JPH09103234A - 抗・殺菌性ボックス - Google Patents

抗・殺菌性ボックス

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JPH09103234A
JPH09103234A JP29035095A JP29035095A JPH09103234A JP H09103234 A JPH09103234 A JP H09103234A JP 29035095 A JP29035095 A JP 29035095A JP 29035095 A JP29035095 A JP 29035095A JP H09103234 A JPH09103234 A JP H09103234A
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JP
Japan
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powder
bactericidal
box
fresh
far
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JP29035095A
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Inventor
Yusuke Inoue
裕介 井上
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HANAMURAYUU KENKYUSHO KK
MARUSHIGE UEDA KK
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
HANAMURAYUU KENKYUSHO KK
MARUSHIGE UEDA KK
Taiho Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の解決課題は、使用者側に
おいては、長期にわたる収納生鮮食料品の長期の鮮度保
持を可能とし、製造業者側においては、抗・殺菌性を
付与する事により、付加価値の増加と製品の差別化を図
る事ができるようにすることである。 【解決手段】 鮮魚や生鮮野菜など各種生鮮食料品
を収納するボックス本体(1)と、その内周面に形成さ
れ、抗・殺菌用粉末と遠赤外線発生粉末との混合物をそ
の薬効主成分とする抗・殺菌層(2)とで構成されている
事を特徴とするもので、これによれば、抗・殺菌層(2)
の働きでボックス本体(1)内に収納された鮮魚や生鮮野
菜など各種生鮮食料品の表面に付着した雑菌の繁殖が抑
制され、保存効果を飛躍的に高める事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗・殺菌性を有し、収
納した鮮魚や生鮮野菜など各種生鮮食料品が痛みにくい
画期的な保存用抗・殺菌性ボックスとその発泡成形方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】鮮魚や半乾燥魚製品(例えば、アジのひ
らきなど)、生鮮野菜など各種生鮮食料品は、一般的に
産地から卸売り市場を通り、小分けされて小売業者から
消費者の手に渡る。前記生鮮食料品は鮮度保持が第1
で、鮮度が下がるとその価格は暴落する。特に夏場は腐
敗しやすく悪臭を発するのでその取り扱いに注意を要す
る。そこで、現在では鮮魚や半乾燥魚製品の輸送の場
合、一般的には発泡スチロール製断熱ボックスに氷を充
填し、その中に鮮魚や半乾燥魚製品を収納して氷温冷凍
にて輸送する。また、野菜など生鮮野菜類もその断熱性
や軽くて扱いやすくその手軽さにより発泡スチロール製
断熱ボックスに収納して輸送される。
【0003】しかしながら、特に夏場における鮮魚や半
乾燥魚製品の場合、前述のような氷詰めにしておいても
時間が経てば氷が解け、腐敗菌が繁殖して腐敗臭が発生
し、商品価値が0になってしまい売れ残りが発生すると
多大の損害が発生するという問題があった。特に小売業
者にとってはこれは重大な問題であった。(比較例を後
に示す。)
【0004】一方、発泡スチロール製断熱ボックスは大
量生産がなされ、嵩の割に非常に価格の低いものであ
る。発泡スチロール製断熱ボックスを輸送する場合、軽
量であるにも拘わらず嵩が高くて積載数量が体積的に制
限され、輸送コストが嵩み輸送範囲に限界があるという
問題や、単なる魚箱では付加価値が低く発泡スチロール
製断熱ボックスの製造業者側に取ってみれば、利益水準
の低い商品であるという悩みがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
使用者側においては、抗・殺菌性を付与する事によ
り、長期にわたる収納生鮮食料品の長期の鮮度保持を可
能とし、製造業者側においては、抗・殺菌性を付与す
る事により、付加価値の増加と製品の差別化を図る事が
できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】《請求項1》は『鮮魚や
生鮮野菜など各種生鮮食料品を収納するボックス本体
(1)と、その内周面に形成され、抗・殺菌用粉末と遠赤
外線発生粉末との混合物をその薬効主成分とする抗・殺
菌層(2)とで構成されている』事を特徴とするものであ
り、《請求項2》は『一面が開口しており、鮮魚や生鮮
野菜など各種生鮮食料品を収納するボックス本体(1)
と、前記ボックス本体(1)の開口部に取着される蓋(11)
と、その少なくともいずれか一方の内周面に形成され、
抗・殺菌用粉末と遠赤外線発生粉末との混合物をその薬
効主成分とする抗・殺菌層(2)とで構成されている』事
を特徴とするもので、これによれば、抗・殺菌層(2)の
働きでボックス本体(1)内に収納された鮮魚や生鮮野菜
など各種生鮮食料品の表面に付着した雑菌の繁殖が抑制
され、保存効果を飛躍的に高める事ができる。なお、ボ
ックス(A)は、ボックス本体(1)だけの場合(請求項1)
と、ボックス本体(1)と蓋(11)とで構成される場合(請
求項2)とがある。ボックス本体(1)だけの場合には、
ボックス本体(1)の内周面に抗・殺菌層(2)が形成され、
ボックス本体(1)と蓋(11)とで構成される場合には、ボ
ックス本体(1)又は蓋(11)だけに抗・殺菌層(2)が形成さ
れる場合と、ボックス本体(1)と蓋(11)の両方の内周面
に抗・殺菌層(2)が形成される場合とがある。
【0007】《請求項3〜5》は「抗・殺菌層(2)」の
形成例で、《請求項3》は『抗・殺菌層(2)が、内周面
に塗布された接着剤の表面に抗・殺菌用粉末と遠赤外線
発生粉末の混合粉末が散布される事によって構成されて
いる』事を特徴とするものであり、《請求項4》は『抗
・殺菌層(2)が、内周面に貼着された抗・殺菌用のフィ
ルム(3)によって構成され、前記フィルム(3)の薬効主成
分がフィルム(3)内に混入された抗・殺菌用粉末と遠赤
外線発生粉末の混合粉末である』事を特徴とするもので
あり、更に《請求項5》は『鮮魚や生鮮野菜など各種生
鮮食料品を収納するボックス本体(1)内並びに必要に応
じて採用される蓋(11)内に抗・殺菌用粉末と遠赤外線発
生粉末とが混入されている』事を特徴とするものであ
る。
【0008】《請求項6》は抗・殺菌用粉末や遠赤外線
発生粉末をより具体的に規定したもので、『抗・殺菌用
粉末が貝殻粉末や貝殻焼成粉末であり、遠赤外線発生粉
末が炭素粉末である』事を特徴とするものであり、《請
求項7》はさらに炭素粉末をより具体的に規定したもの
で、『請求項6の炭素粉末が海藻炭素粉末である』事を
特徴とする。これによれば抗・殺菌用粉末である貝殻粉
末や貝殻焼成粉末の抗・殺菌作用及び遠赤外線発生粉末
である炭素粉末、更に具体的には海藻炭素粉末から発生
する遠赤外線によって収納物の表面に付着している各種
雑菌やカビ、酵母の繁殖を効果的に抑制する事ができ
る。なお、海藻炭粉末でも海藻純白と呼ばれる焼成品の
抗菌性能は優れており、日本食品分析センタの分析によ
れば、1mリットル当たりの大腸菌の生菌数が試験開始
時には5.8×104個であったものが、24時間経過後
には10個以下になった。なお、ここで抗・殺菌層(2)
に使用される貝殻粉末と海藻炭素粉末とは最適範囲とし
て例えば重量比約1:1で均一に混合され、水で混練さ
れた後再度焼成され、粉末状にされて使用される。
【0009】《請求項8》はボックス本体(1)の構造例
で『ボックス本体(1)が仕切り板(4)にて仕切られるよう
になっており、前記仕切り板(4)の外面にも抗・殺菌層
(2)が形成されている』事を特徴とする。これによれ
ば、収納物のより近くに抗・殺菌層(2)が配置される事
になり、仕切り板(4)のないものに比べて抗・殺菌性が
向上する。
【0010】《請求項9》はボックス本体(1)や必要に
応じて採用される蓋(11)の材質に関するもので、『ボッ
クス本体(1)並びに必要に応じて採用される蓋(11)が発
泡成形体で構成されている』事を特徴とする。これによ
れば、ボックス本体(1)並びに必要に応じて採用される
蓋(11)そのものの断熱性が大であるので、外界の温度変
化の影響を受けにくく氷を充填しておけば長時間氷温を
維持しておくことができる。そして、前記抗・殺菌層
(2)の高い滅菌効果と相俟って収納物の長期保存を可能
にする事ができる。更に、発泡成形体で構成されたボッ
クス本体(1)並びに必要に応じて採用される蓋(11)に前
記抗・殺菌層(2)を付加する事により付加価値を高め、
製品の差別化を図る事ができる。
【0011】
【実施の態様】以下、本発明を図示実施例に従って詳述
する。本実施例では、蓋(11)を用いるタイプのボックス
(A)でボックス本体(1)、蓋(11)の両方に抗・殺菌層(2)
を形成する場合を例にとって説明するが、勿論、蓋(11)
のないタイプのものもある。蓋(11)を用いるタイプのボ
ックス(A)では、ボックス本体(1)、蓋(11)の両方又はい
ずれか一方に抗・殺菌層(2)を形成する事になる。ボッ
クス本体(1)は上面開口の箱状部材で、断熱性と軽量
性、強度並びに量産性を考慮して一般的には発泡樹脂成
形体が使用される。勿論これに限られず、普通の樹脂ボ
ックスや木箱のようなものでもよい。発泡樹脂成形体の
場合には、公知の発泡成形方法で製造される事になる。
以上の点は蓋(11)の成形の場合も同様である。ボックス
本体(1)の開口縁には凸条(5)が突設されており、蓋(11)
の裏面外周縁には前記凸条(5)が嵌まり込む凹条(12)が
形成されている。ボックス本体(1)の内周面及び蓋(11)
の裏面(=内周面)には抗・殺菌層(2)が形成されてい
る。勿論、抗・殺菌層(2)をボックス本体(1)の内周面全
面、蓋(11)の裏面全面に形成することが抗・殺菌効果を
発揮させる上で好ましいが、内周面全面又は裏面全面に
形成する事には限られず、部分的でもよいことは言うま
でもないし、ボックス本体(1)の内周面のみ、又は蓋(1
1)の裏面のみでもよい。
【0012】抗・殺菌層(2)の形成方法は、別段限定さ
れるものではないが、第1例として挙げられる方法とし
ては、ボックス本体(1)の内周面及び/又は蓋(11)の裏面
に接着剤を塗布し、接着剤の表面に抗・殺菌用粉末と遠
赤外線発生粉末の混合粉末を散布して抗・殺菌層(2)を
形成する場合や、第2例としては抗・殺菌用のフィルム
(3)をボックス本体(1)の内周面及び/又は蓋(11)の裏面
に貼着する場合、第3例としてボックス本体(1)内及び/
又は蓋(11)内に抗・殺菌用粉末と遠赤外線発生粉末とが
混入されている場合などが挙げられる。
【0013】前記抗・殺菌用粉末としては、例えば貝殻
粉末(貝殻をそのまま粉末状にしたもの)や貝殻焼成粉
末(貝殻を加熱焼成した後、粉末状に加工したもの)な
どが挙げられる。貝殻粉末や貝殻焼成粉末は人工物でな
く自然界に存在するものを加工したものであるから、食
しても無害であり、抗・殺菌用粉末として使用する場合
には有効である。使用する貝殻は特に限定されないが、
カキの貝殻が好適である。粒度は例えば200メッシュ
程度で白色微細粉末である。勿論これより粒度が粗くて
もよいし逆に細かくてもよい。粉末の組成は、カルシウ
ムが約60%(50〜70%)と主成分であり、その他
マグネシウム(400〜600mmg/100g)、鉄
(40〜60mmg/100g)、リン(10〜30m
mg/100g)、カリウム(3〜15mmg/100
g)などのミネラル分が含まれている。薬効としてはバ
チルス菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌、腸チフス菌などの
食中毒雑菌や腐敗菌、その他酵母、黒カビ、赤カビ、青
カビやクモノスカビなどの各種カビ類の繁殖抑制乃至滅
菌に効果がある。
【0014】遠赤外線発生粉末としては炭素粉末、特に
海藻炭などが好例である。海藻炭の原料としては特に特
定するものではないが、掲藻類、緑藻類、紅藻類のいず
れであってもよく、例えばワカメ、アラメ、コンブ、ホン
ダワラ、アスコフィルム、ヒジキ、ツノマタ、キリンサ
イ、レッソニアなどが挙げられ、これらの乾燥物(水分
3〜5%)を用いる。
【0015】海藻炭の製造方法としては、例えば、上記
海藻を400〜600℃で2〜6時間焼成して灰化物を
形成し、この灰化物をPH5〜l4で水油出し、分離し
た残渣をそのまま用いるか、更にハンター白度が30以
上となるように焼成する。この焼成品が海藻純白であ
る。
【0016】また、水抽出用溶媒として、例えば脱イオ
ン水、蒸留水、水道水、有機酸または無機酸などの酸性
水その他の水性溶媒が挙げられる。また、水抽出溶媒量
は特に限定されないが、例えば灰化物1部につき4〜2
0部である。
【0017】抽出法は、通常行われる浸漬法が採用さ
れ、10〜40℃で1〜24時間、撹拌しつつ行う。抽
出の進行に伴い、抽出液は、そのミネラル成分のためア
ルカリ性が強くなるが、有機酸、無機酸などの添加によ
るPH調整を行いつつ抽出液のPHを5〜14、好まし
くは5〜8の範囲に設定して抽出する。PHが5より小
さいとCa、Mg、Fe、Znなどのミネラルが過剰に抽出され
るからである。
【0018】抽出液と残渣の分離には、濾過、遠心分離
などの公知の手法を採用する。そして、得られた残渣
は、乾燥して粉砕することにより粉末化する。粉末は、
200メッシュを通過する粒径程度のものであれば、表
面積が充分に大きくなって効率良く遠赤外線を放射する
ようになり好ましいものとなる。前記粉末でも遠赤外線
放射体としての作用を有するが、更に前記残渣を再度4
00〜600℃、好ましくは580℃程度に再度加熱焼
成して、黒色化すればより遠赤外線の放射率が高いもの
が得られる。
【0019】遠赤外線放射体として海藻が特に有効であ
る理由は、多種類の元素を海水から取り込んでおり、そ
のような元素の種類の多様性によって比較的広い波長域
で、40℃以下の低温状態で高い放射率や放射強度を得
る事が出来るためである。
【0020】なお、遠赤外線は一般に波長域4.0〜1
000μmのもので、近赤外線に比べて光子エネルギー
は小さいが浸透力は強いので、被加熱対象の物体の表面
温度を不必要に上昇させることなく、内部を効率良く加
熱できる放射熱(輻射熱)である。特に波長域8〜12
μm程度の遠赤外線は、水分対してよく浸透してその効
果を発揮する。なお、遠赤外線の副次的効果として食品
の風味向上(魚の生臭さの消滅や果物の甘味向上など)
や、前述のように抗菌性もある。
【0021】抗・殺菌層(2)に使用される貝殻粉末と海
藻炭素粉末とについて説明すると、貝殻粉末と海藻炭素
粉末とを最適重量比約1:1(使用可能範囲1:0.7〜
1.3)で均一に混合され、混合物の30重量%(使用可
能範囲15〜45重量%)の水で混練された後再度焼成
され、粉末状にされて使用される。使用の方法として
は、前述のように表面吹き付けやフィルム混入乃至ボッ
クス成形樹脂への混入などがある。抗・殺菌性フィルム
(3)を使用する場合、その1例を略述すると、インフレ
ーション成形用のフイルム基材に薬効成分である抗・殺
菌用粉末と遠赤外線発生粉末との混合物を適量混入して
おき、押出成形機で加熱混練しつつ先端から筒状に押し
出し、その周囲から前記筒状押出物のフロストライン近
傍に熱風を吹きかけて加熱し、加熱しつつこれを膨らま
せてその直径を大きく拡径し、最後にその側面を母線に
沿って切断して1枚のフイルムとし、これを巻き取って
行く。
【0022】このように形成した抗・殺菌用粉末と遠赤
外線発生粉末との混合物を含有する抗・殺菌性フィルム
(3)を図4に示すように発泡成形雌雄金型(9)(10)の間に
張設し、この状態から図5のように移動金型(9)を閉
じ、然る後移動金型(9)内を減圧状態にし、金型キャビ
ティ(6)の凸面(9a)に沿ってフイルム(3)を伸ばして凸面
(9a)に密着するようにする。フイルム(3)が伸びやすく
なるように予め加熱しておく事が好ましい。続いて図6
のように金型キャビティ(6)に予備発泡粒(8)をガン(7)
にて充填し、両金型(9)(10)に高温蒸気を導入して予備
発泡粒(8)を更に発泡させて互いに接合させ、最後に冷
却して金型(9)(10)から取り出し、フイルム(3)の不要部
分を切り離して抗・殺菌性断熱ボックス本体(1)とす
る。なお、蓋(11)も同様の方法にて製造されるもので、
裏面に抗・殺菌性フィルム(3)が貼着される事になる。
【0023】また、抗・殺菌用粉末や遠赤外線発生粉末
を発泡ビーズに混入し、この混入ビーズを予備発泡さ
せ、この予備発泡ビーズを使用して内部に抗・殺菌用粉
末と遠赤外線発生粉末とが混入されているボックス本体
(1)や蓋(11)を公知の発泡成形方法にて成形する。この
場合、ボックス本体(1)や蓋(11)を構成する発泡粒の1
つひとつに抗・殺菌用粉末や遠赤外線発生粉末が分布し
て抗・殺菌作用を発揮する事になる。
【0024】前述の場合はボックス本体(1)や蓋(11)
を、抗・殺菌用粉末や遠赤外線発生粉末含有発泡ビーズ
を使用して発泡成形する場合を説明したが、図3に示す
ようにボックス本体(1)を、通常の発泡ビーズを使用し
て形成し、抗・殺菌層(2)となる部材(1a)を抗・殺菌用
粉末や遠赤外線発生粉末含有発泡ビーズで発泡成形し、
この部材(1a)をボックス本体(1)内に嵌め込む事も可能
である。両者は部材(1a)の側面の係止突起(1b)をボック
ス本体(1)の内側面の係止穴(1c)に嵌め込んで固定す
る。この点は蓋(11)の場合も同様で、蓋本体(11a)を通
常の発泡ビーズで発泡成形し、抗・殺菌層(2)となる部
材(11a)を抗・殺菌用粉末や遠赤外線発生粉末含有発泡
ビーズで発泡成形し、この部材(11a)を蓋本体(11a)の裏
面に固着する。
【0025】図2はボックス本体(1)の他の実施例で、
内側面に縦溝(13)が複数本凹設されており、仕切り板
(4)が嵌め込めるようになっている。前記仕切り板(4)の
外周面には抗・殺菌層(2)が形成されている。抗・殺菌
層(2)の形成方法は前記ボックス本体(1)と同様、塗着方
式、フイルム貼着方式、混入ビーズ法などがある。これ
により、ボックス本体(1)内が複数の部屋に小分けさ
れ、各へや毎に収納する事になるので、収納物に対する
抗・殺菌層(2)の位置がより近接し、抗・殺菌効果が向
上する。
【0026】《実験例1》新鮮なアジのヒラキを使用し
て鮮度保持試験を行った。使用の抗・殺菌ボックス(A)
は仕切り板(4)を用いたもので、仕切り板(4)によって仕
切られた一方の部屋の内面全面(ボックス本体(1)の内
面と仕切り板(4)の一方の面)に抗・殺菌層(2)を形成
し、他の部屋には抗・殺菌層(2)を形成せず、両部屋に
氷を充填しその中に新鮮なアジのヒラキを収納して蓋(1
1)をし、適時その変化を観察した。なお、蓋(11)の裏面
半分(=抗・殺菌部屋側)には抗・殺菌層(2)を形成
し、残部には抗・殺菌層(2)を形成しなかった。従っ
て、抗・殺菌部屋側は全面が抗・殺菌層(2)で囲まれて
いるのに対して非抗・殺菌部屋側には抗・殺菌層(2)が
ない。 《表 1》 検査部分 抗・殺菌部屋側(本発明) 非抗・殺菌部屋側(比較例) 第1日 魚眼 透明 同左 日中 肌色 美麗 同左 気温 弾力 美麗 腹部硬し 同左 30℃ 鮮度 商品価値100% 同左 魚身 しっかり 同左 第3日 魚眼 殆ど透明 少し白濁 日中 肌色 殆ど変化なし 少し変化あり 気温 弾力 殆ど変化なし 腹部硬し 少し柔らかくなる 30℃ 鮮度 商品価値十分あり 商品価値下落 魚身 しっかり まだしっかりしている 第7日 魚眼 少し白濁 少し白濁 日中 肌色 少し変化 鰭は光っている 全体に輝きがなくなり濁る 気温 弾力 少し変化 腹部柔らかくなる グチャグチャ状態 30℃ 鮮度 商品価値十分あり 商品価値0 魚身 まだしっかり 柔らかい 魚骨 身についている 身からはなれている 焼き上り おいしさは十分にあり ニチャニチャとして不可食
【0027】これによれば、抗・殺菌部屋に収納したア
ジのヒラキは少なくとも7日の保存に耐えるが、非抗・
殺菌部屋に収納したアジのヒラキは3日で既に商品価値
が下落してしまう。これにより本発明の抗・殺菌層(2)
の顕著な保存効果が確認出来た。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように抗・殺菌用粉末と
遠赤外線発生粉末との混合物をその薬効主成分とする抗
・殺菌層を有するので、使用者側においては、長期に
わたる収納生鮮食料品の長期の鮮度保持が可能となり、
製造業者側においては、付加価値の増加と製品の差別
化を図る事ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる抗・殺菌性ボックスの一部切欠
斜視図
【図2】本発明にかかる他の例の抗・殺菌性ボックスの
一部切欠斜視図
【図3】本発明にかかる更に他の例の抗・殺菌性ボック
スの一部切欠斜視図
【図4】本発明において抗・殺菌フィルムを使用して発
泡成形を行う場合で、フィルムを金型間に配設した状態
の正断面図
【図5】本発明において抗・殺菌フィルムを使用して発
泡成形を行う場合で、フィルムを金型で挟んだ状態の正
断面図
【図6】本発明において抗・殺菌フィルムを使用して発
泡成形を行う場合で、金型キャビティに予備発泡粒を充
填した状態の正断面図
【図7】本発明において抗・殺菌フィルムを使用して発
泡成形を行う場合で、金型キャビティから発泡成形体を
取り出した状態の正断面図
【符号の説明】
(1)…ボックス本体 (2)…抗・殺菌層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鮮魚や生鮮野菜など各種生鮮食料
    品を収納するボックス本体と、その内周面に形成され、
    抗・殺菌用粉末と遠赤外線発生粉末との混合物をその薬
    効主成分とする抗・殺菌層とで構成されている事を特徴
    とする抗・殺菌性ボックス。
  2. 【請求項2】 一面が開口しており、鮮魚や生鮮
    野菜など各種生鮮食料品を収納するボックス本体と、前
    記ボックス本体の開口部に取着される蓋と、その少なく
    ともいずれか一つの内周面に形成され、抗・殺菌用粉末
    と遠赤外線発生粉末との混合物をその薬効主成分とする
    抗・殺菌層とで構成されている事を特徴とする抗・殺菌
    性ボックス。
  3. 【請求項3】 抗・殺菌層が、内周面に塗布され
    た接着剤の表面に抗・殺菌用粉末と遠赤外線発生粉末の
    混合粉末が散布される事によって構成されている事を特
    徴とする請求項1又は2に記載の抗・殺菌性ボックス。
  4. 【請求項4】 抗・殺菌層が、内周面に貼着され
    た抗・殺菌用のフィルムによって構成され、前記フィル
    ムの薬効主成分がフィルム中に混入された抗・殺菌用粉
    末と遠赤外線発生粉末の混合粉末である事を特徴とする
    請求項1又は2に記載の抗・殺菌性ボックス。
  5. 【請求項5】 鮮魚や生鮮野菜など各種生鮮食料
    品を収納するボックス本体内並びに必要に応じて採用さ
    れる蓋内に抗・殺菌用粉末と遠赤外線発生粉末とが混入
    されている事を特徴とする抗・殺菌性ボックス。
  6. 【請求項6】 抗・殺菌用粉末が貝殻粉末や貝殻
    焼成粉末であり、遠赤外線発生粉末が炭素粉末である事
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の抗・殺
    菌性ボックス。
  7. 【請求項7】 請求項6の炭素粉末が海藻炭素粉
    末である事を特徴とする抗・殺菌性ボックス。
  8. 【請求項8】 ボックス本体が仕切り板にて仕切
    られるようになっており、前記仕切り板の外面にも抗・
    殺菌層が形成されている事を特徴とする請求項1乃至7
    のいずれかに記載の抗・殺菌性ボックス。
  9. 【請求項9】 ボックス本体と必要に応じて採用
    される蓋とが発泡成形体で構成されている事を特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれかに記載の抗・殺菌性ボック
    ス。
JP29035095A 1995-10-11 1995-10-11 抗・殺菌性ボックス Pending JPH09103234A (ja)

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