JPH0910098A - 電磁炊飯器 - Google Patents

電磁炊飯器

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JPH0910098A
JPH0910098A JP16234795A JP16234795A JPH0910098A JP H0910098 A JPH0910098 A JP H0910098A JP 16234795 A JP16234795 A JP 16234795A JP 16234795 A JP16234795 A JP 16234795A JP H0910098 A JPH0910098 A JP H0910098A
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radiator
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 冷却ファンの運転時間を可及的に短かくする
か、又は同ファンを不要にできるようにした静音性能の
高い電磁炊飯器を提供する。 【構成】 内鍋と、該内鍋を電磁誘導加熱する加熱コイ
ルと、該加熱コイルに高周波電流を流すスイッチング素
子と、該スイッチング素子を駆動する高周波発振回路
と、整流素子を備えた電源回路とを備えてなる電磁炊飯
器において、上記スイッチング素子又は整流素子の温度
を検出する温度検出手段と、該温度検出手段によって検
出された温度に対応して上記高周波発振回路の発振出力
を制御する出力制御手段とを設け、検出された発熱温度
に対応してスイッチング素子を駆動する高周波発振回路
の発振出力が、上記出力制御手段により、例えば発熱温
度が所定温度よりも高いときには発振出力を下げるよう
に適切に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ワークコイル等の高
周波電磁誘導作用による加熱手段を用いて内鍋を加熱す
るようにした電磁炊飯器に関し、さらに詳しくはこの種
電磁炊飯器における上記加熱手段作動用の発熱を伴う素
子(例えばスイッチングトランジスタ又は整流用ダイオ
ード)の温度制御システムの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、内鍋を加熱する加熱手段としてワ
ークコイル等の電磁誘導加熱手段を採用した電磁炊飯器
が開発されてきている。該電磁炊飯器の場合、ワークコ
イル等の電磁誘導加熱手段による高周波電磁誘導によっ
て内鍋に渦電流を流して内鍋自体を発熱させるものであ
るところから、非常に熱効率が高い利点がある。
【0003】ところで、前記ワークコイル等の電磁誘導
加熱手段には、高周波発振回路の発振出力によって駆動
されるスイッチングトランジスタ等のスイッチング素子
を介して整流素子を備えた電源回路から高周波電流が印
加されるようになっており、前記スイッチング素子又は
電源回路の整流素子は動作時に相当に発熱するため、こ
れを冷却するための冷却手段が設けられている。
【0004】該冷却手段としては、一般に冷却ファンが
使用されており、この場合、該冷却ファンは容器本体の
底部空間内において上記スイッチング素子および整流素
子に対応して配設され、同冷却ファンから圧送される冷
却風によって対応するスイッチング素子および整流素子
を強制冷却するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の電磁炊飯器の場合、炊飯開始から炊飯終了までの
長時間に亘り上記冷却ファンの運転を行うようになって
いるため、炊飯中に冷却ファンの回転音や風切音などの
騒音が発生して耳障りとなる問題がある(特に、早朝に
炊飯予約した場合などに顕著)。また、冷却ファンの運
転時間が長くなるところから、耐用期間(寿命)の長い
大型の冷却ファンが要求されることになるためコスト高
になるとともに、容器本体内に大きな収納スペースが必
要となり、製品自体が大型化するとともに重量も重くな
り、広い設置場所を必要とし、持ち運びも不便となるな
どの欠点がある。
【0006】また、通風のための外気の吸入口と排気口
とが必要となり、容器本体の内部に水や異物が入りやす
くなる、内部が見えて見映えが悪い、じゅうたんの端部
や紙、ナイロンなどを吸い付けるなどの難点も生じる。
【0007】本願発明は、このような問題点に鑑みてな
されたもので、上記発熱を伴う素子自体の温度そのもの
を任意にコントロール可能とすることにより、従来のよ
うな冷却ファンの運転必要時間を可及的に短かくする
か、又は同冷却ファン自体を不要にできるようにした静
音性能の高い電磁炊飯器を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記従来の
問題を確実に解決し、その目的を有効に達成するため
に、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0009】すなわち、先ず本願発明の電磁炊飯器は、
内鍋と、該内鍋を電磁誘導加熱する加熱コイルと、該加
熱コイルに高周波電流を流すスイッチング素子と、該ス
イッチング素子を駆動する高周波発振回路と、整流素子
を備えた電源回路とを備えてなる電磁炊飯器において、
上記スイッチング素子又は整流素子の温度を検出する温
度検出手段と、該温度検出手段によって検出された温度
に対応して上記高周波発振回路の発振出力を制御する出
力制御手段とを設けて構成されている。
【0010】また、本願発明の電磁炊飯器は、上記構成
における出力制御手段によるスイッチング素子又は整流
素子の温度に対応した高周波発振回路の発振出力の制御
が、上記スイッチング素子又は整流素子の温度が所定温
度以上となったときに当該高周波発振回路の発振出力を
低くするようにして構成されている。そして、該構成の
発振出力の低下は、例えば合数判定手段を設け、該合数
判定手段により判定された実際の合数よりも少ない合数
に対応した値の出力に制御することによって実現され
る。
【0011】また、本願発明の電磁炊飯器は、上記各構
成において、さらに放熱器を有し、上記スイッチング素
子および温度検出手段が、該放熱器に対して熱結合され
て構成されている。
【0012】さらに、また本願発明の電磁炊飯器は、該
構成における放熱器に対して、さらに他の発熱を伴う素
子である電源回路の整流素子が共に熱結合されて構成さ
れている。
【0013】
【作用】したがって、本願発明の電磁炊飯器の構成で
は、当該構成に対応して次のような作用を奏する。
【0014】すなわち、本願発明の電磁炊飯器の構成で
は、上述のように、内鍋と、該内鍋を電磁誘導加熱する
加熱コイルと、該加熱コイルに高周波電流を流す発熱性
スイッチング素子と、該スイッチング素子を駆動する高
周波発振回路と、整流素子を備えた電源回路とを備えて
なる電磁炊飯器において、上記スイッチング素子又は整
流素子の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手
段によって検出された温度に対応して上記高周波発振回
路の発振出力を制御する出力制御手段とを設けており、
先ず上記温度検出手段によって常時上記スイッチング素
子又は整流素子の温度が検出監視される。
【0015】そして、該検出された温度に対応して、上
記出力制御手段により、上記スイッチング素子を駆動す
る高周波発振回路の発振出力が、例えば素子の温度が定
常温度よりも高いときには発振出力を下げる一方、又定
常温度状態では通常の炊飯に対応した適切な出力に制御
され、発熱温度の異常上昇を招かないようにコントロー
ルされる。
【0016】その結果、スイッチング素子又は整流素子
の発熱温度の異常な上昇はなくなり、安全で、かつ動作
性能上の信頼性が確保されるようになる。
【0017】また、本願発明の電磁炊飯器において、上
記出力制御手段による上記スイッチング素子又は整流素
子の温度に対応した高周波発振回路の発振出力の制御
を、具体的に所定の設定温度を基準として行うように
し、上記スイッチング素子又は整流素子の温度が該所定
の設定温度以上となったときには当該高周波発振回路の
発振出力を所定量低くするように構成し、当該所定の設
定温度を例えば炊飯時の加熱温度特性に対応して適切な
温度に設定すると、適切な炊飯性能を悪化させることな
く、しかも上記スイッチング素子又は整流素子温度のよ
り適切な制御が可能となる。そして、該発振出力の低減
を、上記設定温度以上の時に、さらに具体的に、例えば
合数判定手段により判定された実際の合数を基にして、
それに対応した本来の出力よりも所定量低い出力に制御
するようにすると、炊飯性能の悪化を最小限に抑制しな
がら、さらに高精度に上記スイッチング素子又は整流素
子の温度制御を実現することができるようになる。
【0018】さらに、本願発明の電磁炊飯器において、
例えばヒートシンクなどの放熱器を設け、該放熱器に対
して上記スイッチング素子および温度検出手段を伝熱性
良く熱結合させると、スイッチング素子自体の放熱性能
が良くなり、かつ温度検出手段の温度検出も容易とな
る。そして、該構成において、上述のように高周波発振
回路の発振出力が素子発熱温度の異常上昇を招かないよ
うに適切に制御されると、冷却ファンを不要とすること
も可能となる。
【0019】また、より高い冷却性能を得るために、あ
えて冷却ファンを設けるようにした場合にも、その容量
が小さくて済む。
【0020】さらに、また該放熱器を有した電磁炊飯器
において、通常電源回路に備えられている整流回路(ダ
イオードブリッジ回路)の整流素子をも併せて当該放熱
器に熱結合させて設けると、整流素子そのものの放熱性
能も良好となり、また同整流素子からの発熱量をも考慮
した発熱温度の制御が可能となり、より高精度で安全な
制御が実現される。
【0021】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の電磁炊飯器によ
ると、スイッチング素子等駆動時に発熱を伴う素子の発
熱量自体がコントロールされるから、スイッチング素子
等発熱を伴う素子そのものの異常発熱が確実に防止され
るようになり、同素子の長寿命化と併せて冷却ファンの
運転時間の短縮、冷却ファン容量の低減(回転数の低
減、小型化)、放熱器との組合せによる放熱性能の向上
による冷却ファンの省略を可能にすることができるよう
になる。従って、確実に炊飯時の静音性能が向上する。
【0022】また、炊飯器そのものを小型、軽量、かつ
低コストに製作することが可能となる。
【0023】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を詳細に説明する。
【0024】(実施例1)先ず図1および図2には、本
願発明の実施例1にかかる電磁炊飯器の縦断面図および
水平断面図が、また図3には同電磁炊飯器における放熱
器の断面図が、さらに図4には同電磁炊飯器の出力制御
部の電気回路図が、また図5には同電磁炊飯器の図4の
出力制御部の要部の波形図が、さらに図6には、同電磁
炊飯器の図4の出力制御部の制御内容を示すフローチャ
ートがそれぞれ示されている。
【0025】本実施例の電磁炊飯器は、例えば炊飯と保
温とを兼用するものとされており、図1に示すように、
内部に内鍋3をセットし得るように構成された空間部4
を有する二重構造の容器本体1と、該容器本体1の上部
開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2とによって構成されて
いる。
【0026】前記容器本体1は、底壁および外側壁を構
成する合成樹脂製の有底筒状の外ケース5と、内周面を
構成する内ケース6と、これら両ケース5,6の上端を
結合する合成樹脂製の肩部材7とによって構成されてお
り、その内部には、前記内鍋3が取り出し可能にセット
されるようになっている。
【0027】前記内ケース6は、前記肩部材7に対して
上端が係合され且つ外周面上下方向中央部に保温ヒータ
8を備えてなる薄金属板製の筒状ケース6aと、該筒状
ケース6aの下端に係合する合成樹脂製の皿状ケース6b
とからなっており、該皿状ケース6bの底面中央部に
は、前記内鍋3の底面に対して接触するセンタセンサー
9が設けられている。
【0028】該センタセンサー9は、前記内鍋3の温度
を検知する内鍋温度検知手段として作用するものであ
り、温度検知部となるサーミスタ10、内鍋3がセット
されているか否かを検知する内鍋セット検知センサー1
1が内蔵されている。
【0029】本実施例のセンターセンサ9は、前記皿状
ケース6bの中央部に形成された円形の収納部12内に
あって上下動自在に配設され且つ前記サーミスタ10を
内蔵してなるセンサーホルダー13と、該センサーホル
ダー13を上方(即ち、内鍋3の底面に当接する方向)に
付勢するスプリング14とを備えて構成されている。本
実施例の場合、このセンサーホルダー13の上面は円形
平面とされており、内鍋3の底面に当接するセンサーキ
ャップ15が設けられている。
【0030】また、前記内鍋セット検知センサー11
は、前記センサーホルダー13の外周において相対向す
る位置に設けられたリードスイッチ16およびマグネッ
ト(図示省略)と、前記センサーホルダー13の下方移
動時(換言すれば、内鍋セット時)において前記リードス
イッチ16とマグネットとの間に挿入される遮閉板17
とによって構成されている。
【0031】前記皿状ケース6bの下面には、前記セン
ターセンサ9を包囲し且つ前記内鍋3の底面から下部湾
曲部位にかけて対応するように環状のワークコイル(加
熱コイル)18が配設されている。該ワークコイル18
は高周波電磁誘導加熱装置における内鍋への誘導磁界発
生手段として作用するものである。符号FCはワークコ
イル18による磁気が下方に存在する機器に対して影響
を及ぼさないように遮閉するフェライトコアである。ま
た、符号19はコイル台であり、該コイル台19は上記
ワークコイル18を保持するとともにフェライトコアF
Cの上端適所(本実施例の場合、容器本体1の空間部4
における後方側周部4a側)には、後に詳述する放熱器
20の取付部となる取付ボス19aが一体に形成されて
いる。
【0032】前記蓋体2は、上面を構成する合成樹脂製
の上板21と、下面における外周環状部を構成する合成
樹脂製の下板22と、該下板22における開口部を覆蓋
する放熱板23とによって中空構造に形成されている。
この蓋体2は、前記肩部材7の一側に対してヒンジ機構
24を介して回動自在に取り付けられており、その開放
端側には、蓋体2の所定位置に対して係合して蓋体2の
閉塞状態を維持するロック機構25が設けられている。
なお、符号26は蒸気排出口、27は蓋ヒータである。
【0033】そして、前記容器本体1の空間部4におけ
る後方側周部4aには、前記ワークコイル18に対する
通電を制御するためのスイッチングトランジスタ28お
よび整流用ダイオードブリッジ回路29の整流素子にお
いて発生する熱を放熱するためのヒートシンク構造の放
熱器20が配設されている。この空間部4における後方
側側周部4aは、比較的大きな余剰スペースを有してい
るので、放熱器20を配設するのに好適であり、この余
剰スペースを有効に利用することにより、上記容器本体
1の外径サイズを大きくしなくともよくなる。しかも、
放熱器20は、容器本体1の外ケース5により覆われる
こととなるため、特別なケースを設ける必要もなくな
る。
【0034】なお、前記空間部4における前方側周部4
cには、取付部材46に支持された状態でマイコン基板
45が設けられている。なお、空間部4における側方側
周部3d,3dは、容器本体1のサイズを小さく抑える
必要から幅狭とされており、一般に放熱器20の設置ス
ペースが得られにくい。
【0035】前記放熱器20は、前記容器本体1の側壁
内面(換言すれば、外ケース5内面)に沿った形状を有
し且つ熱良導体(例えば、アルミあるいはアルミ合金
材)からなる板状の放熱器主体20aと該放熱器主体2
0aの内外両面に一体に突設された上下方向に延びる多
数の放熱フィン20b,20b・・とにより構成されて
おり、前記放熱器主体20aを、前記コイル台19にお
ける取付ボス19aに対してビス30により固着するこ
とにより取り付けられている(図2参照)。また、前記
放熱器主体20aの例えば内面および外面には、前記ス
イッチングトランジスタ28および整流用ダイオードブ
リッジ回路29がそれぞれボルト31により伝熱性良く
直付け(熱結合)され、また外面には、それらの発熱温
度に対応して応答性よく上昇する当該放熱器20の温度
を検出する温度センサ60が直付け(熱結合)されてい
る。
【0036】このように構成したことにより、容器本体
1の空間部4において下方から上方へ自然対流する空気
流F(図1の矢印参照)にスイッチングトランジスタ2
8、整流用ダイオードブリッジ回路29および放熱器2
0が晒されることとなり、これらの機器は対流空気Fに
より効率良く自然冷却されることとなる。この際、該放
熱器20における放熱フィン20b・・が上下方向に延
びていることにより、流通性良く上記放熱フィン20b
・・と対流空気Fとの接触面積の増大が図られる。
【0037】ところで、上記容器本体1の空間部4は、
密閉空間ではないので、一応そのままでも上記スイッチ
ングトランジスタ28、整流ダイオードブリッジ回路2
9および放熱器20を冷却するに足る対流空気流Fが得
られるが、本実施例においては、特に前記容器本体1の
底壁(換言すれば、外ケース5の底面適所)に空気入口
33を形成する一方、前記容器本体1の側壁(換言すれ
ば、外ケース5の側面)において前記放熱器20と対向
する部位に空気出口34を形成して、前記放熱器20へ
と流れる対流空気流Fの量をより多く確保できるように
して、冷却効率を向上させるようにしている。
【0038】また、前記放熱器20の表面には、図3に
拡大図示するように、黒色塗料あるいは黒色酸化皮膜か
らなる黒色皮膜32が形成されている。この黒色皮膜3
2の形成により、放熱器20からの輻射放熱量が増大す
ることとなり、上記スイッチングトランジスタ28およ
び整流用ダイオードブリッジ29の冷却がより一層効果
的に図られる。
【0039】さらにまた、本実施例においては、前記放
熱器20の内方側には断熱材35が配設されている。該
断熱材35は、保温ヒータ8が付設されている筒状ケー
ス6aとその外周側にあって内鍋3および保温ヒータ8
からの輻射熱を遮断する遮熱板36との間に介設されて
いる。この断熱材35の存在により、内鍋3および保温
ヒータ8からの輻射熱の影響がスイッチングトランジス
タ28、整流用ダイオードブリッジ回路29および放熱
器20に及ばなくなる。
【0040】次に、図4および図5を参照して、本実施
例の電磁炊飯器における出力制御回路の構成および作用
を説明する。
【0041】この電磁炊飯器における出力制御回路は、
商用交流電源39と、前記整流用ダイオードブリッジ回
路29と、チョークコイル37と、インバータ回路(破
線部)38と、トランジスタ駆動回路40と、炊飯制御
ユニット50とを有しており、商用交流電源39から供
給される交流電流を前記整流用ダイオードブリッジ回路
29で整流して直流電流に変換した後、チョークコイル
37、平滑コンデンサ43を経てインバータ回路38に
供給するようになっている。
【0042】インバータ回路38は、上記チョークコイ
ル37、ワークコイル18、平滑コンデンサ43のほか
上記ワークコイル18に直列接続されたスイッチングト
ランジスタ28と、該スイッチングトランジスタ28に
逆極性で並列接続されたフライホイールダイオード41
と、上記ワークコイル18に並列接続された共振コンデ
ンサ42とを備えて構成されている。該インバータ回路
38の上記スイッチングトランジスタ28は、上記炊飯
制御ユニット50によって発振周波数が制御されるトラ
ンジスタ駆動回路40からの発振出力によってON,O
FF駆動されるようになっている。トランジスタ駆動回
路40は、例えば発振周波数が25KHZ程度の高周波
発振回路によって形成されている。
【0043】今、上記トランジスタ駆動回路40からス
イッチングトランジスタ28のベースにON信号が与え
られると、同スイッチングトランジスタ28がON(図
5のa点参照)して、ワークコイル18に電流が流れる
(図5のS1間参照)。次いでトランジスタ駆動回路4
0から同スイッチングトランジスタ28のベースにOF
F信号が供給されると、スイッチングトランジスタ28
はOFFになる(図5のb点参照)。スイッチングトラ
ンジスタ28がOFFになると、上記ワークコイル18
に蓄積された電磁エネルギーが放電され、ワークコイル
18と共振コンデンサ42との閉ループ回路に電流が流
れ、共振コンデンサ42が充電される(図5のS2間参
照)。共振コンデンサ42が充電されるまでは、ワーク
コイル18にはスイッチングトランジスタ28がONし
ていた時と同様の方向に電流が流れる。
【0044】共振コンデンサ42の充電(ワークコイル
18の放電)が終わると(図5のc点参照)、逆に共振
コンデンサ42に充電された電荷が放電され、ワークコ
イル18に逆方向の電流が流れる(図5のS3間参
照)。そして、共振コンデンサ42の放電(ワークコイ
ル18の充電)が終わっても(図5のd点参照)、共振
コンデンサ42の放電電流によりワークコイル18に蓄
積された電磁エネルギーが放電されて、この電磁エネル
ギーによりワークコイル18→平滑コンデンサ43→フ
ライホイールダイオード41の方向に電流が流れる(図
5のS4間参照)。
【0045】ワークコイル18の蓄積電磁エネルギーが
放電され終えると(図5のe点参照)、1サイクルが終
わる。
【0046】そして、続いてトランジスタ駆動回路40
により再びスイッチングトランジスタ28にON信号が
供給されて、次のサイクルが始まる。
【0047】以上の1サイクルが例えば1秒間に2.5万
回(上記25KHZの場合)繰り返されるように、上記
高周波発振回路としてのトランジスタ駆動回路40が、
出力制御手段である上記炊飯制御ユニット50のマイク
ロコンピュータからの出力制御信号に応じてON/OF
F信号を出力する。このようにして、ワークコイル18
に25KHZ程度の高周波電流が流されることになり、
該ワークコイル18を流れる高周波電流によって上記内
鍋3の電磁誘導加熱制御が実行される。
【0048】ところで、上述のようなワークコイル18
の出力制御回路は、その動作時に相当に発熱する。特
に、上記スイッチングトランジスタ28および整流用ダ
イオードブリッジ回路29の整流素子は比較的大電流で
動作されるので、その発熱量が大きい。そこで、本実施
例では、少なくともスイッチングトランジスタ28およ
び整流用ダイオードブリッジ回路29を前述したように
ヒートシンク構造の放熱器20に直付けして、自然対流
による通風により可及的有効に冷却するようにしてい
る。
【0049】また、図4からも明らかなように、それと
同時に同放熱器20の上記スイッチングトランジスタ2
8とダイオードブリッジ回路29とを有する上記放熱器
20に負の温度特性を有するサーミスタよりなる温度セ
ンサ60を設け、該温度センサ60によって検出された
放熱器20の温度Tが所定の設定温度(上限温度)T1
℃以上になった時には上記炊飯制御ユニット50によっ
て上記高周波発振回路であるトランジスタ駆動回路40
の発振周波数(発振出力)を所定値低下させ、上記スイ
ッチングトランジスタ28およびダイオードブリッジ回
路29に流れる単位時間当りの制御電流量を少なくし
て、同スイッチングトランジスタ28およびダイオード
ブリッジ回路29の各整流素子の発熱温度を下げるよう
に構成されている。
【0050】次に、図6のフローチャートを参照して、
該炊飯制御ユニット50によるトランジスタ駆動回路4
0の発振周波数低減制御の内容について説明する。
【0051】すなわち、先ず図6に示すように炊飯スイ
ッチのONにより同制御をスタートする。
【0052】そして、ステップS1で吸水工程に入り、
ステップS2で上記ワークコイル18の加熱出力をフル
パワーA(W)にセットしてONにする。これにより、
吸水加熱が実行される。
【0053】次に、ステップS3に進んで、当該加熱状
態における上記スイッチングトランジスタ28等の発熱
温度を示す上記温度センサ60の検出値Tの値が、所定
の設定温度(上限温度)T1℃以上となっているか否か
を判定する。
【0054】その結果、NOと判定された温度センサ6
0の検出値Tが設定温度T1℃よりも低いときは、ステ
ップS5に進んで、さらに上記センタセンサ9のサーミ
スタ10により検出された内鍋温度tが所定の合数判定
用基準温度t1℃以上となっているか否かを判定する。
【0055】一方、YESと判定されたときにはステッ
プS4に進んで、上記ワークコイル18の加熱出力を上
記フルパワーA(W)よりもワンランク低いB(W)に
下げるべく発振周波数を制御して上記ステップS4の温
度判定動作に進む。
【0056】上記ステップS4の判定の結果、内鍋3の
温度tが上記合数判定基準温度t1℃以上とはなってい
ないNOの時は、上記ステップS2以下に戻って上記フ
ルパワーA(W)又はそれよりも1ランク低いB(W)
で吸水加熱以後の加熱を継続する一方、YESと判定さ
れると、ステップS6に進んで、合数判定を制御開始す
る。
【0057】ところで、該合数判定制御の開始に際して
も、先ず最初にステップS7で上記温度センサ60によ
る放熱器温度Tを検出し、該検出温度Tが上記設定温度
1℃以上となっているか否かを必ず判定する。
【0058】そして、その判定結果がNOの上記設定温
度T1℃以上には前後スイッチングトランジスタ28お
よびダイオードブリッジ回路29の整流素子が発熱して
いないときには、そのままステップS8に進んで上記内
鍋3の温度tを検出し、該検出温度tが合数判定基準温
度t2℃以上となったか否かを判定する。他方、上記判
定結果がYESのときは、ステップS9に進んで合数デ
ータの演算を行うことなく、合数データを大量(満量)
と少量の中間の中量データにセットして後述するステッ
プS12の中量判定動作に進む。該中量データは、ワーク
コイル18の加熱出力の設定に際し、上記スイッチング
トランジスタ28およびダイオードブリッジ回路29の
整流素子の異常な温度上昇を招くことなく、一応満量も
少量も炊き上げられる加熱出力の設定対応値として選ば
れている。
【0059】一方、上記ステップS8の判定の結果、N
Oと判定された未だ合数判定基準温度t2℃以上に達し
ていないときは、同温度に達するまで、上記ステップS
6〜S8の動作を繰り返す。これに対し、同判定の結果が
YESとなって、合数判定基準温度t2℃に達すると、
上記t1℃〜t2℃に到るまでの計数時間を基にして合数
判定を行なう。
【0060】そして、さらにステップS10,S11
12,S14で、当該合数判定結果が大量、中量、少量の
何れかであるかを各々判別して、それぞれ当該判定され
た合数の大、中、小に対応した順次1ランク毎に小さく
なるワークコイル18の加熱出力C(W),D(W),
E(W)をそれぞれ設定して内鍋3の加熱を実行する。
該判別設定動作において、上記のようにステップS4
中量にセットされている場合には、当然中量に対応して
判別設定される。そして、その後、各々ステップS15
16,S17で再び上記温度センサ60の検出温度Tが上
記設定温度T1℃以上となったか否かを判定する。
【0061】該ステップS15,S16,S17の各判定の結
果が、NOの場合には、それぞれ共にステップS19に進
んで内鍋3の温度tが炊き上げ完了温度130℃になっ
たか、否かを判定した後、YESになると、ステップS
19の「むらし工程」に移行し、該「むらし工程」が完了
すると、さらにステップS20の「保温工程」を経て制御
を終了する。
【0062】他方、上記ステップS15,S16,S17の各
判定の結果が、YESの設定温度T1℃以上の場合に
は、それぞれ前の各ステップS11,S13,S14で設定さ
れた判定合数大、中、小に応じた順次1ランク毎に小さ
くなる加熱出力C(W),D(W),E(W)を、当該
実際の判定合数に対応した各加熱出力C(W),D
(W),E(W)よりも1ランク小さい加熱出力D
(W),E(W),0(W)にランクダウンした値に再
設定(低減補正)して炊飯加熱を実行する(発振出力低
減)。この結果、上記スイッチングトランジスタ28お
よびダイオードブリッジ回路29の整流素子の発熱温度
Tは速かに上記T1℃よりも低い安全な温度値に低下す
る。
【0063】特に、該構成では上記ステップS14の少量
設定の場合(E(W)時)には、ステップS21で0
(W)=加熱出力ゼロに再設定するようになっており、
ワークコイル18をOFFにした上で、さらにステップ
22でブザー62を鳴動させるなどの方法により異常状
態であることを示すワーニングアラームを発生させ、ス
テップS23で炊飯制御を中止するようにしている。した
がって、異常温度上昇時のフェイルセーフ機能も保証さ
れる。
【0064】したがって、本実施例の電磁炊飯器の構成
では、該構成に対応して次のような作用を奏する。
【0065】すなわち、本実施例の電磁炊飯器の構成で
は、上述のように、内鍋3と、該内鍋3を電磁誘導加熱
するワークコイル18と、該ワークコイル18に高周波
電流を流す発熱性スイッチングトランジスタ28および
ダイオードブリッジ回路29と、上記スイッチングトラ
ンジスタ28を駆動するトランジスタ駆動回路40とを
備えてなる電磁炊飯器において、上記スイッチングトラ
ンジスタ28およびダイオードブリッジ回路29を直付
けした放熱器20の温度を検出する温度センサ60と、
該温度センサ60によって検出された放熱器20の温度
に対応して上記トランジスタ駆動回路40の発振出力を
制御する出力制御手段としての炊飯制御ユニット50と
を設けており、先ず温度センサ60によって常時スイッ
チングトランジスタ28およびダイオードブリッジ回路
29の整流素子の発熱温度Tが検出監視される。
【0066】そして、該検出された発熱温度Tに対応し
て上記スイッチングトランジスタ28を駆動するトラン
ジスタ駆動回路40の発振出力が、例えば発熱温度が所
定の設定温度T1よりも高いときには発振出力を下げる
ように適切に制御される。
【0067】その結果、スイッチングトランジスタ28
およびダイオードブリッジ回路29の整流素子の発熱温
度の異常な上昇はなくなり、適切な定常温度状態に維持
されるようになる。
【0068】そして、該制御を行う上記所定の設定温度
1は、例えば炊飯時の加熱温度特性に対応して適切な
温度に設定されているので、炊飯性能を悪化させること
なく(悪化を最小限に抑制しながら)、発熱温度の異常
上昇を防止するための、より適切な制御が可能となる。
【0069】さらに、また上記構成では、放熱性能の高
いヒートシンク構造の放熱器20を設け、該放熱器20
に対して上記スイッチングトランジスタ28およびダイ
オードブリッジ回路29を直付けし、それらに対して温
度センサ60を伝熱性良く熱結合させているので、スイ
ッチングトランジスタ28およびダイオードブリッジ回
路29の放熱性能が良くなり、温度検出も正確かつ容易
となる。そして、該構成において、上述のようにトラン
ジスタ駆動回路40の発振出力が発熱温度の異常上昇を
招かないように適切に制御されることから、冷却ファン
を不要とすることも可能となる。
【0070】以上のように、本実施例の電磁炊飯器で
は、スイッチングトランジスタ28およびダイオードブ
リッジ回路29の各素子の発熱量自体がコントロールさ
れるようになるから、各素子そのものの異常発熱が防止
されるようになり、各素子の長寿命化と併せて冷却ファ
ンの省略を図ることができるようになる。従って、確実
に炊飯時の静音性能が向上する。
【0071】また、炊飯器そのものの小型化、低重量、
低コスト化を図ることができる。
【0072】なお、本実施例の構成では、該放熱器20
を単一のもので構成し、上記スイッチングトランジスタ
28に加え、通常電源回路に備えられているダイオード
ブリッジ回路29の整流素子をも併せて当該単一の放熱
器20に共通に熱結合させて設けるようにし、整流素子
そのものの放熱性能を良好にするとともに、同整流素子
からの発熱量をも合せたトータルの発熱量によって決定
される発熱温度に対応してスイッチングトランジスタ2
8を制御するようにしたが、他の構成として、例えば上
述のような放熱器20を2組別々に設け、上記スイッチ
ングトランジスタ28、ダイオードブリッジ回路29を
各々に対してそれぞれ個別に取付けて、各々2組の温度
センサ60,60で個別に発熱温度の検出を行うように
し、何れか一方側の発熱温度が所定の設定温度T1℃以
上になったときに上述と同様の制御を行うようにするこ
ともできる。
【0073】このような構成にすると、相手側素子の発
熱量の影響を受けることなく、それぞれ発熱量も異な
り、許容上限温度も異にする当該各素子自体の発熱温度
に個別に対応した、より応答性が高く、より高精度な制
御が可能となる。
【0074】また、そのようにすると、放熱器20その
ものの放熱容量も小さくて済むようになり、小型化でき
る。従って、より狭い余剰空間を利用しての設置が可能
となり、スペースファクターの制約条件が緩和される。
【0075】また、以上の実施例における放熱器20の
設置場所は、上述の場合に限られるものではなく、自然
冷却の可能な任意の場所に設けることができる。
【0076】また、上記実施例のように放熱器20を設
けて放熱性能を良好にすると、上述のように冷却ファン
を不要にすることができるが、他方より高い安全性のた
めに敢えて冷却ファンを付設することはかまわない。そ
の場合にも、上記構成を採用すると、当該冷却ファンを
可及的に小型化することができる。
【0077】そして、そのように冷却ファンを設けた場
合には、ファンONにより十分に素子温度は低下するの
で、例えば前述した図6のフローチャートのステップS
21でのワークコイル出力の0(W)設定に替えて同ファ
ンON処理を入れ、以後ステップS22,S23のアラーム
発生、炊飯中止の各処理も行うことなく(省略し)、そ
のまま炊き上げる制御シーケンスとすることも可能とな
る。
【0078】また、他方上記冷却ファンは、前述のよう
にして発振出力を下げたのにも拘らず、素子温度が低下
しない場合にのみONするようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例にかかる電磁炊飯器
の縦断面図である。
【図2】図2は、図1のII−II線切断部の断面図で
ある。
【図3】図3は、本願発明の実施例にかかる電磁炊飯器
における放熱器部分の拡大断面図である。
【図4】図4は、本願発明の実施例にかかる電磁炊飯器
における出力制御回路の構成を示す電気回路図である。
【図5】図5は、図4の出力制御回路のワークコイル制
御動作を示す波形図である。
【図6】図6は、図4の出力制御回路の炊飯制御ユニッ
トによる出力制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1は容器本体、3は内鍋、4は空間部、4aは後方側側
周部、4bは後方コーナ部、5は外ケース、6は内ケー
ス、6aは筒状ケース、6bは皿状ケース、8は保温ヒ
ータ、9はセンタセンサ、10はサーミスタ、18はワ
ークコイル、19はフェライトコア、19aは取付ボ
ス、20は放熱器、20aは放熱器主体、20bは放熱
フィン、28はスイッチングトランジスタ、29はダイ
オードブリッジ回路、33は空気入口、34は空気出
口、40はトランジスタ駆動回路、50は炊飯制御ユニ
ット、60は温度センサである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋と、該内鍋を電磁誘導加熱する加熱
    コイルと、該加熱コイルに高周波電流を流すスイッチン
    グ素子と、該スイッチング素子を駆動する高周波発振回
    路と、整流素子を備えた電源回路とを備えてなる電磁炊
    飯器において、上記スイッチング素子又は整流素子の温
    度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段によって
    検出された温度に対応して上記高周波発振回路の発振出
    力を制御する出力制御手段とを設けたことを特徴とする
    電磁炊飯器。
  2. 【請求項2】 出力制御手段によるスイッチング素子又
    は整流素子の温度に対応した高周波発振回路の発振出力
    の制御は、上記スイッチング素子又は整流素子の温度が
    所定温度以上になったときに上記高周波発振回路の発振
    出力を低くするように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の電磁炊飯器。
  3. 【請求項3】 合数判定手段を設け、高周波発振回路の
    発振出力の制御は当該合数判定手段により判定された実
    際の合数よりも所定量少ない合数に対応した低い発振出
    力に制御されるようになっていることを特徴とする請求
    項2記載の電磁炊飯器。
  4. 【請求項4】 放熱器を有し、スイッチング素子および
    温度検出手段が、該放熱器に対して熱結合されているこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3記載の電磁炊飯器。
  5. 【請求項5】 放熱器には、さらに電源回路の整流素子
    が熱結合されていることを特徴とする請求項4記載の電
    磁炊飯器。
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