JPH09109097A - 超音波加工機 - Google Patents

超音波加工機

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JPH09109097A
JPH09109097A JP26748395A JP26748395A JPH09109097A JP H09109097 A JPH09109097 A JP H09109097A JP 26748395 A JP26748395 A JP 26748395A JP 26748395 A JP26748395 A JP 26748395A JP H09109097 A JPH09109097 A JP H09109097A
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JP
Japan
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tool horn
processing machine
drilling
vibrator
horn
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JP26748395A
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English (en)
Inventor
Shigetaka Nagamatsu
茂隆 永松
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数形状の穴あけ加工を行うことができ、か
つ加工時間が短い。 【解決手段】 発振器1は所定周波数の信号を出力し、
振動子2は発振器1の出力により駆動されて振動し、振
動子2に取り付けられた工具ホーン3は振動子2ととも
に振動する。工具ホーン3が、送り駆動部により送り駆
動され被加工物に圧接されるとともに振動することで、
被加工物に工具ホーン3の横断面形状の穴あけ加工が行
われる。ここで工具ホーン3は、複数の異なる横断面形
状の加工部を重ねて配置した多段複数断面形状を有し、
送り駆動部による工具ホーン3の送り駆動量を多段複数
断面形状に対応して選択制御することで、複数形状の穴
あけ加工が行われる。さらに制御部40が、工具ホーン
3の送り駆動位置に対応し、工具ホーン3の被加工物に
圧接されている各加工部に特有の共振周波数の信号を出
力するように発振器1を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波加工機、特に
超音波振動する工具ホーンを被加工物に圧接し、工具ホ
ーンの横断面形状の穴あけ加工を被加工物に対して行う
超音波加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被加工物に対しての穴あけ加工を
行う加工機としては、ドリル加工機、プレス加工機、超
音波加工機、レーザ加工機、ウォータジェット加工機な
どが用いられている。これらの加工機のうち超音波加工
機と、ウォータジェット加工機及びレーザ加工機の概要
を以下に説明する。
【0003】[従来技術1]超音波加工機 図11は従来用いられている超音波加工機の一例の概要
を示している。同図に示すように、従来の超音波加工機
は、発振器1、振動子2、工具ホーン3、及び送り駆動
部4からなる。また同図には樹脂板10を加工する場合
が示されている。
【0004】発振器1は超音波振動に属する所定周波数
fの電気的な信号を発生させる回路を含んでおり、発生
した信号を振動子2へ出力する。
【0005】振動子2は例えば励振コイルを含んだ磁歪
振動子で構成されている。振動子2は、発振器1からの
入力信号により駆動され、この入力信号の周波数fで図
11の上下方向に機械的に振動する。
【0006】工具ホーン3は振動子2にボルト締結され
ており、振動子2と共に振動する。本従来例の工具ホー
ン3は円筒形状からなっている。工具ホーン3の材質及
び形状は、高い周波数の振動に対して十分な強度を有す
るように設定されている。
【0007】送り駆動部4には、上記振動子2がボルト
締結されている。送り駆動部4は、振動子2及び工具ホ
ーン3を送り駆動し、工具ホーン3を樹脂板10に圧接
する。
【0008】以上のような構成の超音波加工機では、工
具ホーン3が送り駆動部4により樹脂板10に圧接され
るとともに周波数fで振動することで、工具ホーン3と
樹脂板10の間に摩擦熱が発生し、この摩擦熱により樹
脂板10が溶融する。その結果、樹脂板10に工具ホー
ン3の横断面形状(工具ホーンの軸方向に垂直な断面の
形状をいう。以下同じ。)の穴あけ加工が行われる。上
記の超音波加工機によれば穴あけ加工を短時間で行うこ
とが可能である。
【0009】なお上記において発振器1の出力信号の周
波数fを、加工時における振動子2及び工具ホーン3の
共振周波数に設定することで、加工部に伝えられる振動
エネルギが最大となる。その結果、加工部で発生する摩
擦熱も最大となり、穴あけ加工に要する時間が最も短く
なる。
【0010】[従来技術2]ウォータジェット加工機/
レーザ加工機 ウォータジェット加工機には小径の水噴出口が備えられ
ている。そして被加工物に対して水噴出口から水が噴射
され、水噴射軌跡に沿って被加工物が切断される。加工
する穴の形状の輪郭線を一周するように水噴射を行うこ
とで、所望の形状の穴あけ加工が行われる。
【0011】またレーザ加工機よる加工では、上記水噴
射に替えてレーザビームの照射が行われる。そしてウォ
ータジェット加工機と同様にレーザビーム照射軌跡に沿
って被加工物が切断されて穴あけ加工が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】穴あけ加工工程を含む
加工ラインにおいて、一つの加工機が複数形状の穴あけ
加工を行うように構成することで、一部材の複数箇所の
異なる形状の穴あけ加工を一加工機で行うことが可能と
なる。また一つの加工ラインで複数種類の部材を加工す
る場合に、上記加工機によれば複数種類の部材の複数形
状の穴あけ加工を一加工機で行うことが可能になる。こ
のように一加工機で複数形状の穴あけ加工を行うことが
できれば、生産設備の多機能化及び集約化により、生産
設備費の低減と生産設備スペースの縮小が図られ、加工
ラインにおける生産性が向上する。
【0013】ここで前述の[従来技術1]に説明した超
音波加工機により複数形状の穴あけ加工を行う場合に
は、加工形状を変更する度に工具ホーン3の交換を行う
必要がある。この交換作業のために生産性が低下するの
で、加工ラインでの超音波加工機による複数形状の穴あ
け加工は一般に行われていない。この点は、刃具交換や
プレス型交換を必要とするドリル加工機やプレス加工機
においても同様である。
【0014】一方[従来技術2]に説明したウォータジ
ェット加工機によれば、水噴射軌跡を変更することで任
意の複数形状の穴あけ加工を行うことができる。しか
し、加工する穴の輪郭線を一筆書きで辿るように水噴射
を行うので、水噴射軌跡に応じた加工時間が必要であ
る。さらに水噴出のON/OFF時間も必要である。以
上よりウォータジェット加工機による加工では、他の加
工機を用いた場合より加工時間が長く、また加工時間の
短縮も困難であるという問題がある。レーザ加工機を用
いた場合にも、上記ウォータジェット加工機の場合と同
様である。すなわち、加工する穴の輪郭線を一筆書きで
辿るようにレーザビーム照射を行うための加工時間が必
要であり、さらにレーザビーム照射のON/OFF時間
が必要である。従って加工時間が長く、加工時間の短縮
が困難であるという問題がある。
【0015】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものである。本発明の目的は複数種類の形状の穴あ
け加工を行うことができ、かつ加工時間の短い加工機を
提供することにある。この目的を達成するために、本発
明は上記従来技術1に説明した超音波加工機であって、
工具ホーンを交換することなく複数形状の穴あけ加工を
行うことが可能な加工機を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波加工機
は、所定周波数の信号を出力する発振器と、前記発振器
の出力により駆動され、前記所定周波数に対応して振動
する振動子と、前記振動子に取り付けられ、前記振動子
とともに振動する工具ホーンと、前記工具ホーンを軸方
向に送り駆動して被加工物に圧接する送り駆動部と、を
含み、前記工具ホーンを被加工物に圧接するとともに振
動させることで、被加工物に前記工具ホーンの横断面形
状の穴あけ加工を行う超音波加工機であって、前記工具
ホーンは、複数の異なる横断面形状の加工部を重ねて配
置した多段複数断面形状を有し、前記送り駆動部による
前記工具ホーンの送り駆動量を前記多段複数断面形状に
対応して選択制御することで、複数形状の穴あけ加工を
行うことを特徴とするものである。
【0017】上記構成によれば、工具ホーンの先端から
異なる横断面形状の加工部が順次被加工物に圧接され、
圧接された加工部の横断面形状の穴あけ加工が順次行わ
れる。そして、選択された送り駆動量を工具ホーンが駆
動された時に圧接されている加工部の横断面形状の穴あ
け加工が最終的に行われる。以上のように工具ホーンの
送り駆動量を選択制御することで、工具ホーンの最大送
り駆動時に被加工物に圧接される加工部が異なるものと
なり、複数種類の形状の穴あけ加工が行われる。
【0018】なお上記構成において、振動子は発振器の
出力信号の周波数に対応して振動すればよく、該周波数
と同一振動数で振動しても、異なる振動数で振動しても
よい。後者の場合は発振器の出力信号の周波数を基にし
て、変換された振動数で振動子が振動するように構成さ
れる。
【0019】また本発明の超音波加工器は、前記送り駆
動部により送り駆動される前記工具ホーンの送り駆動位
置に対応し、前記工具ホーンの被加工物に圧接されてい
る各加工部に特有の共振周波数の信号を出力するように
前記発振器を制御する制御部を含むことを特徴とする。
【0020】ここで「各加工部に特有の共振周波数」と
は、下記説明のように各加工部が被加工物に圧接されて
いる状態における工具ホーン及び振動子の共振周波数を
いう。
【0021】前述のように工具ホーンは複数の異なる横
断面形状の加工部を有している。そして異なる加工部が
圧接されると、工具ホーン及び振動子は異なる振動数で
共振する。上記「加工部に特有の共振周波数」は、この
加工部毎に異なっている、各加工部の圧接状態での工具
ホーン及び振動子の共振周波数をいう。
【0022】前述の如く本発明の超音波加工機では、工
具ホーンの送り駆動位置に対応して、被加工物に順次異
なる断面形状の加工部が圧接される。ここで制御部は、
各送り駆動位置において被加工物に圧接されている各加
工部に特有の共振周波数の信号を出力するように発振器
を制御する。従って上記構成とし、発振器の出力信号の
周波数で振動子を振動させることで、穴あけ加工におい
て被加工物に圧接されている加工部が順次変わっても、
工具ホーン及び振動子の共振状態が保たれる。その結
果、加工部に常に最大の振動エネルギを伝えることがで
き、加工時間が短縮される。
【0023】また本発明の超音波加工機は、前述の発明
の超音波加工機において、前記工具ホーンは、直径の異
なる複数の円筒部からなり、先端に行くに従い小径の円
筒部が配置される多段円筒形状を有し、前記複数の円筒
部の任意直径の穴あけ加工を行うことを特徴とするもの
である。
【0024】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]以下、本発明の好適な第1の実施の形態
を図面に基づき説明する。本実施形態で示す超音波加工
機は、樹脂板に直径φa、φb、φc、φdの4種類の
貫通穴の穴あけ加工を行うものである。
【0025】図1は本実施形態に係る超音波加工機の構
成を示した図である。同図に示すように本実施形態の超
音波加工機は、発振器1、振動子2、工具ホーン3、駆
動ロボット40及び制御部50からなり、樹脂板10を
加工するものである。以下に各部の構成を説明する。
【0026】発振器1は超音波振動に属する所定周波数
の電気的な信号を発生させる回路を含んでおり、発生し
た信号を振動子2へ出力する。本実施形態において発振
器1は出力信号の周波数を変更することができるように
設定されており、後述する制御部50より入力される信
号に従い、4種類の周波数fa、fb、fc、fdの信
号を出力する。
【0027】振動子2は従来技術1と同様の構成であ
る。従って振動子2は発振器1からの入力信号の周波数
fa〜fdで図1の上下方向に振動する。
【0028】工具ホーン3は従来技術1同様、振動子2
にボルト締結されており、振動子2と共に振動する。但
し本実施形態の工具ホーン3は従来技術1の場合と形状
が大きく異なる。この点は本発明の特徴的な部分であ
り、以下に図面を用いて詳細に説明する。
【0029】図2は工具ホーン3の斜視図であり、図3
は同断面図である。図2及び図3に示すように工具ホー
ン3は、直径×高さがφa×ha、φb×hb、φc×
hc、φd×hdの4つの円筒形状の加工部3a〜3d
が重ねられて一体に構成されたものである。
【0030】図3に示すように各円筒直径にはφa<φ
b<φc<φdの関係があり、工具ホーンの先端に行く
程小さな直径の円筒が配置されている。またha、h
b、hc、hdは本実施形態の加工機で加工される樹脂
板10の厚さより大きく設定されている。以上の設定に
おいて、後述するように工具ホーン3の送り駆動量を選
択制御することにより、加工部3a〜3dの上記送り駆
動量に対応したものが樹脂板10を貫通し、4種類の直
径の貫通穴をあけることができる。
【0031】また同図に示すように、各加工部の先端部
3e〜3h周縁は鋭角に尖っており、各先端部3e〜3
hは中心へ行くほどへこんだ皿型の形状に設定されてい
る。この設定により各加工部3a〜3dが樹脂板10に
圧接された時の両者の間に発生する面圧が高くなり、後
述するように穴あけ加工がより短時間で行われる。
【0032】なお前述の発振器2が出力する信号の周波
数fa〜fdは各々「加工部3a〜3dに特有の共振周
波数」、すなわち加工部3a〜3dが樹脂板10に圧接
されている状態における工具ホーン3及び振動子2の共
振周波数である。
【0033】駆動ロボット40は水平方向に移動自在な
アーム部41を有している。アーム部41には、従来技
術1の送り駆動部4に相当するエンドエフェクタ42が
設けられており、このエンドエフェクタ42には、上記
振動子2がボルト締結されている。駆動ロボット40は
後述する制御部50により制御されて作動する。すなわ
ち制御部50の指示に従って、アーム部41が振動子2
及び工具ホーン3を樹脂板10上の穴あけ位置に水平移
動する。また同様に制御部50の指示に従ってエンドエ
フェクタ42が振動子2及び工具ホーン3を送り駆動し
て、工具ホーン3を樹脂板10に圧接する。
【0034】制御部50はシーケンサ51とロボットコ
ントローラ52を備えている。シーケンサ51には、本
実施形態の超音波加工機が穴あけ加工を行うためのプロ
グラムが記録されている。またロボットコントローラ5
2は駆動ロボット40の動作を制御する信号を出力す
る。制御部50は、シーケンサ51よりプログラムを選
択して読みだし、このプログラムを実行する。そして発
振器1を制御する信号を出力するとともに、ロボットコ
ントローラ52を介して駆動ロボット40を制御する信
号を出力する。
【0035】ここでシーケンサ51に記録されている穴
あけ加工のためのプログラムの形態を説明する。樹脂板
10の複数箇所に複数の穴あけ加工を行うため、シーケ
ンサ51にはこの穴あけ加工毎に複数の加工プログラム
が記録されている。各加工プログラムには加工位置と加
工する穴径が記録されている。
【0036】シーケンサ51にはさらに直径φa〜φd
の各々の穴径の加工を行うための4つのサブプログラム
が記録されており、このサブプログラムは加工プログラ
ムに適用されて用いられる。この際、各加工プログラム
の加工穴径に対応するサブプログラムが適用される。
【0037】上記サブプログラムの内容をさらに詳細に
説明する。4つのサブプログラムには、各々異なる工具
ホーン3の送り駆動量が記録されており、この送り駆動
量に応じてサブプログラム実行時に異なる直径φa〜φ
dの穴あけ加工が行われる。すなわち例えばあるサブプ
ログラムでは、工具ホーン3の加工部3aのみが樹脂板
10に圧接されるように送り駆動量が設定され直径φa
の穴あけ加工を行うことができる。また他のサブプログ
ラムではさらに加工部3bも圧接されるように送り駆動
量が設定され、直径φbの穴あけ加工が行われる。
【0038】さらに各サブプログラムでは、工具ホーン
3の送り駆動位置に対応し、工具ホーン3の樹脂板10
に圧接されている各加工部3a〜3dに特有の共振周波
数fa〜fdの信号が発振器1から出力されるように設
定されている。この設定を、直径φdの穴あけ加工を行
うサブプログラムを例に図4を用いて説明する。図4に
は、横軸に工具ホーン3の挿入深さをとり、縦軸に発振
器1の出力信号の周波数をとって、サブプログラムの設
定における両者の関係が示されている。ここで「挿入深
さ」は、工具ホーン3の先端が樹脂板10に接触した位
置を基準深さ0とする。また図中の各挿入深さと、前述
の工具ホーン3の各加工部の高さha〜hdには、la
=ha、lb=la+hb、lc=lb+hb、ld=
lc+hbの関係がある。従って各挿入深さla〜ld
までは、各々加工部3a〜3dが樹脂板10に圧接され
る。図4に示すように、例えば挿入深さlaまでの加工
部3aが樹脂板10に圧接されている間は、加工部3a
に特有の共振周波数faを発振器1が出力するように設
定されている。他の加工部3b〜3dの圧接時にも各々
の加工部に特有の共振周波数fb〜fdを出力するよう
に設定されている。このようにサブプログラムを構成す
ることで、サブプログラムを実行し穴あけ加工を行う際
に、挿入位置により樹脂板10に圧接されている加工部
が順次変わっても、工具ホーン3及び振動子2の共振状
態が保たれる。
【0039】以上に本実施形態の超音波加工機の構成を
説明した。以下にこの加工機による穴あけ加工の工程を
説明する。
【0040】図5には、シーケンサ51に記録された各
加工プログラムに従って樹脂板10に穴あけ加工を行う
フローチャートが加工プログラム毎に示されている。図
6には、各サブプログラムに従って直径φa〜φdの穴
あけ加工を行うフローチャートがサブプログラム毎に示
されている。
【0041】以下に図5(a)に示す加工プログラム1
を実行するフローチャートを例にして、本実施形態の超
音波加工機による穴あけ加工の工程を説明する。この例
では、加工プログラム1に記録された加工穴径に対応し
て直径φdの穴あけ加工を行うサブプログラムが適用さ
れ、図6(a)のフローチャートが実行される。その結
果、樹脂板10の穴あけ位置1に直径φdの穴あけ加工
が行われる。なお以下の説明において各工程に適宜付さ
れたS41〜S46、S51〜S59の符号は図5
(a)及び図6(a)の各ステップに付された符号を示
している。
【0042】制御部50がプログラム1をシーケンサ5
1より選択すると、このプログラム1がスタートする
(S41)。そして駆動ロボット40のアーム部41が
作動して、振動子2及び工具ホーン3を穴あけ位置1上
へ位置決めする(S42)。
【0043】次に図6(a)に示したφdの穴あけ加工
を行うフローチャートを実行する(S43)。ここでは
まず発振器1の出力信号の周波数を、工具ホーン3の加
工部3aに特有の共振周波数faに変更する(S5
1)。そして駆動ロボット40のエンドエフェクタ42
が工具ホーン3を樹脂板10に圧接し挿入深さlaに位
置決めする(S52)。その結果、樹脂板10に直径φ
aの貫通穴があけられる。
【0044】上記S51、S52における加工工程をさ
らに詳細に説明する。工具ホーン3が樹脂板10に圧接
されると、加工部3aの先端部3e周縁が樹脂板10に
食い込む。前述のように加工部3aの先端部3e周縁は
鋭角に設定されており、圧接により工具ホーン3と樹脂
板10の間に高い面圧が発生するので、加工部3aが樹
脂板10に食い込みやすくなっている。上記食い込んだ
部分では、工具ホーン3の軸方向の振動により工具ホー
ン3と樹脂板10の間で摩擦熱が発生し、この摩擦熱に
より樹脂板10が溶融する。樹脂板10の溶融に応じて
工具ホーン3がさらに深く樹脂板10に挿入される。こ
のように工具ホーン3の挿入に従って樹脂板10が溶融
していく。ここで前述の如く「挿入深さla」は加工部
3aの円筒高さhaと等しく、また円筒高さhaは樹脂
板10の厚さより大きい。従って工具ホーン3が挿入深
さlaまで挿入された時点で樹脂板10に直径φaの貫
通穴があけられている。なお以上に説明した直径φaの
穴あけ加工と同様の原理により、後述する他の直径の穴
あけ加工も行われる。
【0045】次に、発振器1の出力信号の周波数を工具
ホーン3の加工部3bに特有の共振周波数fbに変更す
る(S53)。そしてエンドエフェクタ42が工具ホー
ン3をさらに圧接し挿入深さlbに位置決めする(S5
4)。前述の如く「挿入深さlb」はla+hbに設定
されており、挿入深さlbに位置決めされた時点で加工
部3bは樹脂板10を貫通している。以上よりS53、
S54によって樹脂板10に直径φbの貫通穴があけら
れる。
【0046】さらに以上の過程と同様にして、工具ホー
ン3の加工部3c、3dにより各々直径φc、φdの貫
通穴あけ加工が行われる(S55〜S58)。以上の工
程により直径φdの穴あけ加工が行われ、サブプログラ
ムが終了する(S59)。
【0047】なお上記のようにサブプログラムを実行す
る図6(a)の工程では、前述に説明した図4に示すよ
うに、工具ホーン3の送り駆動位置に対応して、工具ホ
ーン3の樹脂板10に圧接されている各加工部3a〜3
dに特有の共振周波数fa〜fdの信号が発振器1から
出力されている。従って挿入深さ0〜ldまでの全加工
工程において工具ホーン3及び振動子2の共振状態が保
たれている。
【0048】サブプログラムの実行が終了すると図6
(a)のフローに戻り、駆動ロボット40のエンドエフ
ェクタ42が作動して振動子及び工具ホーン3を送り駆
動し、再び穴あけ位置1の上に位置決めする(S4
4)。さらに駆動ロボット40のアーム部41が作動し
て工具ホーン3を原位置へ移動させる(S45)。ここ
で「原位置」とはアーム部41の動作の基準となる位置
をいう。
【0049】以上により加工プログラム1が終了し、穴
あけ位置1へのφdの穴あけ加工が終了する(S4
6)。そして他の加工プログラムが順次選択されて実行
される。
【0050】本実施形態では、シーケンサ51より選択
するプログラムを変更することで、エンドエフェクタ4
2による工具ホーン3の送り駆動量を選択制御し、樹脂
板10上の異なる複数箇所に直径φa〜φdのいずれか
の穴あけ加工を行うことができる。また超音波加工機
は、従来技術1に説明したように短時間で穴あけ加工を
行うことができる。従って、上記本実施形態の超音波加
工機によれば複数形状の穴あけ加工を一つの加工機で行
うことができ、かつ短時間でこの穴あけ加工を行うこと
が可能である。
【0051】さらにこの際、工具ホーン3の順次異なる
加工部が樹脂板10に圧接されることに対応して発振器
1が制御され、この発振器1が各加工部に特有の共振周
波数の信号を出力する。その結果、樹脂板10に圧接さ
れる加工部が順次変わっても工具ホーン3及び振動子2
の共振状態が保たれ、最大の振動エネルギが加工部分に
伝えられて穴あけ加工の加工時間が短縮されている。
【0052】[実施形態2]以下に上記実施形態1を変
更した各種の実施形態を説明する。
【0053】実施形態2は、実施形態1の工具ホーン3
の形状を変更したものである。図7に本実施形態の工具
ホーン32の斜視図を示す。工具ホーン32の形状以外
は実施形態1と同様であり説明を省略する。
【0054】同図に示すように本実施形態の工具ホーン
32は、四角形横断面の加工部32aと長円形横断面の
加工部32bが重ねられて一体に構成されたものであ
る。そしてエンドエフェクタ42による工具ホーン32
の送り駆動量を選択制御することで、加工部32aによ
る四角形の穴あけ加工と、加工部32bによる長円形の
穴あけ加工を行うことができる。
【0055】このように本発明によれば、実施形態1に
示した円形の穴あけ加工に限らず、工具ホーンの断面形
状の設定に応じて任意の形状の穴あけ加工を行うことが
できる。そして、上記四角形と長円形の例のように、一
つの加工機で全く異なる形状の穴あけ加工を行うことも
できる。
【0056】さらに制御部50による工具ホーン3の送
り駆動量を各種の値に設定することで工具ホーン3の挿
入深さが変更され、図8に示すように、被加工物に各種
形状の穴あけ加工が行われる。
【0057】図8(a)は工具ホーン32の加工部32
aが樹脂板10を貫通せずに途中で加工を終了するよう
に送り駆動量を設定した場合の加工形状である。このよ
うに本発明によれば貫通穴以外の凹形状の穴あけ加工を
行うことも可能である。
【0058】また図8(b)は工具ホーン32の加工部
32bが樹脂板10を貫通せずに途中で加工を終了する
ように送り駆動量を設定した場合の加工形状である。同
図に示すようにこの設定により樹脂板10に四角形と長
円形の2段形状の穴あけ加工が行われる。本発明によれ
ば、工具ホーンの形状と送り駆動量を上記例のように設
定することで、多段形状の穴あけ加工を1工程で行うこ
とができ、加工工程における生産性が向上する。
【0059】その他、本実施形態の超音波加工機は樹脂
板10の切断に用いることもできる。この場合樹脂板1
0には、工具ホーン32の加工部32bの長手方向の幅
よりも狭い幅の切断部位を設けておく。そして上記切断
部位の上に工具ホーン32を移動し、加工部32bが樹
脂板10を貫通する位置まで工具ホーン32を送り駆動
することで上記切断部位を切断する。なおこの切断加工
を、樹脂板10の他の部位に対する加工部32a、32
bによる四角形または長円形の穴あけ加工と組み合わせ
て行うこともできる。
【0060】[実施形態3]実施形態3も、実施形態2
と同様に、実施形態1の工具ホーン3の形状を変更した
ものである。図9に本実施形態の工具ホーン33の斜視
図を示す。工具ホーン33の形状以外は実施形態1と同
様であり説明を省略する。
【0061】同図に示すように本実施形態の工具ホーン
33は、同形状の長方形横断面の加工部33a、33b
が互いに垂直に配置され重ねられて一体に構成されたも
のである。この工具ホーン33を用いた場合、加工部3
3aのみが樹脂板10に圧接するように工具ホーン33
の送り駆動量を設定することで、加工部33aの横断面
形状に対応した長方形の穴あけ加工が行われる。さらに
送り駆動量を大きく設定して加工部33bも樹脂板10
に圧接することで、両加工部33a、33bの横断面形
状を組合わせた十字形状の穴あけ加工が行われる。
【0062】このように本発明によれば工具ホーンの複
数の加工部の断面形状を組み合わせた形状の穴あけ加工
を行うこともできる。
【0063】[実施形態4]実施形態4も、実施形態
2、3と同様に、実施形態1の工具ホーン3の形状を変
更したものである。図10に本実施形態の工具ホーン3
4の斜視図を示す。工具ホーン34の形状以外は実施形
態1と同様であり説明を省略する。
【0064】同図に示すように本実施形態の工具ホーン
34は円錐台形状からなる。この工具ホーン34を用い
た場合、工具ホーン34の送り駆動量の設定に対応し
て、任意の直径のテーパ付きの穴あけ加工を行うことが
できる。
【0065】上記本発明の超音波加工機の変形例では、
工具ホーン34を上記のような形状とすることで、工具
ホーン34の連続的に変化する横断面形状のうちの任意
の横断面形状の穴あけ加工を行うことができる。従って
より多種類の形状の穴あけ加工を行うことができる。
【0066】なおこの場合、工具ホーン34の挿入深さ
に応じて工具ホーン34及び振動子2の共振周波数が連
続的に変化するので、この変化に対応した発振器1の制
御を制御部50が行う。すなわち、発振器1の出力信号
の周波数が連続的に変化し、各挿入位置における工具ホ
ーン34及び振動子2の共振周波数の信号が出力される
ように発振器1を制御する。その結果各挿入位置におい
て、工具ホーン34及び振動子2の共振状態が保たれ
る。
【0067】以上に本発明の好適な実施形態を説明し
た。なお上記説明においては被加工物が樹脂板である場
合を例に説明したが、本発明の超音波加工機は樹脂板を
加工するものに限られる必要はなく、その他の加工可能
な材質、形状の被加工物を加工するものを含むものとす
る。
【0068】また各実施形態では、前述のように発振器
1の出力信号の周波数fa〜fdと同一の振動数で振動
子2が振動するように構成されているが、出力信号の周
波数と振動子2の振動数が異なるように構成してもよ
い。この場合、発振器1の出力信号の周波数をfa′〜
fd′に設定する。そして、振動子2はこれらの周波数
を変換し、工具ホーン3の各加工部に特有の共振周波数
fa〜fdで振動する。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、送り駆動部による工具
ホーンの送り駆動量を多段断面形状に対応して選択制御
することで、工具ホーンの異なる横断面形状の加工部が
被加工物に圧接される。従って、工具ホーンを交換する
ことなく複数形状の穴あけ加工を行うことができ、かつ
超音波加工により短い加工時間で穴あけ加工を行うこと
ができる。従って穴あけ加工工程を含む加工ラインにお
ける生産性を向上することができる。
【0070】また本発明によれば、工具ホーンの送り駆
動位置に対応して、各送り駆動位置において被加工物に
圧接されている各加工部に特有の共振周波数の信号が発
振器から出力される。従って被加工物に圧接されている
加工部が順次変わっても、工具ホーン及び振動子の共振
状態が保たれ、加工部に常に最大の振動エネルギを伝え
ることができ、加工時間がさらに短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における超音波加工
機の構成の説明図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態の工具ホーンの斜視
図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態の工具ホーンの断面
図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態のシーケンサ51に
記録されたφdの穴あけ加工を行うサブプログラムにお
ける、工具ホーンの挿入深さと発振器の出力信号の周波
数の関係の設定を示す説明図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態の穴あけ加工工程を
示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第1の実施形態の穴あけ加工工程を
示すフローチャートである。
【図7】 本発明の第2の実施形態の工具ホーンの斜視
図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態による各種加工形状
を示す説明図である。
【図9】 本発明の第3の実施形態の工具ホーンの斜視
図である。
【図10】 本発明の第4の実施形態の工具ホーンの斜
視図である。
【図11】 従来技術1における超音波加工機の構成の
説明図である。
【符号の説明】
1 発振器、2 振動子、3 工具ホーン、3a,3
b,3c,3d 加工部、4 送り駆動部、40 駆動
ロボット、41 アーム部、42 エンドエフェクタ、
50 制御部、51 シーケンサ、52 ロボットコン
トローラ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数の信号を出力する発振器と、 前記発振器の出力により駆動され、前記所定周波数に対
    応して振動する振動子と、 前記振動子に取り付けられ、前記振動子とともに振動す
    る工具ホーンと、 前記工具ホーンを軸方向に送り駆動して被加工物に圧接
    する送り駆動部と、 を含み、 前記工具ホーンを被加工物に圧接するとともに振動させ
    ることで、被加工物に前記工具ホーンの横断面形状の穴
    あけ加工を行う超音波加工機であって、 前記工具ホーンは、複数の異なる横断面形状の加工部を
    重ねて配置した多段複数断面形状を有し、 前記送り駆動部による前記工具ホーンの送り駆動量を前
    記多段複数断面形状に対応して選択制御することで、複
    数形状の穴あけ加工を行うことを特徴とする超音波加工
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波加工機におい
    て、 前記送り駆動部により送り駆動される前記工具ホーンの
    送り駆動位置に対応し、前記工具ホーンの被加工物に圧
    接されている各加工部に特有の共振周波数の信号を出力
    するように前記発振器を制御する制御部を含むことを特
    徴とする超音波加工機。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載の超音波
    加工機において、 前記工具ホーンは、直径の異なる複数の円筒部からな
    り、先端に行くに従い小径の円筒部が配置される多段円
    筒形状を有し、 前記複数の円筒部の任意の直径の穴あけ加工を行うこと
    を特徴とする超音波加工機。
JP26748395A 1995-10-16 1995-10-16 超音波加工機 Pending JPH09109097A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018356A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Kojima Press Co Ltd 超音波切削加工装置及び超音波切削加工方法

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JP2009018356A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Kojima Press Co Ltd 超音波切削加工装置及び超音波切削加工方法

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