JPH09111388A - タングステン電極材及びその熱処理法 - Google Patents

タングステン電極材及びその熱処理法

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JPH09111388A
JPH09111388A JP29218895A JP29218895A JPH09111388A JP H09111388 A JPH09111388 A JP H09111388A JP 29218895 A JP29218895 A JP 29218895A JP 29218895 A JP29218895 A JP 29218895A JP H09111388 A JPH09111388 A JP H09111388A
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JP
Japan
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electrode material
tungsten
tungsten electrode
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carburized layer
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JP29218895A
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English (en)
Inventor
Fukuhisa Matsuda
福久 松田
Masao Ushio
誠夫 牛尾
Kiyoyuki Hasegawa
清幸 長谷川
Katsuyoshi Akabane
克芳 赤羽根
Takashi Matsuno
隆 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Kinzoku Co Ltd
Original Assignee
Toho Kinzoku Co Ltd
Hokkai Tungsten Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として高圧放電灯等の電極材、特に水銀灯
やキセノンランプ等の陰極材料として使用するに適した
高性能のタングステン電極材を提供する。 【解決手段】 硼化ランタンを0.02〜2.0重量%
含み、残部がタングステンである材料で作られた直径
0.2〜15mmの丸棒の先端部を15〜65度の角度
で円錐状に尖らせ、その先端部を先端から0.2〜0.
8mmの長さでカットしてなるタングステン電極材。こ
の電極材の表面部に、その丸棒部分の直径の0.2〜1
0%の厚さで浸炭層を形成しておけば効果的である。ま
た、この電極材、又はその表面部に前記浸炭層を形成し
たものに、還元性ガス雰囲気中又は不活性ガス雰囲気中
で1600〜2200℃の温度で1〜30分加熱する熱
処理を施しておくのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、主として高圧放電
灯等の電極材、特に水銀灯やキセノンランプ等の陰極材
料として使用するに適したタングステン電極材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】高圧放電灯用電極等の電極材としてよく
知られているのは、酸化トリウムを添加したタングステ
ン電極材、いわゆるトリエ−テッドタングステン材であ
る。酸化トリウムは、電子放出材としては優れたもので
あり、広く使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記酸化トリウムを添
加したタングステン電極材は、電子放出特性に優れてい
るものの、再結晶温度が低く、再結晶し易いため、電極
形状の変化が生じ易いと云う問題点があった。また、酸
化トリウムを添加したタングステン電極材は、作動温度
が高く、したがって、電極が高温になり易く消耗量も大
きいという問題もある。
【0004】さらに、原料である酸化トリウム粉末は、
放射性物質であるため、原料の入手が次第に困難となり
つつあり、コストが高くつくとともに、法律上、その保
管や取扱に厳重な管理が必要であるという問題点もあ
る。
【0005】近年、高圧放電灯等の用途が多様化し、従
来のものよりも高度の性能を有する電極材が求められる
ようになった。すなわち、高圧放電灯において、陰極に
かかる電流は極めて密度が高いため、高温になり易く、
高い耐熱性が要求される。同時に、長時間連続して点灯
される場合、及び点滅が反復して長時間行われる場合な
ど、その用途、目的に応じて常に安定した放電が要求さ
れる。
【0006】したがって、作動時の高温高圧化におい
て、結晶組織が常に一定に保たれ、安定した放電が維持
されるために、電子放出物質が内部より安定して供給さ
れることが必要となる。
【0007】本件発明者等は、硼化ランタンを添加した
タングステン電極材が優れた性能を有することを見出
し、これに関する発明についてすでに特許出願している
(特開平6ー91391号)。
【0008】本発明は、上記すでに出願済みの発明にか
かる電極材と同等以上の性能を有する電極材を提供する
ことを目的になされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決することを目的に種々の研究を行った結果、以下
の電極材と熱処理法が優れていることを見出して本願発
明を完成した。まず、第1の発明は、硼化ランタンを
0.02〜2.0重量%含み、残部がタングステンであ
る材料で作られた直径0.2〜15mmの丸棒の先端部
を15〜65度の角度で円錐状に尖らせ、その先端部を
先端から0.2〜0.8mmの長さでカットしてなるタ
ングステン電極材を要旨としている。
【0010】次に、第2の発明は、硼化ランタンを0.
02〜2.0重量%含み、残部がタングステンである材
料で作られた丸棒の先端部を円錐状に尖らせたもの、又
はその先端部を所定の長さでカットしたものの表面部
に、その直径の0.2〜10%の厚さで浸炭層を形成し
てなるタングステン電極材を要旨としている。
【0011】上記浸炭層の組成は、実質的にW2 Cであ
るのが好ましい。このW2 Cの他に、少量のタングステ
ン、他のタングステン炭化物、他の添加元素等が含まれ
ていてもよいことは云うまでもない。
【0012】さらに、第3の発明は、硼化ランタンを
0.02〜2.0重量%含み、残部がタングステンであ
る材料、又はその表面部に浸炭層を形成した材料を還元
性ガス雰囲気中又は不活性ガス雰囲気中で1600〜2
200℃の温度で1〜30分加熱することを特徴とする
タングステン電極材の熱処理法を要旨としている。
【0013】なお、上記発明によって得られるタングス
テン電極材は、高性能を要求される高圧放電灯用陰極材
として適したものであるのみならず、他の放電灯用電極
等の電極材としてもすぐれたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】この電極材料は、例えば次のよう
にして製造される。まず、原料となる金属タングステン
粉末に硼化ランタンLaB6 粉末を添加し、均一に分散
するまで混合する。硼化ランタンLaB6 粉末の添加量
は、製品中の含有量が0.02〜2.0重量%とするの
が好ましい。金属タングステン粉末の好ましい平均粒度
は、例えば2〜4ミクロンであり、硼化ランタン粉末の
好ましい平均粒度は例えば1〜3ミクロンである。
【0015】得られた混合粉末は、粉末冶金における定
法にしたがってプレス成形し、燒結を行った後、得られ
た燒結体にスエ−ジング、ドロ−イング等の必要な加工
を施して所望の形状・寸法の電極材とする。この電極材
は、主成分であるタングステンのほかに電子放出特性に
優れた仕事関数の低い電子放出材料である硼化ランタン
を含んでおり、耐消耗性と、ア−ク点弧性にすぐれたも
のである。
【0016】上記硼化ランタンの含有量が0.02%よ
りも低い場合は性能的に期待するものが得られない。ま
た、硼化ランタンの含有量が2.0%よりも多くなる
と、現在の粉末冶金技術では、製造時におけるクラック
の発生や折損事故が多発して不良率が増加するという問
題がある。なお、硼化ランタンの含有量が多くなると、
融点が下がって消耗が激しくなる傾向があるので、大電
流向けの用途には、硼化ランタンの量を上記の範囲とす
るのが特に好ましい。
【0017】このタングステンを主成分とする電極材
は、加工形状等を変えることにより、プラズマ溶解精練
用電極、タンデイッシュ用プラズマ電極、プラズマ溶接
用電極、TIG溶接用電極、および各種照明用放電管の
電極等として使用することができる。
【0018】本発明者等の実験によれば、上記のように
して製造された丸棒の先端部分を特定の形状に加工して
使用すれば、優れた性能が得られることがわかった。ま
ず、上記組成を持つ素材としては、直径0.2〜15m
mの丸棒状のものが好ましい。そして、その丸棒の先端
部を15〜65度の範囲で円錐状に尖らせておくのが好
ましい。図2は好ましい先端形状を表すもので、この電
極材1の円錐状の先端部2の角度αは、放電灯の種類や
出力、サイズ等により丸棒(線棒)の径が異なり、アー
ク距離も異なるため、上記範囲内で適宜選択するのが好
ましい。この角度範囲以外では、先端消耗が激しくなっ
たり、アークのふらつきのため照度の乱高下が起こりや
すい。
【0019】さらに、円錐状に尖らせた先端部を少しだ
けカットして、図2の(a)に示すように平坦部3を形
成し、先端が余り鋭利にならないようにしておく方が長
寿命と安定した電子放出性能が得られる。このカットす
る長さは、1mm以下、0.2〜0.8mmとするのが
好ましい。このカット長さが小さ過ぎると安定性に欠
け、大き過ぎるとア−ク特性が低下するのでいずれも好
ましくない。このカットは、必ずしも実際に切断するこ
とにより行う必要はなく、研磨、塑性加工等他の方法で
行ってもよい。また、上記平坦部3の形状は平面状でな
くてもよく、例えば、図2の(b)に示すように凸状の
曲面4として形成してもよい。
【0020】また、上記組成の丸棒材料の表面部に、そ
の直径の0.2〜10%の厚さで浸炭層を形成しておけ
ば、内部からの電子放出がこの浸炭層によって抑制さ
れ、一挙に大量の電子放出が行われず、常時適量の電子
放出が行われるため、長時間にわたり安定した性能を得
ることができる。この浸炭層の組成は実質的にW2 Cで
あるのが効果的である。この浸炭層の組成が例えばWC
であると、電子放出抑制効果が大き過ぎて、性能が低下
する。また、この浸炭層の厚みが上記範囲よりも薄過ぎ
ると抑制効果が小さくなり、厚過ぎると抑制効果が大き
過ぎるようになるので、いずれも好ましくない。
【0021】上記表面層の浸炭処理は、例えば水素ガス
に気化したメタンを混合したガス雰囲気中で1800℃
で30分程度加熱することにより行われる。炭素源とし
ては、メタンに限らず、ベンゼン、プロパンなどでもよ
く、場合によっては、炭素粉末中に埋め込んで加熱して
もよい。加熱温度と時間は、電極材の寸法等に応じて適
当な条件とすればよい。
【0022】なお、結晶組織を調整して、電子放出を好
ましい状態とするため、上記組成の材料を水素ガス等の
還元性ガス雰囲気中又は不活性ガス雰囲気中で1600
〜2200℃の温度で1〜30分加熱する熱処理を施し
ておくのが好ましい。
【0023】
【実施例】平均粒度2.7ミクロン、純度99.9%以
上のタングステン粉末に平均粒度1〜2ミクロンの硼化
ランタン粉末を添加し、乾式で十分混合した。添加する
硼化ランタンの量は、最終製品中の含有量が表1に示す
量となるようにした。得られた混合粉末を原料として、
粉末冶金法における定法にしたがって圧縮成形、燒結、
スエージングを行い、直径3.2mmの丸棒を製造し
た。
【0024】得られた丸棒の先端部を30度の円錐状に
研削加工し、その尖った先端を0.2mmの長さでカッ
トした。なお、表1には、組成、先端形状等が異なる比
較例を併せて記載した。
【0025】
【表1】
【0026】次に、上記加工後の丸棒材料を、水素気流
中でメタンを気化させて混合した雰囲気中にて、180
0℃で約30分加熱保持し、表面部に約30ミクロンの
厚さの浸炭層を形成した。この浸炭層の組成を調べたと
ころ、主としてW2 Cであった。浸炭後の材料は、水素
雰囲気中で2000℃で約10分間加熱処理を行った。
【0027】図1は、これらの電極材を用いて100時
間、300時間、700時間の連続点灯を行い、その消
耗量を測定した結果を示す。この点灯試験は、チャンバ
内のアルゴン雰囲気中で上記先端部を加工した丸棒から
なる電極材を陰極とし、純タングステン材を陽極として
アーク距離2mm、12A定電圧にて行った。
【0028】表2は、上記と同一の材料を用いて、かつ
同一の条件下で20分点灯、5分間休止を1サイクルと
し、これを100回及び500回繰り返し、それぞれ1
秒以内に点弧した回数を測定したものである。同表に
は、比較例のデータも併記されている。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかるタ
ングステン電極材料は、従来のトリエ−テッドタングス
テン電極材以上の良好な点弧性を有し、耐消耗性もきわ
めてすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】消耗試験結果を表すグラフである。
【図2】電極材の好ましい先端形状を表す図である。
【符号の説明】
1 電極材 2 円錐状先端部 3 平坦部(先端カット部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 清幸 北海道深川市音江町字広里105番地の1 北海タングステン工業株式会社内 (72)発明者 赤羽根 克芳 北海道深川市音江町字広里105番地の1 北海タングステン工業株式会社内 (72)発明者 松野 隆 北海道深川市音江町字広里105番地の1 北海タングステン工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硼化ランタンを0.02〜2.0重量%
    含み、残部がタングステンである材料で作られた直径
    0.2〜15mmの丸棒の先端部を15〜65度の角度
    で円錐状に尖らせ、その先端部を先端から0.2〜0.
    8mmの長さでカットしてなるタングステン電極材。
  2. 【請求項2】 硼化ランタンを0.02〜2.0重量%
    含み、残部がタングステンである材料で作られた丸棒の
    先端部を円錐状に尖らせたもの、又はその先端部を所定
    の長さでカットしたものの表面部に、その丸棒部分の直
    径の0.2〜10%の厚さで浸炭層を形成してなるタン
    グステン電極材。
  3. 【請求項3】 浸炭層の組成が実質的にW2 Cである請
    求項2に記載のタングステン電極材。
  4. 【請求項4】 硼化ランタンを0.02〜2.0重量%
    含み、残部がタングステンである材料、又はその表面部
    に浸炭層を形成した材料を、還元性ガス雰囲気中又は不
    活性ガス雰囲気中で1600〜2200℃の温度で1〜
    30分加熱することを特徴とするタングステン電極材の
    熱処理法。
  5. 【請求項5】 タングステン電極材が、放電灯用電極材
    である請求項1乃至4のいずれかに記載のタングステン
    電極材。
JP29218895A 1995-10-12 1995-10-12 タングステン電極材及びその熱処理法 Pending JPH09111388A (ja)

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