JPH0894006A - ラジアントチューブ - Google Patents

ラジアントチューブ

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JPH0894006A
JPH0894006A JP23178494A JP23178494A JPH0894006A JP H0894006 A JPH0894006 A JP H0894006A JP 23178494 A JP23178494 A JP 23178494A JP 23178494 A JP23178494 A JP 23178494A JP H0894006 A JPH0894006 A JP H0894006A
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JP
Japan
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straight pipe
pipe portion
radiant tube
expansion
joint
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Withdrawn
Application number
JP23178494A
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Inventor
Takashi Doi
隆司 土肥
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱応力の吸収緩和が可能な長寿命ラジアント
チューブを提供する。 【構成】 ラジアントチューブ32は、直管部と、経路
を反転させる屈曲部と、伸縮管継手55と、第1〜第3
中間支持台50a,50b,50cと、先端支持台51
とを含んで構成される。ラジアントチューブ32は、第
1直管部41、第1屈曲部45、第2直管部42、第2
屈曲部46、第3直管部43、第3屈曲部47、第4直
管部44の順に配設され、W型に形成される。伸縮管継
手55は炉内で冷間圧延鋼帯21を臨む位置、たとえば
第3直管部43に設けられ、第2〜第3中間支持台50
b,50cによって両端を支持される。第1直管部41
の基端部には、燃焼バーナ52が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加熱物を間接的に加
熱するラジアントチューブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に加熱処理は、産業上のあらゆる分
野において広く行われている。特に金属産業において
は、加熱による熱処理によって金属の特性が大きく変化
するので、優れた特性を得るために様々な熱処理が行わ
れている。たとえば最も一般的な金属の1つである冷間
圧延鋼帯は、冷間圧延によって加工硬化した鋼素地を軟
化焼鈍させるために加熱炉において熱処理が施されてい
る。この熱処理には、様々な加熱方式が用いられてお
り、たとえば冷間圧延鋼帯を連続的に通板しつつ加熱す
る連続焼鈍炉においては、通常無酸化雰囲気または還元
雰囲気中でラジアントチューブによる間接加熱が行われ
ている。ラジアントチューブは、一般にバーナにて燃焼
したガスがラジアントチューブ内を通り出口より排出さ
れる過程において、ラジアントチューブ自身の温度を8
00〜1000℃に加熱し、被加熱冷間圧延鋼帯を輻射
熱によって加熱するものである。
【0003】図12は、従来型のW型ラジアントチュー
ブの簡略化された構成を示す部分断面図である。従来型
のラジアントチューブ18は、第1直管部1、第2直管
部2、第3直管部3、第4直管部4と、ラジアントチュ
ーブ18の経路を反転させる第1屈曲部5、第2屈曲部
6、第3屈曲部7と、バーナ側フランジ8と、排ガス側
フランジ9と、中間支持台10a,10bと、先端支持
台11とを含んで構成される。前記第1直管部1の基端
部には、前記バーナ側フランジ8が設けられており、そ
のバーナ側フランジ8は炉の鉄皮13にボルトまたは溶
接によって固定されている。また前記バーナ側フランジ
8には、燃焼バーナ12が設けられており、燃料を第1
直管部1の内部で燃焼させる。
【0004】前記ラジアントチューブ18は、燃焼ガス
の流れ方向の上流側から前記第1直管部1、第1屈曲部
5、第2直管部2、第2屈曲部6、第3直管部3、第3
屈曲部7、第4直管部4の順に配設され、各端部が溶接
によって接合されてW型に形成される。またこれらの各
軸線は同一鉛直面内に存在する。前記第4直管部4の基
端部には、前記排ガス側フランジ9が設けられており、
その排ガス側フランジ9は炉の鉄皮13にボルトまたは
溶接によって固定されている。
【0005】前記中間支持台10aは、前記第2直管部
2の一端部寄りの下部を臨む第3直管部3の外周面上に
溶接によって接合されており、第2直管部2の一端部寄
りの下部を前記第2直管部2の軸線方向に相互に変位可
能に支持している。このため該中間支持台10aは、ラ
ジアントチューブ18のクリープ変形を確実に防止する
ことができる。また前記中間支持台10bも前記中間支
持台10aと同様に前記第3直管部3の一端部寄りの下
部を臨む第4直管部4の外周面上に溶接によって接合さ
れている。前記先端支持台11は、第3屈曲部7の炉壁
14aを臨む先端部外周面上に溶接によって接合されて
おり、前記炉壁14aに設けられている受け台11a上
に載置されている。前記先端支持台11と受け台11a
とは固定されていないので、摺動変位することができ
る。
【0006】燃焼ガスが前記ラジアントチューブ18内
を通る過程において、熱が冷間圧延鋼帯に吸熱されるの
で、前記ラジアントチューブ18の表面温度は、燃焼ガ
ス流れ方向の上流側であるバーナ側で高く、下流側であ
る排ガス側で低くなる。前述のように前記ラジアントチ
ューブ18においては、バーナ側と排ガス側の両端が前
記鉄皮13に固定されているので、前記温度差のため
に、軸線方向に熱応力が発生する。すなわちバーナ側で
は、低温の排ガス側により熱膨張を妨げられるので、圧
縮応力が発生し、排ガス側では高温のバーナ側により引
伸ばされるので、引張り応力が発生する。この熱応力
は、前記ラジアントチューブ18に亀裂や変形を生じさ
せ、該ラジアントチューブ18の寿命を大幅に低下させ
るので、従来から問題になっており改善が求められてい
る。
【0007】前記問題点を解決する先行技術としては、
たとえば実公平3−35924号公報に開示されている
ようなラジアントチューブが提案されている。図13
は、先行技術のW型ラジアントチューブの簡略化された
構成を示す部分断面図である。図12と対応する部分に
は、同一の参照符号を付す。図13に示すW型ラジアン
トチューブ19の構成は、図12に示すW型ラジアント
チューブ18に下記伸縮管継手15と、支持円筒16と
を付加したものであり、その他の構成は全く同一であ
る。
【0008】図13に示すように前記ラジアントチュー
ブ19の第4直管部4の基端部には、軸線方向に熱応力
に応じて伸縮することができる伸縮管継手15が設けら
れている。該伸縮管継手15の設置位置は、炉壁14内
でかつ前記鉄皮13に近い位置である。このため前記伸
縮管継手15は、前記炉壁14によって前記ラジアント
チューブ19からの輻射熱を遮蔽されるので、該伸縮管
継手15の温度上昇が抑制され、該伸縮管継手の寿命が
延長される。
【0009】前記炉壁14には、前記支持円筒16が装
着されている。該支持円筒16の一端は、前記鉄皮13
に溶接されていて、他端は前記ラジアントチューブ19
の前記第4直管部4の外径と前記支持円筒16の内径の
差が小さく、たとえば半径で2mm以内になるように設
定されている。該支持円筒16は、前記ラジアントチュ
ーブ19の軸線直角方向の変形を支持する。
【0010】このように構成された該ラジアントチュー
ブ19において、バーナ側の第1直管部1と排ガス側の
第4直管部4との間に前記温度差が生じた場合、前述の
とおり該ラジアントチューブ19のバーナ側と排ガス側
に伸縮差が生じ、軸線方向に熱応力が発生する。しかし
ながらこの熱応力は前記伸縮管継手15の弾性変形によ
って吸収緩和されるので、従来から問題であった熱応力
に起因する該ラジアントチューブ19の亀裂や変形の発
生を低減することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように先行技術
による該ラジアントチューブ19は、前記伸縮管継手1
5によって軸線方向の熱応力を吸収緩和することができ
る。しかしながら該ラジアントチューブ19の熱応力
は、軸線方向だけでなく軸線直角方向においても発生す
る。すなわち該ラジアントチューブ19の軸直角断面で
は、鉛直方向の上面側が下面側に比べて温度が高い。こ
のため該ラジアントチューブ19の軸直角断面では、上
面側は下面側に伸長を妨げられて圧縮応力が発生し、下
面側では上面側によって引伸ばされて引張り応力が発生
する。この現象は、温度差の大きいバーナ側の前記第1
直管部1では顕著であるけれども、温度差の小さい前記
第4直管部4ではほとんど認められない。このような軸
線直角方向の熱応力は、軸線方向の熱応力と合成され、
合力として複雑な熱応力が形成される。このため前記伸
縮管継手15が軸線直角方向に変位して前記支持円筒1
6に接触し、破損する可能性がある。また前記伸縮管継
手15は、前記ラジアントチューブ19の最も排ガス側
に位置する前記第4直管部4の基端部に設けられている
ので、前記中間支持台10a,10bおよび前記先端支
持台11がすべて摺動抵抗として作用し、熱応力が吸収
緩和されにくいという問題点もある。
【0012】本発明の目的は、前記問題点を解決し、熱
応力を吸収緩和し寿命を大幅に延ばすことができるラジ
アントチューブを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下に配置さ
れ、ほぼ水平な軸線をそれぞれ有する直管部と、直管部
の端部を相互に連結して単一の燃焼炎または燃焼ガスの
通路を直管部とともに形成する屈曲部と、直管部の被加
熱物に臨む部分の途中に設けられ、直管部の軸線方向お
よび軸線直角方向に伸縮可能な伸縮管継手とを含むこと
を特徴とするラジアントチューブである。また本発明
は、前記伸縮管継手は、上下に配置された複数の直管部
のうち最下部の直管部以外の直管部に設けられ、伸縮管
継手が設けてある直管部は、それよりも下方の直管部に
支持部材を介在して支持されることを特徴とする。また
本発明は、支持部材は、伸縮管継手を有する直管部の下
部を受け、かつ直管部の軸線方向に相互に変位可能に支
持する直管部の軸線に垂直な平面内で下に凸の円弧状の
受面を有する受け部材と、受け部材の下部に上端部が固
定され伸縮管継手が介在される直管部よりも下方の直管
部の上部に下端部が固定される脚とを有することを特徴
とする。また本発明は、鉛直面内に軸線を有し、上下に
間隔をあけて水平に配置される上から順に第1直管部〜
第4直管部と、第1直管部の遊端部と第2直管部の一端
部とを連結接続する第1屈曲部と、第2直管部の他端部
と第3直管部の一端部とを連結接続する第2屈曲部と、
第3直管部の他端部と第4直管部の一端部とを連結接続
する第3屈曲部と、第3直管部の前記一端部寄りに介在
される伸縮管継手と、第2直管部の前記一端部寄りの下
部を支持する第1支持部材と、伸縮管継手の一端部寄り
の前記第3直管部下部を支持する第2支持部材と、伸縮
管継手の他端部寄りの前記第3直管部下部を支持する第
3支持部材と、第3屈曲部を支持する第4支持部材と、
第1直管部の基端部に取付けられるバーナとを含み、第
1直管部〜第4直管部と第1屈曲部〜第3屈曲部と伸縮
管継手とによってバーナからの燃焼炎または燃焼ガスを
導くことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に従えば、ラジアントチューブは直管部
と、直管部の端部を相互に連結して直管部とともに燃焼
ガスの通路を形成する屈曲部と、直管部の被加熱物を臨
む部分の途中に設けられる伸縮管継手とを含む。このよ
うにラジアントチューブの熱膨張差が大きい炉内で直管
部の被加熱物を臨む部分の途中に伸縮管継手が設けられ
るので、熱膨張に基づく熱応力を確実に吸収緩和するこ
とができる。このためラジアントチューブの寿命が大幅
に延長される。
【0015】また本発明に従えば、伸縮管継手は、上下
に配設された複数の直管部のうち最下部の直管部以外の
直管部に設けられ、伸縮管継手が設けてある直管部はそ
れよりも下方の直管部に支持部材を介在して支持され
る。このように伸縮管継手が下方の直管部に設けられた
支持部材によって支持されるので、伸縮管継手に掛る負
荷は大幅に低減され、肉厚が薄くて変形しやすい伸縮管
継手のクリープ変形が確実に防止される。このため伸縮
管継手ひいてはラジアントチューブの寿命が延長され
る。
【0016】また本発明に従えば、支持部材は伸縮管継
手を有する直管部の下部を受け、かつ直管部の軸線方向
に相互に変位可能に支持する下に凸の円弧状の受面を有
する受け部材と、受け部材の下部に上端部が固定され、
下方の直管部の上部に下端部が固定される脚とを含む。
このように受け部材によって直管部が直管部の軸線方向
に相互に変位可能に支持されるので、直管部や伸縮管継
手の熱膨張や熱収縮を妨げることなく直管部や伸縮管継
手のクリープ変形を防止することができる。このため熱
応力を伸縮管継手によって確実に吸収緩和することが可
能となり、ラジアントチューブの寿命が大幅に延長され
る。
【0017】また本発明に従えば、ラジアントチューブ
は上下に間隔をあけて水平に配置される第1直管部〜第
4直管部と、各直管部の端部を連結接続する第1屈曲部
〜第3屈曲部と、第3直管部に設けられる伸縮管継手
と、第2直管部を支持する第1支持部材と、伸縮管継手
の一端部寄りおよび他端部寄りの第3直管部を支持する
第2支持部材および第3支持部材と、第1直管部の基端
部に取付けられるバーナとを含んで構成される。このよ
うに熱膨張差の大きい位置に伸縮管継手が設けられ、伸
縮管継手の両端部が支持部材によって支持されているの
で、熱膨張に基づく熱応力を確実に吸収緩和することが
可能であり、かつ伸縮管継手のクリープ変形を防止する
ことができる。このためラジアントチューブの寿命が大
幅に延長される。またラジアントチューブは上下に間隔
をあけて水平に配置されるので、伸縮管継手が軸直角方
向に変位しても接触によって破損するおそれがない。さ
らに伸縮管継手が支持部材の中間に配設されているの
で、伸縮管継手が第4直管部の基端部に設けられる場合
に比べて支持部材による摺動抵抗が小さくなり、熱応力
を確実に吸収緩和することができる。このためラジアン
トチューブの寿命が延長される。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるW型ラジアン
トチューブの簡略化された構成を示す部分断面図であ
り、図2は図1に示すW型ラジアントチューブの伸縮管
継手の簡略化された構成を示す部分断面図であり、図3
は図1に示すW型ラジアントチューブの支持部材の簡略
化された構成を示す斜視図であり、図4は図3に示す支
持部材の正面図であり、図5は図3に示す支持部材の平
面図であり、図6は図3に示す支持部材の側面図であ
り、図7は図4に示す支持部材の切断面線VII−VI
Iから見た断面図であり、図8はラジアントチューブの
表面温度測定位置を示す説明図であり、図9はラジアン
トチューブの燃焼ガス流れ方向位置と表面温度との関係
を示す特性図である。図1から図9において対応する部
分には同一の参照符号を付す。
【0019】図1に示すように本発明の一実施例である
W型ラジアントチューブ32は、同一鉛直面内に軸線を
有し、上下に間隔をあけて水平に配置される上から順に
第1直管部41、第2直管部42、第3直管部43、第
4直管部44と、前記第1直管部41の遊端部と前記第
2直管部42の一端部とを連結接続する第1屈曲部45
と、前記第2直管部42の他端部と前記第3直管部43
の一端部とを連結接続する第2屈曲部46と、前記第3
直管部43の他端部と前記第4直管部44の一端部とを
連結接続する第3屈曲部47と、前記第3直管部43の
前記一端部寄りに設けられる伸縮管継手55と、前記第
2直管部42の前記一端部寄りの下部を支持する第1支
持部材である第1中間支持台50aと、前記伸縮管継手
55の一端部寄りの前記第3直管部43下部を支持する
第2支持部材である第2中間支持台50bと、前記伸縮
管継手55の他端部寄りの前記第3直管部43下部を支
持する第3支持部材である第3中間支持台50cと、前
記第3屈曲部47を支持する第4支持部材である先端支
持台51と、前記第1直管部41の基端部に取付けられ
るバーナ52とを含んで構成される。
【0020】前記ラジアントチューブ32は、前記バー
ナ52側から前記第1直管部41、第1屈曲部45、第
2直管部42、第2屈曲部46、第3直管部43、伸縮
管継手55、第3屈曲部47、第4直管部44の順に配
設され、各端部が溶接によって相互に接合されてW型に
形成される。また前記第1直管部41〜第4直管部44
の軸線は鉛直に立設されている炉壁54に対して垂直で
あり、前記各軸線は前述のようにすべて同一鉛直面内に
存在する。前記ラジアントチューブ32の材質として
は、JISG5122に規定されている耐熱鋼鋳鋼品が
使用される。該耐熱鋼鋳鋼品の使用に際しては、高温の
燃焼ガスと接触する上流側の方に下流側よりも高級鋼が
使用される。たとえば上流側に配設されている前記第1
直管部41、第1屈曲部45、第2直管部42、第2屈
曲部46に対してはSCH22(0.4C−20.5N
i−25Cr)が使用され、下流側に配設されている前
記第3直管部43、第3屈曲部47、第4直管部44に
対してはSCH13(0.35C−12.5Ni−26
Cr)が使用される。
【0021】前記第1直管部41の基端部には、バーナ
側フランジ48が設けられており、該バーナ側フランジ
48は炉の鉄皮53にボルトまたは溶接によって固定さ
れている。また該バーナ側フランジ48には、バーナ5
2が設けられており、燃料を前記第1直管部41の内部
で燃焼させる。前記第4直管部44の基端部には、排ガ
ス側フランジ49が設けられており、該排ガス側フラン
ジ49は前記鉄皮53にボルトまたは溶接によって固定
されている。また該排ガス側フランジ49には、排ガス
排出管56が設けられており、燃焼ガスを外部に排出さ
せる。
【0022】前記バーナ52の噴射ノズル52aからの
燃焼炎や燃焼ガスは、前記W型に形成された通路を通過
し、その過程でラジアントチューブ32を加熱し、被加
熱物である冷間圧延鋼帯を輻射熱によって間接加熱す
る。加熱中における前記ラジアントチューブ32の表面
温度は、燃焼ガスの流れ方向位置によって異なる。
【0023】図8には、加熱中における前記ラジアント
チューブ32の表面温度の測定位置(A〜F)を示して
おり、図9には加熱中におけるラジアントチューブ32
の燃焼ガス流れ方向位置と表面温度との関係を示す。加
熱は無酸化雰囲気中で行われ、雰囲気ガス組成は3%H
2−N2である。図9から燃焼ガスが前記ラジアントチュ
ーブ32内を通る過程において熱が冷間圧延鋼帯に吸熱
されるので、前記ラジアントチューブ32の表面温度が
しだいに低下していることが判る。また図9より燃焼ガ
ス流れ方向の最上流側である前記第1直管部41と最下
流側である前記第4直管部44との表面温度を比較する
と約100℃の温度差を生じていることが判る。前述の
ように、前記ラジアントチューブ32はバーナ側と排ガ
ス側の両端が前記炉の鉄皮53に固定されているので、
前記温度差のため、該ラジアントチューブ32のバーナ
側と排ガス側の伸縮に差異が生じ、軸線方向に熱応力が
発生する。また前記ラジアントチューブ32の軸直角断
面では、鉛直方向の上面側が下面側に比べて温度が高い
ので、軸線直角方向においても熱応力が発生する。
【0024】前記ラジアントチューブ32の直管部に
は、前記伸縮管継手55が冷間圧延鋼帯を臨む位置に設
けられる。前記伸縮管継手55の設置位置は、燃焼ガス
流れ方向の上流側であるバーナ側に設ければ高温のため
前記伸縮管継手55の寿命が短くなり、一方燃焼ガス流
れ方向の下流側である排ガス側に設ければ低温で熱膨張
差が小さくなるので、熱応力の吸収緩和効果が小さくな
る。このため前記伸縮管継手55は、図9におけるラジ
アントチューブ32の表面温度の中間温度領域である前
記第3直管部43に設けるのが好ましい。なお前記伸縮
管継手55は後述のように両端を支持する必要があるの
で、最下部に設けられている前記第4直管部44には配
設を回避することが好ましい。
【0025】図2に示すように、前記伸縮管継手55
は、ベローズ57と端管58とを含んで構成される。該
ベローズ57は薄肉の波型状伸縮管であり、その波形部
は該ベローズ57の軸線に対して垂直に形成されてい
る。該ベローズ57は、ラジアントチューブ32に発生
する熱応力による軸線方向変位および軸線直角方向変位
を弾性変形によって吸収する。該ベローズ57の材質
は、たとえばニッケル基合金であり、その寸法は、たと
えば肉厚1.6mm、外径283mm、内径193m
m、長さ240mmである。該ベローズ57は、ばね定
数を調整するため熱処理、たとえば加熱温度1200℃
の真空熱処理が施される。また該ベローズ57の弾性変
形可能な許容変位量は、たとえば軸線方向で20mm、
軸線直角方向で15mmである。該ベローズ57の両端
部は端管58に溶接によって接合される。該端管58の
材質は前記SCH22であり、その寸法は、たとえば肉
厚8.5mm、外径194mm、内径177mm、長さ
80mmである。該端管58は端部を前記ラジアントチ
ューブ32の直管部、たとえば前記第3直管部43に溶
接によって接合される。該ベローズ57と該端管58と
該第3直管部43とは、共通の同一軸線を有する。
【0026】前述のように前記伸縮管継手55は前記ラ
ジアントチューブ32の熱膨張差が大きい炉内で冷間圧
延鋼帯を臨む位置、たとえば前記第3直管部43に設け
られるので、熱膨張に基づく熱応力を確実に吸収緩和す
ることができる。また前記伸縮管継手55が炉壁54内
に設けられる場合と比べて、前記伸縮管継手55の温度
は高くなるけれども、熱応力が確実に吸収緩和されるの
で、ラジアントチューブ32の寿命は総合的には大幅に
延長される。さらに前記伸縮管継手55が配設されてい
る前記第3直管部43は上下の直管部と間隔をあけて配
置されているので、前記ベローズ57が軸線直角方向に
変位しても接触によって破損するおそれがない。
【0027】前記伸縮管継手55が配設されている前記
第3直管部43は、それより下方の前記第4直管部44
に設けられる前記第2中間支持台50bおよび第3中間
支持台50cによって前記伸縮管継手55の一端部寄り
および他端部寄りをそれぞれ支持される。図3〜図7に
示すように前記第2中間支持台50bは、受け部材であ
る湾曲受け台59と鉛直に立設される4本の脚60と、
4本の補強リブ61とを含んで構成される。前記湾曲受
け台59は直管部の軸線に垂直な平面内で下に凸の円弧
状の受面を有する。前記脚60の上端部は、前記湾曲受
け台59の下部に溶接によって接合されており、前記補
強リブ61は前記脚60と前記湾曲受け台59の下部に
溶接によって接合されている。該湾曲受け台59、脚6
0、補強リブ61の材質はすべて前記JIS耐熱鋼SC
H13である。前記脚60の下端部は、前記ラジアント
チューブ32の直管部、たとえば前記第3直管部43を
臨む前記第4直管部44の外周面上に溶接によって接合
されている。一方前記湾曲受け台59の上部は、前記ラ
ジアントチューブ32の直管部、たとえば前記伸縮管継
手55の一端部寄りの前記第3直管部43の下部に当接
して支持できるように配設される。この当接面は固定さ
れないので、熱膨張または熱収縮に応じて前記第3直管
部43の軸線方向に相互に摺動変位することができる。
前記第3中間支持台50cは前記第2中間支持台50b
と全く同一の構成を有している。また両者の軸線方向位
置は前記第3直管部43の一端部寄りに設置される。
【0028】前述のように前記伸縮管継手55の一端部
寄りおよび他端部寄りの前記第3直管部43には、前記
第2および第3中間支持台50b,50cが配設されて
いるので、前記伸縮管継手55に掛る負荷は大幅に低減
される。このため肉厚が薄くて変形しやすい前記伸縮管
継手55のクリープ変形が確実に防止される。また前記
第2および第3中間支持台50b,50cの軸線方向位
置が前記第3屈曲部47からできるだけ離れた前記第3
直管部43の一端部寄りに設置されているので、前記第
2および第3中間支持台50b,50cは前記ラジアン
トチューブ32のクリープ変形を確実に防止することが
できる。
【0029】前記第1中間支持台50aは、前記第2お
よび第3中間支持台50b,50cと全く同一の構成を
有しており、前記第2直管部42を臨む前記第3直管部
43の外周面上に溶接によって接合されている。また前
記第1中間支持台50aの軸線方向位置は第2屈曲部4
6からできるだけ離れた前記第3直管部43の他端部寄
りの位置に設置されている。
【0030】前記先端支持台51は、前記第3屈曲部4
7の炉壁54aを臨む先端部外周面上に設けられてい
る。前記炉壁54aは前記ラジアントチューブ32の遊
端部側に前記炉壁54と向かい合って立設されている。
該先端支持台51は、該炉壁54aに設けられている受
け台51a上に載置される。これによって前記ラジアン
トチューブ32の先端部が支持されるので、前記ラジア
ントチューブ32の自重によるクリープ変形を防止する
ことができる。また該先端支持台51と該受け台51a
とは固定されていないので、前記ラジアントチューブ3
2の熱膨張または熱収縮に応じて摺動変位することがで
きる。
【0031】なお、前述のように、前記伸縮管継手55
は摺動抵抗を有する前記第1〜第3中間支持台50a,
50b,50cならびに先端支持台51の中間に設けら
れているので、前記伸縮管継手55がそれらよりも燃焼
ガス流れ方向下流側に設けられる場合に比べて摺動抵抗
が小さくなり、熱応力を確実に吸収緩和することができ
る。
【0032】図10は本発明のラジアントチューブを好
適に適用することができる縦型連続焼鈍設備の簡略化さ
れた構成を示す全体図であり、図11は図10における
縦型連続焼鈍設備の加熱帯の簡略化された構成を示す断
面図である。
【0033】図10に示すように縦型連続焼鈍設備は、
ペイオフリール30と、電解脱脂装置28と、入側ルー
パ33と、加熱帯22と、均熱帯23と、1次冷却帯2
4と、過時効帯25と、2次冷却帯26と、出側ルーパ
34と、調質圧延機29と、巻取りリール31とを含ん
で構成される。冷間圧延鋼帯21は、ペイオフリール3
0から払い出され、電解脱脂装置28で油分や汚れを除
去された後、入側ルーパ33を経て加熱帯22で所定温
度たとえば700℃に加熱され、均熱帯で均熱保持され
て軟化焼鈍される。その後、1次冷却帯24で1次冷却
され、過時効帯25で過時効処理が行われ、2次冷却帯
26で2次冷却された後、出側ルーパ34、調質圧延機
29を経て巻取りリール31で巻取られる。前記加熱帯
22から前記2次冷却帯26までの各処理帯には、前記
冷間圧延鋼帯21を搬送するための多数のハースロール
27が上下に配設されている。図11に示すように前記
加熱帯22の内部には輻射熱管の一種であるラジアント
チューブ32が上流側から下流側に鉛直方向に複数個配
設されていて、該ラジアントチューブ32の列間には前
記冷間圧延鋼帯21が3%H2−N2に調製された無酸化
雰囲気中を鉛直方向に通板されている。該冷間圧延鋼帯
21の加熱は、前記ラジアントチューブ32内で燃料を
前記バーナ52で燃焼させて該ラジアントチューブ32
を加熱し、その輻射熱によって行われる。
【0034】本発明の一実施例である図1に示すラジア
ントチューブ32を、図11に示す縦型連続焼鈍設備の
加熱帯22に設置し、同一位置に設置した図12に示す
従来型のラジアントチューブ18と耐久性の比較を行っ
た。その結果、表1に示すごとく、およそ2倍の寿命延
長が可能となった。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ラジアン
トチューブは直管部と、屈曲部と、直管部の被加熱物を
臨む部分に設けられる伸縮管継手とを含む。このように
ラジアントチューブの熱膨張差が大きい炉内で直管部の
被加熱物を臨む部分に伸縮管継手が設けられるので、熱
膨張による熱応力を確実に吸収緩和することができる。
このため、ラジアントチューブの寿命が大幅に延長さ
れ、加熱炉の稼働率向上ならびに、ラジアントチューブ
取換作業回数の低減を図ることができる。また本発明に
よるラジアントチューブは構造が簡単であるので、既設
炉体の改造を必要とせず、既設炉において容易に実施す
ることができる。
【0037】また本発明によれば、伸縮管継手は下方の
直管部に設けられる支持部材によって支持される。これ
によって、伸縮管継手に掛る負荷は大幅に低減されるの
で、肉厚が薄くて変形しやすい伸縮管継手のクリープ変
形が確実に防止される。このため伸縮管継手ひいてはラ
ジアントチューブの寿命が延長される。
【0038】また本発明によれば、支持部材は摺動可能
に直管部の下部を支持する下に凸の円弧状の受面を有す
る受け部材と、受け部材の下部に上端部が固定され、下
方の直管部の上部に下端部が固定される脚とを含む。こ
のように受け部材によって直管部が摺動可能に支持され
るので、直管部や伸縮管継手の熱膨張や熱収縮を妨げる
ことなく、直管部や伸縮管継手のクリープ変形を防止す
ることができる。このため熱応力を伸縮管継手によって
確実に吸収緩和することが可能となり、ラジアントチュ
ーブの寿命が大幅に延長される。また受け部材が円弧状
の受面を有しているので、直管部を確実に当接支持する
ことができる。
【0039】また本発明によれば、ラジアントチューブ
は上下に間隔をあけて水平に配置される第1直管部〜第
4直管部と、各直管部の端部を連結接続する第1屈曲部
〜第3屈曲部と、第3直管部に設けられる伸縮管継手
と、第2直管部を支持する第1支持部材と、伸縮管継手
の一端部寄りおよび他端部寄りの第3直管部を支持する
第2支持部材および第3支持部材と、第1直管部の基端
部に取付けられるバーナとを含んで構成される。このよ
うに熱膨張差の大きい位置に伸縮管継手が設けられ、伸
縮管継手の両端部が支持部材によって支持されているの
で、熱膨張に基づく熱応力を確実に吸収緩和することが
可能であり、かつ伸縮管継手のクリープ変形を防止する
ことができる。このためラジアントチューブの寿命が大
幅に延長される。またラジアントチューブは上下に間隔
をあけて水平に配置されるので、伸縮管継手が軸直角方
向に変位しても接触によって破損するおそれがない。さ
らに伸縮管継手が支持部材の中間に配設されているの
で、伸縮管継手が第4直管部の基端部に設けられる場合
に比べて支持部材による摺動抵抗が小さくなり、熱応力
を確実に吸収緩和することができる。このためラジアン
トチューブの寿命が延長される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるW型ラジアントチュー
ブの簡略化された構成を示す部分断面図である。
【図2】図1に示すW型ラジアントチューブの伸縮管継
手の簡略化された構成を示す部分断面図である。
【図3】図1に示すW型ラジアントチューブの支持部材
の簡略化された構成を示す斜視図である。
【図4】図3に示す支持部材の正面図である。
【図5】図3に示す支持部材の平面図である。
【図6】図3に示す支持部材の側面図である。
【図7】図4に示す支持部材の切断面線VII−VII
から見た断面図である。
【図8】ラジアントチューブの表面温度測定位置を示す
説明図である。
【図9】ラジアントチューブの燃焼ガス流れ方向位置と
表面温度との関係を示す特性図である。
【図10】本発明のラジアントチューブを好適に適用す
ることができる縦型連続焼鈍設備の簡略化された構成を
示す全体図である。
【図11】図10に示す縦型連続焼鈍設備の加熱帯の簡
略化された構成を示す断面図である。
【図12】従来型のW型ラジアントチューブの簡略化さ
れた構成を示す部分断面図である。
【図13】先行技術のW型ラジアントチューブの簡略化
された構成を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1,41 第1直管部 2,42 第2直管部 3,43 第3直管部 4,44 第4直管部 5,45 第1屈曲部 6,46 第2屈曲部 7,47 第3屈曲部 8,48 バーナ側フランジ 9,49 排ガス側フランジ 10a,10b 中間支持台 11,51 先端支持台 11a,51a 受け台 12,52 バーナ 13,53 鉄皮 14,14a,54,54a 炉壁 15,55 伸縮管継手 16 支持円筒 17,56 排ガス排出管 18,19,32 ラジアントチューブ 21 冷間圧延鋼帯 22 加熱帯 23 均熱帯 27 ハースロール 50a 第1中間支持台 50b 第2中間支持台 50c 第3中間支持台 57 ベローズ 58 端管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配置され、ほぼ水平な軸線をそれ
    ぞれ有する直管部と、 直管部の端部を相互に連結して単一の燃焼炎または燃焼
    ガスの通路を直管部とともに形成する屈曲部と、 直管部の被加熱物に臨む部分の途中に設けられ、直管部
    の軸線方向および軸線直角方向に伸縮可能な伸縮管継手
    とを含むことを特徴とするラジアントチューブ。
  2. 【請求項2】 前記伸縮管継手は、上下に配置された複
    数の直管部のうち最下部の直管部以外の直管部に設けら
    れ、 伸縮管継手が設けてある直管部は、それよりも下方の直
    管部に支持部材を介在して支持されることを特徴とする
    請求項1記載のラジアントチューブ。
  3. 【請求項3】 支持部材は、伸縮管継手を有する直管部
    の下部を受け、かつ直管部の軸線方向に相互に変位可能
    に支持する直管部の軸線に垂直な平面内で下に凸の円弧
    状の受面を有する受け部材と、 受け部材の下部に上端部が固定され伸縮管継手が介在さ
    れる直管部よりも下方の直管部の上部に下端部が固定さ
    れる脚とを有することを特徴とする請求項1記載のラジ
    アントチューブ。
  4. 【請求項4】 鉛直面内に軸線を有し、上下に間隔をあ
    けて水平に配置される上から順に第1直管部〜第4直管
    部と、 第1直管部の遊端部と第2直管部の一端部とを連結接続
    する第1屈曲部と、 第2直管部の他端部と第3直管部の一端部とを連結接続
    する第2屈曲部と、 第3直管部の他端部と第4直管部の一端部とを連結接続
    する第3屈曲部と、 第3直管部の前記一端部寄りに介在される伸縮管継手
    と、 第2直管部の前記一端部寄りの下部を支持する第1支持
    部材と、 伸縮管継手の一端部寄りの前記第3直管部下部を支持す
    る第2支持部材と、 伸縮管継手の他端部寄りの前記第3直管部下部を支持す
    る第3支持部材と、 第3屈曲部を支持する第4支持部材と、 第1直管部の基端部に取付けられるバーナとを含み、 第1直管部〜第4直管部と第1屈曲部〜第3屈曲部と伸
    縮管継手とによってバーナからの燃焼炎または燃焼ガス
    を導くことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の
    ラジアントチューブ。
JP23178494A 1994-09-27 1994-09-27 ラジアントチューブ Withdrawn JPH0894006A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196614A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Jfe Steel Corp ラジアントチューブ
JP2014145527A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Nippon Steel & Sumitomo Metal ラジアントチューブを用いた加熱炉
CN110822425A (zh) * 2019-11-01 2020-02-21 苏州新长光热能科技有限公司 一种可提高辐射管使用寿命的保护装置

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