JPH0897196A - 熱処理炉装置 - Google Patents

熱処理炉装置

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JPH0897196A
JPH0897196A JP22916394A JP22916394A JPH0897196A JP H0897196 A JPH0897196 A JP H0897196A JP 22916394 A JP22916394 A JP 22916394A JP 22916394 A JP22916394 A JP 22916394A JP H0897196 A JPH0897196 A JP H0897196A
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JP
Japan
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trap
heat treatment
water
pipe
prevention device
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JP22916394A
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English (en)
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Toshiyuki Yamazaki
利幸 山崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦型常圧拡散炉装置のトラップ内の水が空に
なることを防止し、拡散炉内を圧力変動がない常圧状態
に常に維持すること目的とする。 【構成】 縦型常圧拡散炉装置1において、その排水ラ
インを構成する排水パイプ54Aに設けられたトラップ
60中の水が空になることを防止する空防止装置を設け
ている。その一例として、図3の空防止装置70Bは電
磁開閉弁75で構成されていて、トラップ60の直前の
排水パイプ54Aに設け、縦型常圧拡散炉でのウエット
酸化の熱処理中は前記開閉弁75を開き、ウエット酸化
以外の熱処理中は前記開閉弁75を閉じるように制御
し、ウエット酸化以外の熱処理によって生じる熱気のト
ラップ60への進入を遮断するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体ウエハの表面
に絶縁膜などを成膜し、或いは不純物を拡散する熱処理
炉装置、特にウェット酸化が行える熱処理炉装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】以下の説明においては、熱処理炉装置と
してウェット酸化機能、拡散機能を備えた縦型常圧拡散
炉装置を例に挙げて説明する。先ず、図9乃至図12を
用いて従来技術の熱処理炉装置を説明する。図9はバッ
チ式の縦型常圧拡散炉装置の主要部分の背面を示した概
念図であり、図10は図9に示した縦型常圧拡散炉装置
の心臓部に当たる拡散炉の斜視図であり、図11は縦型
常圧拡散炉装置の拡散炉への反応ガスの供給系、拡散炉
からの反応済ガスの排気系を示した模式図であり、そし
て図12は図11の縦型常圧拡散炉装置におけるトラッ
プの構造を拡大して示した模式図である。
【0003】先ず、図9を用いて現行のバッチ式の縦型
常圧拡散炉装置1の構成の概略を説明する。この縦型常
圧拡散炉装置1は匡体2内が上下2段の部屋3、4に分
かれており、上段の部屋3はほぼ円筒状の空間で構成さ
れている。部屋3の内部周面にはヒーター5、過温検知
用熱電対6、温度制御用熱電対7、そしてこの図9には
示していないが、図10に示した石英製チューブ20と
が設置されている。即ち、部屋3の内部周面とチューブ
20との間に前記ヒーター5、温度検知用熱電対6、温
度制御用熱電対7とが存在し、この部屋3全体を拡散炉
と称している。
【0004】下段の部屋4は或るバッチの半導体ウエハ
Sを出し入れする部屋で、それらの半導体ウエハSは下
降している石英製ボート8に水平状態で等間隔に積み重
ねて収納され(図10)、また半導体ウエハSに成膜が
施された後、この下降状態にある石英製ボート8から取
り出されるように構成されている。
【0005】また前記のように、石英製ボート8はエレ
ーベータ装置(図示していない)で下段の部屋4から上
段の部屋3へ上昇でき、また逆に下降できるように構成
されていて、半導体ウエハSを収納した石英製ボート8
を上段の部屋3に上昇させ、その状態で各半導体ウエハ
Sを前記ヒーター5で加熱し、上段の部屋3に供給され
た反応ガスの化学反応の元に各半導体ウエハSの表面に
不純物を拡散したり、水素ガス、酸素ガス、窒素ガスな
どを供給して半導体ウエハSの表面を酸化する。符号9
は、前記上下両段の部屋3、4間に在る反応ガスのガス
導入口であり、符号10は反応後のガスの排気口であ
る。
【0006】前記チューブ20は、図10に拡大図示し
たように、透明な石英製の外管21とやはり透明な石英
製の内管25とからなり、両者は僅かな間隔を開けて同
心円状に支持されている。これらの支持は後記する支持
フランジ30により行われている。前記外管21は上端
部22がドーム状に閉鎖され、下端部23が開口してお
り、その開口の周縁にフランジ24が形成された円筒状
の構造に構成されている。一方、前記内管25は、その
上端部(図示されていない)も下端部26も開口してお
り、その周縁にフランジ27が形成された円筒構造で構
成されている。
【0007】前記支持フランジ30は外管21及び内管
25を上段の部屋3内に固定する手段である。この支持
フランジ30はその断面がコの字型の形状をしており、
そのコの字の上端部31に環状溝32が形成されてお
り、またコの字の支持フランジ30の内周面に環状フラ
ンジ33が形成されていて、前記環状溝32には前記外
管21のフランジ24が挿入され、Oリング(図示して
いない)で封止、固定され、また前記環状フランジ33
には前記内管25のフランジ27が載置され、固定され
ている。符号40は昇降するキャップで、その上面周辺
部にOリング41が装着されており、このキャップ40
に石英製ボート8を載せ、部屋4と部屋3との間を昇降
させている。
【0008】ガス反応中は、拡散炉内は常圧状態で、7
00〜1000°Cの高温に保たれ、反応ガスが前記ガ
ス導入口9から前記内管25内に導入され、図10に示
した矢印Aの上昇流となって各半導体ウエハS間に拡散
し、各半導体ウエハS上で反応、成膜される。未反応ガ
ス及び反応済のガスはその内管25の上端部の開口から
出て、前記外管21の上端部22であるドームで反転
し、矢印Bで示したように、内管25及び外管21の間
を通過して、前記ガス排気口10から排気される。
【0009】図11に示したように、不図示の複数枚の
半導体ウエハSが石英製ボート8に収納され、キャップ
40が上昇して内管25内に装着され、封止される。複
数種のガス供給源からの反応ガス、図11に示した場合
は窒素ガスN2 、水素ガスH 2 、酸素ガスO2 などはそ
れぞれのガス配管50を通じ、マスフローコントローラ
51で流量が計量されて、順次、供給パイプ52を通じ
て前記ガス導入口9から拡散炉の内管25へ供給され
る。この反応ガスの供給及び拡散炉の制御はコントロー
ラ53で行われる。
【0010】例えば、コントローラ53からのプログラ
ムされた制御信号で前記石英製ボート8を上昇させて拡
散炉に装着し、その後チューブ20内を、例えば、80
0°C程度に加熱し、次に、チューブ20内に所定の時
間内で、例えば、窒素ガスN 2 を5リットル、酸素ガス
2 を5リットル、水素ガスH2 及び酸素ガスO2 を5
リットル、順次供給し、そして半導体ウエハSの表面処
理後、前記石英製ボート8を降下させて半導体ウエハS
を取り出すというプログラム制御を行う。
【0011】前記ガス排気口10には排気パイプ54が
接続されており、この排気パイプ54は工場内に敷設さ
れた共通の酸排水ライン55に接続される酸排水パイプ
54Aと酸排気パイプ54Bに分岐している。そして前
記酸排水パイプ54Aにはトラップ60が接続されてい
て、熱処理の内、水素燃焼酸化(以下、「ウエット酸
化」と記す)時に発生する水を溜める。また、前記のよ
うに酸素ガスO2 によるドライ酸化や窒素ガスN2 によ
るアニールが行われるが、それらの熱処理時に発生する
酸排気ガスは酸排気パイプ54Bを通じて外部に排出さ
れるように構成されている。
【0012】通常、前記トラップ60は、図12に示し
たような構造で構成されている。即ち、トラップ60は
円筒状で無蓋の内容器61とこれより径が大きく、長さ
も長い円筒状で有蓋の外容器62との二重構造になって
いる。そして前記内容器61の上方周面に複数の溢水孔
63が開けられている。前記酸排水パイプ54Aは外容
器62及び内容器61の上方から、そしてこの内容器6
1の底の方に挿入されており、また、外容器62の底か
ら酸排水ライン55に接続されている酸排水パイプ54
Cが出ている。
【0013】従って、酸排水パイプ54Aから水はトラ
ップ60の内容器61に収容され、その水は溢水孔63
から溢れ出して外容器62に流れ、その流れ出した水は
酸排水パイプ54Cから酸排水ライン55に排出される
ことになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記拡散炉の排気、排
水系は、その拡散炉でウエット酸化時に発生する水を溜
め、酸排水ライン55からのミスト等の逆流を防止する
役割を担っているが、熱処理の種類が前記のようにウエ
ット酸化からドライ酸化やアニールに変わった場合、こ
れらの熱処理時には水の発生はなく、高温の酸排気ガス
が排出されるので、前記トラップ60に溜まっている水
がこの高温の酸排気ガスによって蒸発してしまう。この
ため、酸排気の能力がウエット酸化時と同じであれば、
拡散炉の引きが弱くなり、更には酸排水ライン55のミ
スト等も酸排気の方に吸い上げられてしまうことにな
り、この結果、拡散炉内で圧力変動が生じ、酸化レート
が変わって半導体ウエハSの表面に形成しようとする酸
化膜の膜厚が一定にならなかったり、良質の酸化膜を生
成することができなくなる。この発明の熱処理炉装置は
このような問題点を解決することを課題とするものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】従って、この発明の熱処
理炉装置はその排水ラインを構成する排水パイプに設け
られたトラップ中の水の蒸発を防止する空防止装置を設
けて、前記課題を解決している。その空防止装置の第1
の手段は冷却装置で構成されていて、前記トラップに挿
入している排気パイプの一部及びトラップ全体を給排水
口を備えた冷却管で覆い、熱処理炉でのウエット酸化時
以外の熱処理中は前記冷却管に冷却水を供給し、ウエッ
ト酸化時以外の熱処理中に発生する酸排気ガスの温度、
及び前記トラップ中の水の温度の上昇を防止するように
した。また、その空防止装置の第2の手段は弁で構成さ
れていて、前記トラップの直前の排水パイプに設けられ
ており、熱処理炉でのウエット酸化の熱処理中はこの弁
を開き、ウエット酸化以外の熱処理中はこの弁を閉じる
ように制御し、ウエット酸化以外の熱処理によって生じ
る熱気の前記トラップへの進入を遮断する構造を採って
いる。前記弁の開閉は熱処理炉の熱処理の態様に連動し
て自動的に開閉されるように構成してもよい。更にま
た、前記空防止装置の第3の手段は前記トラップ内に給
水ラインから配管された、下端部に止水栓を備えた給水
パイプと、前記トラップ内の水位を検出する検出装置と
から構成されており、前記止水栓が前記トラップ中の水
位に応じて開閉される構造を採っている。更にまた、前
記空防止装置の第4の手段はフロートを前記トラップ内
に浮かせて構成されていて、そのフロートはトラップに
形成された溢水孔を開閉でき、そのトラップの内壁に沿
って上下できる構造を採っている。そして更にまた、前
記空防止装置の第5の手段はトラップ内に配管されたパ
イプの途中に設けた開閉バルブを僅かに開けて最小限の
水を、常時、前記トラップ内に給水する構造を採ってい
る。
【0016】
【作用】従って、この発明の熱処理炉装置によれば、前
記トラップ内の水の蒸発を防止でき、或いは、常時、ト
ラップ内へ給水する状態にあるので、トラップ内が空に
なることはなく、従って、拡散炉内を圧力変動がない常
圧状態に常に維持でき、また、酸排水ラインからのミス
トの逆流を防止することもできる。
【0017】
【実施例】次に、図1乃至図9を用いて、この発明の熱
処理炉装置を、その一例として縦型常圧拡散炉装置を挙
げて説明する。図1はこの発明の縦型常圧拡散炉装置に
おけるトラップ内の水の空防止装置の第1実施例の一部
断面斜視図であり、図2はこの発明の縦型常圧拡散炉装
置におけるトラップ内の水の空防止装置の第2実施例の
斜視図であり、図3は縦型常圧拡散炉装置の拡散炉への
反応ガスの供給系、拡散炉からの反応済ガスの排気系を
示し、図2に示したトラップ内の水の空防止装置を制御
する系統を表した模式図であり、図4はこの発明の縦型
常圧拡散炉装置におけるトラップ内の水の空防止装置の
第3実施例の概念的な断面側面図であり、図5はこの発
明の縦型常圧拡散炉装置におけるトラップ内の水の空防
止装置の第4実施例の概念的な断面側面図であり、図6
はこの発明の縦型常圧拡散炉装置におけるトラップ内の
水の空防止装置の第5実施例の概念的な断面側面図であ
り、図7はこの発明の縦型常圧拡散炉装置におけるトラ
ップ内の水の空防止装置の第6実施例の概念的な断面側
面図であり、そして図9はこの発明の縦型常圧拡散炉装
置におけるトラップ内の水の空防止装置の第7実施例の
概念的な断面側面図である。なお、従来技術の縦型常圧
拡散炉装置と同一の部分には同一の符号を付し、それら
の説明を省略する。
【0018】先ず、図1を用いて、この発明の第1の実
施例であるトラップ内の水の空防止装置70Aを説明す
る。この実施例では、前記空防止装置70Aはトラップ
60の全面を包囲した水密の冷却容器71とトラップ6
0の上方の酸排水パイプ54Aの一部分を包囲した水密
の冷却パイプ72とから構成されており、この冷却パイ
プ72と前記冷却容器71とを連通、接続して、冷却容
器71の底面部の側面に形成された給水口73から冷却
水を給水し、冷却パイプ72の上端部の周面に形成され
た排水口74から排水して、前記トラップ60及びその
上部の酸排水パイプ54Aを冷却するようにしている。
【0019】この空防止装置70Aを用いると、拡散炉
でウエット酸化以外の熱処理が行われている場合でも、
トラップ60内の水を冷却することができ、その蒸発を
防止することができる。また、前記冷却水の給水を後記
の第2の実施例で説明するように、前記コントローラ5
3の拡散炉の制御に応じて自動的に切り換えるようにし
てもよい。この空防止装置70Aは構成が簡単であるの
で、容易に既存の設備に取り付けることができる。
【0020】次に、この発明の第2の実施例であるトラ
ップ内の水の空防止装置70Bを図2及び図3を用いて
説明する。この実施例では、空防止装置70Bは開閉弁
75である。この開閉弁75はトラップ60の上方の酸
排水パイプ54A中に挿入し、拡散炉がウエット酸化で
作動している時には、前記開閉弁75を開け、排気パイ
プ54から排出されてくる水蒸気を酸排水パイプ54A
へ流し、トラップ60内で水蒸気から変じた水を溜める
ことができ、ウエット酸化以外の熱処理で作動している
時には、前記開閉弁75を閉じて排気パイプ54から排
出されてくる高温の反応ガスを酸排気パイプ54Bの方
へ排気するようにすると、前記トラップ60内の水の蒸
発を防止でき、トラップ60が空になることを防止でき
る。
【0021】前記開閉弁75の開閉は、図3に示したよ
うに、コントローラ53のプログラム制御と連動して行
うことができる。即ち、図11で例示したコントローラ
53のプログラム制御信号でマスフローコントローラ5
1が制御され、このマスフローコントローラ51の制御
の基で流量が調節されて水素ガスH2 が流出した時点を
検出し、その検出して発生した電気信号で前記開閉弁7
5を開ける。この場合の開閉弁75は電磁開閉弁で構成
する。水素ガスH2 の供給が停止し、他の反応ガス
2 、O2 などが供給される熱処理の場合には、前記マ
スフローコントローラ51から電気信号は発生せず、従
って前記開閉弁75は閉じた状態に維持されるので、ト
ラップ60内の水は排気パイプ54から排気される高温
の排気ガスで蒸発することがない。
【0022】次に、この発明の第3の実施例であるトラ
ップ60内の水の空防止装置70Cを図4を用いて説明
する。この実施例の空防止装置70Cは、純水などの水
源に接続されたパイプ76をトラップ60の内容器61
(図4ではトラップ60の内容器61のみを示した)内
に挿入し、一方、基端が内容器61の内壁の前記パイプ
76の下端開口76Aの高さ位置で上下方向に回動自在
に支持され、先端に浮き77が固定され、そしてその浮
き77が水平位置に浮上した時、前記パイプ76の下端
開口76Aを閉じることができる止水栓78を前記基端
寄りに固定された杆79とで構成されている。
【0023】図4Aに示した状態はトラップ60の内容
器61内に酸排水パイプ54Aからの水Wが十分に溜ま
って溢水孔63から溢水していて、前記浮き77が浮上
して、その動作で前記杆79の基端を基点に回動し、前
記止水栓78がパイプ76の下端開口76Aを塞いでい
る状態を示している。この状態は拡散炉の熱処理がウエ
ット酸化状態にある場合であって、酸排水パイプ54A
からの水Wが次々に内容器61に溜められる。一方、図
4Bに示した状態は拡散炉がドライ処理時に生じる状態
であって、酸排水パイプ54Aに高温の酸排気ガスが進
入し、その高温の温度で水Wが蒸発した状態を示してい
る。この状態になると、前記浮き77は水面(または水
位)Whの高さに応じて下がり、その結果、前記止水栓
78がパイプ76の下端開口76Aから離れる、即ち、
下端開口76Aを開くのでパイプ76を通じて常時給水
されている水が流れ出ることになり、トラップ60内の
水Wが空になる状態を防ぐ。図4では、水面Whの高さ
が極端に表現されており、実際には、その水面Whは前
記パイプ76の下端開口76Aの高さ位置付近で僅かに
上下するだけである。
【0024】図5には、この発明の第4の実施例である
トラップ60内の水の空防止装置70Dを示した。この
実施例の空防止装置70Dはパイプ76の下端開口76
Aを塞ぐ前記止水栓78に代わり止水栓80を用いた。
この止水栓80は、図5C及び図5Dに拡大して図示し
たように、円筒型或いは直方体型の容器81の上端面に
形成された孔82にパイプ76が挿入されていて、パイ
プ76の下端開口76Aの回りに水平に形成された鍔7
6Bで前記容器81が抜け落ちないような構造になって
いる。そしてこの容器81の中間部に複数の給水口83
が形成されており、また、この容器81の底面に浮き8
4が固定されて構成されている。
【0025】次に、このような構成の空防止装置70
D、即ち、止水栓80の動作を説明する。今、図5A及
び図5Cに示したように、ウエット酸化時やトラップ6
0の内容器61に十分に水が溜まっている場合には、前
記止水栓80は浮き84の作用で浮き上がり、パイプ7
6の下端開口76Aがその浮き84で閉じられる。従っ
て、パイプ76からは純水の供給が止められ、酸排水パ
イプ54Aからの水が内容器61に溜まって行くことに
なる。
【0026】しかし、ドライ酸化時やアニール時のよう
なウエット酸化時以外の場合には、図5B及び図5Dに
示したように、排気パイプ54からの高温の酸排気ガス
により内容器61内の水が蒸発し、その水面Whが下が
り、極端な場合、容器81はパイプ76の下端開口76
Aに形成された鍔76Bで宙づりになった状態になる。
即ち、浮き84の上面は前記パイプ76の下端開口76
Aから離れ、開口した状態になるので、パイプ76から
前記給水口83へと純水が給水できることになり、内容
器61内の水の水位Whが上昇することになる。このよ
うにして、この実施例の空防止装置70Dはトラップ6
0内に水を供給し続ける。この図4でも、水面Whの高
さが極端に表現されており、実際には、その水面Whが
僅かに下がった場合に容器81が僅かに下がだけであ
る。
【0027】次に、図6に、この発明の第5の実施例で
あるトラップ60内の水の空防止装置70Eを示した。
この実施例の空防止装置70Eは、パイプ76の下端部
の内周面に、球状の浮き84(止水栓)の大きさの2倍
以上の間隔を開けてストッパ85A及び85Bを形成
し、これらストッパ85A及び85Bの中間の周面に複
数の給水口76Cを形成し、そしてその中間部に浮き8
4が挿入されて構成されている。
【0028】このような構成の空防止装置70Eが前記
トラップ60内に挿入されており、図6A及び図6Cに
示したようなウエット酸化時やトラップ60の内容器6
1にパイプ76に開けた給水口76Cの位置以上に水面
Whが来るほど十分に水が溜まっている場合には、浮き
84はストッパ85Aまで浮き上がって止まり、パイプ
76がその浮き84で閉じられる。従って、パイプ76
からは純水の供給が止められ、酸排水パイプ54Aから
の水が内容器61に溜まって行くことになる。
【0029】しかし、ウエット酸化時以外の場合には、
図6B及び図6Dに示したように、排気パイプ54から
の高温の酸排気ガスが酸排水パイプ54Aに流れ込み、
この高温の酸排気ガスにより内容器61内の水が蒸発し
てその水面Whが下がると、前記浮き84もストッパ8
5Bまで下がるので、前記給水口76Cが開き、パイプ
76から内容器61へと純水が給水できる状態になり、
内容器61内の水の水位Whが上昇することになる。こ
のようにして、この実施例の空防止装置70Eはトラッ
プ60内に水を供給し続ける。この図4でも、水面Wh
の高さが極端に表現されており、実際には、その水面W
hが僅かに下がった場合に浮き84が僅かに下がだけで
ある。
【0030】最後に図7を用いて、第6の実施例の空防
止装置70Fを説明する。この実施例の空防止装置70
Fは内容器61内に上下動できるように嵌め込まれた平
板状の浮き(止水栓)88で構成されている。そしてこ
のフロート88の厚みは内容器61の周面に形成された
前記溢水孔63の径より十分に厚く、その下面には前記
複数の溢水孔63の上半分に相当するやや大きめの円弧
状の凹溝87が、溢水孔63と同数、同間隔で形成され
ている。
【0031】従って、図7Aに示したウエット酸化時や
トラップ60の内容器61内に十分に水が溜まって溢水
孔63から溢水している場合には、フロート88はその
凹溝87が溢水孔63の上方に来るまで上方に浮き上が
り、溢水孔63が開けられた状態になる。従って、酸排
水パイプ54Aからの水Wは内容器61に溜まり、多く
なると溢水孔63から流出する。
【0032】しかし、ウエット酸化時以外の場合には、
図7Bに示したように、排気パイプ54からの高温の酸
排気ガスが酸排水パイプ54Aに流れ込み、この高温の
酸排気ガスにより内容器61内の水Wが蒸発してその水
面Whが下がると、前記フロート88も下がって、その
フロート88の側面で前記溢水孔63を閉じることにな
り、内容器61内の水Wの水位Whをそれ以上に下げな
い。このようにして、この実施例の空防止装置70Fは
トラップ60内の水が空になるのを防止できる。
【0033】以上、図4に例示した第3実施例の空防止
装置70C、図5に示した例示した第4実施例の空防止
装置70D、図6に例示した第5実施例の空防止装置7
0E、そして図7に示した例示した第6実施例の空防止
装置70Fでは、それぞれの給水パイプ76にそれぞれ
の形式の止水栓を設けて、ドライ酸化時にそれぞれの止
水栓を開けて給水し、トラップ61内の水Wの蒸発を補
う節水構造で構成しているが、節水する必要がない場合
には、常時、トラップ61内に少量の水を供給し続ける
ような構造の水の空防止装置を用いてもよい。
【0034】この場合の水の空防止装置を図9に示し
た。即ち、図9に示した第7実施例の空防止装置70G
はトラップ61内に給水ラインからのパイプ76を配管
し、前記トラップ61外のそのパイプ76に、その給水
パイプ76内を流れる水量を調整できる開閉バルブ90
を設け、この開閉バルブ90を僅かに開けて、常時、即
ち、ウエット酸化時も、ドライ酸化時も、トラップ61
内に最小限の水量の水Wを給水するようにする。
【0035】このように構成すると、ドライ酸化時は蒸
発しようとするトラップ61内に水Wを補給でき、ウエ
ット酸化時は、この時にも給水し続けるが、余分な水は
前記溢水孔63を通じてこのトラップ61外へ排水する
ことができる。従って、この空防止装置70Gはその構
成が簡単であるので、設備費を低く抑えることができ
る。
【0036】以上の説明においては、熱処理炉装置とし
て縦型常圧拡散炉装置を例示して説明したが、この発明
の熱処理炉装置はこの縦型常圧拡散炉装置に限定される
ものではなく、ウェット酸化ができる横型熱処理炉装置
にも、また、減圧熱処理炉装置にも適用できることを付
言する。
【0037】
【発明の効果】従って、この発明の縦型常圧拡散炉装置
によれば、いずれも簡単な構造でトラップ内の水の蒸発
を防止でき、或いは、常時、トラップ内へ給水する状態
にあるので、トラップ内が空になることはなく、従っ
て、拡散炉内を圧力変動がない常圧状態に常に維持で
き、半導体ウエハの表面に形成される、例えば、絶縁薄
膜の膜厚の均一性、再現性の向上を計ることができる。
また、酸排水ラインからのミストの逆流を防止すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の熱処理炉装置におけるトラップ内
の水の第1実施例である空防止装置の一部断面斜視図で
ある。
【図2】 この発明の熱処理炉装置におけるトラップ内
の水の第2実施例である空防止装置の斜視図である。
【図3】 熱処理炉装置の拡散炉への反応ガスの供給
系、拡散炉からの反応済ガスの排気系を示し、図2に示
したトラップ内の水の空防止装置を制御する系統を表し
た模式図である。
【図4】 この発明の熱処理炉装置におけるトラップ内
の水の第3実施例である空防止装置の概念的な断面側面
図である。
【図5】 この発明の熱処理炉装置におけるトラップ内
の水の第4実施例である空防止装置の概念的な断面側面
図である。
【図6】 この発明の熱処理炉装置におけるトラップ内
の水の第5実施例である空防止装置の概念的な断面側面
図である。
【図7】 この発明の熱処理炉装置におけるトラップ内
の水の第6実施例である空防止装置の概念的な断面側面
図である。
【図8】 この発明の熱処理炉装置におけるトラップ内
の水の第7実施例である空防止装置の概念的な断面側面
図である。
【図9】 バッチ式の熱処理炉装置の主要部分の背面を
示した概念図である。
【図10】 図4に示した熱処理炉装置の心臓部に当た
る拡散炉の斜視図である。
【図11】 従来技術の熱処理炉装置の拡散炉への反応
ガスの供給系、拡散炉からの反応済ガスの排気系を示し
た模式図である。
【図12】 図11の熱処理炉装置におけるトラップの
構造を拡大して示した模式図である。
【符号の説明】
1 従来技術の縦型常圧拡散炉装置 8 石英製ボート 9 ガス導入口 10 ガス排気口 20 チューブ 21 外管 22 内管 50 ガス配管 51 マスフローコントローラ 52 供給パイプ 53 コントローラ 54 排気パイプ 54A 酸排水パイプ 54B 酸排気パイプ 54C 酸排水パイプ 55 酸排水ライン 60 トラップ 61 内容器 62 外容器 63 溢水孔 70A 第1実施例の空防止装置 70B 第2実施例の空防止装置 70C 第3実施例の空防止装置 70D 第4実施例の空防止装置 70E 第5実施例の空防止装置 70F 第6実施例の空防止装置 70G 第6実施例の空防止装置 71 冷却容器 72 冷却パイプ 73 給水口 74 排水口 75 開閉弁 76 パイプ 76A パイプ76の下端開口 76B 鍔 76C 給水口 77 浮き 78 止水栓 79 杆 80 止水栓 81 容器 82 容器81の孔 83 給水口 84 浮き 85A ストッパ 85B ストッパ 86 浮き(止水栓) 87 凹溝 88 フロート(止水栓) 90 開閉バルブ S 半導体ウエハ W 水 Wh 水面(水位)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱処理炉装置の排水ラインを構成する排
    水パイプに設けられたトラップ中の水の空防止装置を備
    えていることを特徴とする熱処理炉装置。
  2. 【請求項2】 前記空防止装置は冷却装置で構成されて
    いて、前記トラップに挿入している排気パイプの一部及
    びトラップ全体を給排水口を備えた冷却管で覆い、熱処
    理炉でのウエット酸化時以外の熱処理中は前記冷却管に
    冷却水を供給し、ウエット酸化時以外の熱処理中に発生
    する酸排気ガスの温度、及び前記トラップ中の水の温度
    の上昇を防ぐことを特徴とする請求項1に記載の熱処理
    炉装置。
  3. 【請求項3】 前記空防止装置は弁で構成されていて、
    前記トラップの直前の排水パイプに設けられており、熱
    処理炉でのウエット酸化の熱処理中は前記弁を開き、ウ
    エット酸化以外の熱処理中は前記弁を閉じるように制御
    し、ウエット酸化以外の熱処理によって生じる熱気の前
    記トラップへの進入を遮断することを特徴とする請求項
    1に記載の熱処理炉装置。
  4. 【請求項4】 前記弁の開閉は熱処理炉の熱処理の態様
    に連動して自動的に開閉されることを特徴とする請求項
    3に記載の熱処理炉装置。
  5. 【請求項5】 前記空防止装置は前記トラップ内に給水
    ラインから配管された、下端部に止水栓を備えた給水パ
    イプと、前記トラップ内の水位を検出する検出装置とか
    ら構成されており、前記止水栓が前記トラップ中の水位
    に応じて開閉されることを特徴とする請求項1に記載の
    熱処理炉装置。
  6. 【請求項6】 前記空防止装置は前記トラップ内にその
    トラップに形成された溢水孔を開閉でき、そのトラップ
    の内壁に沿って上下できるフロートであることを特徴と
    する請求項1に記載の熱処理炉装置。
  7. 【請求項7】 前記空防止装置は前記トラップ内に給水
    ラインから配管された給水パイプと、前記トラップ外の
    前記給水パイプに設けられ、その給水パイプ内を流れる
    水量を調整できる開閉バルブとから構成されており、熱
    処理中、常時、前記開閉バルブを僅かに開いて前記トラ
    ップ内に給水し続けることを特徴とする請求項1に記載
    の熱処理炉装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11233505A (ja) * 1998-02-13 1999-08-27 Tokyo Electron Ltd 排気装置
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