JPH089664A - 電気機械変換アクチュエータ - Google Patents

電気機械変換アクチュエータ

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JPH089664A
JPH089664A JP6141648A JP14164894A JPH089664A JP H089664 A JPH089664 A JP H089664A JP 6141648 A JP6141648 A JP 6141648A JP 14164894 A JP14164894 A JP 14164894A JP H089664 A JPH089664 A JP H089664A
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JP
Japan
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moving body
electromechanical conversion
piezoelectric element
moving
actuator
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Application number
JP6141648A
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English (en)
Inventor
Mina Yamakado
三奈 山門
Takatoshi Ashizawa
隆利 芦沢
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体を所定方向から加圧して移動体の跳ね
や回転等を抑える。 【構成】 圧電素子3の両端に接続される移動体1およ
び慣性体2と、移動体1の上面に配設される加圧部材1
1とを備える電気機械変換アクチュエータに適用され、
圧電素子3を急激に伸ばすと、移動体1は摩擦力に打ち
勝って左側に移動する。このとき、移動体1は加圧部材
11によって加圧されているため、跳ねたり回転したり
しない。圧電素子3をゆっくり縮めると、摩擦力によっ
て移動体1の位置は変化しない。圧電素子3が元の長さ
に戻ったときに急に圧電素子3の伸縮を停止すると、慣
性体2の運動エネルギーを受けて移動体1は左に移動す
る。一方、圧電素子3の収縮を逆にすれば、移動体1は
右側に移動する。このように、加圧部材11による加圧
力を移動体1の重心線に作用させながら移動体1を移動
させるため、移動体1は跳ねたり回転することなく安定
に左右に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機械変換素子の急
速変形に伴う力を利用して移動体を移動させる電気機械
変換アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】圧電素子や電歪素子を急激に伸縮させ、
その際に生じる力を利用して移動体を駆動する電気機械
変換アクチュエータが知られている(特開昭63-299785
号公報参照)。図6はこの種の電気機械変換アクチュエ
ータの動作を説明する図であり、この図を用いて動作原
理を説明する。図6に示す電気機械変換アクチュエータ
は、駆動対象である移動体1と、移動体1を駆動させる
力を発生する慣性体2と、電気信号に応じて伸縮する圧
電素子3とによって構成され、移動体1と慣性体2はい
ずれも圧電素子3に固定されている。移動体1はベース
基板4上を左右に移動可能とされているが、移動体1と
ベース基板4との接触面には摩擦力が働くため、通常の
状態では移動体1は動かない。一方、圧電素子3には不
図示の電極が取り付けられており、この電極に所定周波
数の電圧を印加することにより、圧電素子3は図6の左
右方向に伸縮する。
【0003】図6(a)の状態から左方向に移動体1を
移動させるためには、まず圧電素子3に立ち上がりの急
峻な電圧を印加し、圧電素子3を左右に伸ばす(図6
(b)参照)。これにより、移動体1は摩擦力に打ち勝
って左側に、一方慣性体2は右側に移動する。次に、図
6(c)に示すように、印加する電圧を変えて圧電素子
3をゆっくりと収縮させると、移動体1は摩擦力がある
ためにその場に留まり、一方慣性体2は左方向に移動す
る。図6(d)に示すように、圧電素子3が元の長さに
戻ると、電圧の供給を急に停止して圧電素子3の収縮を
停止させる。これにより、慣性体2が有していた運動エ
ネルギーによって移動体1は左方向に移動する(図6
(e)参照)。
【0004】一方、右方向に移動体1を移動させるため
には、まず圧電素子3が伸張している状態で圧電素子3
を急激に縮める。これにより、移動体1は図示の右側
に、慣性体2は図示の左側に移動する。次に、圧電素子
3をゆっくりと伸ばし、圧電素子3が元の長さに戻った
ときに圧電素子3への電圧供給を急に停止すると、慣性
体3が有していた運動エネルギーによって移動体1は右
側に移動する。
【0005】このような原理によって図6の移動体1を
移動させると、移動体1の移動をナノメータオーダで制
御することができる。したがって、図6の電気機械変換
アクチュエータは、高精度が要求される半導体制御装置
の試料台の位置決め制御等に用いることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6の電気機械変換ア
クチュエータは、図6(a)〜6(e)のサイクルを繰
り返すことにより、移動体1を左右いずれかに移動させ
る。その際、移動体1の移動効率を上げるためには、移
動体1が移動する図6(b),6(e)のときに移動体
1に働く摩擦力をなるべく小さくし、また移動体1の移
動が停止する図6(a),6(c),6(d)のときに
移動体1に働く摩擦力をなるべく大きくするのが望まし
い。このため、特開平4-207982号公報では、図7に示す
ように、移動体1の側面だけでなく、移動体1の上面に
も圧電素子5を介して慣性体6を接続して、移動体1に
働く摩擦力を調節できるようにしている。
【0007】図7において、例えば左側に移動体1を移
動させる場合には、まず圧電素子3を急激に縮めるとと
もに、圧電素子5を急激に伸ばす。これにより、摩擦力
は小さくなるため、移動体1は左方向に移動しやすくな
る。次に、圧電素子3をゆっくり伸ばすとともに、圧電
素子5をゆっくり縮める。これにより、移動体1の摩擦
力は大きくなって移動体1は移動しにくくなる。このよ
うに、移動体1とベース基板4との間の摩擦力を変化さ
せれば、移動体1を効率よく移動させることができる。
【0008】ところが、図6,7の電気機械変換アクチ
ュエータはいずれも圧電素子3の急速変形に伴う力によ
って移動体1を移動させるため、その力が強い場合等に
は、移動体1が移動方向と垂直な方向に跳ねたり、ある
いは回転したりするおそれがある。特に、移動体1を移
動させるときに、その摩擦力を小さくする図7のアクチ
ュエータでは、上記の問題が生じやすい。また、移動体
1とベース基板4との接触面が平坦でない場合や圧電素
子3の伸縮方向と移動体1の移動方向とがずれている場
合等にも、上記の問題は生じやすい。
【0009】本発明の目的は、移動体を所定方向から加
圧することによって、移動体が跳ねたり回転したりしな
いようにした電気機械変換アクチュエータを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1,4,
5に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、電気信
号に応じて伸縮する電気機械変換素子3と、電気機械変
換素子3の一端に接続される移動体1と、電気機械変換
素子3の一端と対抗する他端に接続される慣性体2とを
備え、電気機械変換素子3の伸縮に応じて慣性体2に働
く力の反動を利用して移動体1を電気機械変換素子3の
伸縮方向に移動させる電気機械変換アクチュエータに適
用され、移動体1が伸縮方向以外の方向に移動しないよ
うに、移動体1を所定方向から加圧する加圧手段11を
備えることにより、上記目的は達成される。請求項2に
記載された電気機械変換アクチュエータは、電気信号に
応じて伸縮する複数の電気機械変換素子3,14と、複
数の電気機械変換素子3,14の各一端がそれぞれ異な
る場所に接続される移動体1と、複数の電気機械変換素
子3,14の各一端に対抗する各他端にそれぞれ接続さ
れる複数の慣性体2,15とを備え、電気機械変換素子
3,14の伸縮に応じて複数の慣性体2,15に働く力
の反動を利用して移動体1を複数の方向に移動させる電
気機械変換アクチュエータに適用され、移動体1が複数
の方向以外の方向に移動しないように、移動体1を所定
方向から加圧する加圧手段11を備えることにより、上
記目的は達成される。請求項3に記載された電気機械変
換アクチュエータは、請求項1または2に記載された電
気機械変換アクチュエータにおいて、移動体1の重心線
上から移動体1を加圧するように、移動体1の上面の所
定箇所に加圧手段11を配設するものである。請求項4
に記載された電気機械変換アクチュエータは、請求項1
〜3のいずれかに記載された電気機械変換アクチュエー
タにおいて、移動体1の下面に移動体1の重心線に沿っ
て突起部16を設けたものである。請求項5に記載され
た電気機械変換アクチュエータは、請求項1〜3のいず
れかに記載された電気機械変換アクチュエータにおい
て、移動体1に働く力のモーメントが釣り合うように、
移動体1の下面に複数個の突起部17,18を設けるも
のである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明では、電気機械変換素子
3の伸縮に応じて慣性体2に働く力の反動を利用して移
動体1が電気機械変換素子3の伸縮方向に移動している
最中には、加圧手段11によって移動体1を所定方向か
ら加圧するため、移動体1は伸縮方向以外の方向に移動
しない。請求項2に記載の発明では、複数の電気機械変
換素子3,14の伸縮に応じて複数の慣性体2,15に
働く力の反動を利用して移動体1が複数の方向のいずれ
かに移動している最中には、加圧手段11によって移動
体1を所定方向から加圧するため、移動体1は複数の方
向以外の方向に移動しない。請求項3に記載の発明で
は、移動体1の重心線上から移動体1を加圧できるよう
に、移動体1の上面の所定箇所に加圧手段11を設け
る。請求項4に記載の発明では、移動体1の下面に移動
体1の重心線に沿って突起部16を設けるため、加圧手
段11によって加圧したときに加圧力が重心線上に作用
しやすくなる。請求項5に記載の発明では、移動体1の
下面に複数の突起部17,18を設けるため、移動体1
に働く力のモーメントを釣り合わせることが容易にな
り、移動体1の移動が安定する。
【0012】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0013】
【実施例】
−第1の実施例− 以下、図1〜5を用いて本発明による電気機械変換アク
チュエータの第1の実施例を説明する。図1は本発明に
よる電気機械変換アクチュエータの第1の実施例の断面
図である。図1では、図6,7に示した従来のアクチュ
エータと共通する構成部分には同一符号を付しており、
以下では相違点を中心に説明する。図1に示す圧電素子
3の一端は移動体1と接続され、その反対側にある他端
は慣性体2と接続されている。移動体1の上面には移動
体1を鉛直方向(図1の下方向)に加圧する加圧部材1
1が配設されており、この加圧部材11の上面はベアリ
ング12を介して固定部13と接続されている。なお、
加圧部材11による加圧力が移動体1の重心線L上に作
用するように、加圧部材11は移動体1の上面の中央付
近に配設されており、ゴム等の弾性部材または皿バネや
板バネやスプリングバネから成っている。
【0014】一方、移動体1の底面はベース基板4と接
触しており、移動体1は移動の際にこの接触面から摩擦
力Fを受ける。この摩擦力Fは、移動体1の重量をM、
加圧部材11による加圧力をPとし、摩擦係数をμとす
ると、(1)式で示される。
【数1】F=μ(Mg+P) ・・・(1) (1)式に示すように、加圧部材11で加圧することに
より、移動体1に働く摩擦力Fは大きくなる。
【0015】図2は、図1の電気機械変換アクチュエー
タの固定部13を下にした場合の斜視図であり、この図
ではベース基板4を省略している。図示のように、固定
部13の表面には、移動体1の移動方向に垂直に円柱状
のベアリング12が一定間隔で複数配設されており、こ
れらベアリング12によって、移動体1と加圧部材11
は、図示の矢印方向に一体となって移動可能とされてい
る。
【0016】以下、図1,2に示す電気機械変換アクチ
ュエータの動作を説明する。まず、移動体1を図1の左
側に移動させる場合には、圧電素子3に接着された不図
示の電極に電圧を印加し、圧電素子3を左右に伸ばす。
このとき、電極に印加する電圧の立ち上がりを急峻にす
ると、圧電素子3は急激に伸びるため、移動体1は左方
向に勢いよく押される。この力が移動体1に働いている
摩擦力Fを上回ると、移動体1は左方向に移動する。こ
のとき、移動体1とベース基板4との接触面に凹凸等が
あると、移動体1は跳ねたり回転したりするおそれがあ
るが、移動体1は加圧部材11によって鉛直方向に加圧
されているため、上記のようなおそれもなく、移動体1
は本来の移動方向である左方向に安定に移動する。
【0017】次に、圧電素子3が伸張している状態で電
圧の位相等を変えて圧電素子3をゆっくり縮めると、慣
性体2は圧電素子3の縮む方向である左向きに移動す
る。このとき、本来ならば移動体1も圧電素子3の縮む
方向である右向きに移動するはずであるが、圧電素子3
が縮む速度が遅いため、移動体1を右向きに移動させる
力は移動体1に働く摩擦力Fよりも小さい。したがっ
て、移動体1の位置は変化しない。
【0018】圧電素子3が徐々に縮まり、元の長さにな
ったときに、圧電素子3への電圧供給を急に停止する
と、慣性体2も移動を停止する。このとき、慣性体2が
停止直前に有していた運動エネルギーを受けて、移動体
1は左方向に力を受ける。この力は移動体1に働く摩擦
力よりも大きいため、移動体1は左方向に移動する。な
お、この場合も、移動体1は加圧部材11によって加圧
されているため、左方向以外の方向には移動しない。以
上の動作によって移動体1は左方向に安定に移動する。
【0019】一方、移動体1を図1の右側に移動させる
場合には、まず圧電素子3を急激に縮める。これによ
り、移動体1は摩擦力Fに打ち勝って右側に移動する。
このとき、移動体1は加圧部材11による加圧力を受け
るため、右方向以外の方向には移動しない。次に、圧電
素子3をゆっくりと伸ばし、圧電素子3が元の長さに戻
った状態で圧電素子3の伸張を停止させると、移動体1
は慣性体2の運動エネルギーによる力を受けて右方向に
移動する。
【0020】このように、第1の実施例では、移動体1
の移動方向に垂直な方向から移動体1を加圧するため、
移動体1が跳ねたり回転したりすることがなく、したが
って圧電素子3の伸縮に伴う力を損失なく移動体1に伝
達でき、移動体1の駆動効率が向上する。また、加圧部
材11の上面には移動体1の移動方向に回転可能なベア
リング12を設けるため、加圧部材11によって移動体
1の移動が妨げられることはない。
【0021】−第2の実施例− 以下に説明する第2の実施例は、移動体1の複数箇所に
圧電素子3を取り付けたものである。図3は第2の実施
例の断面図である。図3では、図1に示す第1の実施例
と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下で
は相違点を中心に説明する。図3に示すように、第3の
実施例の電気機械変換アクチュエータは、移動体1の右
側側面だけでなく、左側側面にも圧電素子14および慣
性体15が配設されており、移動体1の上面には第1の
実施例と同様に加圧部材11が配設されている。
【0022】このように構成された第3の実施例の電気
機械変換アクチュエータにおいて、例えば図3の左側に
移動体1を移動させる場合には、圧電素子14を急激に
縮めるとともに、圧電素子3を急激に伸ばす。これによ
り、移動体1には左方向への力が働く。この力は各圧電
素子3,14に共通して働くため、移動体1は第1の実
施例に比べ約2倍の速度で左方向に移動する。また、こ
のとき、移動体1は加圧部材11によって加圧されてい
るため、移動体1は跳ねたり回転したりすることはな
い。
【0023】次に、圧電素子14をゆっくり伸ばし、圧
電素子3をゆっくり縮める。この状態では、移動体1を
右方向に移動させる方向に力が働くが、移動体1の摩擦
力Fの方が大きいため、移動体1の位置は変化しない。
圧電素子14が伸びるとともに圧電素子3が縮んで、各
圧電素子3,14がともに元の長さに戻ったときに両圧
電素子3,14の電極への電圧供給を急に停止する。こ
れにより、移動体1には左方向への力が働く。この力
は、第1の実施例に比べて約2倍の大きさであるため、
移動体1は第1の実施例の約2倍の速度で左方向に移動
する。一方、移動体1を右方向に移動させる場合は、圧
電素子3の伸張の順番を逆にすればよい。
【0024】このように、第2の実施例では、移動体1
の移動方向に直交する2面に圧電素子3,14および慣
性体2,15を配設するため、移動体1の移動速度の向
上が図れる。また、移動体1の移動方向と垂直の方向か
ら移動体1を加圧するため、移動体1の移動速度を上げ
ても移動体1が跳ねたり回転したりすることはない。
【0025】上記第2の実施例では、移動体1の移動方
向に直交する2面に圧電素子3,14および慣性体15
を配設する例を示したが、他の面に圧電素子3と慣性体
2を配設してもよい。このようにすると、移動体1を図
示の左右方向以外の方向に移動させることができる。
【0026】−第3の実施例− 以下に説明する第3の実施例は、ベース基板4と接触す
る移動体1の底面に突起部を設けたものである。図4は
第3の実施例の電気機械変換アクチュエータの断面図で
ある。図4に示すように、移動体1の底面の中央付近に
は突起部16が設けられており、この突起部16の底面
がベース基板4に接触している。また、加圧部材11に
よって移動体1を加圧したときに、その加圧力が移動体
1の重心線L上に作用するように、突起部16の底面は
平坦に加工されている。なお、突起部16の幅が狭すぎ
ると、移動体1の移動方向に働く力fによるモーメント
と、移動方向に直交する方向(鉛直方向)の力によるモ
ーメントとが釣り合わなくなり、移動体1が転がるおそ
れがある。このため、この第3の実施例では、突起部1
6の幅Sを(2)式の条件を満たすようにする。(2)
式では、移動体1に働く力をf、移動体1の重心位置G
からベース基板4までの距離をR、移動体1の重量を
M、加圧力をPとしている。
【数2】(Mg+P)・S>R・f ・・・(2)
【0027】このように、移動体1の底面に突起部16
を設けると、第1の実施例に比べてベース基板4に接触
する面積が小さくなるため、その分だけ、加圧部材11
による加圧力を重心線上に作用させ易くなる。したがっ
て、移動体1の跳ねや回転を有効に防止できる。また、
接触する面積が小さくなるため、平面度を向上させるこ
とが容易になり、加工の手間を低減できる。
【0028】−第4の実施例− 第4の実施例は、突起部を複数箇所に設けて、移動体1
に働く力のモーメントが釣り合うようにしたものであ
る。図5は第4の実施例の断面図であり、図示のよう
に、移動体1の底面の両端部付近には突起部17,18
が設けられ、各突起部17,18の底面は平坦に加工さ
れている。その他の点は第3の実施例と共通する。
【0029】このように、底面の両端に突起部17,1
8を設けると、各突起部17,18に働く力のモーメン
トの方向は互いに逆になるため、移動体1は安定して移
動方向に移動する。また、各突起部17,18の底面は
平坦であるため、加圧部材11による加圧力を移動体1
の重心線上に作用させることができ、移動体1の跳ねや
回転を有効に防止できる。
【0030】上記実施例では、電気機械変換素子として
圧電素子3を用いる例を説明したが、電気信号を機械的
な伸張運動に変換できるものであれば圧電素子3以外で
もよく、例えば電歪素子を用いてもよい。上記各実施例
では、移動体1の上面に加圧部材11を別個に設ける例
を説明したが、移動体1と加圧部材11とを一体的に形
成してもよい。図2では、円柱状のベアリング12を複
数設ける例を説明したが、ベアリングの形状および個数
は実施例に限定されない。同様に、移動体1、圧電素子
3および加圧部材11の形状・配置も実施例には限定さ
れない。また、移動体1に接続する圧電素子3および加
圧部材11の個数も実施例に限定されない。
【0031】このように構成した実施例にあっては、圧
電素子3が電気機械変換素子に、加圧部材11が加圧手
段に、それぞれ対応する。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、移動体の移動中は移動体を所定方向から加圧する
ようにしたため、移動体は伸縮方向以外には移動しな
い。請求項3に記載の発明によれば、移動体の重心線上
から移動体を加圧するようにしたため、移動体は重心方
向に安定に加圧され、移動中に跳ねたり回転したりする
ことはない。請求項4に記載の発明によれば、移動体の
重心線に沿って突起部を設けたため、加圧手段によって
加圧したときに、その加圧力が重心線に作用しやすくな
る。請求項5に記載の発明によれば、移動体の下面に複
数の突起部を設けるため、移動体に働く力のモーメント
が釣り合いやすくなり、移動体の移動が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気機械変換アクチュエータの第
1の実施例の断面図。
【図2】第1の実施例の電気機械変換アクチュエータの
斜視図。
【図3】本発明による第2の実施例の断面図。
【図4】本発明による第3の実施例の断面図。
【図5】本発明による第4の実施例の断面図。
【図6】従来の電気機械変換アクチュエータの動作を説
明する図。
【図7】従来の電気機械変換アクチュエータの断面図。
【符号の説明】
1 移動体 2 慣性体 3 圧電素子 4 ベース基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号に応じて伸縮する電気機械変換
    素子と、 前記電気機械変換素子の一端に接続される移動体と、 前記電気機械変換素子の一端と対抗する他端に接続され
    る慣性体とを備え、 前記電気機械変換素子の伸縮に応じて前記慣性体に働く
    力の反動を利用して前記移動体を前記電気機械変換素子
    の伸縮方向に移動させる電気機械変換アクチュエータに
    おいて、 前記移動体が前記伸縮方向以外の方向に移動しないよう
    に、前記移動体を所定方向から加圧する加圧手段を備え
    ることを特徴とする電気機械変換アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 電気信号に応じて伸縮する複数の電気機
    械変換素子と、 前記複数の電気機械変換素子の各一端がそれぞれ異なる
    場所に接続される移動体と、 前記複数の電気機械変換素子の各一端に対抗する各他端
    にそれぞれ接続される複数の慣性体とを備え、 前記電気機械変換素子の伸縮に応じて前記複数の慣性体
    に働く力の反動を利用して前記移動体を複数の方向に移
    動させる電気機械変換アクチュエータにおいて、 前記移動体が前記複数の方向以外の方向に移動しないよ
    うに、前記移動体を所定方向から加圧する加圧手段を備
    えることを特徴とする電気機械変換アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された電気機械
    変換アクチュエータにおいて、 前記加圧手段は、前記移動体の重心線上から前記移動体
    を加圧するように、前記移動体の上面の所定箇所に配設
    されることを特徴とする電気機械変換アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載された電
    気機械変換アクチュエータにおいて、 前記移動体の下面に前記移動体の重心線に沿って突起部
    が設けられることを特徴とする電気機械変換アクチュエ
    ータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載された電
    気機械変換アクチュエータにおいて、 前記移動体に働く力のモーメントが釣り合うように、前
    記移動体の下面に複数個の突起部が設けられることを特
    徴とする電気機械変換アクチュエータ。
JP6141648A 1994-06-23 1994-06-23 電気機械変換アクチュエータ Pending JPH089664A (ja)

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JP6141648A JPH089664A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 電気機械変換アクチュエータ

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JP6141648A JPH089664A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 電気機械変換アクチュエータ

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JP6141648A Pending JPH089664A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 電気機械変換アクチュエータ

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