JPH08972U - 雑音電流吸収具 - Google Patents

雑音電流吸収具

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JPH08972U
JPH08972U JP1153995U JP1153995U JPH08972U JP H08972 U JPH08972 U JP H08972U JP 1153995 U JP1153995 U JP 1153995U JP 1153995 U JP1153995 U JP 1153995U JP H08972 U JPH08972 U JP H08972U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡単に雑音吸収帯域を変更でき、しかも、簡単
にフェライト等の磁性体を電線に取り付けることができ
る雑音電流吸収具を提供する。 【解決手段】雑音電流吸収具101は、2分割されたフ
ェライト103を収納して開閉可能な保持ケース105
を有する。フェライト103の分割片103a、103
bの側面には、凹部107a、107bが形成されてい
る。保持ケース105の両ケース部111、113の周
壁部の内面には、分割片103a、103bの外周面を
内側に押圧するために押え爪115が、弾性変形可能に
内側に向けて突出して設けられ、また、ケース部11
1、113の後側壁の内面には、分割片103a、10
3bの凹部107a、107bに嵌合して分割片103
a、103bを係止する係止爪119、121が突設さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、電子機器の内部で発生した雑音電流や、外部で発生し電線を通して 電子機器へ流れ込む雑音電流を吸収する雑音電流吸収具に関する。
【0002】
【従来の技術】
電線に流れる雑音電流を吸収するものとして、電線の周囲に磁性体であるリン グ状のフェライトを外嵌させ、このフェライトにより電線を流れる雑音電流を吸 収する技術が知られている。
【0003】 こうしたフェライトの電線への固定は、電線の一端部からフェライトを挿入し 、更に収縮チューブを挿入し、フェライトを所定の位置まで移動させてから収縮 チューブをかぶせ、加熱により収縮チューブを収縮させて行われていた。 なお、前記フェライトは、リング状の形状を有しているが、このフェライトを 2以上の分割片に分割することも提案されており(例えば、特開昭60ー438 06号公報等)、こうした場合には、分割されたリング状のフェライトを粘着テ ープなどを使って単に電線の周囲を包むように取り付けられていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術は、以下に示す問題点を有し、改善されること が望まれていた。 (1)フェライトは、吸収できる雑音の周波数帯域が決まっており、電線を流 れる雑音の周波数が替わった場合に、その雑音を吸収することができないことが あり、こうした場合には、フェライトを他の種類に取り替える必要があるが、前 記従来の技術は、フェライトを電線に貫通させた状態で固定しようとするもので 、フェライトを取り替えることを何等考えたものではない。このために、収縮し たチューブを切り裂いたり、粘着テープを剥ぎ取ったりというように、フェライ トの取り替えが非常に難しく、したがって、高周波用、低周波用というように数 々の用途に見合って、雑音吸収帯域を変更することができない問題があった。
【0005】 (2)また、前記従来の分割されていないリング状のフェライトは、閉ループ を形成しているために、フェライトに電線を貫通させるにはフェライトを導線の 端部から挿入しなければならず、フェライトの取付作業が大変であるというよう な問題があり、また、前記従来の分割されたフェライトは、前記分割されていな いフェライトに比べて電線への貫通は容易ではあるが、フェライトの分割片の分 離を防ぎつつフェライトを電線へ固定することが難しいというような問題があっ た。
【0006】 本考案は、前記問題点に鑑みてなされたもので、簡単に雑音吸収帯域を変更す ることができ、しかも、簡単にフェライト等の磁性体を電線に取り付けることが できる雑音電流吸収具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、前記問題点を解決するための手段として、本考 案は以下に示す構成を取った。即ち、本考案の雑音電流吸収具は、 電子機器の電線に外嵌される雑音電流吸収具であって、 前記電線の外周部を包囲する形状に形成されて、複数個に分割された磁性体と 、 該分割された磁性体を各々取り外し可能な状態で保持する保持本体を有し、該 保持本体の両端に設けられた係合部を係脱することにより開閉可能であるととも に、その閉状態時に前記保持された磁性体の磁路を閉ループに形成するように構 成された保持部材と、 を備えたことを要旨としている。
【0008】 ここで、磁性体としては、マンガン・亜鉛系またはニッケル・亜鉛系などのフ ェライトが好適であり、例えば、ケイ素鋼等の金属磁芯、あるいはモリブデン等 の圧粉磁芯等を使用することもできる。また、磁性体の形状は、電線の外周部を 包囲する形であり、例えば、リング状のもの、角形枠状のもの、中央に電線挿通 用の孔を持つ筒状のもの等が該当する。また、磁性体の分割数は、2つが好適で はあるが、例えば3つ、4つ、と複数であれば幾つでもよい。
【0009】 保持本体は、分割された磁性体を各々取り外し可能な状態で保持する手段とし て、例えば、両面テープ等の粘着性シール、磁性体の角部に係止する係止爪、磁 性体に形成された凸部または凹部に係止する係止爪等がある。 保持本体の両端に設けられた係合部は、係合状態と非係合状態とを自在に変換 できるものが用いられ、この係合部を係脱することにより、保持本体のループを 開閉することができる。
【0010】 以上のように構成された本考案の雑音電流吸収具では、保持本体の両端に設け られた係合部を解除することにより、保持本体のループが開かれ、この状態で、 磁性体を保持本体から取り外して、簡単に磁性体の取り替えを行うことができる 。また、開状態の保持部材を、電線を挟むようにして閉じて、係合部を係合する ことにより、保持された磁性体の磁路が閉ループに形成され、雑音電流吸収具を 簡単に電線に取り付けることができる。
【0011】
【考案の実施の形態】
次に本考案の好適な実施例について詳細に説明する。 第1図は、本考案の第1実施例としての雑音電流吸収具の正面図、第2図は、 この雑音電流吸収具をフラットケーブルに取り付けたときの斜視図である。
【0012】 第1図に示すように、この雑音電流吸収具1は、フェライト3とフェライト3 を外周側から締め付けるクランプ5とから構成されている。 フェライト3は、内部にフラットケーブルを通すための長孔7が設けられた平 板で、その厚み方向で2分割されて上片3aと下片3bとに分けられている。
【0013】 クランプ5は、角型のアーチ形をしており、板状の基部11と、基部11の一 端側の上面に設けられた溝状係合部13と、基部11の他端側の上面に立設され た立上り部15と、立上り部15にヒンジ部17を介して連設された押え板部1 9と、押え板部19の遊端側(ヒンジ部17と反対の側)に設けられ、溝状係合 部13と係合するV字状係合部21と、基部11の底面に設けられた2個の矢じ り型の差込スナップ23、25との各部から構成された樹脂製の一体成形物であ る。
【0014】 クランプ5の押え板部19の下面には、前記2分割されたフェライト3の一分 割片である上片3aが、両面粘着テープ31を介して粘着されており、また、ク ランプ5の基部11の上面には、フェライト3の一分割片である下片3bが、同 じく両面粘着テープ33を介して粘着されている。
【0015】 こうした構成の雑音電流吸収具1は、クランプ5の溝状係合部13とV字状係 合部21との間隙からフラットケーブルFKを差し込んで、フェライト3の長孔 7にフラットケーブルFKが位置する状態で、クランプ5の溝状係合部13とV 字状係合部21とを係合させると、第2図に示すように、上片3aと下片3bと が相互に当接して磁路の閉ループを形成して、フラットケーブルFKに固定され る。また、この雑音電流吸収具1は、基板やシャーシ等に設けられた取付穴に差 込スナップ23、25を差し込むことにより、基板やシャーシ等に固定すること ができる。
【0016】 なお、雑音電流吸収具1の吸収できる雑音吸収帯域を変更したい場合には、一 旦、クランプ5の溝状係合部13とV字状係合部21との係合を解除して、フェ ライト3の上片3aと下片3bとを夫々の両面粘着テープ31、33から剥して 、種類の異なるフェライトに取り替えればよい。
【0017】 したがって、以上詳述してきた第1実施例の雑音電流吸収具1は、簡単に雑音 吸収帯域を変更することができ、しかも、ワンタッチで、簡単にフラットケーブ ルFKに取り付けることができる。また、基部11の底面に設けた2個の差込ス ナップ23、25により、基板やシャーシ等の所定の位置に、簡単に固定するこ とができる。なお、長孔7の形状が異なるフェライトに取り替えるだけで、クラ ンプ5をそのままで、他の種類のフラットケーブルに取り付けることができるが 、この雑音電流吸収具1は、フェライトの取り替えが簡単であるために、様々な 種類のフラットケーブルに適応させることができる。
【0018】 次に、本考案の第2実施例を説明する。 第3図は、本考案の第2実施例としての雑音電流吸収具の正面図、第4図は、 この雑音電流吸収具をフラットケーブルに取り付けたときの斜視図である。 これら図面に示すように、本実施例の雑音電流吸収具41は、第1実施例と同 様に、フェライト43を外周側から締め付けるクランプ45とから構成されてい るが、第1実施例と比べて、フェライト43の形状とクランプ45の底部に設け られたシャーシ等への固定手段とが相違している。
【0019】 即ち、フェライト43は、内部にフラットケーブルFKを通すための長孔47 が設けられたH字形の平板で、その厚み方向で2分割されて上片43aと下片4 3bとに分けられている。また、クランプ45は、第1実施例と同じ、基部51 、溝状係合部53、立上り部55、ヒンジ部57、押え板部59、V字状係合部 61とを備え、更に、基部51の底面には、前述した固定手段として第1実施例 の差込スナップ23、25に替わる粘着シート63が設けられており、その粘着 シート63の表面に剥離紙65が覆われている。なお、クランプ45の基部51 の上面と、押え板部59の底面には、第1実施例と同様に、フェライト43の上 片43a、下片43bが、両面粘着テープ67、69を介して夫々粘着されてい る。
【0020】 雑音電流吸収具41を基板やシャーシ等に固定したい場合には、剥離紙65を 剥して、基板やシャーシ等の適当箇所に粘着シール63を介して粘着させればよ い。 以上のように構成した第2実施例の雑音電流吸収具41は、第1実施例と同様 に、フェライト43の取り替えが容易であるために、簡単に雑音吸収帯域を変更 したり、種類の異なるフラットケーブルに用いることができ、しかも、ワンタッ チでフラットケーブルFKに取り付けることができる。また、基部51の底面に 設けた粘着性シール65により、基板やシャーシ等の任意の位置に、簡単に固定 することができる。さらに、フェライト43をH字形の平面としたために、長孔 47をクランプ45の立上り部55からV字状係合部61まで一杯にとることが でき、幅の広いフラットケーブルFKに取り付けることができる。
【0021】 次に、本考案の第3実施例を説明する。 第5図は、本考案の第3実施例としての雑音電流吸収具の正面図である。 同図に示すように、本実施例の雑音電流吸収具71は、第1実施例と比べて、 押え板部19側の両面粘着テープ31に替わり、両面に粘着剤が塗られたクッシ ョン片73が設けられた点が相違するだけで、他の点は全く同じものである。即 ち、フェライト3の上片3aは、クッション片73を介して、クランプ5の押え 板部19に粘着されるように構成されている。
【0022】 ここで、クッション片73は、例えば、ポリウレタンフォーム、天然ゴム製ス ポンジ等を材料としている。 なお、雑音電流吸収具71の吸収できる雑音吸収帯域を変更したい場合には、 一旦、クランプ5を開けた後、クッション片73からフェライト3の上片3aを 、基部11の両面粘着テープ33から下片3bを夫々剥して、種類の異なるフェ ライトに取り替えればよい。
【0023】 以上のように構成した第3実施例の雑音電流吸収具71は、第1実施例と同様 の効果を奏すると共に、クッション片73がフェライト3とクランプ5との間に 設けられているために、フェライト3に過度の応力を掛けることがない効果も奏 する。
【0024】 次に、本考案の第4実施例を説明する。 第6図は、本考案の第4実施例としての雑音電流吸収具の断面図である。 同図に示すように、本実施例の雑音電流吸収具81は、第1実施例と比べて、 フェライト83をクランプ85に取り付ける手段が相違し、他の点は全く同じも のである。即ち、フェライト83は、第1実施例と同じように上片83aと下片 83bとに分割され、上片83a、下片83bには、各々2つの孔部86(87 )が設けられ、これら孔部86(87)の内部に、段部88(89)が形成され ている。クランプ85の押え板部91には、内側方向に突出した2本の係止爪9 3が設けられており、これら係止爪93が前記孔部86に挿入されて段部88に 係止することによって、上片83aは押え板部91に係着される。また、クラン プ85の基部95には、上側に突出した2本の係止爪97が設けられており、こ れら係止爪97が前記孔部87に挿入されて段部89に係止することによって、 下片83bは基部95に係着される。
【0025】 なお、雑音電流吸収具81の吸収できる雑音吸収帯域を変更したい場合には、 一旦、クランプ85を開けた後、係止爪93の係合を解いて、フェライト83の 上片83aを押え板部91から取り外すとともに、係止爪93の係合を解いて、 フェライト83の下片83bを基部95から取り外して、夫々を種類の異なるフ ェライトに取り替えればよい。
【0026】 以上のように構成した第4実施例の雑音電流吸収具81は、第1実施例と同様 の効果を奏し、特に、前述したように、極めて簡単にフェライト83の取り替え ができ、雑音吸収帯域の変更が容易である。 次に本考案の第5実施例について説明する。なお、この実施例は今までの実施 例とは形状が異なるものであり、以下詳しく説明する。
【0027】 第7図は、本考案の第5実施例としての雑音電流吸収具の分解斜視図、第8図 は、この雑音電流吸収具を電線(単線)に取り付けたときの斜視図、第9図はフ ェライトの分割片の斜視図である。 これら図面に示すように、この雑音電流吸収具101は、2分割されたフェラ イト103を収納して開閉可能な保持ケース105とから構成されている。
【0028】 フェライト103は、リングを半円形に2つに分割した形状の分割片103a 、103bから構成されており、これら分割片103a、103bの側面には、 凹部107a、107bが形成されている(第9図)。 保持ケース105は、ヒンジ109より接合されたケース部111、113か ら構成される。両ケース部111、113は、分割片103a、103bをがた なく収納できるように構成されている。即ち、ケース部111、113の周壁部 の内面には、分割片103a、103bの外周面を内側に押圧するために押え爪 115が、弾性変形可能に内側に向けて突出して設けられ、また、ケース部11 1、113の後側壁の内面には、分割片103a、103bの凹部107a、1 07bに嵌合して分割片103a、103bを係止する係止爪119、121が 突設されている。さらに、ケース部111の、ヒンジ109と反対側の端部には 、凸状係合部123が、ケース部113の、ヒンジ109と反対側の端部には、 前記凸状係合部123と係合するカギ状係合部125が夫々設けられている。ま たケース部111、113には、各々ヒンジ109と反対側の端部に2つの突出 片111a、111b(113a、113b(第8図))が平行に設けられてい る。
【0029】 こうした構成の雑音電流吸収具101は、保持ケース105内にフェライトの 分割片103a、103bを収納した状態で、ケース部111、113の間に電 線DSを通し、ケース部111にケース部113を合わせるようにして、凸状係 合部123にカギ状係合部125を係合させてやると、分割片103a、103 bが相互に当接して、磁場の閉ループを形成して、電線DSに固定される(第8 図)。なお、この雑音電流吸収具101は、図示しない基台に、突出片111a 、111b、113a、113bを噛み合わせて固定することができる。
【0030】 雑音電流吸収具101の吸収できる雑音吸収帯域を変更したい場合には、一旦 、保持ケース105の凸状係合部123とカギ状係合部125との係合を解除し て保持ケース105を開けて、フェライト103の分割片103a、103bを 、夫々に噛み合う係止爪119、121の係止を解除して、種類の異なるフェラ イトに取り替えればよい。
【0031】 したがって、以上詳述してきた第5実施例の雑音電流吸収具101は、簡単に 雑音吸収帯域を変更することができ、しかも、ワンタッチで、簡単に電線DSに 取り付けることができる。また、フェライト103が保持ケース105内に完全 に収納されているために、電子機器内で短絡や触電等の事故が発生することもな い。
【0032】 以上、本考案の種々の実施例を詳述してきたが、本考案は、これら実施例に何 等限定されるものではなく、例えば、第5実施例にかえて、第10図に示すよう に、保持ケース131を、係合部133を係脱することにより開閉可能な直方体 の箱型として、フェライトの分割片135、137が、その保持ケース131内 に取り外し可能な状態で嵌合して収納されるように構成したもの等、本考案の要 旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することができるのは勿論の ことである。
【0033】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の雑音電流吸収具は、保持部材に保持された磁性 体を、簡単に取り替えることができるために、雑音吸収帯域を簡単に変更するこ とができ、しかも、係合部を係脱することにより、簡単に電線に取り付けること ができる。さらに、保持部材はそのままで、磁性体を形状の異なるものに取り替 えるだけで、様々な種類の電線に適応させることができる。
【提出日】平成7年11月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、電子機器の内部で発生した雑音電流や、外部で発生し電線を通して 電子機器へ流れ込む雑音電流を吸収する雑音電流吸収具に関する。
【0002】
【従来の技術】
電線に流れる雑音電流を吸収するものとして、電線の周囲に磁性体であるリン グ状のフェライトを外嵌させ、このフェライトにより電線を流れる雑音電流を吸 収する技術が知られている。
【0003】 こうしたフェライトの電線への固定は、電線の一端部からフェライトを挿入し 、更に収縮チューブを挿入し、フェライトを所定の位置まで移動させてから収縮 チューブをかぶせ、加熱により収縮チューブを収縮させて行われていた。 なお、前記フェライトは、リング状の形状を有しているが、このフェライトを 2以上の分割片に分割することも提案されており(例えば、特開昭60ー438 06号公報等)、こうした場合には、分割されたリング状のフェライトを粘着テ ープなどを使って単に電線の周囲を包むように取り付けられていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術は、以下に示す問題点を有し、改善されること が望まれていた。 (1)フェライトは、吸収できる雑音の周波数帯域が決まっており、電線を流 れる雑音の周波数が替わった場合に、その雑音を吸収することができないことが あり、こうした場合には、フェライトを他の種類に取り替える必要があるが、前 記従来の技術は、フェライトを電線に貫通させた状態で固定しようとするもので 、フェライトを取り替えることを何等考えたものではない。このために、収縮し たチューブを切り裂いたり、粘着テープを剥ぎ取ったりというように、フェライ トの取り替えが非常に難しく、したがって、高周波用、低周波用というように数 々の用途に見合って、雑音吸収帯域を変更することができない問題があった。
【0005】 (2)また、前記従来の分割されていないリング状のフェライトは、閉ループ を形成しているために、フェライトに電線を貫通させるにはフェライトを導線の 端部から挿入しなければならず、フェライトの取付作業が大変であるというよう な問題があり、また、前記従来の分割されたフェライトは、前記分割されていな いフェライトに比べて電線への貫通は容易ではあるが、フェライトの分割片の分 離を防ぎつつフェライトを電線へ固定することが難しいというような問題があっ た。
【0006】 本考案は、前記問題点に鑑みてなされたもので、簡単に雑音吸収帯域を変更す ることができ、しかも、簡単にフェライト等の磁性体を電線に取り付けることが できる雑音電流吸収具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、前記問題点を解決するための手段として、本考 案は以下に示す構成を取った。即ち、本考案は、環状体を開環状に半割した形状 の一対の磁性体と、該一対の磁性体を収納可能な中空環状体を開閉可能に半割し て成り、該半割された各々について二つの半割面及び該二つの半割面の間の内周 面を開口とした保持ケースとを備え、前記磁性体を収納した前記保持ケースを閉 じることにより環状として電線に取り付け可能であり、該電線に流れる雑音電流 を吸収する雑音電流吸収具において、 前記半割された各磁性体の他の磁性体に対する対向面の側端縁に凹部を設け、 前記各磁性体を前記保持ケース内に着脱自在に保持するため、前記凹部に係合 する弾性変形可能な爪を、前記保持ケースの半割された各々の内壁面から前記電 線の挿通方向に向ってそれぞれ突設し、 前記保持ケース内に前記各々の磁性体の外周面を押圧するための押え爪を前記 保持ケースと一体的に設けたことを特徴とする雑音電流吸収具 を要旨としている 。
【0008】 ここで、磁性体の形状は、電線の外周部を包囲する形であり、例えば、リング 状のもの、角形枠状のもの、中央に電線挿通用の孔を持つ筒状のもの等が該当す る。 上のように構成された本考案の雑音電流吸収具では、磁性体の凹部と保持ケ ースの爪との係合を解除することにより、磁性体を保持ケースから容易にはずす ことができ、また、別の磁性体を保持ケースに挿入して、該磁性体の凹部と保持 ケースの爪とを係合させることにより、磁性体を容易に取り付けることができる
【0009】 従って、雑音吸収帯域を変更したいときには、雑音電流吸収具の磁性体を所望 の磁性体に容易に取り替えることが可能である。 また、一対の磁性体を収納した保持ケースを開いたまま、その開放側から磁性 体の内周面に電線を沿わせた後、保持ケースを閉じることにより、電線に雑音電 流吸収具を容易に取り付けることができる。
【0010】 さらに、本考案の雑音電流吸収具では、磁性体を保持ケースに収納すると、磁 性体は保持ケースと一体的に設けられている押え爪で内側に押され、保持ケース 内にがたなく収容される。
【0011】
【考案の実施の形態】
次に本考案の好適な実施例について詳細に説明する。 図1は、本考案の実施例としての雑音電流吸収具の分解斜視図、図2は、こ の雑音電流吸収具を電線(単線)に取り付けたときの斜視図、図3はフェライト の分割片の斜視図である。
【0012】 これら図面に示すように、この雑音電流吸収具101は、2分割されたフェラ イト103を収納して開閉可能な保持ケース105を備えている。 フェライト103は、リングを半円形に2つに分割した形状の分割片103a 、103bから構成されており、これら分割片103a、103bの側面には、 凹部107a、107bが形成されている(図3)。
【0013】 ここで、磁性体としては、マンガン・亜鉛系またはニッケル・亜鉛系などのフ ェライトが好適であり、例えば、ケイ素鋼等の金属磁芯、あるいはモリブデン等 の圧粉磁芯等を使用することもできる。 保持ケース105は、ヒンジ109より接合されたケース部111、113か ら構成される。両ケース部111、113は、分割片103a、103bをがた なく収納できるように構成されている。即ち、ケース部111、113の周壁部 の内面には、分割片103a、103bの外周面を内側に押圧するために押え爪 115が、弾性変形可能に内側に向けて突出してケース部と一体的に設けられ、 また、ケース部111、113の後側壁の内面には、分割片103a、103b の凹部107a、107bに嵌合して分割片103a、103bを係止する弾性 変形可能な 係止爪119、121が突設されている。さらに、ケース部111の 、ヒンジ109と反対側の端部には、凸状係合部123が、ケース部113の、 ヒンジ109と反対側の端部には、前記凸状係合部123と係合するカギ状係合 部125が夫々設けられている。またケース部111、113には、各々ヒンジ 109と反対側の端部に2つの突出片111a、111b(113a、113b (図2))が平行に設けられている。
【0014】 こうした構成の雑音電流吸収具101は、保持ケース105内にフェライトの 分割片103a、103bを収納した状態で、ケース部111、113の間に電 線DSを通し、ケース部111にケース部113を合わせるようにして、凸状係 合部123にカギ状係合部125を係合させてやると、分割片103a、103 bが相互に当接して、磁場の閉ループを形成して、電線DSに固定される(図2 )。なお、この雑音電流吸収具101は、図示しない基台に、突出片111a、 111b、113a、113bを噛み合わせて固定することができる。
【0015】 雑音電流吸収具101の吸収できる雑音吸収帯域を変更したい場合には、一旦 、保持ケース105の凸状係合部123とカギ状係合部125との係合を解除し て保持ケース105を開けて、フェライト103の分割片103a、103bを 、夫々に噛み合う係止爪119、121の係止を解除して、種類の異なるフェラ イトに取り替えればよい。
【0016】 したがって、以上詳述してきた実施例の雑音電流吸収具101は、簡単に雑音 吸収帯域を変更することができ、しかも、ワンタッチで、簡単に電線DSに取り 付けることができる。また、フェライト103が保持ケース105内に完全に収 納されているために、電子機器内で短絡や触電等の事故が発生することもない。
【0017】 以上、本考案の実施例を詳述してきたが、本考案は、これら実施例に何等限定 されるものではなく、例えば、図4に示すように、保持ケース131を、係合部 133を係脱することにより開閉可能な直方体の箱型として、フェライトの分割 片135、137が、その保持ケース131内に取り外し可能な状態で嵌合して 収納されるように構成したもの等、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々 なる態様にて実施することができるのは勿論のことである。
【0018】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の雑音電流吸収具は、保持ケースに保持された磁 性体を簡単に取り替えることができるために、雑音吸収帯域を簡単に変更するこ とができ
【0019】 また、磁性体に設けた凹部と保持ケースに形成した爪とを係合させることによ って、保持ケース内で磁性体は固定され、その回転、揺動、又は脱落は防止され る。一対の磁性体は電線に取り付けられた際に閉磁路を形成することにより、電 線に流れる雑音電流を吸収することができる。
【0020】 更に、一対の磁性体のそれぞれが環状体を開環状に半割した形状とされ、保持 ケースも各々の磁性体を収納可能な形状として中空環状体を開閉可能に半割して 成るため、磁性体を収納した保持ケースを開いて電線を挟み込むという簡単な作 業により、雑音吸収具を電線へ容易に取り付けることができ、加えて、そのよう にして電線に取り付けられた雑音電流吸収具に対し外力を加えるという単純な操 作により、取り付け位置を変更することが可能である。
【0021】 しかも、本考案の雑音電流吸収具では、磁性体を保持ケースに収納すると、磁 性体は保持ケースと一体的に設けられている押え爪で内側に押され、保持ケース 内にがたなく収容されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例としての雑音電流吸収具の
正面図である。
【図2】この雑音電流吸収具をフラットケーブルに取り
付けたときの斜視図である。
【図3】本考案の第2実施例としての雑音電流吸収具の
正面図である。
【図4】この雑音電流吸収具をフラットケーブルに取り
付けたときの斜視図である。
【図5】本考案の第3実施例としての雑音電流吸収具の
正面図である。
【図6】本考案の第4実施例としての雑音電流吸収具の
断面図である。
【図7】本考案の第5実施例としての雑音電流吸収具の
分解斜視図である。
【図8】この雑音電流吸収具を電線(単線)に取り付け
たときの斜視図である。
【図9】この雑音電流吸収具におけるフェライトの分割
片の斜視図である。
【図10】他の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1、41、71、81、101… 雑音電流吸収具 3、43、83、103 … フェライト 3a、43a、83a … 上片 3b、43b、83b … 下片 5、45、85 … クランプ 7、47 … 長孔 13、53 … 溝状係合部 21、61 … V字状係合部 31、33、67、69 … 両面粘着テープ 73 … クッション片 93、97 … 係止爪 103a、103b … 分割片 105 … 保持ケース 119、121 … 係止爪 123 … 凸状係合部 125 … カギ状係合部
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 雑音電流吸収具
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例としての雑音電流吸収具の
分解斜視図である。
【図2】 雑音電流吸収具を電線(単線)に取り付けた
ときの斜視図である。
【図3】 雑音電流吸収具におけるフェライトの分割片
の斜視図である。
【図4】 他の実施例の斜視図である。
【符号の説明】 01… 雑音電流吸収具 03 … フェライト 103a、103b … 分割片 105 … 保持ケース 115 … 押え爪 119、121 … 係止爪 123 … 凸状係合部 125 … カギ状係合部
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の電線に外嵌される雑音電流吸
    収具であって、 前記電線の外周部を包囲する形状に形成されて、複数個
    に分割された磁性体と、 該分割された磁性体を各々取り外し可能な状態で保持す
    る保持本体を有し、該保持本体の両端に設けられた係合
    部を係脱することにより開閉可能であるとともに、その
    閉状態時に前記保持された磁性体の磁路を閉ループに形
    成するように構成された保持部材と、 を備えた雑音電流吸収具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990077607A (ko) * 1998-03-10 1999-10-25 사토 히로시 평탄케이블용노이즈방지소자
JP2009123767A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Kitagawa Ind Co Ltd ノイズ吸収具
JP2021086967A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 北川工業株式会社 ノイズフィルタ

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JPS63152210U (ja) * 1987-03-27 1988-10-06

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