JPH0892858A - 風合いのソフトな長繊維不織布及びその製造法 - Google Patents
風合いのソフトな長繊維不織布及びその製造法Info
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Abstract
不織布及びその製造法を提供する。 【構成】 太さ1〜10デニールの長繊維からなる不織
布であって、通気量150〜250cm3 /cm2 /
S、剛軟度4〜8cm、毛羽立ちが10ケ/5cm幅以
下、目付10〜70g/m2 の範囲にある風合いのソフ
トな長繊維不織布及びその製造法。
Description
維不織布、さらに詳しくはカーペットの2次基布又は自
動車座席シート用のウレタン発泡体の補強材に好適に用
いられドレープ性に優れた風合いのソフトな長繊維不織
布及びその製造法に関する。
された太さ1〜10デニールの長繊維からなる不織布
は、概して風合いが硬く、柔軟性に欠け、嵩高さに欠け
るという欠点を有し、産業上の利用分野が限定されてい
た。
夫がなされてきた。まず、熱圧着に用いるエンボスロー
ルのパターンを変更する方法であり、具体的には、圧着
面積、圧着点間距離、圧着点の配置、又は圧着点の形状
を変えることにより、長繊維不織布が硬くならず、嵩高
く、ドレープ性を維持する工夫が行なわれてきた。ま
た、加工条件の面においても、圧着温度、圧着力、圧着
時間、予熱の有無等の工夫が行われてきた。しかし、こ
れらの方法では厚さが薄く、ペーパーライクとなり、ボ
リューム感とソフトな風合いのものは得られず、また、
所定の風合いの長繊維不織布を得ようとすると、要求に
応じたエンボスロールを持たざるを得ず、必要に応じて
交換するという無駄を余儀なくされるという欠点があ
る。
フトさの付与方法として種々の加工方法が検討されてき
た。その代表的なものが、カムフイット加工であり、ニ
ードルパンチ加工であるが、前者の方法によると比較的
嵩高く、風合いのソフトな長繊維不織布が得られるもの
の、専用の設備を必要とする欠点があり、さらには前工
程との生産能力のバランスにおいて複数台数を必要とす
る問題があり、他方、後者の方法によると嵩高く、風合
いのソフトな長繊維不織布が得られるものの、加工時の
繊維の切断による強力低下を伴うとか、加工スピードの
問題があるなどの欠点がある。かかる嵩高性、風合いの
ソフトの点で問題になるのは、目付が10〜70g/m
2の長繊維不織布の分野で多いものであった。
の2次基布又は自動車座席シート用のウレタン発泡体の
補強材に好適に用いられるドレープ性に優れ、風合いの
ソフトな長繊維熱圧着不織布及びその製造法を提供する
ことを課題とする。
決するために次の手段をとる。すなわち、本発明は、太
さ1〜10デニールの長繊維からなる長繊維不織布であ
って、通気量が150〜250cm3 /cm2 /Sであ
り、剛軟度が4〜8cmで、毛羽立ちが10ケ/5cm
幅以下で目付が10〜70g/m2 の範囲にあることを
特徴とする風合いのソフトな長繊維不織布である。
長繊維からなる目付10〜70g/m2 の長繊維熱圧着
不織布に対して針番手32〜42のフエルト針を用い
て、パンチ数30〜150ケ/cm2 、針の深さとして
第1バーブ以下で且つブレードの部分を少なくとも1m
m以上含む深さでニードルパンチ加工を行うことを特徴
とする風合いのソフトな長繊維不織布の製造法である。
発明の不織布は、太さ1〜10デニールの長繊維いわゆ
るフイラメントからなる。単糸デニールが1デニール未
満の場合には、ソフトな風合いのものが得られるもの
の、長繊維不織布の密度が増し、各種の樹脂、溶液等の
含浸性の代用メジャーである通気性が下がり好ましくな
い。他方、単糸デニールが10デニールをこえると、各
種の樹脂、溶液等の含浸性は良くなるものの、風合いが
硬くなり好ましくない。他方、単糸デニールが1デニー
ル未満になると、ニードルパンチ加工時に繊維切断が多
発しシート強力が低下し好ましくない。
g/m2 、好ましくは20〜50g/m2 である。目付
が10g/m2 未満の場合には、比較的風合いがソフト
で各種の樹脂、溶液等の含浸性の良いものが得られる
が、シート強力が乏しく使用範囲が限定され、本発明が
目指しているカーペットの2次基布とか、自動車座席シ
ート用のウレタン発泡体の補強材に適しない。
いが硬く、各種の樹脂、溶液等の含浸性が悪くなり好ま
しくない。
チレンテレフタレート等のポリエステル系、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフイン系、ナイロン
6、ナイロン66等のポリアミド系などの熱可塑性合成
高分子物質の単体又は複合のポリマーなどが挙げられ
る。
50cm3 /cm2 /Sでなければならない。通気量
は、各種の樹脂、溶液の含浸性を計る代用メジヤーとし
て重要であり、150cm3 /cm2 /S未満である
と、各種の樹脂、溶液の含浸が悪く、接着力が不足し、
層間剥離強力が充分に得られず、層間剥離を起こす結果
となって好ましくなく、他方、250cm3 /cm2 /
Sをこえると樹脂、発泡ウレタン等の含浸が多く、場合
によっては反対面まで樹脂が出て、いわゆる「ブツ」が
発生するという欠点が生じて好ましくない。
JIS L 1096−1979の6.27,1A法に
よりフラジール形試験機を用い、試験片(50mmφ)
5枚について各1回測定し、その平均値を求めた。
ければならず、これは、ソフトな風合を出すためであ
る。剛軟度が4cm未満であると剛性不足で腰がなく、
一人で取扱うことが困難となって好ましくなく、他方、
剛軟度が8cmをこえると剛性が大きく、成型加工時の
追従性が悪く、しわが発生しやくすなって好ましくな
い。
096−1979の6.19,1A法(45°カンチレ
バー法)により2cm×15cmの試験片をたて、よこ
それぞれ5枚採取し、各々5枚の表のみをはかり、た
て、よこそれぞれの平均値であらわした。
ケ以下でなければならない。10ケ/5cm幅をこえる
と、表面の見栄えが悪いのみならず、作業工程の種々の
ロール等に巻き付く原因となって好ましくない。
×5cmの正方形に切った試料の断面を真横から目視観
察し、試料本体から浮き上がっている毛羽の数を計測す
る。
る。まず、すでに述べた熱可塑性合性高分子物質のポリ
マーを多数孔を有する紡糸ノズルから溶融紡糸し、形成
された多数のフイラメントを、エアジエット等により牽
引細化または回転数の異なるローラー間で延伸細化させ
た後、エンドレスで移動するネット上に捕集することに
より得られたウエブを、前記の熱可塑性合成高分子物質
の融点の近傍に熱せられた複数本のエンボスロール又は
カレンダーロールにて熱圧着して目付10〜70g/m
2 の長繊維不織布を製造する。なお、フイラメントの太
さが1〜10デニールになるように、単孔吐出量、延伸
倍率を調節する。
ターンやエンボス条件等の工夫により多少の風合いの改
善は可能であるものの、一般的には風合いが硬く、柔軟
性、嵩高性に欠けるためその使用用途が限られているの
が現状である。そこで、本発明は、さらに、上記長繊維
不織布に特定のフエルト針にて特定の条件でニードルパ
ンチ加工を施すことにより、嵩高く、風合いのソフトな
長繊維不織布を得るのである。
通常のニードルパンチ加工のように長繊維不織布を構成
する繊維をフエルト針にて機械的に絡み合わせ、長繊維
不織布に引張り強さ、引裂き強さ、伸び率を大きくする
のが目的でなく、該長繊維不織布の熱圧着部分および弱
熱圧着部分に特定のフエルト針を貫通させることにより
一部組織を破壊し構成繊維の自由度を向上させ、風合い
のソフト化、嵩高さを付与するとともに形成された貫通
孔により各種の樹脂、溶液等の含浸性を改善するもので
ある。
2〜42が、繊維切断、各種の樹脂の含浸性、針折れの
バランスという理由から好ましく、針番手が32未満に
なると針が太く繊維切断、シート破壊が激しくシート
(不織布)の形態を維持できなくなって好ましくなく、
他方、針番手が42をこえると、座屈強力が低く、針折
れが多発し、生産性を著しく低下させて好ましくない。
なお、使用するフエルト針は、バーブの付いていない断
面が丸、三角等の針であっても差支えない。
0〜150ケ/cm2 の範囲内にあるものが好ましい。
パンチ数が30ケ/cm2 未満の場合には、該長繊維不
織布の熱圧着部分の組織破壊が充分でなく風合いがソフ
トにならず、嵩高さが出ない。他方、パンチ数が150
ケ/cm2 をこえると該長繊維不織布の熱圧着部分の組
織破壊および繊維切断が多くなりすぎて、長繊維不織布
のシート強力が低減し好ましくない。
ーブをこえる深さにすると繊維の絡合、切断が進み、長
繊維不織布の表面の平滑性が損なわれるので好ましくな
く、他方、フエルト針のブレード部分の少なくとも1m
m以上が該長繊維不織布を貫通しないような条件では、
該長繊維不織布の熱圧着部分および非熱圧着部分の貫通
孔の大きさが不充分で、各種の樹脂、溶液等の含浸性を
改善するに至らず好ましくない。
報)により3デニールのポリエチレンテレフタレート繊
維よりなる目付40g/m2 のスパンボンド不織布ウエ
ブを製造し、ついで200℃のエンボスロールで線圧6
0Kg/cmで熱圧着し、厚さ0.2mmの不織布を製
造した。ついで該不織布に対してオルガン社の針番手3
6(FPD1−36)を用いてペネ数と針の深さとを種
々変えてニードルパンチ加工を行なってその物性を表1
に示した。
度、通気量、毛羽立ちはすでに述べた方法で行ない、目
付、厚さ、引張り強さ、触感判定については下記の方法
によって行なった。すなわち、目付(g/m2 )は、J
IS L 1096の6.4.2に従って測定し、厚さ
はJIS L 1096の6.5に従い荷重20gf/
cm2 で測定した。
6.12.1A法に従い、また、触感判定は20cm角
に切った資料を、測定者(20人)が軽く握り、硬軟を
判定した。判定基準は、16人以上が軟らかいと感じた
場合を軟らかいと判定し、15〜11人が軟らかいと感
じた場合をやや軟いと判定し、10人以下が軟らかいと
感じた場合を硬いと判定した。なお、フエルト針FPD
1−36は、先端から2.5mmまでがテーパ部、テー
パ部をこえて先端から2.5〜6.0mmまでがブレー
ド部、テーパ部及びブレード部をこえて先端から6.0
〜6.5mmまでが第1バーブを示すタイプである。
NO3は本発明の範囲内のもので毛羽立ちも少なく軟らか
く、剛軟度、通気量とも適正でカーペットの2次基布、
自動車座席シート用のウレタン発泡体の補強に好適であ
った。NO4は、ソフト性と嵩高性が不足しており、NO5
は毛羽立ちが多いので好ましくなく、NO6は、同じく毛
羽立ちが多く好ましくなく、NO7は、同じく毛羽立ちが
多く好ましくなく、NO8も同じく毛羽立ちが多く好まし
くなく、NO9は、風合が硬く、通気量も少なく好ましく
なかった。
の押出量を変更し、0.7デニール、3デニール、7デ
ニール、13デニールのポリエチレンテレフタレート繊
維よりなる目付40g/m2 のスパンボンド不織布ウエ
ブを製造し、ついで200℃のエンボスロールにより線
圧60Kg/cmで熱圧着し、厚さ0.2〜0.25m
mの不織布を製造した。その後該不織布に対してオルガ
ン社製の針番手36(FPD1−36)を用いてペネ数
50回/cm2 、針深さ6mmでニードルパンチ加工を
行い、得られた不織布の物性を表2に示した。
い、諸物性ともに良好であり、各種樹脂加工、発泡加工
の押え材、補強材として好適である。NO3は、風合いが
ソフトであるが、シート強力と通気量が低く好ましくな
く、NO4は風合いが硬く、通気量が多過ぎて好ましくな
かった。
フタレート繊維よりなる目付10g/m2 、40g/m
2 、100g/m2 のスパンボンド不織布ウエブを製造
し、ついで200℃のエンボスロールにより線圧60K
g/cmで熱圧着し、それぞれ厚さ0.07mm、0.
20mm、0.5mmの不織布を製造した。その後、オ
ルガン社の針番手36(FPD1−36)を用いてペネ
数50回/cm2 、針深さ6mmでニードルパンチ加工
を加えた。得られた不織布の物性を表3に示した。
合い、諸物性とも良好であった。NO3は、厚さの増大に
よる影響のため、剛軟度が大きく、即ち風合いが硬く、
かつ目付増大により通気量が減少し好ましくなかった。
なく風合いが柔軟なカーペットの2次基布、発泡ウレタ
ンシートの補強に好適であり、また、本発明の製造法
は、叙上の不織布を再現性良く確実に製造しうるという
効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】 太さ1〜10デニールの長繊維からなる
長繊維不織布であって、通気量が150〜250cm3
/cm2 /Sであり、剛軟度が4〜8cmで、毛羽立ち
が10ケ/5cm幅以下で目付が10〜70g/m2 の
範囲にあることを特徴とする風合いのソフトな長繊維不
織布。 - 【請求項2】 太さ1〜10デニールの長繊維からなる
目付10〜70g/m2 の長繊維熱圧着不織布に対して
針番手32〜42のフエルト針を用いて、パンチ数30
〜150ケ/cm2 、針の深さとして第1バーブ以下で
且つブレードの部分を少なくとも1mm以上含む深さで
ニードルパンチ加工を行うことを特徴とする風合いのソ
フトな長繊維不織布の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22805794A JP3912552B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 風合いのソフトな長繊維不織布及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22805794A JP3912552B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 風合いのソフトな長繊維不織布及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0892858A true JPH0892858A (ja) | 1996-04-09 |
| JP3912552B2 JP3912552B2 (ja) | 2007-05-09 |
Family
ID=16870524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22805794A Expired - Lifetime JP3912552B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 風合いのソフトな長繊維不織布及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3912552B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005273097A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Unitika Ltd | 不織シート |
| JP2006241637A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Kyosei Sangyo Kk | 不織布製磁性体 |
| JP2012007259A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Toyobo Co Ltd | 不織布及びそれを用いた発泡成形品 |
| JP2019183305A (ja) * | 2018-04-04 | 2019-10-24 | 旭化成株式会社 | 嵩高柔軟不織布 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP22805794A patent/JP3912552B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005273097A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Unitika Ltd | 不織シート |
| JP2006241637A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Kyosei Sangyo Kk | 不織布製磁性体 |
| JP2012007259A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Toyobo Co Ltd | 不織布及びそれを用いた発泡成形品 |
| JP2019183305A (ja) * | 2018-04-04 | 2019-10-24 | 旭化成株式会社 | 嵩高柔軟不織布 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3912552B2 (ja) | 2007-05-09 |
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