JPH09108624A - 金属管接続部の防食保護方法 - Google Patents

金属管接続部の防食保護方法

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JPH09108624A
JPH09108624A JP27261895A JP27261895A JPH09108624A JP H09108624 A JPH09108624 A JP H09108624A JP 27261895 A JP27261895 A JP 27261895A JP 27261895 A JP27261895 A JP 27261895A JP H09108624 A JPH09108624 A JP H09108624A
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和男 東保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆金属管の溶接部に、金型を用いることな
く、硬く防食能に優れた防食保護層を短時間で形成する
ことができる金属管接続部の防食保護方法を提供する。 【解決手段】 金属管1,2の溶接部およびその両脇に
位置する金属管の裸出表面部1a,2aを含む金属管の
接続部Aを被包して熱可塑性樹脂から成る筒状体4を配
置し、接続部Aと筒状体4が形成する空隙部Bに、ノル
ボルネン系単量体、メタセシス触媒、および活性剤を含
む反応液を注入したのち前記反応液を硬化して接続部A
を被覆する防食保護層が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属管接続部の防食
保護方法に関し、更に詳しくは、施工現場において、金
属管を互いに溶接して形成した接続部を、防食性能が優
れ、しかも高硬度の防食保護層で短時間のうちに被覆す
ることができる金属管接続部の防食保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管やステンレス管などの金属管の外周
面がポリエチレンやポリウレタンなどで被覆されている
被覆金属管を施工現場で互いに接続する場合には、被覆
が管端から所望の長さだけ剥離除去された各金属管の管
端を突き合わせ、その突き合わせ個所を溶接する。
【0003】したがって、溶接後にあっては、その接続
部には、溶接部とその溶接部の両脇に所望の長さで裸出
する金属管の表面部とが存在することになるので、この
接続部に対して防食処理を施すことが必要になる。従来
上記防食処理としては、金属管相互の溶接に先立ち、い
ずれか一方の金属管に熱収縮チューブを配置しておき、
溶接後は前記熱収縮チューブをその溶接部にまで移動し
て当該溶接部とその両脇の金属管の裸出表面部とを被包
し、ついで、例えばプロパンガスバーナなどを用いて熱
収縮チューブを加熱・収縮させることにより接続部の外
周に熱収縮チューブを密着させ、接続部を被覆するとい
う方法が広く採用されている。
【0004】しかしながら、一般に使用されている熱収
縮チューブは、その基材が架橋された中密度ポリエチレ
ンで構成されているので、比較的軟質であり、その強度
特性が優れているものとはいいがたく、そのため、金属
管が地中に埋設される管である場合、埋設時に加わる土
砂の衝撃などによって、防食施工後の熱収縮チューブが
損傷することがあり、極端な場合には、当該熱収縮チュ
ーブが裂けてしまい、接続部に対する防食能を喪失する
ことがある。
【0005】また、金属管の接続部の外側を例えば2つ
割り構造の金型で被包し、この金型と前記接続部との間
に形成されている空隙部に液状の反応性樹脂を注入し、
その反応性樹脂を熱硬化したのち金型を取り外して接続
部を被覆する所望厚みの防食保護層を形成するという工
法も採用されている。例えば、0.5〜1時間程度の時間
で硬化反応が終了する2液混合型のウレタン系樹脂を前
記した金型の空隙部に圧入して硬化するという工法が知
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】後者の金型を用いる工
法では、反応性樹脂として、その硬化物が高硬度になる
ものを使用すれば、熱収縮チューブを用いた場合よりも
防食保護層の強度を高め、しかも防食能を高めることが
できる。しかしながら、この工法の場合、防食処理を施
すべき接続部の外径に合わせて、口径が異なる多種類の
金型を用意しておくことが必要になる。しかし、金型は
高価なものであるため、それを用いた施工時のコスト上
昇が引き起こされる。
【0007】また、接続部の外径が大径化すると、それ
に応じて用いる金型の口径も大きくなるが、そのような
大口径の金型はかなりの重量になるため、それを金属管
の接続部に配置するための作業も例えばクレーンを使用
するなどして大規模化し、実際の施工はかなり困難とな
る。更に、注入する反応性樹脂の種類によっては、注入
時の圧力が高くなる場合がある。そのため、金型を金属
管の接続部に配置したときに、液漏れが起こらないよう
に配置しなければならず、その作業はかなり煩雑とな
る。
【0008】本発明は、金型を用いて防食保護層を形成
する工法における上記した問題を解決し、しかも後述す
る反応液を用いることにより、金属管の接続部に、高硬
度で防食能が優れている防食保護層を短時間、低コスト
で形成することができる金属管の接続部の防食保護方法
の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、金属管の溶接部および前記
溶接部の両脇に位置する金属管の裸出表面部を含む金属
管の接続部を被包して熱可塑性樹脂から成る筒状体を配
置し、前記接続部と前記筒状体が形成する空隙部に、ノ
ルボルネン系単量体、メタセシス触媒、および活性剤を
含む反応液を注入したのち前記反応液を硬化して前記接
続部を被覆する防食保護層を形成することを特徴とする
金属管接続部の防食保護方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においては、図1の部分断
面図で示したように、金属管1の管端部の防食塗装(図
示しない)を除去して金属管1の表面部1aを裸出し、
また、溶接すべき金属管2の管端部の防食塗装(同じく
図示しない)を除去して金属管の表面部2aを裸出し、
各金属管の管端を互いに突き合わせてそこを溶接する。
【0011】したがって、溶接終了後の金属管1,2の
接続部Aには、溶接部3とその両脇に位置する裸出表面
部1a,2aとが形成されている。ついで、図2で示し
たように、この接続部Aの外側周面を被包して熱可塑性
樹脂から成る筒状体4が配置される。この筒状体4を構
成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、
エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、アクリロニトリル・スチレン樹脂、アクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミン、ポリカーボネート、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、セルロース・アセテート、ジアリルフタレート、
ポリブタジエン、塩素化ポリオレフィン、塩化ポリビニ
リデン、ポリアセタール、ポリメチルペンテン、ブタジ
エン・スチレン樹脂、熱可塑ポリウレタン、ポリ四フッ
化エチレンなどをあげることができる。
【0012】筒状体4は、上記熱可塑性樹脂のいずれか
を用いて成形されるパイプやチューブなどであればどち
らも使用することができるが、それらのうち、可撓性に
富むチューブであることが好ましい。樹脂の種類によっ
ては、延伸成形して熱収縮性を付与したチューブである
ことが更に好ましい。この筒状体4には、後述する反応
液を注入するための注入口4a、空気抜きのための空気
孔4dが取りつけられている。そして、筒状体4の内径
は接続部Aの外径よりも大径であり、また筒状体4の全
長は、接続部Aよりも長く、その両端部4b,4cは、
それぞれ、金属管1の被覆層1b、金属管2の被覆層2
bの一部と確実に重なり合うような長さになっている。
なお、空気孔4dは、反応液を注入する際に空隙内の気
体が抜けやすく、反応液が洩れにくくなるように、通
常、上方に取付けられる。それに対し、注入口4aは、
空隙内に気体が残存しにくくなるためには、下方に取付
けることが好ましく、他方、現場での作業性の点では上
方に取付けられることが好ましいので、実施の状況に合
わせて注入口の取付け位置を決めればよい。
【0013】そして、配置された筒状体4の両端部4
b,4cは金属管1,2のそれぞれの被覆層1b,2b
と密着している。なお、この筒状体4は、前記した接続
部Aの形成に先立って一方の金属管の方に当該筒状体4
を寄せておき、接続部Aの形成後に接続部Aを被包する
ように移動して配置すればよい。
【0014】かくして、筒状体4の長手方向には、その
両端部4b,4cの間に、被覆層1b,2bと接続部A
を取り囲むようにして空隙部Bが形成される。筒状体4
の両端部4b,4cと被覆層1b,2bを密着して気体
および液体が洩れない構造にするためには、被覆層1
b,2bの表面の所望個所に、例えばブチルゴム系のマ
スチックを巻回して粘着剤層5a,5bを形成し、この
粘着剤層5a,5bと筒状体4の両端部4b,4cを接
着すればよい。
【0015】その場合、筒状体4として熱収縮チューブ
を用い、その熱収縮チューブの両端部を粘着剤層に接触
させ、その接触個所を選択的に加熱すると、その加熱個
所のみが熱収縮して粘着剤層と接着するのでより確実な
液密構造を形成することができて好適である。この状態
で、筒状体4の注入口4aから反応液を空隙部Bに注入
する。
【0016】本発明方法で用いる反応液とは、ノルボル
ネン系単量体とメタセシス触媒と活性剤と、更に必要に
応じては後述する任意成分とを含むものであって、ノル
ボルネン系単量体が開環して塊状重合を起こすものであ
る。すなわち、1液のみではノルボルネン系単量体の塊
状重合が起こらないように、上記した各成分を2液以上
に分割して反応原液を用意しておき、金型への注入作業
の直前でこれら各反応原液が混合されたものである。
【0017】この反応液は、反応原液を混合した直後の
粘度が約300cpsと低く非常に流動性に富んでい
る。したがって、反応液を筒状体4の空隙部Bに注入す
るときには、反応液に大きな圧力を加えて注入すること
は不要であり、注入作業の開始とともに、反応液は迅速
に空隙部Bの隅々にまで流れ込んでいき、しかも空気を
巻き込むことなく均質な状態で注入される。
【0018】そして、約60℃程度の温度に加熱される
と、急速に、発熱硬化して5分以内の時間で固化する。
この硬化反応の過程は開環重合であるため、分解ガスな
どは発生せず、しかも、圧縮硬度、伸び、曲げ弾性率な
どの機械的な強度特性は硬化反応の初期段階から確実に
発現しはじめ、硬化反応開始後、約10分以内で最終特
性値の50%以上の値にまで到達する。
【0019】ここで、ノルボルネン系単量体としては、
ノルボルネン環を有すものであれば何であってもよい
が、例えば、ノルボルネン、ノルボルナジエンのような
二環体;ジシクロペンタジエン、ジヒドロジシクロペン
タジエンのような三環体;テトラシクロドデセンのよう
な四環体;トリシクロペンタジエンのような五環体;テ
トラシクロペンタジエンのような七環体;これらに対
し、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどのアルキ
ル、ビニルなどのアルケニル、エチリデンなどのアルキ
リデン、フェニル、トリル、ナフチルなどのアリールで
置換して成る置換体;更には、エステル基、エーテル
基、シアノ基、ハロゲン原子などの極性基を有する置換
体;をあげることができる。
【0020】これらの単量体は、それぞれ単独で用いて
もよく、また2種以上を適宜に混合して用いてもよい。
これらのうち、入手が容易であり、反応性が優れ、反応
終了後の硬化物の耐熱性が優れているという点で、三環
体、四環体または五環体を好適なものとしてあげること
ができる。このノルボルネン系単量体は開環重合して樹
脂化し、固化していくが、そのときに、生成させる開環
重合体を熱硬化型にすることが好ましい。そのために
は、用いるノルボルネン系単量体のうち、10重量%以
上、好ましくは30重量%以上が架橋可能である単量体
を使用すればよい。この架橋可能な単量体は、反応性2
重結合を1分子内に2個以上有する多環ノルボルネン系
単量体であって、具体的には、ジシクロペンタジエン、
トリシクロペンタジエン、テトラシクロペンタジエンな
どをあげることができる。
【0021】メタセシス触媒は、上記したノルボルネン
系単量体の開環重合を進めるための触媒であって、その
種類は格別限定されるものではなく複分解してノルボル
ネン系単量体を開環重合させるものであれば何であって
もよく、例えば、タングステン、モリブデン、タンタル
などのハロゲン化物、オキシハロゲン化物、酸化物また
はアンモニウム塩などをあげることができる。
【0022】このメタセシス触媒の使用量は、用いる反
応液におけるノルボルネン系単量体1モルに対し、通
常、0.01〜50ミリモル、好ましくは、0.1〜20ミ
リモルに設定される。この使用量が少なすぎると、ノル
ボルネン系単量体を開環重合させるための活性が低すぎ
て開環重合に多大な時間がかかるため、筒状体内での硬
化が迅速に進行しなくなり、また、使用量が多すぎると
開環重合が激しく進んでしまい、反応液が筒状体の空隙
部に注入されている過程で硬化してしまったり、またメ
タセシス触媒が析出して反応液を均質な状態で保存する
ことが困難になる。
【0023】このような反応液には、更に、メタセシス
触媒の触媒活性を高めることができる活性剤が配合され
ている。活性剤としては、メタセシス触媒を活性化でき
るものであれば何であってもよく、例えば、アルキルア
ルミニウム、アルキルアルミニウムハライド、アルコキ
シアルキルアルミニウムハライド、アリールオキシアル
キルアルミニウムハライド、有機すず化合物などをあげ
ることができる。
【0024】この活性剤の使用量は、格別限定されるも
のではないが、通常、反応液におけるメタセシス触媒1
モルに対し、1〜10モルに設定される。この使用量が
少なすぎたり、また多すぎたりすると、メタセシス触媒
の場合と同じような不都合を生ずるからである。更に、
反応液には、公知の酸化防止剤、充填剤、顔料、着色
剤、発泡剤、難燃化剤、黒鉛のような固体潤滑剤など他
の任意成分が配合されていてもよい。
【0025】また、この反応液に、ポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−
スチレン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共
重合体のようなジエン系エラストマーや、天然ゴム、ポ
リイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエンターポリ
マーなどを配合すると、得られた硬化物の耐衝撃性が向
上するので好適である。上記ジエン系エラストマーを配
合する場合、その配合量は、反応液におけるノルボルネ
ン系単量体の重量に対し、15重量%以下、好ましくは
10重量%以下に設定される。配合量が多くなりすぎる
と、反応液は高粘性になって筒状体内への注入が困難に
なるとともに、硬化物の耐熱性や剛性の低下が起こりは
じめるからである。
【0026】上記したような成分から成る反応液は、前
記したように、1液のみではノルボルネン系単量体の開
環重合反応が起こらないように、2液以上に分割した状
態で反応原液を調製しておき、筒状体への注入作業の直
前で混合されるものであって、そのときはじめてノルボ
ルネン系単量体の開環重合反応が起こって硬化反応が進
行する。
【0027】例えば、ノルボルネン系単量体とメタセシ
ス触媒と他の任意成分とから成る反応原液A、またノル
ボルネン系単量体と活性剤と他の任意成分とから成る反
応原液Bは、それぞれは単独で硬化反応を起こすことは
ない。しかし、反応原液Aと反応原液Bを混合すると、
そのときには、開環重合反応に必要な成分、すなわち、
ノルボルネン系単量体、メタセシス触媒および活性剤の
全てがそろっている反応液になり、ノルボルネン系単量
体の開環重合反応が開始する。本発明においては、反応
原液を混合して反応液とし、これを直ちに筒状体の空隙
部に注入して硬化させる。
【0028】通常、筒状体の注入口に反応射出成形機の
ミキシング・ヘッドを装着し、このミキシング・ヘッド
内に前記した2種以上の反応原液を同時に射出すること
により衝突混合させて反応液を調製し、そのまま筒状体
の空隙部へと注入する。本発明方法は、施工現場で適用
されるので、その作業性のことを考えると、2種類の反
応原液を用いて反応液を調製することが好ましいが、3
種類以上の反応原液を用いて反応液を調製してもよい。
【0029】なお、この場合、反応原液を混合したのち
にノルボルネン系単量体と各成分が互いに充分混合して
開環重合が進行するために、混合前の各反応原液には、
いずれも、ノルボルネン系単量体を含有させておくこと
が好ましい。しかし、混合前の反応原液に、ノルボルネ
ン系単量体、メタセシス触媒および活性剤の3者を含有
させておくと、混合前にノルボルネン系単量体の開環重
合が開始するので、通常は、メタセシス触媒と活性剤を
1つの反応原液に共存させることはしない。
【0030】用いる反応原液の粘度は格別限定されるも
のではないが、粘度が高すぎても低すぎても、反応原液
間の混合や筒状体内への注入作業が困難になるので、そ
の粘度は、通常50〜2000cps、好ましくは10
0〜1000cpsの範囲内に設定される。図2で示し
た筒状体5の空隙部Bに、上記した反応原液を混合して
成る反応液を注入すると、空隙部Bで、ノルボルネン系
単量体の開環重合反応が進行して発熱し、注入された反
応液は硬化物になる。
【0031】その結果、図3で示したように、接続部A
の外側周面には、接続部Aと被覆層1b,2bを被覆し
て防食保護層6が形成される。その後、最外層の筒状体
4は、剥離除去してもよい。またそのままの状態にして
おいても防食保護層の防食能にとって何の不都合も引き
起こさない。なお、筒状体4の構成樹脂として、反応液
の開環重合に伴って発生する反応熱で融解するような熱
可塑性樹脂、例えば、ポリエチレンをはじめとするポリ
オレフィンやポリスチレンなどを用いると、前記した反
応液の熱硬化過程で筒状体の内表面は融解して反応液と
混合し、冷却後には、形成された防食保護層と密着一体
化するようになり、そのことによって防食能の更なる向
上が図られるので好適である。
【0032】また、本発明方法においては、接続部の外
側に筒状体を配置するに先立ち、当該接続部に、次のよ
うな処置を施すと防食保護効果を一層高めることができ
るので好適である。すなわち、図2で示した接続部Aに
おいて、溶接部3、裸出表面部1a,2a、更に被覆層
1b,2bの外周面に、常用の防食ブライマーを塗布し
たのちその外側に、例えば、ブチル系ゴムを主成分と
し、粘着付与剤(タッキファイヤー)、軟化剤、架橋剤
が配合されている接着性ゴム混和物から成る粘着剤シー
トやテープを巻回したり、または、直接、常用の防食テ
ープを巻回したり、更には従来と同じように熱収縮チュ
ーブを密着被覆したのち、その外側に筒状体を配置し、
ノルボルネン系単量体の重合体から成る防食保護層を形
成すると、反応液の硬化反応時に発熱する熱でこれらホ
ットメルト接着剤が軟化して接続部に強固に接着すると
ともに、形成された硬化層の内面にも強固に接着して、
一層優れた防食保護層が形成される。
【0033】
【実施例】
実施例1 図1で示した被覆鋼管1,2の接続部(外径216.3m
m,長さ450mm)の外側に、内径265mm、長さ
600mmの熱収縮チューブ4を配置した。したがっ
て、この熱収縮チューブ4の両端部4b,4cは、厚み
2.5mmの被覆層1b,2bと長さ75mmで重なり合
っている。
【0034】なお、熱収縮チューブ4の配置に先立ち、
接続部Aの表面にディスクサンダでSIS St−3程
度の下地処理を施し、また被覆層1b,2bの表面を粒
度80番程度のサンドペーパで粗面化しておいた。この
熱収縮チューブ4は、架橋ポリエチレンから成り、50
%の加熱収縮をするチューブであった。
【0035】ついで、熱収縮チューブ4の両端部4b,
4cの位置に相当するプラスチック被覆1a,1bの表
面にブチルゴム系マスチック5a,5bを巻回してそこ
を両端部4b,4bで被包したのち、プロパンガスバー
ナで加熱して当該両端部4b,4cを熱収縮させてマス
チック5a,5bと接着させ、熱収縮チューブ4内に、
図2で示したように、空隙部Bを形成した。
【0036】一方、ジシクロペンタジエン75重量部と
非対称型シクロペンタジエン三量体25重量を混合し、
ここにスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体(商品名、クレイトン1170、シエル社製)5重量
部、およびフェノール系酸化防止剤(商品名、イルガノ
ックス1010、チバガイギー社製)2重量部を溶解
し、得られた溶液を2つの液に分割し、一方の液には、
1リットル当り、ジエチレンアルミニウムクロリド(活
性剤)40ミリモル、n−プロパノール44ミリモル、
四ケイ素20ミリモルを配合して反応現役Aを調製し、
他方の液には、1リットル当り、トリ(トリデシル)ア
ンモニウムモリブデート(メタセシス触媒)10ミリモ
ルを配合して反応現役Bを調製した。反応現役A,Bは
いずれも温度30℃で待機させた。
【0037】ついで、前記した反応原液Aと反応原液B
の同容量を反応射出成形機を用いて混合して反応液と
し、それをただちに、熱収縮チューブ4の注入口4aか
ら空隙部Bに注入した。5分経過後には、接続部Aとポ
リエチレン被覆層1b,2bの外側に、アイゾット衝撃
強さが40kg・cm/cmである非常に硬い防食保護
層が形成された。
【0038】ついで、防食保護層が形成されている個所
を屋外の水槽中に1ヵ月間浸漬したのち取り出し、メガ
オームメータを用いて防食保護層の絶縁抵抗を測定し、
ついで防食保護層を剥離して接続部Aを表出させ、その
表出面における発錆の有無を目視観察した。絶縁抵抗は
1010Ω・m2 と非常に大きく、また発錆は全く認めら
れなかった。
【0039】実施例2 接続部Aとポリエチレン被覆層1b,2bの外側を、長
さ450mm、内径が265mmで内面に厚み0.6mm
のブチルゴム系粘着層が形成されているポリエチレン系
熱収縮チューブ(厚み1.2mm)で密着被覆したことを
除いては、実施例1と同様にして防食保護層を形成し
た。
【0040】この場合、実施例1と同様の使用で絶縁抵
抗と発錆状況を調べた。絶縁抵抗は約1010Ω・m2
あり、発錆は全く認められなかった。
【0041】
【発明の効果】請求項1の方法では、金属管の接続部に
防食保護層を形成するに際し、従来の金型に代えて熱可
塑性樹脂の筒状体で金属管の接続部を配置するので、従
来のように、重い金型の輸送、配置、取り外し、また清
掃などの作業は不要になり、現場での施工能率は非常に
高くなる。また、反応液がノルボルネン系単量体とメタ
セシス触媒と活性剤とから成るので、非常に短時間で、
防食能が優れている防食保護層を形成することができ
る。
【0042】請求項2、請求項6の方法の場合は、形成
される防食保護層が互いに密着する複数層になっている
ので全体としての防食能は更に向上する。請求項3の方
法では筒状体として熱収縮チューブを用いるので、反応
液の硬化過程では形成されつつある防食保護層を常時緊
締する力が作用し続けるので、注入される反応液の液漏
れを防止するとともに防食保護層と接続部との密着性を
高めることができる。
【0043】請求項4の方法では、熱収縮チューブの両
端部のみが収縮して金属管の接続部と密着するので、筒
状体に反応液を注入したときに液洩れは起こらないよう
になる。請求項5の方法の場合には、筒状体の両端部と
粘着剤層とが液密に接着するので、反応液の液洩れを確
実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被覆金属管を互いの管端で溶接した状態を示す
部分断面図である。
【図2】図1の接続部の外側に筒状体を配置した状態を
示す部分断面図である。
【図3】接続部に防食保護層を形成した状態を示す部分
断面図である。
【符号の説明】
1,2 被覆金属管 1a,2a 被覆金属管1,2の裸出表面部 1b,2b 被覆層 3 溶接部 4 熱可塑性樹脂の筒状体 4a 反応液の注入口 4b,4c 筒状体4の両端部 4d 空気孔 5a,5b 粘着剤層 6 防食保護層 A 接続部 B 空隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東保 和男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 日 本ゼオン株式会社内 (72)発明者 山本 誠 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目2番1号 日本ゼオン株式会社総合開発センター内 (72)発明者 谷本 博利 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目2番1号 日本ゼオン株式会社総合開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属管の溶接部および前記溶接部の両脇
    に位置する金属管の裸出表面部を含む金属管の接続部を
    被包して熱可塑性樹脂から成る筒状体を配置し、前記接
    続部と前記筒状体が形成する空隙部に、ノルボルネン系
    単量体、メタセシス触媒、および活性剤を含む反応液を
    注入したのち前記反応液を硬化して前記接続部を被覆す
    る防食保護層を形成することを特徴とする金属管接続部
    の防食保護方法。
  2. 【請求項2】 前記防食保護層が、前記反応液の硬化物
    の層とその表面に融着する前記筒状体の層とから成る請
    求項1の金属管接続部の防食保護方法。
  3. 【請求項3】 前記筒状体が熱収縮チューブである請求
    項1の金属管接続部の防食保護方法。
  4. 【請求項4】 前記筒状体として熱収縮チューブを用
    い、前記熱収縮チューブを前記接続部に配置したのち、
    前記熱収縮チューブの両端部のみを選択的に加熱して熱
    収縮させ、前記熱収縮チューブの両端部のみを前記接続
    部に密着させる請求項1の金属管接続部の防食保護方
    法。
  5. 【請求項5】 前記筒状体を前記接続部に配置するに際
    し、前記筒状体の両端部が接触する前記接続部の個所
    に、粘着剤層を設けておく請求項1の金属管接続部の防
    食保護方法。
  6. 【請求項6】 請求項1の金属管の接続部に前記筒状体
    を配置するに先立ち、少なくとも前記接続部の外周に
    は、防食プライマーを施したのちに行われる粘着剤シー
    トの巻回処理、防食テープの巻回処理、または熱収縮チ
    ューブの密着被覆処理のいずれか1つの処理が施されて
    いることを特徴とする金属管接続部の防食保護方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117047394A (zh) * 2023-08-16 2023-11-14 江西省汇晶铜业科技有限公司 一种用于空调铜管熔接的固定设备

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