JPH0898490A - 直流ブラシレスモータ - Google Patents

直流ブラシレスモータ

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Publication number
JPH0898490A
JPH0898490A JP25987194A JP25987194A JPH0898490A JP H0898490 A JPH0898490 A JP H0898490A JP 25987194 A JP25987194 A JP 25987194A JP 25987194 A JP25987194 A JP 25987194A JP H0898490 A JPH0898490 A JP H0898490A
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JP
Japan
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permanent magnet
brushless motor
resin
casing
hole
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Pending
Application number
JP25987194A
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English (en)
Inventor
Joji Ochi
譲次 越智
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 永久磁石をケーシングに確実に固定すると共
に、永久磁石の錆防止を図ること。 【構成】 円筒状の回転子ケーシング33の底部36に
永久磁石66支持固定用のスペーサ67を配置する。こ
のスペーサ67を介して回転子ケーシング33の内周面
に沿って複数個の永久磁石66を配置する。回転子ケー
シング33の外周面に円筒状の回転子ヨーク68を被せ
る。これらをモールド樹脂85により被覆して一体化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空調室外機のプロペラ
ファン等を駆動するのに好適な直流ブラシレスモータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より空調室外機のプロペラファン等
を駆動するモータにはACモータを使用していたが、A
Cモータは効率が悪く、また形状が大きいことから通風
路の障害となり易く、さらに小型化がしにくい等の理由
で、近年直流ブラシレスモータが用いられてきている。
これら駆動室外機に直流ブラシレスモータを用いた従来
例としては、例えば実開平5−43778号公報が挙げ
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがかかる従来例
では、固定子の鉄心の外周面に対応した永久磁石をケー
シングに取付けているが、永久磁石をケーシングに確実
に固定することができず、永久磁石の支持固定が不安定
となったり、また永久磁石自体が露出しているので、室
外機として使用する場合において雨水等の浸入により酸
化鉄系の永久磁石では錆びが発生してしまうという問題
があった。
【0004】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、永久磁石をケー
シングに確実に固定することができると共に、永久磁石
の錆防止を図ることが可能な直流ブラシレスモータを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の直流ブ
ラシレスモータは、固定軸8の外周に巻線10を巻装し
た鉄心11を設けた固定子12と、この固定子12の鉄
心11の外周面を対応した永久磁石66及びこの永久磁
石66を支持するケーシング33から成る回転子65と
有する直流ブラシレスモータにおいて、上記永久磁石6
6をモールド樹脂85にて被覆すると共に、該モールド
樹脂85にて永久磁石66及びケーシング33を一体化
したことを特徴としている。
【0006】また請求項2の直流ブラシレスモータは、
有底円筒状のケーシング33の底部36に永久磁石66
を支持固定するスペーサ67を配置し、このスペーサ6
7に永久磁石66を配置してモールド樹脂85にてこれ
らを一体化したことを特徴としている。
【0007】さらに請求項3の直流ブラシレスモータで
は、上記スペーサ67に穴87を穿設し、ケーシング3
3の外周面に覆設する回転子ヨーク68と上記ケーシン
グ33とに貫通穴83、84を穿設し、上記穴87及び
貫通穴83、84にモールド樹脂85を流し込むように
したことを特徴としている。
【0008】請求項4の直流ブラシレスモータでは、固
定子12を弾性体9を介して固定軸8に装着し、ホール
素子71を装着して上記固定子12に近接して配置した
駆動回路基板69と、上記固定子12とをモールド樹脂
80にて被覆すると共に、これらを一体化してあること
を特徴としている。
【0009】請求項5の直流ブラシレスモータでは、上
記モールド樹脂80として難燃性グレードの高い樹脂を
使用していることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1の直流ブラシレスモータによれば、モ
ールド樹脂85により永久磁石66とケーシング33と
を一体化していることで、永久磁石66の固定を確実に
でき、また永久磁石66の表面にモールド樹脂85が被
覆されるので、永久磁石66の錆を防止することができ
る。
【0011】請求項2の直流ブラシレスモータによれ
ば、永久磁石66を支持固定するスペーサ67と共にモ
ールド樹脂85にて一体化しているので、回転子65全
体を一体化できて永久磁石66の固定をさらに確実にす
ることができる。
【0012】請求項3の直流ブラシレスモータによれ
ば、回転子ヨーク68と上記ケーシング33とに穿設し
た貫通穴83、84に、スペーサ67の穴87からモー
ルド樹脂85を流し込むことで、永久磁石66を固定す
るスペーサ67と回転子ヨーク68とケーシング33と
の三者がより強固に連結固定されることになる。しかも
単にモールド樹脂85を流し込むだけなので、簡単な方
法でかつコストも安い。
【0013】請求項4の直流ブラシレスモータによれ
ば、コギング振動を吸収する際に、固定子12と共に駆
動回路基板69も振動し、両者の相対位置関係が一定に
保たれることから、ホール素子71と固定子12との位
置ズレによる制御情報の低下を防止することが可能であ
る。また固定子12の巻線10や駆動回路基板69がモ
ールド樹脂80によって被覆されるので、その耐水性が
向上することにもなる。
【0014】請求項5の直流ブラシレスモータによれ
ば、モールド樹脂80に難燃性グレードの高いモールド
樹脂80を使用した場合に、弾性が劣るものの、コギン
グ振動の吸収は弾性体9により吸収されて、低騒音化が
可能であるうえに、難燃性故に安全性がより向上する。
【0015】
【実施例】次にこの説明の直流ブラシレスモータの具体
的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0016】図1はこの実施例の直流ブラシレスモータ
の断面図を示しているが、これは後述するように空調室
外機のプロペラファンのハブ内に収納配置している。図
1において、1は室外機の内部の要所に本直流ブラシレ
スモータを取付けるための取付脚カバーであり、この取
付脚カバー1は図2に示すように左右が貫通した円筒状
に形成されている。そしてこの取付脚カバー1の一端側
には取付穴2を穿設した取付用の鍔部3が周設してあ
る。この取付脚カバー1の他端側の内部に図3に示すよ
うな有底円筒状のエンドブラケット4がビス5により装
着されるようになっている。エンドブラケット4の底部
6の略中央には固定軸8がビス7により固着されてい
る。上記固定軸8のやや基端側には円柱状の防振ゴム9
が装着されており、この防振ゴム9の外周面に巻線10
を巻装した鉄心11が配設されている。これら固定軸
8、鉄心11、巻線10等で固定子12を構成してい
る。
【0017】固定軸8の先端側には軸受部32が設けら
れており、この軸受部32は2つの軸受(ベアリング)
13、14で構成されていて、一方の軸受13の外周に
は図5に示すような略円筒状の軸受ハウジング15が圧
入等の手段により装着されて固定軸8に対して軸受13
を介して回転自在となっている。また軸受ハウジング1
5の先端側の外周面には図11に示すようなゴム製の軸
受ハウジング防水リング16が装着してある。この軸受
ハウジング防水リング16の内周面には図11に示すよ
うに4個の突起17が内方に突設されており、また各突
起17間には水抜き用の穴18が4つ穿孔してある。軸
受ハウジング15の円筒部19には周方向に8つの穴2
0が穿孔されていて、この穴20の4つに上記軸受ハウ
ジング防水リング16の突起17が挿入係合すると共
に、突起17が挿入されていない穴20は軸受ハウジン
グ防水リング17の穴18が対応して連通する。この連
通した穴20、18を介して軸受ハウジング15内に浸
入した水が回転による遠心力で排出されるようになって
いる。また図5に示すように軸受ハウジング15の一端
側にはフランジ部21が周設されており、このフランジ
部21には取付用のボス穴22が複数個穿孔されてい
る。さらに軸受ハウジング15の他端側は固定軸8を挿
通させるための貫通孔23が穿設されている。
【0018】軸受ハウジング15の先端側及び軸受ハウ
ジング防水リング16を覆う軸受ハウジング防水カバー
24は、図10に示すようにゴム製で円筒状に形成され
ており、先端側の閉塞面の中央には固定軸8を挿通させ
る貫通孔25を穿設した内円筒部26が内方に向けて一
体に形成されている。また軸受ハウジング防水カバー2
4の軸受ハウジング15側に開口する内端部27は軸受
ハウジング防水カバー24自体の内径よりも少し小さく
形成している。さらに軸受ハウジング防水カバー24の
下部には水抜き穴28が穿設してある。ここで軸受ハウ
ジング防水カバー24を固定軸8に固定する訳である
が、軸受ハウジング防水カバー24の内円筒部26の貫
通孔25に固定軸8を圧入して水密化を図り、また内端
部27は図1に示すように軸受ハウジング15に装着し
た軸受ハウジング防水リング16を覆うようにして装着
されることになる。つまり軸受ハウジング防水カバー2
4の内径は軸受ハウジング15の外径より大きくし、内
端部27はそれよりも少し小さくすると共に、軸受ハウ
ジング15の外径よりは大きくして軸受ハウジング15
が回転しても軸受ハウジング防水カバー24と接触しな
い隙間29(図1参照)の寸法となっている。またこの
内端部27の内周面と軸受ハウジング15の外周面との
間、軸受ハウジング防水カバー24の内周面と軸受ハウ
ジング防水リング16の外周面との間のこれらの隙間2
9は水の浸入がしにくい程度の寸法となっている。
【0019】固定軸8に装着した軸受ハウジング防水カ
バー24はE型止め輪30により位置決め規制されると
共に、軸受14側の止め輪31とで固定軸8の軸方向へ
の軸受部32の動きを規制している。同時に軸受部32
を軸受ハウジング防水カバー24により軸受部32の振
動を抑える働きをしている。また軸受ハウジング防水カ
バー24内に浸入した水は上記水抜き穴28より流れ出
るようになっている。
【0020】ここで軸受ハウジング15のフランジ部2
1の外側面にはプロペラファン34のハブ35が、フラ
ンジ部21の内側面には回転子ケーシング33の底部3
6及び軸受防水リング37とが配置されて、ボルト38
とナット39とで共締め固定されるようになっている。
上記回転子ケーシング33は図4に示すように有底円筒
状に形成されており、底部36の中央部には軸受14の
外周面に圧入するための円筒状の軸受圧入部40が形成
されている。また回転子ケーシング33の底部36には
穴41が複数穿孔され、さらに底部36には上記軸受ハ
ウジング15のボス穴22の突起部分及びボルト38を
挿通させるための貫通孔42が複数穿設されている。ま
た回転子ケーシング33の軸受圧入部40の軸方向の寸
法は図1に示すように軸受14の軸方向の寸法より短く
形成してある。
【0021】上記軸受防水リング37は図12に示すよ
うに、回転子ケーシング33の底部36の内側面に取付
けられるように鍔部43を一体に周設し、その鍔部43
にはボルト38挿通用の挿通孔44が複数穿孔されてい
る。この軸受防水リング37の円筒部の内径は、回転子
ケーシング33の軸受圧入部40の外周面と接触する径
、軸受14の外輪の直接接触する径d、図1及び
図13に示す防振ゴム押さえ45の外周を覆う径d
3つの径を備えている。
【0022】止め輪31と防振ゴム9との間に介設され
ている防振ゴム押さえ45は図1及び図13に示すよう
に、外周部46がプロペラファン34側に拡開するよう
に形成されており、その外周部46が軸受防水リング3
7の端部に周設したリブ47(図12参照)の内側に来
るように配設される。これにより回転子ケーシング33
内に浸入した水が軸受14の方に滴下しにくいようにし
ている。
【0023】プロペラファン34のハブ35は、図8に
示すように中央部には軸受ハウジング15を挿通させる
穴48が開口され、また他方の開口部49付近には周方
向に複数の穴50を穿設している。この穴50は図9に
示すゴム製のファン防水リング51の内周面に複数個穿
設した突起52が挿入ないし圧入されるものであり、こ
の突起52が穴50に挿入されることで、ファン防水リ
ング51をハブ35の開口部49の周縁に装着するよう
になっている。またファン防水リング51の突起52の
間には穴53が所定の間隔毎に穿孔されており、この穴
53はハブ35の穴50に突起52が挿入した残りの穴
50と位置が対応して連通している。したがってハブ3
5に穿孔した穴50は、ファン防水リング51の突起5
2が挿入して該ファン防水リング51を固定する役目
と、ハブ35内に入った水を追い出す役目を持たせてい
るのである。またファン防水リング51の突起52と穴
53は、図9に示すように交互に形成されている。すな
わちファン防水リング51は、固定用突起52と、水抜
き用の穴53とが同一円周上に交互に配置されており、
突起52をプロペラファン34のハブ35の穴50に押
し込むと、この突起52間の穴53はハブ35とファン
防水リング51とを貫通する穴となる。
【0024】図1及び図2に示すように、上記取付脚カ
バー1のプロペラファン34側の開口部54の外周縁に
はリブ55が周設されており、このリブ55により取付
脚カバー1の外径を少し大きくしている。そしてこの取
付脚カバー1のリブ55の外径寸法は、図1に示すよう
に上記ファン防水リング51の内径寸法と略同一寸法に
設定しており、これにより水の浸入を少なくしている。
なおファン防水リング51はゴム製なので、取付脚カバ
ー1をハブ35側に組立てる場合に、取付脚カバー1の
リブ55がファン防水リング51に当たっても取付脚カ
バー1をそのまま押し込むことで、リブ55をファン防
水リング51より内方の位置にさせて取付脚カバー1を
ハブ35側に組立てることができる。
【0025】エンドブラケット4は図1及び図3に示す
ように、底部6を有する円筒形に形成されていて、上記
取付脚カバー1の内周面に隙間がほとんどない状態で挿
入組込みされるようになっている。図3に示すように、
エンドブラケット4の底部6の中央には固定軸8の端部
が挿入される開口部56と、この開口部56の周囲には
ビス7挿入用の穴57が穿孔されている。また底部6付
近のエンドブラケット4の周面には、ビス5と螺着する
ねじ穴58が4つ穿孔してある。さらにエンドブラケッ
ト4の下面には長方形の取付穴59が周方向に形成され
ており、この取付穴59には防水ゴムブッシュ60(図
17参照)が装着されるようになっている。エンドブラ
ケット4の防水ゴムブッシュ60の取付用の取付穴59
の位置に対応した取付脚カバー1の箇所には、図2に示
すように同様の取付穴61が形成されている。なお62
はビス5挿通用の穴である。エンドブラケット4及び取
付脚カバー1の取付穴59、62が連通した貫通穴とな
っており、この連通した貫通穴とした取付穴59、62
に上記防水ゴムブッシュ60が装着される。そして図1
7に示すように、防水ゴムブッシュ60の両側の鍔部6
0a、60b間の間隔寸法は、エンドブラケット4及び
取付脚カバー1の2枚の板厚を加えた寸法となってい
る。
【0026】上記防水ゴムブッシュ60によるリード線
63の引出しは、水の浸入を避けるためにエンドブラケ
ット4等の下面にくるように組立てられているものであ
り、また引出し口でのリード線63の傷つきに対する保
護と、水の浸入を少なくする目的で上述の防水ゴムブッ
シュ60を取付けている。図17に示すように、防水ゴ
ムブッシュ60は円周方向に長く、リード線63が1本
ずつ入る穴64が設けてある。またこの穴64にリード
線63を容易に引き込めるように上下方向にスリット6
4aが切ってある。さらに下方より取付穴59、61に
防水ゴムブッシュ60を押し込みやすいように、内部に
入る鍔部60aを外側にくる鍔部60bより小さく形成
している。
【0027】本実施例では上述のように軸受ハウジング
防水カバー24、軸受ハウジング防水リング16、軸受
防水リング37、防振ゴム押さえ45、ファン防水リン
グ51、防水ゴムブッシュ60等による防水機構によ
り、電動機内部に水が浸入するのをできる限り防止して
いる。これにより水の浸入による信頼性の低下を防止し
ている。この水の浸入による信頼性の低下として、電気
的には絶縁の劣化、機械的には軸受部32の軸受13、
14の劣化等が品質に影響する大きな要因である。特に
軸受13、14は油が水分により劣化し、潤滑効果が低
下する。さらに軸受13、14のボールの接触面である
レース面に錆が発生し、異音の発生となる。したがって
本実施例における電動機(直流ブラシレスモータ)で
は、上述のように防水化を図っていることで、全方向よ
り水が吹付けられても直接水が浸入しないように覆う形
状とし、さらに水が浸入しても浸入した水を速やかに追
い出すように水抜き穴28、50を設けている。
【0028】ここでハブ35と一体的に取付けられてい
る回転子65は、図1に示すように上記回転子ケーシン
グ33、この回転子ケーシング33の内周面にスペーサ
67を介して配設される永久磁石66、上記回転子ケー
シング33の外周面側に装着される回転子ヨーク68等
で構成されている。
【0029】直流ブラシレスモータを駆動制御する電子
回路を実装した駆動回路基板69は、図1及び図14に
示すように円板状に形成されており、中央には固定軸8
を挿通させる開口部70が穿孔されている。また駆動回
路基板69には回転子65の回転を検出するホールIC
71を実装しているが、回転子65の検出を確実なもの
にするにはホールIC71を回転子65の開口部より奥
にいれて、永久磁石66の磁束がホールIC71に充分
通る必要がある。しかも実装したホールIC71は回転
子65の軸に平行に組込まなければよく検出しかねな
い。そこで駆動回路基板69を固定子12の鉄心11の
側面に平行に組立てて、ホールICホルダー72を用い
てホールIC71を実装している。図15は上記ホール
ICホルダー72を示し、ホールIC71のリード脚を
挿入する穴73が長く、かつ斜めに3つ穿孔してあり、
このホールICホルダー72の穴73にホールIC71
のリード脚を挿入することでホールIC71が倒れない
ようにしている。そしてホールICホルダー72の駆動
回路基板69への取付けは、図14に示す駆動回路基板
69の外周部近くの3個の穴74に、ホールICホルダ
ー72を差し込んだホールIC71のリード脚を差し込
み、ハンダ付けにて取付けるようにしている。またホー
ルIC71を挿入したホールICホルダー72の高さは
挿入により不揃いになるおそれがあるので、駆動回路基
板69を鉄心11に平行に組込むのは難しく、図16に
示す形状の基板スペーサ75を介して取付けるようにし
ている。すなわち四角柱状の基板スペーサ75の一端側
に突設した円柱状の突起76を、図14に示す駆動回路
基板69のホールICホルダー72がマウントされる円
周上に設けた穴77に挿入し、駆動回路基板69が鉄心
11に平行になるように組立てる。また鉄心11に挿入
され、巻線10と結線している端子78の端部を駆動回
路基板69の穴79(図14参照)に差し込み、この端
子78と駆動回路基板69側のパターンとハンダ付けに
て固定している。さらにモールド用の金型に入れて締付
けられると、駆動回路基板69は正常な位置に固定され
て樹脂モールドされることになる。
【0030】このように上記固定子12と駆動回路基板
69とは共に樹脂モールドされ、このモールド樹脂80
にて一体化されている。これにより防振ゴム9によるコ
ギング吸収効果を充分に発揮し得るようになされてい
る。図1における斜線の部分はモールド樹脂80を示し
ているが、鉄心11の中心部の防振ゴム9が入っている
穴付近はモールドしていない。したがって運転時のコギ
ング等による回転ムラの影響は防振ゴム9により吸入さ
れて、本直流ブラシレスモータを組込む製品本体への伝
達はわずかで、騒音、振動の少ない製品に仕上げること
ができる。
【0031】なお上記巻線10の端末を結線する端子は
長い方の端子78と短い方の端子78aの2種類があ
り、長い方の端子78は上述のように駆動回路基板69
の穴79に差し込んでハンダ付けされ、図外の駆動回路
ICより出力された電流が巻線10に流れ、巻線10に
より回転磁界が作られる。また短い方の端子78aは固
定子巻線10の中性点に当たるので、全端子78aは駆
動回路基板69に接続せず、短絡状に結線することによ
り、駆動回路基板69の使用面積を少なくし、小型化し
ている。
【0032】ところで防水対策として信頼性の高い処置
は、巻線10、駆動回路基板69等の電気、電子関係部
品すべてを樹脂にてモールドする方法が多く実施されて
いる。そして樹脂によるモールドのその他の効果とし
て、通電による部品の振動を抑えて騒音を低下させる等
が期待される。しかし騒音の低減を狙ってモールドする
場合には、モールド材料はある程度弾性を持った材料で
なければ効果が出ないことが研究により明らかになって
いる。一方、安全性の立場より樹脂に対しては、難燃性
の高い材料であることが要求される。もともと樹脂は燃
えやすい材料であるから、難燃性にするため石英等、無
機材料を混ぜて使用される。
【0033】一般に電動機のモールドに使用される樹脂
は、エポキシ系、またはポリエステル系等熱硬化樹脂が
使用されるが、これらの樹脂は弾性体としては良くない
ので、弾性を持たせるためにも弾性の高い樹脂を混ぜて
使用している。すなわち樹脂自体に弾性を持たせようと
すると、難燃性グレードを下げざるを得ないので、安全
性面での不安が残る。
【0034】安全性の面からは難燃基準として、UL9
4V−O認定材料を使用することが好ましい。一例とし
て現在市場に出ている低騒音設計の樹脂モールド品は、
UL94H−B等難燃性グレードの低いものが出回って
いる。本実施例の直流ブラシレスモータでは、音、振動
の発生源となる固定子12を防振ゴム9を介して固定軸
8に取付ける方式と採っているので、振動となって本体
に伝達される際に、この防振ゴム9で吸収され、本体よ
り発生する騒音は小さくなる。したがって本実施例では
難燃性グレードとして最高のUL94V−Oの樹脂を使
用できるので、安全性に関しても優れた電動機となる。
【0035】また固定子12が固定軸8に防振ゴム9を
介して支持されているので、固定軸8に対し、運転中に
振動している駆動回路基板69が固定軸8に固定されて
いると、鉄心11とホールIC71との相対位置が効率
が最高となるように組立てられていても、鉄心11の動
きによって振動幅の中で効率の最高位置は瞬時に通過
し、大部分の間は効率の良くない位置にあることにな
り、平均として効率の低い電動機となる。しかし本実施
例では鉄心11とホールIC71の相対位置はモールド
樹脂80によるモールドにより一体化しているので、最
高効率の位置に固定されることになり、常に最高効率位
置で運転されていることになる。また本実施例では、回
転子4極、固定子6極で設計し、ホールIC71の位置
は鉄心11の中心より15度(極数により反比例して変
わる)ずれた位置が最高効率となることを確認してい
る。したがって本実施例では、固定子12と振動回路基
板69とを一体にモールドしているので、駆動回路基板
69は鉄心11と一体に動き、そのため常に相対角度は
最高効率の位置になっており、効率のよい直流ブラシレ
スモータとなる。
【0036】上記固定子12を覆うようにその外周部に
回転子65が配設されている。回転子65は、その構成
部材の回転子ケーシング33とハブ35とが一体的に構
成されて軸受部32により回転自在となっている。図7
は永久磁石66を回転子ケーシング33の内周面に支持
固定するためのスペーサ67を示し、このリング状に形
成されているスペーサ67の底面より突設している突起
81を、回転子ケーシング33の底部36に穿孔してあ
る穴41(図4参照)に挿入するようにスペーサ67を
回転子ケーシング33内に組込む。またスペーサ67に
は4つの略三角形状のマグネット固定片82が一体に4
つ突設されており、回転子33の内周面に沿って略三日
月型の断面の永久磁石66を上記マグネット固定片82
間に挿入配置する。なおスペーサ67のマグネット固定
片82の高さは、永久磁石66の高さより低くなってい
る。
【0037】次に図6は上記回転子ケーシング33を覆
設する回転子ヨーク68を示し、略円筒状に形成されて
いる。上記永久磁石66を回転子ケーシング33の内周
面に挿入した後に、回転子ケーシング33の外周に回転
子ヨーク68を被せる。このとき回転子ヨーク68の周
面に複数穿孔している穴83と回転子ケーシング33の
周面に複数穿孔している穴84とを一致させて連通する
ように回転子ヨーク68を回転子ケーシング33に覆設
する。このようにして組立てられた回転子65をモール
ド用金型に入れ、樹脂を流し込みモールドする。したが
ってこれら回転子65はモールド樹脂85により一体化
されることになる。
【0038】ここで樹脂は回転子ケーシング33の内周
面より永久磁石66の最大の厚さを差し引いた内径の内
周面にモールドされる。したがって図7に示すようにス
ペーサ67のマグネット固定片82の上部は、永久磁石
66の高さより低くなっているので、この部分(マグネ
ット固定片82の上部)に樹脂が詰まることになる。さ
らにスペーサ67のマグネット固定片82の内面に中央
部には断面が半円形の上下方向の溝86内に樹脂が流れ
込み、その樹脂は径方向に穿設された穴87に入り、さ
らに上記穴87に一致させて組み立てた回転子ケーシン
グ33の穴84と回転子ヨーク68の穴83に上記穴8
7から樹脂が流れ込み、この流れ込んだ樹脂の硬化によ
りこれらは完全に固定されることになる。つまりモール
ド樹脂85により永久磁石66の表面全体を薄くモール
ドすると共に、永久磁石66を支持固定するスペーサ6
7、回転子ケーシング33、回転子ヨーク68をその径
方向に樹脂が流れて硬化することで、これらを一体化
し、永久磁石66の固定を確実にし、同時に永久磁石6
6に対する錆の防止を図っている。
【0039】
【発明の効果】請求項1の直流ブラシレスモータによれ
ば、モールド樹脂により永久磁石とケーシングとを一体
化していることで、永久磁石の固定を確実にでき、また
永久磁石の表面にモールド樹脂が被覆されるので、永久
磁石の錆を防止することができる。
【0040】請求項2の直流ブラシレスモータによれ
ば、永久磁石を支持固定するスペーサ67と共にモール
ド樹脂にて一体化しているので、回転子全体を一体化で
きて永久磁石の固定をさらに確実にすることができる。
【0041】請求項3の直流ブラシレスモータによれ
ば、回転子ヨークと上記ケーシングとに穿設した貫通穴
に、スペーサの穴からモールド樹脂を流し込むことで、
永久磁石を固定するスペーサと回転子ヨークとケーシン
グとの三者がより強固に連結固定されることになる。し
かも単にモールド樹脂を流し込むだけなので、簡単な方
法でかつコストも安い。
【0042】請求項4の直流ブラシレスモータによれ
ば、コギング振動を吸収する際に、固定子と共に駆動回
路基板も振動し、両者の相対位置関係が一定に保たれる
ことから、ホール素子と固定子との位置ズレによる制御
情報の低下を防止することが可能である。また固定子の
巻線や駆動回路基板がモールド樹脂によって被覆される
ので、その耐水性が向上することにもなる。
【0043】請求項5の直流ブラシレスモータによれ
ば、モールド樹脂に難燃性グレードの高いモールド樹脂
を使用した場合に、弾性が劣るものの、コギング振動の
吸収は弾性体により吸収されて、低騒音化が可能である
うえに、難燃性故に安全性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の直流ブラシレスモータの断
面図である。
【図2】(a)はこの発明の実施例の取付脚カバーの平
面図である。(b)はこの発明の実施例の図2(a)の
A−A断面図である。
【図3】(a)はこの発明の実施例のエンドブラケット
の平面図である。(b)はこの発明の実施例の図3
(a)のA−A断面図である。
【図4】(a)はこの発明の実施例の回転子ケーシング
の平面図である。(b)はこの発明の実施例の図4
(a)のA−A断面図である。
【図5】(a)はこの発明の実施例の軸受ハウジングの
平面図である。(b)はこの発明の実施例の図5(a)
のA−A断面図である。
【図6】(a)はこの発明の実施例の回転子ヨークの平
面図である。(b)はこの発明の実施例の図6(a)の
A−A断面図である。
【図7】(a)はこの発明の実施例のスペーサの平面図
である。(b)はこの発明の実施例の図7(a)のA−
A断面図である。(c)はこの発明の実施例の要部を示
す図である。
【図8】(a)はこの発明の実施例のプロペラファンの
ハブの平面図である。(b)はこの発明の実施例の図8
(a)のA−A断面図である。
【図9】(a)はこの発明の実施例のファン防水リング
の平面図である。(b)はこの発明の実施例の図9
(a)のA−A断面図である。(c)はこの発明の実施
例のファン防水リングの底面図である。
【図10】(a)はこの発明の実施例の軸受ハウジング
防止カバーの図10(b)のA−A断面図である。
(b)はこの発明の実施例の軸受ハウジング防止カバー
の平面図である。
【図11】(a)はこの発明の実施例の軸受ハウジング
防水リングの平面図である。(b)はこの発明の実施例
の図11(a)のA−A断面図である。
【図12】(a)はこの発明の実施例の軸受防水リング
の図12(b)のA−A断面図である。(b)はこの発
明の実施例の軸受防水リングの平面図である。
【図13】(a)はこの発明の実施例の防振ゴム押さえ
の平面図である。(b)はこの発明の実施例の図13
(a)のA−A断面図である。
【図14】この発明の実施例の駆動回路基板の平面図で
ある。
【図15】(a)はこの発明の実施例のホールICホル
ダーの平面図である。(b)はこの発明の実施例のホー
ルICホルダーの側面図である。(c)はこの発明の実
施例のホールICホルダーの背面図である。(d)はこ
の発明の実施例の図15(a)のA−A断面図である。
【図16】(a)はこの発明の実施例の基板スペーサの
正面図である。(b)はこの発明の実施例の基板スペー
サの側面図である。(c)はこの発明の実施例の基板ス
ペーサの背面図である。
【図17】(a)はこの発明の実施例の防水ゴムブッシ
ュの平面図である。(b)はこの発明の実施例の防水ゴ
ムブッシュの側面図である。(c)はこの発明の実施例
の防水ゴムブッシュの断面図である。
【符号の説明】
8 固定軸 9 防振ゴム(弾性体) 10 巻線 11 鉄心 12 固定子 33 回転子ケーシング 36 底部 65 回転子 66 永久磁石 67 スペーサ 80 モールド樹脂 83 穴(貫通穴) 84 穴(貫通穴) 85 モールド樹脂 87 穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸(8)の外周に巻線(10)を巻
    装した鉄心(11)を設けた固定子(12)と、この固
    定子(12)の鉄心(11)の外周面を対応した永久磁
    石(66)及びこの永久磁石(66)を支持するケーシ
    ング(33)から成る回転子(65)と有する直流ブラ
    シレスモータにおいて、上記永久磁石(66)をモール
    ド樹脂(85)にて被覆すると共に、該モールド樹脂
    (85)にて永久磁石(66)及びケーシング(33)
    を一体化したことを特徴とする直流ブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 有底円筒状のケーシング(33)の底部
    (36)に永久磁石(66)を支持固定するスペーサ
    (67)を配置し、このスペーサ(67)に永久磁石
    (66)を配置してモールド樹脂(85)にてこれらを
    一体化したことを特徴とする請求項1の直流ブラシレス
    モータ。
  3. 【請求項3】 上記スペーサ(67)に穴(87)を穿
    設し、ケーシング(33)の外周面に覆設する回転子ヨ
    ーク(68)と上記ケーシング(33)とに貫通穴(8
    3)(84)を穿設し、上記穴(87)及び貫通穴(8
    3)(84)にモールド樹脂(85)を流し込むように
    したことを特徴とする請求項2の直流ブラシレスモー
    タ。
  4. 【請求項4】 固定子(12)を弾性体(9)を介して
    固定軸(8)に装着し、ホール素子(71)を装着して
    上記固定子(12)に近接して配置した駆動回路基板
    (69)と、上記固定子(12)とをモールド樹脂(8
    0)にて被覆すると共に、これらを一体化してあること
    を特徴とする請求項1の直流ブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 上記モールド樹脂(80)として難燃性
    グレードの高い樹脂を使用していることを特徴とする請
    求項4の直流ブラシレスモータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100442284B1 (ko) * 2002-02-08 2004-07-30 엘지전자 주식회사 아우터 로터형 유도전동기
KR101024312B1 (ko) * 2009-03-05 2011-03-23 주식회사 모아텍 브러시리스 모터의 코어 어셈블리 지지구조
JP2013537391A (ja) * 2010-09-13 2013-09-30 ジン−ジン エレクトリック テクノロジーズ ペキン カンパニー リミテッド 統合スタータ・ジェネレータモータのローター装置及びローターワーキングシステム

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JP2013537391A (ja) * 2010-09-13 2013-09-30 ジン−ジン エレクトリック テクノロジーズ ペキン カンパニー リミテッド 統合スタータ・ジェネレータモータのローター装置及びローターワーキングシステム

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