が良好に行わ
れた。
【0019】なお、非導電性のガラス、磁器などを基板
とする場合には、エレクトロクロミック素子としての応
答性を高めるために、基板上に予め透明導電膜または導
電性金属膜を設け、その上にニッケル−炭素複合膜を形
成することが好ましい。
【0020】本発明においては、次いで、上記の如くし
て基板上に形成されたニッケル−炭素複合膜を酸素雰囲
気下でプラズマ酸化することによって、所望の酸化ニッ
ケル膜を得る。プラズマ酸化させる方法乃至装置には、
特に制限はないが、物理的なエッチングにより、ニッケ
ルがスパッタされるのを防ぐためには、円筒型のプラズ
マエッチング装置を使用する低温プラズマでの処理が好
ましい。圧力としては、プラズマが安定に発生する真空
度0.05〜2Torr程度の範囲が好ましい。
【0021】本発明方法によって得られる酸化ニッケル
膜は、顕著な電解酸化発色性を示すとともに、安定な電
気化学特性を示すので、エレクトロクロミック素子、p
Hセンサ、電池の正極材料などとして極めて有用であ
る。
【0022】エレクトロクロミック素子における透明導
電膜としては、公知の酸化インジウム膜、酸化錫膜など
を使用することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、以下の如き効果が奏さ
れる。
【0024】(1)酸化インジウムなどの透明導電膜が
劣化しない、低温度域での酸化プラズマ処理により、透
明な酸化ニッケル膜を形成させることができる。
【0025】(2)絶縁性基板上に酸化ニッケル膜を形
成させることも可能である。
【0026】(3)透明であるために、素子化する際に
電気化学的に消色状態とする必要がない。
【0027】
【実施例】以下に実施例および比較例を示し、本発明の
特徴とするところをより一層明らかにする。
【0028】実施例1および比較例1酸化ニッケル膜の製造 電子銃を加熱源として炭素を、W-ボートを用いた抵抗
加熱によりニッケルを、それぞれ蒸発させる真空蒸着法
により、ニッケル−炭素複合膜を得た。成膜に要する時
間は数分間から15分間程度であった。基板としてはガ
ラス板上に予め酸化錫透明導電膜を形成したものを使用
した。
【0029】次いで、ニッケル−炭素複合膜を、円筒形
のプラズマエッチング装置を用いて、酸素雰囲気下で真
空度0.9〜1.1Torr、400〜500Wの条件下に
おいて、基板を加熱することなく10分間処理すること
により、酸化ニッケル膜を得た。
【0030】なお、比較のために、同様にして作製した
ニッケル−炭素複合膜を大気中で300〜500℃の温
度で10分間または20分間にわたり加熱酸化したとこ
ろ、300℃×20分間での熱処理では、炭素の脱離が
不十分であり、低い透過率を示した。熱処理温度と透過
率との関係を示す図1から明らかな様に、大気中での酸
化処理においては、少なくとも350℃での加熱処理が
必要であることが分かる。これに対し、プラズマ酸化に
より得られた酸化ニッケル膜の透過率は、大気中400
℃での熱処理で得られる膜の透過率と同程度またはそれ
以上であった。
【0031】上記の酸化ニッケル膜を得るために使用し
たニッケル−炭素複合膜の膜厚は、約100nmであり、
膜中のニッケルの炭素に対する割合(Ni/C;原子
比)は、光電子分光分析の結果0.8〜1.1の範囲に
あった。また、加熱酸化後の膜の構造をX線回折法によ
り調べた結果、NiOの立方晶構造に対応する回折パタ
ーンのみを示し、金属ニッケルに対応する回折パターン
は消失していた。本発明においては、ニッケルと炭素と
を別々の蒸発源から蒸発させるので、任意の組成比を有
するニッケル−炭素複合膜を得ることができるが、膜中
のニッケルの炭素に対する割合が3程度以上の場合に
は、炭素の脱離が不十分のため、透過率の高い膜は得ら
れなかった。発消色試験 本発明で得られた酸化錫透明電極上に作製した酸化ニッ
ケル膜を1モルの水酸化カリウム水溶液に浸漬し、飽和
甘コウ電極を基準電極として0.6〜−0.5Vの範囲
で電位を走査させたところ、薄膜の発消色が認められ
た。
【0032】図2および図3は、電位走査を行った時の
電流密度変化および波長633nmにおける透過率変化
をそれぞれ示す。電位走査速度は100mV/秒であっ
た。なお、図3における曲線d、eおよびfは、それぞ
れ図2における曲線a、bおよびcに対応する透過率変
化を示す。曲線aおよびdは電位走査直後の、曲線bお
よびeは電位走査開始後100サイクル目の、また曲線
cおよびfは電位走査開始後500サイクル目の電流密
度変化および透過率変化をそれぞれ示す。図2から明ら
かなように、100mV/秒という比較的早い電位走査
速度において、明瞭な酸化−還元のピーク電流がそれぞ
れ0.4〜0.5V付近および0.2〜0.3V付近に
観察されており、酸化ニッケル膜中のイオンの拡散が速
やかに起きていることが分かる。また、図3に示すよう
に、本発明による酸化ニッケル膜においては、電位走査
開始直後において、すでに80%を超える消色状態とす
ることが可能である。さらに、図2および図3から明ら
かなように、電位走査の繰り返しとともに、電流密度変
化及び透過率変化が大きくなっており、両特性の劣化は
認められない。
【0033】さらに引き続いて、1000サイクルまで
継続して電位走査の繰り返しを行ったが、電着法、ゾル
−ゲル法などにより製造した酸化ニッケル膜において報
告されている、消色状態での“消え残り”、サイクリッ
クボルタモグラムの大きな変化などは、観察されなかっ
た。
【0034】応答特性 本実施例で得られた酸化ニッケル膜の応答特性を調べる
ために、飽和甘コウ電極を基準電極として、この酸化ニ
ッケル膜に±0.5Vの範囲で周期4秒のステップ電圧
の印加を行った。図4に波長633nmにおける透過率
変化を示す。消色時の応答速度は、0.4秒程度であ
り、早い応答速度を示すことが明らかである。
【0035】比較例1 実施例1と同様にして作製したニッケル−炭素複合膜を
大気中で400℃の温度で10分間加熱することによ
り、酸化錫透明電極上に酸化ニッケル膜を形成させた。
1モルの水酸化カリウム水溶液に浸漬し、飽和甘コウ電
極を基準電極として0.6〜−0.5Vの範囲で電位を
走査させたところ、薄膜の発消色が認められた。
【0036】図5および図6は、電位走査を行った時の
電流密度変化および波長633nmにおける透過率変化
をそれぞれ示す。電位走査速度は100mV/秒であっ
た。なお、図6における曲線j、kおよびlは、それぞ
れ図5における曲線g、hおよびiに対応する透過率変
化を示す。曲線gおよびjは電位走査直後の、曲線hお
よびkは電位走査開始後100サイクル目の、また曲線
iおよびlは電位走査開始後500サイクル目の電流密
度変化および透過率変化をそれぞれ示す。
【0037】図2および図3と図5および図6とを比較
すれば、プラズマ酸化により形成した酸化ニッケル膜
は、大気中で酸化した酸化ニッケル膜と同等の特性を示
すことが明らかである。
【0038】実施例2 実施例1と同様な方法でニッケル−炭素複合膜を得た。
基板としては、ガラス板上に予め酸化錫透明導電膜を形
成したものを使用した。ニッケル−炭素複合膜の膜厚
は、約100nmであり、膜中のニッケルに対する炭素
の割合は、光電子分光分析の結果、0.2〜0.4の範
囲内にあった。
【0039】次いで、得られたニッケル−炭素複合膜を
円筒形のプラズマエッチング装置を用いて、酸素雰囲気
下で真空度0.9〜1.1Torr、400〜500Wの条
件下において、基板を加熱することなく30分間処理す
ることにより、酸化ニッケル膜を得た。
【0040】次いで、酸化錫透明電極上に作製した酸化
ニッケル膜を1モルの水酸化カリウム水溶液に浸漬し、
飽和甘コウ電極を基準電極として0.7〜−0.3Vの
範囲で電位を走査させたところ、薄膜の発消色が認めら
れた。
【0041】また、プラズマ酸化により得られた酸化ニ
ッケル膜の波長633nmにおける透過率は、初期状態
では81%であった。電位走査速度100mv/秒で2
00回の走査を行ったところ、87%〜47%の透過率
の変化が得られた。電位走査の繰り返しとともに電流密
度変化および透過率変化が大きくなり、両特性の劣化は
認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明と比較するために、本発明実施例と同時
に作製した炭素−ニッケル複合膜を大気中において30
0〜500℃の温度範囲で10または20分間加熱酸化
し、得られた酸化ニッケル膜の波長550nmにおける
透過率を測定した結果を示すグラフである。
【図2】本発明実施例による酸化ニッケル膜について、
初期、100サイクル後および500サイクル後に測定
した、電位走査速度が100mV/秒における電流密度
変化を示すグラフである。
【図3】本発明実施例による酸化ニッケル膜について、
初期、100サイクル後および500サイクル後に測定
した、電位走査速度が100mV/秒における波長63
3nmでの透過率変化を示すグラフである。
【図4】本発明実施例による酸化ニッケル膜について、
ステップ電圧を印加した場合の波長638nmにおける
透過率変化を示すグラフである。
【図5】本発明比較例による酸化ニッケル膜について、
初期、100サイクル後および500サイクル後に測定
した、電位走査速度が100mV/秒における波長63
3nmでの透過率変化を示すグラフである。
【図6】本発明比較例による酸化ニッケル膜について、
初期、100サイクル後および500サイクル後に測定
した、電位走査速度が100mV/秒における波長63
3nmでの透過率変化を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】本発明実施例による酸化ニッケル膜について、
ステップ電圧を印加した場合の波長633nmにおける
透過率変化を示すグラフである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】本発明比較例による酸化ニッケル膜について、
初期、100サイクル後および500サイクル後に測定
した、電位走査速度が100mV/秒における電流密度
変化を示すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 三原 敏行 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 工業技 術院大阪工業技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属ニッケルと炭素とからなる複合膜をプ
    ラズマ酸化することを特徴とする酸化ニッケル膜の製造
    方法。
JP25885694A 1994-09-27 1994-09-27 プラズマ酸化による酸化ニッケル膜の製造方法 Pending JPH0892766A (ja)

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