JPH09111184A - 水性塗料用樹脂組成物 - Google Patents

水性塗料用樹脂組成物

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JPH09111184A
JPH09111184A JP26843795A JP26843795A JPH09111184A JP H09111184 A JPH09111184 A JP H09111184A JP 26843795 A JP26843795 A JP 26843795A JP 26843795 A JP26843795 A JP 26843795A JP H09111184 A JPH09111184 A JP H09111184A
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acid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶剤量が少なくて、貯蔵安定性などに優
れるという、加えて、とりわけ、塗膜の、耐水性、耐湿
性、耐食性、加工性ならびに金属素材への密着性などに
も優れるという、極めて実用性の高い、水性塗料用アル
キド樹脂組成物を提供するにある。 【解決手段】 不飽和脂肪酸と、カルボキシル基含有ビ
ニル系単量体と、スチレン(誘導体)などとを重合せし
めて得られるという、特定のビニル化脂肪酸を用いると
いうことによって始めて、該ビニル化脂肪酸とポリオー
ル化合物との縮合・中和物が、就中、上記スチレン(誘
導体)の量が、該スチレン(誘導体)と上記した、その
他のビニル系単量体との合計量に対して、少なくとも2
0重量%という割合で含まれている場合に限り、有機溶
剤量も少なくて、貯蔵安定性などにも優れるし加えて、
とりわけ、塗膜の耐水性、耐湿性、耐食性、加工性なら
びに金属素材への密着性などにも優れるという、最大の
効果が発現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規にして有用な
る水性塗料用樹脂組成物に関する。さらに詳細には、本
発明は、特定のビニル化脂肪酸と、ポリオール化合物と
を縮合せしめ、塩基性化合物により中和せしめることに
よって得られるという特定の水性アルキド樹脂を、必須
の被膜形成成分として含有することから成る、有機溶剤
含量が少なく、しかも、とりわけ、貯蔵安定性などにも
優れるし、はたまた、とりわけ、塗膜の耐水性、耐湿
性、耐食性、加工性ならびに金属基材への密着性などに
も優れるという、極めて実用性の高い水性塗料用樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境、省資源あるいは安全衛
生の観点から、溶剤型塗料から、水性塗料への転換が求
められつつある。とりわけ、アルキド樹脂は、その低価
格性、良好なる塗膜表面の光沢性、独特の肉持ち感、そ
して、耐水性が良好なることなどの理由で、工業用途か
ら汎用用途に至るまで、今なお、多く使用されている。
【0003】斯かるアルキド樹脂の水性化も、古くから
研究されてはいるけれども、アルキド樹脂の水性化にお
いて、最も大きな課題の一つは、貯蔵安定性を向上化せ
しめるということである。
【0004】工業用途の目的のための塗料にあっては、
塗料化してから、塗装するまでの期間は、比較的、短い
というのが一般的ではあるが、使用期間の長い一般家庭
用の塗料にあっては、とりわけ、高被膜外観ならびに刷
毛での塗り易さなどの観点からも、長油系のアルキド樹
脂が多く用いられており、これには、二年から三年の貯
蔵安定性が要求される。
【0005】また、夏場などのように、高温環境下で以
て貯蔵するという場合があることを考えると、さらに、
ハイレベルの安定性が、是非とも必要である。アルキド
樹脂というものは、それ自体が、加水分解され易いエス
テル結合を多く含んでおり、したがって、加水分解によ
り、塗膜の諸性能、就中、塗膜の耐水性ならびに耐食性
などの諸性能が著しく低下したり、あるいは塗料の粘度
が低下したりして、折角の最適なる塗料配合を設定化せ
しめてみても、往々にして、塗装時の流動特性が損なわ
れて仕舞ったりするものである。
【0006】アルキド樹脂の水性化において、乳化剤あ
るいは界面活性剤を用いて樹脂を分散化せしめるという
試みも為されたが、とりわけ、乾燥性が著しく悪いこ
と、乾燥塗膜中に多量に残存する、乳化剤や界面活性剤
などに起因する耐水性の悪さなどの理由から、未だに、
実用化されるには到っていないというのが、実状であ
る。
【0007】また、アルキド樹脂中に、多くの、親水性
であるカルボキシル基を、ハーフ・エステル化させるこ
とによって残存せしめ、親水性有機溶剤と共に、水に希
釈化せしめるという方法が、よく、行われて来たが、ア
ルキド樹脂それ自体の加水分解が著しく、したがって、
経時的なる塗膜諸性能の低下が著しいということであ
る。
【0008】一方、水に希釈化せしめないで、専ら、親
水性有機溶剤で以て希釈化せしめることによって製品化
する場合があるが、こうした場合には、どうしても、多
量の溶剤で以て希釈化せしめるというようにしないと、
樹脂粘度が高いゆえに、作業者による樹脂の取り扱いが
容易ではなくなるようになって、斯かる有機溶剤量を低
減化させづらいというのが、実状である。
【0009】ところで、加水分解しにくい構造を持った
アルキド樹脂として、たとえば、ビニル系単量体が重合
した部分が、加水分解され易いアルキド樹脂部を包囲す
る形のものを得るという技術が、特開昭50−1152
97号公報や、特開昭58−38748号公報などによ
り開示されてはいる。
【0010】しかしながら、こうした技術に従って得ら
れる、いわゆる複合エマルションというものは、加水分
解され易いアルキド部が、加水分解されにくいビニル部
により包囲されているという処から、概して、分散安定
性こそ良好ではあるものの、そのビニル部の量が少ない
という場合には、どうしても、分散安定性の良好なるも
のが得難い処となる。
【0011】油あるいは脂肪酸を多量に含むという長油
系アルキドは、必然的に、ビニル量が少なくなって仕舞
うので、上掲したような、公報開示技術に従うというよ
うな諸方法は、少なくとも、長油系には不向きである、
と言い得よう。
【0012】もう一つ、加水分解されにくい構造を持っ
たアルキド樹脂を得る方法として、たとえば、無水マレ
イン酸を、不飽和脂肪酸に、ディールス・アルダー付加
反応せしめ、次いで、此の付加反応物と、多価アルコー
ルとをエステル化反応せしめるということによって、水
性アルキド樹脂を得るという方法が、英国特許第1,0
32,364号明細書に開示されている。
【0013】斯かる開示技術に従う場合には、親水性の
カルボキシル基が、エステル結合によらずに、不飽和脂
肪酸に結合されているというために、此の親水性基なる
ものは、加水分解によっては脱離し得ないという代物で
ある。
【0014】しかしながら、こうした方法によって得ら
れるものは、どうしても、顔料との親和性の不足によ
る、とりわけ、塗膜の光沢性が低いという問題点の存在
が明らかとなっている。
【0015】また、こうした方法を応用した形のものと
して、特公平6−104770号公報には、不飽和脂肪
酸と、アリルアルコールおよび芳香族ビニル系単量体の
共重合体とを縮合せしめたものに、さらに、マレイン化
という手段を施すことによって得られる水性アルキド樹
脂が、非水性アルキド樹脂を包囲しているという形のア
ルキド・エマルジョン組成物が開示されている。
【0016】ところが、斯かる開示技術の方法によれ
ば、長油系のアルキドでも、安定的に分散するけれど
も、高温環境下での分散粒子の会合、あるいは高温環境
下でのエマルジョンの減粘(粘度低下)は避けられ得な
く、塗装時の流動特性の変化に繋がって仕舞うという問
題があった。
【0017】一般に、安定なる分散粒子を得る方法の一
つとしては、樹脂それ自体の親水性基を増加せしめると
いう方法もあるにはあるが、勿論のことながら、斯かる
親水性基の増大化が、とりわけ、塗膜の耐水性ならびに
耐食性などを低下させ、加えて、乾燥塗膜の諸物性を低
下させるということは、よく知られている処である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来型技
術に従う限りは、どうしても、低溶剤量などの、いわゆ
る環境対策条件下において、樹脂安定性ならびに塗料安
定性の双方が良好であって、しかも、優れた耐水性なら
びに耐食性などの塗膜諸物性を有するという、極めて実
用性の高い水性塗料用樹脂組成物を得ることは、頗る、
困難であって、まさしく、こうした、樹脂安定性ならび
に塗料安定性の双方が良好であって、しかも、優れた耐
水性ならびに耐食性などの塗膜諸物性を有するという、
極めて実用性の高い水性塗料用樹脂組成物の開発が、切
に、望まれている。
【0019】しかるに、本発明者らは、上述したような
従来型技術における種々の欠点の存在に鑑み、しかも、
溶剤型塗料から、水性塗料への転換が求められつつある
という時代の要求に鑑みて、先ずは、有機溶剤含有量が
少ないという、次いで、水性樹脂単独の状態でも、はた
また、塗料液の状態でも、貯蔵安定性に優れているとい
う、極めて実用性の高い水性塗料用樹脂組成物を求め
て、鋭意、研究を開始した。
【0020】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、一にかかって、有機溶剤含有量が少なくて、しか
も、樹脂安定性ならびに塗料安定性の双方に優れるとい
う、つまり、総合的なる貯蔵安定性にも優れているし、
併せて、とりわけ、耐水性ならびに耐食性などのよう
な、種々の塗膜諸物性を有するという、極めて実用性の
高い水性塗料用樹脂組成物を提供するにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
こうした現状の認識と、従来型技術における種々の未解
決の問題点の抜本的なる解決と、当業界における切なる
要望との上に立って、鋭意、検討を重ねた結果、不飽和
脂肪酸と、特定の諸ビニル系単量体とを重合せしめて得
られるものであり、
【0022】しかも、これらの諸々のビニル系単量体の
うちの、スチレン(誘導体)なる原料成分が、該スチレ
ン(誘導体)なる成分と、その他のビニル系単量体なる
成分、つまり、カルボキシル基含有ビニル系単量体と、
スチレン(誘導体)とを除く、その他のビニル系単量体
との合計量に対して、少なくとも20重量%含まれてい
るという特定のビニル化脂肪酸と、ポリオール化合物と
を縮合せしめたのち、塩基性化合物により中和せしめる
ことによって得られる水性アルキド樹脂は、それ自体
が、
【0023】常温での安定性が良好なることは、勿論の
こと、50℃という高温環境下でも、優れた安定性を有
するということに加えて、それぞれ、当該水性アルキド
樹脂を必須の被膜形成成分とする水性塗料用樹脂組成物
が、あるいはさらに、硬化剤あるいは金属ドライヤーを
配合せしめた形の水性塗料用樹脂組成物が、その乾燥後
ないしは焼き付け後の塗膜は優れた耐水性、耐湿性なら
びに耐食性などを示し、その上、良好なる、加工性なら
びに金属基材への密着性などをも発現するということを
見出すに及んで、本発明を完成させるに到った。
【0024】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、基本的に
は、第一に、不飽和脂肪酸(a−1)と、カルボキシル
基含有ビニル系単量体(a−2)と、スチレンおよび/
またはスチレン誘導体(a−3)と、その他のビニル系
単量体(a−4)とを重合せしめることにより得られる
ものであって、しかも、上記したスチレンおよび/また
はスチレン誘導体(a−3)が、該(a−3)成分と、
上記(a−4)成分との合計量に対して、少なくとも2
0重量%含まれているビニル化脂肪酸と、ポリオール化
合物とを縮合せしめ、塩基性化合物により中和せしめる
ことによって得られる水性アルキド樹脂(A)を、必須
の被膜形成成分として含有することから成る、水性塗料
用樹脂組成物を請求しようとするものであるし、
【0025】第二に、叙上のような特定のビニル化脂肪
酸と、ポリオール化合物とを縮合せしめ、塩基性化合物
により中和せしめることによって得られる水性アルキド
樹脂(A)と、硬化剤(B)とを、必須の被膜形成成分
として含有することから成る、水性塗料用樹脂組成物を
も請求しようとするものであるし、
【0026】そして、第三に、叙上のような特定のビニ
ル化脂肪酸と、ポリオール化合物とを縮合せしめ、塩基
性化合物により中和せしめることによって得られる水性
アルキド樹脂(A)と、金属ドライヤー(C)とを、必
須の構成成分として含有することから成る、水性塗料用
樹脂組成物をも請求しようとするものである。
【0027】さらに、本発明は、具体的には、それぞ
れ、上記した縮合生成物が、上記したカルボキシル基含
有ビニル系単量体(a−2)に由来するカルボキシル基
のモル数として、該カルボキシル基含有ビニル系単量体
(a−2)なる成分と、上記したスチレンおよび/また
はスチレン誘導体(a−3)なる成分と、上記した、そ
の他のビニル系単量体(a−4)なる成分との合計量に
対して、約10〜約60モル%なる範囲内のものである
という、特定の形の水性塗料用樹脂組成物をも請求しよ
うとするものであるし、
【0028】上記したビニル化脂肪酸が、上記したカル
ボキシル基含有ビニル系単量体(a−2)として、メタ
クリル酸を用いたものであるという、特定の形の水性塗
料用樹脂組成物をも請求しようとするものであるし、
【0029】上記したビニル化脂肪酸が、該ビニル化脂
肪酸を基準として、上記した不飽和脂肪酸(a−1)
を、約20〜約70重量%なる範囲内で以て含むもので
あるという、特定の形の水性塗料用樹脂組成物をも請求
しようとするものであるし、
【0030】上記したポリオール化合物が、多価アルコ
ールと、多価カルボン酸および/またはモノカルボン酸
とを縮合せしめることによって得られるものであるとい
う、特定の形の水性塗料用樹脂組成物をも請求しようと
するものであるし、
【0031】上記したポリオール化合物が、動物油、植
物油および/またはその脂肪酸と、多価アルコールと、
多価カルボン酸および/またはモノカルボン酸とを縮合
せしめることによって得られるものであるという、特定
の形の水性塗料用樹脂組成物をも請求しようとするもの
であるし、
【0032】上記した水性アルキド樹脂(A)が、該水
性アルキド樹脂(A)のトリグリセライド換算油長とし
て、約20〜約70%なる範囲内のものであるという、
特定の形の水性塗料用樹脂組成物をも請求しようとする
ものであるし、
【0033】上記した硬化剤(B)が、アミノ樹脂、ポ
リイソシアネート化合物およびブロック型ポリイソシア
ネート化合物よりなる群から選ばれる、少なくとも1種
のものであるという、特定の形の水性塗料用樹脂組成物
をも請求しようとするものである。
【0034】《構成》
【0035】以下に、本発明を、詳細に説明することに
する。
【0036】ここにおいて、まず、本発明の水性塗料用
樹脂組成物の必須構成成分たる水性アルキド樹脂(A)
とは、前述した通り、原料成分たる、それぞれ、不飽和
脂肪酸(a−1)と、カルボキシル基含有ビニル系単量
体(a−2)と、スチレンおよび/またはスチレン誘導
体(a−3)と、その他のビニル系単量体(a−4)と
を重合せしめることにより得られるものであって、しか
も、上記したスチレンおよび/またはスチレン誘導体
(a−3)が、該(a−3)成分と、上記(a−4)成
分との合計量に対して、少なくとも20重量%含まれて
いるという、特定のビニル化脂肪酸と、ポリオール化合
物とを縮合せしめ、次いで、塩基性化合物により中和せ
しめることによって得られるものを指称する。
【0037】そして、当該水性アルキド樹脂(A)を調
製する際に必要となる、此のビニル化脂肪酸という成分
は、たとえば、不飽和脂肪酸(a−1)と、特定のビニ
ル系単量体混合物との重合によって得られるものを指称
している。
【0038】ここにおいて、上記した不飽和脂肪酸(a
−1)としては、動物油または植物油から合成されると
いう、公知慣用の種々の脂肪酸が用いられるが、それら
のうちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、亜麻仁油、大豆油、サフラワー油、支那桐油、あさ
み油、えの油またはトール油の如き、各種の脂肪酸など
をはじめ、
【0039】さらには、脱水ひまし油脂肪酸またはハイ
・ジエン脂肪酸などのような、ヨウ素価が約130以上
なる、種々の不飽和脂肪酸などが使用され得るし、さら
にはまた、米糠油、ひまし油、なたね油または綿実油な
どのような種々の脂肪酸などをも、上掲したような種々
の不飽和脂肪酸と組み合わせた形で以て、併用すること
が、勿論、可能である。
【0040】次いで、上述したような不飽和脂肪酸(a
−1)と共重合される原料成分の一つである、前記カル
ボキシル基含有ビニル系単量体(a−2)として特に代
表的なもののみを例示するにとどめれば、アクリル酸、
メタクリル酸もしくはクロトン酸の如き、各種のα,β
−エチレン性不飽和モノカルボン酸類;
【0041】またはマレイン酸、フマル酸もしくはイタ
コン酸の如き、各種のα,β−エチレン性不飽和ジカル
ボン酸類などをはじめ、さらには、無水マレイン酸もし
くは無水イタコン酸の如き、各種の酸無水物類;あるい
は此等の酸無水物類のモノエステル化物などである。
【0042】これらのカルボキシル基含有ビニル系単量
体(a−2)の使用量としては、該単量体(a−2)に
由来するカルボキシル基のモル数が、それぞれ、当該ビ
ニル系単量体(a−2)なる成分と、スチレンおよび/
またはスチレン誘導体(a−3)なる成分と、その他の
ビニル系単量体(a−4)なる成分との合計モル量に対
して、約10〜約60モル%なる範囲内が、好ましく
は、15〜55モル%なる範囲内が適切である。
【0043】約10モル%よりも少ないという場合に
は、どうしても、とりわけ、分散安定性などの欠除した
形のものしか得られないというようになって仕舞うし、
一方、約60モル%より超えて余りにも多くなるという
場合には、どうしても、アルキド樹脂と、ビニル部との
相溶性が悪くなり易く、ひいては、乾燥塗膜が白化して
仕舞うというようになり易くなるので、いずれの場合も
好ましくない。
【0044】本発明においては、当該カルボキシル基含
有ビニル系単量体(a−2)のうちでも、とりわけ、塗
膜の初期乾燥性、硬度、耐水性ならびに耐食性などの面
からするならば、上掲したメタクリル酸の使用が、特に
望ましいということである。
【0045】次いでまた、前記したスチレンおよび/ま
たはスチレン誘導体(a−3)として特に代表的なもの
のみを例示するにとどめれば、スチレン、ターシャリー
ブチルスチレン(tert−ブチルスチレン)、α−メ
チルスチレンまたはビニルトルエンなどであるが、当該
スチレン(誘導体)は、該スチレン(誘導体)と、その
他のビニル系単量体の合計量に対して、少なくとも約2
0重量%以上という範囲内で、好ましくは、30〜70
重量%なる範囲内で以て使用される。
【0046】約20重量%よりも少ないという場合に
は、どうしても、約40℃とか、あるいは約50℃とい
うような、いわゆる高温環境下においては、分散性の安
定なるものは得られ難く、ひいては、水分散体それ自体
の顕著なる粘度減少が起こり、特に、約50℃という温
度下においては、1ヵ月程度で以て、不均一状態となっ
て仕舞うということである。一方、70重量%を超えて
余りに多くなるというような場合には、どういしても、
水分散体それ自体の水希釈性が悪くなるという場合もあ
るので、いずれの場合も好ましくない。
【0047】次いで更に、前記した、その他のビニル系
単量体(a−4)とは、前述した、それぞれ、(a−
1)成分、(a−2)成分および(a−3)成分以外の
重合性を有する化合物を指称するものであり、それらの
うちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、
【0048】(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸ter
t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルも
しくは(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなどのよう
な、(メタ)アクリル酸の、公知慣用の種々のアルキル
エステル類などである。
【0049】さらには、(メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシエチルもしくは(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
プロピルなどのような、(メタ)アクリル酸の、公知慣
用の種々のヒドロキシアルキルエステル類の使用も、後
続する縮合反応工程で以て、ゲル化などの、いわゆる不
祥事を起こさないような量さえであれば、勿論、可能で
ある。
【0050】さらにはまた、メトキシポリエチレングリ
コールのモノ(メタ)アクリレートなどの使用も、安定
なる水分散体を得るという上で以て望ましく、ポリエチ
レングリコールのモノ(メタ)アクリレートの使用もま
た、塗膜諸物性を考慮した上で以て、勿論、可能であ
る。
【0051】これらの、それぞれ、不飽和脂肪酸(a−
1)と、カルボキシル基含有ビニル系単量体(a−2)
と、スチレンおよび/またはスチレン誘導体(a−3)
と、その他のビニル系単量体(a−4)との重合反応そ
のものは、公知慣用の種々の方法に従って行うことが出
来る。
【0052】そうした方法のうちの、特に代表的なる一
例を挙げることにすれば、トルエンもしくはキシレンの
如き、各種の芳香族系溶剤;メチルエチルケトンもしく
はメチルイソブチルケトンの如き、各種のケトン系溶
剤;または酢酸エチルもしくは酢酸ブチルの如き、各種
のエステル系溶剤などのような種々の有機溶剤の存在下
において、不活性ガス雰囲気中に、約70〜約150℃
なる温度範囲で、重合開始剤を使用しての重合反応とい
うものである。
【0053】後続する縮合反応工程において、何らの影
響をも及ぼさないというような使用量でさえ、あるいは
適切なる処置でさえ行うならば、イソプロパノール(i
−プロパノール)もしくはn−ブタノールの如き、各種
のアルコール系溶剤;またはエチルセロソルブもしくは
ブチルセロソルブの如き、各種のグルコールエーテル系
溶剤の使用もまた、勿論、可能なことである。
【0054】さらにまた、何らの有機溶剤をも使用しな
いという、いわゆる塊状重合法で以て行ってもよいし、
アルキド樹脂などのような、いわゆる不飽和結合含有ポ
リマー類の存在下において、此の重合反応を行ってもよ
いことは、勿論である。
【0055】前掲して来たような、それぞれ、(a−
2)成分、(a−3)成分および(a−4)成分なる種
々のビニル系単量体と、不飽和脂肪酸(a−1)との共
重合工程において、これら、(a−2)成分、(a−
3)成分および(a−4)成分よりなる混合単量体の総
使用量が多く、発熱が顕著なる場合には、間欠添加ある
いは連続添加(ないしは連続滴下)で以て添加してもよ
いし、一方、混合単量体の総使用量が少ない場合には、
該混合単量体は、一括で以て添加してもよく、また、必
要があれば、連鎖移動剤を添加してもよい。
【0056】ここにおいて、上記した重合開始剤として
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ter
t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−tert−ブ
チルパーオキシド、tert−ブチルパーオキシ2−エ
チルヘキサノエートもしくはベンゾイルパーオキシドの
如き、各種の有機過酸化物などであって、こうした化合
物が好適ではあるが、勿論ながら、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリルもしくは2,2’−アゾビス−2−
メチルブチロニトリルの如き、各種のアゾ化合物の使用
も可能であるし、また、それらの併用も可能である。
【0057】上記した連鎖移動剤として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめれば、tert−ドデシルメ
ルカプタン、ノルマルドデシルメルカプタン(n−ドデ
シルメルカプタン)もしくはノルマルオクチルメルカプ
タン(n−オクチルメルカプタン)の如き、各種のアル
キルメルカプタン類;またはα−メチルスチレンダイマ
ーなどであって、こうした化合物が好適である。
【0058】ビニル化脂肪酸中の不飽和脂肪酸(a−
1)の量としては、約20〜約70重量%なる範囲内が
適切であるし、好ましくは、30〜60重量%なる範囲
内が適切である。約20重量%未満であるという場合に
は、どうしても、何ら、不飽和脂肪酸(a−1)とは共
重合していないような、いわゆるビニル部が増えるとい
うようになる処から、とりわけ、分散安定性などの欠除
したものが得られるようになって仕舞い易いし、一方、
約70重量%を超えて余りに多くなるという場合には、
とりわけ、乾燥性、耐水性ならびに耐食性などの塗膜諸
物性が著しく低下して仕舞うようになり易いので、いず
れの場合も好ましくない。
【0059】かくして得られるビニル化脂肪酸と、片
や、ポリオール化合物とを、さらに、エステル化反応を
通して結合させるというわけであるが、こうしたポリオ
ール化合物としては、水酸基価が約50〜約300なる
範囲内のものが、好ましくは、100〜250なる範囲
内のものが選ばれる。
【0060】水酸基価が約50未満であるという場合に
は、エステル化反応それ自体が円滑に進みにくくなり易
いし、ひいては、ポリオール化合物とビニル化脂肪酸と
の結合部位が少なくなって仕舞うようになり易く、した
がって、分散不可能なものが得られるというようになっ
て仕舞うし、一方、約300を超えて余りに高くなるよ
うな場合には、どうしても、水中で以て、分散粒子中の
核(コア)になる部分の分子量そのものの大きさが充分
ではないということになり易く、ひいては、こうした分
子量の不十分さに起因する、乳化作用を持つ部分の、コ
アからの脱離により、塩基性化合物によって、中和し水
性化せしめるという際に、いわゆる非分散状態となって
仕舞うので、いずれの場合も好ましくない。
【0061】ここにおいて、上記したポリオール化合物
として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、
アルキド樹脂、ビニル変性アルキド樹脂、イソシアネー
ト変性アルキド樹脂またはシリコーン変性アルキド樹脂
などである。
【0062】ここで言うアルキド樹脂とは、言い換える
と、ビニル、イソシアネートまたはシリコーンなどで以
て変性される以前のアルキド樹脂とは、多価アルコール
と、多価カルボン酸および/またはモノカルボン酸(た
だし、脂肪酸を含まない。)とを縮合反応せしめること
によって得られるようなもの、つまり、通常、オイルフ
リーアルキド樹脂と呼ばれる形のものであるとか、
【0063】あるいは動物油、植物油および/またはそ
の脂肪酸と、多価アルコールと、多価カルボン酸および
/またはモノカルボン酸(ただし、脂肪酸は含まな
い。)とを縮合反応せしめることによって得られるも
の、つまり、通常、油ないしは脂肪酸変性アルキド樹脂
と呼ばれる形のものなどを指称する。
【0064】そして、上記した多価カルボン酸として特
に代表的なもののみを例示するにとどめれば、一分子中
に2〜4個なるカルボキシル基を有するものなどであ
り、そうしたもののうちでも特に代表的なるもののみを
例示するにとどめれば、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、コハク酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル
酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メ
チルテトラヒドロプタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、「ハイミック酸」[日立化成工業(株)
製品;此の「ハイミック酸」は同上社の登録商標であ
る。]、トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカ
ルボン酸またはピロメリット酸などであり、あるいは此
等の無水物などである。
【0065】他方、上記したモノカルボン酸として特に
代表的なるもののみを例示するにとどめるならば、安息
香酸またはp−tert−ブチル安息香酸などである。
【0066】また、上記した多価アルコールとして特に
代表的なもののみを例示するにとどめるならば、一分子
中に2〜6個の水酸基を有するようなものなどであり、
そうしたもののうちでも特に代表的なもののみを例示す
るにとどめるならば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオー
ル、ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパンまたはペンタエリスリトールなどである
し、さらには、トリスイソシアヌレートなどである。
【0067】斯かるアルキド樹脂は、公知慣用の種々の
合成法に従って得られるものであって、その一例のみを
挙げるにとどめれば、脂肪酸と、多価カルボン酸および
/またはモノカルボン酸と、多価アルコールとを、一緒
に加えて、エステル化反応せしめるという、通常、脂肪
酸法と呼ばれる合成法や、油と、多価アルコールとをエ
ステル交換反応せしめてから、多価カルボン酸および/
またはモノカルボン酸と、残りの多価アルコールとを、
エステル化反応せしめるという、通常、モノグリセリド
法と呼ばれる方法などがある。
【0068】なお、斯かるエステル化反応を行うに当た
っては、キシレンなどのような、水と共沸する不活性溶
剤を添加してもよいということである。
【0069】また、上記したオイルフリーアルキド樹脂
として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、
主として、大日本インキ化学工業(株)製の「ベッコラ
イトM−6205−50」などであるし、さらに、上記
した油ないしは脂肪酸変性アルキド樹脂として特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、主として、同上
社製の「ベッコゾール EZ−3020−60」などで
ある。
【0070】上記したビニル変性アルキド樹脂も、公知
慣用の種々の合成法に従って得られるというようなもの
であればよい。その一例のみを挙げるにとどめれば、ア
ルキド樹脂の存在下に、重合開始剤を用いて、スチレン
および/またはビニル系単量体、就中、アクリルモノマ
ーをビニル重合せしめるというような方法が挙げられる
が、このような方法などが、その一例に該当するという
ものである。
【0071】上記したイソシアネート変性アルキド樹脂
もまた、公知慣用の種々の合成法に従って得られるとい
うようなものであればよく、通常は、アルキド樹脂の生
成後において、トリレンジイソシアネートやメチレンビ
スフェニルイソシアネートなどのようなジイソシアネー
ト化合物を、場合によっては、ヘキサメチレンジイソシ
アネート(HDI)−トリメチロールプロパン(TM
P)のアダクト体(つまり、TMP変性のHDI)など
のような、ポリイソシアネート化合物を重付加反応せし
めるというような方法などが挙げられるが、こうした方
法などが、その一例に該当するというものである。
【0072】上記したシリコーン変性アルキド樹脂につ
いてもまた、公知慣用の種々の合成法に従って得られる
というようなものであればよく、そのような形の変性樹
脂の代表的な一例のみを挙げるにとどめれば、大日本イ
ンキ化学工業(株)製の「ベッコゾール M−9201
もしくはM−9202」などである。
【0073】かくて、ビニル化脂肪酸と、ポリオール化
合物との縮合反応、いわゆるエステル化反応というもの
は、これらの、ビニル化脂肪酸と、ポリオール化合物と
を混合して加熱せしめるということにより行われる。な
お、この際において、モノカルボン酸および/または多
価カルボン酸を、新たに添加して反応せしめるようにし
ても、何ら、差し支えはない。
【0074】その際のエステル化温度としては、約17
0〜約210℃なる範囲内が適切であるが、とりわけ、
反応速度の観点からは、カルボキシル基含有ビニル系単
量体(a−2)の種類によって、適切なるエステル化温
度を、適宜、選定するというのが望ましい。
【0075】たとえば、此のカルボキシル基含有ビニル
系単量体がアクリル酸の場合には、上掲したような温度
範囲内でも、比較的、低めの温度で以て反応せしめると
いうのがよく、メタクリル酸の場合には、上掲したよう
な温度範囲内でさえあれば、いずれの温度においても、
反応は円滑に進むということである。
【0076】そして、斯かる反応は、樹脂の安定性なら
びに塗膜諸物性などを考慮すれば、好ましくは、固形分
の樹脂酸価が、此のカルボキシル基含有ビニル系単量体
(a−2)のカルボキシル基に由来する酸価を基準にし
て、±5なる範囲内に、さらに好ましくは、±2なる範
囲内に達した処で以て、止めるというようにすべきであ
る。
【0077】なお、上掲したようなポリオール化合物を
合成せしめたのち、これに、不飽和脂肪酸(a−1)を
添加し混合せしめ、必要ならば、少量の不活性有機溶剤
を添加して、前記した、それぞれ、(a−2)成分、
(a−3)成分および(a−4)成分なる各ビニル系単
量体を付加重合せしめ、引き続いて更に、昇温をして、
エステル化反応を行わしめるという、いわゆる一段合成
法で以ても、本発明において用いられる水性アルキド樹
脂(A)の調製は可能であって、ビニル化脂肪酸それ自
体の合成を、上掲したようなポリオール化合物の存在下
において行うということは、何ら、差し支えがない。
【0078】このようにして得られる縮合反応生成物
(縮合生成物)たる樹脂を水性化せしめるという際に
は、斯かる樹脂と共存させるべき親水性の有機溶剤とし
ては、次のような種々のものが挙げられる。それらのう
ちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、
エチレングリコールと、それぞれ、メタノール、エタノ
ール、プロパノールもしくはブタノールとのモノエーテ
ル化物などのような、
【0079】プロピレングリコールと、それぞれ、メタ
ノール、エタノール、プロパノールもしくはブタノール
とのモノエーテル化物などのような、またはジエチレン
グリコールと、それぞれ、メタノール、エタノール、プ
ロパノールもしくはブタノールとのモノエーテル化物な
どのような、あるいはジプロピレングリコールと、それ
ぞれ、メタノール、エタノール、プロパノールもしくは
ブタノールとのモノエーテル化物などのような、
【0080】あるいはまた、1,3−ブチレングリコー
ル−3−モノメチルエーテル(一般名を3−メトキシブ
タノールともいう。)または3−メチル−3−メトキシ
ブタノール〔別名を「ソルフィット」ともいい、此の
「ソルフィット」は、(株)クラレの登録商標であ
る。〕などのような、種々のエーテルアルコール類;さ
らには、酢酸メチルセロソルブの如き、20℃で以て、
水に無限に可溶なるエーテルエステル類などである。
【0081】これらの有機溶剤の使用量としては、水中
での安定的なる分散という観点からは、水性アルキド樹
脂(A)中に、約10重量%を超えないというような割
合であればよく、このような限定された量で以て含まれ
ていることが望ましい。約10重量%を超えるという場
合には、当該樹脂の、分散媒相への溶解性が増大すると
いうことで、分散形態あるいは水溶形態を維持しづらく
なるというような場合もあるので、特に注意を要する。
【0082】斯かる縮合反応生成物(縮合生成物)たる
樹脂は、該樹脂を水性化せしめるという際に、そのカル
ボキシル基の一部または全部が、塩基性化合物によって
中和される処となる。
【0083】その際に用いるべき上記塩基性物質として
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、アンモ
ニアなどをはじめ、さらには、有機アミンあるいはアル
カリ金属の水酸化物などを使用することが出来るが、上
記した有機アミンとして特に代表的なるもののみを例示
するにとどめるならば、モノメチルアミン、ジメチルア
ミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチル
アミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミンまたは
ジプロピルアミンの如き、各種のアルキルアミンなどを
はじめ、
【0084】さらには、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチ
ル−エタノールアミン、N,N−ジエチル−エタノール
アミン、2−ジメチルアミノ−2−メチル−1−プロパ
ノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、
N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノー
ルアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパ
ノールアミン、トリイソプロパノールアミンの如き、各
種のアミノアルコール類などである。
【0085】また、上記した、アルカリ金属の水酸化物
として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、
水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウ
ムなどである。とりわけ、得られる水性アルキド樹脂
(A)の分散安定性などの観点からは、これらのうちで
も特に好ましいものとしては、アンモニア、トリエチル
アミン、ジメチルエタノールアミンおよび20℃で水に
完溶(完全溶解)する親水性の有機アミンなどである
が、樹脂の水性化能を調節するというために、上掲した
ような種々の化合物を、適宜、組み合わせて用いること
も出来る。
【0086】ここにおいて、こうした一連の、縮合反応
生成物(縮合生成物)たる樹脂の水性化の際の、いわゆ
る中和当量についても言及をしておくことにすれば、斯
かる中和当量としては、約0.4〜約1.2当量なる範
囲内が、好ましくは、0.6〜1.0当量なる範囲内が
適切である。
【0087】次いで、前記した硬化剤(B)として特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、アミノ樹
脂、ポリイソシアネート化合物あるいはブロック型ポリ
イソシアネート化合物などであるが、本発明にあって
は、こうした、アミノ樹脂、ポリイソシアネート化合物
およびブロック型ポリイソシアネート化合物よりなる群
から選択される、少なくとも1種の化合物を、前述した
水性アルキド樹脂(A)に添加配合せしめるということ
によって、それぞれ、常温乾燥型、強制乾燥あるいは焼
き付け型などの塗料として使用することが出来る。
【0088】また、本発明にあっては、金属ドライヤー
(C)を、いわゆる酸化硬化触媒として添加配合せしめ
るということによっても、常温乾燥型や、強制乾燥型な
どの塗料として使用することが出来るが、上掲したよう
な、アミノ樹脂、ポリイソシアネート化合物および/ま
たはブロック型ポリイソシアネート化合物という硬化剤
(B)と併用することも、勿論ながら、可能である。
【0089】ここで言うアミノ樹脂とは、尿素、メラミ
ン、ベンゾグアナミンまたはスピログアナミンなどに、
ホルムアルデヒドなどに代表される、いわゆるホルマリ
ン供給物質を反応せしめたのち、あるいは反応後におい
て縮合せしめたのちに、メタノール、エタノール、n−
ブタノールまたはイソブタノール(i−ブタノール)な
どのような、種々の低級1級アルコールを反応せしめる
ということによって得られるような種々の化合物を指称
するものであり、
【0090】そうした形のものとして特に代表的なるも
ののみを例示するにとどめるならば、大日本インキ化学
工業(株)製の「ベッカミン P−138もしくはG−
1850」;または同上社製の「スーパーベッカミン
L−117−60、G−821−60、L−105−6
0もしくはL−148−55」などである。
【0091】本願発明において、当該アミノ樹脂として
は、通常、水性系で以て使用されるという処から、メチ
ルエーテル化メラミン樹脂、メチルエチル共エーテル化
メラミン樹脂、メチルエーテル化ベンゾグアナミン樹
脂、メチルエチル共エーテル化ベンゾグアナミン樹脂ま
たはメチルエーテル化・メラミンベンゾグアナミン共縮
合樹脂などのような形のアミノ樹脂の使用が望ましく、
【0092】そのような形のアミノ樹脂として特に代表
的なるもののみを例示するにとどめるならば、大日本イ
ンキ化学工業(株)製の「ウォーターゾール S−69
5もしくはS−683−IM」;または(有)三井サイ
アナミッド製の「サイメル 300、301、303、
325、370もしくは1123」などであるが、本発
明においては、決して、これらの例示例のみに限定され
るというようなものではない。
【0093】当該アミノ樹脂の使用量としては、水性ア
ルキド樹脂(A)の固形分の100重量部に対して、固
形分で以て、約3〜約100重量部なる範囲内が、すな
わち、約3〜約100重量部(固形分)なる範囲内が適
切であり、好ましくは、5〜50重量部(固形分)なる
範囲内が適切である。
【0094】また、前記したポリイソシアネート化合物
とは、一分子中に2個以上のイソシアネート基を有する
ような化合物を指称するものであって、それらのうちで
も特に代表的なるもののみを例示するにとどめることに
すれば、トリレンジイソシアネートもしくはジフェニル
メタンジイソシアネートの如き、各種の芳香族ジイソシ
アネート化合物;
【0095】ヘキサメチレンジイソシアネートもしくは
トリメチルヘキサンジイソシアネートの如き、各種の脂
肪族ジイソシアネート化合物;またはイソホロンジイソ
シアネート、メチルシクロヘキサン−2,4(または
2,6)−ジイソシアネート、4,4’−メチレンビス
(シクロヘキシルジイソシアネート)もしくは1,3−
(イソシアネートメチル)シクロヘキサンの如き、各種
の脂環式ジイソシアネート化合物;
【0096】あるいは上掲した、これらの種々のジイソ
シアネート化合物と、エチレングリコールなどをはじ
め、さらには、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールまたはポリカプロラクトンポリオールなど
で以て代表されるような、種々のポリエーテルポリオー
ルなどであるし、
【0097】あるいはまた、トリメチロールエタンもし
くはトリメチロールプロパンの如き、各種の多価アルコ
ールなどであるし、イソシアネート基と反応し得る官能
基を有する低分子ポリエステル樹脂(油あるいは脂肪酸
変性タイプをも含む。)や、アクリル系共重合体や、水
などとの付加物;
【0098】あるいはさらに、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト当モル付加物や、イソシアネートエチルメタクリレー
トなどのような、イソシアネート基と重合性不飽和基と
を併有する、種々の重合性不飽和単量体を必須成分とし
た共重合体などであり、
【0099】それらのうちでも特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、大日本インキ化学工業(株)製
の「バーノック D−750、D−800、DN−95
0もしくはDN901S」などであるが、本発明におい
ては、通常、水性系で以て添加使用されるという処か
ら、水溶性、水分散型あるいは水乳化型ポリイソシアネ
ート化合物の使用が望ましく、
【0100】そのようなものとして特に代表的なものの
みを例示するにとどめれば、ドイツ国バイエル社製の、
それぞれ、「Bayhydur LS−2980、LS
−2980もしくはLS−2032」などで以て代表さ
れるような、水性ポリイソシアネート化合物などである
が、本発明においては、決して、これらの例示例のみに
限定されるというようなものではない。
【0101】さらに、前記したブロック型ポリイソシア
ネート化合物とは、上掲したような種々のポリイソシア
ネート化合物を、公知慣用の種々のブロック化剤で以
て、常法により、ブロック(化)せしめた形のものを指
称するものであるが、まず、斯かるブロック化剤として
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、フェノ
ール、クレゾール、イソノニルフェノール、ε−カプロ
ラクタム、メチルエチルケトンオキシム、ベンゾトリア
ゾール、ジエチルマロネートまたはエチルアセトアセテ
ートなどであって、
【0102】こうした種々のブロック剤を、上掲したよ
うな種々のポリイソシアネート化合物中の活性なるイソ
シアネート基に反応させて、ブロック(化)ないしはマ
スク(化)せしめた形のものであり、それらのうちでも
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、大日本
インキ化学工業(株)製の、それぞれ、「バーノックD
−500、D−550もしくはB3−867」などであ
る。
【0103】当該ブロック型ポリイソシアネート化合物
もまた、水性系で以て添加使用されるという処から、水
溶性、水分散型あるいは水乳化型ブロックイソシアネー
トの使用が望ましく、そのようなものとして特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、明成化学工業
(株)製の「FS−8000」などのような、種々の水
溶性ブロックイソシアネートなどであるし、
【0104】第一工業製薬(株)製の、それぞれ、「エ
ラストロン BN−69、BN−44、BN−08もし
くはBN−11」のような、種々の水分散型あるいは水
乳化型ブロックイソシアネートなどであるが、本発明に
おいては、決して、これらの例示例のみに限定されると
いうようなものではない。
【0105】これらのポリイソシアネート化合物および
ブロック型ポリイソシアネート化合物は、水性アルキド
樹脂(A)の固形分の水酸基量の対して、ヒドロキシル
基(OH)/イソシアネート基(NCO)なるモル比で
以て、約1/0.2〜約1/約5なる範囲内で使用され
るというのが適切であり、好ましくは、1/0.5〜1
/2の範囲内が適切であるし、さらに好ましくは、1/
0.8〜1/1.2の範囲内が適切である。
【0106】このようにして得られた水性アルキド樹脂
(A)には、無機顔料あるいは有機顔料、顔料分散剤、
消泡剤、増粘剤、レベリング剤または皮張り防止剤など
のような、公知慣用の種々の添加剤が、適宜、配合され
得る。
【0107】塗装された被塗物は、アミノ樹脂あるいは
ブロック型ポリイソシアネート化合物に関しては、通
常、高温での焼付硬化条件下で以て乾燥されるし、その
際の温度として特に限定はないが、約120〜約200
℃なる範囲内が適切である。
【0108】しかし、いずれも、アミノ樹脂における強
酸触媒などを用いるとか、ブロック型ポリイソシアネー
ト化合物における錫触媒などを用いるということによ
り、より一層の低温条件で以て硬化させることも可能で
ある。また、ポリイソシアネート化合物を使用するとい
う場合においては、通常、強制乾燥によって硬化される
か、あるいは常温乾燥条件下で以て硬化されるが、高温
で以て加熱硬化せしめるということもまた、可能であ
る。
【0109】次いで、前記した金属ドライヤー(C)と
して特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ナ
フテン酸またはオクチル酸の如き、各種の脂肪族カルボ
ン酸の、それぞれ、コバルト、鉛、亜鉛、マンガン、
銅、鉄、カルシウム、バリウムもしくはジルコニウムの
如き、各種の金属塩化合物などであり、そうした化合物
の一例のみを挙げるにとどめれば、大日本インキ化学工
業(株)製のPb−ナフテネート(有効金属含有率=2
0重量%)、Co−ナフテネート(有効金属含有率=5
重量%)またはPb−オクトエートないしはオクテート
(有効金属含有率=24重量%)などである。
【0110】当該金属ドライヤー(C)としては、水性
系で添加使用されるという処から、水性系の金属ドライ
ヤーの使用が望ましく、そのようなものとして特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、大日本インキ化
学工業(株)製の「ディックネート 3111もしくは
1000W」などであるが、本発明においては、決し
て、これらの例示例のみに限定されるというようなもの
ではない。
【0111】勿論、カルボン酸金属塩化合物を、数種
類、混合した形のもの(通常、「ミックス・ドライヤ
ー」と呼ばれる。)の使用もまた、可能である。そのよ
うなものとして特に代表的なもののみを例示するにとど
めれば、ドイツ国ヘキスト社製の「Additol V
WX−4940」または東栄化工(株)製の「ハイキュ
アー MIX」などがであるが、本発明においては、決
して、これらの例示例のみに限定されるというようなも
のではない。
【0112】当該金属ドライヤー(C)の添加量として
は、概ね、水性アルキド樹脂(A)の固形分の100グ
ラム(g)に対して、金属分の合計モル量が、約0.0
05モル以下、好ましくは、0.003モル以下となる
ような割合が適切であるが、このような割合となるよう
にして添加配合すべきである。
【0113】本発明に係る水性塗料用樹脂組成物の主た
る用途としては、自動車、鉄道車両、機械、家具、缶あ
るいは建築材料などのような種々の金属素材ないしは金
属製品;自動車部品あるいは家電製品などのような種々
のプラスチック素材ないしは製品;家具あるいは建築材
料などのような木工素材ないしは製品;そして、建築材
料あるいはガラスなどのような種々の無機質素材あるい
は製品などであるが、本発明は、決して、これらの例示
例の用途のみに限定されるというようなものではない。
【0114】本発明に係る水性塗料用樹脂組成物を塗装
すべき、主たる基材として特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、鉄板、ステンレス・スチール板、ク
ロム・メッキ板、トタン板もしくはブリキ板またはアル
ミニウム板、アルミサッシもしくはアルミフォイルの如
き、鉄ないしは非鉄金属系の各種の金属素材あるいは金
属製品類などをはじめとして、さらには、瓦またはガラ
スなどである。
【0115】
【実施例】次に、本発明を、参考例、実施例および比較
例により、さらに一層、具体的に説明するということに
するが、本発明は、決して、それらの例示例のみに限定
されるというようなものではない。以下において、部お
よび%は、特に断りの無い限りは、すべて、重量基準で
あるとする。
【0116】参考例1(ビニル化脂肪酸の調製例) 攪拌機、温度計、不活性ガス導入管、滴下漏斗および還
流管を備えたガラス製反応容器に、脱水ヒマシ油脂肪酸
の100部と、キシレンの124部とを、初期に仕込ん
で、窒素ガスを導入しながら、130℃にまで昇温し
た。
【0117】予め調製しておいた、イソブチルメタクリ
レートの89部と、スチレンの59部と、メタクリル酸
の33部と、tert−ブチルパーオキシベンゾエート
の9部とからなる混合単量体を、3時間かけて連続滴下
したのち、モノマー転化率が95%を超えるまで、13
0℃を保って反応を続行せしめることによって、固形分
酸価が143なる、外観の透明な樹脂(目的ビニル化脂
肪酸)の溶液を得た。
【0118】参考例2(アルキド樹脂の調製例) 攪拌機、温度計、不活性ガス道入管およびガラス製多段
精留塔を備えたガラス製反応容器に、大豆油脂肪酸の1
00部を仕込んで、窒素ガスを導入しながら昇温して、
ここへ、トリメチロールプロパンの129部と、ネオペ
ンチルグリコールの47部と、イソフタル酸の170部
と、アジピン酸の23部とを、順次、仕込んだ。
【0119】170℃に達したところで、ジブチル錫オ
キシドの0.06部を添加し、さらに、180℃にまで
昇温して、此の温度で、2時間のあいだ反応を継続させ
た。次いで、4時間をかけて、240℃にまで昇温を
し、固形分酸価が6になるまで反応を続行せしめた。か
くして得られた樹脂は、その水酸基価が147というも
のであった。
【0120】参考例3〔水性アルキド樹脂(A)の調製
例〕 攪拌機、温度計、不活性ガス導入管ならびに揮発溶剤を
捕集するためのガラス製キャッチャー・タンクを備えた
ガラス製反応容器に、参考例1で得られたビニル化脂肪
酸溶液の100部と、参考例2で得られたアルキド樹脂
の103部とを仕込んで、200℃にまで昇温し、溶融
混合化せしめた。
【0121】昇温中の、此の溶融混合液は不透明でこそ
あったけれども、温度が約200℃に達した時点で以
て、該溶融混合液は透明になった。固形分酸価が32に
なるまで、同温度で以てエステル化反応を行い、次い
で、揮発分を減圧除去せしめたのちに、ブチルセロソル
ブの26部を添加した。
【0122】かくして得られた樹脂の不揮発分は86%
であったし、25℃におけるガードナー気泡粘度計によ
る溶液粘度(この粘度は、ブチルセロソルブの50%樹
脂溶液として測定をしているが、以下においてもまた、
溶剤の種類と、その溶液の濃度を変更することはある
が、それ以外は、概ね、此の要領で行っている。)はT
であった。
【0123】さらに、これに、9部のトリエチルアミン
を添加して、60℃の温度で、よく混合せしめたのち、
60℃に保持しながら、イオン交換水の244部を、間
欠的に添加して行った処、不揮発分38%で、かつ、p
Hが8.9なる、半透明状の目的水性樹脂(トリグリセ
ライド換算油長=30%)が得られた。
【0124】なお、此の水性アルキド樹脂(A)中に含
まれている有機溶剤量は5〜6%なる範囲内であり、し
かも、「レーザー粒径解析システム PAR−III」
[大塚電子(株)製品)により測定した結果、平均分散
粒子径は、重量平均で以て、22ナノメーター(nm)
であった。
【0125】参考例4(ビニル化脂肪酸の調製例) 参考例1と同様の反応容器に、脱水ヒマシ油脂肪酸の1
00部と、キシレンの124部との初期仕込みをし、窒
素ガスを導入しながら、130℃にまで昇温した。
【0126】予め調製しておいた、イソブチルメタクリ
レートの72部と、スチレンの48部と、メタクリル酸
の60部と、tert−ブチルパーオキシベンゾエート
の9部とからなる混合単量体を、3時間かけて連続滴下
したのち、モノマー転化率が95%を超えるまで、13
0℃を保持して、反応を続行せしめることによって、固
形分酸価が203なる、外観の透明な樹脂(目的ビニル
化脂肪酸)の溶液を得た。
【0127】参考例5(アルキド樹脂の調製例) 参考例2と同様の反応容器に、大豆油脂肪酸の100部
を仕込んで、窒素ガスを導入しながら昇温して、トリメ
チロールプロパンの128部と、ネオペンチルグリコー
ルの31部と、イソフタル酸の125部と、アジピン酸
の43部とを、順次、仕込んだ。
【0128】170℃に達したところで、ジブチル錫オ
キシドの0.06部を添加し、さらに、180℃にまで
昇温して、此の温度で、1.5時間のあいだ反応を継続
せしめた。引き続いて、3時間をかけて、240℃にま
で昇温をし、固形分酸価が6になるまで反応を続行せし
めた。かくして得られた樹脂は、その水酸基価が153
というものであった。
【0129】参考例6〔水性アルキド樹脂(A)の調製
例〕 参考例3と同様の反応容器に、参考例4で得られたビニ
ル化脂肪酸溶液の73部と、参考例5で得られたアルキ
ド樹脂の126部とを仕込んで、190℃にまで昇温し
て、溶融混合化せしめた。昇温中の、此の溶融混合液は
不透明でこそあったけれども、温度が190℃に達した
時点で以て、此の溶融混合液は透明となった。
【0130】固形分酸価が38になるまで、同温度で、
エステル化反応を行い、次いで、揮発分を減圧除去せし
めたのち、ブチルセロソルブの26部を添加せしめた
処、ここに得られた目的水性アルキド樹脂は、その不揮
発分が85%であり、かつ、ガードナー気泡粘度計によ
る溶液粘度がOというものであった。
【0131】さらに、これに、12部のトリエチルアミ
ンを添加して、60℃の温度で、よく混合せしめたの
ち、60℃に保持しながら、イオン交換水の248部
を、間欠的に添加して行った処、不揮発分38%で、か
つ、pHが8.6なる、少しく透明がかった、乳濁状の
目的水性樹脂(トリグリセライド換算油長=30%)が
得られた。
【0132】なお、この水性アルキド樹脂(A)中に含
まれている有機溶剤量は5〜6%の範囲内にあり、しか
も、参考例3と同様の方法で測定した平均分散粒子径
は、重量平均で以て、37nmであった。
【0133】参考例7(ビニル化脂肪酸の調製例) 参考例1と同様の反応容器に、トール油脂肪酸の30部
および亜麻仁油脂肪酸の201部と、キシレンの180
部との初期仕込みをし、窒素ガスを導入しながら、13
0℃にまで昇温をした。
【0134】予め調製しておいた、n−ブチルメタクリ
レートの72部と、スチレンの48部と、メタクリル酸
の60部と、tert−ブチルパーオキシベンゾエート
の9部とからなる混合単量体を、3時間かけて連続滴下
した。
【0135】滴下終了後も、モノマー転化率が95%を
超えるまで、此の130℃を保持して、反応を続行せし
めた処、固形分酸価が142なる、外観の透明な樹脂
(目的ビニル化脂肪酸)の溶液を得た。
【0136】参考例8(アルキド樹脂の調製例) 精留塔を取り外して、直接、大気開放系に変更をするよ
うにした以外は、参考例2と同様の反応容器に、トール
油脂肪酸の200部を仕込んで、窒素ガスを導入しなが
ら昇温してから、ここへ、ペンタエリスリトールの94
部と、トリメチロールプロパンの23部と、イソフタル
酸の84部とを、順次、仕込んだ。
【0137】170℃に達したところで、0.05部の
ジブチル錫オキシドを添加して、さらに、200℃にま
で昇温をし、此の温度を、1.5時間のあいだ保持し
た。次いで、2時間をかけて、240℃にまで昇温を
し、固形分酸価が6になるまで反応を続行せしめた。か
くして得られた樹脂は、その水酸基価が234というも
のであった。
【0138】参考例9〔水性アルキド樹脂(A)の調製
例〕 参考例3と同様の反応容器に、参考例7で得られたビニ
ル化脂肪酸溶液の150部と、参考例8で得られたアル
キド樹脂の64部とを仕込んで、200℃にまで昇温し
て、溶融混合化せしめた処、この溶融混合液は、昇温中
に、透明となった。
【0139】固形分酸価が56になるまで、此の温度を
保持して、エステル化反応を行わしめ、次いで、揮発分
を減圧除去せしめたのち、ブチルセロソルブの25部を
添加した。かくして得られた水性アルキド樹脂は、その
不揮発分が86%というものであったし、しかも、ガー
ドナー気泡粘度計による溶液粘度(この粘度は、キシレ
ンの70%樹脂溶液として測定をしている;以下におい
てもまた、溶剤の種類と、その溶液の濃度を変更するこ
とはあるけれども、それ以外は、概ね、此の要領で行っ
ている。)がZ7 というものであった。
【0140】さらに、予め調製しておいた、11部の2
5%アンモニア水溶液と、240部のイオン交換水の混
合物とを、60℃の温度下で、間欠添加して行った処、
不揮発分38%で、かつ、pHが8.3なる、透明状の
目的水性樹脂(トリグリセライド換算油長=58%)が
得られた。
【0141】かくして得られた水性アルキド樹脂(A)
中に含まれている有機溶剤は5〜6%の範囲内にあり、
しかも、参考例3と同様の方法で以て測定した平均分散
粒子径は、重量平均で以て、20nm以下であった。
【0142】参考例10〔水性アルキド樹脂(A)の調
製例〕 参考例3と同様の反応容器に、参考例8で得られたアル
キド樹脂の100部およびn−ブタノールの54部を、
初期に仕込んで、窒素ガスを導入しつつ、120℃にま
で昇温した。
【0143】予め調製しておいた、スチレンの15部
と、シクロヘキシルメタクリレートの10部と、ter
t−ブチルパーオキシベンゾエートの1.3部とからな
る混合単量体を、2時間かけて連続滴下した。
【0144】滴下終了後も、モノマー転化率が95%を
超えるまで、この120℃を保持して、反応を続行せし
めてから、引き続いて、この反応容器を、参考例3と同
様の仕様に設定し直し、参考例7で得られたビニル化脂
肪酸溶液の208部を添加して、200℃にまで昇温し
た。
【0145】固形分酸価が49になるまで、此の温度に
保持して、エステル化反応を行わしめ、揮発分を減圧除
去せしめたのち、ブチルセロソルブの40部を添加し
た。このようにして得られた目的樹脂は、その不揮発分
が86%というものであり、かつ、ガードナー気泡粘度
計による溶液粘度〔先述した通りの、70%樹脂溶液、
つまり、樹脂(固形)分が70%であり、しかも、キシ
レンの含有率が30%なる形の溶液〕がZ7 〜Z8 とい
うものであった。
【0146】さらに、予め調製しておいた、16部の2
5%アンモニア水溶液と、384部のイオン交換水との
混合物を、60℃の温度下で、間欠添加して行った処、
不揮発分が38%で、かつ、pHが8.2なる、透明状
の目的水性樹脂(トリグリセライド換算油長=52%)
が得られた。
【0147】かくして得られた水性アルキド樹脂(A)
中に含まれている有機溶剤は5〜6%の範囲内にあり、
また、参考例3と同様の方法で測定した平均分散粒子径
は、重量平均で以て、20nm以下であった。
【0148】参考例11〔水性アルキド樹脂(A)の調
製例〕 参考例8と同様の反応容器に、トール油脂肪酸の150
部と、亜麻仁油脂肪酸の27部とを仕込んで、窒素ガス
を導入しながら昇温をし、ペンタエリスリトールの81
部と、イソフタル酸の64部とを、順次、仕込んだ。
【0149】170℃に達したところで、ジブチル錫オ
キシドの0.06部を添加した。さらに、200℃にま
で昇温をし、此の温度を、1.5時間のあいだ保持し、
次いで、2時間をかけて、240℃にまで昇温をし、反
応を続行せしめた。
【0150】固形分酸価が6になった処で冷却をし、1
70℃以下の温度で、亜麻仁油脂肪酸の144部を添加
して、充分に混合せしめたのち、140℃にまで冷却し
た。この時点における樹脂の固形分酸価は72であり、
かつ、水酸基価は190であった。
【0151】引き続いて、この反応容器を、参考例1と
同様の仕様に設定し直し、キシレンの40部を添加し、
140℃の温度下において、予め調製しておいた、イソ
ブチルメタクリレートの72部と、スチレンの48部
と、メタクリル酸の51部と、ジ−tert−ブチルパ
ーオキシドの8部とからなる混合単量体を、3時間かけ
て連続滴下した。
【0152】滴下終了後も更に、3時間のあいだ140
℃を保持して、反応を続行せしめたのち、この反応容器
を、参考例3と同様の仕様に設定し直し、180℃に昇
温した。酸価が57になるまで、此の温度を保持して、
エステル化反応を行わしめた処、ガードナー気泡粘度計
による溶液粘度(樹脂固形分70%、キシレン30%)
がZ7 なる樹脂が得られた。
【0153】引き続いて、揮発分を減圧除去せしめたの
ち、ブチルセロソルブの93部と、トリエチルアミンの
13部とで希釈化せしめた。さらに、予め調製しておい
た、34部の25%アンモニア水溶液と、877部のイ
オン交換水との混合物を、60℃の温度下で、間欠添加
して行った処、pHが8.4なる、透明状の目的水性樹
脂(トリグリセライド換算油長=59)が得られた。
【0154】かくして得られた水性アルキド樹脂(A)
中に含まれている有機溶剤は5〜6%の範囲内にあり、
また、参考例3と同様の方法で測定した平均分散粒子径
は、重量平均で以て、20nm以下であった。
【0155】参考例12(ビニル化脂肪酸の調製例) 参考例1と同様の反応容器に、亜麻仁油脂肪酸の150
部を仕込み、窒素ガスを導入しながら昇温をした。13
0℃に達した時点で、ビニルトルエンの54部と、te
rt−ブチルパーオキシベンゾエートの8部とからなる
混合物を、1時間かけて連続滴下した。
【0156】滴下終了後も、モノマー転化率が90%を
超えるまで、この130℃を保持して、反応を続行せし
めた。引き続いて、反応液を冷却し、80℃以下になっ
た処で、メチルエチルケトンの145部を添加した。こ
の80℃に保ったままで、予め調製しておいた、イソブ
チルメタクリレートの56部と、ビニルトルエンの14
部と、メタクリル酸の47部と、tert−ブチルパー
オキシ2−エチルヘキサノエートの6部と、α−メチル
スチレンダイマーの4部とからなる混合単量体を、3時
間かけて連続滴下した。
【0157】さらに、tert−ブチルパーオキシ2−
エチルヘキサノエートの1部を添加し、モノマー転化率
が95%を超えるまで、80℃を保持して、反応を続行
せしめた。かくして得られた樹脂は、固形分酸価が17
8なる、外観の透明なものであった。
【0158】参考例13(アルキド樹脂の調製例) 参考例8と同様の反応容器に、トール油脂肪酸の200
部および亜麻仁油脂肪酸の38部を仕込み、窒素ガスを
導入しながら昇温をし、ペンタエリスリトールの109
部と、イソフタル酸の85部とを、順次、仕込んだ。
【0159】170℃に達したところで、0.05部の
ジブチル錫オキシドを添加し、さらに、200℃にまで
昇温をし、此の温度を、1.5時間のあいだ保持した。
【0160】次いで、2時間をかけて、240℃にまで
昇温をし、固形分酸価が6になるまで反応を続行せしめ
た。このようにして得られた目的樹脂は、その水酸基価
が185というものであった。
【0161】参考例14〔水性アルキド樹脂(A)の調
製例〕 参考例3と同様の反応容器に、参考例12で得られたビ
ニル化脂肪酸溶液の150部と、参考例13で得られた
アルキド樹脂の74部とを仕込んで、200℃にまで昇
温をし、溶融混合化せしめた。此の溶融混合液は、昇温
中に、透明になった。
【0162】固形分酸価が52になるまで、此の温度を
保持して、エステル化反応を行わしめ、揮発分を減圧除
去せしめたのち、ブチルセロソルブの27部を添加し
た。かくして得られた樹脂は、その不揮発分が86%で
あり、かつ、ガードナー気泡粘度計による溶液粘度(樹
脂固形分70%、キシレン30%)がZ8 〜Z9 という
ものであった。
【0163】さらに、予め調製しておいた、11部の2
5%アンモニア水溶液と、251部のイオン交換水との
混合物を、60℃の温度下で、間欠添加して行った処、
不揮発分が38%で、かつ、pHが7.8なる、透明状
の目的水性樹脂(トリグリセライド換算油長=55%)
が得られた。
【0164】かくして得られた水性アルキド樹脂(A)
中に含まれている有機溶剤量は5〜6%の範囲内にあ
り、参考例3と同様の方法で測定した平均分散粒子径
は、重量平均で以て、20nm以下であった。
【0165】参考例15(ビニル化脂肪酸の調製例) 参考例1と同様の反応容器に、大豆油脂肪酸の150部
と、キシレンの127部とを、初期に仕込んで、窒素ガ
スを導入しながら130℃にまで昇温をした。予め調製
しておいた、イソブチルメタクリレートの70部と、ス
チレンの47部と、アクリル酸の23部と、tert−
ブチルパーオキシベンゾエートの7部とからなる混合単
量体を、3時間かけて連続滴下した。
【0166】滴下終了後も、モノマー転化率が95%を
超えるまで、130℃を保持して、反応を続行せしめた
処、固形分酸価が161なる、外観の透明な樹脂(目的
ビニル化脂肪酸)の溶液を得た。
【0167】参考例16〔水性アルキド樹脂(A)の調
製例〕 参考例3と同様の反応容器に、参考例15で得られたビ
ニル化脂肪酸溶液の150部と、参考例13で得られた
アルキド樹脂の82部とを仕込んで、180℃にまで昇
温をし、溶融混合化せしめた処、此の溶融混合液は、昇
温中に、透明となった。
【0168】固形分酸価が35になるまで、此の温度を
保持して、エステル化反応を行わしめ、揮発分を減圧除
去せしめたのち、ブチルセロソルブの28部を添加し
た。このようにして得られた水性樹脂は、その不揮発分
が86%であり、かつ、ガードナー気泡粘度計による粘
度(樹脂固形分70%、キシレン30%)がZ4 という
ものであった。
【0169】さらに、予め調製しておいた、7部の25
%アンモニア水溶液と、268部のイオン交換水との混
合物を、60℃なる温度下で、間欠添加して行った処、
不揮発分38%で、かつ、pHが8.7なる、透明状の
目的水性樹脂(トリグリセライド換算油長=57%)が
得られた。
【0170】かくして得られた水性アルキド樹脂(A)
中に含まれている有機溶剤は5〜6%の範囲内にあった
し、しかも、参考例3と同様の方法で測定した平均分散
粒子径は、重量平均で以て、20nm以下というもので
あった。
【0171】参考例17(ビニル化脂肪酸の調製例) 参考例1において、イソブチルメタクリレートの89部
と、スチレンの59部とからなるビニル系単量体の使用
から、専ら、イソブチルメタクリレートの148部のみ
の使用に変えるようにしただけで、その他の条件を、一
切、変えないということにして合成を行った。
【0172】このようにして得られた樹脂(ビニル化脂
肪酸)は、その固形分酸価が142であるという、外観
の透明なるものであった。
【0173】参考例18〔水性アルキド樹脂(A)の調
製例〕 参考例3と同様の反応容器に、参考例17で得られたビ
ニル化脂肪酸溶液の100部と、参考例2で得られたア
ルキド樹脂の103部とを仕込んで、200℃にまで昇
温をした。
【0174】固形分酸価が31になるまで、同温度で以
てエステル化反応を行い、揮発分を減圧除去せしめたの
ち、ブチルセロソルブの26部を添加した。かくして得
られた、対照用の水性樹脂は、その不揮発分が86%で
あり、かつ、ガードナー気泡粘度計による溶液粘度(樹
脂固形分50%、ブチルセロソルブ50%)がT〜Uと
いうものであった。
【0175】さらに、これに、9部のトリエチルアミン
を添加して、60℃の温度で、よく混合せしめたのち、
60℃に保持しながら、イオン交換水の244部を、間
欠的に添加して行った処、不揮発分が38%で、かつ、
pHが8.7なる、半透明状の、対照用の水性樹脂(ト
リグリセライド換算油長=30%)が得られた。
【0176】なお、かくして得られた水性アルキド樹脂
(A)中に含まれている有機溶剤量は5〜6%の範囲内
にあり、しかも、参考例3と同様の方法で測定した平均
分散粒子径は、重量平均で以て、25nmであった。
【0177】参考例19〔水性アルキド樹脂(A)の調
製例〕 参考例8と同様の反応容器に、トール油脂肪酸の150
部と、亜麻仁油脂肪酸の171部とを仕込んで、窒素ガ
スを導入しながら昇温をして、ペンタエリスリトールの
78部と、イソフタル酸の67部とを、順次、仕込ん
だ。
【0178】170℃に達したところで、ジブチル錫オ
キシドの0.06部を添加し、さらに、200℃にまで
昇温をし、此の温度を、1.5時間のあいだ保持した。
次いで、2時間をかけて、240℃にまで昇温をし、固
形分酸価が6に達するまで反応を続行せしめた処、水酸
基価が50で、かつ、ガードナー気泡粘度計による粘度
がZ4 なる樹脂が得られた。
【0179】しかるのち、此の樹脂のうちの600部
を、参考例1と同様の反応容器に取り出し、これに、1
16部のブチルセロソルブを添加して、此のブチルセロ
ソルブで希釈化せしめ、引き続いて、130℃に昇温を
したのち、同温度で、予め調製しておいた、イソブチル
メタクリレートの114部と、アクリル酸の56部と、
tert−ブチルパーオキシベンゾエートの9部とから
なる混合単量体を、3時間かけて連続滴下した。
【0180】滴下終了後も、モノマー転化率が95%を
超えるまで、130℃を保持して、反応を続行せしめた
処、不揮発分が87%で、固形分酸価が58、かつ、ガ
ードナー気泡粘度計による粘度がZ7 なる樹脂(つま
り、ビニル変性樹脂)が得られた。
【0181】此処に得られたビニル変性樹脂のうちの2
00部を、別の容器に取り出して、これに、12部の2
5%アンモニア水溶液と、246部のイオン交換水との
混合物とを、60℃の温度下で、間欠添加して行った
処、不揮発分が38%で、かつ、pHが8.1なる、若
干ながら、外観上、ヘイズのある、対照用の水性樹脂
(トリグリセライド換算油長=61%)が得られた。
【0182】かくして得られた水性アルキド樹脂(A)
中に含まれている有機溶剤量は5〜6%の範囲内にあ
り、しかも、参考例3と同様の方法で測定した平均分散
粒子径は、重量平均で以て、45nmであった。
【0183】参考例20(ビニル化脂肪酸の調製例) 参考例1と同様の反応容器に、亜麻仁油脂肪酸の125
部と、キシレンの134部とを、初期に仕込んで、窒素
ガスを導入しながら、130℃にまで昇温し、予め調製
しておいた、n−ブチルメタクリレートの119部およ
びメタクリル酸の60部と、tert−ブチルペロキシ
ベンゾエートの9部とからなる混合単量体を、3時間か
けて連続滴下した。
【0184】滴下終了後も、モノマー転化率が95%を
超えるまで、130℃を保持して、反応を続行せしめた
処、固形分酸価が204なる、外観の透明な樹脂(対照
用のビニル化脂肪酸)の溶液を得た。
【0185】参考例21(アルキド樹脂の調製例) 参考例8と同様の反応容器に、トール油脂肪酸の199
部および亜麻仁油脂肪酸の90部を仕込み、窒素ガスを
導入しながら昇温して、ペンタエリスリトールの108
部と、イソフタル酸の84部とを、順次、仕込んだ。
【0186】170℃に達したところで、0.06部の
ジブチル錫オキシドを添加して、さらに、200℃にま
で昇温をして、此の温度を、1.5時間のあいだ保持し
た。次いで、2時間をかけて、240℃にまで昇温し、
固形分酸価が6になるまで反応を続行せしめた。かくし
て得られた、対照用のアルキド樹脂は、その水酸基価が
147というものであった。
【0187】参考例22〔水性アルキド樹脂(A)の調
製例〕 参考例3と同様の反応容器に、参考例20で得られた、
対照用のビニル化脂肪酸溶液の115部と、参考例21
で得られた、対照用のアルキド樹脂の93部とを仕込ん
で、200℃にまで昇温をした。
【0188】固形分酸価が57となるまで、此の温度を
保持して、エステル化反応を行わしめ、揮発分を減圧除
去せしめたのち、ブチルセロソルブの26部を添加し
た。このようにして得られた樹脂は、その不揮発分が8
6%であり、かつ、ガードナー気泡粘度計による粘度
(樹脂固形分70%、キシレン30%)がZ6 〜Z7
いうものであった。
【0189】さらに、予め調製しておいた、12部の2
5%アンモニア水溶液と、243部のイオン交換水とか
らなる混合物を、60℃の温度下において、間欠添加し
て行った処、不揮発分が38%であり、しかも、pHが
7.8であるという、若干ながら、外観上、ヘイズのあ
る、対照用の水性樹脂(トリグリセライド換算=57
%)が得られた。
【0190】かくして得られた、対照用の水性アルキド
樹脂(A)中に含まれている有機溶剤量は5〜6%の範
囲内にあり、しかも、参考例3と同様の方法で測定した
平均分散粒子径は、重量平均で以て、43nmであっ
た。
【0191】実施例1 参考例3で得られた水性アルキド樹脂(A)の100部
(不揮発分=38%)に、「タイペーク R−930」
[石原産業(株)製の、酸化チタンの商品名]の100
部と、イオン交換水の10部とを加え、サンドミルによ
り、30分間のあいだ顔料分散化を行った。
【0192】次いで、これに、参考例3の水性アルキド
樹脂(A)の110部と、「ウォーターゾール S−6
95」[大日本インキ化学工業(株)製の、メチル化メ
ラミン樹脂の商品名;不揮発分=66%]の31部とを
加え、よく、攪拌をし混合化せしめて、顔料重量濃度
(PWC)が50%なる、目的とする水性塗料用樹脂組
成物を得た。
【0193】しかるのち、此の水性塗料用樹脂組成物
を、燐酸亜鉛処理鋼板上に、アプリケーターにより、乾
燥平均膜厚が25〜30ミクロン(μm)となるように
塗装せしめ、10分間のあいだ、常温で乾燥せしめたの
ち、140℃で、20分間のあいだ乾燥硬化せしめた。
【0194】かくして得られた水性塗料用樹脂組成物お
よび硬化塗膜については、次に示すような要領(内容な
らびに条件)で以て、評価判定を行った。それらのうち
の硬化塗膜の評価判定結果の方は、第1表に示している
し、一方、水性アルキド樹脂(A)それ自体の、ならび
に水性塗料用樹脂組成物それ自体の安定性試験の結果の
方は、第2表に示している。
【0195】光沢………………………………………燐酸
亜鉛処理鋼板上に塗装せしめたものを、村上式鏡面反射
計により、60゜鏡面反射率(つまり、60゜光沢)を
測定して其の値を表示した。
【0196】鉛筆硬度…………………………………「三
菱ユニ」[三菱鉛筆(株)製の、鉛筆の商品名]を使用
して、塗膜表面に、傷が生じない、最高の鉛筆表示硬度
値で以て表示した。
【0197】ゴバン目密着性…………………………試験
板上の塗膜に、剃刀により、10X10個ずつの碁盤目
を入れ、セロファン・テープで以て、此の碁盤目を剥離
せしめることにより、塗膜の密着の度合いを評価判定し
た。
【0198】 ○…剥離なし △…部分剥離 ×…全(面)剥離
【0199】エリクセン値……………………………25
℃において、エリクセン試験機で以て測定した値を表示
したが、その単位は「ミリ・メートル(mm)」であ
る。
【0200】耐衝撃性…………………………………デュ
ポン式耐衝撃試験機で、0.5インチ、500gの錘を
用いて、25℃で測定した(凹型)。
【0201】耐水性……………………………………25
℃の水中に、2週間のあいだ試験板を浸漬してから、引
き上げ直後の、塗面の艶引けや、ブリスターなどの有無
の別を、目視により観察した。
【0202】○…乾燥硬化塗膜の表面に、艶引けやブリ
スターなどの欠陥は、全く、認められない。
【0203】△…乾燥硬化塗膜の表面に、とりわけ、艶
引けの発生が認められる。
【0204】×…乾燥硬化塗膜の表面に、とりわけ、ブ
リスターの発生が認められる。
【0205】耐湿性……………………………………50
℃で、かつ、98%RHという条件下のブリスター・ボ
ックスの中に、試験板を96時間のあいだ放置してか
ら、取り出し直後の、塗面の艶引けや、ブリスターなど
の有無の別を、目視により観察した。
【0206】○…乾燥硬化塗膜の表面に、艶引けやブリ
スターなどの欠陥は、全く、認められない。
【0207】△…乾燥硬化塗膜の表面に、とりわけ、艶
引けの発生が認められる。
【0208】×…乾燥硬化塗膜の表面に、とりわけ、ブ
リスターの発生が認められる。
【0209】耐食性……………………………………塗面
にクロスカットを入れた試験板を、ソルトスプレー試験
機に、120時間のあいだ放置し、取り出したのち、常
温に1時間のあいだ放置してから、此のクロスカット部
を、セロファン・テープで以て引き剥がした際の、その
剥離幅を測定した。その単位はmmである。
【0210】貯蔵安定性
【0211】 (1) 水性アルキド樹脂(A)それ自体の安定性
【0212】各種の水性アルキド樹脂(A)それ自体
(溶剤と、中和のための塩基性化合物との両物質以外に
は、一切の添加剤などを含まない。)を、ガラス瓶に入
れて密閉化せしめたものを、それぞれ、そのうちの一つ
の方は50℃に、もう一つの方は40℃に、設定した温
風循環型乾燥器中に貯蔵し、一週間後、二週間後および
四週間後に、各水性アルキド樹脂を取り出して、それぞ
れの水性樹脂の外観を、目視により判定するという一方
で、それぞれの水性樹脂の粘度を、東京計器(株)製の
B型粘度計で以て、No.4ローターを使用し、かつ、
30rpmなる条件で測定した。
【0213】 (2) 水性塗料用樹脂組成物それ自体の安定性
【0214】各種の水性塗料用樹脂組成物を、ガラス瓶
に入れて密閉化せしめたものを、それぞれ、そのうちの
一つの方は、25℃で以て貯蔵するという一方で、もう
一つの方は、40℃に設定した温風循環型乾燥器中に貯
蔵して、二週間後と、四週間後との二度に亘って取り出
し、よく、かき混ぜたのち、各塗料液の分散状態を、目
視により判定するという一方で、それぞれの水性塗料用
樹脂組成物の粘度を、ストーマー粘度計で以て測定し
た。
【0215】実施例2 使用する水性アルキド樹脂(A)として、参考例6で得
られた水性アルキド樹脂(A)を用いるように変更した
以外は、実施例1と同様にして、目的とする、それぞ
れ、水性塗料用樹脂組成物と、その硬化塗膜とを得、次
いで、評価判定を行った。それらの結果は、第1表およ
び第2表に示す。
【0216】実施例3 参考例6で得られた水性アルキド樹脂(A)の100部
に、「タイペーク R−930」[石原産業(株)製
の、酸化チタンの商品名]の100部と、イオン交換水
の10部とを加え、サンドミルにより、30分間のあい
だ顔料分散化を行った。
【0217】次いで、これに、参考例6の水性アルキド
樹脂(A)の110部と、「エラストロン BN−6
9」[第一工業製薬(株)製の、水分散型ブロックイソ
シアネートの商品名;不揮発分=40%]の50部とを
加え、よく、攪拌をし混合化せしめて、PWCが50%
なる、目的とする水性塗料用樹脂組成物を得た。
【0218】しかるのち、此の水性塗料用樹脂組成物
を、燐酸亜鉛処理鋼板上に、アプリケーターにより、乾
燥平均膜厚が25〜30μmとなるように塗装せしめ、
10分間のあいだ、常温で乾燥せしめたのち、180℃
で、15分間のあいだ乾燥硬化せしめた。
【0219】かくして得られた、水性塗料用樹脂組成物
および硬化塗膜については、実施例1と同様の要領で以
て評価判定を行った。それらの結果は、第1表および第
2表に示すことにする。
【0220】実施例4 参考例9で得られた水性樹脂の100部(不揮発分=3
8%)に、「タイペーク R−930」の75部と、
「ホモカル D」[白石工業(株)製の、炭酸カルシウ
ムの商品名]の25部と、「BYK−080」(ドイツ
国BYK社製の消泡剤)の1部とを加え、サンドミルに
より、30分間のあいだ顔料分散化を行った。
【0221】次いで、これに、参考例9の水性アルキド
樹脂(A)の163部と、「ディックネート 311
1」[大日本インキ化学工業(株)製の、水性ドライヤ
ーの商品名]の2部を加え、よく、攪拌をし混合化せし
めた。さらに、かくして得られる塗料液の粘度が、スト
ーマー粘度計による測定で以て、75〜80KUなる範
囲内になるように、イオン交換水を添加せしめることに
よって粘度調整を行い、PWCが50%なる、目的とす
る水性塗料用樹脂組成物を得た。
【0222】しかるのち、此の水性塗料用樹脂組成物
を、トルエンで以て脱脂を施した未処理の鋼板上に、ア
プリケーターにより、乾燥平均膜厚が25〜30μmと
なるように塗装せしめ、温度が20〜25℃なる範囲内
で、かつ、湿度が65〜75%RHという条件のもと
で、1週間のあいだ乾燥せしめた。
【0223】このようにして得られた、目的とする、そ
れぞれ、水性塗料用樹脂組成物と、その硬化塗膜とにつ
いては、実施例1と同様の要領で以て、評価判定を行っ
た。それらの結果は、第1表および第2表に示す。
【0224】なお、斯かる評価判定の要領としては、そ
れぞれ、耐水性および耐食性なる両性能以外は、実施例
1と同様のものとし、耐水性と耐食性との両性能に限っ
て、次に示すような要領に依ることとした。
【0225】耐水性……………………………………25
℃の水中に、塗装試験板(つまり、塗膜の付いた試験
板)を、10時間のあいだ浸漬せしめ、その引き上げ直
後の、塗面の艶引けやブリスターなどの有無の別、ある
いは変化の程度を、目視により観察して、評価判定を行
った。
【0226】○…乾燥硬化塗膜の表面に、艶引けやブリ
スターなどの欠陥は、全く、認められない。
【0227】△…乾燥硬化塗膜の表面に、とりわけ、艶
引けの発生が認められる。
【0228】×…乾燥硬化塗膜の表面に、とりわけ、ブ
リスターの発生が認められる。
【0229】耐食性……………………………………塗面
上に、クロス・カットを入れた塗装試験板(つまり、塗
膜の付いた試験板)を、ソルトスプレー試験機中にセッ
トして、120時間のあいだ放置してから、取り出しの
ちの、此のクロス・カット部に沿って発生した錆幅を測
定した値を表示したが、その単位は「mm」である。
【0230】実施例5 使用する水性アルキド樹脂(A)として、参考例10で
得られた水性アルキド樹脂(A)を用いるように変更し
た以外は、実施例4と同様にして、目的とする、それぞ
れ、水性塗料用樹脂組成物と、その硬化塗膜とを得、次
いで、評価判定を行った。それらの結果は、第1表およ
び第2表に示す。
【0231】実施例6 使用する水性アルキド樹脂(A)として、参考例11で
得られた水性アルキド樹脂(A)を用いるように変更し
た以外は、実施例4と同様にして、目的とする、それぞ
れ、水性塗料用樹脂組成物と、その硬化塗膜とを得、次
いで、評価判定を行った。それらの結果は、第1表およ
び第2表に示す。
【0232】実施例7 使用する水性アルキド樹脂(A)として、参考例14で
得られた水性アルキド樹脂(A)を用いるように変更し
た以外は、実施例4と同様にして、目的とする、それぞ
れ、水性塗料用樹脂組成物と、その硬化塗膜とを得、次
いで、評価判定を行った。それらの結果は、第1表およ
び第2表に示す。
【0233】実施例8 使用する水性アルキド樹脂(A)として、参考例16で
得られた水性アルキド樹脂(A)を用いるように変更し
た以外は、実施例4と同様にして、目的とする、それぞ
れ、水性塗料用樹脂組成物と、その硬化塗膜とを得、次
いで、評価判定を行った。それらの結果は、第1表およ
び第2表に示す。
【0234】実施例9 参考例6で得られた水性アルキド樹脂(A)の100部
に、「タイペーク R−930」の100部と、イオン
交換水の14部とを加え、サンドミルにより、30分間
のあいだ顔料分散化を行った。さらに、これに、参考例
6の水性アルキド樹脂(A)の110部とを加え、よ
く、攪拌をし混合化せしめた。
【0235】次いで、これに、「Bayhydur L
S−2032」[ドイツ国バイエル製の、水希釈型ポリ
イソシアネート化合物の商品名;遊離イソシアネート基
含有率(NCO%)=17.2%]の32部を配合せし
め、充分に混合化を行って、目的とする水性塗料用樹脂
組成物を得た。
【0236】しかるのち、直ちに、該水性塗料用樹脂組
成物を、燐酸亜鉛処理鋼板上に、アプリケーターによ
り、乾燥平均膜厚が25〜30μmとなるように塗装せ
しめ、60℃で、20分間のあいだ乾燥せしめたのち、
温度が20〜25℃なる範囲内で、しかも、湿度が65
〜75%RHという条件のもとで、1週間のあいだ乾燥
せしめた。
【0237】かくして得られた、目的の硬化塗膜につい
ては、実施例1と同様の要領(内容および条件)で以て
評価判定を行った。それらの結果は、第1表に示す。
【0238】比較例1 使用する水性アルキド樹脂として、参考例18で得られ
た水性アルキド樹脂を用いるように変更した以外は、実
施例1と同様にして、対照用の、それぞれ、水性塗料用
樹脂組成物と、その硬化塗膜とを得、次いで、評価判定
を行った。それらの結果は、第1表および第2表に示
す。
【0239】比較例2 使用する水性アルキド樹脂として、参考例19で得られ
た水性アルキド樹脂を用いるように変更した以外は、実
施例4と同様にして、対照用の、それぞれ、水性塗料用
樹脂組成物と、その硬化塗膜とを得、次いで、評価判定
を行った。それらの結果は、第1表および第2表に示
す。
【0240】比較例3 使用する水性アルキド樹脂として、参考例22で得られ
た水性アルキド樹脂を用いるように変更した以外は、実
施例4と同様にして、対照用の、それぞれ、水性塗料用
樹脂組成物と、その硬化塗膜とを得、次いで、評価判定
を行った。それらの結果は、第1表および第2表に示
す。
【0241】
【表1】
【0242】
【表2】
【0243】
【表3】
【0244】
【表4】
【0245】《第2表の脚注》 (註1)…酸価の単位は、前述したように、「mg−K
OH/g」である。
【0246】(註2)…表中の数字は、「(取り出した
時点での粘度測定値)/(初期の粘度測定値)×10
0」で表わしたものである。そのうちの上段の数値の方
は、40℃で貯蔵したものであるし、他方、下段の数値
の方は、50℃で貯蔵したものである。
【0247】
【表5】
【0248】《第2表の脚注》 (註3)…表中の数字は、「(取り出した時点での粘度
測定値)/(初期の粘度測定値)×100」で表わした
ものである。このうちの上段の数値の方は、25℃で貯
蔵したものであるし、他方、下段の数値の方は、40℃
で貯蔵したものである。
【0249】
【表6】
【0250】
【表7】
【0251】
【表8】
【0252】《第2表の脚注》なお、第2表中の「*」
および「**」なる印は、それぞれ、次に示すような分
散状態を意味している。
【0253】*…………外観上、不均一であるけれど
も、沈降物は生じていない。
【0254】**………外観は不均一で、しかも、沈降
物が生じている。
【0255】
【表9】
【0256】《第2表の脚注》なお、第2表中の「**
*」なる印は、次に示すような分散状態を意味してい
る。
【0257】***……ガラス瓶の下部に沈降物が堆積
し、固化して仕舞っている。
【0258】
【発明の効果】以上に詳述して来た処からも明らかなよ
うに、本発明に係る水性塗料用樹脂組成物は、単に、安
定性などに優れているというだけではなく、その基剤で
ある水性アルキド樹脂それ自体も、優れた安定性などを
有しているというものである。
【0259】また、本発明に係る水性塗料用樹脂組成物
を用いて得られる乾燥硬化塗膜は、とりわけ、良好なる
耐水性、耐湿性ならびに耐食性などと、さらには、一層
良好なる、加工性と、金属への密着性などとを、まさし
く、発現しているというものであり、したがって、本発
明は、極めて実用性の高い水性アルキド樹脂塗料を提供
することが出来るというものである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和脂肪酸(a−1)と、カルボキシ
    ル基含有ビニル系単量体(a−2)と、スチレンおよび
    /またはスチレン誘導体(a−3)と、その他のビニル
    系単量体(a−4)とを重合せしめることにより得られ
    るものであって、しかも、上記したスチレンおよび/ま
    たはスチレン誘導体(a−3)が、該(a−3)成分
    と、上記(a−4)成分との合計量に対して、少なくと
    も20重量%含まれているビニル化脂肪酸と、ポリオー
    ル化合物とを縮合せしめ、塩基性化合物により中和せし
    めることによって得られる水性アルキド樹脂(A)を、
    必須の被膜形成成分として含有することを特徴とする、
    水性塗料用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 不飽和脂肪酸(a−1)と、カルボキシ
    ル基含有ビニル系単量体(a−2)と、スチレンおよび
    /またはスチレン誘導体(a−3)と、その他のビニル
    系単量体(a−4)とを重合せしめることにより得られ
    るものであって、しかも、上記したスチレン誘導体(a
    −3)が、該(a−3)成分と、上記(a−4)成分と
    の合計量に対して、少なくとも20重量%含まれている
    ビニル化脂肪酸と、ポリオール化合物とを縮合せしめ、
    塩基性化合物により中和せしめることによって得られる
    水性アルキド樹脂(A)と、さらに、硬化剤(B)と
    を、必須の被膜形成成分として含有することを特徴とす
    る、水性塗料用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 不飽和脂肪酸(a−1)と、カルボキシ
    ル基含有ビニル系単量体(a−2)と、スチレンおよび
    /またはスチレン誘導体(a−3)と、その他のビニル
    系単量体(a−4)とを重合せしめることにより得られ
    るものであって、しかも、上記したスチレン誘導体(a
    −3)が、該(a−3)成分と、上記(a−4)成分と
    の合計量に対して、少なくとも20重量%含まれている
    ビニル化脂肪酸と、ポリオール化合物とを縮合せしめ、
    塩基性化合物により中和せしめることによって得られる
    水性アルキド樹脂(A)と、金属ドライヤー(C)と
    を、必須の成分として含有することを特徴とする、水性
    塗料用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記した縮合生成物が、前記したカルボ
    キシル基含有ビニル系単量体(a−2)に由来するカル
    ボキシル基のモル数として、該カルボキシル基含有ビニ
    ル系単量体(a−2)成分と、前記したスチレンおよび
    /またはスチレン誘導体(a−3)成分と、前記した、
    その他のビニル系単量体(a−4)成分との合計モル量
    に対して、約10〜約60モル%という範囲内にあるも
    のである、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記したビニル化脂肪酸が、前記したカ
    ルボキシル基含有ビニル系単量体として、メタクリル酸
    を用いたものである、請求項1〜3のいずれかに記載の
    組成物。
  6. 【請求項6】 前記したビニル化脂肪酸が、該ビニル化
    脂肪酸を基準として、前記した不飽和脂肪酸(a−1)
    を、約20〜約70重量%なる範囲内で以て含むもので
    ある、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記したポリオール化合物が、多価アル
    コールと、多価カルボン酸および/またはモノカルボン
    酸とを縮合せしめることによって得られるものである、
    請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記したポリオール化合物が、動物油、
    植物油および/またはその脂肪酸と、多価アルコール
    と、多価カルボン酸および/またはモノカルボン酸とを
    縮合せしめることによって得られるものである、請求項
    1〜3のいずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記した水性アルキド樹脂(A)が、該
    水性アルキド樹脂(A)のトリグリセライド換算油長と
    して、約20〜約70%なる範囲内のものである、請求
    項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記した硬化剤(B)が、アミノ樹
    脂、ポリイソシアネート化合物およびブロック型ポリイ
    ソシアネート化合物よりなる群から選ばれる、少なくと
    も1種のものである、請求項2に記載の組成物。 【0000】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023120476A (ja) * 2022-02-18 2023-08-30 東洋インキScホールディングス株式会社 水性塗料、塗装部材、および被覆缶

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