JPH0899883A - 膵炎治療剤 - Google Patents

膵炎治療剤

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JPH0899883A
JPH0899883A JP19565895A JP19565895A JPH0899883A JP H0899883 A JPH0899883 A JP H0899883A JP 19565895 A JP19565895 A JP 19565895A JP 19565895 A JP19565895 A JP 19565895A JP H0899883 A JPH0899883 A JP H0899883A
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JP
Japan
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pancreatitis
therapeutic agent
present
compound
phospholipase
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP19565895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Ogata
一美 緒方
Yukihiro Sakagami
享宏 阪上
Shinya Ogino
真也 荻野
Sachiko Matsuura
祥子 松浦
Toshie Nagao
利江 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Senju Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規の膵炎治療剤を提供することである。 【解決手段】 次の式 【化1】 [式中、R1 およびR2 は、同一または異なって水素原
子またはメチル基を示す。]で表されるリン酸ジエステ
ル化合物またはその薬理学的に許容できる塩を含有して
なる膵炎治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有用な膵炎治療剤
に関する。さらに詳しくは、本発明はアスコルビン酸と
トコフェロールとのリン酸ジエステル化合物またはその
薬理学的に許容できる塩を含有してなる有用な膵炎治療
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒトには、膵ホスホリパーゼA2 (PL
2 )(I型)以外に、II型ホスホリパーゼA2 とし
て膜結合型、分泌型のホスホリパーゼA2 が存在してい
る。これらホスホリパーゼA2 の生化学的性質は非常に
異なっている。
【0003】このうち膵ホスホリパーゼA2 は膵臓で合
成され、膵液中に分泌される消化酵素の一つである。膵
ホスホリパーゼA2 は、十二指腸内で蛋白質分解酵素の
トリプシンによって活性化されて、胆汁と混合し、可溶
化されたリン脂質を分解する作用を有している。膵ホス
ホリパーゼA2 は、リン脂質からなる細胞膜を容易に分
解し、そのとき生成されるリゾ化合物が強い細胞毒性を
示すため、従来から、膵ホスホリパーゼA2 が急性膵炎
の発症や増悪と関連して注目されてきた。ヒトにおいて
は、膵ホスホリパーゼA2 活性を阻害する物質(インヒ
ビター)が存在していないので、重症膵炎時に膵ホスホ
リパーゼA2 が血中に移行することにより、強い細胞障
害を引き起こすものと考えられている。このような薬理
作用を有する薬剤としては、従来シチコリンなどが知ら
れている。
【0004】一方、炎症局所滲出液中に高濃度で検出さ
れるII型ホスホリパーゼA2 (非膵臓型)は、炎症に
深く関与していると考えられている。炎症作用の機構
は、たとえば細胞膜のリン脂質からII型ホスホリパー
ゼA2 によりアラキドン酸が生成し、さらに、それぞれ
シクロオキシゲナーゼによりプロスタグランジン(P
G)に進む経路とリポキシゲナーゼによってロイコトリ
エン(LT)に進む経路とが知られている。ステロイド
系薬剤は、II型ホスホリパーゼA2 を阻害するので、
双方の経路を遮断する抗炎症剤として知られている。
【0005】このように、I型とII型の酵素ホスホリ
パーゼA2 は、その生化学的性質が非常に異なっている
が、膵炎と関連する膵ホスホリパーゼA2 (I型)およ
び炎症に関与するII型ホスホリパーゼA2 (非膵臓
型)の両者の活性を充分に阻害する薬剤は、医薬品分野
において未だ知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】今回、本発明者らは、
膵ホスホリパーゼA2 活性阻害作用に着目し、鋭意研究
を進めた。その結果、既にホスホリパーゼA2 阻害作用
を有する抗炎症剤(特公平1−27044号)として知
られている、アスコルビン酸とトコフェロールとのリン
酸ジエステル化合物が、膵ホスホリパーゼA2 阻害作用
を有する膵炎治療剤としても有用であることを見出し
た。本発明は、この新知見に基づき完成されたものであ
る。
【0007】本発明は、リン酸ジエステル化合物または
その薬理学的に許容できる塩を含有してなる優れた膵炎
治療剤を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、次
の式
【0009】
【化2】
【0010】[式中、R1 およびR2 は、同一または異
なって水素原子またはメチル基を示す。]で表されるリ
ン酸ジエステル化合物またはその薬理学的に許容できる
塩(以下「本化合物」という。)を含有してなる膵炎治
療剤に関する。
【0011】本発明の膵炎治療剤に用いられる本化合物
は、たとえば特公平2−44478号や特開昭62−2
05091号公報記載の方法またはこれらに準じて適宜
合成することができる。
【0012】本発明の膵炎治療剤に用いられる本化合物
は、すでに述べた抗炎症剤としての用途以外に、抗白内
障剤、更年期障害予防・治療剤、美肌作用を有する化粧
品(特公平2−44478号)、抗潰瘍剤(特開昭63
−270626号)さらに虚血性臓器障害予防・治療剤
(特開平2−111722号)などの種々の用途が既に
知られている。
【0013】しかしながら、本化合物が抗炎症剤として
有用であることが開示されている、上記の特公平1−2
7044号公報においては、本化合物がラット胃粘膜由
来のホスホリパーゼA2 阻害作用を有すると開示されて
いるに過ぎず、膵炎治療に有用な薬理作用である膵ホス
ホリパーゼA2 阻害作用については、なんら開示されて
いない。したがって、本化合物が膵炎治療剤としても有
用であるとは容易に想到できなかったものである。
【0014】本発明の膵炎治療剤に用いられる本化合物
は、遊離のものであっても、その薬理学的に許容できる
塩であっても、本発明の目的のため適宜に使用すること
ができる。その薬理学的に許容できる塩としては、たと
えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩や
カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属
塩などが例示されるが、これら以外の塩であっても薬理
学的に許容できる塩であればいずれのものであっても適
宜に使用することができる。
【0015】本発明の膵炎治療剤には、目的と必要に応
じて、本化合物のうち1種または2種以上を適宜組み合
せて含有させることもできる。
【0016】本発明の膵炎治療剤に活性成分として用い
られる本化合物は、毒性がきわめて低く安全性に優れて
いるので、本発明の目的のため有利に用いることができ
る[たとえば、L−アスコルビン酸、DL−α−トコフ
ェロールリン酸ジエステルカリウム(以下EPC−Kと
略称する。)のLD50:経口投与5g/kg(ラッ
ト)、静脈注射100mg/kg(ラット)以上]。
【0017】本発明の膵炎治療剤は、経口的にあるいは
非経口的に適宜に使用される。製剤の形態としては、た
とえば錠剤、顆粒、散剤、カプセル剤などの固形製剤ま
たは注射剤などの液剤のいずれにも公知の方法により適
宜調製することができる。これら製剤には通常用いられ
る賦形剤、結合剤、崩壊剤、分散剤、再吸収促進剤、緩
衝剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、乳化剤、等張
化剤、安定化剤やpH調整剤などの各種添加剤を適宜使
用してもよい。
【0018】本化合物を膵炎治療剤として使用する場合
の用量は、使用する化合物の種類、患者の年齢、体重、
適応症状およびその剤型などによって異なるが、たとえ
ば注射剤の場合成人1日1回約1〜100mg程度、内
服剤の場合は、成人1日数回、1回量約10〜1000
mg程度投与するのがよい。
【0019】本発明の膵炎治療剤には、本発明の目的に
反しないかぎり、その他の膵炎治療剤および/または別
種の薬効を奏する成分を含有させてもよい。
【0020】
【実施例】以下、実施例および製剤実施例を挙げて、本
発明をさらに詳細に説明する。
【0021】[実施例1]エチオニン重症膵炎に対する
本化合物の効果 ヒトの重症膵炎のモデルである、エチオニン重症膵炎モ
デルに対する本化合物の効果について試験した。効果判
定は、膵炎の指標である、血中へのアミラーゼの逸脱に
対する抑制効果に基づいて行った。
【0022】試験物質: 被験物質:L−アスコルビン酸、DL−α−トコフェロールリン酸ジエステル カリウム(略称:EPC−K) 141mg/10ml/kg,p.o. 対照物質:蒸留水 10ml/kg,p.o. メシル酸カモスタット(小野薬品製) 100mg/10ml/kg,p.o.
【0023】使用動物:本試験には、日本エスエルシー
(SLC)より購入した体重約18gのBALB/c系
雌性マウス30匹を使用した。マウスは温度24±4
℃、湿度55±15%の一定環境の飼育室内で飼育し、
飼料はエチオニン膵炎惹起群には、コリン欠乏性0.5
%エチオニン添加食(SLCにて調製)を自由に与え、
無処置群にはラボMRストック(商品名)(日本農産工
業製)を自由に与えた。水はエチオニン膵炎惹起群、無
処置群ともに自由に与えた。マウスは給餌開始12時間
前から絶食させた。
【0024】試験方法:試験物質は、エチオニン添加食
摂取開始12時間後に投与した。採血は、エチオニン添
加食摂取開始24時間後および48時間後に行い、血清
中のアミラーゼ量を測定した。
【0025】試験結果:その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】 エチオニン膵炎における血清中アミラーゼ量上昇に対する本化合物の効果 群 例数 0時間 24時間 48時間 蒸留水 8 14023±1383 12368±1853 41342±16494 EPC−K 8 14573±3132 12926±2217 16257±9763*1 メシル酸カモスタット 7 13978±1012 12628±1542 36288±13921 無処置 7 13386±1394 16376±1558 13029±1950*1 各値は、平均±標準誤差を示す。測定値の単位は、国際
単位(mU/ml) である。
【0027】蒸留水投与群に対する有意差*1;p<
0.01.
【0028】表1より明らかなように、蒸留水投与群で
はエチオニン添加食摂取開始24時間後において血清中
アミラーゼの上昇は全く認められなかったが、48時間
後の血清中のアミラーゼ量は、 41342±16494 (mU/ml)
と無処置のアミラーゼ量に対して有意に上昇した。これ
に対し、本化合物投与群においては、エチオニン添加食
摂取開始48時間後の血清中のアミラーゼ量は、 16257
±9763(mU/ml) であって、蒸留水投与群における血清中
のアミラーゼ量に対し有意に上昇を抑制し、ほぼ正常値
の範囲内であった。一方、メシル酸カモスタット投与群
の48時間後の値は 36288±13921 (mU/ml) でアミラー
ゼ上昇抑制効果は認められなかった。
【0029】以上の結果より、本化合物は、市販の膵炎
治療剤であるメシル酸カモスタットよりも優れた膵炎治
療効果があることが判った。
【0030】[製剤実施例1]内服錠 EPC−K 100mg 乳糖 75mg デンプン 20mg ポリエチレングリコール6000 5mg 以上の成分を常法により混和し、1錠分の錠剤とする。
必要に応じて糖衣を付してもよい。
【0031】[製剤実施例2]注射剤 EPC−K 200mg マンニトール 5.0g 1N−水酸化ナトリウム 適量 蒸留水 全量100ml pH6.5 以上の成分を常法により混和し無菌濾過する。濾液を無
菌的に5mlずつガラスアンプルに充填熔閉し、注射剤
とする。
【0032】
【発明の効果】本発明の製剤は、膵炎の防止・治療のた
め有利に使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式 【化1】 [式中、R1 およびR2 は、同一または異なって水素原
    子またはメチル基を示す。]で表されるリン酸ジエステ
    ル化合物またはその薬理学的に許容できる塩を含有して
    なる膵炎治療剤。
JP19565895A 1994-08-05 1995-08-01 膵炎治療剤 Withdrawn JPH0899883A (ja)

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JP19565895A JPH0899883A (ja) 1994-08-05 1995-08-01 膵炎治療剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-184282 1994-08-05
JP18428294 1994-08-05
JP19565895A JPH0899883A (ja) 1994-08-05 1995-08-01 膵炎治療剤

Publications (1)

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JPH0899883A true JPH0899883A (ja) 1996-04-16

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JP19565895A Withdrawn JPH0899883A (ja) 1994-08-05 1995-08-01 膵炎治療剤

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