JPH089601A - モールドモータの固定子の製造装置及び該製造方法並びに弾性体及び圧縮部材を有する金型 - Google Patents

モールドモータの固定子の製造装置及び該製造方法並びに弾性体及び圧縮部材を有する金型

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JPH089601A
JPH089601A JP6140315A JP14031594A JPH089601A JP H089601 A JPH089601 A JP H089601A JP 6140315 A JP6140315 A JP 6140315A JP 14031594 A JP14031594 A JP 14031594A JP H089601 A JPH089601 A JP H089601A
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core
mold
stator
elastic body
resin
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Application number
JP6140315A
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Inventor
Osao Yashiro
長生 八代
Yoichi Kondo
近藤  洋一
Noriyuki Uchida
則行 内田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子鉄心1に樹脂モールド成形を施す時、
中芯26と固定子鉄心1との密着性を向上することによ
り、固定子鉄心1の内径部への合成樹脂3の付着を防ぐ
モールドモータの固定子の製造装置及び該製造方法並び
に弾性体及び圧縮部材を有する金型を得る。 【構成】 固定子鉄心1の内径寸法よりも若干小さい外
径寸法を持つ弾性体からなり、かつ、中央部が円錐また
は円筒状のくぼみを有する押圧部26bを、固定子鉄心
1に挿入し、型締め時に中芯のくぼみの内径寸法よりも
若干外径寸法が大きい凸状の挿入子24aを上記くぼみ
に挿入することにより、押圧部26bを膨張させて、中
芯26と固定子鉄心1を密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固定子鉄心を合成樹
脂にてモールドするモールドモータの固定子の製造方法
及び該製造装置並びに弾性体及び圧縮部を有する金型に
関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のモールドモータの固定子の
製造装置の一つを模式的に示す縦断面図であり、図10
はそのX−X断面の一部を模式的に示す図である。図に
おいて、1は環状の鉄心片を所定枚数積層した固定子鉄
心であり、この固定子鉄心1には巻線2を巻きつけるた
めのスロット1aおよびスロット開口部1bが設けられ
ている。3は熱硬化特性を持つ合成樹脂、金型は固定側
である上金型4と可動側である下金型5とにより構成さ
れ、固定子鉄心1および巻線2等からなる固定子の樹脂
モールド成形のための所定の形状に内部が型どられてい
る。6は下金型5に固定具である例えばねじ(図示せ
ず)により固設された中芯、7は固定子鉄心1および中
芯6を封入した型締め時の金型内に、溶けて流動状態の
合成樹脂3を流し込む合成樹脂注入口である。
【0003】合成樹脂3により電動機の固定子に樹脂モ
ールドを施すモールドモータの固定子の製造方法は、一
般的にスロット1aに巻線2が施された固定子鉄心1の
内径部に、下金型5に固設された中芯6を挿入した後
に、上金型4と下金型5の型締めを行い、流動状態にあ
る合成樹脂3を合成樹脂注入口7から注入し加熱する。
加熱することにより合成樹脂3が硬化して、固定子鉄心
1および巻線2に樹脂モールドが成形固化する。ここ
で、合成樹脂3は、モールドモータ用として使用するた
めに、固定子鉄心1および巻線2からの発生熱に耐える
耐熱性、樹脂の注型作業を容易とする樹脂の流動性、さ
らに固定子鉄心1および巻線2と合成樹脂3との密着性
の良好な樹脂を用いる必要があり、一般にエポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹
脂等の熱硬化性の合成樹脂が用いられる。ところで、中
芯6は固定子鉄心1の内径部に挿入するので、挿入およ
び取り外し等の作業性の観点から、中芯6の外径寸法は
固定子鉄心1の内径寸法よりもある程度小さくする必要
があるために、中芯6の外径面と固定子鉄心1の内径面
との間には隙間が生じてしまう。そのため、合成樹脂3
を注入する際に、この隙間にも合成樹脂3が入り込んで
しまい、この隙間に合成樹脂3が入り込んだ状態で加熱
されるので、固定子鉄心1の内径面には固化した合成樹
脂3が付着する。したがって、このような場合は、この
付着した合成樹脂3を取り除くための樹脂モールド成形
後の固定子の内径切削加工を必要とし、工数が増加しコ
ストアップの要因となっていた。
【0004】このため、例えば特開昭61−15063
8号公報に示されるように中芯6を固定子鉄心1よりも
熱膨張係数の大きい材質(例えば、亜鉛)にて成形し、
かつその外径が固定子鉄心1の内径よりも小さく加工し
てあるものを用いて、この中芯6を固定子鉄心1に挿入
後、中芯6を加熱して膨張させることにより、中芯6と
固定子鉄心1の内径部を密着嵌合させ、この後に、合成
樹脂3を注入することにより中芯6と固定子鉄心1との
間に合成樹脂が付着しないようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のモールドモータ
の製造方法は上記のように中芯6を加熱して膨張させ、
固定子鉄心1の内径部に密着嵌合させるものであるの
で、中芯6を加熱するための加熱時間およびその加熱装
置が必要となる。また、一般的に固定子鉄心1は打ち抜
き等により製造された磁性薄板を積層して成形するため
その内径寸法にばらつきが生じてしまう。このばらつき
に対応して加熱膨張により中芯6を固定子鉄心1の内径
面に密着させるには、中芯6の挿入作業の容易性や密着
度合いを考えると、中芯6の温度をある程度高温に上
げ、膨張度合いを大きくする必要がある。そのために中
芯6を高温に加熱するための特別な加熱装置および加熱
するための加熱時間が必要となる。この中芯6の加熱時
間は、特に大きさの大きいモータを対象としている場合
に、その中芯6の大きさも大きくなるために熱容量が大
きくなり、加熱時間が長くなり生産性が悪くなり、コス
トアップにつながる。また、樹脂モールド成形された固
定子鉄心1を中芯6から取り外すには、固定子鉄心1の
内径部に密着している中芯6の膨張をなくし、中芯6と
固定子鉄心1との密着をなくす必要があるので、中芯6
を常温あるいはそれ以下の温度に冷却して、中芯6自体
を収縮させなければならないが、固定子鉄心1は合成樹
脂3により全体を覆われているので、その熱容量も大き
く、冷却には長い時間を要するので生産性が悪い。ま
た、固定子を生産するには、中芯6を固定子鉄心1に密
着勘合させるための加熱時間および固定子鉄心1から中
芯6を取り外すための冷却時間を考慮しなければならな
いので、連続大量生産するためには複数の中芯6を用意
する必要があり、製造コストの増加につながる。
【0006】本発明は上述のような課題を解決するため
になされたもので、第1の目的として、中芯を固定子鉄
心の内径に密着させるための特別な中芯の加熱装置を必
要としない製造装置及び製造方法を得ることである。ま
た、第2の目的は、上記第1の目的を充足させつつ、か
つ型締めと同時に中芯を膨張させることにより、生産性
を向上させる製造装置を得ることである。さらに、第3
の目的は、上記第1の目的を充足させつつ、かつ容易に
中芯を固定子鉄心の内径部に挿入できる製造装置を得る
ことである。さらにまた、第4の目的は、第1、第2の
目的を充足させつつ、かつ中芯により固定子鉄心の内径
部を均一に押圧できるで製造装置を得ることである。さ
らに、第5の目的は、第1乃至第4の目的を充足させつ
つ、かつ固定子鉄心のスロット開口部に合成樹脂が付着
することを防止した製造装置を得ることある。また、第
6の目的は、第5の目的を充足させつつ。かつ樹脂モー
ルド成形された固定子を容易に中芯から取り外しができ
る製造装置を得ることである。また、第7の目的は、金
型の型締めにより、金型密封空間内に収納された弾性体
を膨張させる弾性体及び圧縮部材を有する金型を得るこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るモールド
モータの固定子の製造装置は、環状の固定子鉄心の内径
部に挿入され、少なくとも外径面の一部が弾性体からな
る中芯と、これら中芯及び固定子鉄心を内部に封入する
と共に、この封入の状態で樹脂を内部に注入する樹脂注
入口が設けられた樹脂モールド成形用金型と、この樹脂
モールド成形用金型への樹脂注入時、上記中芯の弾性体
部分を圧縮して上記固定子鉄心の内径面に密着させる圧
縮部材とを備えるようにしたものである。
【0008】また、金型は、樹脂注入時に少なくとも一
方が移動して中芯及び固定子鉄心を内部に封入する上金
型及び下金型により構成され、かつ圧縮部材はこれら上
金型または下金型に固着されて、上記金型の移動に伴う
圧縮部材の移動により中芯を圧縮するようにしたもので
ある。
【0009】また、中芯は円筒形であって、その外径寸
法は固定子鉄心の内径寸法以下であるようにしたもので
ある。
【0010】また、中芯は軸方向に円錐または円筒状の
くぼみを有し、圧縮部材は円錐または円筒状であって上
記中芯のくぼみに挿入される凸状の挿入子を有し、この
挿入子の外径を上記中芯のくぼみの外径より一定の割合
で大きくしたものである。
【0011】また、固定子鉄心の内径面に設けられたス
ロット開口部と中芯外径面との間に介在されて、弾性体
の中芯の圧縮時、この中芯が上記スロット開口部に入り
込むのを防止する中芯介入防止用のスロット開口部密着
部材を備えたものである。
【0012】また、弾性体からなり、スロット開口部密
着部材とスロット開口部密着部材との型開きの際の分離
を促す上記スロット開口部密着部材保持用の保持部材を
備えたものである。
【0013】また、共動により内部に密封空間を成形す
る樹脂注入口が設けられた一対の金型と、円筒形であっ
て、上記一対の金型の一方に上記円筒の一方の平面が固
着された上記密封空間内に収納可能な大きさの弾性体
と、この弾性体の他方の平面または上記弾性体の内面を
押圧可能に上記一対の金型の他方に固着された圧縮部材
とを備えたものである。
【0014】また、この発明に係るモールドモータの固
定子の製造方法は、固定子鉄心の内径部に弾性体の中芯
を挿入する第1の工程と、金型内に上記固定子鉄心及び
中芯を封入すると共に、上記挿入された中芯を圧縮し、
この中芯を外径方向に膨張させて固定子鉄心の内径面に
密着される第2工程と、しかる後、上記金型内に樹脂を
注入して、樹脂モールド成形する第3工程とを備えたも
のである。
【0015】
【作用】上記のように構成されたモールドモータの製造
装置は、弾性体の中芯を固定子鉄心の内径部に挿入し、
その中芯を樹脂注入時に圧縮し、膨張させることによ
り、中芯と固定子鉄心の内径面とを密着させたので、加
熱を必要としない。
【0016】また、弾性体の中芯を金型内に封入し、上
金型及び下金型の移動に伴う金型に固定された圧縮部材
の移動により中芯を圧縮して膨張させ、中芯と固定子鉄
心の内径面との密着を、金型の型締めと同時に行うの
で、中芯の膨張から型締めまでの時間が短縮される。
【0017】また、円筒形の形状であり、中芯の外径寸
法が固定子鉄心の内径寸法以下であるので、中芯が固定
子鉄心の内径部に容易に挿入できる。
【0018】また、弾性体の中芯の軸方向に設けた円錐
または円筒状のくぼみに、くぼみの内径寸法より一定の
割合で大きくした外径寸法の挿入子を挿入することによ
り、中芯は、固定子鉄心の内径部を均一な圧力で押圧す
ることができる。
【0019】また、固定子鉄心の内径面上に設けられた
スロット開口部と、膨張した中芯が接する部分との間
に、中芯介入防止用のスロット開口部密着部材を介在さ
せたことによりスロット開口部には膨張した中芯が必要
以上に入り込むのを防止することができる。
【0020】さらに、中芯の膨張がなくなる型開き時に
は、弾力を有するスロット開口部密着部材保持用の保持
部材によりスロット開口部密着部材が自動的に取り外さ
れて、固定子鉄心と中芯の接触をなくすことができる。
【0021】また、一対の金型の一方に固着された円筒
形の弾性体が、他方の金型に設けられた圧縮部材によ
り、弾性体の円筒形の他方の平面または内面を押圧し、
円筒形の弾性体を膨張させることができる。
【0022】また、固定子鉄心の内径部に弾性体の中芯
を挿入したものを、金型内に封入し、この中芯を圧縮
し、外径方向に膨張させることにより、中芯と固定子鉄
心の内径面とを密着させたので、加熱を必要としない。
【0023】
【実施例】
実施例1.図1および図2は本発明の一実施例であるモ
ールドモータの固定子の製造装置を模式的に示す模式図
であり、図1は型開き時を模式的に示した縦断面図、図
2は型締め時を模式的に示した縦断面図である。図にお
いて、1〜3は上述した従来例と同様のものであるので
説明は省略する。14は上金型、15は下金型であり、
この上金型14及び下金型15の一方または両者が移動
して型締めが完了する。上金型14には鉄、ステンレス
等からなる圧縮部材14aが固着されている。16は中
芯であり、この中芯16は圧縮部14aと同様に鉄、ス
テンレス等からなる台座部16aおよび、例えば弾性体
であるシリコン樹脂またはシリコン材よりなるゴム質で
少なくとも外径面が構成された押圧部16bから構成さ
れている。下金型15には台座部16aがねじ止め固着
されており、さらにこの台座部16aにはねじ止め等に
より押圧部16bが固定されている。
【0024】押圧部16bの軸方向の長さは、固定子鉄
心1内径部の軸方向の長さより若干長くしてあり、かつ
外径寸法は固定子鉄心1の内径寸法よりわずかに小さく
しているので、押圧部16bと固定子鉄心1の間には隙
間Bが存在する。この隙間Bの存在により、固定子鉄心
1内径部は中芯16に容易に挿入できる。さらに、押圧
部16bには固定子鉄心1の端部が位置決め可能なよう
に図1(b)に示されるように段差部Cが設けられてい
る。17は下金型15に設けられた合成樹脂注入口であ
り、上金型14及び下金型15が型締めされた樹脂注入
時にこの樹脂注入口17をとおして合成樹脂3が、上金
型14および下金型15内に注入されて樹脂モールド成
形される。さらに、下金型15には、図中矢印A方向に
移動することにより、樹脂モールド成形された、固定子
鉄心1および巻線2からなる固定子を押し出すためのピ
ン18が設けられている。
【0025】次にモールドモータの固定子の製造方法を
説明する。まず、スロットに巻線2が施された固定子鉄
心1に中芯16を挿入する。次に、上金型14および下
金型15の内面部、圧縮部材14a、中芯16の表面部
等の合成樹脂3と接する位置に樹脂モールドの離型を容
易にするための、成形用離型剤が塗布される。この成形
用離型剤は、注入される樹脂によっても異なるが、上述
のエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコン樹脂等の熱硬化性の合成樹脂剤であれば、
一般的にはシリコン系の離型剤を用いる。次に上金型1
4と下金型15を制御装置(図示せず)の指令に基づき
油圧によって型締めする。この型締めにともない、押圧
部16bの上面部を圧縮部材14aが圧縮し、下面部に
は下金型15に固着された台座部16aにより圧縮され
た力の逃げ場がなく、押圧部16bは軸方向の長さが減
少し、外径方向に膨張し、隙間Bがなくなり固定子鉄心
1の内径面に密着嵌合する。型締めが終了する樹脂注入
時に、合成樹脂注入口17から流動状態の熱硬化性の合
成樹脂3を流し込み、栓をした後に加熱する。この加熱
により、合成樹脂3は硬化し、固定子鉄心1および巻線
2からなる固定子の樹脂モールド成形は終了する。
【0026】合成樹脂3による固定子の樹脂モールド成
形が終了すると、ピン18が下方から樹脂モールド成形
された固定子を押し上げるとともに、図中には記載され
ていないが、制御装置から指令信号によって、ピン18
と連動して上金型14が上部方向へ移動し、上金型14
と下金型15とは型開きする。この型開きにともない、
上金型14に固着された圧縮部材14aによる押圧部1
6bの圧縮は終了し、押圧部16bは弾性復元力により
外径方向への膨張がなくなる。押圧部16bの形状は、
軸方向の長さが固定子鉄心1の軸方向の長さより若干長
く、かつ外径寸法は固定子鉄心1の内径寸法よりわずか
に小さい圧縮前の形状に戻り、隙間Bが存在する元の形
状に戻る。この形状では、押圧部16aと固定子鉄心1
の内径面は密着嵌合していないので、同期して固定子を
押し出すピン18および成形用離型材の効果もともな
い、固定子鉄心1を上金型14および下金型15より容
易に取り外して、樹脂モールド成形作業は終了する。
【0027】上述した製造方法により、固定子鉄心1の
内径面に、膨張した押圧部16bが密着嵌合した状態と
なるので、固定子鉄心1の内径面と押圧部16bの接触
面にはわずかな隙間も生じていない。その状態で、合成
樹脂3を流し込み、加熱することにより固定子に樹脂モ
ールド成形するので、固定子鉄心1の内径面に合成樹脂
3は付着しない。そのため、樹脂モールド成形した後に
付着した樹脂を切削する内径切削加工も不要となるの
で、モールドモータの固定子の生産性が向上する。
【0028】ところで、本実施例では中芯16の押圧部
16bの構成要素をシリコン樹脂として説明したが、本
発明はこれに縛られるものではなく、例えば、ゴムやプ
ラスチック等の他の弾性体であっても同様の効果が得ら
れるのは言うまでもない。また、中芯16を下金型15
に固定した固定式の場合において説明したが、中芯16
を取り外すことができる取り外し式であっても何ら問題
はない。
【0029】実施例2.図3、図4は本発明の他の実施
例におけるモールドモータの固定子の製造装置を模式的
に示す図であり、図3は型開き時を模式的に示した縦断
面図、図4は型締め時を模式的に示した縦断面図であ
る。図において、1〜3は実施例1と全く同一のもので
あり、24、25、26a、27、28は実施例1で説
明した、14、15、16a、17、18にそれぞれ対
応しており、構成および作用も同一であるので説明は省
略する。21はブラケット相当部であり、合成樹脂3で
金型により同時成形することにより作成する。24aは
上金型24にねじ等により固定され、例えば鉄、ステン
レス等の金属材によって成形されている圧縮部材である
挿入子である。26は台座部26aと、この台座部26
aにねじ止め等により固着された弾性体(例えば、シリ
コン樹脂またはシリコン材よりなるゴム質等)により成
形された押圧部26bとにより構成されている中芯であ
る。
【0030】ここで、各構成要素を詳細に説明すると、
挿入子24aは上金型24に固着されている根元部にか
けて円錐形状となっている。それに対して、押圧部26
bは挿入子24aを挿入できるよう略V字状のくぼみを
有している。挿入子24aの上金型24との接続面の外
径は、押圧部26bの略V字状のくぼみの入口部分Eの
内径寸法よりも若干広く設計され、かつ挿入子24aの
底面部Dの外径は、押圧部26bの略V字状のくぼみの
底面部Fの内径よりも若干広く設計されている。このよ
うに、挿入子24aの外径寸法は、押圧部26bの略V
字状のくぼみの内径寸法よりも全体的に若干広く設計さ
れている。さらに、挿入子24aの長さと、押圧部26
bの略V字状のくぼみの深さとの関係は、上金型25と
下金型25との型締めするときの金型の移動距離にも関
係するが、同じかもしくは挿入子24aを長くするよう
設計する。
【0031】挿入子24aおよび押圧部26bを上記の
ような形状としてあるのは、挿入子24aが隙間なく確
実に押圧部に26bに挿入し、かつくぼみ内部から圧縮
することにより、押圧部26bを径方向に均等に膨張さ
せ、固定子鉄心の内径面上と完全に密着嵌合させるため
である。言い換えれば、本実施例では上記のような形状
の挿入子24a、押圧部26bを用いたが、このような
特性を持った機構であれば、これに捕らわれるものでは
なく有効である。さらに、中芯26の先端部にはブラケ
ットを一体成形するための段部Gが設けられている。
【0032】次に製造方法を説明する。まず、スロット
に巻線2の施された固定子鉄心1を中芯26に挿入す
る。次に、上金型24、下金型25の内周面、および中
芯26の表面部に樹脂モールドの離型をしやすくするた
め、実施例1と同様の成形用離型材が塗布される。この
とき押圧部26bの外径寸法は固定子鉄心1の内径寸法
よりもわずかに小さく成形してあるので容易に挿入でき
る。次に上金型24と下金型25を制御装置の指令に基
づき油圧により型締めを行う。型締めにともない、上金
型25に固着された挿入子24aが、押圧部26bの略
V字状のくぼみに挿入される。このとき押圧部26bの
略V字状のくぼみの内径寸法は、挿入子24a外径寸法
より若干大きくしてあるので、型締めにともない、挿入
子24aが押圧部26bに挿入されるにつれて、挿入子
24aの外径面が、押圧部26bの略V字状のくぼみの
内径面を均等に圧縮し、押圧部26bの弾性構造によ
り、押圧部26bは外径方向に膨張し、固定子鉄心1の
内径面に密着嵌合して、上金型24と下金型25との対
向部が密着し、型締めが完了する。
【0033】その後、型締めが完了した樹脂注入時に、
流動状態の合成樹脂3を下金型25に設けられた合成樹
脂注入口27より注入し、栓をしたのち加熱する。加熱
することにより合成樹脂3が硬化して、固定子鉄心1お
よび巻線2からなる固定子の樹脂モールド成形は終了す
る。合成樹脂3による固定子の樹脂モールド成形が終了
すると、ピン28が下方から樹脂モールド成形された固
定子を押し上げるとともに、図中には記載されていない
が、制御装置から指令信号によって、ピン28と連動し
て上金型24が上部方向へ移動し、上金型24と下金型
25とが型開きする 型開きにともない、上金型24に固着された挿入子24
aは押圧部26bから取り出され、押圧部26bの膨張
は終了し、押圧部26bは弾性復元力により内径方向へ
収縮し、押圧部26bは元の形状に戻る。この状態で
は、押圧部26bと固定子鉄心1の内径面は密着嵌合し
ていないので、同期して固定子を押し出すピン28およ
び成形離型材の効果もともない、固定子鉄心1を上金型
24および下金型25より容易に取り外して、樹脂モー
ルド成形作業は終了する。
【0034】合成樹脂3の注入硬化中は中芯26が固定
子鉄心1の内径面に完全密着しているのでわずかの隙間
も存在しない。隙間が存在しないので、合成樹脂3は固
定子鉄心1の内径面には付着せず、樹脂モールド成形後
の樹脂を取り除く内径切削加工も不要となり、モールド
モータの固定子の生産性が向上する。また、上述の構成
および工程により、前記第1実施例の場合と異なり、軸
方向に中芯26を圧縮しないので、中芯が固定子鉄心の
内径面に対応する押圧部を内部により外径方向に均一に
押圧し、固定子鉄心の内径面をむらなく均一に押圧でる
ので、樹脂モールド成形時において、モールドされた樹
脂に不完全な形状が発生しない。そのため、ブラケット
相当部21も合成樹脂3にて同時に成形する場合など、
中芯26の形状が段差Fを有する場合にも対応でき、図
5に示すように、ブラケット部21を同時に備えたモー
ルドモータの固定子を得ることができる。
【0035】実施例3.また、上記実施例2で説明し
た、挿入子と押圧部により中芯と固定子鉄心を密着させ
る場合において、固定子鉄心の内径面に設けられたスロ
ット開口部と押圧部の表面との間に介在され、弾性体の
中芯の圧縮時、この中芯がスロット開口部に入り込むの
を防止する中芯介入防止用のスロット開口部密着部材を
設け、押圧部の弾性体が必要以上にスロット開口部に入
り込むことを防ぐ実施例を図6および図7を用いて説明
する。図6は本発明の第3実施例におけるモールドモー
タの固定子の製造方法において、型締め時の状態を模式
的に示す縦断面図であり、図7は図6においてのVII
−VII断面の一部を模式的に示す図である。図におい
て1、1a、1b、2、3は上述した従来例と全く同一
であり、34、34a、35、36、36a、36b、
37、38は実施例2で説明した24、24a、25、
26、26a、26b、27、28にそれぞれ対応して
おり、構成および作用も同一であるので説明は省略す
る。
【0036】36cは固定子鉄心の内径面に設けられた
スロット開口部と中芯の押圧部36bの外径面との間に
介在され、弾性体の中芯の圧縮時にこの中芯がスロット
開口部に入り込むのを防止する中芯介入防止用であり、
押圧部36bの構成要素である弾性体よりも弾性が少な
い低い素材である、例えばステンレス等の金属材、セラ
ミックス等の硬質材からなるスロット開口部密着部材で
ある。本実施例では、このスロット開口部密着部材36
cの形状は、図にも示されるように先端部が山形状に細
切りとなった五角形状で説明するが、本実施例でのスロ
ット開口部密着部材36cの形状以外に、スロット1a
に巻かれた巻線2との関係、スロット開口部1bとの密
着し易さ、かつ樹脂モールド成形の障害とならないよう
な形状ならば、同様の効果が得られるのは言うまでもな
い。もし、このスロット開口部密着部材36cの先端部
の山形状部分が長い(高い)とスロット開口部1bに入
り込み、スロット1a内に巻き回された巻線2に傷をつ
けることとなるので、適度の長さで設計する必要があ
る。また、押圧部36bへの接着方法であるが、押圧部
36bの一部に引っかけるなどの中芯36から容易には
ずれないような保持方法であれば良い。
【0037】次に製造方法について説明する。まず、巻
線2の施された固定子鉄心1を中芯36に挿入する時、
固定子鉄心1のスロット開口部1bと押圧部36bに設
けられたスロット開口部密着部材36aとを位置合わせ
を行いながらスライドさせ挿入する。以下の手順は上述
した実施例2と同様であるので、スロット開口部密着部
材36cに関した項目だけ説明し、他は省略する。押圧
部36bの略V字状のくぼみと、凸状の挿入子34aの
形状関係により、弾性体の押圧部36bは膨張するが、
本来スロット開口部1bと密着する部分は金属製のスロ
ット開口部密着部材36cに膨張を妨害されて、押圧部
36bが膨張し過ぎてもスロット開口部1bよりスロッ
ト1aには弾性体が入り込むことがないので、スロット
開口部1bにも合成樹脂3が完全に充填できる。ここで
スロット開口部1bにはスロット開口部密着部材36c
が密着するので、固定子鉄心1に隙間が生じることがな
く、固定子鉄心1の内径部にはモールド樹脂が付着する
ことがない。このスロット開口部密着部材36cが、固
定子鉄心1のスロット開口部1bの角と、押圧部36b
とのダイレクトな接触を防ぐことにより、押圧部36b
の摩耗を防ぐことができる。このため、中芯36の損傷
摩耗を防ぎながら中芯36を容易に固定子鉄心1の内径
に密着することができ、さらに品質の安定したモールド
モータの固定子を製造することができる。
【0038】実施例4.また、上記実施例3で説明した
押圧部の外周表面上にスロット開口部密着部材を設け、
押圧部の弾性体が必要以上にスロット開口部に入り込む
ことを防ぐ場合において、スロット開口部密着部材とス
ロット開口部との型開きの際の分離を促す圧縮バネを、
スロット開口部密着部材とそのスロット開口部密着部材
の保持部との間に備えた例を図8のモールドモータの固
定子の製造法において、型締め時の状態を模式的に示す
縦断面図を用いて説明する。図において、1〜3は従来
例と全く同一のものであり、44、44a、45、46
a、46b、46c、47、48は実施例3で説明した
34、34a、35、36a、36b、36c、37、
38にそれぞれ対応しており、構成および効果も同一で
あるので説明は省略する。46dは中芯46の上下両端
に設けた、スロット開口部密着部材46cの保持部であ
り、鉄、ステンレス材など金属製のリングにより成形さ
れている。46eはスロット開口部密着部材46cとそ
の保持部46dとの間に設けられた圧縮バネである。
【0039】このように構成すると、型締め時に押圧部
46bに挿入子44aが挿入し、押圧部46bが径方向
に膨張する時、同様にスロット開口部密着部材46cを
も外径方向に圧縮するので、スロット開口部密着部材4
6cとその保持部46dとの間に設けられた圧縮バネ4
6eは圧縮され、弾性エネルギーが蓄積される。型開き
時には挿入子44aが取り除かれることにより弾性体の
押圧部46bはもとの形状に戻るが、圧縮バネ46eも
同様に圧縮された弾性エネルギーによりスロット開口部
密着部材46cを戻す方向へ作用する。このため、たと
え中芯46が固定子鉄心1や合成樹脂3により加熱され
熱膨張により膨らみ、固定子鉄心1と中芯46の密着力
が上がっても、型開き時には圧縮バネ46eの弾性エネ
ルギーの作用により固定子鉄心1から中芯46を容易に
取り外すことができる。
【0040】また、本実施例における圧縮バネ46e
は、押圧部46bの膨張時に圧縮される方向に取り付け
た例を説明したが、本発明はこれに縛られるものではな
く、この逆でも良く、また圧縮バネ46e以外でも弾性
力を有するものであれば同じような構造に取りつけるこ
とにより同様の効果が得られるのは言うまでもない。さ
らに、保持部46dについても金属製のリングについて
説明したが、これ以外の例えばセラミック等の材料およ
び形状でも、同様の機構にできるものであれば本実施例
を同様の効果が得られる。
【0041】ところで、以上の実施例において押圧部の
構成要素をシリコン樹脂の場合を説明したが、本発明は
これに縛られるものではなく、例えばゴムやプラスチッ
ク等の他の弾性体でも同様の効果が得られることは言う
までもない。また、第2実施例から第4実施例における
中芯の略V字状のくぼみ形状、挿入子の凸形状について
も本実施例以外の、凹形状の弾性体を、凸形状の形状の
挿入子により圧縮膨張させる構成であれば、同様の効果
が得られる。
【0042】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。固定子
鉄心の樹脂モールド成形のための樹脂注入時には、弾性
体の中芯が圧縮され、中芯が固定子鉄心の内径面に密着
されるので、中芯を加熱することにより中芯を膨張させ
るための装置を必要としない。
【0043】また、上記構成に加えさらに、金型の移動
に伴う中芯を圧縮する圧縮部材の移動にともない弾性体
の中芯を圧縮するので、中芯の膨張を金型の型締めと同
時に行えることができ、作業時間が短縮でき、生産性が
向上する。
【0044】また、中芯を、円筒形とし、その外径寸法
は固定子鉄心の内径寸法以下としたので、容易に中芯を
固定子鉄心の内径部に挿入することができ、作業効率が
向上する。
【0045】また、中芯の軸方向に設けられた円錐また
は円筒状のくぼみに、このくぼみの内径より一定の割合
で大きくした外径を持つ凸状の挿入子を挿入することに
より、中芯が固定子鉄心の内径面に対応する押圧部を内
部より外径方向に均一に押圧し、圧縮膨張させるので、
固定子鉄心の内径部の内周面を容易かつむらなく均一に
押圧できる。そのため、樹脂モールド成形時において、
モールドされた樹脂に不完全な形状が発生しない。
【0046】また、固定子鉄心のスロット開口部と中芯
外径面の弾性体との間に、中芯がスロット開口部に入り
込むのを防止する中芯介入防止用のスロット開口部密着
部材を設けたことにより、中芯がその弾性体の膨張によ
り固定子鉄心のスロット開口部によけいに食い込み、ス
ロット部が樹脂モールド成形されなくなるのをスロット
開口部密着部材が防ぐとともに、スロット開口部の角に
より、弾性体の中芯が損傷したりすることを防ぐことが
できる。このため、生産性が向上するとともに品質の安
定したモールドモータの固定子を生産することができ
る。
【0047】また、スロット開口部密着部材とスロット
開口部との型開きの際の分離を促すスロット開口部密着
部材保持用の保持部材を用いたものであるので、中芯が
合成樹脂や固定子鉄心により加熱され、熱膨張した場合
においても、スロット開口部密着部材は、固定子鉄心を
中芯から容易に取り外すことができ、作業時間が短縮で
き、生産性が向上する。
【0048】また、一方に円筒形の形状の弾性体の一方
の平面が固着され、他方にこの弾性体の他方の平面また
は内面を押圧可能に固着された圧縮部材を備えた一対の
金型をもちいたので、弾性体が圧縮され、膨張されるこ
とにより、例えば、モールドモータの固定子の製造に当
っては、弾性体を加熱することにより膨張させるための
装置を必要としない。
【0049】中芯を挿入した固定子鉄心を金型内に封入
すると共に、中芯を圧縮し、外径方向に膨張させるの
で、中芯を加熱により膨張させ、従来方式に比べ、短時
間で中芯を固定子鉄心の内径部に密着させることがで
き、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示すモールドモータの
固定子製造方法において、型開き時の状態を模式的に表
わす縦断面図である。
【図2】 この発明の一実施例を示すモールドモータの
固定子製造方法において、型締め時の状態を模式的に表
わす縦断面図である。
【図3】 この発明の他の実施例を示すモールドモータ
の固定子製造方法において、型開き時の状態を模式的に
表わす縦断面図である。
【図4】 この発明の他の実施例を示すモールドモータ
の固定子製造方法において、型締め時の状態を模式的に
表わす縦断面図である。
【図5】 この発明の他の実施例を示すモールドモータ
の固定子製造方法において、製造されたブラケット部を
有するモールドモータの断面図である。
【図6】 この発明の実施例3を示すモールドモータの
固定子製造方法において、型締め時の状態を模式的に表
わす縦断面図である。
【図7】 この発明の実施例3を示すモールドモータの
固定子製造方法において、型締め時の状態でのVII−
VII断面の一部を模式的に表わす断面図である。
【図8】 この発明の実施例4を示すモールドモータの
固定子製造方法において、型締め時の状態を模式的に表
わす縦断面図である。
【図9】 従来のモールドモータの固定子製造方法にお
いて、型締め時の状態を模式的に表わす縦断面図であ
る。
【図10】 従来のモールドモータの固定子製造方法に
おいて、型締め時の状態でのX−X断面の一部を模式的
に表わす断面図である。
【符号の説明】
1 固定子鉄心
2 巻線 3 合成樹脂 14、24、34、
44 上金型 14a 圧縮部 24a、34a、4
4a 挿入子 15、25、35、45 下金型 16、26、3
6、46 中芯 16a、26a、36a、46a 台座部 16b、26b、36b、46b 押圧部 36c、46c スロット開口部密着部材 17、27、37、47 樹脂注入口 46d 保持部
46e バネ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の固定子鉄心の内径部に挿入され、
    少なくとも外径面の一部が弾性体からなる中芯と、 これら中芯及び固定子鉄心を内部に封入すると共に、こ
    の封入の状態で樹脂を内部に注入する樹脂注入口が設け
    られた樹脂モールド成形用金型と、 この樹脂モールド成形用金型内への樹脂注入時、上記中
    芯の弾性体部分を圧縮して上記固定子鉄心の内径面に密
    着させる圧縮部材と、を備えたことを特徴とするモール
    ドモータの固定子の製造装置。
  2. 【請求項2】 金型は、樹脂注入時に少なくとも一方が
    移動して中芯及び固定子鉄心を内部に封入する上金型及
    び下金型により構成され、かつ圧縮部材はこれら上金型
    または下金型に固着されて、上記金型の移動に伴う圧縮
    部材の移動により中芯を圧縮することを特徴とする請求
    項第1項記載のモールドモータの固定子の製造装置。
  3. 【請求項3】 中芯は、円筒形であって、その外径寸法
    は、固定子鉄心の内径寸法以下であることと特徴とする
    請求項第1項または第2項記載のモールドモータの固定
    子の製造装置。
  4. 【請求項4】 中芯は、軸方向に円錐または円筒状のく
    ぼみを有し、 圧縮部材は、円錐または円筒状であって上記中芯のくぼ
    みに挿入される凸状の挿入子を有し、 この挿入子の外径を、上記中芯のくぼみの内径より一定
    の割合で大きくしたことを特徴とする請求項第1項また
    は第2項記載のモールドモータの固定子の製造装置。
  5. 【請求項5】 固定子鉄心の内径面に設けられたスロッ
    ト開口部と中芯外径面との間に介在されて、弾性体の中
    芯の圧縮時、この中芯が上記スロット開口部に入り込む
    のを防止する中芯介入防止用のスロット開口部密着部材
    を備えたことを特徴とする請求項第1項乃至第4項の何
    れかに記載のモールドモータの固定子の製造装置。
  6. 【請求項6】 弾性体からなり、スロット開口部密着部
    材とスロット開口部との型開きの際の分離を促す上記ス
    ロット開口部密着部材保持用の保持部材を備えたことを
    特徴とする請求項第5項記載のモールドモータの固定子
    の製造装置。
  7. 【請求項7】 共動により内部に密封空間を成形する樹
    脂注入口が設けられた一対の金型と、 円筒形であって、上記一対の金型の一方に上記円筒の一
    方の平面が固着された上記密封空間内に収納可能な大き
    さの弾性体と、 この弾性体の他方の平面または上記弾性体の内面を押圧
    可能に、上記一対の金型の他方に固着された圧縮部材
    と、を備えたことを特徴とする弾性体及び圧縮部材を有
    する金型。
  8. 【請求項8】 固定子鉄心の内径部に弾性体の中芯を挿
    入する第1工程と、 金型内に上記固定子鉄心及び中芯を封入すると共に、上
    記挿入された中芯を圧縮し、この中芯を外径方向に膨張
    させて固定子鉄心の内径面に密着させる第2工程と、 しかる後、上記金型内に樹脂を注入して、樹脂モールド
    成形する第3工程と、を備えたことを特徴とするモール
    ドモータの固定子の製造方法。
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