JPH09109603A - キャスター - Google Patents

キャスター

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JPH09109603A
JPH09109603A JP27549595A JP27549595A JPH09109603A JP H09109603 A JPH09109603 A JP H09109603A JP 27549595 A JP27549595 A JP 27549595A JP 27549595 A JP27549595 A JP 27549595A JP H09109603 A JPH09109603 A JP H09109603A
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JP
Japan
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wheel
wheel support
caster
bearing
turning
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JP27549595A
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Inventor
Seiichi Itou
制一 伊藤
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KANATSUU KK
Original Assignee
KANATSUU KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】走行性を向上し、走行音および振動音を小さく
したキャスター、及び車輪の回転を確実に停止するスト
ッパ付きのキャスターを提供する。 【解決手段】車輪支持体11の両面に二の車軸13,1
4をそれぞれ、前記旋回軸心27から互いに異なる距離
を成す偏心位置で該位置の旋回軌跡に対して接線方向に
突設し、前記二の車軸13,14にそれぞれ、同一径を
成す車輪31a,31bを軸承した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行対象物体、例
えば酪農用設備機器、水産用設備機器、商用キッチン設
備品・実験室用トロリー、医療用設備機器などを含む各
種設備機器それ自体が走行対象物体となって、この走行
対象物体に装着して走行するためのキャスター、あるい
は走行対象物体が種々の物品を運搬するための台車等の
運搬車、椅子等の各種事務用家具で、それ自体が走行対
象物体となって、あるいは、これらの脚体(脚羽根)を
介して取り付けられるキャスターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキャスターにおいては、例えば図
9に示すように、台車等の走行対象物体の底面に装着す
る旋回軸61の下端にスラスト軸受型の旋回軸受62を
介して下向き断面コ字状の板片でなる車輪支持体63を
軸承することにより、前記車輪支持体63を旋回自在に
設け、前記車輪支持体63の断面コ字状の対向する二片
でなる車輪支持片67a,67b間に車輪65を車軸6
4で軸承する。なお、車軸64の軸心は車輪支持体63
の旋回軸心の延長線から離れた位置に、即ち車輪支持体
63の旋回軸心の延長線に直交方向で前記旋回軸心から
所定の距離を隔てた位置に設けている。したがって、4
個の前記キャスター60を台車に装着して走行させる
と、車軸64は車輪支持体63の旋回軸心に対して台車
の進行方向後方に位置して進行する。
【0003】さらに、前記車輪支持体63は例えば鋼板
等の金属板で折曲げ成形され、断面コ字状の対向する車
輪支持片67a,67bが互いに弾力性を有している。
また、車輪支持体63の車輪支持片67a,67bのう
ち一方の車輪支持片67aが該部67aの下端に向けて
徐々に段差が広くなる段付きに折曲げ形成した段付部6
8を設け、この段付部68を設けた車輪支持片67aの
外面に断面L字状のストッパ66の1片の外面を当接
し、前記ストッパ66を車軸64の一端に回動自在に設
けている。
【0004】したがって、ストッパ66を図9の紙面上
時計廻り方向に回動することにより、ストッパ66が車
輪支持片67aの段付部68を車輪支持片67a,67
bの互いに反発する方向の付勢力に抗して押圧する。そ
の結果、車輪支持片67a,67bの内面が車輪65の
側面に当接し、車輪支持片67a,67bの内面と車輪
65の側面との摩擦力で車輪65の回転を停止させる。
一方、ストッパ66を図9の紙面上反時計廻り方向に回
動することにより、段付部68を介して車輪支持片67
a,67bの内面を車輪65の側面へ押圧されていた力
が解除されるため、車輪支持片67a,67bの復帰し
ようとする付勢力により車輪支持片67a,67bの内
面が車輪65の側面から離反し、車輪65が回転自在に
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャスターにお
いては、床面のアスタイル、タイル、煉瓦等の継ぎ目あ
るいは割れ目などをスムーズに乗り越えることができ
ず、車輪65が継ぎ目や割れ目の窪みに沿って下がるこ
とになるために台車が縦方向に振動する。したがって、
走行時、大きな振動音、走行音が発生し、走行抵抗が生
じるという問題点があった。
【0006】また、従来のキャスターは車軸64の軸心
を車輪支持体63の旋回軸心の延長線に直交方向で前記
旋回軸心から所定の距離を隔てた位置に設けることによ
り、台車の進路を変向する際、あるいは台車を逆進させ
る際、キャスターが容易に旋回して台車が走行しやすく
することを意図しているのであるが、実際にはキャスタ
ーがスムーズに旋回しないという問題点があった。例え
ば、台車を逆進させる時にキャスターがすぐに旋回せ
ず、そのままの状態でキャスターの車輪65が逆転する
ことがある。しかし、この状態でいつまでも走行、移動
するわけではなく台車の進行方向が僅かに変向した時点
でキャスター60が次第に旋回していく。このキャスタ
ー60が旋回する過程でキャスターの車輪65の回転方
向が台車の走行方向と直交することになるために、この
時点で台車の走行に急激に抵抗が生じて台車の走行が円
滑に行われず、速度が低下し、あるいは停止することも
あった。
【0007】また、車輪65がゴムのように弾力性のあ
る材質であれば多少のクッション性があるが、床面の凹
凸を吸収する程のクッション性はない。また、4個のキ
ャスター60のうち1ないしは2個のキャスターの車輪
65が床面から離れてガタガタと大きな振動音、走行音
が発生し、走行抵抗が生じるという問題点があった。
【0008】また、従来のキャスター60のストッパ機
構は車輪支持片67a,67bを車輪65に押圧する力
あるいは摩擦力が小さいために、急斜面で台車を停止さ
せる場合あるいは台車に大きな力が作用した場合、確実
に車輪を回転停止状態にすることができないという問題
点があった。
【0009】本発明は叙上の問題点を解決するために開
発されたもので、走行抵抗を減少して走行性を向上し、
さらに走行時の走行音および振動音を小さくしたキャス
ターを提供し、また、車輪の回転を確実に停止するスト
ッパ付きキャスターを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のキャスター10は、走行対象物体に平面で
旋回自在に装着した車輪支持体と、該車輪支持体に車輪
支持体の旋回方向に直交する方向、垂直方向に回転軸承
した車輪を備えるキャスターにおいて、前記車輪支持体
11に二個の同一径を成す車輪31a,31bを、それ
ぞれ、前記車輪支持体11の旋回方向に直交する方向で
互いに略平行に回転軸承すると共に、前記二個の車輪3
1a,31bの回転軸を車輪支持体11の旋回軸心27
に直交する同一平面上で前記旋回軸心27に対して偏心
位置に設けたことを特徴とする。
【0011】本発明に係るキャスター10は、さらに、
走行対象物体に旋回自在に装着する車輪支持体11に二
の車軸13,14を、それぞれ、前記車輪支持体11の
旋回軸心27に直交する同一平面上で前記旋回軸心27
に対して偏心位置で、該位置の旋回軌跡に対して接線方
向に、すなわち、平行に、且つ互いに反対方向に突設
し、前記二の車軸13,14にそれぞれ、同一径を成す
車輪31a,31bを軸承したことを特徴とする。
【0012】本発明の他のキャスター10は、走行対象
物体に旋回自在に装着する車輪支持体11が一側縁に旋
回軸心27を有する略平板状を成し、前記車輪支持体1
1の両面に二の車軸13,14を、それぞれ、前記車輪
支持体11の旋回軸心27に直交する同一平面上で前記
旋回軸心27に対して偏心位置で該位置の旋回軌跡に対
して接線方向に、すなわち、平行に、突設し、前記二の
車軸13,14にそれぞれ、同一径を成す車輪31a,
31bを軸承したことを特徴とする。
【0013】なお、前記車輪支持体11に旋回軸受12
を一体に設け、旋回軸受12で走行対象物体に装着した
旋回軸41を軸承して車輪支持体11を旋回自在に設け
ることができる。
【0014】また、前記車輪支持体11の略平板状の一
側縁に上面開口26の円筒形状を成す旋回軸受12を一
体に設け、前記開口26から旋回軸受12内に旋回軸4
1を挿入して軸承し、且つ前記旋回軸41の下端面を旋
回軸受12の底面に緩衝材44および球体48を介して
当接して車輪支持体11を旋回自在に設けることもでき
る。
【0015】なお、前記緩衝材44が発条又は樹脂で成
る弾性体でもよい。
【0016】また、前記旋回軸受12の内周面に旋回軸
41を挿入可能な高さの係合突起28を設け、該係合突
起28に係合する溝部42を前記旋回軸41の外周面に
設けることもできる。
【0017】さらに、前記旋回軸受12の底面に水抜き
穴25を設けるとよい。
【0018】また、前記車輪31a,31bの外周面3
4が車輪31a,31bの回転軸心に対して傾斜角を成
すと共に、車輪31a,31bの外周面34又は車輪フ
レーム36が弾性部材から成るものを含む。
【0019】さらに、前記車輪支持体11の各二の車軸
13,14にそれぞれ、車輪軸受33を介して車輪31
a,31bを軸承し、車輪31a,31bの外周面34
の最外周位置が前記車輪軸受33の幅の中心線上に位置
するものを含む。
【0020】また、前記二の車輪31a,31bの互い
に対向する内面にそれぞれ、車輪軸心と同心円の車輪歯
車32a,32bを一体に設け、前記各車輪歯車32
a,32bの歯間にそれぞれ係合する係止部2個を有す
るストッパ51を前記車輪支持体11に軸着し、前記ス
トッパ51の二の係止部54a,54bを前記二の車輪
歯車32a,32bの歯間に係合離脱自在に設けること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のキャスター10は、台車
等の運搬車あるいは各種設備機器等の走行対象物体に装
着するもので、前記走行対象物体に旋回自在に装着する
車輪支持体11に二個の同一径を成す右車輪31a及び
左車輪31bをそれぞれ、前記車輪支持体11の旋回方
向に直交する方向で互いに略平行に回転軸承する。前記
二個の右車輪31a及び左車輪31bはそれぞれの回転
軸が車輪支持体11の旋回軸心27に直交する同一平面
上で前記旋回軸心27から互いに異なる距離を成す、偏
心位置に設ける。例えば、右車輪31aの回転軸は旋回
軸心27から距離Lを成す位置に設け、一方、左車輪3
1bの回転軸は旋回軸心27から距離Mを成す位置にそ
れぞれ偏心して設け、距離Mは距離Lより長いものとす
ると、右車輪31aの接地点は旋回軸心27の延長線上
と床面との交点Cからキャスター10の進行方向後方に
距離Lに位置し、一方、左車輪31bの接地点は前記交
点Cからキャスター10の進行方向後方に距離Mに位置
する。したがって、左車輪31bの接地点は右車輪31
aの接地点からキャスター10の進行方向後方(M−
L)の距離に位置する(図2)。
【0022】したがって、一方の車輪の接地点が床面の
継ぎ目や割れ目に乗ったとき他方の車輪が床面に接地し
ているので、一方の車輪が継ぎ目に落ちることがなくス
ムーズに走行し、振動音、走行音が殆ど発生せず静かな
走行性が得られる。
【0023】なお、前記交点Cから車輪の接地点までの
距離(以下、本明細書では「旋回腕」という)が長いほ
ど旋回軸心27回りに車輪を旋回させる力(以下、本明
細書では「旋回力」という)は小さくてよく、車輪の接
地点にかかる車輪の旋回抵抗は小さくなる。
【0024】キャスター10の全体の旋回腕は、交点C
から右車輪31aの接地点迄の距離Lと交点Cから左車
輪31bの接地点迄の距離Mの和(L+M)の半分の数
値と仮定することができる。したがって、キャスター1
0の旋回腕は右車輪31aの旋回腕Lより(M−L)/
2の分だけ長くなるために車輪の旋回力はより小さくて
よいので、よりスムーズに旋回することになる。
【0025】また、右車輪31aと左車輪31bの各旋
回腕の違いにより右車輪31aの旋回力と左車輪31b
の旋回力が異なる。上記の例では右車輪31aの旋回力
より左車輪31bの旋回力の方が小さくてよい。しかも
右車輪31aと左車輪31bの各接地点は旋回軸心27
の進行方向後方の延長線上に対して左右に位置するの
で、台車が前進方向に対して直線上で逆進するときに
は、各車輪は交点Cに対して接地点から平面上一定の角
度を有することとなるため、互いに反対方向へ旋回しよ
うとするが、理論的には、前記旋回腕は、M>Lとなる
ため、テコの原理により、左車輪31bの旋回抵抗は右
車輪31aの旋回抵抗より小さくなるのでキャスター1
0に逆進の力が加えられると左車輪31bの側へ即座に
旋回することになる。
【0026】なお、前記車輪支持体11に二の車軸1
3,14をそれぞれ、前記車輪支持体11の旋回軸心2
7に直交する同一平面上で前記旋回軸心27から互いに
異なる距離を成す偏心位置で該位置の旋回軌跡に対して
接線方向に、すなわち、平行に、且つ互いに反対方向に
突設することにより、前記車軸13に軸承した右車輪3
1aと前記車軸14に軸承した左車輪31bとは、車輪
支持体11の旋回方向に直交する方向で互いに平行に回
転軸承される。例えば、車輪支持体11が一側縁に旋回
軸心27を有する略平板状を成し、前記車輪支持体11
の両面に二の車軸13,14をそれぞれ、上述した位置
に突設することより、二の車軸13,14に軸承した右
車輪31aと左車輪31bは車輪支持体11の旋回方向
に直交する方向で互いに平行に回転軸承される。
【0027】また、前記車輪支持体11の略平板状の一
側縁に上面開口26の円筒形状を成す旋回軸受12を一
体に設け、前記開口26から旋回軸受12内に旋回軸4
1を挿入して軸承することにより、旋回軸41は長い旋
回軸受12で支持されているため、旋回軸41にかかる
荷重が旋回軸受12の内周面にかかる面圧が分散されて
小さくなるので、車輪支持体11の旋回時の抵抗が小さ
くなり円滑に旋回する。また、上記の旋回軸受12の構
造により、車輪の高さの範囲内に車輪の高さと同じ程度
の長さの旋回軸受12を設けることができるので、車輪
の径が大きいにもかかわらず、走行対象物体に装着する
高さを低く押さえることになる。
【0028】また、旋回軸41の下端面を旋回軸受12
の底面に発条又は樹脂で成る弾性体等の緩衝材44およ
び球体48を介して当接することにより、旋回軸41と
球体48との接触面積が小さいため、旋回軸41の旋回
抵抗が小さくなり円滑に旋回する。
【0029】さらに、緩衝材44は旋回軸受41にかか
る荷重を吸収し、且つ車輪を常時下方へ押し下げる付勢
力を生じさせるので、走行対象物体に装着した4個のキ
ャスターにかかる荷重にバラツキが生じたりあるいは床
面に凹凸があったとしても4個のキャスターは常時床面
に接地する。
【0030】また、前記旋回軸受12の内周面に旋回軸
41を挿入可能な高さの係合突起28を設け、該係合突
起28に係合する溝部42を前記旋回軸41の外周面に
設けることにより、旋回軸41は旋回軸受12から容易
に外れないが人間の力では容易に着脱できるので、旋回
軸41、球体48、緩衝材44等を容易に交換可能であ
る。
【0031】さらに、前記旋回軸受12の底面に水抜き
穴25を設けることによりキャスターを水洗いした場合
でも腐食防止となる。
【0032】また、車輪31a,31bの外周面34が
車輪31a,31bの回転軸心に対して傾斜角を成すた
め、車輪31a,31bの外周面34の最外周位置が部
分的に床面に接地するので、車輪31a,31bの接地
面が少なくなる。したがって、車輪31a,31bの走
行時の抵抗および車輪31a,31bの旋回時の抵抗が
小さくなるので、円滑に走行できる。
【0033】また、車輪31a,31bに荷重がかかる
と、車輪31a,31bの外周面34又は車輪フレーム
36は弾力性を有するためたわみ、しかも荷重の大きさ
に応じて前記外周面34又は車輪フレーム36のたわみ
量が異なるため、車輪31a,31bの接地面が増減す
る。したがって、車輪31a,31bにかかる荷重の大
きさに応じて適切な接地面を生じさせることになり車輪
31a,31bの走行性能と荷重性能との相乗効果を生
じさせ、円滑に走行する。
【0034】さらに、前記車輪支持体11の各二の車軸
13,14にそれぞれ、車輪軸受33を介して車輪31
a,31bを軸承し、車輪31a,31bの外周面34
の最外周位置が前記車輪軸受33の幅の中心線上に位置
するので、車輪軸受33には垂直荷重のみが負荷され
る。そのため、車輪軸受33の回転が円滑な状態になる
ため、車輪31a,31bの走行性に無理がなく、また
走行音も軽減する。
【0035】また、前記二の車輪31a,31bの互い
に対向する内面にそれぞれ、車輪軸心と同心円の車輪歯
車32a,32bを一体に設け、前記各車輪歯車32
a,32bの歯間に係合する係止部2個を有するストッ
パ51を前記車輪支持体11に軸着し、前記ストッパ5
1の二の係止部54a,54bを前記二の車輪歯車32
a,32bの歯間に係合離脱自在に設けたので、走行対
象物体に大きな力がかかったり、走行対象物体を急斜面
に停止させる場合であっても、ストッパ51を操作する
ことにより二の車輪31a,31bの回転は確実に停止
する。
【0036】なお、以上のキャスターにおいて、車輪の
内輪部35、車輪フレーム36、外輪部37等の車輪本
体及び車輪支持体11をグラスファイバー製にし、車輪
のタイヤ部38をウレタン樹脂製にすることにより、キ
ャスターの走行音は大幅に低下する。
【0037】また、前記車輪本体及び車輪支持体11が
樹脂材料で成り、旋回軸41及び球体をステンレスとす
ることにより、キャスターの腐食抵抗を増大できる。
【0038】また、キャスターの全体を滑らかな表面に
形成し、旋回軸受12の底面に水抜き穴25を設け、さ
らにキャスター全体を開放的な構造にすることにより腐
食抵抗が増大するので、キャスターを水洗い、例えば高
圧スプレーなどで容易に洗浄できる。
【0039】
【実施例】以下に、本発明のキャスターの実施例につい
て図面を参照して説明する。なお、本実施例において
は、種々の物品を運搬するための台車を本実施例のキャ
スター10を装着する走行対象物体とする。
【0040】図2において、41は旋回軸で、直径12
mm、長さ約110mmの棒状をなし、その一端に走行
対象物体である台車に固定するためのネジ部43を設
け、他端側の外周面には他端から約13mmの位置に旋
回軸41の軸線方向に約10mm程度の幅で、約1mm
程度の深さの溝部42を一周して設けている。この旋回
軸41は例えば、台車に雌ネジを設け、該雌ネジに旋回
軸41のネジ部43を螺着して固定することができ、あ
るいは台車に挿通孔を設け、この挿通孔に前記ネジ部4
3を挿通してネジ部43の先端にナットを螺合して締め
付けて台車に固定することができる。
【0041】11は車輪支持体で、一端に開口26を有
し他端を閉塞した円筒形状を成す旋回軸受12と、平面
で略円形を成す略平板状の支持体フレーム15とから成
り、該支持体フレーム15の一側縁を旋回軸受12の軸
線方向に略平行に旋回軸受12の側壁面に一体に固定し
たものである。なお、本実施例では旋回軸受12は旋回
軸41を開口26から挿入して軸承可能な内周面に形成
しており、内径12mmで、深さ約90mmである。ま
た、旋回軸受12の一端の閉塞した壁面には直径4mm
程度の水抜き孔25を形成している。さらに旋回軸受1
2の内周面に微小な高さを有する係合突起28を3個、
120度の等間隔で突設している。なお、前記係合突起
28は直径3mm程度の円柱状突起を成し、その先端ま
での高さは旋回軸受12内に旋回軸41を挿入したとき
に手で力を加える程度の圧力で旋回軸41が3個の係合
突起28を乗り越えて通過できる程度の微小寸法で形成
している。
【0042】また、車輪支持体11の詳細は図5、図
6、図7に示しており、図6において、支持体フレーム
15は旋回軸受12に一体に取り付けた側縁と反対方向
の側縁の一部を切欠き、この切欠きを除く他の二側縁に
それぞれ、断面T字状を成すように補強用のリブを設け
る。つまり、旋回軸受12の開口26の側の一側縁に上
リブ16を設け、他の側縁に下リブ17を設けている。
【0043】また、前記支持体フレーム15の一方の片
面につまり図5紙面上右方向の表面に右車軸13を突設
し、一方、支持体フレーム15の他方の片面につまり図
5紙面上左方向の表面に左車軸14を突設し、しかも前
記右車軸13の軸心と左車軸14の軸心は旋回軸受12
の旋回軸心27に直交する同一平面上にあり、右車軸1
3は旋回軸心27から40mmの距離に位置し、左車軸
14の軸心は旋回軸心27から53mmの距離に位置す
る(図6)。したがって右車軸13の軸心と左車軸14
の軸心との距離は13mmである。
【0044】なお、前記右車軸13および左車軸14は
それぞれ、車輪支持体11が旋回軸受12の旋回軸心2
7を中心に旋回したときの各車軸の位置での旋回軌跡に
対して接線方向に、すなわち平行に突設することが、各
車軸に軸承した右車輪31aおよび左車輪31bの回転
方向が車輪支持体11の旋回方向に直交するという点で
望ましい。
【0045】なお、前記支持体フレーム15は右車軸1
3および左車軸14の周囲の表面にそれぞれ、2列の無
端環状を成す補強用の環状リブ19a,19bを突設し
ており、これらの環状リブ19a,19bと旋回軸受1
2間は支持体フレーム15が図7に示すように断面切欠
き円弧を順次支持体フレーム15の一側面から他側面へ
膨出形成して波板状の補強部18(18,18)を形成
して強度を増している。
【0046】また、支持体フレーム15は前述した切欠
きの一端縁に断面三角形状のエッヂ部21を形成し、さ
らに、図6紙面上で前記エッヂ部21の上方近傍に軸孔
22を設けている。また、図6紙面上で前記軸孔22の
右斜め上方で上リブ16近傍に断面円弧状の半球状突部
23,23を支持体フレーム15の両面に突設してい
る。
【0047】図1において、31aは右車輪で、31b
は左車輪であり、これら左右の両車輪31b,31aは
同一の形状および大きさ、構造を成すものである。ちな
みに、左右の両車輪31b,31aの直径は125mm
で、幅14mmである。右車輪31aを車輪支持体11
の右車軸13に車輪軸受33を介して軸承し、左車輪3
1bを車輪支持体11の左車軸14に車輪軸受33を介
して軸承した組立状態を図3に示す。なお、本実施例で
は車輪軸受33を密封構造として、キャスターの水没や
水洗い等で水に漬かっても車輪軸受33内に水が浸入し
ないようにしている。
【0048】以下、右車輪31aについて図面を参照し
て説明する。左車輪31bは右車輪31aと同一構造で
ある。図3及び図4において、右車輪31aは内輪部3
5に車輪軸受33を装着するベアリングケースを備え、
外輪部37は幅14mmの無端環状に形成し、該外輪部
37を前記内輪部35の周囲に肉厚4mm程度で成形し
た車輪フレーム36で一体に連結することにより車輪自
体に弾力性を備えている。なお、本実施例では前記ベア
リングケースはラビリンス構造であり、ラビリンス構造
は密封構造であるので車輪軸受33を高圧水、ごみ及び
その他の不純物の進入から保護するものである。
【0049】さらに、前記外輪部37の外周に弾力性を
有する材料、本実施例ではウレタンゴムでなる無端環状
のタイヤ部38を装着しており、タイヤ部38の外周面
34が右車輪31aの回転軸心に対して傾斜角を成して
おり、この外周面34の最外周位置が前記ベアリングケ
ースに装着した車輪軸受33の幅方向で中心線の延長線
上に位置している。本実施例では前記内輪部35のベア
リングケースが車輪フレーム36の内面に突設した形状
であり、ベアリングケース内に装着した車輪軸受33の
内輪を車輪支持体11の右車軸13に固定するための作
業用穴を前記内輪部35に設けている。さらに、前記ベ
アリングケースの外周に位置し且つ車輪フレーム36の
内壁面に一体に右車輪歯車32aを形成している。
【0050】上記の右車輪31aを車輪支持体11の右
車軸13に車輪軸受33を介して軸承し、内輪部35の
作業穴から右車軸13の端面に平座金45をドリルネジ
46で螺着することにより、前記平座金45の表面で車
輪軸受33の内輪を車輪支持体11の支持体フレーム1
5の表面に押圧して固定する。さらに、前記内輪部35
の作業用穴にホィールキャップ47を装着する。一方、
前記右車輪31aと同一形状の左車輪31bを車輪支持
体11の左車軸14に車輪軸受33を介して右車輪31
aと同様に装着し軸承する。したがって、前記右車輪3
1aおよび左車輪31bはそれぞれ、車輪支持体11が
旋回軸受12の旋回軸心27に旋回する方向に対して直
交する方向に回転軸承される。
【0051】なお、前述したように右車軸13の軸心と
左車軸14の軸心は旋回軸受12の旋回軸心27に直交
する同一平面上にあり、右車軸13の軸心は旋回軸心2
7から40mmの距離に位置し、左車軸14の軸心は旋
回軸心27から53mmの距離に位置するので、前記右
車軸13に軸承した右車輪31aの接地点は旋回軸心2
7の延長線上と床面との交点Cからキャスター10の進
行方向後方に40mmの距離に位置し、一方、前記左車
軸14に軸承した左車輪31bの接地点は旋回軸心27
の延長線上と床面との交点Cからキャスター10の進行
方向後方に53mmの距離に位置する。したがって、左
車輪31bの接地点は右車輪31aの接地点からキャス
ター10の進行方向後方13mmの距離に位置する(図
2)。
【0052】図2において、44は緩衝材で、本実施例
では直径12mmで、高さ約10mmの円柱形状を成す
ウレタンゴムでなり、その両端面に後述する球体48の
球面と同一形状を成す凹部を形成している。なお、緩衝
材44は発条あるいは他の弾性樹脂を用いることができ
る。前記緩衝材44を車輪支持体11の旋回軸受12内
に開口26から挿入し、次いで球体48を挿入する。前
記緩衝材44の端面を旋回軸受12の底面に当接させ、
該緩衝材44の凹部の表面に球体48を当接させる。な
お、球体48は鉄鋼等のように硬い材質でなり、本実施
例では直径10mmの鋼球である。さらに、旋回軸受1
2の開口26から旋回軸41を挿入し、該旋回軸41の
先端を前記球体48の頂点に当接させる。旋回軸41の
先端が球体48の頂点に当接した位置で旋回軸受12の
内周面に設けた3個の係合突起28,28,28が旋回
軸41の溝部42内に係合し、しかも前記溝部42の下
端壁面付近に位置する。溝部42は旋回軸41の軸線方
向に約10mm幅であるので、旋回軸41に荷重が加わ
って旋回軸41の先端が球体48を介して緩衝材44を
押圧すると旋回軸41が下方へ移動し、結果として旋回
軸41へかかる荷重の大きさにより係合突起28,2
8,28は見掛け上、溝部42内を上下動する。
【0053】以上のように、旋回軸受12の内周面の係
合突起28,28,28と旋回軸41の溝部42とを係
合するようにしたので、旋回軸41は旋回軸受12から
容易に外れないが、係合突起28は微小突起であるの
で、ある程度の人力で旋回軸41を旋回軸受12へ容易
に着脱することができる。したがって、旋回軸41、球
体48、緩衝材44を簡単に交換できる。
【0054】〔ストッパ51の構造〕図2において、5
1はストッパで、その詳細の構造を図8(A),図8
(B),図8(C)に示す。図8(A)において、ゆる
やかに湾曲した板状をなす操作部52の凹面に、板状を
成す右アーム53aおよび左アーム53bを一体に断面
コ字状を成すように形成し、前記右アーム53aの先端
の側壁面に右係止部54aを突設し、一方、前記左アー
ム53bの先端の側壁面に左係止部54bを突設してい
る。前記右アーム53aと左アーム53bの対向する内
面はそれぞれ、板厚が厚く補強されており、右アーム5
3aと左アーム53bの内面に回動軸55a,55bを
対向する位置に突設し、前記回動軸55aと回動軸55
bとの先端面間に間隙56を形成している。
【0055】回動軸55a,55bは前述した車輪支持
体11の支持体フレーム15に設けた軸孔22に嵌合す
る径に形成している。なお、回動軸55aから右係止部
54a迄の距離と、回動軸55bから左係止部54b迄
の距離は異なっており、回動軸55a,55bを前記軸
孔22に挿入してストッパ51を回動したとき、右係止
部54aは右車輪31aの右車輪歯車32aの歯間に係
合する位置に設けられ、一方、左係止部54bは左車輪
31bの左車輪歯車32bの歯間に係合する位置に設け
られている。また、右アーム53aの側端縁には板状の
右係合杆57aを突設し、一方、左アーム53bの側端
縁には前記右係合杆57aと同一形状の左係合杆57b
を右係合杆57aと対向して突設している。
【0056】なお、前記左右係合杆57b,57aは、
ストッパ51を軸孔22を中心に回動して右係止部54
aを右車輪31aの右車輪歯車32aの歯間に係合離脱
し、一方、左係止部54bを左車輪31bの左車輪歯車
32bの歯間に係合離脱するときに、左右係合杆57
b,57aの先端部が車輪支持体11の支持体フレーム
15の両面に形成した半球状突部23,23を乗り越え
て回動するように形成している。
【0057】以上のストッパ51の回動軸55a,55
bを車輪支持体11の軸孔22へ装着する際、右アーム
53aおよび左アーム53bは弾力性を有しているの
で、回動軸55a,55bの先端間の間隙56に支持体
フレーム15のエッヂ部21を押し込んで右アーム53
aおよび左アーム53bの弾力性に抗して間隙56を押
し拡げ、回動軸55a,55bを車輪支持体11の軸孔
22へ挿着する(図2)。
【0058】〔キャスター10の作用;ストッパなし又
はストッパ解放の場合〕以上のキャスター10を4個台
車に装着した場合について、キャスター10の作用を以
下に説明する。
【0059】図2において、右車輪31aおよび左車輪
31bの各接地点は旋回軸心27の延長線上と床面との
交点Cからキャスター10の進行方向後方に位置すると
共に、右車輪31aおよび左車輪31bの各接地点がキ
ャスター10の進行方向後方に同一距離に位置するので
はなく、右車輪31aおよび左車輪31bのうち一方の
車輪の接地点が他方の車輪の接地点より後方に位置する
(本実施例では左車輪31bの接地点が右車輪31aの
接地点からキャスター10の進行方向後方に位置する)
ので、床面にアスタイル、タイル、煉瓦等の継ぎ目や割
れ目が存在しても、一方の車輪が床面の継ぎ目に乗った
とき他方の車輪が床面に接地しているため、一方の継ぎ
目に乗った車輪が継ぎ目に落ちることがなく前進し、次
いで、他方の車輪が床面の継ぎ目に乗ったとき一方の車
輪が床面に接地しているため、他方の車輪が継ぎ目に落
ちることがなくスムーズに走行する。その結果、キャス
ター10は振動音、走行音が殆ど発生せず静かな走行性
が得られる。
【0060】また、前記交点Cから車輪の接地点までの
距離すなわち旋回腕が長いほど旋回軸心27回りに車輪
を旋回させる力すなわち旋回力は小さくてよく、車輪の
接地点にかかる車輪の旋回抵抗は小さくなる。キャスタ
ー10の全体の旋回腕は、交点Cから右車輪31aおよ
び左車輪31bの各接地点間の真ん中の位置までの距離
と仮定することができる。つまり、本実施例ではキャス
ター10の全体の旋回腕は、右車輪31aの旋回腕40
mmと、交点Cから右車輪31aおよび左車輪31bの
各接地点までの距離の差13mmの半分の長さ6.5m
mとを加えた距離46.5mmと仮定することができ
る。したがって、キャスター10の旋回腕は前記6.5
mmの分だけ長くなるので、車輪の旋回力はより小さく
てよい。つまり、台車が方向転換するときキャスター1
0はよりスムーズに旋回することになる。
【0061】また、右車輪31aと左車輪31bの各旋
回腕が異なるので右車輪31aの旋回力と左車輪31b
の旋回力が異なる。つまり、本実施例では右車輪31a
の旋回力より左車輪31bの旋回力の方が小さくてよ
い。しかも、右車輪31aの接地点と左車輪31bの接
地点はそれぞれ、旋回軸心27の走行軌跡の左右に約1
3mmづつ隔てた距離に位置する。したがって、台車が
逆進するときは、右車輪31aと左車輪31bが旋回し
ようとする方向は互いに反対方向になるのであるが、左
車輪31bの旋回抵抗は右車輪31aの旋回抵抗より小
さいのでキャスター10に逆進の力が加えられると即座
に左車輪31bの側へ旋回する。より詳しく説明するた
めに、右車輪31aと左車輪31bの各旋回腕が同一で
ある場合について考慮すると、台車が逆進するとき右車
輪31aと左車輪31bが旋回しようとする方向は互い
に反対方向になるのであるが、逆進の力が加えられても
右車輪31aと左車輪31bの旋回力および旋回抵抗が
同一なので、互いに釣り合って旋回せずにそのまま逆進
することになり、台車をスムーズに方向転換できない。
【0062】旋回軸受12内の軸受構造において、旋回
軸41の下端面と球体48の頂点との接触面積が小さい
ので旋回軸41が球体48上を回転するときの抵抗が小
さくなるため、旋回軸受12は旋回軸41の外周面を円
滑に回転する。つまり車輪支持体11は旋回軸41の周
囲を円滑に旋回する。
【0063】また、旋回軸41は長い滑り軸受の旋回軸
受12で支持されているので、旋回軸41にかかる荷重
が旋回軸受12の内周面にかかる面圧が分散されて小さ
くなる。したがって、車輪支持体11の旋回時の抵抗が
小さくなり、車輪支持体11は旋回軸41の周囲を円滑
に旋回する。
【0064】さらに、旋回軸受12は長いが、旋回軸受
12と車輪支持体11に設けた左右車軸14,13との
構造上、車輪の大きさが直径125mmに対して左右車
輪31b,31a,の接地点から旋回軸41のネジ部4
3の付け根迄の高さは143mmで、その差を18mm
と低く押さえている。
【0065】また、球体48にかかる荷重を緩衝材44
で受けているので、旋回軸41にかかる荷重は旋回軸4
1の先端から球体48を介して緩衝材44を押圧し、こ
の緩衝材44で荷重を吸収する。したがって、4個のキ
ャスター10にかかる荷重が異なっても、各キャスター
10の旋回軸受12内の緩衝材44で荷重を吸収し且つ
旋回軸41を上方へ押し上げる付勢力(すなわち、旋回
軸受12を下方へ押し下げる付勢力)も生じるため、4
個のキャスター10の右および左車輪31a,31bは
常時床面に接地する。その結果、台車に加わる荷重は各
キャスター10に分散されるので各キャスター10の車
輪はスムーズに旋回し且つ回転するため、走行音は減少
すると共に走行抵抗が小さくなるので台車の走行方向お
よび速度の増減を制御し易くなる。さらに、4個のキャ
スター10の右および左車輪31a,31bが床面に常
時接地しているために凹凸のある床面でもスムーズな走
行ができるので振動による台車上の搬送物への悪影響を
減少させることになる。
【0066】また、左右車輪31b,31aの外周面3
4が左右車輪31b,31aの回転軸心に対して傾斜角
を成すため、左右車輪31b,31aの外周面34の最
外周位置が部分的に床面に接地する。したがって、左右
車輪31b,31aの接地面が小さくなるので、左右車
輪31b,31aの走行時の抵抗および左右車輪31
b,31aの旋回時の抵抗が小さくなる。
【0067】また、左右車輪31b,31aの最外周の
タイヤ部38が弾力性を有し、さらに車輪フレーム36
が弾力性を有するので、左右車輪31b,31aに荷重
がかかると左右車輪31b,31aのタイヤ部38の外
周面34又は車輪フレーム36がたわむことになる。し
たがって、左右車輪31b,31aにかかる荷重の大き
さに応じて左右車輪31b,31aの外周面34又は車
輪フレーム36のたわみ量が変化し、このたわみ量に応
じて左右車輪31b,31aの接地面が増減する。つま
り、左右車輪31b,31aにかかる荷重が大きい場合
は、タイヤ部38の外周面34および車輪フレーム36
のたわみ量が増大するため左右車輪31b,31aの接
地面が増大して左右車輪31b,31aの耐荷重性能が
向上する。一方、左右車輪31b,31aにかかる荷重
が小さい場合は、タイヤ部38の外周面34および車輪
フレーム36のたわみ量が減少するため左右車輪31
b,31aの接地面が減少して左右車輪31b,31a
の走行性能が向上する。すなわち、左右車輪31b,3
1aにかかる荷重の大きさに応じて左右車輪31b,3
1aに適性な接地面を生じさせることになり左右車輪3
1b,31aの走行性能と荷重性能との相乗効果を生じ
させ、左右車輪31b,31aは円滑に走行する。
【0068】また、左右車輪31b,31aの外周面3
4の最外周位置が接地点となり、前記外周面34の最外
周位置つまり左右車輪31b,31aの接地点が車輪軸
受33の幅の中心線の延長線上に位置するので、車輪軸
受33には垂直荷重のみが負荷される。この結果、車輪
軸受33の回転が円滑な状態になるため、左右車輪31
b,31aの走行性に無理がなく、また走行音も軽減す
る。
【0069】ちなみに、本実施例のキャスター10は、
走行開始時の走行抵抗においては従来のキャスターの走
行抵抗に比して約50%減少し、加速後の走行時の走行
抵抗においては従来のキャスターの走行抵抗に比して約
30%減少している。例えば、13個の本発明のキャス
ター10を同時に走行させたときの騒音レベルは、従来
のキャスターの1個の騒音レベルと同じ程度であった。
【0070】〔ストッパ51の作用〕ストッパ51は図
2の実線で示すように図2紙面上反時計廻り方向へ回動
することにより、左右係合杆57b,57aの先端部が
左右係合杆57b,57a間の弾力性に抗して半球状突
部23,23を乗り越えて半球状突部23,23の下方
へ移動し且つ右アーム53aおよび左アーム53bの各
先端の右係止部54aおよび左係止部54bが右車輪3
1aおよび左車輪31bの右車輪歯車32aおよび左車
輪歯車32bの歯間から離脱し、右車輪31aおよび左
車輪31bが回転自在になる。一方、図2の二点鎖線で
示すようにストッパ51を図2紙面上時計廻り方向へ回
動することにより、左右係合杆57b,57aの先端部
が半球状突部23,23を乗り越えて半球状突部23,
23の上方へ移動し且つ右アーム53aおよび左アーム
53bの各先端の右係止部54aおよび左係止部54b
が右車輪31aおよび左車輪31bの右車輪歯車32a
および左車輪歯車32bの歯間へ係合し右車輪31aお
よび左車輪31bの回転を停止する。
【0071】なお、ストッパ51は操作部52を人間の
足または手で回動するもので、ストッパ51を回動する
毎に左右係合杆57b,57aの先端部が半球状突部2
3,23を乗り越えて半球状突部23,23の上方また
は下方へ移動するので、ストッパ51を回動する力が加
わらないかぎりそれぞれの状態、つまり右係止部54a
および左係止部54bが右車輪歯車32aおよび左車輪
歯車32bの歯間に係合または離脱の状態が維持され
る。
【0072】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0073】(1)車輪支持体に二個の同一径を成す車
輪をそれぞれ、前記車輪支持体の旋回方向に直交する方
向で互いに略平行に回転軸承すると共に、前記二個の車
輪の回転軸を車輪支持体の旋回軸心に直交する同一平面
上で前記旋回軸心から互いに異なる距離を成す位置に偏
心して設けたので、二の車輪の接地点は旋回軸心からキ
ャスターの進行方向後方で異なる位置になる。一方の車
輪の接地点が床面の継ぎ目や割れ目に乗ったとき他方の
車輪が床面に接地しているので、一方の車輪が継ぎ目に
落ちることがなくスムーズに走行し、振動音、走行音が
殆ど発生せず静かな走行性が得られた。
【0074】(2)二の車輪の旋回腕が異なるので、キ
ャスターの旋回腕は短い方の旋回腕の車輪に対して二の
車輪の旋回腕の差の半分だけ長くなるため車輪の旋回力
は小さくなりスムーズに旋回できた。
【0075】(3)二の車輪の旋回腕が異なり、しかも
二の車輪の接地点が旋回軸心の進行方向後方の延長線上
に対して左右に位置するので、旋回腕が長い方の車輪の
旋回抵抗は旋回腕が短い方の車輪より小さいので、キャ
スターに逆進の力が加えられると旋回腕が長い方の車輪
の側へ即座に旋回するキャスターを提供できた。
【0076】(4)車輪支持体の略平板状の一側縁に上
面開口の円筒形状を成す旋回軸受を一体に設け、前記開
口から旋回軸受内に旋回軸を挿入して軸承したので、長
い旋回軸受の内周面にかかる面圧が小さくなるため、車
輪支持体の旋回時の抵抗を小さくでき円滑に旋回でき
た。
【0077】(5)旋回軸受の構造により、車輪の高さ
の範囲内に車輪の高さと同じ程度の長さの旋回軸受を設
けることができるので、車輪の径が大きいにもかかわら
ず、走行対象物体に装着する高さを低くすることができ
た。
【0078】(6)旋回軸の下端面を旋回軸受の底面に
発条又は樹脂で成る弾性体等の緩衝材および球体を介し
て当接したので、旋回軸と球体と旋回抵抗を小さくし円
滑に旋回できた。
【0079】(7)緩衝材により旋回軸受にかかる荷重
を吸収し、且つ車輪を常時下方へ押し下げる付勢力を生
じさせたので、走行対象物体に装着した4個のキャスタ
ーを常時床面に接地できた。
【0080】(8)旋回軸受の内周面に旋回軸を挿入可
能な高さの係合突起を設け、該係合突起に係合する溝部
を前記旋回軸の外周面に設けたので、人間の力で旋回軸
を旋回軸受から容易に着脱できるので、旋回軸、球体、
緩衝材等を容易に交換できた。
【0081】(9)車輪の外周面が車輪の回転軸心に対
して傾斜角を成すので、車輪の外周面の最外周位置が部
分的に床面に接地し車輪の接地面が少なくなるため、車
輪の走行時の抵抗および車輪の旋回時の抵抗を小さくで
き円滑に走行するキャスターを提供できた。
【0082】(10)車輪の外周面又は車輪フレームは
弾力性を有するので、車輪にかかる荷重の大きさに応じ
て前記外周面又は車輪フレームのたわみ量が異なるた
め、車輪の接地面が増減し、車輪にかかる荷重の大きさ
に応じて適切な接地面を生じさせ、車輪の走行性能と荷
重性能との相乗効果を生じさせ、円滑に走行するキャス
ターを提供できた。
【0083】(11)車輪支持体の各二の車軸にそれぞ
れ、車輪軸受を介して車輪を軸承し、車輪の外周面の最
外周位置が前記車輪軸受の幅の中心線上に位置したの
で、車輪軸受には垂直荷重のみが負荷されるため、車輪
軸受の回転が円滑な状態になり、車輪の走行性に無理が
なく、また走行音も軽減できた。
【0084】(12)二の車輪の互いに対向する内面に
それぞれ、車輪軸心と同心円の車輪歯車を一体に設け、
前記各車輪歯車の歯間に係合する係止部2個を有するス
トッパを前記車輪支持体に軸着し、前記ストッパの二の
係止部を前記二の車輪歯車の歯間に係合離脱自在に設け
たので、二の車輪の回転を確実に停止できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のキャスターの全体を示し、キ
ャスターの進行方向後方から見た正面図である。
【図2】図1の矢視II−II線の断面図である。
【図3】図2の矢視III−III線の断面図である。
【図4】図3の矢視IV−IV線の右車輪の正面図である。
【図5】本発明の実施例のキャスターの進行方向後方か
ら見た車輪支持体の正面図である。
【図6】図5の車輪支持体の左側面図である。
【図7】図6の矢視VI−VI線の断面図である。
【図8】図8(A)は、本発明の実施例のキャスターの
進行方向後方から見たストッパの正面図である。図8
(B)は、図8(A)の側面図である。図8(C)は、
図8(B)の操作部52の平面図である。
【図9】従来のキャスターの全体斜視図である。
【符号の説明】
10 キャスター 11 車輪支持体 12 旋回軸受 13 右車軸 14 左車軸 15 支持体フレーム 16 上リブ 17 下リブ 18 補強部 19 環状リブ 21 エッヂ部 22 軸孔 23 半球状突部 25 水抜き穴 26 開口 27 旋回軸心 28 係合突起 31a 右車輪 31b 左車輪 32a 右車輪歯車 32b 左車輪歯車 33 車輪軸受 34 外周面 35 内輪部 36 車輪フレーム 37 外輪部 38 タイヤ部 41 旋回軸 42 溝部 43 ネジ部 44 緩衝材 45 平座金 46 ドリルネジ 47 ホィールキャップ 48 球体 51 ストッパ 52 操作部 53a 右アーム 53b 左アーム 54a 右係止部 54b 左係止部 55a,55b 回動軸 56 間隙 57a,57b (右・左)係合杆 60 キャスター 61 旋回軸 62 旋回軸受 63 車輪支持体 64 車軸 65 車輪 66 ストッパ 67a,67b 車輪支持片 68 段付部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行対象物体に旋回自在に装着する車輪支
    持体と、該車輪支持体に車輪を車輪支持体の旋回方向に
    直交する方向に回転軸承したキャスターにおいて、 前記車輪支持体に二個の同一径を成す車輪を、それぞ
    れ、前記車輪支持体の旋回方向に直交する方向で互いに
    略平行に回転軸承すると共に、前記二個の車輪の回転軸
    を車輪支持体の旋回軸心に直交する同一平面上で前記旋
    回軸心に対して偏心位置に設けたことを特徴とするキャ
    スター。
  2. 【請求項2】走行対象物体に旋回自在に装着する車輪支
    持体と、該車輪支持体に車輪を車輪支持体の旋回方向に
    直交する方向に回転軸承したキャスターにおいて、 前記車輪支持体に二の車軸を、それぞれ、前記車輪支持
    体の旋回軸心に直交する同一平面上で前記旋回軸心に対
    して偏心位置で該位置の旋回軌跡に対して接線方向に且
    つ互いに反対方向に突設し、前記二の車軸にそれぞれ、
    同一径を成す車輪を軸承したことを特徴とするキャスタ
    ー。
  3. 【請求項3】走行対象物体に旋回自在に装着する車輪支
    持体と、該車輪支持体に車輪を車輪支持体の旋回方向に
    直交する方向に回転軸承したキャスターにおいて、 前記車輪支持体が一側縁に旋回軸心を有する略平板状を
    成し、前記車輪支持体の両面に二の車軸を、それぞれ、
    前記車輪支持体の旋回軸心に直交する同一平面上で前記
    旋回軸心に対して偏心位置で該位置の旋回軌跡に対して
    接線方向に突設し、前記二の車軸にそれぞれ、同一径を
    成す車輪を軸承したことを特徴とするキャスター。
  4. 【請求項4】前記車輪支持体に旋回軸受を一体に設け、
    前記旋回軸受で走行対象物体に装着した旋回軸を軸承し
    て車輪支持体を旋回自在に設けた請求項1,2又は3記
    載のキャスター。
  5. 【請求項5】前記車輪支持体の略平板状の一側縁に上面
    開口の円筒形状を成す旋回軸受を一体に設け、前記上面
    開口から旋回軸受内に旋回軸を挿入して軸承し、且つ前
    記旋回軸の下端面を旋回軸受の底面に緩衝材および球体
    を介して当接して車輪支持体を旋回自在に設けた請求項
    1,2,3又は4記載のキャスター。
  6. 【請求項6】前記緩衝材が発条又は樹脂で成る弾性体で
    ある請求項5記載のキャスター。
  7. 【請求項7】前記旋回軸受の内周面に旋回軸を挿入可能
    な高さの突起を設け、該突起に係合する溝部を前記旋回
    軸の外周面に設けた請求項5又は6記載のキャスター。
  8. 【請求項8】前記旋回軸受の底面に水抜き穴を設けた請
    求項5又は6記載のキャスター。
  9. 【請求項9】前記車輪の外周面が車輪の回転軸心に対し
    て傾斜角を成すと共に、車輪の外周面又は車輪フレーム
    が弾性部材から成る請求項1〜8のいずれか一つに記載
    のキャスター。
  10. 【請求項10】前記車輪支持体の各二の車軸にそれぞ
    れ、車輪軸受を介して車輪を軸承し、車輪の外周面の最
    外周位置が前記車輪軸受の幅の中心線上に位置する請求
    項1〜9のいずれか一つに記載のキャスター。
  11. 【請求項11】前記二の車輪の互いに対向する内面にそ
    れぞれ、車輪軸心と同心円の車輪歯車を一体に設け、前
    記各車輪歯車の歯間に係合する係止部2個を有するスト
    ッパを前記車輪支持体に軸着し、前記ストッパの二の係
    止部を前記二の車輪歯車の歯間に係合離脱自在に設けた
    請求項1〜10のいずれか一つに記載のキャスター。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004097420A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Echigo Kogyo Kk 車輪構造
JP2013052755A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Hinomoto Jomae Ltd 鞄用キャスター
JP2014004967A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Tokai Caster Kk 双輪キャスタ
WO2025126999A1 (ja) * 2023-12-12 2025-06-19 保志 苅田 車輪、キャスタ及び走行体

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