JPH09100863A - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

減衰力調整式油圧緩衝器

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JPH09100863A
JPH09100863A JP28261995A JP28261995A JPH09100863A JP H09100863 A JPH09100863 A JP H09100863A JP 28261995 A JP28261995 A JP 28261995A JP 28261995 A JP28261995 A JP 28261995A JP H09100863 A JPH09100863 A JP H09100863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減衰力調整式油圧緩衝器において、伸び側と
縮み側とで独立して減衰力を調整し、かつ、伸び側と縮
み側とで主減衰弁を共用する。 【解決手段】 シリンダ2にピストン3を嵌装し、リザ
ーバ室6を接続する。シリンダ上室2aとリザーバ室6と
を主通路11で連通させて主減衰弁14を設ける。シリンダ
上下室2a,2b間を伸び側副通路12で連通させて固定およ
び可変オリフィス15,16を設ける。シリンダ下室2bとリ
ザーバ室6とを縮み側副通路13で連通させて可変および
固定オリフィス17,18を設ける。伸び側は油液が主通路
11および伸び側副通路12を流れ、縮み側は主通路11およ
び縮み側副通路13を流れる。可変オリフィス16,17の通
路面積を変化させて伸び側および縮み側の減衰力をそれ
ぞれ調整する。このとき、可変オリフィス16,17の通路
面積に応じてパイロット圧が変化して主減衰弁14の開弁
圧力が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
懸架装置に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の懸架装置に装着される
油圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて乗り心
地や操縦安定性を向上させるために減衰力を適宜調整で
きるようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
【0003】減衰力調整式油圧緩衝器は、一般に、油液
を封入したシリンダ内にピストンロッドを連結したピス
トンを摺動可能に嵌装してシリンダ内を2室に画成し、
ピストン部にシリンダ内の2室を連通させる主油液通路
およびバイパス通路を設け、主油液通路にはオリフィス
およびディスクバルブからなる減衰力発生機構を設け、
バイパス通路にはその通路面積を調整する減衰力調整弁
を設けた構成となっている。
【0004】そして、減衰力調整弁によってバイパス通
路を開いてシリンダ内の2室間の油液の流通抵抗を小さ
くすることにより減衰力を小さくし、また、バイパス通
路を閉じて2室間の流通抵抗を大きくすることにより減
衰力を大きくする。このように、減衰力調整弁の開閉に
より減衰力特性を適宜調整することができる。
【0005】しかしながら、上記のようにバイパス通路
の通路面積によって減衰力を調整するものでは、ピスト
ン速度の低速域においては、減衰力は油液通路のオリフ
ィス特性に依存するので減衰力特性を大きく変化させる
ことができるが、ピストン速度の中高速域においては、
減衰力が主油液通路の減衰力発生機構(ディスクバル
ブ)に依存するため、減衰力特性を大きく変化させるこ
とができない。
【0006】そこで、例えば特開昭62−220728
号公報に記載されているように、伸び縮み側共通の主油
液通路の減衰力発生機構であるディスクバルブの背部に
背圧室を形成し、この背圧室を固定オリフィスを介して
ディスクバルブの上流側のシリンダ室に連通させ、ま
た、可変オリフィスを介してディスクバルブの下流側の
シリンダ室に連通させるようにしたものが知られてい
る。
【0007】この減衰力調整式油圧緩衝器によれば、可
変オリフィスを開閉することにより、シリンダ内の2室
間の連通路面積を調整するとともに、背圧室の圧力を変
化させてディスクバルブの開弁初期圧力を変化させるこ
とができる。このようにして、オリフィス特性およびバ
ルブ特性を調整することができ、減衰力特性の調整範囲
を広くすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、制御装置お
よびアクチュエータを用いて、路面状況、走行状況等に
応じて減衰力調整式油圧緩衝器の減衰力をリアルタイム
で自動制御することにより、乗り心地および操縦安定性
を向上させるようにしたサスペンション制御装置があ
る。この種のサスペンション装置では、伸び側と縮み側
とで大小異なる減衰力特性(例えば、伸び側:ハード、
縮み側:ソフト、または、伸び側:ソフト、縮み側:ハ
ード)の組合せを同時に選択可能な減衰力調整式油圧緩
衝器を用いることによって、減衰力特性の切り換え頻度
を少なくして、制御装置およびアクチュエータの負担を
軽減できることが知られている。
【0009】しかしながら、上記従来のディスクバルブ
の背部に背圧室を設けたものでは、伸び縮み共通の油液
通路を用いて減衰力を発生させているため、伸び側と縮
み側とで独立して減衰力を調整することができないの
で、上記のようなサスペンション制御装置に適用する場
合には、制御装置およびアクチュエータの負担軽減の観
点からは充分なものではなかった。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、減衰力特性の調整範囲が広く、かつ、伸び側と
縮み側とで独立して減衰力を調整することができる減衰
力調整式油圧緩衝器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る減衰力調整式油圧緩衝器は、油液
が封入されたシリンダと、油液およびガスが封入された
リザーバ室と、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されて
シリンダ内を第1室と第2室とに画成するピストンと、
一端が該ピストンに連結され他端が前記第1室を通って
シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記第
1、第2室間を連通させる第1連通路と、該第1連通路
の前記第2室側から第1室側への油液の流通のみを許容
する第1逆止弁と、前記第2室と前記リザーバ室とを連
通させる第2連通路と、該第2連通路に設けられ前記リ
ザーバ室側から第2室側への油液の流通のみを許容する
第2逆止弁と、前記第1室と前記リザーバ室とを連通さ
せる主通路と、前記第1室と第2室とを連通させる伸び
側副通路と、前記第2室と前記リザーバ室とを連通させ
る縮み側副通路と、前記主通路に設けられ主通路の油液
の流動を制御して減衰力を発生させる主減衰弁と、前記
伸び側副通路に設けられた伸び側固定オリフィスおよび
伸び側可変オリフィスと、前記縮み側副通路に設けられ
た縮み側固定オリフィスおよび縮み側可変オリフィスと
を備え、前記主減衰弁は、前記伸び側固定オリフィスと
前記伸び側可変オリフィスとの間の圧力および前記縮み
側固定オリフィスと前記縮み側可変オリフィスとの間の
圧力をパイロット圧として開弁圧力を調整するようにな
っていることを特徴とする。
【0012】また、請求項2に係る減衰力調整式油圧緩
衝器は、上記に加えて、主減衰弁は、第1室側の圧力を
受けて開弁して主通路の通路面積を調整する弁体と、該
弁体に閉弁方向に内圧を作用させる伸び側背圧室と、前
記弁体に開弁方向に内圧を作用させる縮み側背圧室とを
備え、前記伸び側背圧室が伸び側副通路の固定オリフィ
スと可変オリフィスとの間に連通され、前記縮み側背圧
室が縮み側副通路の固定オリフィスと可変オリフィスと
の間に連通されていることを特徴とする。
【0013】このように構成したことにより、請求項1
に係る減衰力調整式油圧緩衝器によれば、ピストンロッ
ドの伸び行程時には、第1逆止弁が閉じて第1室の油液
が主通路を通ってリザーバ室へ流れ、伸び側副通路を通
って第2室へ流れ、また、ピストンロッドがシリンダか
ら退出した分の油液が第2逆止弁を開いてリザーバ室か
ら第2室へ流れる。このとき、伸び側可変オリフィスの
通路面積を変化させることによって、伸び側副通路の通
路面積を直接変化させるとともに、パイロット圧を変化
させて主減衰弁の開弁特性を変化させることができる。
ピストンロッドの縮み行程時には、第1逆止弁が開き、
第2逆止弁が閉じて、ピストンロッドがシリンダ内に侵
入した分の油液が第1室から主通路を通ってリザーバ室
へ流れ、また、第2室から縮み側副通路を通ってリザー
バ室へ流れる。このとき、縮み側可変オリフィスの通路
面積を変化させることによって、縮み側副通路の通路面
積を直接変化させるとともに、パイロット圧を変化させ
て主減衰弁の開弁特性を変化させることができる。
【0014】また、請求項2に係る減衰力調整式油圧緩
衝器によれば、上記において、伸び側可変オリフィスの
通路面積を変化させると、伸び側背圧室の閉弁方向に作
用する内圧が変化して、主減衰弁の開弁圧が変化し、ま
た、縮み側可変オリフィスの通路面積を変化させると、
縮み側背圧室の開弁方向に作用する内圧が変化して、主
減衰弁の開弁圧力が変化する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0016】本発明の一実施形態の油圧回路について図
1を用いて説明する。図1に示すようにように減衰力調
整式油圧緩衝器1は、油液が封入されたシリンダ2内に
ピストン3が摺動可能に嵌装されており、このピストン
3によってシリンダ2内がシリンダ上室2a(第1室)と
シリンダ下室2b(第2室)の2室に画成されている。ピ
ストン3には、ピストンロッド4の一端が連結されてお
り、ピストンロッド4は、シリンダ上室2aを通ってその
他端側がシリンダ2の外部へ延出されている。シリンダ
下室2bには、シリンダ2の底部に設けられたベースバル
ブ5を介して、油液およびガスが封入されたリザーバ室
6が接続されている。
【0017】ピストン3には、シリンダ上下室2a,2b間
を連通させる油路7(第1連通路)およびこの油路7の
シリンダ下室2b側からシリンダ上室2a側への油液の流通
のみを許容する逆止弁8(第1逆止弁)が設けられてい
る。また、ベースバルブ5には、シリンダ下室2bとリザ
ーバ室6とを連通させる油路9(第2連通路)およびこ
の油路9のリザーバ室6側からシリンダ下室2b側への油
液の流通のみを許容する逆止弁10(第2逆止弁)が設け
られている。
【0018】シリンダ2の外部に、シリンダ上室2aとリ
ザーバ室6とを連通させる主通路11と、シリンダ上室2a
とシリンダ下室2bとを連通させる伸び側副通路12と、シ
リンダ下室2bとリザーバ室6とを連通させる縮み側副通
路13とが設けられている。主通路11には主減衰弁14が設
けられ、伸び側副通路12には固定オリフィス15(伸び側
固定オリフィス)および可変オリフィス16(伸び側可変
オリフィス)が設けられ、また、縮み側副通路13には可
変オリフィス17(縮み側可変オリフィス)および固定オ
リフィス18(縮み側固定オリフィス)が設けられてい
る。
【0019】主減衰弁14は、パイロット形圧力制御弁で
あり、主通路11のシリンダ上室2a側の圧力を受けて開弁
して、その開度に応じた減衰力を発生させ、伸び側パイ
ロット管路19によって伸び側副通路12の固定オリフィス
15と可変オリフィス16との間の圧力をパイロット圧とし
て導入して、このパイロット圧に応じて開弁圧力が変化
し、パイロット圧の上昇にともなって開弁圧力が高くな
るようになっている。また、縮み側パイロット管路20に
よって縮み側副通路13の可変オリフィス17と固定オリフ
ィス18との間の圧力をパイロット圧として導入して、こ
のパイロット圧に応じて開弁圧力が変化し、パイロット
圧の上昇にともなって開弁圧力が低くなるようになって
いる。
【0020】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。
【0021】ピストンロッド4の伸び行程時には、ピス
トン3の移動にともない、ピストン3の逆止弁8が閉
じ、シリンダ上室2a内の油液が加圧されて、主通路11を
通ってリザーバ室6へ流れ、また、伸び側副通路12を通
ってシリンダ下室2bへ流れる。一方、ピストンロッド4
がシリンダ2内から退出した分の油液がベースバルブ5
の逆止弁10を開いてリザーバ室6からシリンダ下室2bへ
流れる。
【0022】そして、ピストン速度が小さく、主通路11
の主減衰弁14の開弁前は、伸び側副通路12の可変オリフ
ィス16の通路面積に応じた減衰力が発生し、ピストン速
度が大きくなり、シリンダ上室2a内の圧力が上昇して主
減衰弁14が開弁すると、その開度に応じた減衰力が発生
する。このとき、可変オリフィス16の通路面積が小さい
ほど、圧力損失が大きく、その上流側の圧力が高くなる
ので、伸び側パイロット管路19によって導入されるパイ
ロット圧が高くなり、このパイロット圧は、主減衰弁14
を閉弁させる方向に作用するので、主減衰弁14の開弁圧
力が高くなる。このようにして、可変オリフィス16の通
路面積を変化させることによって、伸び側副通路12の通
路面積(オリフィス特性)を直接変化させるとともに、
パイロット圧を変化させて主減衰弁14の開弁圧力(バル
ブ特性)を変化させることができるので、減衰力特性の
調整範囲を広くすることができる。
【0023】また、ピストンロッド4の縮み行程時に
は、ピストン3の移動にともない、ピストン3の逆止弁
8が開いてシリンダ上下室2a,2bがほぼ同圧となり、ベ
ースバルブ5の逆止弁10が閉じて、ピストンロッド4が
シリンダ2内に侵入した分の油液が加圧されて、シリン
ダ上室2aから主通路11を通ってリザーバ室6へ流れ、シ
リンダ下室2bから縮み側副通路13を通ってリザーバ室6
へ流れる。
【0024】そして、ピストン速度が小さく、主通路11
の主減衰弁14の開弁前は、縮み側副通路13の可変オリフ
ィス17の通路面積に応じた減衰力が発生し、ピストン速
度が大きくなり、シリンダ上室2a内の圧力が上昇して主
減衰弁14が開弁すると、その開度に応じた減衰力が発生
する。このとき、可変オリフィス17の通路面積が大きい
ほど、圧力損失が小さく、その下流側の圧力が高くなる
ので、縮み側パイロット管路20によって導入されるパイ
ロット圧が高くなり、このパイロット圧は、主減衰弁14
を開弁させる方向に作用するので、主減衰弁14の開弁圧
力が低くなる。このようにして、可変オリフィス17の通
路面積を変化させることによって、縮み側副通路13の通
路面積(オリフィス特性)を直接変化させるとともに、
パイロット圧を変化させて主減衰弁14の開弁圧力(バル
ブ特性)を変化させることができるので、減衰力特性の
調整範囲を広くすることができる。
【0025】これにより、可変オリフィス16,17の通路
面積をそれぞれ調整することによって、伸び側と縮み側
の減衰力を独立して調整することができる。また、伸び
側と縮み側とで主通路11および主減衰弁14を共用してい
るので、スペース効率に優れており、小型軽量化を図る
ことができる。
【0026】なお、上記実施形態において、伸び側副通
路12の固定オリフィス15と可変オリフィス16とを反対に
配置してもよく、この場合でも可変オリフィス16の通路
面積に応じて伸び側パイロット管路19によって導入され
る主減衰弁14のパイロット圧を変化させることができ
る。また、同様に、縮み側副通路13の可変オリフィス17
と固定オリフィス18とを反対に配置してもよく、この場
合でも可変オリフィス17の通路面積に応じて縮み側パイ
ロット管路20によって導入される主減衰弁14のパイロッ
ト圧を変化させることができる。
【0027】次に、本発明の一実施形態のさらに具体的
な構成例について図2を用いて説明する。
【0028】図2に示すように、減衰力調整式油圧緩衝
器21は、シリンダ22の外側に外筒23を設けた二重筒構造
となっており、シリンダ22と外筒23との間にリザーバ室
24が形成されている。シリンダ22内には、ピストン25が
摺動可能に嵌装されており、このピストン25によってシ
リンダ22内がシリンダ上室22a (第1室)とシリンダ下
室22b (第2室)の2室に画成されている。ピストン25
には、ピストンロッド26の一端がナット27によって連結
されており、ピストンロッド26の他端側は、シリンダ上
室22a を通り、シリンダ22および外筒23の上端部に装着
されたロッドガイド(図示せず)およびシール部材(図
示せず)に挿通されてシリンダ22の外部へ延出されてい
る。シリンダ22の下端部には、シリンダ下室22b とリザ
ーバ室24とを区画するベースバルブ(図示せず)が設け
られている。そして、シリンダ22内には油液が封入され
ており、リザーバ室24内には油液およびガスが封入され
ている。
【0029】ピストン25には、シリンダ上下室22a ,22
b 間を連通させる油路28(第1連通路)およびこの油路
28のシリンダ下室22b 側からシリンダ上室22a 側への油
液の流通のみを許容する逆止弁29(第1逆止弁)が設け
られている。また、ベースバルブ(図示せず)には、シ
リンダ下室22b とリザーバ室24とを連通させる油路(第
2連通路)およびこの油路のリザーバ室24側からシリン
ダ下室22b 側への油液の流通のみを許容する逆止弁(第
2逆止弁)が設けられている。
【0030】外筒23の側面部には、減衰力発生機構30が
取付けられている。減衰力発生機構30は、一端部が外筒
23の側壁に固定された円筒状のアウタケース31内に円筒
状のインナケース32が挿入されている。インナケース32
は、シリンダ22に外嵌された通路部材33に一端部が嵌合
され、アウタケース31にナット34によって取付けられた
比例ソレノイドアクチュエータ35(以下、アクチュエー
タ35という)に他端部が当接して固定されている。イン
ナケース32内には、バルブ部材36が嵌合されており、バ
ルブ部材36によってインナケース32内が油室32a と油室
32b に区画されている。バルブ部材36は、環状の固定部
材37とともに、アクチュエータ35に取付けられた円筒状
のガイド部材38が挿通されて、その先端部に螺着された
ナット39によって固定されている。ナット39の先端部
は、通路部材33に嵌合されている。
【0031】シリンダ22の上部には、アッパチューブ40
が外嵌され通路部材33に結合されており、シリンダ22と
アッパチューブ40との間にシリンダ上室22a に連通する
環状の油路41が形成されている。そして、シリンダ上室
22a が油路41および通路部材33に設けられた油路42およ
び油路42A によってインナケース32内の油室32a に連通
されている。シリンダ22の下部には、ロワチューブ43が
外嵌され通路部材33に結合されており、シリンダ22とロ
ワチューブ43との間にシリンダ下室22b に連通する環状
の油路44が形成されている。そして、シリンダ下室21b
が油路44および通路部材33に設けられた油路45および油
路45A によってガイド部材38に取付けられたナット39の
先端部に連通されている。また、リザーバ室24は、アウ
タケース31とインナケース32の間に形成された油路46に
直接連通されており、さらに、インナケース32の側壁に
設けられた油路47を介してインナケース32内の油室32b
に連通されている。
【0032】バルブ部材36には、油室32a と油室32b と
を連通させる油路48が設けられ、油路48の外周側に環状
の弁座49,50が突設されている。内側の弁座49には、デ
ィスクバルブ51および切欠バルブ51A が着座されてお
り、切欠バルブ51A には、オリフィス51a (切欠)が設
けられている。
【0033】固定部材37の外周部には、円筒状の可動部
材52が摺動可能に嵌合されている。可動部材52は、一端
部が環状のフローティングバルブ53(弁体)を介してバ
ルブ部材36の外側の弁座50に着座し、一端部の内側に形
成されたフランジ部に円板状の板ばね54の外周部が液密
的に当接され閉弁方向すなわち弁座50側へ付勢されてい
る。そして、固定部材37、可動部材52および板ばね54に
よって伸び側背圧室55が形成されている。板ばね54に
は、背圧室55をディスクバルブ51および切欠バルブ31A
のオリフィス51a を介して油路48に連通させる固定オリ
フィス54a (切欠:伸び側固定オリフィス)が設けられ
ている。また、可動部材52の他端側は、固定部材37の背
圧室55の背面側へ延ばされて、その内周部に取付けられ
たにフランジ部材56に円板状の板ばね57の外周部が液密
的に当接されており、固定部材37、可動部材52および板
ばね57によって縮み側背圧室58が形成されている。板ば
ね57には、縮み側背圧室58を油室32b に連通させる固定
オリフィス57a (切欠:縮み側固定オリフィス)が設け
られている。そして、固定部材37、可動部材52、フロー
ティングバルブ53、板ばね54および板ばね57によって、
油路48の室32a 側の圧力受けて開弁して、その開度に応
じた減衰力を発生させる主減衰弁が構成されている。な
お、ディスクバルブ51の開弁圧力は、この主減衰弁の開
弁圧力よりも低く設定されている。
【0034】ガイド部材38の側壁には、伸び側背圧室55
に連通する伸び側ポート59および縮み側背圧室58に連通
する縮み側ポート60が設けられている。ガイド部材38内
には、円筒状のスプール61が摺動可能に嵌装されてい
る。スプール61の側壁には、ガイド部材38の伸び側ポー
ト59および縮み側ポート60に対向させてポート62が設け
られて、伸び側ポート59とポート62とで伸び側可変オリ
フィスが構成され、縮み側ポート60とポート62とで縮み
側可変オリフィスが構成されており、スプール61の位置
に応じて伸び側ポート59とポート62および縮み側ポート
60とポート62の連通路面積が連続的に変化し、一方が小
のとき他方が大となり、一方が大のとき他方が小となる
ようになっている。そして、スプール61は、一端部がば
ね63に当接され他端部がアクチュエータ35のプランジャ
64に当接されており、ソレノイドへの通電電流に応じて
アクチュエータ35の推力によって位置決めされるように
なっている。スプール61の内部は、ガイド部材38に取付
けられたナット39、通路部材33の油路45A 、油路45およ
び油路44を介してシリンダ下室22b に連通されている。
【0035】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。
【0036】ピストンロッド26の伸び行程時には、ピス
トン25の移動にともない、ピストン25の逆止弁29が閉
じ、シリンダ上室22a 内の油液が加圧されて、油路41、
油路42および油路42A を通って減衰力発生機構30の油室
32a へ流れる。さらに、油室32a から油路48、オリフィ
ス51a 、ディスクバルブ51、主減衰弁のフローティング
バルブ53、油室32b 、油路47、油路46を介してリザーバ
室24へ流れる(主通路)。また、オリフィス51a 、ディ
スクバルブ51から固定オリフィス54a 、伸び側背圧室5
5、伸び側ポート59、ポート62、スプール61の内部、ナ
ット39、油路45A 、油路45および油路44を介してシリン
ダ下室22b へ流れる(伸び側副通路)。
【0037】そして、ピストン速度が小さく、主減衰弁
のフローティングバルブ53の開弁前は、伸び側ポート59
とポート62との連通路面積(伸び側可変オリフィス面
積)に応じた減衰力が発生し、ピストン速度が大きくな
り、シリンダ上室22a 側の圧力が上昇して主減衰弁のフ
ローティングバルブ53が開弁すると、その開度に応じた
バルブ特性の減衰力が発生する。このとき、伸び側ポー
ト59とポート62との連通路面積(伸び側可変オリフィス
面積)が小さいほど、圧力損失が大きく、その上流側の
伸び側背圧室55の圧力が高くなり、この圧力が閉弁方向
に作用して主減衰弁の開弁圧力が高くなる。よって、ア
クチュエータ35によりスプール61を移動させて、伸び側
ポート59とポート62との連通路面積(伸び側可変オリフ
ィス面積)を変化させることによって、オリフィス特性
を直接変化させるとともに、伸び側背圧室55の圧力を変
化させて主減衰弁の開弁圧力(バルブ特性)を変化させ
ることができるので、減衰力特性の調整範囲を広くする
ことができる。
【0038】また、ピストンロッド26の縮み行程時に
は、ピストン25の移動にともない、ピストン25の逆止弁
29が開いてシリンダ上下室22a ,22b がほぼ同圧とな
り、ベースバルブの逆止弁が閉じて、ピストンロッド26
がシリンダ22内に侵入した分の油液が加圧されて、シリ
ンダ上室22a から油路41、油路42および油路42A を通っ
て減衰力発生機構30の油室32a へ流れ、さらに、油路4
8、オリフィス51a 、ディスクバルブ51、主減衰弁のフ
ローティングバルブ53、油室32b 、油路47、油路46を介
してリザーバ室24へ流れる(主通路)。また、シリンダ
下室22b から、油路44、油路45および油路45A を通って
減衰力発生機構30のナット39内へ流入し、さらに、ガイ
ド部材38内、スプール61内、ポート62、縮み側ポート6
0、縮み側背圧室58、固定オリフィス57a 、油室32b 、
油路47および油路46を介してリザーバ室24へ流れる(縮
み側副通路)。
【0039】そして、ピストン速度が小さく、主減衰弁
のフローティングバルブ53の開弁前は、縮み側ポート60
とポート62との連通路面積(縮み側可変オリフィス面
積)に応じた減衰力が発生し、ピストン速度が大きくな
り、シリンダ22側の圧力が上昇して主減衰弁のフローテ
ィングバルブ53が開弁すると、その開度に応じたバルブ
特性の減衰力が発生する。このとき、縮み側ポート60と
ポート62との連通路面積(縮み側可変オリフィス面積)
が大きいほど、圧力損失が小さく、その下流側の縮み側
背圧室58の圧力が高くなり、この圧力が開弁方向に作用
して主減衰弁の開弁圧力が低くなる。よって、アクチュ
エータ35によりスプール61を移動させて、縮み側ポート
60とポート62との連通路面積(縮み側可変オリフィス面
積)を変化させることによって、オリフィス特性を直接
変化させるとともに、縮み側背圧室58の圧力を変化させ
て主減衰弁の開弁圧力(バルブ特性)を変化させること
ができるので、減衰力特性の調整範囲を広くすることが
できる。
【0040】この場合、伸び側ポート59とポート60(伸
び側可変オリフィス)および縮み側ポート60とポート62
(縮み側可変オリフィス)の連通路面積は、一方が小の
とき他方が大となり、一方が大のとき他方が小となるよ
うになっているので、伸び側と縮み側とで大小異なる種
類の減衰力特性の組み合わせ(例えば、伸び側ハードで
縮み側ソフト、または、伸び側ソフトで縮み側ハードの
組み合わせ)を同時に選択することができる。
【0041】このように、アクチュエータ35への通電電
流に応じて減衰力特性を調整することができ、伸び側と
縮み側とで大小異なる種類の減衰力特性を同時に選択す
ることができ、また、伸び側と縮み側とで主減衰弁を共
用しているので、スペース効率に優れており、小型、軽
量化を図ることができる。
【0042】次に、本発明の実施形態の他の構成例につ
いて図3を用いて説明する。なお、本構成例は、上記図
2に示すものに対して、ガイド部材およびスプールのポ
ートの配置が異なること以外は概略同様の構造であるか
ら、以下、図2に示すものと同様の部分には同一の番号
を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0043】図3に示すように、本実施形態では、ガイ
ド部材38の伸び側ポート59および縮み側ポート60のそれ
ぞれに対向させて、スプール61に伸び側ポート65および
縮み側ポート66が設けられており、伸び側ポート59,65
によって伸び側可変オリフィスが構成されており、縮み
側ポート60,66によって縮み側可変オリフィスが構成さ
れている。そして、スプール61の位置に応じて、伸び側
ポート59,65間の連通路面積(伸び側可変オリフィス面
積)と縮み側ポート60,66間の連通路面積(縮み側可変
オリフィス面積)が同様に変化する、すなわち、一方が
大のとき他方も大、一方が小のとき他方も小となるよう
になっている。
【0044】この構成により、アクチュエータ35への通
電電流に応じて、伸び側と縮み側とで同様の種類の減衰
力特性組み合わせ(例えば、伸び側、縮み側共にハー
ド、または、伸び側、縮み側共にソフトの組み合わせ)
が選択される。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の減衰力調
整式油圧緩衝器によれば、ピストンロッドの伸び行程時
には、油液が主通路および伸び側副通路を流れ、このと
き、伸び側可変オリフィスの通路面積を変化させること
によって、伸び側副通路の通路面積を直接変化させると
ともに、パイロット圧を変化させて主減衰弁の開弁特性
を変化させることができる。また、縮み行程時には、油
液が主通路および縮み側副通路流れ、このとき、縮み側
可変オリフィスの通路面積を変化させることによって、
縮み側副通路の通路面積を直接変化させるとともに、パ
イロット圧を変化させて主減衰弁の開弁特性を変化させ
ることができる。その結果、伸び側および縮み側可変オ
リフィスの通路面積をそれぞれ調整することによって伸
び側と縮み側とで独立して減衰力を調整することができ
る。このとき、同時に、主減衰弁の開弁圧力が調整され
るので、減衰力特性の調整範囲を広くすることができ
る。また、伸び側と縮み側とで主減衰弁を共用している
ので、スペース効率に優れ、小型、軽量化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の油圧回路図である。
【図2】本発明の一実施形態の要部の縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態の要部の縦断面図であ
る。
【符号の説明】 1 減衰力調整式油圧緩衝器 2 シリンダ 3 ピストン 4 ピストンロッド 6 リザーバ 7 油路(第1連通路) 8 逆止弁(第1逆止弁) 9 油路(第2連通路) 10 逆止弁(第2逆止弁) 11 主通路 12 伸び側副通路 13 縮み側副通路 14 主減衰弁 15 固定オリフィス(伸び側固定オリフィス) 16 可変オリフィス(伸び側可変オリフィス) 17 可変オリフィス(縮み側可変オリフィス) 18 固定オリフィス(縮み側固定オリフィス)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、油液およ
    びガスが封入されたリザーバ室と、前記シリンダ内に摺
    動可能に嵌装されてシリンダ内を第1室と第2室とに画
    成するピストンと、一端が該ピストンに連結され他端が
    前記第1室を通ってシリンダの外部へ延出されたピスト
    ンロッドと、前記第1、第2室間を連通させる第1連通
    路と、該第1連通路の前記第2室側から第1室側への油
    液の流通のみを許容する第1逆止弁と、前記第2室と前
    記リザーバ室とを連通させる第2連通路と、該第2連通
    路に設けられ前記リザーバ室側から第2室側への油液の
    流通のみを許容する第2逆止弁と、前記第1室と前記リ
    ザーバ室とを連通させる主通路と、前記第1室と第2室
    とを連通させる伸び側副通路と、前記第2室と前記リザ
    ーバ室とを連通させる縮み側副通路と、前記主通路に設
    けられ主通路の油液の流動を制御して減衰力を発生させ
    る主減衰弁と、前記伸び側副通路に設けられた伸び側固
    定オリフィスおよび伸び側可変オリフィスと、前記縮み
    側副通路に設けられた縮み側固定オリフィスおよび縮み
    側可変オリフィスとを備え、前記主減衰弁は、前記伸び
    側固定オリフィスと前記伸び側可変オリフィスとの間の
    圧力および前記縮み側固定オリフィスと前記縮み側可変
    オリフィスとの間の圧力をパイロット圧として開弁圧力
    を調整するようになっていることを特徴とする減衰力調
    整式油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 主減衰弁は、第1室側の圧力を受けて開
    弁して主通路の通路面積を調整する弁体と、該弁体に閉
    弁方向に内圧を作用させる伸び側背圧室と、前記弁体に
    開弁方向に内圧を作用させる縮み側背圧室とを備え、前
    記伸び側背圧室が伸び側副通路の固定オリフィスと可変
    オリフィスとの間に連通され、前記縮み側背圧室が縮み
    側副通路の固定オリフィスと可変オリフィスとの間に連
    通されていることを特徴とする請求項1に記載の減衰力
    調整式油圧緩衝器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN119353282A (zh) * 2024-12-26 2025-01-24 北京天玛智控科技股份有限公司 卸荷阀及隧道用液压锚杆支护系统

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