JPH09103252A - 糞尿脱消臭用発酵飼料 - Google Patents

糞尿脱消臭用発酵飼料

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JPH09103252A
JPH09103252A JP8295798A JP29579896A JPH09103252A JP H09103252 A JPH09103252 A JP H09103252A JP 8295798 A JP8295798 A JP 8295798A JP 29579896 A JP29579896 A JP 29579896A JP H09103252 A JPH09103252 A JP H09103252A
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feed
test
liquid
weight
odor
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JP8295798A
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Akihiko Kimura
彰彦 木村
Naoto Ishikawa
直人 石川
敦士 ▲高▼田
Atsushi Takada
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Toyo Hakko Co Ltd
Original Assignee
Toyo Hakko Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

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  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全で且つ優れた糞尿脱消臭作用を有する糞
尿脱消臭用発酵飼料を提供する。 【構成】 本発酵飼料は、米糠類、大豆類、炭素源及び
水を含む液体培地に枯草菌(納豆菌)を接種し、pHが
7.5〜10(特に9前後)、温度が40〜45℃程度
にて通気培養させ、濾過して製造した発酵液(約6重量
%)に、杉、檜及び/又は松から作られた樹木含有成分
液(濃度;約6〜7重量%、通常、上記発酵液100重
量部に対して5〜15重量部配合される。)を含有させ
てなる。この飼料は、食することにより、猫等のペット
のみならず、鶏及び豚の家畜動物についても糞及び尿の
脱消臭効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尿脱臭作用のみな
らず糞脱消臭作用をも有する糞尿脱消臭用発酵飼料に関
する。本発明は、動物、特にペット(猫、犬、兎及びハ
ムスター等)又は家畜動物(特に鶏又は豚等)に食させ
ることにより、糞尿の悪臭発生等を防止する分野に広く
利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、猫等のペット用の悪臭を防止する
方法として、いわゆる猫砂若しくはスプレー式のもの等
が用いられている。また、フィチン酸及びその塩等を有
効成分とする尿臭消去剤等も知られている(特開平1−
195860号公報、特開平1−275522号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記猫砂は糞
尿の悪臭を吸着除去しようとするものであり、糞尿自体
の悪臭発生を防止するものではない。従って、この砂上
に便をさせないことには悪臭を除去できず、且つ砂状で
あるため粉立ちが生じやすい等の点で取扱い上にも問題
がある。また、前記スプレー式のものについても、スプ
レーをする手間が必要であり、糞尿自体の悪臭発生を防
止するものでないのは猫砂と同じである。更に、前記後
者の消臭剤は食するものであるが、尿臭又は体臭を消去
するものであって糞臭を消去するものではないし、また
発酵させた発酵物自体ではないので生体上のバランス及
び安全性が十分とはいえない場合もある。
【0004】本発明は、米糠類及び大豆類を原料として
用い、安全で且つ優れた糞尿脱消臭作用を有する糞尿脱
消臭用発酵飼料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、猫等が食
することにより糞尿の悪臭を防止できる天然発酵物がな
いかについて鋭意研究した所、上記原料を用いて発酵さ
せ濾過して得た発酵液に所定の添加物を配合することに
よりその目的を達成できることを発見して、本発明を完
成するに至ったものである。本発明の糞尿脱消臭用発酵
飼料は、米糠類、大豆類、炭素源及び水を含む液体培地
に枯草菌を接種し、培養させ、濾過して製造した発酵液
に、杉、檜及び松のうちの少なくとも一種を原料として
作られる樹木含有成分液を含有させてなることを特徴と
する。
【0006】上記「米糠類」とは、米胚芽、脱脂米胚
芽、米糠、脱脂米糠等をいい、「大豆類」とは、脱脂大
豆、キナ粉、大豆粉、大豆カス、これらの加水分解物等
をいう。これらの添加割合は、通常、米糠類を100重
量部とする場合、大豆類を10〜500重量部(特に1
0〜20重量部)とすることが好ましい。これが10重
量部未満ではペプチドが少なくなり過ぎるためであり、
500重量部を超えるとこの大豆類の分解率が減少する
ためである。上記「炭素源」としては、通常用いられる
もの(例えば、グルコース、デキストリン、乳糖及び澱
粉等の1種又は2種以上)を用いることができる。
【0007】また、本発明において使用する培地は、水
を含む「液体培地」である。この培地には、通常、更
に、フィチン酸、リン酸塩等のリン化合物を用いる。こ
のフィチン酸としては、ナトリウム塩又はカルシウム塩
が好ましい。この発酵条件は、通常、pHが7.5〜1
0(特に9前後)、培養温度が40〜45℃程度であ
る。このようにアルカリ培養が好ましいとするのは、枯
草菌が弱アルカリ性条件にて活性が大きく、また雑菌の
増殖が少ないためである。このアルカリ性とするため
に、アルカリ剤としての炭酸水素ナトリウム等を用い
る。
【0008】更に、この液体培地において、米糠類、大
豆類、炭素源及び水を含む培地全体に対して、米糠類、
大豆類及び炭素源の濃度は5〜15重量%が好ましい。
これが5重量%未満では薄くなり過ぎて生産効率が低下
し、一方、15重量%を超えると通気撹拌効率が低下す
るため、好ましくない。液体培養であるので、通気撹拌
をすることにより培養することができる。尚、培地原料
としてはプロテアーゼを用いることができる。この場合
は、大豆ペプチドを分解するので有用である。このアル
カリプロテアーゼの添加量は、通常、0.001〜1重
量%である。これが0.001重量%未満では分解効率
が低下し、一方、1重量%を超えても分解効率があまり
変わらないとともにコストが高くなるためである。上記
「発酵液」としては、培養させた培養発酵液を濾過した
ままの液でもよいし、これを脱色等の後処理をした液で
もよいし、これを濃縮した濃縮液でもよいし、蒸留等に
より精製したものでもよい。
【0009】上記「樹木含有成分液」は、杉、檜及び/
又は松を含む植物から、乾留したり、水蒸気蒸留した
り、溶媒抽出したりして得た液状物である。特に、針葉
樹が好ましい。そして、この樹木含有成分液は、処理し
て得たそのままの液でもよいし、それを濃縮したもので
もよいし、水等で希釈したものでもよい。この樹木含有
成分液は、有機物成分が約6〜7重量%、即ち水分が9
3〜94重量%の場合は、上記発酵液(蒸発残留物濃
度;6重量%)100重量部に対して5〜15重量部程
度配合されるのが好ましい。これが5重量部未満では効
果が十分でない場合があるし、15重量部を超えてはそ
の効果が飽和してしまう傾向にあるからである。尚、残
留物の重量比で言えば、発酵液中の蒸発残留物1重量部
に対して、樹木含有成分液中の蒸発残留物0.05〜
0.2重量部程度である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。 実施例1 (1)発酵液の製造及び発酵食品(試験品)の調製 まず、以下に示す方法により発酵液を製造する。即ち、
脱脂米糠;30kg、大豆かす(又は脱脂大豆);3k
g、苦汁;5kg、水;500kgを使用した。尚、p
Hは9前後である。上記培地を121℃、30分にて殺
菌し、その後冷却し、次いで、納豆菌(製造元;成瀬醗
酵化学研究所)0.05kgを接種し、40〜45℃に
て約48時間、通気撹拌して培養させた。
【0011】その後、この培養物を圧搾濾過し、活性炭
及びパーライトで処理をして脱臭、脱色をし、発酵液を
得た。尚、この活性炭としては、粉末活性炭(活性炭
S、活性炭K等)、粒状活性炭(活性炭SG等)の種々
のものを使用でき、パーライトとしては、「パーライト
No.4180」(ダイカラインオリエント(株)製)
を使用した。この発酵液は、無色若しくは淡黄色の透明
液体であり、発酵の香味があり、水分94%(常圧加熱
乾燥法による。)で、一般生菌、大腸菌、カビ、酵母並
びに砒素、重金属は検出されなかった。
【0012】本発酵食品の試験品としては、上記発酵液
(蒸発残留物濃度;6.0重量%)100重量部に対し
て、10重量部の樹木含有成分液(蒸発残留物濃度;
6.5重量%)を配合したものを用いた。尚、これは、
発酵液中の蒸発残留物1重量部に対して、樹木含有成分
液中の蒸発残留物0.11重量部を示す。この樹木含有
成分液は、杉、檜及び松のほぼ等容量のチップを120
〜180℃にて数10時間乾留し、その後100〜12
0℃程度にて蒸留(常圧若しくは減圧下)して主として
タール分を除去し、必要に応じて水で希釈して得たもの
である。尚、水蒸気蒸留して得た精油を用いることもで
きる。この樹木含有成分液のpHは6〜7、色調は無
色、淡黄色又は淡褐色であり、僅かな香味があった。そ
の成分分析は、以下の通りである。分析方法は、衛生試
験方法注解、土質試験法JISK0102及び高周波プ
ラズマ発光分光分析法によった。
【0013】〔組成成分結果(単位は重量%)〕 水分;93.1%、エタノール;0.4%、有機物(強
熱減量)6.4%、無機物(灰分);0.1%、硫酸イ
オン;16mg/l、導電率;430μs/cm、p
H;4.1(20℃)、窒素;37mg/l、リン;
0.5mg/l未満、ナトリウム;12mg/l、カル
シウム;15mg/l、鉄;0.18mg/l、マグネ
シウム;1.9mg/l、珪素;6.9mg/l、カリ
ウム;8.3mg/l、銅;0.01mg/l、カドミ
ウム、鉛及び砒素は不検出、全リン量;720mg/1
00g以上(800〜900)。
【0014】(2)性能評価 (A)尿の脱消臭試験について まず、この尿の脱消臭試験を、以下に示す条件下にて行
い、その結果を表1〜9に示す。 〔試験条件〕 給飼方法;表1に示す供試猫(No.1〜10)1頭
当たり上記試験品を0.5%添加の猫用ドライフードを
日量100g(2回に分与)与え、飲水は不断給水とし
た。尚、各猫の摂取飼料量及び飲料水量は表2に示す。 尿検査方法;表1〜6(自然放尿された尿、試験期間
は21日後まで)、表7〜9(カテーテル導尿により採
取された尿、試験期間は30日後まで) 臭気の評価;人による官能検査によった。表中の0:
消臭を認める。 1:臭気を認める。 2:強度の臭気
を認める。 3:臭気及びアンモニア臭を認める。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】
【表7】
【0022】
【表8】
【0023】
【表9】
【0024】以上より、表1〜6の結果によれば、給与
前では臭気「1」が認められ、これを6時間放置すると
臭気「2〜3」にまで強くなる場合が多い(表3)。し
かし、給与後5日後においては、6時間放置後の臭気は
ほぼ「1」にまで減少する(表4)。給与後7日後で
は、排尿直後ではほぼ「0」にまで消臭でき(表5)、
21日後では排尿6時間後においてもほとんど臭気は認
められなかった「0」(表6)。また、表7〜9の結果
によれば、給与前では臭気「1」の場合(表7)が、給
与15日後においては、排尿直後の臭気はほとんど認め
られず(表8)、同30日後においては6時間放置後に
おいてもほとんど臭気は認められなかった(表9)。以
上より、本試験品は尿の脱消臭作用に優れることを示し
ている。特に、排尿直後のもののみならず、一定時間放
置したものにも効果があるので、大変実用的である。
【0025】(B)糞の脱消臭試験について また、臭いセンサーによる試験は、水晶振動子上の合成
二分子被膜に臭いの分子が吸着2振動数の変化を起こ
し、その振動数の変化を臭いの強さとして表す測定器を
用いて行った。試験方法としては、雄の成猫に1日2m
lの上記試験品を与え、臭いセンサとコンピューターを
接続して尿臭、糞臭の脱消臭効果を測定した。測定方法
は、「大気基準気相法」によった。この結果を図1に示
す。この図中、臭度は0日時(試験前時)の臭い値を1
00とし、この値の相対値で示す。そして、A線は本試
験品の尿の脱消臭の結果、B線は本試験品の糞の脱消臭
の結果、C線は比較品(樹木含有成分液を含まず、発酵
液のみを含む場合)の糞の脱消臭の結果を各々示す。
【0026】これらの結果(図1)によれば、3日後に
おいて糞臭は大きく減少し、尿臭よりもその効果に優れ
る。尚、樹木含有成分液を含まない比較品においても若
干の糞臭消去効果がみられたが、樹木含有成分液を含む
実施品に比べるとその効果は少なかった。従って、発酵
液に添加された樹木含有成分液が、糞の脱消臭効果に大
きく寄与していることが判る。また、上記のように、本
発酵食品は有害な菌及び重金属は認められず、且つ完全
な天然原料による自然発酵物のため、安全であるととも
に本来健康飼料として有用な米糠及び大豆製品を原料と
しているので、有用な窒素化合物(アミノ酸等)、灰
分、リン化合物等が含まれており、そのため、健康面に
とって大変バランスが良い。
【0027】(C)尿石防止効果について 上記と同様に飼料を与えた所定No.の猫について、自
然尿中の尿石を、通常の牛尿中の尿石検査方法(アンモ
ニア添加法、約400倍の顕微鏡観察の視野中の尿石の
数)により評価した。この結果を表10に示した。この
結果によれば、多少のバラツキがあるものの、本試験品
を給与した後は尿石が尿中に途切れることなく排出され
続け、尿石の増大化や尿管の閉鎖等が防止されることを
示している。このことは、本試験品には比較的多くのリ
ン成分が含まれるので、これが尿石に作用してその肥大
化を防止してその排出を促進しているものと推定され
る。
【0028】
【表10】
【0029】実施例2 本実施例は、ブロイラー雛についての糞尿の脱消臭効果
及び成育効果について検討したものである。飼育条件は
以下の通りである。 (1)飼料;本実施例での試験飼料Aは以下に示す自家
配合飼料である。 試験飼料A;「ブロヒット」(商品名、協同飼料株式会
社製)100重量部に、実施例1で用いた試験品を0.
5重量部配合したものである。この「ブロヒット」(協
同飼料株式会社製)は、「ペレット」(協同飼料株式会
社製)と「マッシュ」(協同飼料株式会社製)を各50
重量部づつ配合したものである。尚、比較飼料Aとして
は、この「ブロヒット」(協同飼料株式会社製)のみを
用い、試験品を配合しないものを用いた。
【0030】(2)飼育方法;ウインドレス鶏舎内での
平がい(平地場所で飼う。) (3)対象物;初生雛(ブロイラー)500羽(平均体
重44.5g) (4)給餌方法;自動給餌(自動給餌機及び自動給水機
を使用。) (5)臭の検査;人による官能検査 両飼料を用いて同条件下において、比較飼育した所、試
験飼料Aを用いた鶏舎内の糞尿臭は、飼育後3〜7日経
過後に軽減した。一方、比較飼料Aを用いた場合は、最
初と同じ臭いであり、7日後でも軽減しなかった。
【0031】実施例3 本実施例は、ブロイラー成鶏についての糞尿脱消臭効果
及び成育効果について検討したものである。飼育条件
は、以下のものを除いては、実施例2と同じである。 (1)対象物;成鶏(ブロイラー)(試験区;30羽、
対照区;30羽) (2)評価項目;糞尿の脱消臭、便(糞)の固さ、産卵
数、産卵率及び卵重 (3)試験期間;摂取後第8週まで 試験の結果を表11に示す。
【0032】
【表11】
【0033】この結果によれば、試験区では飼育開始後
2週間後で、ほとんど臭わなくなり、更に、8週間を経
過すると臭いはなくなってしまった。しかし、対照区で
は8週間後に至っても、最初と同様の臭いがあった。ま
た、産卵数、産卵率及び卵重の評価は、対照区と比較す
ると、各々、2週間後では109%、108%及び10
8%、6週間後では119%、119%及び120%、
2週間後では109%、109%及び110%であっ
た。以上より、本発明の試験品飼料を用いれば、糞尿の
臭いが著しく減少し、しかも鶏の成育も10〜20%を
改善できた。
【0034】実施例4 本実施例は、豚についての糞尿の脱消臭効果について検
討したものである。飼育条件は、以下の通りである。 (1)飼料;本実施例での試験飼料Bは以下に示すもの
である。 試験飼料B;肉豚肥育要配合飼料である「ライブ肉豚7
8」(大洋飼料株式会社製)100重量部に、実施例2
で用いた試験品を同様に0.5重量部配合したものであ
る。この「ライブ肉豚78」(大洋飼料株式会社製)
は、穀類〔とうもろこし、マイロ、(大麦)〕76%、
植物性油かす類〔大豆油かす、なたね油かす(コーンジ
ャムミール)〕16%、動物質性飼料〔魚粉、(ミート
ボーンミール)〕3%、そうこう類(コーングルテンフ
ィード)2%、その他〔動物性油脂、炭酸カルシウム、
りん酸カルシウム、食塩、植物性油脂、コーンスチープ
リカー〕3%からなる。尚、比較飼料Bとしては、この
「ライブ肉豚78」(大洋飼料株式会社製)のみを用
い、試験品を配合しないものを用いた。
【0035】(2)対象物;出生から4〜5カ月後の子
豚、豚種;ランド・ヨーク・デレック(LWD)、最初
の体重;70〜75kg (3)飼育方法;1豚舎(1群)に5頭を飼育(ストー
ル飼い)。即ち、試験区及び対照区に各々5頭を飼育。 (4)試験期間;14週間 (5)給餌方法;半搬送給餌(1日2回、ほぼ定時に給
餌する。) (6)検査用糞尿の収集方法;試験区においては、試験
区用又は対照区用各豚房(1群5頭)より無作為に10
ヶ所(1ヶ所約100g)を抽出し、その場所から糞尿
を適当に抜き取り、それを良く混合しビーカーに30g
計り取り、1検体(試験用サンプル)とした。
【0036】(7)臭の検査;試験区においては、t−
1〜t−10の10検体を作り、対照区においては1検
体を作り、このビーカー内の糞尿の臭いについて、対照
区用検体と比較するという比較官能試験を行った。判定
方法には、人による官能試験を用い、その程度を下記a
〜eに分類して評価し、また、各々に点数を付して数値
化する(t−1〜10箇所の各評価の合計点を評点合計
とする。)ことによっても評価した。
【0037】この評価は以下の通りである。即ち、対照
区と比べて、a:消臭効果が大である(評価 +2)、
b:やや消臭効果が認められる(評価 +1)、c:変
化無し(あまり変わらない)(評価 ±0)、d:やや
糞尿臭が強い(評価 −1)、e:糞尿臭が強い(評価
−2)とした。上記条件下において、試験区及び対照
区について各々試験を行い、その結果を表12及び図2
に示す。
【0038】
【表12】
【0039】この結果によれば、特に図2に示すよう
に、対照区と比べて試験区においては、時間の経過とと
もに糞尿の悪臭の改善が見られた。特に、第12週も経
過すれば、ほとんどの検体であっても評価がほとんどa
評価となり、著しく悪臭が改善された。
【0040】実施例5 本実施例は、豚についての糞尿脱消臭効果及び成育効果
について検討したものである。飼育条件は、以下のもの
を除いては、実施例4と同じである。 (1)飼料;本実施例での試験飼料に用いる比較飼料と
しては、上記実施例4で用いた「ライブ肉豚78」(大
洋飼料株式会社製)を用いた。そして、試験品の投与
は、比較飼料100重量部に対し0.5〜0.7重量部
を連続的に投与するものである。
【0041】(2)評価項目;糞尿の脱消臭、便(糞)
の硬さ、出荷可能体重;110kg〜115kg(肉の
み約73〜75kg)〕までの飼育期間及び屠殺肉質 (3)試験期間;摂取後第13週まで 上記条件下において、試験区及び対照区について各々試
験を行い、その結果を表13に示す。
【0042】
【表13】
【0043】この結果によれば、試験区においては第4
週目から消臭の効果が現れ、第8〜11週目にもなれ
ば、その効果は著しく大きくなった。また、出荷可能体
重になるまでの飼育期間は、対照区では13週(約3.
3カ月)かかるが、試験区では第11週目(2.8カ
月)にて足りた。従って、出荷できる飼育期間は約20
%も短縮でき、、その経済効率は極めて大きい。これ
は、餌の食い付きが良かったこと、及び成育効率が良か
ったことのためと思われる。また、出荷時における豚を
屠殺し、その屠殺肉質を比較した所、試験区のもので
は、脂質が白っぽくて良質であり、肉色も肉薄色で良好
であり、肉の張りも良く、更に股が張っていた。尚、本
発明においては、上記具体的実施例に示すものに限られ
ず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した
実施例とすることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の糞尿脱消臭用発酵飼料は、尿臭
のみならず糞臭に対しても優れた脱消臭効果を有する。
従って、屋内で猫等のペットを飼育しても部屋が悪臭で
充満することもないし、食することにより脱消臭効果を
有するもののため、糞尿自体の悪臭発生を防止でき、従
来のように猫等を所定の決まった場所で便をさせる必要
が全くないし、それは液状物のため猫砂のように粉立ち
が問題となることもない。また、上記のように尿石が尿
中に排出される効果を有するので、尿石等による猫等の
健康阻害、(ひいては泌尿器症候群)を防止できる。更
には、本発明の糞尿脱消臭用発酵飼料を用いれば、鶏又
は豚の糞尿臭が解消されるので、近所からの悪臭の苦情
もなくなり、更に、それらの家畜動物の成育効果(鶏の
産卵率の向上、豚の体重増加及び肉質改良等)も改善さ
れる。従って、本発明飼料は、極めて有用なものであ
る。
【0045】また、本発酵飼料は完全な天然原料による
自然発酵物のため、有害な菌及び重金属は認められず、
安全であるとともに本来、健康飼料として有用な米糠及
び大豆製品を原料としているので、且つ有用な窒素化合
物(アミノ酸等)、灰分、リン化合物等が含まれている
ので、大変バランスの良い健康飼料である。更に、本発
酵飼料においては、発酵液を用い固形物を除去している
ので、有効成分濃度が高くその品質に優れるとともに、
容易にペットフードに混合でき、且つその外観も従来の
ペットフードと変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における糞尿の脱消臭試験の結果を示
すグラフである。
【図2】実施例4における糞尿の脱消臭試験の結果を示
すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米糠類、大豆類、炭素源及び水を含む液
    体培地に枯草菌を接種し、培養させ、濾過して製造した
    発酵液に、杉、檜及び松のうちの少なくとも一種を原料
    として作られる樹木含有成分液を含有させてなることを
    特徴とする糞尿脱消臭用発酵飼料。
  2. 【請求項2】 猫、鶏又は豚用に用いられる請求項1記
    載の糞尿脱消臭用発酵飼料。
  3. 【請求項3】 上記樹木含有成分液中の蒸発残留物は、
    上記発酵液中の蒸発残留物1重量部に対して、0.05
    〜0.2重量部である請求項1又は2記載の糞尿脱消臭
    用発酵飼料。
JP8295798A 1991-10-11 1996-10-16 糞尿脱消臭用発酵飼料 Pending JPH09103252A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012228203A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Japan Environmental Development Inc 消臭液、その調製方法およびその調製キット
CN104336392A (zh) * 2014-10-15 2015-02-11 段义宾 一种用于生猪抗病、增肥的饲料组合物
JP2019062893A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 マルハニチロ株式会社 麹菌発酵物または大豆発酵物添加飼料により魚肉の不快臭を低減する方法
CN114504054A (zh) * 2022-02-16 2022-05-17 天津市农业科学院 一种固态发酵料及其制备方法和应用

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