JPH09102709A - マイクロストリップアンテナの成形方法 - Google Patents

マイクロストリップアンテナの成形方法

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JPH09102709A
JPH09102709A JP28266195A JP28266195A JPH09102709A JP H09102709 A JPH09102709 A JP H09102709A JP 28266195 A JP28266195 A JP 28266195A JP 28266195 A JP28266195 A JP 28266195A JP H09102709 A JPH09102709 A JP H09102709A
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JP
Japan
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dielectric substrate
mold part
patch
microstrip antenna
ground
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JP28266195A
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Kinji Taniguchi
均志 谷口
Kazuyuki Sakamura
一到 酒村
Fumio Matsui
文雄 松井
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作成工程の少ない量産性良好なマイクロスト
リップアンテナの形成方法を提供するものである。 【構成】 平板状の誘電体の両面を、放射導体と接地導
体で挟着し、放射導体上の給電点に電力を供給する給電
線を取り付けて構成されるマイクロストリップアンテナ
の成形方法において、放射導体と接地導体が射出成形金
型内において所定の間隔で固定配置され、誘電体は、溶
融する合成樹脂を所定の間隔で形成される成形空間に射
出成形することにより、放射導体および接地導体と密着
し形成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は移動体通信や携帯無線に
用いられるマイクロストリップアンテナの成形方法に関
する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】従来、移動体通信や携帯無線に用いられ
る高周波アンテナとして図6に示すマイクロストリップ
アンテナがある。
【0005】図6は従来のマイクロストリップアンテナ
の概略断面図である。
【0006】同図において従来のマイクロストリップア
ンテナは薄い金属導体板からなるパッチ102およびグ
ランド103が、一定の誘電率を有し所定の厚みからな
る矩形の焼結セラミック基板等で構成される誘電体基板
101の両面上に、それぞれ密着して取り付けられて電
極を構成している。
【0007】
【0003】また導電性を有する金属等の材料からなる
給電ピン105が、同図のようにパッチ102上の給電
点106において、パッチ102と電気的に接続され、
誘電体基板101内を貫通してグランド103側に配置
されている。またグランド103は、給電ピン105と
電気的に非接触の状態に隔離され、アース104に接地
されている。
【0008】
【0004】また従来のマイクロストリップアンテナの
電極は、以下に示す種々の形成方法により形成されてい
た。
【0009】一つには、印刷法によるものであり、銀や
銅等の導電性材料が樹脂バインダに混入される導電性塗
料を、誘電体基板である焼結セラミック基板の表面にス
クリーン印刷した後、高温で樹脂バインダを焼き飛ばし
て金属膜を形成する方法である。
【0010】また一つには、メッキ法によるものであ
り、誘電体基板である焼結セラミック基板の表面を導電
性塗料により導電処理した後、メッキ層において銅メッ
キ膜を形成させる方法である。
【0011】また一つには、金属箔貼付け法によるもの
であり、誘電体基板である焼結セラミック基板の表面に
接着剤を薄く塗布し、銅箔等を貼付けて形成する方法で
ある。
【0012】
【0005】また従来の給電ピン105は、以上述べた
方法により電極が形成された後に、予め給電点106に
対応する位置に所定の大きさの孔があけられたパッチ1
02および誘電体基板101およびグランド103に挿
通させて、パッチ102と半田付して固定され形成され
ていた。
【0013】
【0006】従来のマイクロストリップアンテナは以上
の様に形成されて構成し、マイクロストリップアンテナ
に電波が到来すると、パッチ102の端部とグランド1
03の間が磁壁となって共振器として働き、誘電体基板
101では固有モードが励振され給電ピン105に接続
された図示しない受信装置に供給されていた。
【0014】
【0007】近年情報の多様化が進み自動車等に用いら
れる通信手段として衛星電波を用いたGPS(Glob
al Positioning System)の需要
が増加しつつある。このような通信手段には小型のマイ
クロストリップアンテナが適しているが、上述したよう
に、従来のごとく誘電体基板を生成した後、誘電体基板
の両面に電極を形成し、その後、給電ピンを挿通させて
半田づけさせ固定する方法を用いたマイクロストリップ
アンテナは作成上工程が多く量産性、コスト面において
多様な需要に応じることができなかった。
【0015】
【0008】
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点に
鑑みなされたものであって、作成工程の少ない量産性良
好なマイクロストリップアンテナの形成方法を提供する
ものである。
【0017】
【0009】
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
平板状の誘電体の両面を、放射導体と接地導体で挟着
し、放射導体上の給電点に電力を供給する給電線を取り
付けて構成されるマイクロストリップアンテナの成形方
法において、放射導体と接地導体が射出成形金型内にお
いて所定の間隔で固定配置され、誘電体は、溶融する合
成樹脂を所定の間隔で形成される成形空間に射出成形す
ることにより、放射導体および接地導体と密着し形成さ
れることを特徴とする。
【0019】
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のマイクロストリップアンテナの成形方法において、
放射導体は、給電線が取り付けられて、射出成形金型内
に配置固定されることを特徴とする。
【0020】
【0011】
【0021】
【作用】本発明は以上のように構成したので、請求項1
記載の発明によれば、予め射出成形金型の可動側と固定
側に、それぞれパッチとグランドを備え付けておいて、
誘電体基板の射出成形と同時に、誘電体基板両面上に電
極を形成するようにしたため、誘電体基板の生成工程
と、パッチおよびグランドの誘電体基板両面上への形成
工程を同時におこなうことができ、作成工程が少なくな
り、量産性が良好となる。
【0022】
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、射出
成形金型の可動側または固定側に備え付けられるパッチ
には、予め給電点に給電線が取り付けられていて、誘電
体基板の射出成形と同時に、誘電体基板両面上に電極を
形成するようにしたため、誘電体基板の生成工程と、パ
ッチおよびグランドの誘電体基板両面上への形成工程に
加え、給電線を誘電体基板内およびグランドに挿通し固
定配置する工程を同時におこなうことができ、作成工程
が少なくなり、量産性が良好となる。
【0023】
【0013】
【0024】
【実施例】次に本発明の一実施例を図1乃至図4に基づ
いて以下に説明する。
【0025】図1は本発明におけるマイクロストリップ
アンテナの成形方法を用いて形成されたマイクロストリ
ップアンテナの概略図であり、図1(a)は上面からみ
た図を表し、図1(b)は底面から見た図を表してい
る。
【0026】図1において、パッチ1は、約27mm×
28mmの矩形寸法を有し、厚さ0.3mmの矩形の銅
板からなり、複数(図1では4つ)の切起こし部1aお
よび複数(図1では4つ)の所定の大きさからなる孔1
bが設けられている。
【0027】また、グランド2は、約30mm×30m
mの矩形寸法を有し、厚さ0.3mmの矩形の銅板から
なり、複数(図1では4つ)の切起こし部2aおよび複
数(図1では4つ)の所定の大きさからなる孔2bが設
けられている。
【0028】
【0014】またパッチ1の所定の位置である給電点4
において、導電性を有する給電ピン5がパッチ1にほぼ
垂直に設けられ、パッチ1と導電可能に固定接続されて
いる。
【0029】また誘電体基板3は、PPS(ポリフェニ
レンサルファイド)を基材とするプラスチック樹脂から
なり、後述する射出成形により、両面にパッチ1および
グランド2が密着され形成される。また6は、グランド
2に形成される、後述する射出成形を行う際のゲートの
ノズルが挿入される孔である。
【0030】
【0015】また図2は図1(a)中の矢印Aからみた
断面図であり、同図からわかるように、誘電体基板3は
切り起こし部1a、2aおよび給電ピン5と共に後述す
る射出成形による方法で形成される。
【0031】
【0016】次に本発明におけるマイクロストリップア
ンテナの成形方法を図3乃至図4により以下に説明す
る。
【0032】図3は本発明におけるマイクロストリップ
アンテナの成形に用いる射出成形装置の概略図である。
【0033】同図に示すように、射出成形装置は、固定
盤7上に一体に取り付けられた固定金型部8と、可動盤
9上に一体に取り付けられた可動金型部10と、射出装
置11を備え、可動金型部10は、可動盤9がガイド1
2上を図3中矢印Bの方向に摺動可能に設けられる。
【0034】
【0017】また図4は、本発明におけるマイクロスト
リップアンテナの成形に用いる射出成形装置の主要部分
の概略断面図である。
【0035】固定金型部8には同図に示すようなガイド
ピン8aが複数箇所に設けられていて、それぞれ弾性部
材8bによって固定金型部8上に突設するように付勢保
持される。また、同様に、可動金型部10にもガイドピ
ン10aがガイドピン8aと異なる場所で複数箇所に設
けられていて、それぞれ弾性部材10bによって可動金
型部10上に突設するように付勢保持される。
【0036】
【0018】したがって、可動金型部10と一体に設け
られた可動盤9がガイド12上を図4中矢印Cの方向に
摺動することにより、可動金型部10が固定金型部8と
係合し外周部分で係止し、成形空間13を形成する。こ
の場合に、弾性部材8bは、可動金型部10によってガ
イドピン8aが押されて移動する分だけ圧縮される。ま
た弾性部材10bは、固定金型部8によってガイドピン
10aが押されて移動する分だけ圧縮される。
【0037】
【0019】本発明におけるマイクロストリップアンテ
ナの成形に用いる射出成形装置は以上のように構成さ
れ、溶融する合成樹脂を、射出装置11から、可動金型
部10と固定金型部8によって形成する成形空間13へ
注入することにより、誘電体基板3が、パッチ1、グラ
ンド2、給電ピン5と共に一体に形成される。
【0038】
【0020】次に、射出成形装置を用いて本発明のマイ
クロストリップアンテナの誘電体基板3が、パッチ1、
グランド2、給電ピン5と共に一体にが成形される様子
を説明する。
【0039】先ず、可動金型部10が固定金型部8と離
間する状態において、図4に示すように、成形に先立っ
て予め固定金型部8の凹部にグランド2を取り付ける。
このとき、グランド2に形成された複数の孔2bは、固
定金型部8に突設する複数のガイドピン8aの位置およ
び断面形状に合わせて形成されているので、安定してと
りつけることができる。
【0040】
【0021】次に、同様に、可動金型部10が固定金型
部8と離間する状態において、図4に示すように、成形
に先立って予め可動金型部10の凹部に、すでに給電ピ
ン5が固定されているパッチ1を取り付ける。このと
き、パッチ1に形成された複数の可動金型部10に設け
られた複数の孔1bは、可動金型部10に突設する複数
のガイドピン10aの位置および断面形状に合わせて形
成されているので、安定してとりつけることができる。
【0041】
【0022】次に、可動金型部10をガイド12上で図
4中矢印Cの方向に摺動させ、固定金型部8と係合させ
て成形空間13を形成する。
【0042】この場合に、複数のガイドピン8aは、可
動金型部10と一体に接近するパッチ1に接触するまで
は、その位置を維持しているが、ガイドピン8aの先端
部がパッチ1に接触した後は、可動金型部10に押され
るので、固定金型部8と可動金型部10の周辺部が係止
して成形空間が形成されるまでは、固定金型部8に引っ
込む方向に移動する。
【0043】
【0023】また、ガイドピン8aは、弾性部材8bに
よって常時、可動金型部10の方向へ付勢されているの
で、可動金型部10が移動する間は、パッチ1を可動金
型部10と共に弾性部材8bの弾性力によって挟持しな
がら移動し、可動金型部10が固定金型部8と係止して
成形空間13を形成した後においても、パッチ1を可動
金型部10に押さえ付けて維持固定する。したがってパ
ッチ1は成形空間13を形成した後においても可動金型
部10上に密着して、所定の位置を保つことができる。
【0044】
【0024】また、同様に、複数のガイドピン10a
は、固定金型部8上に取り付けられたグランド2に接触
するまでは、可動金型部10との相対位置を維持してい
るが、ガイドピン10aの先端部がグランド2に接触し
た後は、固定金型部8に押されるので、固定金型部8と
可動金型部10の周辺部が係止して成形空間が形成され
るまでは、可動金型部に引っ込む方向に、可動金型部1
0との相対位置を移動する。
【0045】
【0025】また、ガイドピン10aは、弾性部材10
bによって常時、固定金型部8の方向へ付勢されている
ので、可動金型部10が移動する間は、ガイドピン10
aは、グランド2を固定金型部8と共に弾性部材10b
の弾性力によって挟持しながら移動し、固定金型部8と
係止した後においてもグランド2を固定金型部8に押さ
え付けて固定する。したがってグランド2は成形空間1
3を形成した後においても固定金型部8上に密着して、
所定の位置を保つことができる。
【0046】
【0026】次に、射出装置11が図4中矢印Dの方向
へ移動し、固定盤7及び固定金型部8の中央部に設けら
れたガイド14、15に挿入され、射出装置11の中央
部に形成されたノズル16と、固定金型部8の中央に設
けられたゲート17に連設するノズル18を連通させた
後、誘電体基板3の材料となるPPSが加熱された溶融
状態でノズル16から成形空間13内へ注入して、成形
空間13を隙間なく充填する。このとき、グランド2お
よびパッチ1は、ガイドピン10a、8aによって、そ
れぞれ固定金型部8、可動金型部10上に密着して固定
されているので、その位置を保つ。
【0047】
【0027】したがってPPSはグランド2およびパッ
チ1に設けられた切り起こし部1a、2aおよび給電ピ
ン5を隙間なく埋設する。次に、注入されたPPSが所
定時間冷却されて、誘電体基板3が、成形空間13の形
状に沿った形で形成される。またPPSは、冷却の際の
熱収縮により、切り起こし部1a、2aおよび給電ピン
5を拘持するので、誘電体基板3の両面にグランド2お
よびパッチ1が密着固定され、誘電体基板3、パッチ
1、グランド2、給電ピン5が一体に形成される。誘電
体基板3が形成された後は、冷却されたPPSはノズル
16とノズル18の接合付近において切り離される。
【0048】
【0028】次に、可動金型部10を固定金型部8から
離間させることにより、ガイドピン8a、10aが形成
された誘電体基板3とパッチ1およびグランド2から引
き抜かれて、誘電体基板3、パッチ1、グランド2、給
電ピン5が一体に形成された成型物が取り出される。
【0049】
【0029】ここで、一体に形成された成型物は、ゲー
ト17に沿った形状を伴って成形されているので、成形
装置から取り出された後に、これを切り離すことにより
マイクロストリップアンテナが形成される。
【0050】マイクロストリップアンテナは、以上の方
法で形成されるので、誘電体基板上にパッチおよびグラ
ンドを貼り付ける工程と、給電ピンを誘電体基板および
グランドに挿通させて固定させる工程が誘電体基板を形
成する工程と同時に行うことができ、マイクロストリッ
プアンテナの量産性が良好となる。
【0051】
【0030】なお本実施例では、グランドに複数箇所の
切起こし部を設けて、誘電体基板と一体成形し、密着さ
せるようにしたが、図5に示すように、グランド周辺部
を立ち上げて形成し、周辺の立ち上げ部分の一部に切り
欠き部19を設けて、誘電体基板を成形する際に切り欠
き部19に誘電体基板の材料が充填されるように一体成
形して密着させるようにしてもよい。
【0052】なお、本実施例では受信に用いるマイクロ
ストリップアンテナの成形方法の場合について説明した
が、この発明を送信に用いるマイクロストリップアンテ
ナの成形方法の場合に用いてもよい。
【0053】
【0031】
【0054】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したため、請
求項1記載の発明によれば、予め射出成形金型の可動側
と固定側に、それぞれパッチとグランドを備え付けてお
いて、誘電体基板の射出成形と同時に、誘電体基板両面
上に電極を形成するようにしたため、誘電体基板の生成
工程と、パッチおよびグランドの誘電体基板両面上への
形成工程を同時におこなうことができ、作成工程が少な
くなり、量産性が良好となる。
【0055】
【0032】また、請求項2記載の発明によれば、射出
成形金型の可動側または固定側に備え付けられるパッチ
には、予め給電点に給電線が取り付けられていて、誘電
体基板の射出成形と同時に、誘電体基板両面上に電極を
形成するようにしたため、誘電体基板の生成工程と、パ
ッチおよびグランドの誘電体基板両面上への形成工程に
加え、給電線を誘電体基板内およびグランドに挿通し固
定配置する工程を同時におこなうことができ、作成工程
が少なくなり、量産性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるマイクロストリップアンテナの
成形方法を用いて形成されたマイクロストリップアンテ
ナの概略図である。
【図2】本発明におけるマイクロストリップアンテナの
成形方法を用いて形成されたマイクロストリップアンテ
ナの主要部を示す概略断面図である。
【図3】本発明におけるマイクロストリップアンテナの
成形に用いる射出成形装置の概略図である。
【図4】本発明におけるマイクロストリップアンテナの
成形に用いる射出成形装置の主要部分の概略断面図であ
る。
【図5】本発明におけるマイクロストリップアンテナの
他の成形方法を用いて形成されたマイクロストリップア
ンテナの主要部を示す概略断面図である。
【図6】従来のマイクロストリップアンテナの概略断面
図である。
【符号の説明】
1・・・・・パッチ 1a・・・・切起こし部 1b・・・・孔 2・・・・・グランド 2a・・・・切起こし部 2b・・・・孔 3・・・・・誘電体基板 4・・・・・給電点 5・・・・・給電ピン 6・・・・・孔 7・・・・・固定盤 8・・・・・固定金型部 8a・・・・ガイドピン 8b・・・・弾性部材 9・・・・・可動盤 10・・・・可動金型部 10a・・・ガイドピン 10b・・・弾性部材 11・・・・射出装置 12・・・・ガイド 13・・・・成形空間 14・・・・ガイド 15・・・・ガイド 16・・・・ノズル 17・・・・ゲート 18・・・・ノズル 19・・・・切り欠き部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体通信や携帯無線に
用いられるマイクロストリップアンテナの成形方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体通信や携帯無線に用いられ
る高周波アンテナとして図6に示すマイクロストリップ
アンテナがある。図6は従来のマイクロストリップアン
テナの概略断面図である。同図において従来のマイクロ
ストリップアンテナは薄い金属導体板からなるパッチ1
02およびグランド103が、一定の誘電率を有し所定
の厚みからなる矩形の焼結セラミック基板等で構成され
る誘電体基板101の両面上に、それぞれ密着して取り
付けられて電極を構成している。
【0003】また導電性を有する金属等の材料からなる
給電ピン105が、同図のようにパッチ102上の給電
点106において、パッチ102と電気的に接続され、
誘電体基板101内を貫通してグランド103側に配置
されている。またグランド103は、給電ピン105と
電気的に非接触の状態に隔離され、アース104に接地
されている。
【0004】また従来のマイクロストリップアンテナの
電極は、以下に示す種々の形成方法により形成されてい
た。一つには、印刷法によるものであり、銀や銅等の導
電性材料が樹脂バインダに混入される導電性塗料を、誘
電体基板である焼結セラミック基板の表面にスクリーン
印刷した後、高温で樹脂バインダを焼き飛ばして金属膜
を形成する方法である。また一つには、メッキ法による
ものであり、誘電体基板である焼結セラミック基板の表
面を導電性塗料により導電処理した後、メッキ層におい
て銅メッキ膜を形成させる方法である。また一つには、
金属箔貼付け法によるものであり、誘電体基板である焼
結セラミック基板の表面に接着剤を薄く塗布し、銅箔等
を貼付けて形成する方法である。
【0005】また従来の給電ピン105は、以上述べた
方法により電極が形成された後に、予め給電点106に
対応する位置に所定の大きさの孔があけられたパッチ1
02および誘電体基板101およびグランド103に挿
通させて、パッチ102と半田付して固定され形成され
ていた。
【0006】従来のマイクロストリップアンテナは以上
の様に形成されて構成し、マイクロストリップアンテナ
に電波が到来すると、パッチ102の端部とグランド1
03の間が磁壁となって共振器として働き、誘電体基板
101では固有モードが励振され給電ピン105に接続
された図示しない受信装置に供給されていた。
【0007】近年情報の多様化が進み自動車等に用いら
れる通信手段として衛星電波を用いたGPS(Glob
al Positioning System)の需要
が増加しつつある。このような通信手段には小型のマイ
クロストリップアンテナが適しているが、上述したよう
に、従来のごとく誘電体基板を生成した後、誘電体基板
の両面に電極を形成し、その後、給電ピンを挿通させて
半田づけさせ固定する方法を用いたマイクロストリップ
アンテナは作成上工程が多く量産性、コスト面において
多様な需要に応じることができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点に
鑑みなされたものであって、作成工程の少ない量産性良
好なマイクロストリップアンテナの形成方法を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
平板状の誘電体の両面を、放射導体と接地導体で挟着
し、放射導体上の給電点に電力を供給する給電線を取り
付けて構成されるマイクロストリップアンテナの成形方
法において、放射導体と接地導体が射出成形金型内にお
いて所定の間隔で固定配置され、誘電体は、溶融する合
成樹脂を所定の間隔で形成される成形空間に射出成形す
ることにより、放射導体および接地導体と密着し形成さ
れることを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のマイクロストリップアンテナの成形方法において、
放射導体は、給電線が取り付けられて、射出成形金型内
に配置固定されることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明は以上のように構成したので、請求項1
記載の発明によれば、予め射出成形金型の可動側と固定
側に、それぞれパッチとグランドを備え付けておいて、
誘電体基板の射出成形と同時に、誘電体基板両面上に電
極を形成するようにしたため、誘電体基板の生成工程
と、パッチおよびグランドの誘電体基板両面上への形成
工程を同時におこなうことができ、作成工程が少なくな
り、量産性が良好となる。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、射出
成形金型の可動側または固定側に備え付けられるパッチ
には、予め給電点に給電線が取り付けられていて、誘電
体基板の射出成形と同時に、誘電体基板両面上に電極を
形成するようにしたため、誘電体基板の生成工程と、パ
ッチおよびグランドの誘電体基板両面上への形成工程に
加え、給電線を誘電体基板内およびグランドに挿通し固
定配置する工程を同時におこなうことができ、作成工程
が少なくなり、量産性が良好となる。
【0013】
【実施例】次に本発明の一実施例を図1乃至図4に基づ
いて以下に説明する。図1は本発明におけるマイクロス
トリップアンテナの成形方法を用いて形成されたマイク
ロストリップアンテナの概略図であり、図1(a)は上
面からみた図を表し、図1(b)は底面から見た図を表
している。図1において、パッチ1は、約27mm×2
8mmの矩形寸法を有し、厚さ0.3mmの矩形の銅板
からなり、複数(図1では4つ)の切起こし部1aおよ
び複数(図1では4つ)の所定の大きさからなる孔1b
が設けられている。また、グランド2は、約30mm×
30mmの矩形寸法を有し、厚さ0.3mmの矩形の銅
板からなり、複数(図1では4つ)の切起こし部2aお
よび複数(図1では4つ)の所定の大きさからなる孔2
bが設けられている。
【0014】またパッチ1の所定の位置である給電点4
において、導電性を有する給電ピン5がパッチ1にほぼ
垂直に設けられ、パッチ1と導電可能に固定接続されて
いる。また誘電体基板3は、PPS(ポリフェニレンサ
ルファイド)を基材とするプラスチック樹脂からなり、
後述する射出成形により、両面にパッチ1およびグラン
ド2が密着され形成される。また6は、グランド2に形
成される、後述する射出成形を行う際のゲートのノズル
が挿入される孔である。
【0015】また図2は図1(a)中の矢印Aからみた
断面図であり、同図からわかるように、誘電体基板3は
切り起こし部1a、2aおよび給電ピン5と共に後述す
る射出成形による方法で形成される。
【0016】次に本発明におけるマイクロストリップア
ンテナの成形方法を図3乃至図4により以下に説明す
る。図3は本発明におけるマイクロストリップアンテナ
の成形に用いる射出成形装置の概略図である。同図に示
すように、射出成形装置は、固定盤7上に一体に取り付
けられた固定金型部8と、可動盤9上に一体に取り付け
られた可動金型部10と、射出装置11を備え、可動金
型部10は、可動盤9がガイド12上を図3中矢印Bの
方向に摺動可能に設けられる。
【0017】また図4は、本発明におけるマイクロスト
リップアンテナの成形に用いる射出成形装置の主要部分
の概略断面図である。固定金型部8には同図に示すよう
なガイドピン8aが複数箇所に設けられていて、それぞ
れ弾性部材8bによって固定金型部8上に突設するよう
に付勢保持される。また、同様に、可動金型部10にも
ガイドピン10aがガイドピン8aと異なる場所で複数
箇所に設けられていて、それぞれ弾性部材10bによっ
て可動金型部10上に突設するように付勢保持される。
【0018】したがって、可動金型部10と一体に設け
られた可動盤9がガイド12上を図4中矢印Cの方向に
摺動することにより、可動金型部10が固定金型部8と
係合し外周部分で係止し、成形空間13を形成する。こ
の場合に、弾性部材8bは、可動金型部10によってガ
イドピン8aが押されて移動する分だけ圧縮される。ま
た弾性部材10bは、固定金型部8によってガイドピン
10aが押されて移動する分だけ圧縮される。
【0019】本発明におけるマイクロストリップアンテ
ナの成形に用いる射出成形装置は以上のように構成さ
れ、溶融する合成樹脂を、射出装置11から、可動金型
部10と固定金型部8によって形成する成形空間13へ
注入することにより、誘電体基板3が、パッチ1、グラ
ンド2、給電ピン5と共に一体に形成される。
【0020】次に、射出成形装置を用いて本発明のマイ
クロストリップアンテナの誘電体基板3が、パッチ1、
グランド2、給電ピン5と共に一体にが成形される様子
を説明する。先ず、可動金型部10が固定金型部8と離
間する状態において、図4に示すように、成形に先立っ
て予め固定金型部8の凹部にグランド2を取り付ける。
このとき、グランド2に形成された複数の孔2bは、固
定金型部8に突設する複数のガイドピン8aの位置およ
び断面形状に合わせて形成されているので、安定してと
りつけることができる。
【0021】次に、同様に、可動金型部10が固定金型
部8と離間する状態において、図4に示すように、成形
に先立って予め可動金型部10の凹部に、すでに給電ピ
ン5が固定されているパッチ1を取り付ける。このと
き、パッチ1に形成された複数の可動金型部10に設け
られた複数の孔1bは、可動金型部10に突設する複数
のガイドピン10aの位置および断面形状に合わせて形
成されているので、安定してとりつけることができる。
【0022】次に、可動金型部10をガイド12上で図
4中矢印Cの方向に摺動させ、固定金型部8と係合させ
て成形空間13を形成する。この場合に、複数のガイド
ピン8aは、可動金型部10と一体に接近するパッチ1
に接触するまでは、その位置を維持しているが、ガイド
ピン8aの先端部がパッチ1に接触した後は、可動金型
部10に押されるので、固定金型部8と可動金型部10
の周辺部が係止して成形空間が形成されるまでは、固定
金型部8に引っ込む方向に移動する。
【0023】また、ガイドピン8aは、弾性部材8bに
よって常時、可動金型部10の方向へ付勢されているの
で、可動金型部10が移動する間は、パッチ1を可動金
型部10と共に弾性部材8bの弾性力によって挟持しな
がら移動し、可動金型部10が固定金型部8と係止して
成形空間13を形成した後においても、パッチ1を可動
金型部10に押さえ付けて維持固定する。したがってパ
ッチ1は成形空間13を形成した後においても可動金型
部10上に密着して、所定の位置を保つことができる。
【0024】また、同様に、複数のガイドピン10a
は、固定金型部8上に取り付けられたグランド2に接触
するまでは、可動金型部10との相対位置を維持してい
るが、ガイドピン10aの先端部がグランド2に接触し
た後は、固定金型部8に押されるので、固定金型部8と
可動金型部10の周辺部が係止して成形空間が形成され
るまでは、可動金型部に引っ込む方向に、可動金型部1
0との相対位置を移動する。
【0025】また、ガイドピン10aは、弾性部材10
bによって常時、固定金型部8の方向へ付勢されている
ので、可動金型部10が移動する間は、ガイドピン10
aは、グランド2を固定金型部8と共に弾性部材10b
の弾性力によって挟持しながら移動し、固定金型部8と
係止した後においてもグランド2を固定金型部8に押さ
え付けて固定する。したがってグランド2は成形空間1
3を形成した後においても固定金型部8上に密着して、
所定の位置を保つことができる。
【0026】次に、射出装置11が図4中矢印Dの方向
へ移動し、固定盤7及び固定金型部8の中央部に設けら
れたガイド14、15に挿入され、射出装置11の中央
部に形成されたノズル16と、固定金型部8の中央に設
けられたゲート17に連設するノズル18を連通させた
後、誘電体基板3の材料となるPPSが加熱された溶融
状態でノズル16から成形空間13内へ注入して、成形
空間13を隙間なく充填する。このとき、グランド2お
よびパッチ1は、ガイドピン10a、8aによって、そ
れぞれ固定金型部8、可動金型部10上に密着して固定
されているので、その位置を保つ。
【0027】したがってPPSはグランド2およびパッ
チ1に設けられた切り起こし部1a、2aおよび給電ピ
ン5を隙間なく埋設する。次に、注入されたPPSが所
定時間冷却されて、誘電体基板3が、成形空間13の形
状に沿った形で形成される。またPPSは、冷却の際の
熱収縮により、切り起こし部1a、2aおよび給電ピン
5を拘持するので、誘電体基板3の両面にグランド2お
よびパッチ1が密着固定され、誘電体基板3、パッチ
1、グランド2、給電ピン5が一体に形成される。誘電
体基板3が形成された後は、冷却されたPPSはノズル
16とノズル18の接合付近において切り離される。
【0028】次に、可動金型部10を固定金型部8から
離間させることにより、ガイドピン8a、10aが形成
された誘電体基板3とパッチ1およびグランド2から引
き抜かれて、誘電体基板3、パッチ1、グランド2、給
電ピン5が一体に形成された成型物が取り出される。
【0029】ここで、一体に形成された成型物は、ゲー
ト17に沿った形状を伴って成形されているので、成形
装置から取り出された後に、これを切り離すことにより
マイクロストリップアンテナが形成される。マイクロス
トリップアンテナは、以上の方法で形成されるので、誘
電体基板上にパッチおよびグランドを貼り付ける工程
と、給電ピンを誘電体基板およびグランドに挿通させて
固定させる工程が誘電体基板を形成する工程と同時に行
うことができ、マイクロストリップアンテナの量産性が
良好となる。
【0030】なお本実施例では、グランドに複数箇所の
切起こし部を設けて、誘電体基板と一体成形し、密着さ
せるようにしたが、図5に示すように、グランド周辺部
を立ち上げて形成し、周辺の立ち上げ部分の一部に切り
欠き部19を設けて、誘電体基板を成形する際に切り欠
き部19に誘電体基板の材料が充填されるように一体成
形して密着させるようにしてもよい。なお、本実施例で
は受信に用いるマイクロストリップアンテナの成形方法
の場合について説明したが、この発明を送信に用いるマ
イクロストリップアンテナの成形方法の場合に用いても
よい。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したため、請
求項1記載の発明によれば、予め射出成形金型の可動側
と固定側に、それぞれパッチとグランドを備え付けてお
いて、誘電体基板の射出成形と同時に、誘電体基板両面
上に電極を形成するようにしたため、誘電体基板の生成
工程と、パッチおよびグランドの誘電体基板両面上への
形成工程を同時におこなうことができ、作成工程が少な
くなり、量産性が良好となる。
【0032】また、請求項2記載の発明によれば、射出
成形金型の可動側または固定側に備え付けられるパッチ
には、予め給電点に給電線が取り付けられていて、誘電
体基板の射出成形と同時に、誘電体基板両面上に電極を
形成するようにしたため、誘電体基板の生成工程と、パ
ッチおよびグランドの誘電体基板両面上への形成工程に
加え、給電線を誘電体基板内およびグランドに挿通し固
定配置する工程を同時におこなうことができ、作成工程
が少なくなり、量産性が良好となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の誘電体の両面を、放射導体と接
    地導体で挟着し、前記放射導体上の給電点に電力を供給
    する給電線を取り付けて構成されるマイクロストリップ
    アンテナの成形方法において、 前記放射導体と前記接地導体が射出成形金型内において
    所定の間隔で固定配置され、 前記誘電体は、溶融する合成樹脂を前記所定の間隔で形
    成される成形空間に射出成形することにより、前記放射
    導体および前記接地導体と密着し形成されることを特徴
    とするマイクロストリップアンテナの成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロストリップアン
    テナの成形方法において、前記放射導体は、前記給電線
    が取り付けられて、前記射出成形金型内に固定配置され
    ることを特徴とするマイクロストリップアンテナの成形
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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