JPH09101496A - 表示装置駆動用電圧発生装置 - Google Patents

表示装置駆動用電圧発生装置

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JPH09101496A
JPH09101496A JP7257926A JP25792695A JPH09101496A JP H09101496 A JPH09101496 A JP H09101496A JP 7257926 A JP7257926 A JP 7257926A JP 25792695 A JP25792695 A JP 25792695A JP H09101496 A JPH09101496 A JP H09101496A
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voltage
potential
display device
driving
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JP7257926A
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Masato Takemoto
正人 竹本
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示装置駆動電圧発生の際の消費電力を削減
する。 【解決手段】 A点の電位は、電荷蓄積手段35によっ
て、V0とV5のほぼ中間に保持される。定電圧化回路
31,32はV0inとA点との間、定電圧化回路3
3,34はA点とV5inとの間の電圧で動作し、消費
電力が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単純マトリクス形
液晶表示パネルなどの表示装置駆動用電圧発生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、単純マトリクス形液晶表示装
置やMIM(Metal Insulator Metal)表示装置など
は、6種類のレベルの電圧を駆動回路に供給して、6レ
ベル駆動方式によって交流化した時分割駆動を行ってい
る。これらの電圧は、表示装置を構成するシステム内で
使用している論理回路のロジック電源電圧よりも高い2
種類の電圧間を電源として、抵抗分圧によって分圧し、
もしくは分圧した電圧をボルテージホロア接続した演算
増幅器を介して液晶駆動回路に供給している。典型的な
先行技術については、たとえば株式会社日立製作所発行
の「日立 LCDドライバLSIデータブック」199
0年3月版第61、62および286頁や、三洋電機株
式会社発行の「1990年 三洋半導体データブック
産業機器集積回路 Vol.4定電圧分限編」の第18
3および184頁の「LA5311M」などに詳細に説
明されている。
【0003】図12は、典型的な先行技術による6レベ
ル駆動用の電圧発生装置の電気的構成を示す。液晶駆動
に必要な電圧は、V0in,V5inとして外部から供
給され、これを元に抵抗1〜5で分割して4種類の電圧
を作る。抵抗分割によって作られた電圧は、ボルテージ
ホロア接続された4個の演算増幅器11〜14によって
低インピーダンス化させ、電圧V1,V2,V3,V4
を作る。これらの電圧に外部から供給されているV0,
V5を加えた6種類の電位を発生して、液晶表示装置に
供給する。なお、V0>V1>V2>V3>V4>V5
であり、V0の電圧より高い電圧と、V5の電圧より低
い電圧とを供給して、V0およびV5の両電圧も演算増
幅器によって発生させる場合もあるけれども、図12で
示す回路が基本的な最小構成であるために説明を省略す
る。
【0004】このような演算増幅器を用いた液晶表示装
置において、消費電力を低減する方法としては、特開平
5−313612の「液晶表示装置および電子機器」の
図1に示すような構成や、また特開平5−150736
の「インピーダンス変換回路」を複数個用いる方法が提
案されている。
【0005】なお、抵抗分割のみで駆動電圧を発生させ
るか、演算増幅器によるボルテージホロアを追加するか
否かは、駆動する液晶パネルの静電位容量の大きさ、時
分割駆動数や駆動デューティなどに基づく駆動ライン数
によって決定される。抵抗分割単独で電圧供給する場合
は、比較的小さな表示パネルの場合に限られ、ボルテー
ジホロアを追加する方が一般的である。ボルテージホロ
アとして用いる演算増幅器は、前述のような抵抗分割さ
れる供給電圧V0,V5間を、電源電位および接地電位
として動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12に示すように、
演算増幅器11〜14がボルテージホロア接続されてい
る場合は、電圧を単に抵抗1〜5によって分割して駆動
電圧を得る構成と比較して、ブリーダ抵抗1〜5に流す
電流を大幅に低減することができ、出力電圧の精度を向
上することができる。しかしながら、図12の構成は以
下述べるような理由によって消費電力の増大を招いてい
る。
【0007】(1)演算増幅器11〜14への電源供給
は、外部から供給される最大の電位差を有する端子V0
inおよびV5in間で行われている。この電圧と出力
電圧V1〜V4との差が大きいので、この電位差はシリ
ーズレギュレータとして搭載している演算増幅器11〜
14内で熱として消費される。たとえば、V3端子から
電流を供給する場合には、電源の端子V0inから電流
が供給され、その間の電位差であるV0−V3の電圧
と、V3への供給電流との積で表される電力が熱となっ
て演算増幅器13内で消費されることとなる。
【0008】(2)演算増幅器11〜14自身の自己消
費電流が大きいため、液晶表示装置へ供給する電力とは
無関係に常時一定の電力を熱として消費する。
【0009】また分割抵抗のみで駆動電圧を発生する方
法は、簡便な構成が可能である反面、電圧出力インピー
ダンスを低く抑える必要もある関係上、分割抵抗の抵抗
値を大きくすることができず、液晶装置で消費する電力
よりも分割抵抗内で熱として消費する電力の方が極めて
大きくなることになる。
【0010】図13および図14は、単純マトリクス構
成のコモン電極およびセグメント電極を駆動する電圧波
形をそれぞれ示す。図14に示すセグメント側駆動波形
のうち、(a)は白表示を行う液晶非点灯時、(b)は
黒表示を行う全面点灯時、(c)は千鳥表示を行う行方
向に点灯および非点灯を繰返す場合をそれぞれ示す。図
15(a),(b),(c)は、図14(a),
(b),(c)に対応して、各場合に液晶パネル内に流
れる電流の解析結果の概要を示す。図15から判るよう
に、液晶表示装置内の電流は必ずしも最大供給電圧V0
−V5間で流れるのではなく、たとえば図15(c)の
Iのように、V0−V2間もしくはV3−V5間を流
れる電流もある。特にこのIは、液晶表示列方向の点
灯/非点灯の繰返しが多くなればなるほど大きくなる電
流であり、全体に対する比も極めて多い。それに対し、
I,I′,I″で示す電流は、コモン出力の行選
択パルスに伴う電流であって、表示画面による電流値の
影響はあまり大きくない。
【0011】一方、これらの電流を供給する駆動電圧発
生回路である図12の演算増幅器11〜14の電源ライ
ンも含めて正確に記述し、V0−V2間にZ1のインピ
ーダンスを有する負荷21、V3−V4間にZ2のイン
ピーダンスを有する負荷22をそれぞれ挿入した場合の
電流の流れを図16に示す。この場合、演算増幅器11
〜14は同一特性のものを使用し、無負荷時の電流をI
s、負荷21に流れる電流をIz1、負荷22に流れる
電流をIz2とし、演算増幅器11〜14内の制御電流
を無視する。また、分割抵抗1〜5の抵抗値Rは極めて
大きいとして、分割抵抗1〜5に流れる電流は無視す
る。なお負荷21,22は、一方の負荷21が接続され
ているときは他方の負荷22が切離されており、逆に一
方の負荷21が切離されているときは他方の負荷22が
接続されている動作を、同一の時間的割合で交互に繰返
すものとする。
【0012】この場合、V0−V5間で消費する平均電
力は、 Ps=(V0−V5)×{4Is+(Iz1+Iz2)/2} …(1) となる。一方、負荷に有効に消費される電力は、 Pz={(V0−V2)×Iz1+(V3−V5)×Iz2}/2 …(2) で表される。ここで理想的には、 Iz1=Iz2 …(3) であり、また分圧比より、 (V0−V2)/(V0−V5)=(V3−V5)/(V0−V5)=2/b …(4) であることによって、 電力変換効率=Pz/Ps=2×Iz1/{b×(4Is+iz)} …(5) となり、極めて変換効率が低いことが解る。
【0013】なお、特開平5−313612の先行技術
では、無負荷時における演算増幅器内の自己消費電流を
減らす構成が開示されている。また特開平5−1507
36においては、演算増幅器内の自己消費電流を減らす
ための構成が開示されている。いずれも上述の式で示す
電流Isのみの低減を行って、電圧については考慮され
ていないため、消費電力の低減が不充分となる。さら
に、自己消費電流を低減するために、演算増幅器の回路
構成が複雑化してしまう。
【0014】本発明の目的は、簡単な回路構成で消費電
力を低減することができる表示装置駆動用電圧発生装置
を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、直流電源から
供給される入力電圧を分圧して、表示装置を交流駆動す
るために必要な複数種類の駆動電圧を発生する表示装置
駆動用電圧発生装置において、入力電圧のほぼ1/2に
中間電圧を補正する電位補正手段と、電位補正手段の出
力電圧を、電流の流出および流入の繰返しに対する変動
を抑制することによって保持する電荷蓄積手段と、入力
電圧の高電位側と電位補正手段の出力側との間に接続さ
れ、高電位側電圧と中間電圧との間の駆動電圧を発生す
る高電位側駆動電圧発生手段と、電位補正手段の出力側
と入力電圧の低電位側との間に接続され、中間電圧と低
電位側電圧との間の駆動電圧を発生する低電位側駆動電
圧発生手段とを含むことを特徴とする表示装置駆動用電
圧発生装置である。 本発明に従えば、入力電圧をほぼ1/2に分圧する電位
補正手段からの中間電圧を電荷蓄積手段によって保持す
るので、容量性の表示装置を駆動する電力を有効に利用
することができ、電圧降下に伴う電力消費を低減するこ
とができる。高電位側駆動発生手段および低電位側駆動
電圧発生手段の耐圧も低くすることができるので、簡単
な構成で消費電力を低減することができる。
【0016】また本発明の前記電荷蓄積手段は、コンデ
ンサによって出力電圧変動を抑制することを特徴とす
る。 本発明に従えば、電荷蓄積手段としてコンデンサを用い
るので、回路構成の複雑化を招くことなく、消費電力の
低減を図ることができる。
【0017】また本発明の前記高電位側駆動電圧発生手
段および前記低電位側駆動電圧発生手段は、演算増幅器
によって駆動電圧を安定化することを特徴とする。 本発明に従えば、演算増幅器を用いて高電位側駆動電圧
発生手段および低電位側駆動電圧発生手段をそれぞれ安
定化して、低インピーダンス化することができるので、
抵抗分割によって電位を発生させる際の消費電力を小さ
くることができる。
【0018】また本発明の前記高電位側駆動電圧発生手
段および前記低電位側駆動電圧発生手段は、駆動電圧の
安定化用に個別のトランジスタ素子を含むことを特徴と
する。 本発明に従えば、個別のトランジスタ素子を利用し
て、電源電圧と出力電圧との差が小さい場合において
も、有効に表示装置駆動用の電圧を発生させることがで
きる。
【0019】また本発明の前記電位補正手段は、入力電
圧の分圧を行うための定電圧ダイオードを備えることを
特徴とする。本発明に従えば、中間電圧補正に通常は高
インピーダンス状態となる定電圧ダイオードを用いるの
で、消費電流を極力低減することができる。
【0020】また本発明の前記電位補正手段は、入力電
圧を分圧して中間電圧を発生する抵抗分圧回路と、中間
電圧を低インピーダンス化する個別トランジスタによる
バッファ回路とを備えることを特徴とする。 本発明に従えば、電位補正手段で電荷蓄積手段の電位変
動を、駆動電圧の電圧値によらず、任意の範囲に設定す
ることができ、電位補正手段で消費する電力も小さくす
ることができる。
【0021】また本発明の前記高電位側駆動電圧発生手
段および前記低電位側駆動電圧発生手段は、液晶表示装
置を駆動するために必要な6種類の電圧のうちの4種類
の駆動電圧を発生することを特徴とする。 本発明に従えば、液晶表示装置を駆動するために必要な
6種類の電圧のうちの4種類の駆動電圧を、簡単な構成
で電力消費が極めて少ない状態で発生することができ
る。
【0022】また本発明の前記高電位側駆動電圧発生手
段および前記低電位側駆動電圧発生手段は、1/4バイ
アス駆動用の駆動電圧を発生することを特徴とする。 本発明に従えば、1/4バイアスの高いバイアス比にお
いても、消費電力を著しく低減させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1の形
態の基本的な電気的構成を示す。電源から液晶表示装置
を駆動するために必要な電圧が、V0inの+側電位
と、V5inの−側電位との差として与えられる。分圧
回路30は、与えられた電圧を分圧して、4種類の電圧
Vd1,Vd2,Vd3,Vd4を発生する。各電圧V
d1〜Vd4は、定電圧化回路31,32,33,34
によって定電圧化され、駆動電圧V1,V2,V3,V
4をそれぞれ出力する。高電位側のV0inはそのまま
最高電位V0として導出され、定電圧側のV5inは最
低電位V5としてそのまま導出される。定電圧化回路3
1〜34は、V1,V2,V3,V4をそれぞれ出力端
子に対して電流供給し、および出力端子からの電流吸込
みが可能である。電流供給の場合には、+電源ラインV
0inからの電流を定電圧化したシリーズレギュレータ
として動作し、電流吸込みの場合には出力端子から−電
源ラインV5inに対して電流を放出し、出力電圧を一
定に保つ働きをする。
【0024】また、電荷蓄積手段35は、電池やコンデ
ンサなどで構成される。定電圧化回路31および32の
電流供給源としては、+側電源をV0ライン、−側電源
を電荷蓄積手段35にそれぞれ接続する。また定電圧化
回路33および34の電流供給源としては、+側電源を
電荷蓄積手段35、−側電源をV5ラインにそれぞれ接
続する。ここで定電圧化回路31および32の−電源
側、定電圧化回路33および34の+電源側の接続点を
A点とする。A点にはさらにV0およびV5を電源とす
る電位補正手段36が接続され、A点の電位がV0の電
位とV5の電位との中間的な電位を保持するように機能
する。
【0025】A点の電位が電位補正手段36によってV
0−V5間の中間電位に調整されているとすると、定電
圧回路31〜34の各回路の無負荷時の電源電流は、そ
れぞれ同一電流ISとなり、電荷蓄積手段35の接続さ
れているA点には、流込む電流および流出す電流がとも
に同一電流となって、A点の電位の変化は発生しない。
このような図1の構成は、全体として液晶表示装置の駆
動電圧発生装置37として機能する。
【0026】図2は、図1の駆動電圧発生装置37を用
いて液晶パネル40を駆動するための簡略化した電気的
構成を示す。液晶パネル40は、液晶材料を挟んだn個
のセグメント電極41とm個のコモン電極42とで構成
される。セグメント電極41には、V0,V2,V3,
V5の4種類の電圧を選択切換可能なセグメントドライ
バ43が接続される。コモン電極42には、V0,V
1,V4,V5の4種類の電圧を選択切換え可能なコモ
ンドライバ44が接続されている。さらにセグメントド
ライバ43とコモンドライバ44とには、駆動電圧発生
装置37によって、V0,V1,V2,V3,V4,V
5の6レベルの電圧が供給される。このような回路構成
は、必ずしも全部が独立している必要はなく、セグメン
トドライバ43およびコモンドライバ44、さらには駆
動電圧発生装置37自体を、1つの半導体集積回路に集
積することもできる。
【0027】図2に示す液晶表示装置内の電流は、前述
したように、図15に示すような負荷の変動を伴う。こ
の中で、従来技術として説明したような図15(c)の
電流のうちのIに着目すると、交流化(+)期間はV
0−V2間を流れる電流、交流化(−)期間はV3−V
5間を流れる電流に該当する。
【0028】このような電流を消費する負荷をモデル化
し、従来技術と同様に、本発明の実施のこの形態による
液晶駆動電圧発生装置への電流経路動作を図3によって
説明する。図3(a)はV0−V2間に負荷51が接続
されているとき、図3(b)はV3−V5間に負荷52
が接続されているときをそれぞれ示す。図3(a)のよ
うに、V0−V2間に接続された負荷51に電流IZ1
が流れると、V2から定電圧回路32へ流込む電流IZ
1は、定電圧回路32の−電源ラインを介して、IS+
IZ1としてA点に供給される。このとき、他の定電圧
化回路31,33,34の電源電流は+電源と−電源と
もにISであるため、A点の電流は次の第6式および第
7式によって表される。
【0029】 流入電流=2IS+IZ1 …(6) 流出電流=2IS …(7) 超過して流入した電流IZ1は、定電圧化回路33およ
び34では消費されず、電荷蓄積手段35に電荷として
蓄積される。一方、図3(b)に示すように一定時間後
負荷51を切離し、負荷52が接続されると、今度はV
3−V5間でIZ2の電流が流れる。この電流は、同様
に、V0ラインからは供給されずに、電荷蓄積手段35
に蓄積された電荷から供給される。理想的には、液晶負
荷である負荷51および52は同一特性であるため、I
Z1およびIZ2も同一となる。したがって、このよう
な、電荷サイクルが繰返し加わった場合においても、こ
の動作が繰返される。なお、このとき電荷蓄積手段35
では、充電と放電とを繰返すため、A点の電位はV0−
V5間の中間電位付近で、図4のように変動をしながら
安定する。
【0030】このとき、 IZ1=IZ2=IZ …(8) とすると、図3(a)および図3(b)の状態を繰返す
回路全体での消費電力は、次の第9式のようになる。
【0031】 PS=(V0−V5)×(2IS+IZ) …(9) したがって、前述の従来方式で示した回路での消費電力
の比を取ると、
【0032】
【数1】
【0033】で表される。ここで、定電圧化回路31〜
34の無負荷時の消費電流が従来と同一、すなわち次の
第11式が成立つとすると、 Is=IS …(11) 従来方式の1/2の消費電力で同一負荷を駆動すること
ができることとなる。
【0034】図5は、図1の基本構成を実現する本発明
の実施の第1の形態の電気的構成を示す。同一特性の演
算増幅器61,62,63,64は、ボルテージホロア
を構成し、図1の定電圧化回路31〜34を実現する。
抵抗71,72,73,74,75は、V0とV5との
間の電圧の分圧回路30を構成する。抵抗71,72,
74,75については同一の抵抗値Rを有する。抵抗7
3は5以上の整数bを用いて、(b−4)Rとして表さ
れる抵抗値を有する。実線で示すコンデンサ79が電荷
蓄積手段35の主要な構成要素である。破線で示すコン
デンサ80をさらに加えることも有り得る。抵抗81お
よび82は、B点の電圧の電位補正手段36として用い
られ、抵抗81および82は同一抵抗値であってもよ
い。なお破線で示したコンデンサ80は、V0−V5間
の電圧投入時に、B点の電位を、V0−V5間の中間電
位にスムーズに移行させるための分圧用コンデンサであ
る。電位補正のために用いている抵抗81,82の抵抗
値を極端に大きくする場合や、演算増幅器61〜64の
消費電流が極端に小さい場合、あるいは演算増幅器61
〜64に対して電源電圧を越える電圧入力を印加するこ
とができない場合には付加する方がよいけれども、本発
明の基本動作の説明上は必ずしも必要がないため、以下
の説明ではコンデンサ80がないものとして進める。
【0035】駆動電圧発生装置37に負荷として液晶表
示装置を接続する場合の説明の前に、液晶表示装置内で
の電荷の動きについてさらに説明を加える。液晶内で
は、従来技術として説明したように、非常に複雑な電荷
の移動が発生する。この移動方向については図15に示
しているけれども、さらに具体的な例として、図2に示
すような液晶表示パネル40において、液晶材料がST
Nでセグメント電極数n=320、コモン電極数m=2
40の場合、すなわち320×240のドットマトリク
ス構成のSTNパネルを動作させた場合を想定して、図
15に示すような各電流値がどの程度になるかを概算す
る。なお、計算はあくまでも概算であり、一部省略して
ある。試算に用いる液晶パネル40の仕様は、次の表1
であると仮定する。
【0036】
【表1】
【0037】1ドットあたりの容量は、点灯時は次の第
12式、非点灯時は次の第13式で求められる。
【0038】 Con=10×(8.8×10-12)×(0.3×0.3×10-6)/(6×10-6) =1.32×10-12〔F〕=1.32〔pF〕 …(12) Coff=5.3×10-13〔F〕=0.53〔pF〕 …(13) まず、図15(a)で示す全面非点灯表示の場合におい
て、V1−V2間の電流Iは、液晶の交流化時にコモ
ンとセグメントとの間で発生する電荷の移動であり、次
の第14式のようになる。
【0039】 I=Fm×Coff×H×V×2×(V0−V5)/b =1120×5.3×10-13×320×240×2×16.5/10 =1.5×10-4〔A〕=0.15〔mA〕 …(14) 図15(a)で示すV1−V5間の電流Iは、次の第
15式のようになる。
【0040】 I=(f×I/D)×(Coff×V)×(V0−V5)×(b−1)/b =(70×240)×(5.3×10-13×240)×16.5×9/10 =3.2×10-5〔A〕=0.032〔mA〕 …(15) さらに図15(b)で示す全面点灯表示の場合におい
て、V0−V1間の電流Iは、次の第16式のように
なる。
【0041】 I=Fm×Con×H×V×2×(V0−V5)/b =1120×1.32×10-12×320×240×2×16.5/10 =3.7×10-4〔A〕=0.37〔mA〕 …(16) 同じく図15(b)のV1−V5間の電流I′は次の
第17式のようになる。
【0042】 I′=(f×1/D)×(Con×V)×(V0−V5)×(b−1)/b =(720×240)×(1.32×10-12×240)×16.5×9/10 =7.9×10-5〔A〕=0.079〔mA〕 …(17) また、図15(c)のV0−V2間を流れる電流I
は、セグメント側が最大周波数で点灯と非点灯とを繰返
した場合のものとすると、次の第18式のようになる。
【0043】 I=1/2×(f×1/D)×(Con+Coff)/2×H×V×2×(V0−V5)/b =1/2×(70×240)×(0.53+1.32)×10-12/2×320×240×2×16.5/10 =1.97×10-4〔A〕=1.97〔mA〕 …(18) 以上より判るように、V1−V5間で流れる電流は、表
示システム全体では比較的少ない。一般的な表示を考え
た場合、上述のようなI、IとI、I′および
Iで示した電流を最大値とする電流が複合的に流れる
ことになる。特に画面上の点灯/非点灯の繰返しが多く
なればなるほど、Iの電流が支配的となり、他の電流
要素、特にV1−V5間の電流は無視できる程度となる
ことになる。
【0044】以上のシュミレーションを元に、発明の実
施の第1の形態の説明に戻る。一般的な液晶表示の場合
として、理解しやすいように図15(c)のような経路
を取る電流を要求する負荷をモデル化し、各演算増幅器
61〜64の電源ラインに流れる電流を図6に示す。図
6(a)は図15(c)で示す交流化(+)期間の場合
のモデル、図6(b)は交流化(−)期間のモデルであ
る。図6(a)において、負荷83,84,85,86
は液晶パネル内で想定される負荷であり、それぞれ図1
5(c)に示すI′,I″I′,の電流に対応
した負荷である。
【0045】なお、液晶表示装置においては、液晶材料
に直流電圧が印加されるのを防ぐため、交流化(+)
と、交流化(−)期間は交互に繰返され、単位時間あた
りの交流化(+)期間と、交流化(−)期間とは同じ割
合になるように駆動される。
【0046】説明の前提として、B点は中間電位を取っ
ているものとする。B点が中間電位を取る過程は、以下
のように説明することができる。
【0047】まず、V0−V5間の電源投入時において
は、コンデンサ79はV5の電位である。その後、演算
増幅器61と62とに流れる電流によって、コンデンサ
79の充電が行われる。B点の電位が次第に上昇するに
つれて、演算増幅器61と62とを介してコンデンサ7
9を充電する電流が減少するとともに、演算増幅器63
と64とにより、放電する電流も増える。最終的にB点
の電位はV0−V5間の中間電位になった時点で、演算
増幅器61と62と63と64との電流は同一となる。
この動きとともに抵抗81と82とによって、中間電位
を保つ用に微小な補正電流も流れ、B点は中間電位を確
保する。
【0048】この状態で、交流化(+)期間を前提とし
て、図6(a)のような負荷を取った場合を想定する。
インピーダンスZ3,Z4,Z5,Z6をそれぞれ有す
る負荷83,84,85,86に流れる電流をそれぞれ
IZ3,IZ4,IZ5,IZ6とすると、V0,V
1,V2,V3,V4,V5の各電圧ラインから供給さ
れる電流は、次の表2に示すようになる。
【0049】
【表2】
【0050】ここで、次の第19式、 IZ3+IZ4−IZ5>0 …(19) すなわち負荷に供給する電流が流れているとすると、各
演算増幅器61〜64の+電源および−電源に流れる電
流は、図6(a)に示すように、次の表3で表される。
【0051】
【表3】
【0052】B点に流入および流出する電位を差引きす
ると、IZ3+IZ6が流入することとなり、結果的に
コンデンサQに電荷として蓄積される。なお、次の第2
0式が成立する場合には、 IZ3+IZ4−IZ5<0 …(20) 演算増幅器61の電源ラインは+電源側がIS、−電源
側がIS−(IZ3+IZ4−IZ5)となる。ただし
−(IZ3+IZ4−IZ5)は>0となり、さらにコ
ンデンサ79に蓄積される電荷は、−(IZ3+IZ4
−IZ5)だけ増えることになるけれども、この場合の
説明は省略する。
【0053】一方、交流化(−)期間の負荷は、図6
(b)のようにモデル化することができる。このとき、
インピーダンスZ7,Z8,Z9,Z10をそれぞれ有
する負荷87,88,89,90に流れる電流をそれぞ
れIZ7,IZ8,IZ9,IZ10とすると、V0,
V1,V2,V3,V4,V5の各電圧ラインから供給
される電流は次の表4に示すようになる。
【0054】
【表4】
【0055】ここで−(IZ7+IZ8−IZ9)<0
すなわち負荷から、電流を吸込む方向であるとすると、
各演算増幅器の+電源および−電源にそれぞれ流れる電
流は次の表5に示すようになる。
【0056】
【表5】
【0057】B点に流入する電流および流出する電流を
差引きすると、結果的にIZ7+IZ10の電流がB点
より流出することになる。
【0058】ここで、液晶の駆動電圧発生装置37にお
いて、V0−V1、V1−V2、V3−V4、V4−V
5の各電位差は同じになるように設計されており、理想
的にはZ3=Z7、Z4=Z8、Z5=Z9、Z6=Z
10と考えられる。したがって、B点に交流化(+)期
間に流入する電流IZ3+IZ6と、交流化(−)期間
にB点から流出する電流IZ7+IZ8とは等しいこと
となる。
【0059】したがって、V0−V5間で流れる電流
は、V0から供給される電流にのみ着目すると、交流化
(+)期間のときの電流として、次の第21式が得られ
る。
【0060】 I+=(IZ5+IZ6)+(IS+IZ3+IZ4−IZ5)+IS =2IS+IZ3+IZ4+IZ6 …(21) また交流化(−)期間のとき、 I-=2IS+IZ8 …(22) の電流が流れることとなる。交流化(+)と交流化
(−)との期間は、交互に繰返されるため、平均電流I
AVEは、次の第23式で表される。
【0061】 IAVE=(I++I-)/2=2IS+IZ4+(IZ3+IZ6)/2 …(23) 一方、従来方式での平均電流は、次の第24式で表さ
れ、従来方式との比は次の第25式で表される。
【0062】 IAVE(従来)=4IS+IZ3+IZ4+IZ6 …(24)
【0063】
【数2】
【0064】前述のように、IZ4はIZ3に比較して
小さいこと、また点灯/非点灯を繰返す比率が大きいほ
ど、IZ6の比率が極めて大きくなることを考えると、
標準的な表示の場合はこの比が限りなく1/2に近いも
のとなる。
【0065】本発明の実施のこの形態で、電荷蓄積手段
35として用いているコンデンサ79の容量は、交流化
時に満足すべき電圧の変動幅ΔVと、流入する電流値を
積分した移動電荷量ΔQとの関係から次の第26式のよ
うに最低値が決定される。
【0066】 C=ΔQ/ΔV …(26) たとえば前述の液晶パネル40の例では、最も大きな電
荷移動となるIZ6を移動電荷量として計算すると、次
の第27式のようになる。
【0067】 ΔQ=(Con+Coff)/2×320×240×2×(V0−V5)/b =2.2×10-7〔C〕 …(27) したがって、電圧変動幅を1〔V〕に収めようとする
と、次の第28式のような容量値を下限として設定すれ
ばよい。
【0068】 C=2.2×10-7/1=2.2×10-7〔F〕=0.22〔μF〕 …(28) また、電位補正手段36として配置している抵抗81お
よび82は、V0−B点間およびB点−V5間に入って
いるけれども、必ずしもV0−V5間に入れる必要はな
く、分圧した出力電圧間に入れることもできる。たとえ
ばV1−V4間、あるいはV2−V3間に入れた方が、
電位差が小さくなるので、同一抵抗値であればより低電
流にすることができ、B点の電位補正の際の調整能力も
向上させることができる。なおこの電位補正手段36
は、前述の初期状態でのB点の中間電位を設定するとと
もに、以下に説明する目的にも使用する。
【0069】理想的には、V0−V1,V1−V2,V
3−V4,V4−V5間の電圧は同一電圧となるように
設定するけれども、現実的には分圧抵抗のばらつきや演
算増幅器61〜64のオフセット電圧やバイアス電流等
の影響により、必ずしも同一でなくてはならない。この
電圧差が異なると、結果的にIZ3=IZ7,IZ4=
IZ8,IZ5=IZ9,IZ6=IZ10の関係が僅
かではあるが成立しなくなる。したがってこの電流差を
吸収し、B点を常に中間的な電位に補正するような回路
が必要となる。ただし、電流差は生じても、非常に小さ
な値であるので、駆動電圧発生装置37の全体では無視
することができる程度の電流であり、使用する抵抗71
〜75,81,82に比較的大きな抵抗値を使用するこ
とができる。
【0070】なお、前述のモデルに近い320×240
ドットの液晶表示装置について、本発明の実施のこの形
態と従来方式とを比較した結果を次の表6に示す。
【0071】
【表6】
【0072】表6では、実測値も計算値とほぼ同様の結
果が得られている。計算値よりも実測値の方が低減割合
がわずかに大きくなっているけれども、計算上、演算増
幅器の無負荷時の電流値を、従来方式と本発明の実施の
この形態とで同じとしているからである。実際の演算増
幅器の電源電流は、電源電圧が低いほど小さくなる。こ
のことも含めて、ほぼ1/2に電流が低減されているこ
とが判る。
【0073】液晶駆動電源装置において、V0−V5間
の電圧に対するV0−V1間の電圧の比であるバイアス
比(V0−V1)/(V0−V5)が小さいときは、V
0−V1=V1−V2=V3−V4=V4−V5であれ
ば、図5の抵抗81,82の抵抗値を比較的大きくする
ことができる。抵抗81,82は、電位補正手段36と
して用いられるけれども、電圧変動をさほど気にする必
要はない。抵抗値を大きくすれば、V0−V5間の電流
値を小さく抑えることができる。このような、抵抗によ
る電位補正手段36は、非常に安価で簡便に実現可能で
ある。しかしながら、バイアス比が大きくなるにつれ
て、電位補正手段36の電圧精度を高める必要がある。
【0074】図7は、本発明の実施の第2の形態の電気
的構成の概要を示す。本発明の実施のこの形態では、低
電圧ダイオード91,92を用いて、電位補正手段の精
度を高めることができる。各定電圧ダイオード91,9
2のブレークダウン電圧Vzは、次の第29式の条件を
満たすように選ぶ。
【0075】 Vz>(V0−V5)/2 …(29) この回路の動作は、次のようになる。まず、B点の電位
が下がって、次の第30式の条件が成立すると、一方の
定電圧ダイオード81を介してB点に電流が供給され
る。このとき、定電圧ダイオード82は、両端にかかる
電圧がブレークダウン電圧Vz以下であるので、ほとん
どハインピーダンス状態となり、消費電流は大幅に減少
する。
【0076】 (V0−B点電位)≧Vz …(30) 一方、B点の電位が上がった場合は、逆に定電圧ダイオ
ード82がB点の電荷を排出し、結果的にB点の電位は
次の第31式の範囲に収めることができる。
【0077】 Vz≧B点電位≧(V0−V5)−Vz …(31) 特に次の第32式が成立する場合には、V0−V5間の
電流は、リーク電流レベルの低い電流値に抑えることが
できる。したがって、本発明の実施のこの形態の電位補
正手段によれば、無効電流が少なく、精度の良い駆動電
圧発生装置を実現することができる。
【0078】 Vz>B点電位>(V0−V5)−Vz …(32) 図8は、本発明の実施の第3の形態による電位補正手段
の構成を示す。本発明の実施のこの形態では、抵抗9
3,94による分圧回路によってB’点の電位を中間電
位(V0−V5)/2に保ち、NPNトランジスタ95
およびNPNトランジスタ96によるコンプリメンタリ
回路の共通接続されたベースに与える。共通接続された
エミッタ側のB点の電位が下がり、トランジスタ95の
ベース・エミッタ間電圧VBEがオン電圧となると、トラ
ンジスタ95のコレクタからエミッタに対して電流が供
給され、B点の電位を上昇させる。一方、B点の電位が
上がり、トランジスタ96のベース・エミッタ間電圧が
オン電圧となると、トランジスタ96のエミッタからコ
レクタに対して電荷が排出され、B点の電位を下げる。
結果的にB点の電位は、次の第33式の範囲となる。
【0079】 (V0−V5)/2+VBE≧B点電位≧(V0−V5)/2−VBE …(33) バイポーラトランジスタのVBEは0.6V程度であるの
で、B点は(V0−V5)/2±0.6Vの電位を保持
することになる。電位補正手段をこのような構成とする
ことによって、V0−V5間の電圧が変動する場合でも
確実に中間電位を高精度で保持することができる。
【0080】図9は、本発明の実施の第4の形態の構成
を示す。本発明の実施のこの形態は、1/5バイアスで
も動作可能であり、発明の実施の第1の形態よりも高バ
イアスを要するシステムに好適に使用可能である。演算
増幅器97,98は、ボルテージホロアとして低出力イ
ンピーダンスで電圧V1,V4を出力する。PNPトラ
ンジスタ99およびNPNトランジスタ100も、エミ
ッタホロアとして低出力インピーダンス化され、電圧V
2,V3を出力する。抵抗101〜107は分圧抵抗で
あり、コンデンサ108は電荷蓄積手段、抵抗109,
110は電位補正手段である。一般にバイポーラ構成の
演算増幅器で、演算増幅器自体の電源電圧Vccに対
し、制御可能な出力電圧の範囲は、次の第34式のよう
に制限される。
【0081】 1.0V≦出力電圧≦Vcc−1.0V …(34) 駆動デューティとの関係もあるけれども、一般にV0−
V1の電圧は1.5〜2V程度に設定される。発明の実
施の第1の形態の構成で1/5バイアスを実現しようと
すると、V0−V5間の中間電位とV2、もしくはV3
との電位差が0.75〜1V程度しかとれなくなり、そ
のままでは動作させることはできない。CMOS型の演
算増幅器を使用すれば、電源電圧範囲=入力電圧範囲=
出力電圧範囲のいわゆるレール・ツー・レールが満足さ
れるけれども、コスト高となる。
【0082】本発明の実施のこの形態では、分圧回路の
C点およびC’点の電圧がそれぞれ(V2−トランジス
タのVBE)および(V3+トランジスタのVBE)となる
ように、抵抗101〜103によって分圧する。抵抗1
01,102は、同一抵抗値である。さらに、V0とト
ランジスタ99のエミッタとの間は、同一抵抗値を有す
る2本の抵抗104,105を直列に介して接続されて
いる。抵抗104,105の中間接続点が演算増幅器9
7の非反転入力端子に接続されている。同様に、V5と
トランジスタ100のエミッタとの間にも同一抵抗値を
有する2本の抵抗107,108が直列に介在され、中
間接続点と演算増幅器98の非反転入力端子とが接続さ
れる。したがって、V1はV0−V2間を等分圧した電
圧、V4はV3−V5間を等分圧した電圧となり、次の
第35式が得られる。
【0083】 V0−V1=V1−V2=V3−V4=V4−V5 …(35) さらに抵抗値の関係を適切に選択すれば、次の第36式
の条件を設定することができる。
【0084】 (V0−V1)/(V0−V5)=1/5 …(36) このときV3−V5は、当然ながらV0−V1となり、
前述のように最小で1.5Vしかとれなくても、トラン
ジスタのベース・エミッタ間電圧VBEは、0.6V程度
であり、C点とC’点との間の電位差=1.5V−0.
6×2=0.3Vを確保することができるので、動作可
能である。また、V2,V3の定電圧化回路としてトラ
ンジスタ99,100を用いているけれども、V2出力
は電流吸い込みのみ、V3出力は電流出力のみとなるた
めに、動作可能である。
【0085】図10は、本発明の実施の第5の形態の構
成を示す。本発明の実施のこの形態は、バイアス比がさ
らに高い場合、またV2,V3の電流負荷の変動が極端
に大きい場合などに好適に使用可能である。本発明の実
施のこの形態は、図5の発明の実施の第1の形態に類似
するけれども、注目すべきは演算増幅器113,114
がV0−V5間に接続されることである。演算増幅器1
13の出力端子にはトランジスタ115のベースが接続
され、トランジスタ115のエミッタは演算増幅器11
3の反転入力端子に接続される。演算増幅器114とト
ランジスタ116との関係も同様である。このように接
続することによって、演算増幅器113,114とトラ
ンジスタ115,116とを、見かけ上、それぞれ1つ
の定電圧化回路として動作させることができる。すなわ
ち、V2出力は演算増幅器113の非反転入力電圧を高
精度で保持する。
【0086】トランジスタ115のコレクタは、電荷蓄
積手段であるコンデンサ122に接続されている。V2
から吸い込まれる電流は、トランジスタ115のベース
電流を除いて、コンデンサ122へ充電される。ベース
電流は、トランジスタのコレクタ電流/直流増幅率に等
しいため、V2からの電流はほとんどがコンデンサ12
2に蓄積されることとなる。同様な動作が演算増幅器1
14とトランジスタ116との組み合わせでも行われ
る。
【0087】このとき、V2とB点電位、もしくはB点
電位とV3との間の最低電位差はトランジスタのコレク
タ飽和電圧で決定される。電流値により大きく変化する
けれども、低電流の場合、コレクタ飽和電圧は0.1V
程度であり、極めて低い電位差であっても安定化した電
圧出力が可能である。
【0088】なお、本発明の実施のこの形態では、演算
増幅器113,114が、V0−V5間を電源として動
作するので、演算増幅器1個の無負荷時電流値ISの分
が増加することになる。すなわち、次の第37式となる
けれども、従来回路に対する優位性は有している。な
お、B点の電位補正手段は、極めて高精度が必要になる
ので、V2,V3間に接続する抵抗123,124によ
って実現する必要がある。
【0089】
【数3】
【0090】図11は、本発明の実施の第6の形態の構
成を示す。本発明の実施のこの形態は、1/4バイアス
の高バイアスにする場合に好適である。抵抗127〜1
30は同一抵抗値であり、分圧手段と電位補正手段とを
兼ねる。ここで、V2=V3であり、電流供給と電流吸
い込みとを同一の出力ラインで行うので、演算増幅器な
どを介さずに、直接コンデンサ131で受けるようにし
ている。この電圧変動は数10mV程度に押え込む必要
がある。コンデンサ131の容量Cの算出方法は、発明
の実施の第1の形態で説明したものと同様である。本発
明の実施のこの形態による改善効果は、次の第38式に
よって与えられる。
【0091】
【数4】
【0092】いずれにしても改善の効果は認められる。
1/3〜1/4デューティ程度の比較的小形の表示装置
の場合において1/4バイアスが用いられるため、液晶
で消費する電流よりも演算増幅器の無負荷時の電流の方
が支配的となる場合もあり、システムによっては電力低
減効果が1/3に近い場合が有りうる。
【0093】なお、以上説明した各発明の実施の形態で
は液晶表示装置を駆動するようにしているけれども、エ
レクトロルミネセント(略称「EL」)表示装置なども
同様に駆動することができる。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来の熱
としていた消費していた電力を、電荷蓄積手段に一次的
に蓄えて、表示装置を駆動するための電力として有効に
利用し、消費電力の低減を図ることができる。また高電
位側駆動電圧発生手段および低電位側駆動電圧発生手段
に印加される電圧が全体の入力電圧の約1/2となるの
で、半導体素子などの耐圧を低下させ、半導体集積回路
としての集積度を向上させたり、コストダウンを図るこ
とができる。
【0095】また本発明によれば、コンデンサを電荷蓄
積手段として用いて、簡単な構成で消費電力を低減する
ことができる。
【0096】また本発明によれば、演算増幅器を用いて
低インピーダンスで表示装置駆動用電圧を発生すること
ができ、しかも演算増幅器に印加される電源電圧が供給
電圧の1/2程度となって消費電力や発生する熱を削減
することができる。
【0097】また本発明によれば、駆動電圧の安定化用
に個別のトランジスタ素子を利用するので、電源電圧と
出力電圧との差が小さい場合であっても、高精度で駆動
電圧を出力することができ、消費電力の低減が可能とな
る。
【0098】また本発明によれば、定電圧ダイオードを
用いて、中間電圧発生を行うので、簡単な構成で電位変
動の精度を向上させることができ、消費電力を極力小さ
くすることができる。
【0099】また本発明によれば、中間電圧を抵抗分圧
回路によって任意に設定し、個別トランジスタ素子によ
るバッファ回路によって低インピーダンス化して出力す
ることができるので、出力電圧の精度を向上し、消費電
力の低減を図ることができる。
【0100】また本発明によれば、液晶表示装置を駆動
するための4種類の駆動電圧を高精度でしかも低消費電
力で発生させることができる。液晶表示装置がたとえば
電池駆動などの場合は、電池を長持ちさせ、液晶表示装
置を含む電子機器の利便性を向上させることができる。
【0101】また本発明によれば、液晶表示装置を1/
4のバイアスで高いバイアス比で駆動しても、消費電力
を1/3程度に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の基本的構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1の発明の実施の形態を使用する液晶表示装
置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の動作状態で流れる電流を示すブロック図
である。
【図4】図1のA点の電位変化を示すグラフである。
【図5】図1の発明の実施の形態の電気回路図である。
【図6】図5に負荷を接続した場合に流れる電流を示す
電気回路図である。
【図7】本発明の実施の第2の形態の電位補正手段の電
気回路図である。
【図8】本発明の実施の第3の形態の電位補正手段の電
気回路図である。
【図9】本発明の実施の第4の形態の電気回路図であ
る。
【図10】本発明の実施の第5の形態の電気回路図であ
る。
【図11】本発明の実施の第6の形態の電気回路図であ
る。
【図12】従来の液晶駆動電圧発生装置の電気回路図で
ある。
【図13】液晶パネルのコモン電極を駆動する電圧を示
す波形図である。
【図14】液晶パネルのセグメント電極を駆動する電圧
を示す波形図である。
【図15】交流化駆動時に液晶パネルに流れる電流を示
す模式図である。
【図16】図12の構成で負荷を駆動する際に流れる電
流を示す電気回路図である。
【符号の説明】
30 分圧回路 31〜34 定電圧化回路 35 電荷蓄積手段 36 電位補正手段 40 液晶パネル 41 セグメント電極 42 コモン電極 43 セグメントドライバ 44 コモンドライバ 61〜64,97,98,111〜114,125,1
26 演算増幅器 79,108,122,131 コンデンサ 91,92 定電圧ダイオード 95,96,99,100 トランジスタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から供給される入力電圧を分圧
    して、表示装置を交流駆動するために必要な複数種類の
    駆動電圧を発生する表示装置駆動用電圧発生装置におい
    て、 入力電圧のほぼ1/2に中間電圧を補正する電位補正手
    段と、 電位補正手段の出力電圧を、電流の流出および流入の繰
    返しに対する変動を抑制することによって保持する電荷
    蓄積手段と、 入力電圧の高電位側と電位補正手段の出力側との間に接
    続され、高電位側電圧と中間電圧との間の駆動電圧を発
    生する高電位側駆動電圧発生手段と、 電位補正手段の出力側と入力電圧の低電位側との間に接
    続され、中間電圧と低電位側電圧との間の駆動電圧を発
    生する低電位側駆動電圧発生手段とを含むことを特徴と
    する表示装置駆動用電圧発生装置。
  2. 【請求項2】 前記電荷蓄積手段は、コンデンサによっ
    て出力電圧変動を抑制することを特徴とする請求項1記
    載の表示装置駆動用電圧発生装置。
  3. 【請求項3】 前記高電位側駆動電圧発生手段および前
    記低電位側駆動電圧発生手段は、演算増幅器によって駆
    動電圧を安定化することを特徴とする請求項1または2
    記載の表示装置駆動用電圧発生装置。
  4. 【請求項4】 前記高電位側駆動電圧発生手段および前
    記低電位側駆動電圧発生手段は、駆動電圧の安定化用に
    個別のトランジスタ素子を含むことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の表示装置駆動用電圧発生装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電位補正手段は、入力電圧の分圧を
    行うための定電圧ダイオードを備えることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置駆動用電圧発
    生装置。
  6. 【請求項6】 前記電位補正手段は、入力電圧を分圧し
    て中間電圧を発生する抵抗分圧回路と、 中間電圧を低インピーダンス化する個別トランジスタに
    よるバッファ回路とを備えることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の表示装置駆動用電圧発生装置。
  7. 【請求項7】 前記高電位側駆動電圧発生手段および前
    記低電位側駆動電圧発生手段は、液晶表示装置を駆動す
    るために必要な6種類の電圧のうちの4種類の駆動電圧
    を発生することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の表示装置駆動用電圧発生装置。
  8. 【請求項8】 前記高電位側駆動電圧発生手段および前
    記低電位側駆動電圧発生手段は、1/4バイアス駆動用
    の駆動電圧を発生することを特徴とする請求項7記載の
    表示装置駆動用電圧発生装置。
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