JPH09104456A - 定量排出容器 - Google Patents

定量排出容器

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JPH09104456A
JPH09104456A JP7292204A JP29220495A JPH09104456A JP H09104456 A JPH09104456 A JP H09104456A JP 7292204 A JP7292204 A JP 7292204A JP 29220495 A JP29220495 A JP 29220495A JP H09104456 A JPH09104456 A JP H09104456A
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徳生 林田
Takashi Saito
剛史 斉藤
Kuniko Mukoyama
国子 向山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計量を可変にできながらも、所望量の計量が
目視を必要とせずに簡便に行え、また、計量カップから
液体が漏れるおそれのない定量排出容器を提供する。 【解決手段】 計量カップ4を円筒側枠9と底部8とで
有底の筒空間に形成し、この筒空間内に相対回転のみ自
在に有底の回転内筒11を内嵌合し、この回転内筒11
の中央に、この回転内筒11にはネジ螺合部を介して上
下動し、下部を前記底部8に形成した摺動案内筒16内
に上下動のみを許す嵌合構造を介して嵌入してある上部
注出パイプ15を設け、前記回転内筒11の回転作動で
この上部注出パイプ15を上下動させて注出孔14と回
転内筒11の底部8迄の距離を可変にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクイズボトルの
水薬や口内洗浄液等の薬品,化粧品更には洗剤,洗濯用
の柔軟剤等の液体を計量して定量排出するのに用いられ
る定量排出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の定量排出容器は、一般に
図7に示されるように、所謂オーバーフロー型定量排出
容器として市販されている。この容器の具体構造は、容
器本体01の口部02に上部に注ぎ口03を備えた、栓
を兼ねる、筒状の計量カップ04が装着されるととも
に、この計量カップ04の底部05にはこの底部05か
ら上方に延びる上部注出パイプ06が設けられ、この上
部注出パイプ06の下部には容器本体01の底に延びる
下部注出パイプ07の上端が嵌入されている。そして、
前記計量カップ04は透明な樹脂で構成されていて、そ
の周面には計量目盛08が設けられている。また、前記
上部注出パイプ06の上端の開口06Aは最大計量目盛
08Aと同一レベルに位置設定されて設けられている。
【0003】従って、このようなオーバーフロー型定量
排出容器から所定量の液体を注出するには、まず、容器
本体01の胴部09を手で押圧して、内容液0Aを下部
注出パイプ07から上部注出パイプ06を介して計量カ
ップ04内にオーバーフローさせる。但し、この時、特
に重要なのは、この計量カップ04内に注出される液体
の液面が所要の計量目盛08に正しく一致しているか否
かを、目視によって、注意深く確認する必要がある。次
いで、液面と計量目盛08とが一致した時点で、容器本
体01の押圧力を解除すれば、注出パイプ06内の液体
は容器本体01内に吸い込まれる。この結果、計量カッ
プ04内には、所定量の液体が注出される。このように
して計量された液体0Bは、容器本体01を傾けること
により、計量カップ04の注ぎ口03から注ぎ出され
る。
【0004】また、定量排出手段としては、上記の目視
による手段以外に、図示しないが、計量カップを容器本
体に対して上下位置変更自在とすることによって、計量
カップの底面と上部注出パイプの上端開口との相対的な
上下位置を変更することで、この上端開口から計量カッ
プの底面までの距離を可変にし、もって定量の液体を注
出させるものが提案されている(一例として、実公平2
−24768号公報参照)。
【0005】更に、別の手段としては、図示しないが、
容器本体の注出口への取付部上に配設された計量カップ
と、この計量カップの底部を貫通して容器本体底部に達
する注出管とで計量機構が構成され、計量カップは、有
底筒状でその外周にネジ部が形成され、また、注出管は
下端が開放されるとともに、上端が閉塞され、且つこの
上端が計量カップのネジ部に外嵌螺合された取付筒体の
上端にアームを介して固定されて、この取付筒体の回転
による上下動に伴って上下動自在となるように形成さ
れ、更に前記注出管の上端近傍の周面には排出孔が設け
られ、この排出孔が計量カップ内に配設され、前記取付
筒体の回転による上下動に伴ってこの排出孔から計量カ
ップの底部迄の距離を大小変化させることによって、計
量カップ内に所望の液体を注出させる手段が提案されて
いる(例えば、実公昭63−35973号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の定量排出容器の内、前記第1番目に提示した手段
は、基本的には計量カップの計量容積が一定量に定めら
れているため、この定められた一定量の計量しかできな
いものであるが、計量目盛を設けることで何とか使用の
便に供しようとするが、現実には思惑通りの使い勝手は
得られにくい。つまり、このものは、欲しい量の計量目
盛とオーバーフローする液体の液面とが正しく一致して
いるか否かを、目視によって、注意深く確認する必要が
あるから、計量が大変面倒であり、また、まかり間違え
て、欲しい量を越えて内容液をオーバーフローさせてし
まうと、その余分な液体を再び容器本体には戻せないか
ら、余分な液体は廃棄するしかなく、無駄が生じる。
【0007】また、第2番目に示した、従来の手段で
は、計量カップ全体を上部注出パイプに対して上下動さ
せる必要があるから、操作に手間がかかるうえに、特
に、計量カップを上まで上げたときには、注出パイプで
しかこの計量カップの重量を支える手段がないため、計
量カップの支えが不安定になり、更には、この上部注出
パイプは容器本体の蓋を貫いて上方に突設されていて、
この蓋よりも上方に突出した上部注出パイプのねじに計
量カップの底部に設けられたねじが螺合されているため
に、液密なねじ嵌合とは言え、計量カップの支持構造が
不安定であるから、このねじ部からの液体が漏れやす
く、また、一度漏れた液体は容器外に溢れ、容器や周辺
を汚損する結果となる。
【0008】そして、第3番目に示した、従来の手段で
は、注出管は計量カップの底部を貫通して容器本体の底
まで延びるものであるが、この注出管と計量カップの底
との気密性保持に当たっては、注出管と計量カップの底
とを合成樹脂の可撓性を有する材料で形成する必要があ
るから、他の部分、例えば取付筒体、注出管を取付筒体
に結合させるアーム、計量カップの周側壁、ヒンジキャ
ップ、計量カップを容器本体の注出口に螺合させる取付
部等、そして特にこの注出管と一体成形される取付筒
体、アームそして取付部との材料の整合性が大変困難
で、合成樹脂による製造の大きなメリットの一つであ
る、一体成形が適わない問題点がある。更に、注出管の
上端を閉塞したり、そのやゝ下方の周側壁に排出孔を形
成したり、また、注出管の上端をアームを介して取付筒
体に取付ける等、製造しにくい構造となっている。
【0009】そこで本発明は、以上のような従来の定量
排出容器の問題点を種々検討した結果、この種定量排出
容器では、その計量容量が一定の量に決められているも
のは、まず需要者の便には十分に供しえず、従って、計
量容量が可変であることが必須の要件であることを知見
し、鋭意検討を重ねて、本発明を開発するに至ったもの
である。従って、本発明の第1の目的は、計量容量を可
変に出来ながらも、所望量の計量が目視を必要とせずに
簡便に行え、また、計量カップから液体が漏れるおそれ
のない定量排出容器を提供する点にある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、前記の目的
をうまく達成しながらも、更に加えて、計量のための構
造が簡素であり、製造も容易である上に、計量容量の変
更操作がしごく簡便に行え、付加価値の高い定量排出容
器を提供する点にある。
【0011】更に、本発明の第3の目的は、計量容量の
変更操作を一段と簡便に行え、付加価値の高い定量排出
容器を提供する点にある。
【0012】そして、本発明の第4の目的は、計量カッ
プの構造を更に簡素にして、経済的に提供できるように
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明に係る定量排出容器は、次のような手
段を講じている。すなわち、第1の発明は、請求項1に
記載されているように、容器本体の注出口に取付けられ
た有底の計量カップと、この計量カップの前記底を貫通
して、上端が計量カップ内の上方に向かって延設され、
上端部に注出孔が開口された上部注出パイプと、下端が
容器本体内と連通されて前記上部注出パイプに連結され
た下部注出パイプとから構成されていて、前記計量カッ
プは、円筒側枠と、この円筒側枠に対して相対回転のみ
自在に内嵌合された回転内筒を備え、かつ、前記上部注
出パイプはこの回転内筒の中央に設けられたネジ部に螺
合されるネジ部を周面に備えると共に、下部が上下方向
の相対摺動のみを許容する嵌合構造を介して前記底に関
連付けて設けられていて、前記回転内筒を回転させるこ
とにより、前記上部注出パイプを上昇或いは下降させ、
前記計量カップ内の容量が大小変更されるように構成さ
れたものである。
【0014】そして、第2発明の定量排出容器は、請求
項2に記載されるように、容器本体の注出口に取付けら
れた有底の計量カップと、この計量カップの前記底を貫
通して、上端が計量カップ内の上方に向かって延設さ
れ、上端部に注出孔が開口された上部注出パイプと、下
端が容器本体内と連通されて前記上部注出パイプに連結
された下部注出パイプとから構成されていて、前記計量
カップは、円筒側枠と、この円筒側枠に対して相対回転
のみ自在に内嵌合され、上端には回転操作部が設けられ
た回転内筒とを備え、かつ、前記上部注出パイプはこの
回転内筒の中央に設けられたネジ部に螺合されるネジ部
を周面に備えると共に、下部が前記計量カップの底の中
央に下方に向けて突設された摺動案内筒内に上下方向の
相対摺動のみを許容する嵌合構造を介して設けられ、更
に前記下部注出パイプはこの摺動案内筒の下端に連結さ
れていて、前記回転内筒を回転させることにより、前記
上部注出パイプを上昇或いは下降させ、前記計量カップ
内の容量が大小変更されるように構成されたものであ
る。
【0015】また、前記第1,第2発明ともに、前記回
転内筒の上端には外方に露呈する回転操作部が備わって
いるとともに、前記円筒側枠とこの回転内筒とには、一
方に支持目盛が、他方には円筒側枠に対して回転内筒を
回転させて得られる容積を表示する計量目盛が設けられ
ていて、回転操作部を回転させて、支持目盛を所望の計
量目盛に合致させることで、その合致した計量目盛に表
示された容量の液体の計量ができるように構成されてい
るものである。
【0016】更に、前記上部注出パイプの上下方向の相
対摺動のみを許す嵌合構造は、前記摺動案内筒と、この
摺動案内筒の内周面とこの摺動案内筒に嵌合された上部
注出パイプの下端部の外周面との相対摺動面間の一方に
設けられた突条と、他方に設けられたこの突条が嵌合さ
れる上下方向の凹溝とから構成されているか、上部注出
パイプの下部の外周形状が横断面異径に形成されるとと
もに、前記摺動案内筒の内周面形状がこの上部注出パイ
プの横断面異径形状に合致する異径に形成されているか
のいずれかの手段が採用される。
【0017】
【作用】以上のように構成された本発明に係る定量排出
容器にあって、本第1発明に係る定量排出容器は、図1
或いは図3に示されるように、前記回転内筒を円筒側枠
に対して所望の量正・逆回転させれば、この回転量に応
じて前記上部注出パイプが上下方向に所望の量昇降し
て、この上部注出パイプの注出孔とこの計量カップの底
部までの距離が大小変更され、その時のこの注出孔の位
置で計量カップ内に溜まる液体の量が機械的に大小設定
される。つまり、計量カップが円筒側枠と底とによって
有底の筒空間を備え、この筒空間の中に上下動する上部
注出パイプが設けられていて、この上部注出パイプが回
転内筒の回転作動に起因して上下動され、計量カップ内
の計量容量が機械的に大小変更されるもので、従来の計
量カップの計量容量が一定で計量には目視を必要とする
もの、計量カップ全体が栓外方に露出された注出パイプ
部分に対して上下動するもの、更には注出パイプが計量
カップの底を貫いて相対的に上下動するもの等と違っ
て、注出液体の計量は機械的に行え、また、計量液体が
計量カップ外へ漏れ出すような計量カップと注出パイプ
とが相対摺動する構造を備えず、上部注出パイプがこの
回転内筒の中央に設けられたネジ部に螺合されるネジ部
を周面に備えると共に、下部が上下方向の相対摺動のみ
を許容する嵌合構造を介して設けられる構成を採用した
ことによって、上部注出パイプと下部注出パイプとを別
体構造とする構成を採用できた。
【0018】また、本第2発明に係る定量排出容器は、
前記第1発明によって奏せられる作用に加えて、更に、
次のような作用を奏する。つまり、回転内筒の上端部に
設けられる回転操作部を手指で回転操作することで上部
注出パイプが、この上部注出パイプと下部注出パイプと
の連結を図るための摺動案内筒にガイドされながら上下
動されて計量カップ内の液体収容容積が自在に変更さ
れ、計量容量の変更操作をスムーズに行うのに貢献す
る。
【0019】更に、上部注出パイプを上下動させるため
の構造が、前記円筒側枠に相対回転のみ自在に内嵌合さ
れた回転内筒とこの上部注出パイプの外周面とのネジ螺
合手段を採用した点、併せてこの上部注出パイプの上下
昇降の案内をこの上部注出パイプと下部注出パイプとの
連結を図るための摺動案内筒が兼用した点は、液体計量
のための構造の簡素化を図れるとともに、計量容量の変
更操作性能を一層向上できる上で大きく貢献する。
【0020】また、本第1,第2発明はともに、図2に
示されるように、円筒側枠と回転内筒との一方に支持目
盛が、他方には円筒側枠に対して回転内筒を回転させて
得られる容積を表示する計量目盛が設けられていて、外
方に露呈された回転操作部を回転させて、支持目盛を所
望の計量目盛に合致させることで、その合致した計量目
盛に表示された容量の液体の計量ができるもので、支持
目盛を、例えば30mlや50ml等の計量目盛に合致させ
るだけで、機械的に定量的な計量が行え、計量容量の変
更操作を一層簡便に行うのに大きく貢献できる。
【0021】更に、本発明において、前記上部注出パイ
プの上下方向の相対摺動のみを許す嵌合構造として、図
1に示されるように、上部注出パイプ下部の外周面と摺
動案内筒の内周面との対向周面の一方に上下方向に沿っ
て突設された突条と、他方にこの突条が嵌合されるよう
に穿設された凹溝との嵌合構造、或いは、図5に示され
るように、上部注出パイプ下部の外形形状を横断面異径
に形成するとともに、前記摺動案内筒の内周面形状をこ
の上部注出パイプ下部の横断面異径形状に合わせて異径
に形成した嵌合構造のいずれかを採用することで、本来
的に必須の構成であるこの上部注出パイプと下部注出パ
イプとの連結を図るための摺動案内筒を上部注出パイプ
の昇降ガイドとして利用できる。
【0022】本発明は、前記計量カップを、容器本体の
注出口へ気密に取付けられる栓体を一体に備える構成を
採用することで、つまり、一つの部材の上面が計量カッ
プの底に、また、下面が栓の蓋に構成されることで、更
に一層の構成部品の削減に貢献できる。
【0023】更に、開閉自在なキャップは、前記計量カ
ップを衛生的に使用するのに貢献する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る定量
排出容器の要部の拡大断面図で、容器本体1、つまりは
スクイズボトルは、例えば合成樹脂等の可撓性物質で形
成される。このスクイズボトル1の注出口2には栓3を
兼用した計量カップ4が取付け部5に形成されたネジ部
6とこの注出口2のネジ部7との螺合により気密に嵌着
されている。従って、前記栓3は、前記取付け部5と前
記計量カップ4の底部8とで構成され、この底部8が上
蓋を兼ねる構成となっている。
【0025】前記計量カップ4は、基本的には、スクイ
ズボトル1の注出口2へ取付けられる栓3の取付け部5
上に上方に向かって立ち上げられた、透明な円筒側枠9
と、上端に回転操作部10を一体に備えてこの円筒側枠
9の内側に相対回転自在に内嵌合された有底の透明な回
転内筒11と、更にこの回転内筒11の底部12の中央
に設けられネジ筒13に嵌合されて、前記回転操作部1
0の回転操作に伴うこの回転内筒11の回転によって上
昇或いは下降自在に構成された、上端に注出孔14が開
口された上部注出パイプ15と、更に、前記底部8の中
央に下方に向かって一体に突設されていて、前記上部注
出パイプ15を上下動自在に案内する摺動案内筒16
と、この摺動案内筒16の下端に結合され、下端がスク
イズボトル1の底にまで達する長さに寸法設定された、
可撓性の素材から成る下部注出パイプ17とから構成さ
れている。
【0026】前記円筒側枠9の内径と回転内筒11の外
径とは、相対回転を許容する範囲で略同一径に構成され
ている。また、この回転内筒11の中央に突設されたネ
ジ筒13の内周面には軸線方向の全長にわたってネジ部
18が刻設されているとともに、前記上部注出パイプ1
5の外周面には、下部の所定の範囲を除いてそれよりも
上方にネジ部19が設けられている。
【0027】また、前記計量カップ4の底部8の中央に
設けられた前記摺動案内筒16内に前記上部注出パイプ
15の下端部が嵌入されているとともに、この上部注出
パイプ15の下端部周面には、図4に示されるように、
周方向には相互に180°位相を異ならせて半径方向に
突出する突条20が一体に設けられているとともに、前
記摺動案内筒16の内周面には、この突条20に嵌合す
る上下方向の凹溝21が同様に周方向180°位相を異
ならせて設けられている。従って、前記回転内筒11を
回転させることによって、この回転内筒11とのネジ螺
合を介してこの上部注出パイプ15は回転されようとす
るが、この上部注出パイプ15の突条20が前記凹溝2
1に嵌合されているので、この上部注出パイプ15は回
転されることなく、上下方向にのみ昇降移動されること
となる。
【0028】前記摺動案内筒16の上下寸法は、希望す
る容量の最小量(図例では30ml)から最大量を収容す
るに足る容積が得られるに足る、回転内筒11の底部1
2と上部注出パイプ15の注出孔14との相対距離範囲
に設定されている。従って、図1に示されるように、こ
の上部注出パイプ15を最上方にまで上昇させると、最
多量の50mlを注出できるに足る容積が形成され、また
上下方向の中間部に位置させると、中間量の40mlを注
出できるに足る容積が形成され、そして最下方まで下降
させると、最小量の30mlを注出できるに足る容積が形
成されることになる。
【0029】また、前記上部注出パイプ15の下部の所
定の範囲を除いてそれよりも上方にネジ部19が設けら
れている構成に言うところの、この所定の範囲とは、図
1に示されるように、前記突条20の上下寸法に等しい
長さを意味する。また、この突条20の外径寸法は前記
ネジ部19の外径寸法と同等に形成されているので、上
部注出パイプ15が最上方まで上昇して最多量の50ml
を注出できるに足る容積が形成される所定位置に至った
時、この突条20が前記回転内筒11の底部12に当接
されて上部注出パイプ15のそれ以上の上昇が阻止され
る構造となっている。従って、前記回転内筒11の底部
12とこの突条20とが前記上部注出パイプ15の最上
昇位置のストッパーとして機能する。
【0030】前記回転操作部10は、前記回転内筒11
の上端よりもやゝ下方部位の周囲に一体に連設されてい
て、前記円筒側枠9の上端から外側を巻き込む形で、鍔
片22とその外周縁から下方に一体に垂下される操作リ
ング(ダイヤル部)23が一体に備わって、断面形状逆
L字状に形成され、この操作リング(ダイヤル部)23
の下端には、この円筒側枠9の周面に形成された離脱防
止のための嵌合周溝24内に嵌合される内向きの係止突
条25が一体に設けられ、また、図2に示されるよう
に、前記操作リング(ダイヤル部)23の表面には、支
持目盛としての指示マーク26が設けられている。
【0031】また、図2に示されるように、前記円筒側
枠9の上端近くの表面には、等間隔をおいて複数の計量
目盛27が表示されている。この計量目盛27は、前記
回転操作部10を回転させることによって、上部注出パ
イプ14の注出孔13から回転内筒11の底部12まで
の距離の変化によってもたらされる計量カップ4内の定
量的な容量変化量に対応した目盛である。図2に示され
る例では、30ml、40ml、50mlの、三段階で容量を
可変できることが明らかである。
【0032】従って、例えば、30mlの液体を注出した
い場合には、図1に示される状態から、前記操作リング
(ダイヤル部)23に表示されている指示マーク26
を、この計量目盛27の30mlに合致する位置にくるよ
うに、前記回転操作部10を回転させる。この操作によ
って、前記回転内筒11が回転され、上部注出パイプ1
5が下降して、図3に示されるように、計量カップ4内
に30mlの液体を満たすに足りる空間が形成されるので
ある。
【0033】また、前記計量カップ4には、図3に示さ
れるように、キャップ28がヒンジ29を介して一体的
に設けられている。このキャップ28には、その中央に
保護筒部30が一体に突設されているとともに、前記鍔
片22の中間には上方に向かって立ち上がる、前記キャ
ップ28の係止用の嵌合周壁31が一体に立設されてい
る。従って、キャップ28が前記嵌合周壁31に係合さ
れて計量カップ4を閉塞している状態では、このキャッ
プ28が不用意に開放される恐れがないことは言うまで
もない。前記キャップ28は必要に応じて設けられるも
のであるが、これを備えることによって、計量カップ4
内へ塵埃等が入り込むのをうまく防止し、併せて前記の
通りの保護筒部30などを備えることで一層商品価値を
高めることができる。
【0034】また、前記保護筒部30は、前記上部注出
パイプ15の上端部から注出孔14の下端縁に至る範囲
にわたって嵌合されて、その注出孔14を閉塞するに足
る上下寸法に形成されている。従って、前記上部注出パ
イプ15が最上昇位置に至った時に、キャップ28が閉
塞されると、上部注出パイプ15の上端部から前記注出
孔14が閉塞されるに足る範囲の外周全域がこの保護筒
部30で囲撓されるので、この注出孔14の液密が保持
され、たとえスクイズボトル1が転倒したり、或いは不
用意にスクイズボトル1の本体部分が押圧されてスクイ
ズボトル1内の液体がこの注出孔14から計量カップ4
内に溢れ出ようとしても、これを上手く阻止できる。
【0035】次に以上実施の形態で説明された構成を備
える本発明の定量排出容器の使用の仕方を説明する。予
め、操作リング23を回転させて、その指示マーク26
を円筒側枠9に表示された計量目盛27の何れかに合致
させることによって、上部注出パイプ15を上下動させ
る。
【0036】次にスクイズボトル1を鉛直方向に沿うよ
うに保持しながら、手指等でこのスクイズボトル1の胴
部等を適宜の時間(数秒間)押圧することによって、ス
クイズボトル1内の液体Aを、先ず下部注出パイプ1
7、摺動案内筒16、そして上部注出パイプ15を介し
て、その上端部の注出孔14から計量カップ4内に注入
させる。
【0037】そして、注入される液体の液面が、理想的
には概ね前記注出孔13を越える位置に至ったところ
で、スクイズボトル1への押圧を止める。すると、スク
イズボトル1はそれ自体の弾撥力により、押圧されて凹
んだ部分が元の形状に復帰しようとする。その際スクイ
ズボトル1の内部圧力は負となるので、その吸引力によ
って計量カップ4内の注出液体は注出孔14を介してス
クイズボトル1内へ吸い込まれる。そして、この吸引は
前記注出液体の液面が注出孔14の下端縁と同一高さに
なるまで行われ、計量カップ4内には所望通りの定量の
液体Bが残る。その後は注出孔14から引き続き大気が
吸引されてスクイズボトル1は液体注出前の形状に復帰
することとなる。この状態からスクイズボトル1を傾け
ることによって、前記所望の一定量の液体が計量カップ
4から排出される。
【0038】次に、図5に示される構造は、前記上部注
出パイプ15の上下昇降を司る別の手段を、また、図6
はこの上部注出パイプ15の回り止めを図る別の手段を
夫々示したもので、具体的には以下の構造を備える。ま
ず、前記上部注出パイプ15の上下昇降を司る別の手段
としては、図5に示されるように、前記回転内筒11の
上方に中央に回転操作用の摘み32が設けられたもので
ある。この摘み32はこの回転内筒11の上端に周方向
複数個のアーム33を介して中央に一体的に形成された
ものである。前記摘み32が前記回転内筒11の中央に
一体的に設けられるためには、例えば摘み32と各アー
ム33とが一体に成形され、各アーム33の周縁がこの
回転内筒11の上端縁に接着剤や熱溶着等によって適宜
に固着連設される手段が採用される。また、それ以外に
も前記摘み32とは別体で前記各アーム33が一体に成
形され、その中心部にこの摘み33が、例えば接合、嵌
合或いはビス止め等の手段により適宜に固着連設され、
各アーム32の周縁が、前記と同様に、この回転内筒1
1の上端縁に接着剤や熱溶着等によって適宜に固着連設
される手段が採用される。尚、図中34は、円筒側枠9
の上端部の内周面に形成された嵌合凹溝で、前記回転内
筒11の上端に形成された外向き鍔35が嵌合されて円
筒側枠9からこの回転内筒11が離脱するのを防止す
る。また、前記支持マーク26は前記外向き鍔35の上
面に表示されるとともに、計量目盛27は、円筒側枠9
の上縁に表示されている。
【0039】また、前記上部注出パイプ15の回り止め
を図る別の手段としては、図6に示されるように、上部
注出パイプ15と摺動案内筒16のとの間に形成された
突条20とこれが嵌合される凹溝21とによって形成さ
れる手段に代えて、前記上部注出パイプ15の下端部の
外周形状が横断面形状楕円形に形成されるとともに、こ
の楕円形状に合致させて、前記摺動案内筒16の内周面
形状が楕円形に形成された構造を採用できる。
【0040】更に、前記回転円筒11は、図1乃至図6
では、底部12が一体に備わった、所謂有底の筒体で構
成されているが、この底部12が例えば周方向に所定間
隔置きで配された複数個のアーム状に構成された構造の
ものも採用できる。この構成が採用される場合は、スク
イズボトル1から計量カップ4内に注出される液体は計
量カップ4の底8まで入ることになる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本第1発明は、計量
カップが円筒側枠と底とによって有底の筒空間を備えて
いて、この筒空間の中で、回転内筒の回転作動によっ
て、上部注出パイプを上下動させて、この上部注出パイ
プの注出孔から回転内筒の底部迄の距離を大小変更させ
ることによって、計量カップ内の計量容量を機械的に大
小変更することができるようにしたから、従来の計量カ
ップの計量容量が一定で、しかも計量には注意深い目視
を必要とするもの、また、計量カップ全体が栓外方に露
出された注出パイプ部分に対して上下動するもの、更に
は注出パイプが計量カップの底を貫いて相対的に上下動
するもの等と違って、目視を必要とすることなく、必要
量の液体の計量は機械的に行えるから、計量が非常に簡
便でスピーディーに行え、また、計量液体を無駄にする
恐れもなくなった。
【0042】しかも、回転内筒を正逆回転させることで
液体を機械的に計量できるから、取り扱い並びに計量操
作が非常に簡単で、使い勝手が良く、併せて、計量カッ
プを有底にして筒空間を形成し、この筒空間内で上部注
出パイプを上下動させるから、注出パイプと計量カップ
の底とを相対的に摺動させる必要がなくなり、計量カッ
プと注出パイプとが相対摺動する従来の構造と違って、
液体の漏れる恐れがなくなり、従って容器や周辺を不用
意に汚損する恐れがなく、この点でも取り扱いの良い、
また、商品価値の高い定量排出容器を提供できる。
【0043】また、本第2発明に係る定量排出容器は、
前記第1発明によってもたらされる以上のような効果に
加えて、回転内筒の上端部に設けられる回転操作部を手
指で回転操作することで上部注出パイプが、この上部注
出パイプと下部注出パイプとの連結を図るための摺動案
内筒にガイドされながら上下動されて計量カップ内の液
体収容容積が自在に変更され、計量容量の変更操作をス
ムーズに行うことができるから、計量操作が格段に簡単
で、しかも計量容量の変更操作も簡便に行え、使い勝手
が良く、しかも上部注出パイプを上下動させるための構
造が、前記円筒側枠に相対回転のみ自在に内嵌合された
回転内筒と上部注出パイプの外周面とのネジ螺合手段を
採用し、併せてこの上部注出パイプの上下昇降の案内
を、この上部注出パイプと下部注出パイプとの連結を図
るための摺動案内筒が兼用する手段を採用して、液体計
量のための構造の簡素化と、計量容量の変更操作性能を
一層高めることができたので、製造が容易であり、か
つ、計量のための構造も可能な限り簡素にでき、従って
また、経済的に提供できる利点がある。
【0044】また、本第1,第2発明はともに、支持目
盛を所望の計量目盛に合致させることで、その合致した
計量目盛に表示された容量の液体の定量的な計量が自動
的に達成できるから、計量容量の変更操作を一段と簡便
に行うことができ、付加価値の高い定量排出容器を提供
できる。
【0045】更に、本第1,第2発明は、前記上下方向
の相対摺動のみを許す嵌合構造として、必然的に備わっ
ている上部注出パイプの外周面とこの上部注出パイプと
下部注出パイプとの連結を図るための摺動案内筒の内周
面との対向周面を断面異径形状にすることにより、簡便
に昇降底部の回転を阻止しながらその上下動をうまくガ
イドできるもので、計量カップの構造を一段と簡素にで
き、併せて一層経済的に製作、且つ、提供できる。
【0046】また、本第1,第2発明はともに、前記計
量カップを、容器本体の注出口へ気密に取付けられる栓
体を一体に備える構成を採用することで、つまり、一つ
の部材の上面が計量カップの底に、また、下面が栓の蓋
に構成されることで、更に一層の構成部品の削減に貢献
でき、より経済的に、また、より簡単な構造として提供
できる。
【0047】更に、キャップを設けることで、計量カッ
プを衛生的に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定量排出容器の一実施の形態を示
し、要部の縦断面である。
【図2】本発明に係る定量排出容器の一実施の形態を示
し、要部の外観面である。
【図3】本発明に係る定量排出容器の一実施の形態を示
し、作用の説明図である。
【図4】本発明に係る定量排出容器の一実施の形態を示
し、図1中のA−A断面図である。
【図5】本発明に係る定量排出容器の別の実施の形態を
示し、一部を破断した要部の説明外観図である。
【図6】本発明に係る定量排出容器の別の実施の形態を
示し、図1中のA−A断面図に対応する要部の断面図で
ある。
【図7】従来の構造を説明する要部の断面図である。
【符号の説明】
1…容器本体、4…計量カップ、8…計量カップの底
部、9…円筒側枠、10…回転操作部、11…回転内
筒、12…底部、13…ネジ筒、14…注出孔、15…
上部注出パイプ、16…摺動案内筒、26…支持目盛、
27…計量目盛、A…液体、B…計量された液体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の注出口に取付けられた有底の
    計量カップと、この計量カップの前記底を貫通して、上
    端が計量カップ内の上方に向かって延設され、上端部に
    注出孔が開口された上部注出パイプと、下端が容器本体
    内と連通されて前記上部注出パイプに連結された下部注
    出パイプとから構成されていて、前記計量カップは、円
    筒側枠と、この円筒側枠に対して相対回転のみ自在に内
    嵌合された回転内筒を備え、かつ、前記上部注出パイプ
    はこの回転内筒の中央に設けられたネジ部に螺合される
    ネジ部を周面に備えると共に、下部が上下方向の相対摺
    動のみを許容する嵌合構造を介して設けられていて、前
    記回転内筒を回転させることにより、前記上部注出パイ
    プを上昇或いは下降させ、前記計量カップ内の容量が大
    小変更されるように構成されていることを特徴とする定
    量排出容器。
  2. 【請求項2】 容器本体の注出口に取付けられた有底の
    計量カップと、この計量カップの前記底を貫通して、上
    端が計量カップ内の上方に向かって延設され、上端部に
    注出孔が開口された上部注出パイプと、下端が容器本体
    内と連通されて前記上部注出パイプに連結された下部注
    出パイプとから構成されていて、前記計量カップは、円
    筒側枠と、この円筒側枠に対して相対回転のみ自在に内
    嵌合され、上端には回転操作部が設けられた回転内筒と
    を備え、かつ、前記上部注出パイプはこの回転内筒の中
    央に設けられたネジ部に螺合されるネジ部を周面に備え
    ると共に、下部が前記計量カップの底の中央に下方に向
    けて突設された摺動案内筒内に上下方向の相対摺動のみ
    を許容する嵌合構造を介して設けられ、更に前記下部注
    出パイプはこの摺動案内筒の下端に連結されていて、前
    記回転内筒を回転させることにより、前記上部注出パイ
    プを上昇或いは下降させ、前記計量カップ内の容量が大
    小変更されるように構成されていることを特徴とする定
    量排出容器。
  3. 【請求項3】 前記回転内筒の上端には外方に露呈する
    回転操作部が備わっているとともに、前記円筒側枠とこ
    の回転内筒とには、一方に支持目盛が、他方には円筒側
    枠に対して回転内筒を回転させて得られる容積を表示す
    る計量目盛が設けられていて、回転操作部を回転させ
    て、支持目盛を所望の計量目盛に合致させることで、そ
    の合致した計量目盛に表示された容量の液体の計量がで
    きるように構成されている請求項1記載の定量排出容
    器。
  4. 【請求項4】 前記上部注出パイプの上下方向の相対摺
    動のみを許容する嵌合構造は、前記摺動案内筒と、この
    摺動案内筒の内周面とこの摺動案内筒に嵌合された上部
    注出パイプの下端部の外周面との相対摺動面間の一方に
    設けられた突条と、他方に設けられたこの突条が嵌合さ
    れる上下方向の凹溝とから構成されているか、上部注出
    パイプの下部の外周形状が横断面異径に形成されるとと
    もに、前記摺動案内筒の内周面形状がこの上部注出パイ
    プの横断面異径形状に合致する異径に形成されているか
    のいずれかである請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の定量排出容器。
  5. 【請求項5】 前記計量カップは、容器本体の注出口へ
    気密に取付けられる栓体を一体に備える請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載の定量排出容器。
  6. 【請求項6】 前記計量カップは、その筒部上端にヒン
    ジを介して開閉自在なキャップが設けられている請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載の定量排出容器。
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