JPH0910193A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JPH0910193A
JPH0910193A JP7166517A JP16651795A JPH0910193A JP H0910193 A JPH0910193 A JP H0910193A JP 7166517 A JP7166517 A JP 7166517A JP 16651795 A JP16651795 A JP 16651795A JP H0910193 A JPH0910193 A JP H0910193A
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arm
ray
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ray diagnostic
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JP7166517A
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Toru Kobayashi
透 小林
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スライド用走行路の配置を改善し、小型化可能
な構造を比較的簡素に構築する。スライド走行に起因す
る摩耗を抑制する。 【構成】X線診断装置のCアーム保持装置は、X線源及
びその受像系を被検体を挟んで対向する位置に互いに保
持するCアーム10と、このCアーム10を複数の保持
ローラ31…31を介して支持する支持体(ホルダ30
及び支柱から成る)と、この支持体に対しアーム10を
そのアーム10が成す円弧状方向に沿ってスライドさせ
るスライド駆動部32とを備える。アーム10のホルダ
30に対向する側にスライド用走行路SPとして機能さ
せる肩体12を有する開口部(溝)OPを設け、その肩
体12を介してホルダ30にアーム10をスライド可能
に取り付ける。Cアーム10をアルミニウム合金で形成
し、保持ローラ31…31の少なくとも接触面を樹脂で
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線診断装置に係
り、特にX線源およびその受像系を保持する円弧状のア
ーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検体に関するX線画像を取得す
るX線撮影装置においては、X線ビームを照射するX線
装置とその透過X線ビームを入射させる受像系とを互い
に対向した位置に保持するX線撮影系保持装置として、
C字形などの円弧状のアーム部材(以下、「Cアーム」
と呼ぶ)を用いたものが知られている。
【0003】このCアームを備えたX線撮影系保持装置
(以下、「Cアーム保持装置」と呼ぶ)は、例えば図6
に示すように、被検者Pを動かさずに種々の方向からX
線撮影するため、X線装置100及びその受像系101
が取り付けられるCアーム102のほか、そのCアーム
102をスライド可能に支持する支持体103としてホ
ルダ104及び天井据付型の支柱105とを備えてい
る。これらの構成により、Cアーム保持装置は、支持体
103に対してCアーム102をその円弧状方向にスラ
イドさせることにより、X線装置100及びその受像系
101を被検者Pに対して所望の撮影角度を有する位置
に移動させる。
【0004】例えば、図6に示す配置(被検者の対軸方
向に沿う頭側に配置)においては、Cアーム保持装置
は、支柱105に内蔵される回転機構により、ホルダ1
04の軸方向を中心にそのホルダ104に支持されたC
アーム102を回動させる一方、ホルダ104に内蔵さ
れるスライド駆動部106(図7参照)により、ホルダ
104に対してCアーム102をその円弧状方向に沿っ
てスライドさせる。
【0005】ここで、Cアーム102をスライド可能に
保持する方式としては、例えば図7(a)及び(b)に
示すものが知られている。図7(a)は、Cアーム10
2の円弧状方向に直交する方向の2つの側面の背面側
(ホルダ側)に凸部を設け、その凸部をスライド用走行
路107として、ホルダ104に回動自在に取り付けら
れたスライド保持用ローラ(以下、「保持ローラ」と呼
ぶ)108により挟み込んで保持する方式である。また
図6(b)は、Cアーム102の2つの側面の両端側に
凸部を設け、その凸部の対向面側をスライド用走行路1
07として、そのスライド用走行路107間に保持ロー
ラ108を配置して保持する方式である。
【0006】いずれの方式においても、保持ローラ10
8は、Cアーム102の中心が被検者Pに対して移動し
ないように保持するために、Cアーム102と支柱10
5とをつなぐホルダ104に固定されている。また、ス
ライド駆動部106の要部は、ホルダ104内で配置さ
れている。
【0007】さらに、スライド用走行路107を含むC
アーム102は、通常、鋼(ステンレス)系材料で加工
されているため、そのスライド用走行路107に対して
走行時に発生する高面圧にも耐え得るよう、保持ローラ
108も鋼系材料で構成される。また、Cアーム102
については、軽量化を図るためにアルミニウム合金など
の軽合金で加工されたものも知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のCアーム保持装置にあっては、保持ローラ10
4が走行すべき走行路107をCアーム102の外側に
配置したことに起因する物理的な制約があり、この制約
を受けてホルダ104の形態をCアーム102の背面側
から側面側を抱え込むようにして覆う状態に設定しなけ
ればならなかった。従って、Cアーム102の側面側を
覆う幅分、少なくともホルダ104自体の円弧状方向に
直交する方向の幅も増加し、これにより、X線診断装置
全体の幅寸法が大型化してしまう。
【0009】特に、図7に示すように、Cアーム102
の背面から側面をカバーする外側表面はスライド走行時
にホルダ104の内側を通過するので、信号線ケーブル
等が束ねて収納されるダストホース・クランプ等のCア
ーム用の機器110については、内周面側に直接取り付
けるか、又は、内周面側からホルダ104の外側に張り
出すように設けた別途の保持フレーム111に取り付け
る必要があった。いずれにしても、機器110をホルダ
104の外側を通過できるよう浮かせた状態に取り付け
なければならないため、装置全体がさらに大型化すると
いった問題があった。
【0010】このようにCアーム保持装置が大型化する
ことは、その装置をスペースの狭い場所にレイアウトで
きないだけでなく、視覚的にもより圧迫感が増してくる
ことから、検査を受ける患者にとっても心理上、決して
好ましいものでない。
【0011】さらに、幅方向だけでなく奥行き(厚み)
方向に関しても、Cアーム102の外周が閉じた断面で
あったため、その外側にスライド駆動部106をレイア
ウトしなけらばならないといった物理的な制約があっ
た。
【0012】ところで一方、Cアーム102及び保持ロ
ーラ108は互いに鋼製であったため、スライド走行時
に摩耗しやすく、これにより発生する摩耗粉が清潔領域
を犯すと共に、メンテナンス時に摩耗粉を払拭する作業
が頻繁に要求され、必ずしも使い勝手がよいものでなか
った。
【0013】また、上述の軽合金製のCアーム102も
既に知られているけれども、これについても上記スライ
ド走行に起因する摩耗状態を特に意識したものではな
い。
【0014】本発明は、上述した従来技術の問題を考慮
してなされたもので、スライド用走行路の配置を改善
し、小型化可能な構造を比較的簡素に構築できるX線診
断装置を提供することを、第1の目的とする。
【0015】また、スライド走行に起因する摩耗を抑制
可能なX線診断装置を提供することを、第2の目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成さ
せるため、請求項1記載の発明に係るX線診断装置は、
被検体に向けてX線を曝射するX線源と、前記被検体を
透過したX線像を撮像する撮像手段と、前記X線源と前
記撮像手段とが対向するように支持する円弧状のアーム
と、このアームをその円弧方向に沿ってスライドさせる
スライド機構と、このスライド機構を支持する支持体と
を備えた構成とし、前記アームは背面に溝が形成される
ように構成されると共に、前記スライド機構の少なくと
も一部は前記溝内に設けられている。
【0017】また請求項2記載の発明では、前記アーム
は前記溝内に向けて突出させた肩体を備え、かつ、前記
スライド機構は前記肩体をスライド可能に挟持するロー
ラを備えている。
【0018】また請求項3記載の発明では、前記肩体は
前記アームの背面に対して平行に突出した肩体である。
【0019】また請求項4記載の発明では、前記アーム
は一体に形成されたアームである。
【0020】また請求項5記載の発明では、前記支持体
は、前記アームが成す円弧方向に対して直交する方向の
幅が前記アームの背面の幅とほぼ等しく構成されてい
る。
【0021】また請求項6記載の発明では、前記スライ
ド機構は、モータと、このモータの回転を減速する減速
機構とを備え、その減速機構の少なくとも一部は前記溝
内に挿通するように構成されている。
【0022】また請求項7記載の発明では、前記ローラ
の接触面は樹脂で構成されている。
【0023】上記第2の目的を達成するため、請求項8
記載の発明に係るX線診断装置は、被検体に向けてX線
を曝射するX線源と、前記被検体を透過したX線像を撮
像する撮像手段と、前記X線源と前記撮像手段とが対向
するように支持する円弧状のアームと、このアームの一
部を移動可能に挟持するローラを有し且つ前記アームを
その円弧方向に沿ってスライドさせるスライド機構と、
このスライド機構を支持する支持体とを備えた構成と
し、前記アームはアルミニウム合金で構成されると共
に、前記ローラの接触面が樹脂で構成されている。
【0024】また請求項9記載の発明では、前記樹脂は
ポリアミド樹脂である。
【0025】
【作用】請求項1〜7記載の発明に係るX線診断装置に
あっては、アームの背面に溝を形成し、その溝内にスラ
イド機構の少なくとも一部を設けたため、アームをスラ
イド可能に保持する構成をアームの側面側を囲わないで
背面側だけで比較的簡素に構築できる。
【0026】また、請求項8及び9記載の発明に係るX
線診断装置にあっては、スライド機構により、アルミニ
ウム合金で構成されたアームが支持体に対し樹脂で構成
された接触面を有するローラを介してスライドされる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5に基づ
いて説明する。この実施例は、本発明を例えば循環器用
のX線撮影装置に適用したものである。
【0028】図1に示すX線撮影装置は、被検者Pを載
せる寝台1と、この寝台1に載せられた被検者PのX線
画像取得に関するCアーム保持装置2とを備える。ま
た、このX線撮影装置は、寝台1及びCアーム保持装置
2の動作を制御するための所定の制御部(図示しない)
を備えている。
【0029】Cアーム保持装置2は、例えば天井据付型
のもので、寝台1に載せられた被検者Pを挟んで対向す
る位置にX線装置(少なくともX線源を備え、その他の
構成として例えばX線絞りなどを含む)3及びその受像
系(少なくともX線検出器を備え、例えばイメージイン
テンシファイア、光学系、TVカメラなどから成る)4
を互いに対向して保持するCアーム10と、このCアー
ム10をスライド可能に支持する支持体20とを備えて
いる。支持体20は、Cアーム10をその円弧状方向に
沿ってスライド自在に支持するホルダ30と、このホル
ダ30をその軸方向に沿って回動自在に支持する支柱4
0とを備え、その支柱40が室内の天井に取り付けられ
る。
【0030】ここで、本発明に係るアーム構造の原理を
図2に基づき説明する。
【0031】従来のCアーム構造にあっては、スライド
用走行路を円弧状方向に直交する方向の外側へ向けて形
成していた。しかしながら、このCアーム構造において
は、ホルダ30がCアーム外側を覆う形態となってい
た。そこで、本発明では、スライド用走行路をCアーム
の円弧状方向に直交する方向の内側へ向けて形成するC
アーム構造を構築した。
【0032】即ち、Cアーム10は、図2に示す半径方
向に沿う断面でみて見た場合、外側表面に内周側の診断
側表面P1、外周側の背面P2、および2つの側面P
3、P3を有し、その内の背面P2に溝が形成され、そ
の溝内にスライド機構の少なくとも一部を配設可能な構
造となっている。このCアーム構造は、例えば図2に示
す如く、円弧状に延びるベース体11と、このベース体
11のホルダ30に対向する側からそのホルダ30側に
突出して円弧状に延び、且つ、円弧状方向に直交する方
向の内側へ屈曲させて溝(以下、「開口部」に代表させ
る)OPを成すように形成したスライド用走行路用の肩
体12とから形成されている。この肩体12は、例えば
Cアーム10の背面P2に対して平行に突出するように
形成されている。
【0033】ここで、実施例に戻ると、Cアーム10
は、図3及び図4に示すように、ベース体11と、開口
部OPを成す肩体12、12とから一体に成り、例えば
アルミニウム等の軽合金材料(押し出し材)から押出加
工により成形されている。ここで、2つの肩体12、1
2にはスライド用走行路SP、SPが形成されており、
このスライド用走行路SP、SPを介してCアーム10
がホルダ30にスライド可能に取り付けられている。ま
た、Cアーム10には、開口部OPのほか、同軸ケーブ
ル等の信号線13の挿通用のホロー部H1、H1や、軽
量化(肉抜き)用のホロー部H2、H2も設けられてい
る。
【0034】ホルダ30は、少なくともスライド用走行
路13、13をカバー可能な幅、例えばCアーム10と
同一の幅又はそれよりも小さい幅を有する略T字状の本
体を有し、その本体内のCアーム側にスライド保持用の
複数の保持ローラ31…31を取り付けている。また、
このホルダ30には、Cアーム10をその円弧状方向に
沿ってスライドさせるスライド駆動部32が配設されて
いる。
【0035】保持ローラ31…31は、図4に示すよう
に、本体内の上下2か所に固定された支持部材33、3
3により、Cアーム10のスライド用走行路SP、SP
を挟む位置にその円弧状方向に直交する方向の軸を中心
として回動自在に支持されている。ここで、保持ローラ
31…31の少なくとも接触面は、6ナイロン(ポリア
ミド樹脂)を原料として製造されたモノキャストナイロ
ン等の高強度で耐摩耗性の高い工業用プラスチックを成
す樹脂で形成している。これは、ローラの材料選定にお
いて、上述の軽合金製のCアーム10のスライド用走行
路SP、SPに対して摩耗粉発生の起因となる面圧上昇
を抑制可能な材料に着目したためである。
【0036】スライド駆動部32は、図4に示すよう
に、ベルト伝動による駆動機構を適用したもので、制御
部(図示しない)からの駆動信号に基づいて作動するイ
ンダクション・モータやサーボ・モータ等の駆動モータ
34と、この駆動モータ34の駆動軸にベルト伝動部3
4aを介して連結されるモータ回転減速用の減速機(減
速機構)35と、この減速機35に別のベルト伝動部3
5aを介して連結される歯付きプーリ36a及びその歯
に噛み合う動力伝達ベルト36bを有するスライド用の
ベルト駆動装置36とを備えている。動力伝達ベルト3
6bの長手方向の両端部は、本体内の上下2か所に回動
自在に支持されたローラ36c,36cを介してCアー
ム20の開口部OP内の底面に沿う状態でCアーム10
の両端側の取付部15、15に固定されている(図1参
照)。
【0037】支柱40は、その本体内に制御部からの駆
動信号に基づいて作動する駆動モータ等を含む駆動機構
(図示しない)を備え、その駆動機構の動力伝達軸がホ
ルダ30に連結されている。そこで、駆動機構がホルダ
30の軸方向を中心にCアーム10を回転させる。
【0038】次に、本実施例の全体の動作を説明する。
【0039】まず、X線診断システムが起動し、寝台1
の診断位置にある被検者Pの関心部位に対し所望の撮影
位置からX線装置3及び受像系4によるX線撮影を行う
ため、操作者がCアーム保持装置2に指令を与えたとす
る。この指令を受けてスライド駆動部32が駆動し、駆
動モータ34からの動力が減速器35を介してスライド
伝動装置36に伝達される。これにより、歯付きプーリ
36aの回転力が動力伝達ベルト36bを介してCアー
ム10に伝達され、そのCアーム10がホルダ20に対
しスライド用走行路SPを介してスライドされる。この
スライドに際し、樹脂製の保持ローラ31…31の高耐
摩耗性、弾性変形等の特性により、軽合金製のスライド
用走行路13、13に対する面圧上昇が抑制される。
【0040】以上にように本実施例では、Cアーム構造
におけるスライド用走行路の配置に着目し、Cアームに
開口部を成す肩体を設け、その肩体をスライド用走行路
としたため、Cアームの側面側を囲わない簡素なホルダ
構造を構築できる。
【0041】従って、Cアームの構造上の制約を受けて
機器の配置が困難であった側面側を空スペース(露出部
分)としてフリーに利用でき、これにより、例えば開放
された側面側に接触安全スイッチ等の安全装置などを全
周に亘って設けることもできることから、装置の信頼性
が向上すると共に、Cアーム用の取付機器に関する配置
設計上の選択肢も大幅に広げることができる。
【0042】また、側面側を囲わない分、図5(a)に
示すように、従来よりもホルダの幅L1を小さくでき、
例えばCアームと同一又はそれ以下に設定できる。これ
により、図5(b)に示すように、取付フレーム50の
幅も小さくできる(図中の幅L2参照)。従って、装置
全体のコンパクト化を図ることができ、Cアームからホ
ルダが張り出さない構造となって、Cアームの周囲に立
つ人(術者、介添者等)の行動範囲も広がるようにな
る。また、視覚的にも圧迫感を受けることが殆どなくな
るため、例えば装置をみたときに患者等が受けるイメー
ジをより優しいものとなるようにデザインできる。
【0043】さらに、Cアームのホルダ側に開口部を成
す肩体12を設けているので、図5(a)に示すよう
に、開口部OP内にスライド駆動部32を入り込ませる
ことができる。従って、従来ではCアームの外側に全て
レイアウトしていたスライド駆動部をCアーム内に収納
でき、これにより、ホルダの厚さ(全高)も小さく設定
できる。従って、ホルダの幅だけでなくその厚さも小さ
くなって、例えばCアームの回転中心から支柱までの半
径距離を短縮でき、特に回転中心を通る鉛直軸周りにC
アームを回転させる第3の軸をもつ保持装置にあって
は、回転半径が小さくなった分、装置の回転動作時に占
める領域を小さくできる。
【0044】このようにホルダをコンパクト化できるの
で、装置全体でみても幅及び奥行きを小さくでき、従来
と比べて比較的に圧迫感の少ない、見た目にも優しいデ
ザインを構築できると共に、狭い室内スペースでも十分
に配置できることから、装置レイアウト性が大幅に向上
するようになる。
【0045】また、上記実施例では、アルミニウム素材
等の軽合金を用いた押し出し材からCアームを成形し、
この軽合金製のCアームに対して樹脂製の保持ローラを
設けているため、Cアームを軽量化できる利点に加え
て、保持ローラの弾性変形特性により、スライド走行に
関する面圧上昇を抑制でき、これにより、摩耗粉が発生
する事態を大幅に抑制できる。従って、摩耗粉により清
潔領域が汚染される事態、例えば術中に摩耗粉が患者の
上に落ちるといった事態を殆ど回避でき、これにより、
オペレータの負担も大幅に軽減される。また、摩耗粉を
頻繁に払拭する手間も省けることから、メンテナンス性
も大幅に向上するようになる。
【0046】また、保持ローラの弾性特性により、スラ
イド時の走行音自体も金属同志の接触に比べて小さくな
り、この点から品位も向上するようになる。また、スラ
イド用走行路に多少の凹凸があっても走行音を吸収でき
ることから、スライド用走行路を必ずしも切削面のよう
に平滑面に加工しなくても済み、例えば無切削化も可能
となる。従って、スライド用走行路に関する切削工程を
簡略又は省略でき、この点からも生産性が向上するよう
になって、装置を比較的安価に提供できる。
【0047】なお、本実施例ではCアームを一体成形し
てあるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものでは
なく、例えば強度的に問題がないのであればベース体と
肩体とを別体として加工するものでもよい。
【0048】また、本実施例ではCアームを成す肩体を
2つ設けてあるが、本発明は必ずしもこれに限定される
ものではなく、少なくともホルダに対向する側で円弧状
方向に直交する方向の内側へ屈曲させたもので、その屈
曲部分をスライド用走行路として機能させることができ
るものであれば、例えば1つでもよい。また、肩体の形
状についても、上記屈曲部分をスライド用走行路として
機能可能なものであればよい。
【0049】またなお、本実施例ではX線装置及び受像
系を保持する円弧状部材として「Cアーム」を用いたC
アーム保持装置に適用したが、本発明は必ずしもこれに
限定されるものではない。例えば、円弧状部材として天
井吊りの「Ωアーム」を用いた保持装置のスライド部分
にも適用可能である。この場合には、Cアームの薄型化
の効果として、天井の据付高さを低くできる等の利点が
ある。
【0050】また、本実施例では、Cアーム保持装置を
天井据付型としてあるが、本発明は必ずしもこれに限定
されるものではなく、床据付型のものであってもよい。
【0051】また、本実施例では保持ローラを樹脂製と
してあるが、本発明は必ずしもこれに限定されるもので
はなく、例えばCアームと同等のアルミニウムなどの軽
合金であっても上記と同等の効果を発揮させることがで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜7記載
の発明に係るX線診断装置にあっては、アームの背面に
溝を設け、その溝内にスライド機構の少なくとも一部を
設けたため、アームの背面側だけでアームを保持でき、
これにより、アームの側面側を囲わないコンパクトな構
成を構築でき、装置全体を小型化できると共に、例えば
空スペースとなった側面側の有効利用を図ることもでき
る。
【0053】また、請求項8及び9記載の発明に係るX
線診断装置にあっては、アームをアルミニウム合金で形
成し、ローラの接触面を樹脂で形成したため、アームの
スライド走行に起因して生じる摩耗を大幅に抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るX線撮影装置(本発明に係るX線
診断装置)の全体構成を示す概略側面図。
【図2】本発明のアーム構造の原理を説明する概略断面
図。
【図3】図1のA−A線に沿って見た概略断面図。
【図4】Cアーム保持装置の要部構成を示す概略斜視
図。
【図5】従来と比べた装置の小型化効果を説明する図
で、(a)はホルダ自体の説明図、(b)は取付フレー
ムを含む説明図。
【図6】従来のX線診断装置の要部構成を示す概略側面
図。
【図7】図6のB−B線に沿って見た概略断面図で、
(a)はスライド用走行路を挟む位置にローラを配置し
た断面図、(b)はスライド用走行路間にローラを配置
した断面図。
【図8】従来の取付フレームを説明する概略断面図。
【符号の説明】
1 寝台 2 Cアーム保持装置 3 X線装置 4 受像系 10 Cアーム(本発明のアームを成す) 11 ベース体 12、12 肩体 13 信号線 OP 開口部(溝) SP スライド用走行路 H1、H1 ホロー部(信号線挿通用) H2、H2 ホロー部(肉抜き用) 20 支持体(本発明の支持体を成す) 30 ホルダ 31…31 保持ローラ 32 スライド駆動部(本発明のスライド機構) 33、33 支持部材(保持ローラ用) 34 駆動モータ 34a ベルト伝動部(駆動モータ及び減速機間用) 35 減速機 35a ベルト伝動部(減速機及びベルト伝動装置間
用) 36 ベルト伝動装置 36a 歯付きプーリ 36b 動力伝達ベルト 40 支柱

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に向けてX線を曝射するX線源
    と、前記被検体を透過したX線像を撮像する撮像手段
    と、前記X線源と前記撮像手段とが対向するように支持
    する円弧状のアームと、このアームをその円弧方向に沿
    ってスライドさせるスライド機構と、このスライド機構
    を支持する支持体とを備えたX線診断装置において、前
    記アームは背面に溝が形成されるように構成されると共
    に、前記スライド機構の少なくとも一部は前記溝内に設
    けられていることを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 前記アームは前記溝内に向けて突出させ
    た肩体を備え、かつ、前記スライド機構は前記肩体をス
    ライド可能に挟持するローラを備えた請求項1記載のX
    線診断装置。
  3. 【請求項3】 前記肩体は、前記アームの背面に対して
    平行に突出した肩体である請求項2記載のX線診断装
    置。
  4. 【請求項4】 前記アームは、一体に形成されたアーム
    である請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の
    X線診断装置。
  5. 【請求項5】 前記支持体は、前記アームが成す円弧方
    向に対して直交する方向の幅が前記アームの背面の幅と
    ほぼ等しく構成された請求項2乃至請求項4のいずれか
    1項に記載のX線診断装置。
  6. 【請求項6】 前記スライド機構は、モータと、このモ
    ータの回転を減速する減速機構とを備え、その減速機構
    の少なくとも一部は前記溝内に挿通するように構成され
    た請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載のX線診
    断装置。
  7. 【請求項7】 前記ローラの接触面は樹脂で構成された
    請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載のX線診断
    装置。
  8. 【請求項8】 被検体に向けてX線を曝射するX線源
    と、前記被検体を透過したX線像を撮像する撮像手段
    と、前記X線源と前記撮像手段とが対向するように支持
    する円弧状のアームと、このアームの一部を移動可能に
    挟持するローラを有し且つ前記アームをその円弧方向に
    沿ってスライドさせるスライド機構と、前記スライド機
    構を支持する支持体とを備えたX線診断装置において、
    前記アームはアルミニウム合金で構成されると共に、前
    記ローラの接触面が樹脂で構成されたことを特徴とする
    X線診断装置。
  9. 【請求項9】 前記樹脂はポリアミド樹脂である請求項
    8記載のX線診断装置。
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