JPH09104205A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

Info

Publication number
JPH09104205A
JPH09104205A JP7264328A JP26432895A JPH09104205A JP H09104205 A JPH09104205 A JP H09104205A JP 7264328 A JP7264328 A JP 7264328A JP 26432895 A JP26432895 A JP 26432895A JP H09104205 A JPH09104205 A JP H09104205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tread
rubber
tire
tread portion
elastic modulus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7264328A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3477289B2 (ja
Inventor
Keiichi Nakadera
恵一 中寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP26432895A priority Critical patent/JP3477289B2/ja
Publication of JPH09104205A publication Critical patent/JPH09104205A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3477289B2 publication Critical patent/JP3477289B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トレッド部に形成された縦主溝の溝底部におい
て、微細なしわやひび割れ等の発生を防止しうる空気入
りタイヤを提供する。 【解決手段】トレッド部2からサイドウォール部3を経
てビード部4のビードコア5の廻りを折り返して係止さ
れるカーカス6と、カーカスの半径方向外側かつトレッ
ド部内方に配されるベルト層7とを有し、しかも前記ト
レッド部2に、トレッド部表面から凹みタイヤ周方向に
のびる縦主溝9を配した空気入りタイヤであって、前記
トレッド部2をなし前記ベルト層7のタイヤ半径方向外
側に配されるトレッドゴム11は、タイヤ新品時におい
て、縦主溝9の溝底部の表面内方部分G1の複素弾性率
E1* と、トレッド部2の表面内方部分G2の複素弾性
率E2* との比(E1* /E2* )を1.0以上かつ
1.5以下とし、しかも、トレッド部2は、全体として
実質的に均一な組成で形成されるゴム組成物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッド部に形成
された縦主溝の溝底部において、微細なしわやひび割れ
等の発生を防止しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用タイヤは、自動車の高馬
力化などに伴って、高性能化が進んでいる。例えば、高
性能タイヤとして、60%を下回る偏平化ないしトレッ
ド巾を広げることなどにより、設地面積を増大させ、操
縦安定性能及びグリップ性能を高めた偏平ラジアルタイ
ヤが挙げられる。
【0003】又、ドライ性能に加え、ウエット性能をも
高い次元で満足させるべく、高性能タイヤは、一般にト
レッド表面に、比較的広い巾でタイヤ周方向に直線状で
連続してのびる縦主溝を配することが一般に行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な高性能タイヤを長期間使用していると、前記縦主溝の
溝底に細かなしわやひび割れ等といったクラックが発生
することがある。このようなクラックは、しわ等が微細
であり、一般にタイヤの走行諸性能に影響を及ぼすもの
ではないものの、前記縦主溝が広巾で形成されている結
果、人目に触れやすく、タイヤの美観を損ねるという問
題がある。
【0005】本発明者は、かかるクラックの発生を防止
するべく、種々の実験を行った。先ず、時間の経過によ
ってトレッド部のゴム物性値がどのように変化するかと
いう点に着目し、図6に示すように、トレッドゴムgに
おいて、縦主溝aの溝底部の表面内方部分b、および、
前記トレッド表面内方部分cの複素弾性率を、時間経過
毎に各部位から試料を切り出して測定した。なお、トレ
ッドゴムgは、均一組成の一種類のゴムから形成したも
のであり、図中、t1=t2=1mmである。
【0006】測定結果を図5(A)に示す。この結果よ
り、 溝底部の表面内方部分bの複素弾性率E1* 、及び、
前記トレッド表面内方部分cの複素弾性率E2* が、と
もに時間の経過につれて大となり、弾性が劣化するこ
と、 複素弾性率の変化、つまり弾性の劣化は、前記溝底部
の表面内方部分bの方が大きいこと、 タイヤ新品時においても、同一のゴム組成であるにも
拘わらず、既に前記溝底部の表面内方部分bの方が複素
弾性率が大となっていること、 などが判明した。
【0007】そして、前記について、さらに研究した
ところ、タイヤ生カバーを加硫金型で加硫するときに縦
主溝が形成される場合、又は予めトレッドプロファイル
を押し出し成形された場合など、縦主溝の溝底部に大き
な圧力が作用する際に、前記溝底部分の複素弾性率E1
* が大となることが判明した。そして、タイヤ新品時に
おいて、前記複素弾性率の比(E1* /E2* )は、通
常、2.0程度となっていることも判明した。
【0008】次に、前記各部位におけるアミン系あるい
はフェーノール系などのゴムの老化防止剤の残存量を時
間経過毎に測定したところ、図5(B)に示すように、
溝底部の表面内方部分bにおいて著しく減少しているこ
とが判明した。
【0009】さらに、前記各部位において、アセトン抽
出量を時間経過毎に測定したところ、図5(C)に示す
ように、溝底部の表面内方部分bにおいてやはり著しい
減少が見られた。これは、時間の経過により、ゴム中の
鉱物油、軟化剤が減少していることを意味している。
【0010】以上の実験結果から、第一に、トレッドゴ
ムgは、タイヤの長期使用につれて、老化防止剤、軟化
材などが、例えばベルト層側に移行して減少し、耐オゾ
ン性などが大きく低下することによって、クラックが生
じやすくなること、第二に、ゴム厚さが比較的薄い縦主
溝aの溝底部では、前記老化防止剤などの前記移行が他
の部分よりも速やかに行われること、第三に、複素弾性
率の増大は、前記老化防止剤、軟化材、オイル成分等の
減少によっても影響を受けていること、などが判明し
た。
【0011】また、図6に示すように、特にタイヤショ
ルダー部分に前記直線状でのびる縦主溝aを設けた場
合、ジグザグ溝に比し、縦主溝aのタイヤ軸方向内側の
リブdのみが接地しうることなどによって、前記縦主溝
aが拡巾されやすく、このような状況からも前記クラッ
クを発生し易くなる。
【0012】本発明者は、以上の実験結果を踏まえ鋭意
研究を重ねたところ、タイヤ新品時において、縦主溝の
溝底部分の複素弾性率E1* を従来よりも小さくするこ
とを基本として、時間経過後における前記溝底部分の高
弾性化を防ぎ、耐クラック性などを向上しうることを見
い出したのである。
【0013】以上のように、本発明は、トレッド部に設
けられた縦主溝の溝底部などにおいて発生するクラック
を防止し、長期使用に際しても見映えを損なうことのな
い空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経て
ビード部のビードコアの廻りを折り返して係止されるカ
ーカスと、このカーカスの半径方向外側かつトレッド部
内方に配されるベルト層とを有し、しかも前記トレッド
部に、トレッド部表面から凹みタイヤ周方向にのびる縦
主溝を配した空気入りタイヤであって、前記トレッド部
をなし前記ベルト層のタイヤ半径方向外側に配されるト
レッドゴムは、タイヤ新品時において、前記縦主溝の溝
底部の表面内方部分の複素弾性率E1* と、前記トレッ
ド部の表面内方部分の複素弾性率E2* との比(E1*
/E2* )を1.0以上かつ1.5以下とし、しかも、
トレッド部は、全体として実質的に均一な組成で形成さ
れるゴム組成物からなることを特徴とする空気入りタイ
ヤである。
【0015】又、請求項2記載の発明は、前記トレッド
ゴムは、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエ
ンゴム又はイソプレンゴムの1種又は2種以上の組合わ
せによるポリマーを混合したゴム基材100重量部に対
し、60重量部以上かつ100重量部以下のカーボンブ
ラックと、30重量部以下の石油系軟化材とを配合した
ことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき説明する。図1において、空気入りタイヤ1は、
トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4
のビードコア5の廻りで折り返されて係止されるカーカ
ス6が架け渡されるとともに、このカーカス6の半径方
向外側かつトレッド部2の内方には強靱なベルト層7が
巻装され、前記カーカス6にタガ効果を付与し、タイヤ
形状を保っている。
【0017】又本例では、空気入りタイヤとして、タイ
ヤ最大巾に対するタイヤ断面高さの比である偏平比を
0.8以下、例えば、0.55としたJIS D420
2に規定される乗用車用ラジアルタイヤを例示してい
る。
【0018】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したいわ
ゆるラジアル構造の1枚以上のカーカスプライ6Aから
なり、前記カーカスコードとしては、例えばスチールコ
ード又はナイロン、レーヨン若しくはポリエステル等の
有機繊維コードを好ましく採用しうる。
【0019】又前記ベルト層7は、ベルトコードをタイ
ヤ赤道Cに対して10゜〜35゜程度の角度で配列した
1枚以上、本例では内外2枚のベルトプライ7A、7B
から形成され、各プライ7A、7Bはベルトコードがプ
ライ間相互で交差するように向きを違えて重置される。
このベルトコードとしては、カーカスコードと同様に、
ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維コー
ド、さらに好ましくはスチール等の高弾性コードを適宜
用いることができる。
【0020】なお前記ビードコア5から、タイヤ半径方
向外側に向けて硬質ゴムからなるビードエーペックス1
3が設けられ、前記ビード部4を補強している。
【0021】又、前記トレッド部2には、本例では、タ
イヤ周方向に直線状かつ連続してのびる縦主溝9を合計
4本(2本のみ示すが、左右対称)を配することによ
り、トレッド面に5つの陸部10を形成しうるものを例
示するが、これらの縦主溝9は、直線状以外にも適宜屈
曲させることができ、又その本数は4本以外にも適宜設
定することができる。なお縦主溝9が直線状でのびる場
合、前述の如く拡巾されてクラックを生じやすい結果、
本発明の効果は、かかる場合に一層発揮される。
【0022】前記縦主溝9は、例えばトレッド面の表面
にて測定した溝巾が、例えば、5mm以上かつ20mm以
下、溝深さは、例えば5mm以上かつ18mm以下の均一深
さで形成することができる。
【0023】そして、前記縦主溝9によって区分された
各陸部10には、前記縦主溝9と交わる向きにのびる多
数の横溝や、例えば溝巾が1mm以下のサイピング或いは
この陸部10内で途切れるラグ溝などを適宜配しうる。
【0024】次に、前記トレッド部2をなし前記ベルト
層7のタイヤ半径方向外側に配されるトレッドゴム11
は、タイヤ新品時において、前記縦主溝9の溝底部の表
面内方部分G1の複素弾性率E1* と、前記トレッド部
2(陸部10)の表面内方部分G2の複素弾性率E2*
との比(E1* /E2* )を1.0以上かつ1.5以下
とし、しかも、トレッドゴム11は、全体として実質的
に均一な組成で形成されるゴム組成物からなることを特
徴としている。
【0025】ここで、トレッドゴム11は、少なくとも
ベルト層7(ベルト層7の半径方向外側にコードを有す
る補強層などが設けられる場合には、該補強層)の半径
方向外側で、しかも、正規内圧を充填しかつ正規荷重を
負荷した正規状態での接地巾TWの外端点E、E間の領
域として定義する。
【0026】従来、トレッドゴム11において、縦主溝
の溝底と、トレッド表面との間で複素弾性率を異ならせ
るために、いわゆる2層トレッド構造とする技術が、例
えば特開昭60−255505号公報、特開昭62−1
91202号公報などにより提案されているが、本願は
トレッドゴムを1層構造として材料コストを節減しうる
など、これらの提案とは顕著に相違している。
【0027】なお、タイヤ新品時において、前記比(E
* /E2* )を1.0以上かつ1.5以下としたの
は、この比が1.5を上回ると、従来タイヤと大差がな
く、クラックの発生を十分に防止することができない。
従って、好ましくは前記比の上限を1.25とするのが
望ましい。なお前記比の下限については、本来同一のゴ
ム組成であるが故に、複素弾性率についても同一とする
のが理想的であり、かかる理由から1.0としている。
【0028】次に、タイヤ新品時において、前記縦主溝
9の溝底部の表面内方部分G1の複素弾性率E1* と、
前記トレッド部2の表面内方部分G2の複素弾性率E2
* との比(E1* /E2* )を1.0以上かつ1.5以
下とする方法としては、種々の方法が挙げられるが、重
要なことは縦主溝9を、大きな圧力ないし熱を伴う変形
を最少として形成することである。
【0029】一般に、図3(A)、(B)に示すよう
に、トレッドゴム11を押出機から押し出す際に用いら
れるダイプレートには、トレッドプロファイルが形成さ
れないタイプ(D1)と、予めトレッドプロファイルが
形成されるタイプ(D2)との2種類がある。そして、
トレッドプロファイルを予め形成しうるものでは、縦主
溝9に相当する凹溝14の溝底には、他の部分に比べて
大きな圧力が作用し、複素弾性率が上昇してしまう。
【0030】図3(C)には、予めトレッドプロファイ
ルが形成されたトレッドゴム11において、前記凹溝1
4の溝底内方部分と、トレッド陸部の表面内方部分との
複素弾性率を測定した結果を示している。図から明らか
なように、やはり、トレッド陸部の表面内方部分よりも
溝底部の内方部分の方が高い値を示し、高弾性率化して
いることが窺える。
【0031】従って、タイヤ新品時、前記比(E1*
E2* )を1.0以上かつ1.5以下とする具体的方法
としては、例えば、図2(A)に示すように、タイヤ軸
方向およびタイヤ半径方向に分割した複数のゴムシート
11A〜11D(同一のゴム組成)などを、縦主溝9に
相当する凹溝14を形成しうるようにタイヤ生カバー1
5上に積層し、これを加硫金型内で一体化することなど
が挙げられる。
【0032】そして、トレッドゴム11の分割数をでき
るだけ少なくすることにより、タイヤの生産性を向上で
き、しかも加硫前に、予め縦主溝に対応する凹溝14を
形成しておくことにより、加硫時の金型によって、前記
凹溝14の溝底部分に大きな圧力が作用するのを防止で
き、ひいては、完成タイヤの縦主溝の溝底部分の高モジ
ュラス化を防ぎうる点で好ましい。
【0033】さらに、例えば図2(B)に示すように、
押出機(図示せず)より小巾のゴムストリップ16を押
し出すとともに、回転するタイヤ生カバー15上に、前
記ゴムストリップ16を適宜移動させながら順次巻き付
けて積層することにより、図に示すように、前記凹溝1
4を有するトレッドゴム11を形成し、その後、加硫金
型で加硫により一体化される。
【0034】なお金型の縦主溝を形成する突起の高さ
と、前記凹溝14との差を、例えば1〜3mm程度の小寸
とすることが望ましく、又、前記ゴムストリップ16の
積層制御は、予めコンピュータに記憶された動きに追従
しうるように構成される。
【0035】前記トレッドゴム11は、前記したよう
に、全体として実質的に均一な組成で形成され、従来か
ら使用されている種々のゴム組成物を採用しうる。そし
て、例えば高性能タイヤ用の配合としては、天然ゴム、
ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム又はイソプレ
ンゴムの1種又は2種以上の組合わせによるポリマーを
混合したゴム基材100重量部に対し、60重量部以上
かつ100重量部以下のカーボンブラックと、30重量
部以下の石油系軟化材とを配合したゴム組成物を好まし
く採用しうる。
【0036】一般に、前記した高性能タイヤには、石油
系軟化剤が比較的多く含まれており、しかも当初から複
素弾性率の大きなゴム組成物が用いられていることが多
い。従って、このようなゴム組成物を用いたトレッドゴ
ムでは、前記経時変化による老化防止剤、オイルなどの
移行によって、図4に示すように、一般用に比べて複素
弾性率の変化が大きく、耐クラック性に劣るものとな
る。
【0037】そこで、パラフィン系、ナフテン系又はア
ロマチック系などの石油系軟化材を、30重量部以下に
制限することにより、前記複素弾性率の変化を小とする
ことができる。そもそも軟化剤は、タイヤ走行性能より
も製造時におけるゴムの加工操作を容易とするものであ
るから、一切加えないようにも構成することもできる
が、加える場合には10〜30重量部程度が望ましい。
【0038】
【実施例】タイヤサイズが、205/55R15であ
り、図1に示すよう構造のタイヤを、次のような方法で
試作し、耐クラック性などをテストした。 実施例 ラジアル構造のタイヤ生カバー上に、ゴムストリップを
トレッドのプロファイルに沿って積層し(図2
(B))、これを加硫金型で成形した。 比較例1 ラジアル構造のタイヤ生カバー上に、非プロファイルの
ダイヘッドから押し出されたトレッドゴム(図3
(A))を巻回し、これを加硫金型で成形した。従っ
て、縦主溝は、加硫金型による成形で初めて形成され
る。 比較例2 ラジアル構造のタイヤ生カバー上に、プロファイルを有
するダイヘッドから押し出されたトレッドゴム(図3
(B))を巻回し、これを加硫金型で成形した。なお、
各試供タイヤの内部構造、トレッドゴムのゴム組成物
は、いずれも同一のものを採用しており、これらの影響
はない。テストの方法は次の通りである。
【0039】イ)耐クラック性 試供タイヤを、70゜Cのオーブン中で10日間熱老さ
せた後、正規リムにリム組みし(内圧2.3kgf/c
m2 )、オゾン濃度50pphmのオゾンチャンバーで
放置して縦主溝のクラックの状態を観察した。評価は、
次の通りである。 ○:全くひび割れが生じていない △:しわ又は細かいひび割れが生じている ×:明らかにひび割れが生じ、美観を損ねている
【0040】ロ)複素弾性率 各試供タイヤについて、タイヤ新品時および熱老後にお
いて、トレッドゴムにおける縦主溝の溝底部の表面内方
部分G1の複素弾性率E1* と、前記トレッド部の表面
内方部分G2の複素弾性率E2* を、表面部分から1mm
内側位置にて4mm巾×30mm長さ×1.5mm厚さの短冊
状試料を切り取り、岩本製作所(株)製の粘弾性スペク
トロメーターを用い、温度70℃、周波数10Hz、動
歪±2%の条件で測定した。テストの結果を表1に示
す。
【0041】
【表1】
【0042】テストの結果、実施例のタイヤでは、新品
時における溝底部内方の複素弾性率E1* が小さく、熱
老により高弾性化しても、他の比較例タイヤに比べ小さ
いことが確認できた。そして、これに基づいて、耐クラ
ック性においては、オゾンチャンバー内という過酷な環
境においても、2週間以上ひび割れが生じないことが確
認し得た。なお、1月経過後には、わずかなひび割れが
発生し始めていたが、美観を損ねるまでには至っていな
かった。
【0043】逆に、比較例1、2のタイヤでは、いずれ
も2週間後から細かなひび割れが生じており、1月後で
は明らかなひび割れが多数生じ、著しく外観を損ねる状
態となっていた。
【0044】なお、発明の実施の形態の項で説明した分
割したゴムシートを積層したタイヤについてもテストし
たところ、複素弾性率の比(E1* /E2* )の値、並
びに耐クラック性とも前記実施例タイヤと同等の性能を
発揮しうることも合わせて確認した。
【0045】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りタイヤは、
タイヤ新品時において縦主溝の溝底部分でのゴムの高弾
性化を抑制することによって、溝底部分でのクラックの
発生を防止し、タイヤの外観を長期間に亘って維持しう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すタイヤ断面図であ
る。
【図2】(A)、(B)は、トレッドゴムの一例を示す
断面図である。
【図3】(A)、(B)は、ダイプレートの一例を示す
断面図、(C)は、トレッドゴムの複素弾性率の測定結
果を示す断面図である。
【図4】高性能用及び一般用ゴムの複素弾性率の経時変
化を示すグラフである。
【図5】(A)は、トレッドゴムの複素弾性率の経時変
化を示すグラフ、(B)は、トレッドゴムの老化防止剤
の残存量の経時変化を示すグラフ、(C)は、トレッド
ゴムのアセトン抽出量の経時変化を示すグラフである。
【図6】従来の技術を説明するための断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 9 縦主溝 10 陸部 11 トレッドゴム G1 縦主溝の溝底部の表面内方部分 G2 トレッド部(陸部)の表面内方部分 E1* 、E2* 複素弾性率

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部のビードコアの廻りを折り返して係止されるカー
    カスと、このカーカスの半径方向外側かつトレッド部内
    方に配されるベルト層とを有し、しかも前記トレッド部
    に、トレッド部表面から凹みタイヤ周方向にのびる縦主
    溝を配した空気入りタイヤであって、 前記トレッド部をなし前記ベルト層のタイヤ半径方向外
    側に配されるトレッドゴムは、タイヤ新品時において、
    前記縦主溝の溝底部の表面内方部分の複素弾性率E1*
    と、前記トレッド部の表面内方部分の複素弾性率E2*
    との比(E1*/E2* )を1.0以上かつ1.5以下
    とし、 しかも、トレッド部は、全体として実質的に均一な組成
    で形成されるゴム組成物からなることを特徴とする空気
    入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記トレッドゴムは、天然ゴム、ブタジエ
    ンゴム、スチレンブタジエンゴム又はイソプレンゴムの
    1種又は2種以上の組合わせによるポリマーを混合した
    ゴム基材100重量部に対し、60重量部以上かつ10
    0重量部以下のカーボンブラックと、30重量部以下の
    石油系軟化材とを配合したことを特徴とする請求項1記
    載の空気入りタイヤ。
JP26432895A 1995-10-12 1995-10-12 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP3477289B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26432895A JP3477289B2 (ja) 1995-10-12 1995-10-12 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26432895A JP3477289B2 (ja) 1995-10-12 1995-10-12 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09104205A true JPH09104205A (ja) 1997-04-22
JP3477289B2 JP3477289B2 (ja) 2003-12-10

Family

ID=17401666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26432895A Expired - Fee Related JP3477289B2 (ja) 1995-10-12 1995-10-12 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3477289B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224871A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2008284815A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2009255747A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
US8657977B2 (en) 2005-12-29 2014-02-25 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire and method for making uncured rubber tire component
JP2015013519A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2020079340A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物及び空気入りタイヤ
US12054614B2 (en) 2018-11-12 2024-08-06 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition and pneumatic tire
US12187894B2 (en) 2018-11-12 2025-01-07 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition and pneumatic tire
US12410308B2 (en) 2018-11-12 2025-09-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition and pneumatic tire

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE602005010345D1 (de) 2004-08-26 2008-11-27 Sumitomo Rubber Ind Verfahren zur Herstellung eines Luftreifens und damit hergestellter Luftreifen

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224871A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
US8657977B2 (en) 2005-12-29 2014-02-25 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire and method for making uncured rubber tire component
JP2008284815A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2009255747A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2015013519A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2020079340A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物及び空気入りタイヤ
US12054614B2 (en) 2018-11-12 2024-08-06 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition and pneumatic tire
US12173140B2 (en) 2018-11-12 2024-12-24 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition and pneumatic tire
US12187894B2 (en) 2018-11-12 2025-01-07 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition and pneumatic tire
US12410308B2 (en) 2018-11-12 2025-09-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition and pneumatic tire

Also Published As

Publication number Publication date
JP3477289B2 (ja) 2003-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5420676B2 (ja) 改良型ビード付きタイヤ
JP6283883B2 (ja) 低転がり抵抗を有するタイヤ
US10384489B2 (en) Pneumatic vehicle tire
JP6006229B2 (ja) 改良型ビード付きタイヤ
JP2000198319A (ja) 自動車用空気入りタイヤ及びその製造方法
EP0341187A2 (en) A tire and tread
US6575215B1 (en) Studless tire including tread comprising short fibers
US12570109B2 (en) Tire with improved end-of-life grip on wet ground
JP7802023B2 (ja) 摩耗状態で濡れた路面上のグリップ力が最適化されたトレッドを備えるタイヤ
CN1438943A (zh) 具有低滚动阻力的汽车轮胎
JP3477289B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4812015B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP0592218B1 (en) Tyres
JP2005022622A (ja) 空気入りタイヤ
JP6194542B2 (ja) 改良型ビード付きタイヤ
JP4312613B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN102007005B (zh) 具有包括模量非常高的橡胶混合物的胎冠的轮胎
JP2005199922A (ja) 空気入りタイヤ
JP2017013564A (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法
CN108430799B (zh) 具有改进的磨损和滚动阻力性能的轮胎
EP3581400A1 (en) Tire
JPH03169719A (ja) 空気入りタイヤ
JP5095297B2 (ja) スタッドレスタイヤおよびスタッドレスタイヤの製造方法
JP2016159852A (ja) 空気入りタイヤ
EP1188584A2 (en) Pneumatic tire

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees