JPH0895972A - 文字処理装置及びその処理方法 - Google Patents

文字処理装置及びその処理方法

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JPH0895972A
JPH0895972A JP6234739A JP23473994A JPH0895972A JP H0895972 A JPH0895972 A JP H0895972A JP 6234739 A JP6234739 A JP 6234739A JP 23473994 A JP23473994 A JP 23473994A JP H0895972 A JPH0895972 A JP H0895972A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文節構造の第1解析候補として不適切な単語
対を抑制用例とし、第1解析候補としてふさわしい用例
と区別して格納し、かつ、抑制用例をその抑制すべき分
野情報と共に格納することにより、文節構造決定時に入
力文の文書分野と合致する抑制用例を検出したならば、
抑制用例に合致する単語対を第1解析候補として出力し
ないように制御する文字処理装置及びその処理方法を提
供する。 【構成】 入力対象日本語の文節構造の第1解析候補と
して不適切な単語対を抑制用例として、その抑制すべき
分野情報と対応付けて反例記憶手段に格納し、入力文の
分野情報と、当該分野情報とが合致する場合のみ、その
単語対が第1解析候補とならないように制御することが
できるため、解析精度を向上させることができる。ま
た、第1文節候補としてふさわしい用例の全てを登録す
ることなく、その効果を得ることができるため、低コス
トでこれを実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日本語文を対象とし
て、対象文の文節構造を絞り込み、文節の係り受けによ
る句構造、文節を構成する単語の読み、表記、品詞をチ
ェックする機能を備えた文字処理装置及びその処理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、日本語文を対象として、その入力
文の文節構造を解析する機能を備えた文字処理装置とし
て、仮名読みを入力し、その文節構造を解析して、適切
な漢字文字列に変換を行う仮名漢字変換装置がある。
【0003】仮名漢字変換では、入力の読み列を解析し
て、可能な文節候補を作成し、その組み合わせの中から
変換候補を決定し、尤もらしい順に提示する。そして、
提示された変換候補の中からオペレータが望む候補を選
択する。第1候補として提示される変換候補の尤もらし
さを高めるため、従来、品詞の異同に変換候補を絞り込
む手法、単語の頻度順に並べる手法が実施されてきた。
【0004】また、結合価パターンと呼ばれる文型の格
パターンを参照して文節構造を決定し、適切な漢字文字
列への変換処理を行う手法が提案されている。
【0005】更に、「本を 読む」のように、対になっ
て表われる用例を、予め用例辞書に登録しておき、変換
時にその用例辞書を参照して第1候補を用例辞書中の用
例に従って決定する用例変換という手法も実施されてき
た。「本を 読む」のように単語と単語の関係を記述し
た用例だけでなく、単語を意味的にグループ化してまと
めた意味分類との関係を記述した用例というものも提案
されている。例えば、「[具象物]に 書く」という用
例を登録しておくと、[具象物]である「紙」について
もこの用例が適用され、「紙に 書く」という第1変換
候補を得ることができる。用例辞書に登録する用例とし
て、意味的に可能な単語対を選ぶと共に、この用例変換
の仕組みを利用することにより、正しい変換結果を得る
可能性が高まった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
用例を参照した文節構造解析処理においては、適用可能
な用例のみを参照していたため、意味的に可能なすべて
の用例を用例辞書中に持つ必要があり、登録されていな
い用例に対しては、明かに意味的に不整合な組み合わせ
であっても、これを排除することができず、意味的にあ
りえないおかしな変換結果を出力してしまうことがあっ
た。また、意味的に可能な用例の数は莫大であり、これ
らすべての用例を格納するための用例辞書メモリ容量も
膨大なものと成るため、低コストで精度の高い解析効率
を実現することが難しかった。更に、文書分野によって
は、用例を適用して優先解釈すると、意味的に不整合な
解析結果となることがある。例えば、諺や比喩表現など
は技術分野においては、優先しないことが望ましい。一
例を上げるならば、「雲をつかむ」という慣用句は、生
物について論じた技術文書においては、適用するのは好
ましくない。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、文節構造の第1解析候補
として不適切な単語対を抑制用例とし、第1解析候補と
してふさわしい用例と区別して格納し、かつ、抑制用例
をその抑制すべき分野情報と共に格納することにより、
文節構造決定時に入力文の文書分野と合致する抑制用例
を検出したならば、抑制用例に合致する単語対を第1解
析候補として出力しないように制御する文字処理装置及
びその処理方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の文字処理装置は以下の構成を有する。
【0009】即ち、単語の読みと表記とを対応づけて記
憶する単語辞書手段と、単語の読みと、該当単語とは決
して併用されることのない単語の表記とを対応づけた反
例を、分野情報と共に記憶する反例記憶手段と、仮名文
字列或いは漢字仮名混じり文字列を入力するための入力
手段と、前記入力手段により入力された文字列の分野を
判定する分野判定手段と、前記単語辞書手段を参照し、
前記入力手段により入力された文字列を文節候補に分か
つ文節候補作成手段と、前記文節候補作成手段により作
成された文節候補のうち、前記反例記憶手段に記憶され
た反例と前記分野判定手段での判定結果に基づいて文節
候補を決定する文節候補決定手段とを有する。
【0010】また好ましくは、前記文節候補決定手段
は、前記文節候補作成手段により作成された文節候補の
うち、前記反例記憶手段に記憶された反例が前記分野判
定手段により判定された分野と合致する場合に、当該分
野限定反例と合致する文節候補を除外することを特徴と
する。
【0011】更に好ましくは、前記単語辞書手段に、単
語の読みと表記と意味分類とを対応付けて記憶すると共
に、前記反例記憶手段に、単語の表記と当該単語とは決
して併用されることのない意味分類とを対応付けて記憶
することを特徴とする。
【0012】また、本発明による文字処理装置の処理方
法は以下の工程を有する。
【0013】単語の読みと表記とを対応づけて記憶する
単語辞書手段と、単語の読みと該当単語とは決して併用
されることのない単語の表記とを対応づけた反例を、分
野情報と共に記憶する反例記憶手段とを備える文字処理
装置の処理方法であって、仮名文字列或いは漢字仮名混
じり文字列を入力するための入力工程と、前記入力工程
により入力された文字列の分野を判定する分野判定工程
と、前記単語辞書手段を参照し、前記入力工程により入
力された文字列を文節候補に分かつ文節候補作成工程
と、前記文節候補作成工程により作成された文節候補の
うち、前記反例記憶手段に記憶された反例と前記分野判
定工程での判定結果に基づいて文節候補を決定する文節
候補決定工程とを有する。
【0014】
【作用】かかる構成において、入力対象日本語の文節構
造の第1解析候補として不適切な単語対を抑制用例とし
て、その抑制すべき分野情報と対応付けて反例記憶手段
に格納し、入力文の分野情報と、当該分野情報とが合致
する場合のみ、その単語対が第1解析候補とならないよ
うに制御することができるため、解析精度を向上させる
ことができる。また、第1文節候補としてふさわしい用
例の全てを登録することなく、その効果を得ることがで
きるため、低コストでこれを実現することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を入力対象を日本語のかな読み
列に限定したかな漢字変換装置を例にして、図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明に係る一実施例の全体構成
を示す図である。
【0017】同図において、1はマイクロプロセッサ
(CPU)であり、文字処理のための演算、論理判断等
を行い、アドレスバス(AB)、コントロールバス(C
B)、データバス(DB)を介して接続された各構成要
素を制御する。ここで、アドレスバスはCPU1の制御
の対象とする構成要素を指示するアドレス信号を転送す
る。コントロールバスはCPU1の制御の対象とする各
構成要素のコントロール信号を転送して印加する。デー
タバスは各構成機器相互間のデータの転送を行う。2は
読み出し専用の固定メモリ(ROM)であり、2aはC
PU1による制御手順(図9〜図15)等を記憶するプ
ログラムエリア(PA)である。
【0018】3は1ワード16ビットで構成される書き
込み可能なランダムアクセスメモリ(RAM)であり、
各構成要素からの各種データの一時記憶に用いられる。
また3aはカナ漢字変換を行うための単語辞書(WDI
C)であり、図3にその構成を示す。3bは文節と文節
との組み合わせを格納した用例辞書(YRDIC)であ
り、図4にその構成を示す。3cはキーボードより入力
された読みを格納する入力読みバッファ・メモリ(YB
UF)である。3dは文書バッファ(TBUF)であ
り、キーボードより入力された文書情報を蓄えるための
メモリである。3eはカナ漢字変換途中の文節候補を記
憶する文節候補テーブル(BCT)である。3fはカナ
漢字変換の未確定文節候補を蓄える同音語バッファメモ
リ(DBF)であり、図6にその構成を示す。3gは同
音語バッファメモリに対応するカナ漢字変換の他の候補
を蓄える同音語プールメモリ(DBP)であり、図7に
その構成を示す。3hは単語辞書に格納されている単語
のうち、分野情報の付与されている単語の優先変換を指
定するフラグ(BFLG)である。
【0019】4は定型文書を記憶するための外部メモリ
(DISK)であり、作成された文書の保管を行い、保
管された文書はキーボードの指示により必要な時呼び出
される。5はキーボード(KB)であり、アルファベッ
トキー、ひらがなキー、カタカナキー等の文字記号入力
キー及び変換を指示する変換キー等の各種のファンクシ
ョンキーを備えている。ここで、5aは読みを入力する
ためのキー(YOMI)、5bは入力した読みを変換す
るための変換指示キー(CON)、5cは変換候補を変
更して次候補に変換するための次候補変換指示キー(N
XT)、5dは現在の同音語表示方向に確定し、同時に
その候補表記を学習することを指示するための選択キー
(SEL)、そして、5eは単語辞書WDICに格納さ
れている生物分野の優先変換を指定するための生物分野
指定キー(BIO)である。
【0020】6はカーソルレジスタ(CR)であり、C
PU1により内容が読み書きされる。後述するCRTコ
ントローラがここに蓄えられたアドレスに対する表示装
置上の位置にカーソルを表示する。7は表示用バッファ
メモリ(DBUF)であり、文書バッファ3dに蓄えら
れた文書情報等のパターンを蓄える。8はCRTコント
ローラ(CRTC)であり、カーソルレジスタ6及び表
示用バッファ7に蓄えられた内容を表示装置に表示する
役割を担う。9は陰極線管等を用いた表示装置(CR
T)であり、その表示装置におけるドットの構成のパタ
ーン及びカーソルの表示をCRTコントローラ8で制御
する。10はキャラクタ・ジェネレータ(CG)であ
り、表示装置CRTに表示する文字、記号のパターンを
記憶するものである。
【0021】かかる各構成要素からなる文字処理装置に
おいては、キーボード5からの各種の入力に応じて作動
するものであり、キーボード5からキー入力が供給され
ると、先ずインタラプト信号がCPU1に送られ、その
CPU1がROM2内に記憶されている各種の制御信号
を読み出し、それらの制御信号に従って各種の制御が行
われる。
【0022】以上の構成よりなる本実施例での装置にお
いて、かな漢字変換を実行する例を図2を参照して以下
に説明する。
【0023】図2において、左側の入力読み列中の記号
「/」は変換を指示する変換キーを表わす。まず(a)
で、「もじをいしにかく」と入力した場合、第1候補と
して「文字を石に書く」と変換される。これは用例辞書
3bに「[物質]に書く」という用例が登録されてお
り、単語辞書3aで「石」が[物質]であると記述され
ているからである。同じ読み「いし」を持つ他の「意
志」や「医師」は[物質]で無いため、この用例は適用
されない。このような用例がないと、「意志に書く」な
どの意味的に不整合な変換となってしまう。
【0024】次に、(b)で「みほんをみずにかく」と
入力した場合、(a)の場合と同様に、「水」も単語辞
書3aで「物質」とされているが、用例辞書3bに、抑
制すべき用例として「水に書く」と登録されているた
め、「[物質]に書く」という用例が適用されず、「水
に書く」は第1変換候補から除外される。更に、(c)
では入力「くもをつかむ」に対し、一般の文書入力時に
は、用例「雲をつかむ」が適用され第1変換候補となる
が、生物分野文書の入力においては「雲をつかむ」が抑
制され、「蜘蛛をつかむ」となる。
【0025】図3は、本実施例における文字処理装置の
単語辞書3aの例を示す図である。単語辞書3aは、1
つの単語に対して「読み(YM)」「表記(HK)」
「品詞(GI)」「単語尤度(FQ)」「意味分類(S
F)」「分野情報(CT)」「分野尤度(CF)」の7
フィールドから構成される。ここで、単語尤度には頻度
情報等のその単語自体の尤もらしさを示す情報として1
〜5の値が格納される。尤度値5が最も尤もらしいと解
釈され、値が小さくなるに従って第1変換候補としての
尤もらしさを欠く。また、意味分類はその単語の意味を
分類して記述したものであり、「概念」「物質」等が格
納される。この意味分類は品詞が名詞である単語にのみ
付与される。そして、分野尤度は、分野情報に示される
分野情報の尤もらしさの度合いを示す値である。
【0026】図4は、本実施例における文字処理装置の
用例辞書3bの例を示す図である。用例辞書3bは、1
つの用例に対して「第1単語情報(LW)」「第2単語
情報(RW)」「助詞接続情報(CJ)」「用例適用タ
イプ(TP)」「用例適用分野(BY)」の5フィール
ドから構成される。ここで、第1及び第2単語情報には
単語辞書3aの該当単語先頭へのポインタが格納され
る。それぞれの単語情報は単語のほかに意味分類を格納
し、意味分類による単語グループを指定することもでき
る。また、助詞接続情報は第1単語情報と第2単語情報
を結びつける助詞を記述するものである。用例適用タイ
プには、「通常タイプ」と「抑制タイプ」の2タイプの
いずれであるかが格納される。「通常タイプ」の用例
は、その登録パターンを優先すべき用例であり、「抑制
タイプ」の用例は、その登録パターンが第1候補になら
ない用例である。そして、用例適用分野には、その用例
の適用或いは抑制を行うべき分野情報が格納される。例
えば、図において「[物質]に書く」という用例は、意
味分類[物質]を持つ単語について、一般的に適用可能
な用例である。また、「雲をつかむ」は生物分野以外で
は適用可能な用例であるが、生物分野では、「雲をつか
む」と第1候補になる事を抑制すべき用例である。
【0027】図5は、本実施例における文字処理装置の
分野指定フラグ3hの例を示す図である。分野指定フラ
グ3hは、1分野を1ビットに対応させ、優先変換する
か、しないかがセットされる。図示の状態においては、
ビットの値が“1”になっている『生物』分野が他の分
野に比べ優先変換されやすくなっている。
【0028】図6は、本実施例における文字処理装置の
文節候補テーブル3eの例を示す図である。文節候補テ
ーブル3eは、入力読み列の先頭から末尾までで解析可
能な文節の列を、1つの文節候補をノードとする木構造
で表現したテーブルであり、5フィールドから構成され
ている。図において、BCIDはそれぞれの文節候補を
ユニークにするID番号である。BCJWは文節候補の
自立部単語を表し、その自立部単語の存在する単語辞書
3aへのポインタである。BCFWは文節候補の付属部
を構成する付属語列であり、付属語の開始位置と付属語
末尾位置を入力読みバッファ3c上のインデクスを格納
する。ここで、記号「φ」は付属語列が存在しないこと
を意味する。SLNKはその文節候補と文節開始読み位
置が同じである別の文節候補をリンクするもので、リン
ク先の文節候補IDを格納する。SLNKの値が“−
1”のものは、存在しない文節候補IDであり、終端コ
ードを意味し、その以上同読み開始位置文節が存在しな
いことを表している。DLNKはその文節候補に引き続
く文節候補をリンクするもので、SLNKと同じリンク
先の文節候補IDを格納する。DLNKの値が“−1”
のものは、SLNKにおけると同様、それ以上後続する
文節候補が存在しないことを意味する。
【0029】例えば、文節候補IDが“0”の「水に」
は、同読み開始位置の文節候補として、「見ずに」や
「診ずに」を持ち、また後続の文節候補として、「各」
及び、その同読み開始位置文節である「核」「書く」
「欠く」を持つ。
【0030】図7は、本実施例における文字処理装置の
同音語バッファ3fの例を示す図である。図7におい
て、HIDは同音語IDであり、文節単位に作られる同
音語の一つ一つをユニークにするID番号である。JW
はその同音語の自立部単語を表し、単語辞書3aへのポ
インタを格納する。FWはその同音語の付属語列を単語
辞書3aの読みフィールドを構成するカナ読みコードと
同様のコードを格納する。PHIDはこの同音語と共に
用例のペアとなる後続のペア同音語の同音語IDを格納
する。PHIDが“−1”であるときは、後続のペア同
音語が存在しないことを意味する。APYRは第1候補
を決定する際に後続のペア同音語との間で適用された用
例を用例辞書3bの該当用例先頭へのポインタとして格
納する。
【0031】図8は、本実施例における文字処理装置の
同音語プール3gの例を示す図である。同音語プール3
gは、第1候補の情報のみ格納する同音語バッファに対
してその同音語の候補として可能な全ての単語候補を格
納する。図において、HIDはどの同音語に対する候補
であるかを、対応する同音語バッファDBFの同音語I
Dとして格納する。JWPは該当文節の同音語として可
能な自立部単語を単語辞書3aへのポインタとして格納
する。FWPは自立部単語JWPに対する付属語列を格
納する。例えば、同音語IDが“10”である文節は、
「花を」と「鼻を」の二つの同音語候補を持つ。
【0032】次に、本実施例における作動を図9に示す
フローチャートに従って以下に説明する。
【0033】まず、ステップS101においてキーボー
ド5よりキーが押下され、割り込みが発生するのを待
つ。キーが入力されるとステップS102に進み、入力
キーを判別し、入力キーの種類に応じてステップS10
3乃至ステップS108のいずれかのステップに分岐す
る。
【0034】ステップS103は読み入力キー(YOM
I)5aが押下されたときの処理であり、押下された読
みのコードを入力読みバッファ・メモリ(YBUF)3
cに蓄える。ステップS104は変換キー(CON)5
bが押下されたときの処理であり、ステップS103で
入力され蓄積された、カナ漢字変換の対象となる文字列
を漢字に変換し、不図示の出力バッファに出力する。ス
テップS105は次候補変換キー(NXT)5cが押下
されたときの処理であり、ステップS104で出力され
た同音語バッファに対応する同音語プール中の同音語の
別の候補を表示する。
【0035】ステップS106は選択キー(SEL)5
dが押下されたときの処理であり、画面に表示されてい
る出力バッファの中の同音語を確定し、確定された文字
列を文書中に出力する。更に、選択された単語が第1候
補を決定するために適用した用例と一致するかどうかを
判定し、必要ならば適用した用例を、分野情報を対応づ
けて抑制パターンとして記憶する動作を行う。ステップ
S107は生物分野指定キー(BIO)5eが押下され
たときの処理であり、指定した分野に対応する優先変換
分野指定フラグ(BFLG)3hのビットの値を“1”
にする。そして、ステップS108はYOMI、CO
N、NXT、SEL、BIO以外のキー、例えば、カー
ソル移動キーなどの文書編集で用いるキーなどが押下さ
れた場合の処理であり、同種の文字処理装置において一
般に行われている処理であり、公知であるので特に説明
しない。
【0036】次に、ステップS104の「変換処理」の
詳細を図10に示すフローチャートに従って以下に説明
する。
【0037】まず、ステップS201において、詳細は
後述する文節候補作成処理を行い、文節候補テーブル
(BCT)3eを作成する。次に、ステップS202に
おいて、詳細は後述する第1候補決定処理を行い、文節
候補テーブル3eに格納された文節候補の中から第1変
換候補として相応しい候補を絞り込む。そして、ステッ
プS203において、ステップS202で決定された第
1候補に基づいて、変換結果を同音語バッファ(DB
F)3fに作成し出力する。また同時に、第1候補にな
らなかった同じ読み開始位置、文節長の他の候補を同音
語プール(DBP)3gに格納する。
【0038】ここで、ステップS201の「文節候補作
成処理」の詳細を図11に示すフローチャートに従って
以下に説明する。
【0039】まず、ステップS301において、入力の
読みバッファ(YBUF)3c上の文節候補作成開始イ
ンデックスi、文節候補テーブル(BCT)3eのイン
デックスjを“0”に初期設定する。そして、ステップ
S302では、iの示す読みバッファ3c中の読みに基
づき、単語辞書(WDIC)3aを検索し、単語候補を
求める。次に、ステップS303において、見つかった
単語候補に対して接続する付属語列を解析する文節接続
検定処理を行い、文節候補を得る。ステップS304に
おいて、得られた文節候補を文節候補テーブル3eに格
納し、単語検索、文節接続検定の結果得られた自立語単
語、付属語列の情報をそれぞれBCJW、BCFWフィ
ールドに格納し、SLNK、DLNKにこの文節候補を
持ち得る他の文節候補についても設定する。全ての情報
を文節候補テーブル3eに格納後、ステップS305で
文節候補テーブル3eのインデックスjをカウントアッ
プする。
【0040】次に、ステップS306において、文節候
補開始位置がiである単語を、即ち読み開始位置が同じ
である単語を全て検索し終えたかどうかを判定し、同じ
開始位置の単語がまだ残っていればステップS302へ
戻り、検索を続行する。また、同じ読み開始位置の単語
を全て検索し終えていればステップS307に進み、文
節候補テーブル3eに記述された付属後読み列の示す、
文節終了位置を、後続文節の読み開始位置として見つけ
る。そして、見つかった文節終了位置を、文節候補開始
位置としてiにセットする。この時に、全ての文節候補
が終端していたならば、即ち文節候補テーブル3eのD
LNKの値が“−1”であったならば、入力読みの末尾
に達しているので、文節候補作成処理を終了する。しか
し、終端していなければセットしたiでステップS30
2へ戻り、後続の文節候補作成処理を続行する。
【0041】更に、ステップS202の「第1候補決定
処理」の詳細を図12に示すフローチャートに従って以
下に説明する。
【0042】まず、ステップS401において、第1候
補決定の指標値となるカウンタメモリmaxを“0”に
初期設定する。このmaxは全ての文節候補の中の最大
尤度を示すもので、尤度0は最小の値である。そして、
ステップS402において、文節候補テーブル3eより
文節候補列を1つ取り出す。次に、ステップS403に
おいて、取り出した文節候補列の文節対尤度を算出す
る。文節対尤度の算出は以下のように行う。
【0043】(文節対尤度)={(単語尤度)の総和}
+{(文節間尤度)の総和}+{(単語の分野尤度)の
総和} ここで、単語尤度は単語辞書3aのFQフィールドの値
を用いる。文節間尤度は文節間の接続の尤もらしさを示
す値であり、本実施例においては値を“0”で固定す
る。単語の分野尤度は単語辞書3aのCTフィールドの
分野情報と、変換時の分野を示す分野指定フラグ(BF
LG)3hが一致した時に、分野尤度CF×8の値を与
える。
【0044】次に、ステップS404において、取り出
された文節候補列に適用可能な用例を検索し、用例適用
尤度を文節対尤度の加算する。尚、この用例辞書検索処
理は図13に従って更に後述する。そして、ステップS
405において、算出された文節対尤度が最大尤度ma
xより大きいかを判定し、大きい場合にはステップS4
06に進み、最大尤度を算出された文節対尤度で更新す
る。そして、ステップS407において、この最大尤度
に対応した文節候補列をワークメモリdidに格納す
る。ワークメモリdidは文節候補テーブル3eと同じ
構成を持ち、但し、SLNK、DLNKの値が、最大尤
度を持つ文節候補列に対応した文節候補をリンクするよ
うにユニークとなるように設定される。
【0045】ステップS408において、文節候補テー
ブル3eから別の文節候補列を取り出せるかどうかを判
定し、取り出せる場合にはステップS402へ戻り、検
索を続行する。また、全ての文節候補列を処理し終え
て、それ以上文節候補列を取り出せない場合にはリター
ンする。
【0046】更に、ステップS404の「用例辞書検索
処理」の詳細を図13に示すフローチャートに従って以
下に説明する。
【0047】まず、ステップS501において、図12
のステップS402で取り出された文節候補列より、用
例検索注目文節を取り出し、用例を構成するペア文節候
補があるかどうかを用例辞書(YRDIC)3bを検索
する。次のステップS502において、用例を構成する
ペア文節候補があるかどうかを判定し、見つからなけれ
ばリターンする。しかし、見つかればステップS503
以降の処理を行う。
【0048】ステップS503において、見つかった用
例のタイプをチェックし、その用例が「抑制タイプ」の
用例であったならば、更にステップS504において、
その抑制用例の適用分野をチェックし、適用分野と分野
指定フラグ(BFLG)3hが示す分野情報が一致して
いればステップS505に進み、この文節対尤度の値を
“0”にセットすることで、この文節が第1候補となる
ことを抑制する。
【0049】一方、ステップS503において、「通常
タイプ」の用例と判定された場合は、用例適用尤度とし
て固定値1012を文節対尤度に加算してリターンす
る。
【0050】ここで図9に戻り、ステップS105の
「次候補表示処理」の詳細を図14に示すフローチャー
トに従って以下に説明する。
【0051】まず、ステップS601において、次候補
を表示させたい同音語の同音IDを取得する。次のステ
ップS602では、同音語プール(DBP)3gの同じ
同音IDを持つ次候補を、同音語プールの自立語JWP
と付属後列FWPより取り出し、同音語バッファ(DB
F)3fの対応するJW及びFWフィールドに格納し、
これを表示する。
【0052】次に、ステップS106の「選択処理」の
詳細を図15に示すフローチャートに従って以下に説明
する。
【0053】まず、ステップS701において、選択処
理を行う同音語の同音IDを取り出し、続くステップS
702では、取り出した同音IDを持つ同音語バッファ
3f中のペア同音語IDを取り出す。そして、ステップ
S703において、選択対象同音語の自立語と、ペア同
音語の自立語を取り出し、ステップS704において、
この自立語のペアが同音語バッファ3f中のAPYRフ
ィールドに格納されている第1候補決定時の適用用例と
一致するかどうかを判定する。このAPYRで示される
用例を用例辞書3bより取得し、この用例を構成する自
立語のペアと一致しているかどうかで判定する。もし、
APYRに示される用例が、意味分類で記述されている
ならば、同音語バッファ中の自立語JWの意味分類を比
較することにより、一致しているかどうかのチェックを
行う。
【0054】第1候補決定時に適用した用例が、選択時
にも成立しているならば、抑制用例の登録処理は不要で
あると判定し、リターンする。また、用例が一致しなか
った場合には、この適用用例を抑制タイプとして、登録
するためにステップS705以降の処理を行う。
【0055】ステップS705において、分野指定フラ
グ(BFLG)3hより、現在指定されている分野情報
を取り出す。これはBFLGのビットが“1”となって
いる全ての分野を取り出すことである。次に、ステップ
S706において、用例辞書3bに、対象同音語バッフ
ァの適用用例APYRをステップS705で取り出した
適用分野情報と共に、「抑制タイプ」の用例として登録
することで、以後その指定分野において、第1候補決定
時に適用されないようにする。
【0056】<変形例>上述した実施例では、文節構造
解析を行う文字処理装置として、入力対象文を仮名文字
のみに限定した仮名漢字変換装置を例にあげたが、本発
明はこれだけに限定されるものではない。文節構造を解
析し、文節間の関係を登録された反例に基づいて、反例
を解析候補から排除する処理を行う本発明の主旨を逸脱
するものでなければよい。例えば、日本語文の文節構造
を解析する文字処理装置として、漢字仮名混じり文を入
力対象文として、文節構造を解析し、文の意味的整合性
をチェックし、誤り指摘を行う文書校正装置として本発
明を実施することも可能である。
【0057】また、本実施例においては、用例辞書には
ペアで出現する単語の組合せとして、2単語(或いは意
味分類)のペアであるとしたが、単語のペアは3つ組或
いは一般的にn個のペア(ここでnは2以上の整数)で
あっても同様に処理することができる。更に、用例を記
憶する用例辞書と、反例を記憶する反例辞書は、同一の
辞書とし、適用タイプで用例か、反例かを判別するよう
にしたが、それぞれを別の辞書として持つようにしても
同様である。
【0058】更に、本実施例においては、反例は既に存
在しているものとしたが、反例は予め用意されたもので
はなく、オペレータの操作により漸次、蓄積されてゆく
のみであっても構わない。また、反例は反例を構成する
単語の単語辞書へのポインタにより表現しているが、ポ
インタではなく、反例を構成する単語を特定できるもの
であれば、読み、表記、品詞など単語辞書に持ってい
る、単語を特定化している属性で格納してもよいし、或
いは単語辞書に格納されている各単語にユニークな連番
を割り付け、その連番で反例を構成する単語を特定化す
るようにしてもよい。
【0059】更にまた、反例の変わりに適用されるべき
用例と共存させることにより、より第1候補の解析精度
を向上させることができる。
【0060】また、指定できる分野情報として、「医学
分野」「生物分野」など8分野の例を提示したが、この
8分野に限定されるものではない。分野情報として、単
語、用例、及び反例の使われる意味的なグループのみな
らず、「挨拶文」「論説文」「散文」といった文章様態
を指定するものであってもようし、オペレータ、及びオ
ペレータの所属といった使用者ごとに設定するようにし
ても同様に処理することができる。
【0061】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、システム或いは装置にプログラムを
供給することによって達成される場合にも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
意味的にあり得ない単語対、或いは、決して優先してほ
しくはない単語の組合せの優先度が高くなることを入力
の文書分野ごとに抑制することができるので、分野に応
じて柔軟に入力対象とする日本語文の文節構造の解析精
度を高めることができる。
【0063】また、本発明によれば、文節構造としてふ
さわしい用例の全てを網羅的に登録しなくとも、ふさわ
しくない単語対を、抑制すべき分野の情報と対応付けて
登録することにより、メモリ容量を最小限に抑えること
ができ、低いコストで日本語文の文節構造解析精度の高
い文字処理装置を実現することができる。
【0064】更に、本発明によれば、文節構造としてふ
さわしくない単語対を意味分野で登録することができる
ため、ふさわしくない反例の網羅性を高め、なおかつ、
よりメモリ容量を小さく抑えることが可能である。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の文字処理装置の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施例の仮名漢字変換の実行例を示した図で
ある。
【図3】本実施例の単語辞書の構成を示した図である。
【図4】本実施例の用例辞書の構成を示した図である。
【図5】本実施例の分野指定フラグの構成を示した図で
ある。
【図6】本実施例の文候補テーブルの構成を示した図で
ある。
【図7】本実施例の同音語バッファの構成を示した図で
ある。
【図8】本実施例の同音語プールの構成を示した図であ
る。
【図9】本実施例の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】本実施例の変換処理を示すフローチャートで
ある。
【図11】本実施例の文節候補作成処理を示すフローチ
ャートである。
【図12】本実施例の第1候補決定処理を示すフローチ
ャートである。
【図13】本実施例の用例辞書検索処理を示すフローチ
ャートである。
【図14】本実施例の次候補表示処理を示すフローチャ
ートである。
【図15】本実施例の選択処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 外部メモリ 5 キーボード 6 カーソルレジスタ 7 表示用バッファ 8 CRTコントローラ 9 表示装置 10 キャラクタジェネレータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単語の読みと表記とを対応づけて記憶す
    る単語辞書手段と、 単語の読みと、該当単語とは決して併用されることのな
    い単語の表記とを対応づけた反例を、分野情報と共に記
    憶する反例記憶手段と、 仮名文字列或いは漢字仮名混じり文字列を入力するため
    の入力手段と、 前記入力手段により入力された文字列の分野を判定する
    分野判定手段と、 前記単語辞書手段を参照し、前記入力手段により入力さ
    れた文字列を文節候補に分かつ文節候補作成手段と、 前記文節候補作成手段により作成された文節候補のう
    ち、前記反例記憶手段に記憶された反例と前記分野判定
    手段での判定結果に基づいて文節候補を決定する文節候
    補決定手段とを有することを特徴とする文字処理装置。
  2. 【請求項2】 前記文節候補決定手段は、前記文節候補
    作成手段により作成された文節候補のうち、前記反例記
    憶手段に記憶された反例が前記分野判定手段により判定
    された分野と合致する場合に、当該分野限定反例と合致
    する文節候補を除外することを特徴とする請求項1記載
    の文字処理装置。
  3. 【請求項3】 前記単語辞書手段に、単語の読みと表記
    と意味分類とを対応付けて記憶すると共に、前記反例記
    憶手段に、単語の表記と当該単語とは決して併用される
    ことのない意味分類とを対応付けて記憶することを特徴
    とする請求項1に記載の文字処理装置。
  4. 【請求項4】 単語の読みと表記とを対応づけて記憶す
    る単語辞書手段と、単語の読みと該当単語とは決して併
    用されることのない単語の表記とを対応づけた反例を、
    分野情報と共に記憶する反例記憶手段とを備える文字処
    理装置の処理方法であって、 仮名文字列或いは漢字仮名混じり文字列を入力するため
    の入力工程と、 前記入力工程により入力された文字列の分野を判定する
    分野判定工程と、 前記単語辞書手段を参照し、前記入力工程により入力さ
    れた文字列を文節候補に分かつ文節候補作成工程と、 前記文節候補作成工程により作成された文節候補のう
    ち、前記反例記憶手段に記憶された反例と前記分野判定
    工程での判定結果に基づいて文節候補を決定する文節候
    補決定工程とを有することを特徴とする処理方法。
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JP2011154718A (ja) * 2000-03-01 2011-08-11 Masanobu Kujirada 語句入力システム、方法、プログラム

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