JPH0899996A - Il−6抑制組成物 - Google Patents

Il−6抑制組成物

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JPH0899996A
JPH0899996A JP3059017A JP5901791A JPH0899996A JP H0899996 A JPH0899996 A JP H0899996A JP 3059017 A JP3059017 A JP 3059017A JP 5901791 A JP5901791 A JP 5901791A JP H0899996 A JPH0899996 A JP H0899996A
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interleukin
kda
factor
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JP3059017A
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Thomas Luger
ルーゲル トーマス
Andreas Koeck
ケック アンドレアス
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Yamanouchi Europe BV
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    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
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    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
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    • C07K14/4703Inhibitors; Suppressors
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗炎症薬として有用なインターロイキン−6
抑制活性を有する組成物を提供することを目的とする。 【構成】 インターロイキン−6抑制活性の発生に関し
て刺激された哺乳類細胞からのインターロイキン−6抑
制活性を有する部分精製された細胞培養上澄液またはイ
ンターロイキン−6抑制活性を有するその成分であるこ
とを特徴とするインターロイキン−6抑制活性を有する
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイトカインIL−6
の作用に拮抗する治療組成物及びそれらの調製方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】サイト
カインは、炎症反応及び免疫反応の媒介の如き細胞機能
の制御に重要な役割を果たす哺乳類中に生じる多機能性
の可溶性因子である。例えば、New Eng-land Journal
of Medicine (1987) 317 : 940〜945 を参照のこと。こ
れらのサイトカインまたは制御因子は特異性なレセプタ
ーに結合し、免疫細胞及び非免疫細胞の両方の活性化、
増殖及び分化に影響する(グリコ)タンパク質である。
これらのホルモン様物質はリンパ球により放出される
(これは初期の名称のリホカインを説明する)が、また
繊維芽細胞、内皮細胞、ケラチノサイトを含む上皮細胞
及びストロマ細胞の如きその他の免疫細胞により放出さ
れる。これらのサイトカインの一つは、炎症反応の開始
及び持続に重要な媒介物質であることが示された。例え
ば、J Immunol (1989) 142 : 1922 〜 1928 及び Immun
ology Today (1987) 84: 137頁を参照のこと。また、I
L−6はB細胞刺激因子−2、インターフェロンβ2、
ハイブリドーマ増殖因子、肝細胞刺激因子、マクロファ
ージ顆粒細胞インデューサー2及び26kDaタンパク質
の名称で知られている。IL−6は、乾癬、アレルギー
反応、リウマチ病並びに皮膚、肺または胃腸道の炎症疾
患に関連すると思われる。IL−6の調製及び生化学性
格付けは、P. B. ら著、J.Inter-feron Res. (1987) 7
: 521 頁及びバン・ダムメ(Van Damme)ら著、J.Exp.M
ed.(1987) 165 : 914頁に記載されている。
【0003】幾つかのサイトカインの作用が拮抗薬によ
り相殺されることが知られているが、現在までIL−6
活性の天然拮抗薬は見い出されていなかった。下記の物
質が抑制物質と称されるが、抑制効果がIL−6タンパ
ク質、レセプター部位の遮断またはその他の干渉作用に
基くか否かは知られていない。それ故、“抑制物質”と
いう用語の使用は、本発明の効果が拮抗により生じられ
ないことを意味しない。
【0004】本発明はIL−6抑制物質(本明細書中、
略号IL−6iで表わされる)である組成物を提供す
る。特に、IL−6抑制物質は天然源のものであること
がわかった。一つのこのようなインターロイキン−6抑
制物質は約10キロダルトン(kDa)の分子量を有する
タンパク質である。それはIL−1、IL−2またはI
L−4に関して抑制効果をもたない。別のこのようなイ
ンターロイキン−6抑制物質は約44kDaの分子量を有
するタンパク質である。両方のIL−6iは哺乳類細胞
により生産される。これらのIL−6抑制物質は抗炎症
剤である。
【0005】炎症病の内科療法は未だ不充分である。最
も広く使用される医薬はステロイド、特にコルチコステ
ロイドを含む組成物である。これらは、特にそれらが長
期間にわたって投与される場合に、多くの望ましくない
副作用、例えば皮膚の劣化及び副腎皮質の抑制を有す
る。本発明のIL−6抑制物質は、このような副作用を
もたない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、IL−6の活
性を抑制し、こうして抗炎症薬剤として有益である組成
物を提供する。本発明のIL−6抑制物質は、例えば、
紫外線またはフォルボールミリステートアセテート(P
MA)による刺激を含む種々の養生によりIL−6i活
性を有するタンパク質を含む物質を生産するように刺激
された細胞の上澄液から誘導し得る。上澄液はIL−6
抑制活性を示し、この活性の原因となる成分はこれらの
上澄液から精製形態で調製し得る。
【0007】これらの活性成分はタンパク質であるよう
である。何となれば、プロテアーゼと共に一夜保温した
後に、IL−6i活性が消失するからである。それ故、
一つの特徴に於いて、本発明はIL−6抑制活性を有す
る組成物に関するものであり、前記の組成物は細胞がI
L−6抑制活性の生成に関して刺激された細胞培養液上
澄液、上澄液のIL−6i成分の部分精製形態またはそ
の個々の抑制成分を含む。
【0008】また、本発明は機能性IL−6i活性を保
持しながら前記の配列中のアミノ酸の残基を欠失し、付
加し、または置換することにより公知の方法を用いて得
ることができる前記のタンパク質の機能性誘導体を含
む。アミノ酸の変化は唯一の残基または種々の残基、特
に1〜50のアミノ酸残基を伴ない得る。別の特徴に於
いて、本発明はIL−6i生成に関して刺激された哺乳
類細胞からのIL−6i活性を有する部分精製された細
胞培養液上澄液またはIL−6i活性を有するその成分
を含む製薬組成物、これらの組成物を用いる炎症の治療
方法、及び本発明の組成物の調製方法に関する。
【0009】本発明の実施方法 本明細書に使用される略号は、以下のものを含む。 PBS =食塩加リン酸緩衝液; PMA =フォルボールミリステートアセテート; KRFM =ヒト結節性メラノーマ細胞系の指標; RPMI1640は標準培地(JAMA(1967)、
199、519頁)である。
【0010】J/m2 =ジュール/m2 ; FCS =胎児ウシ血清; EDTA =エチレンジアミンテトラ酢酸; PBMC =抹消血単核細胞; HEPES =〔4−(2−ヒドロキシエチル)−1−
ピペラジンエタンスルホン酸〕 IL =インターロイキン; hIL−1 =ヒトIL−1; hIL−6 =ヒトIL−6; IL−6i =IL−6抑制物質または拮抗物質 rhIL−6=組換えヒトIL−6 FPLC =高速タンパク質液体クロマトグラフィー 本発明のIL−6抑制組成物は、ヒトまたは動物の細
胞、特に哺乳類の血液細胞または細胞系の刺激、及び必
要により培養上澄液の更なる精製により調製される。本
発明を実施するのに適した細胞の中には、ヒト粘着性末
梢血単核細胞(PBMC)、ヒト類表皮癌細胞、メラノ
ーマ細胞及び前立腺上皮細胞があるが、その他のヒトま
たは動物の細胞が同様に使用し得る。これらの細胞の刺
激に関して、例えば、紫外(UV)線またはフォルボー
ルミリステートアセテート(PMA)またはIL−1と
IL−6との混合物またはこれらの刺激要因の組合せが
使用し得る。その他の好適な刺激要因はプロテインキセ
ーゼC及び細胞内のカルシウム濃度のエンハンサーを含
む群に見られる。紫外線の好適な量は100〜150J
/m2 である。PMAの好適な投与量は10〜100n
g/mlである。
【0011】刺激後に、細胞は標準の培養条件下で24
〜48時間、好ましくは36時間の間に増殖される。そ
の後、上澄液が回収される。更なる精製の前または後
に、IL−6活性を測定するための分析が行なわれる。
この分析はIL−6依存性細胞のIL−6で刺激された
増殖の減少に基く。その分析を行なう一つの方法におい
て、試験される試料から天然IL−6を取り除く。その
後、所定量のIL−6がIL−6iを含むと思われる試
料に添加され、IL−6依存性細胞系との混合後に、細
胞増殖が測定される。
【0012】典型的な実施可能なプロトコルによれば、
上澄液から天然IL−6を最初に取り除く。好適な操作
は75%の飽和までの硫酸アンモニウムの添加である。
図10に見られるように、IL−6は60%の飽和で沈
殿中にあり、一方、IL−6iは75%の飽和後に上澄
液中に依然として存在する。また、IL−6はIL−6
の抗体を有するアフィニティークロマトグラフィーカラ
ムに試料を通すことにより除去し得る。アフィニティー
クロマトグラフィー用のカラムは、ウサギ抗hIL−6
抗血清のIgG画分を臭化シアンで活性化されたセファロ
ース4B(シグマ・ケミカル・コーポレーション、セン
トルイス、MO)に架橋することにより調製することが
できる。
【0013】好適なIL−6依存性ハイブリドーマ細胞
系はB9であり、これはオランダのアムステルダム大学
のL.アーデン(Aarden) から入手し得る。その他の好
適なIL−6依存系は一般に入手でき、あるいは当業界
で公知の方法により調製し得る。例えば、その方法は
“増殖因子依存性B細胞ハイブリドーマ(A growth -fa
ctor dependent B-cell hybridoma ”、ランスドープ
(Lansdorp) ら著、Current Topics in Micro biology
and Immunology (1986) 132 : 105〜113 頁に記載され
ている。その記載されたIL−6依存性B13.29細胞
系から得られるサブクローンが“B9”と称される。
【0014】試験試料(好ましくは天然IL−6を取り
除いたもの)の連続希釈が96−ウェル平底マイクロタ
イタプレートで三重で適用される。50μl の培地中の5
×103 個のB9細胞が各ウェルに添加される。IL−
6活性基線は、IL−6溶液を1〜10U/ml、好まし
くは1U/mlの範囲の固定の計算濃度まで添加すること
によりつくられる。添加される好適な形態のIL−6は
rec−DNAで調製されたヒトIL−6(rhIL−
6)であり、例えばブリティッシュ・バイオテクノロジ
ー(British Biotechnology)から市販される。
【0015】72時間の保温期間後に、0.1μCi[3H]-
チミジンの4hパルスが添加される。その後、細胞は細
胞回収装置を用いて回収され洗浄される。細胞中の
[3H]-チミジンの量は液体シンチレーションカウンター
中で測定される。細胞中の[3H]-チミジンの混入はIL
−6活性に依存する。試験ウェル活性が基線活性と比較
される。結果は、カウント/分(CPM)または適当な
IL−6標準との比較によるU/mlとして表わされる。
平均及び標準偏差(SD)が三重分析に関して計算される。
【0016】IL−6i活性を有する上澄液は、個々の
IL−6i成分の単離またはその部分精製に適した精製
技術にかけることができる。好適な技術は、例えば陰イ
オン交換クロマトグラフィー、HPLCサイズ排除クロ
マトグラフィー及び疎水性相互作用クロマトグラフィー
である。これらの技術は別々に適当に使用し得るが、組
合せて特に連続して使用することが更に有利である。
【0017】一つの成功した分離プロトコルによれば、
刺激された細胞培養液から得られた上澄液が最初に限外
濾過により濃縮され、続いて75%(w/v)飽和まで硫酸
アンモニウムと混合される。IL−6i活性は依然とし
て上澄液中にある(図10を参照のこと)。硫酸アンモ
ニウムを除去するために、上澄液が透析され(10mMの
トリス/HCl、pH7.9に対して)、陰イオン交換クロマ
トグラフィー用カラムに適用される。カラムはDEAE
モノQカラム(例えば、ファーマシア(Pharmacia)の1
6/100カラム)であることが好ましい。画分は、線
形NaCl勾配を含む10mMのトリス−Cl緩衝液でpH7.9、
4ml/分の流量で溶出される。回収された画分は上記の
ようにしてIL−6iに関して分析される。IL−6抑
制活性を含む画分は30〜100mMのNaClで検出し得
る。この画分は、サイズ排除クロマトグラフィーによれ
ば約10kDaの分子量を有する成分を含む。
【0018】脱塩後に、選ばれた画分は限外濾過により
濃縮されて製薬組成物に有益なIL−6抑制性を有する
成分を得る。別の好適な分離法は疎水性相互作用クロマ
トグラフィー(HIC)に基く。HICに適したカラム
はTSKブチル650カラム(E.メルク(MERC
K))である。試料は、1Mの最終濃度まで硫酸アンモ
ニウムと混合し、HICカラムにかける。溶出のために
は、1、0.5、0.1及び0Mの濃度の硫酸アンモニ
ウムと、最終的には、エチレングリコール/水(80%
v/v)のステップ勾配を用いる。
【0019】粗IL−6i含有試料を精製するために用
いることができる更なる分離方法は、逆相クロマトグラ
フィー(RPクロマトグラフィー)である。好適なカラ
ムは、移動相として水を用いるバイオラッド HI−ポ
ア RP304カラムである。溶出のためには、アセト
ニトリル勾配を0〜100%のアセトニトリルの範囲
で、流速1.2ml/ 分で用いてもよい。
【0020】また、上澄液または陰イオン交換クロマト
グラフィーからの活性画分は、ゲル濾過(gel permeati
on )HPLCを用いて分子量を基準として精製し得る。
HPLC系は、特別な要件をもたない。好適な系は、二
つのLC2150ポンプ、システムコントローラー型式
2152、及びユビコン(Uvicon) 720LC可変波長
検出器(コントロン(Kontron)、ベェセンドルフ、オー
ストリア)に連結されたレオダイン(Rheodyne) 701
0インジェクターを含むLKBにより供給される。
【0021】分子量は標準分子量マーカーを使用してゲ
ル濾過サイズ排除カラム中の測定により確かめることが
できる。下記の実施例に適用されるように本発明のIL
−6i因子を得るための典型的な操作は以下の工程を含
む。IL−6抑制物質の生産に適した細胞(1×106
の細胞/ml)がPBS中で洗浄される。
【0022】UV刺激に関して、細胞は100〜150
J/m2 の単一UV暴露により処理される。細胞(1×
106)はRPMI1640(フロー・ラボラトリィズ
(FlowLaboratories)、マックリーン、VA)中で2回洗
浄され、5%のCO2 を含む保湿雰囲気中で血清を含まな
いRPMI1640中で37℃で保温される。上澄液は
照射24時間後に回収され、必要により−20℃で貯蔵
される。
【0023】PMA刺激に関して、細胞は使用される細
胞系について指示されるように増殖される。それらが集
密(confluency)に達した後、培地が交換され、PMA
(10〜100 ng/ml 、好ましくは50 ng/ml) (シグマ・ケ
ミカル・コーポレーション(Sigma Chem. Corp.)、セン
トルイス、MO)が添加される。上澄液はPMAの添加
の24時間後に回収され、必要により−20℃で貯蔵さ
れる。
【0024】サイズ分離を用いるIL−6i因子の精製
に関して、上澄液の100μl の試料は、特に下記の実
施例に記載されているようにHPLCを用いるサイズ排
除クロマトグラフィーにかけられ、得られた画分が必要
により−20℃で貯蔵される。また、分離はDEAEイ
オン交換クロマトグラフィーまたは疎水性相互作用クロ
マトグラフィーを用いて行なわれる。画分は限外濾過に
より濃縮され、必要により脱塩され、続いて上記のよう
に試料のIL−6i分析が行なわれる。IL−6i含有
画分は回収され、任意に凍結乾燥される。2lの培養液
から、約50μgのIL−6抑制物質が得られる。画分
は、PBSで透析することにより脱塩され、B9−分析
により試験される。
【0025】本発明の一つの実施態様はIL−6i活性
及び約10kDaの分子量を有する因子である。この因子
は、それがIL−1、IL−2またはIL−4のいずれ
も抑制しないことを更に特徴とする(図9及び図13を
参照のこと)。別のIL−6i実施態様は約44kDaの
因子である。また、本発明の生産物は、当業者に既知の
方法に従って組換えDNA技術により得ることができ
る。例えば、マニアチス(Maniatis) ら著、Molecular
clong-ing : A Laboratory Manual, Cold Spring Harbo
r Laboratory, CSH,NY(1982)を参照のこ
と。IL−6抑制物質は抑制物質に関する遺伝子を発現
可能な形態で暗号化するDNAを含む形質転換された宿
主細胞を培養することにより得られる。これを行なうた
め、IL−6iを暗号化するDNAは、好適な発現系中
でクローン化される必要がある。DNAはハイブリッド
形成に適したプローブを用いて選択される。IL−6i
因子を分泌する形質変換された宿主細胞は、IL−6i
タンパク質に対して発生されたラベルされた放射性抗体
により同定される。
【0026】IL−6iタンパク質の大量生産に特に有
効な組換え宿主生物は、バチルス・リチニホルミス(Ba
cillus licheniformis) 、クルイベロミセス・ラクチス
(Kluyveromyces lactis) 及びアスペルギルス・ニガー
(Aspergillus niger)である。また、本発明は、IL−
6i組成物またはその個々の成分を含む製薬製剤を含
む。本明細書に記載された粗上澄液、部分精製されたI
L−6i成分または純粋なIL−6i成分が使用し得
る。細胞培養液上澄液として調製される場合、または細
胞培養液上澄液として調製される場合、IL−6i組成
物は活性成分の水溶液として最初に分離される。脱塩し
凍結乾燥した後、IL−6抑制活性が保存される安定な
粉末が生じる。粗上澄液または部分精製された組成物は
更に処理されて、細胞培養液と混在される不純物または
生産方法から生じる不純物を除去し得る。粗形態または
精製形態の、溶液または粉末としてのIL−6i組成物
は製薬業界に既知の方法により乾癬、アレルギー反応、
リウマチ病及び皮膚、肺または胃腸道の炎症疾患の如き
IL−6で媒介される疾患の治療並びに熱傷及び潰瘍の
治療に有益である製薬剤に加工し得る。
【0027】注射液、錠剤、クリーム、軟膏またはロー
ション剤の如き、静脈内投与、皮下投与、病変内投与、
経口投与または局所投与に適する製剤が特に好ましい。
また、その他の投薬形態が使用し得る。IL−6i組成
物の製剤化のための技術が当業界で利用可能であり、例
えば Remington's Pharmaceutical Science(最新編)マ
ック・パブリッシング・カンパニィ(Mack Publishing
Co.)、イーストマン、PAに見られる。満足な結果が粗
分離物を用いてつくられた製薬製剤で得られるが、精製
IL−6抑制物質(IL−6i)を使用することが好ま
しい。
【0028】
【実施例】以下の実施例は本発明を説明することを目的
とするものであり、本発明を限定することを目的とする
ものではない。 調製Aヒト末梢血単核細胞の分離 リンパ球分離培地(フロー(Flow))約15〜20mlをヒ
トの血液30mlでオーバーレイし、混合物を1800rp
m で20分間遠心分離した。界面(白血球を含む)を注
意して除去し、ハンクス平衡塩溶液で洗浄した。細胞ペ
レットを、5〜10%(v/v)のFCSを含むRPMI16
40中で再懸濁し、細胞密度を5 ×106細胞/mlに調節
した。細胞懸濁液10mlを9cmのプラスチックペトリ皿
中で37℃で少なくとも2時間保温して、PBMCを粘
着させた。その後、上澄液を取り出して、細胞を注意し
てRPMIで洗浄した。付着細胞をゴム冠ポリスマンを
用いて回収できた。
【0029】
【実施例1】末梢血単核細胞を用いたIL−6iの調製 調製Aに記載されたようにして調製したヒトPBMC
(粘着細胞)を、5%(v/v)のFCSで補足したRPMI1
640を用いて単層培地中で保ち増殖させた。細胞を継
代培養するため、まず、それらをPBS(pH7.4)で洗
浄し、その後、PBS中の0.05%(w/v)のトリプシン
及び0.02%(w/v)のEDTAで処理した。細胞懸濁液
(1×106 細胞/ml)の3mlのアリコートを60mmの
プラスチックペトリ皿中に入れ、続いて100J/m2
の単一UV暴露を行なった。300〜600nmの間で連
続スペクトルを放出するオスラム・ビタルックス(Osra
mVitalux)バルブを使用した。その出力はインターナシ
ョナルライト700リサーチ・ラジオメーター(Intern
ational Light 700 Research Radiometer)で測定して2
97nmで0.2mJ/cm2/ 分であった。
【0030】続いて、細胞をRPMI1640(フロー
・ラボラトリィズ、マックリーン、VA)中で2回洗浄
し、血清を含まないRPMI1640 1ml中で再懸濁
し、5%のCO2 を含む保湿雰囲気中で37℃で保温し
た。照射の24時間後に、上澄液を回収し凍結乾燥し
た。試料(100μl ) を、TSK−25カラム(E.
メルク)を用いてHPLCゲル濾過にかけた。この分離
(上澄液中に含まれる生産物のサイズに基く)のため、
サイズ排除カラム、バイオ−シル(Bio-Sil)TSK12
5、300×7.5mmのバイオ−ラド(BIO−RAD)
を使用した。溶出をPBS、pH7.2で1.0ml/分の流量
で行なった。カラム画分(0.5ml)を、5%のFCSを
含むRPMI1640で希釈し、その後、濾過滅菌し
た。カラムを、ウシチログロブリン(670kDa)、ウ
シγ−グロブリン(158kDa)、ニワトリ卵アルブミ
ン(44kDa)、ウマミオグロブリン(17 kDa)及びシア
ノコバラミン(1.3kDa) を含むゲル濾過標準(バイオ−
ラド、リッチモンド、CA)で較正した。
【0031】画分を、1U/mlのrhIL−6標準試料
と混合した後、上記の分析を用いてIL−6i活性に関
して試験した。これらの活性を図1に示す。図のX軸は
カラム画分を示し、Y軸はIL−6活性(カウント/分
で表わす)を示す。水平線は、分析される試料と混合す
る前のIL−6(1U/ml)標準試料の活性を示す。分
子量マーカーが図の上部に示される。画分2〜6及び1
1〜13に関する曲線中の最小値は、夫々、約10kDa
及び44kDaのIL−6抑制物質の存在を示す。
【0032】UV刺激の量を変える効果を測定するため
に、5種のIL−6iを含む上澄液を上記のようにして
調製したが、UVエネルギーの量は0から150J/m
2 に増加した。これらの上澄液をIL−6i活性に関し
て分析し、天然IL−6の先だつ除去を行なわず、いず
れも標準量のIL−6を分析試料に添加しなかった。上
澄液を1:300に希釈した。図2を参照のこと。図の
Y軸はIL−6活性(カウント/分×1000で表わ
す)を示す。夫々の縦線の下の数値は、相当する試料に
投与された紫外線の合計量(J/m2 で表わされる)を
意味する。示されるように、光の量の増加は、おそらく
IL−6の一層多い生産によりIL−6活性の生成を最
初に増進した。しかしながら、50J/m2 を超える光
の流入により、一種以上のIL−6抑制物質の生産がI
L−6の増加に取って代わり、高度に照射された細胞の
上澄液中で次第に減少する正味のIL−6活性を生じ
る。縦線は標準偏差の標示を備えている。
【0033】図3は、この系におけるIL−6及びIL
−6抑制物質の生産の速度論を示す。ヒトPBMC細胞
を、上記のようにして処理し培養した。試料を、0時
間、2時間、4時間、8時間、16時間及び32時間の
時点で採取した。いずれも、上澄液をIL−6抑制活性
に関して分析する前に、天然IL−6を除去せず、また
標準量のIL−6を添加しなかった。100J/m2
紫外線で照射された細胞のIL−6活性は、サンプリン
グ時間に相当する陰影線付きの棒により示される。陰影
線のない棒は、同じ時間に採取された照射しなかった細
胞の基準上澄液を表わす。IL−6活性はカウント/分
(1000倍)で示される。標準偏差が示されている。
刺激しなかった試料(陰影線のない棒)と比較して、U
Vで処理したPBMC上澄液(陰影線付き棒)は、かな
り少ないIL−6活性を示す。UVで処理したPBMC
はIL−6活性を生じるので、この固有のIL−6は同
時に生産されるIL−6抑制物質により中和されたもの
と結論される。
【0034】
【実施例2】KB細胞を用いるIL−6iの調製 ヒト類表皮癌KB細胞(ATCC CCL17)はアメ
リカン・タイプ・カルチャー・コレクション( the Ame
rican Type Culture Collection)から入手し得る。これ
らの細胞を培養し、PMA(10ng/ml)で刺激し、実施
例1に記載したように、上澄液を凍結乾燥し、HPLC
ゲル濾過(TSK125)にかけた。これらの画分を、
上記のように、10U/mlのrhIL−6の存在下でB
9分析で試験した。それらの活性を図4に示す。図のX
軸は画分を示し、Y軸はIL−6活性(カウント/分×
1000で表わされる)を示す。水平線は、分析される
試料との混合前のIL−6(10U/ml)標準試料の活
性を示す。分子量マーカーが上部に示されている。画分
3、5〜7及び15〜19に関する曲線中の最小値は、
再度、10kDa及び44kDaの概算分子量を有するIL
−6抑制物質の存在を示す。
【0035】
【実施例3】KRFM細胞を用いるIL−6iの調製 ドイツのミュンスター大学の Th.ルガー(Lugar)教授か
ら入手したヒトメラノーマKRFM細胞を増殖させ、そ
れらが集密に達した後、培地をFCSを含まない培地に
より置換した。細胞をPMA(10ng/ml)を用いて、ま
たPMAを用いずに24時間保温した。上澄液を回収
し、上記のように、IL−6アフィニティークロマトグ
ラフィーにかけ、その結果IL−6活性は溶出液中に残
存しなかった。その後、10U/mlのrhIL−6標準
試料と混合した後、溶出液のIL−6i活性を測定し、
結果を図5に示す。
【0036】これらの棒はIL−6活性(カウント/分
×1000)及び標準偏差を示す。陰影線のない棒はr
hIL−6標準試料のIL−6活性(10U/ml)を示
す。PMA刺激により調製された上澄液(交差線付き
棒)は明らかにはるかに少ないIL−6活性を示す。何
となれば、強力なIL−6抑制物質が生産されるからで
ある。PMAで刺激しないで調製された上澄液(陰影線
付き棒)の溶出液は標準試料と比較して有意なIL−6
活性の抑制を示さなかった。
【0037】
【実施例4】A431細胞を用いるIL−6iの調製 ヒト類表皮癌A431細胞(ATCC CRL155
5)は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクショ
ンから得られる早生細胞系である。細胞を標準培地中で
培養した。集密時に培地を取り出し、刺激培地と置換し
た。これはDMEM/F12(1:1)、20mMのグル
タミン、抗生物質(例えば、100U/mlのペニシリ
ン、100μg/mlのストレプトマイシン及び0.5μg/ml
のフンジゾン)、10mlのHEPES、及び刺激要因と
しての200nMのイオノマイシン及び50ng/ml のPM
Aを含んでいた。
【0038】刺激の36時間後に、上澄液を回収した。
10mMのPMSF(フェニルメチルスルホニルフルオリ
ド)の如きプロテアーゼ抑制物質を添加し、状態調節し
た培地を2000gで15〜20分間遠心分離した。透
明にした上澄液を、3kDaのカットオフを有する限外濾
過単位装置を用いて、直ちに濃縮した。限外濾過による
濃縮は、YM5フィルターを備えたアミコン(Amicon)
攪拌セルを用いて適当に行なうことができた。硫酸アン
モニウム沈殿(図10を参照のこと)、陰イオン交換ク
ロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィーを使用
するレテンテート(retentate)の精製、及びB9バイオ
アッセイを用いる画分の分析は上記のようにして行なっ
た。
【0039】
【実施例5】A431細胞を用いるIL−6iの調製 ヒト類表皮癌細胞(A431 )を、hIL(1U/ml)と
rhIL−6(100U/ml)の混合物と共に36時間
保温した。上澄液を水に対して透析した。さらに濃縮す
るために透析物を凍結乾燥し、上記のようにしてDEA
Eイオン交換クロマトグラフィーにかけた。画分を水に
対して透析し、10×RPMI1640を用いて再構成
し、続いて上記のIL−6iに関してB9バイオアッセ
イで試験した。カラム画分の活性を図6に示す。 図の
X軸は画分番号を示し、Y軸はカウント/分で表わされ
るIL−6活性を示す。点線は0〜500mMのNaClの範
囲のNaCl勾配を表わす。一点鎖線は分析される試料と混
合される前のIL−6(1U/ml)標準試料の活性を表
わす。画分6〜10及び22〜24に夫々相当する実線
中の二つの最小値は、IL−6抑制物質を表わす。
【0040】
【実施例6】A431細胞を用いるIL−6iの調製 ヒト類表皮癌細胞(A431)を培養し、実施例4に記
載したようにして刺激した。上澄液を濃縮し、透析した
(10mMのトリス/HCl、pH7.0に対して)。硫酸アン
モニウムを1Mの最終濃度まで添加した。懸濁液の遠心
分離後に、透明な上澄液を疎水性相互作用クロマトグラ
フィー用カラム(E.メルクのTSKブチル650)に
適用した。溶出は、最初に段階硫酸アンモニウム勾配を
用い、続いてトリス/HCl次いでエチレングリコールを
用いて行なった。
【0041】画分1: 1.0Mの硫酸アンモニウム 画分2: 0.5Mの硫酸アンモニウム 画分3: 0.1Mの硫酸アンモニウム 画分4: 10mMのトリス/HCl(pH7.8) 画分5: エチレングリコール/水(80/20、v/v) 結果を図7に示す。図中、左側のY軸は画分の280nm
に於ける光学密度を示し、右側のY軸は硫酸アンモニウ
ム濃度(M)を示す。
【0042】RPMI1640に対して透析した後、I
L−6i活性を上記のB9分析を用いて分析した(図
8)。画分1〜5の夫々は線により表わされる。Y軸は
IL−6活性(カウント/分)を示す。水平の基準線
は、分析される試料と混合する前のIL−6(1U/m
l)の活性を示す。画分3は殆どのIL−6i活性を明
らかに含んでおり、画分4がそれに続く。分析は、5つ
の画分の4つの異なる希釈液に関して行なった。
【0043】また、同じ画分をIL−1依存性胸腺細胞
生殖の増殖抑制(図9)で表わされるようなIL−1活
性の抑制並びにIL−2及びIL−4活性の抑制(図1
3を参照のこと)に関して分析した(実施例8を参照の
こと)。図9のY軸はIL−1活性(カウント/分)を
示す。右側のY軸はNaCl濃度を示す。X軸は画分番号を
示す。水平の基準線は、1U/mlを含む添加したIL−
1標準試料の理論活性である。画分のいずれもが添加し
たIL−1標準物質に対して抑制活性を示さなかったこ
とが明らかである。分析を5つの画分の6つの異なる希
釈液に関して行なった。IL−1活性の抑制が存在しな
いことが明らかであった。
【0044】画分3をトリス/HCl(10mM、pH7.8)
に対して透析し、FPLCクロマトグラフィー用陰イオ
ン交換カラムに適用した。溶出は線形塩化ナトリウム勾
配ナトリウム画分(0〜500mM) を含むトリス/HCl(1
0mM 、pH7.9)を用いて行ったIL−6因子は、30〜6
0mMの塩化ナトリウムを含む画分中で溶出した(図1
1)。左側のY軸はIL−6活性(カウント/ml)を示
す。水平の基準線は分析される試料との混合する前のI
L−6(1U/ml)標準試料の活性である。
【0045】IL−6i活性を示す陰イオン交換からの
画分を溜め、ポリエチレングリコール8000に対する
透析により濃縮し、HPLCゲル濾過クロマトグラフィ
ー用の60cmのTSK2000カラム(LKB)に溶離
剤としてPBSを使用して適用した。IL−6i活性は
分子量マーカーA及びBにより約10kDa及び80kDaに
夫々相当する画分と関連していた。Y軸はIL−6活性
(カウント/分)を示す。水平の基準線は、分析される
試料と混合する前のIL−6(1U/ml)標準試料の活
性である。そのIL−6i活性は約10kDaで見られた
だけでなく、また80kDaでも見られた。この現象は、
おそらく一層軽質のIL−6i因子の凝集物の形成によ
り説明し得る。
【0046】
【実施例7】前立腺上皮細胞を用いるIL−6iの調製 前立腺上皮細胞PC3は、アメリカン・タイプ・カルチ
ャー・コレクション(ATCC CRL1435)から
入手できる。上記細胞を培養し、刺激し、その上澄液を
回収し、A431細胞に対する実施例4に記載したよう
に試験した。
【0047】図14はPMAを使用して(右側の棒)、
またPMAを使用しないで(左側の棒)調製した上記の
上澄液のIL−6i活性を示す。4対の棒は上澄液の4
つの希釈液(1:4、1:8、1:16、1:32)を
表わす。PMAで刺激した細胞は、明らかにIL−6i
を産生した。
【0048】
【実施例8】IL−1、IL−2及びIL−4の抑制に関する分析 一般 試験試料を補足RPMI 1640で1:1に希釈し
た。あるいはまた、被検体は、水で透析し、10XRP
MI 1640で再構成することもできる。濾過殺菌
後、試料を任意に−20℃で保存することができる。
【0049】インターロイキン1の抑制 6〜8週令のC3H HeJ マウス(IFA CRE
DOから入手可能)の胸腺細胞を15ml RPMI 1640 に
懸濁し、5 %加熱不活性化FCS 、20mM グルタミン、
100U/ml ペニシリン、100μg/ml ストレプト
マイシン、10mM HEPES、10mM ピルビン酸ナトリウ
ム及び0.05mM 2- メルカプトエタノールを補足して
結合組織のみ残した。胸腺懸濁液を円錐形に屈曲したス
チール格子を用いて、15mlファルコン チューブ中に
濾過し、1200rpm(36 cm ローター直径) で8分間遠心分
離した。洗浄を2回繰り返して、胸腺細胞濃度を3.1
7/mlに調整した。
【0050】いくつかの希釈及び上記のように調製した
IL−1標準(3U/ml、FLOWから入手可能)を用
いて、標準曲線を作製する。対照試料を入れた。全ウェ
ル(対照ウェル以外の)に50μlのコンカナバリンA
溶液(2.2 μg/ml、ファルマシアから入手可能) を添加
した。全ウェルに、天然ヒトIL−1を添加し、0.05U
/ウェルとした。
【0051】その後、50μlの上記した胸腺細胞懸濁
液を各ウェルに添加した。67時間後、50μl RP
MI 1640培地中の0.1 μCi トリチウム化したチ
ミジンを添加した。含有放射能を液体シンチレーション
カウンターで測定した。結果を三重実験法で表した。IL−2及びIL−4抑制 アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(AT
CC TIB214)から入手できる1×104 CTL
L細胞の100μl中の懸濁液を、5% FCS、20mM
グルタミン、100U/ml ペニシリン、100μg/ml
ストレプトマイシン、10mM HEPES、10mM ピルビ
ン酸ナトリウム及び0.05mM 2- メルカプトエタノー
ルを有するRPMI 1640培地中で培養した。各ウ
ェルに、100μl 試験試料を添加した。2日後、CT
LL細胞の増殖をIL−1試験で記載したように3 H-
チミジン取込み測定法を用いて測定した。
【0052】IL−2抑制活性の測定に対しては、0.
05UヒトIL−2を各ウェルに添加した。IL−4抑
制活性の測定に対しては、0.05U組み換え型マウス
IL−4を各ウェルに添加した。図13は、IL−6、
IL−2、IL−4及びIL−1試験で分析された場合
の精製上澄液の抑制活性を示す。外因性のIL−6活性
のみが試料により減少した。外因性のIL−1、IL−
2、IL−4活性は影響されなかった。
【0053】
【実施例9】IL−6i含有上澄液の精製 ヒト類表皮癌細胞(A431)を培養し、実施例4に記
載したように刺激した。上澄液を濃縮し、(10mM ト
リス/HCl、pH 8.9で) 透析した。上記の物質をMonoQ AE
X カラムにかけ、最初の30分間0〜100mMの範囲の線
形NaCl勾配を用いて溶出した。NaCl濃度を33〜38分間増
加し最終濃度を1000mMとし、10分間その濃度に維持
し、最後の5分間で最終的に0mMに減少させた。このI
L−6抑制活性は、80〜90mMのNaCl濃度で単一ピークと
して溶出した(図15)。
【0054】活性画分30及び31を溜め、更に水を移
動相として用いる逆相(RP18)クロマトグラフィー
で分離した。0〜100%の範囲のアセトニトリルの線
形勾配を用いた。IL−6抑制物質は、50〜60%の
アセトニトリル範囲内の活性の単一ピークとして溶出し
た(図16)。約150μgIL−6iを含有するRP
18画分22、23及び24を溜め、更にゲル濾過クロ
マトグラフィー(GPC)で分離した。このIL−6i
抑制活性は、約44及び10KDa の分子量での活性を示
す抑制活性の2つの異なるピークとして溶出した( 図1
7)。
【図面の簡単な説明】
全般:記載された図に於いて、Y軸はしばしばIL−6
活性を示す。IL−6標準物質または基準試料に関する
低い値は、相当する高いIL−6i含量を示す。
【図1】図1は、実施例1に記載されたUV刺激のもと
でヒトPBMCで調製されたIL−6iを含む上澄液の
HPLCゲル濾過により得られた画分のIL−6抑制活
性を示す。
【図2】異なる量の紫外線による培養液刺激後の5つの
IL−6iを含む上澄液のIL−6抑制活性を示す。
【図3】照射による(陰影線付き棒)、また照射によら
ない(ブランクの棒)PBMC細胞の培養に於けるIL
−6抑制活性の発生を示す。
【図4】実施例2に記載されたようなPMA刺激のもと
にKB細胞で調製されたIL−6iを含む上澄液のHP
LCゲル濾過により得られた画分のIL−6抑制活性を
示す。
【図5】PMA刺激のもとに(交差線付き棒)、また刺
激しないで(陰影線付き棒)KRFM細胞を用いて実施
例3に従って調製された上澄液のIL−6抑制活性を示
す。天然IL−6は分析試料から除去されなかった。
【図6】IL−1/IL−6刺激のもとにA431細胞
を用いて実施例5に従って調製された上澄液の陰イオン
交換クロマトグラフィーにより得られた画分のIL−6
抑制活性を示す。
【図7】PMA刺激の下にA431細胞を用いて実施例
6に従って調製された硫酸アンモニウム処理上澄液を適
用したHICカラムから溶出された画分の光学密度(2
80nm)を示す。
【図8】図7に関して記載されたHICカラムから溶出
された次第に希釈された画分のIL−6抑制活性を示
す。
【図9】図7に関して記載されたHICカラムから溶出
された次第に希釈された画分のIL−1に抑制活性を示
す。
【図10】粗上澄液(最左の棒)及び残存上澄液(最右
の棒)の活性と比較して、IL−6iを生じる細胞の培
養から得られた粗上澄液に硫酸アンモニウムを夫々60
%及び75%の飽和まで逐次添加することにより得られ
た沈殿(中央の棒)のIL−6抑制活性を示す。
【図11】図7に示された画分3の陰イオン交換クロマ
トグラフィーにより得られた画分のIL−6抑制活性を
示す。
【図12】図11により示された陰イオン交換クロマト
グラフィーの溜められたIL−6i画分4及び5のHP
LCゲル濾過により得られた画分のIL−6抑制活性を
示す。80KDa と8KDa に対する分子量マーカーを示
す。
【図13】実施例8に記載されたようにしてIL−1、
IL−2、IL−4及びIL−6試験で分析した場合の
精製上澄液の抑制活性を示す。
【図14】実施例7に記載されたように、PMAを用い
て(右側の棒)、またPMAを用いないで(左側の棒)
調製された、次第に希釈された前立腺上皮細胞培養誘導
上澄液のIL−6i活性を示す。
【図15】A431細胞をPMA刺激し、硫酸アンモニ
ウム(75%)沈澱の後、実施例4に記載したように調
製した上澄液の陰イオン交換クロマトグラフィーから得
られた画分のIL−6抑制活性を示す。天然IL−6は
試験試料から取り除いた。
【図16】図15に記載の分離物のIL−6i活性含有
画分の逆相クロマトグラフィーから得られた画分のIL
−6抑制活性を示す。
【図17】図16に記載の分離物のIL−6i活性含有
画分のゲル濾過クロマトグラフィーから得られた画分の
IL−6抑制活性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/00 A 9282−4B //(C12P 21/00 C12R 1:91)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターロイキン−6抑制活性(IL−
    6i)を有する組成物であって、前記の組成物がIL−
    6i生成に関して刺激された哺乳類細胞からのIL−6
    i活性を有する部分精製された細胞培養上澄液、または
    IL−6i活性を有するその成分であることを特徴とす
    る前記の組成物。
  2. 【請求項2】 前記のIL−6i活性が − ゲル濾過サイズ排除カラムで測定して約10kDaの
    分子量を有し − インターロイキン−1、インターロイキン−2また
    はインターロイキン−4を抑制する活性をもたず、かつ − 75%の飽和硫酸アンモニウム溶液中で沈殿しない
    タンパク質と関連する請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記のIL−6i活性がゲル濾過サイズ
    排除カラムで測定して約44kDaの分子量を有するタン
    パク質と関連する請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ヒト粘着PBMC細胞、類表皮癌細胞、
    メラノーマ細胞または前立腺上皮細胞の培養液を紫外線
    及び/またはフォルボールミリステートアセテート及び
    /またはIL−1とIL−6との混合物で処理し、 細胞培養液上澄液を画分に分離し、 画分をIL−6i活性に関して分析し、 IL−6i活性を有する少なくとも一つの画分を回収
    し、次いで必要により前記の画分を濃縮し、かつまたは
    更に精製することを含む方法により得られる精製IL−
    6i因子。
  5. 【請求項5】 前記の分離がイオン交換クロマトグラフ
    ィー、逆相クロマトグラフィーまたは疎水性相互作用ク
    ロマトグラフィーによる請求項4に記載の精製IL−6
    i因子。
  6. 【請求項6】 前記の分離が分子のサイズに基く請求項
    4に記載の精製IL−6i因子。
  7. 【請求項7】 約10kDaの分子量を有する請求項4記
    載の因子。
  8. 【請求項8】 約44kDaの分子量を有する請求項4に
    記載の因子。
  9. 【請求項9】 インターロイキン−6抑制活性を有し、
    タンパク質であり、かつゲル濾過サイズ排除カラムで測
    定して約10kDaの分子量及びIL−1、IL−2また
    はIL−4を抑制する活性の不在により性格付けされる
    ことを特徴とする精製され単離された形態の因子。
  10. 【請求項10】 インターロイキン−6抑制活性を有
    し、タンパク質であり、かつゲル濾過サイズ排除カラム
    で測定して約44kDaの分子量に性格付けされることを
    特徴とする精製され単離された形態の因子。
  11. 【請求項11】 下記の工程:ヒト粘着PBMC細胞、
    類表皮癌細胞、メラノーマ細胞または前立腺上皮細胞の
    培養液を紫外線及び/またはフォルボールミリステート
    アセテート及び/またはIL−1とIL−6との混合物
    で処理する工程、 細胞培養液上澄液を回収する工程、 上澄液の成分を画分に分離する工程を特徴とするインタ
    ーロイキン−6抑制因子の調製方法。
  12. 【請求項12】 前記の分離がイオン交換クロマトグラ
    フィーまたは疎水性相互作用クロマトグラフィーによる
    請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記の分離が分子のサイズに基く請求
    項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 有効量のインターロイキン−6抑制
    (IL−6i)活性を有する組成物及び一種以上の製薬
    上許される賦形剤、希釈剤及び/またはアジュバントを
    含むことを特徴とする乾癬、アレルギー反応、リウマチ
    病並びに皮膚及び肺の炎症疾患を防除または回復するた
    めの製薬製剤。
  15. 【請求項15】 IL−6i組成物がゲル濾過サイズ排
    除カラムで測定して約10kDaの分子量を有するタンパ
    ク質である請求項14に記載の製剤。
  16. 【請求項16】 IL−6i組成物がゲル濾過サイズ排
    除カラムで測定して約44kDaの分子量を有するタンパ
    ク質である請求項14に記載の製剤。
  17. 【請求項17】 有効量のIL−6i因子を含む製薬組
    成物を投与することを特徴とする炎症疾患の治療。
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