JPH09113254A - 中心位置検出方法及びその装置 - Google Patents

中心位置検出方法及びその装置

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JPH09113254A
JPH09113254A JP26729795A JP26729795A JPH09113254A JP H09113254 A JPH09113254 A JP H09113254A JP 26729795 A JP26729795 A JP 26729795A JP 26729795 A JP26729795 A JP 26729795A JP H09113254 A JPH09113254 A JP H09113254A
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edge
measured
center position
slit
probe
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Application number
JP26729795A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Nagaoka
仁 長岡
Hiroshi Haga
弘 芳賀
Masanao Kobayashi
正直 小林
Toshihiko Iwakiri
利彦 岩切
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Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定物のスリット等の中心位置を簡素な構
成で正確に計測することができること。 【構成】 非接触センサ50は、被測定物Wのスリット
Sの外部位置から内部位置へ移動して一方のエッジ
位置s1を検出した後に停止する。このときの誤差はδ
1である。同様にスリットSの外部位置から内部位置
へ移動して一方のエッジ位置s1を検出する。このと
きの誤差はδ2である。誤差δ1とδ2はスリットSの
中心からみて対称位置に現れるため、この誤差δ1,δ
2を含めたエッジ位置s1,s2の中央の値を算出する
だけで、スリットSの正確な中心位置を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築材料などのア
ルミ型材を成形させる押出成形用の金型など微小なスリ
ットを有した金型を被測定物として、この被測定物のス
リットの中心位置を検出するための中心位置検出方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築材料などのアルミ型材、例
えばサッシ枠などは、押出成形加工にて得られる。この
押出成形加工は、金型を用いるが、この金型は成型品で
あるサッシ枠などの断面形状であることから、スリット
状に形成されており、このスリットの善し悪しで成型品
の良・不良が決定される。そのため、この金型のスリッ
ト形状は精密に加工されることが前提となっており、金
型の使用前には、そのスリット形状などの精密な測定が
行われる。
【0003】従来、上記金型のスリットは、測定者がノ
ギスなどの測定器具を用いて計測を行っていたが、測定
者毎に誤差が変わったり、熟練度が必要であったりと、
自動化が望まれていた。
【0004】そこで、例えば、上下,左右,前後に接触
プローブ若しくは被測定物を移動させる接触式計測機器
を用いて、その外形状を計測する方法や、CCDカメラ
などの画像処理機器や、光センサなどの非接触式による
計測方法など、種々の計測方法及び計測装置が案出され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の計測装置では、前者の接触プローブを用いる装
置によれば、接触プローブ又は被測定物側を、上下,左
右及び前後の各方向に移動自在としているが、それぞれ
を同時に駆動して、スリットの三次元位置の座標を計測
することから、各駆動部分が高精度に設計される必要が
あり、また、接触プローブは、被測定物のある点の座標
を求めて(計測して)形状を求める方法であり、この点
の計測を繰り返さなければならず、計測毎に誤差が生じ
ない高精度が求められるので、この装置の製作,組立,
及び調整についてそれぞれに信頼性を必要とされ非常に
コスト高となる欠点がある。
【0006】また、この接触プローブは、針状の細径な
軸棒よりなるとともに、その先端に球状の接触子が形成
されている構造であるが、スリット位置を予め把握して
おかないと、スリット内への挿入時に被測定物に接触し
て破損する恐れがあるため、スリット位置、例えばスリ
ットのエッジ位置やエッジ同士間の中心位置を予め把握
しておく必要がある。
【0007】このエッジ位置は、被測定物に接触する接
触センサを用いて測定することができるが、この接触セ
ンサは、接触時の強度を確保するためにある程度の大き
さを有するため、スリットが微小に形成されている場
合、センサの検出端子の方が大きくなり、スリットのエ
ッジを検出できないことがある。また、投受光一体型等
の非接触センサを用いたときには、検出信号の変化点を
スリットのエッジ位置として検出できるが、投光する光
のビーム径が大きいとその分、検出精度が低下し微小な
スリットを検出できなくなることがある。
【0008】一方、後者の画像処理機器などの非接触式
による場合では、画像処理機器の解像度で精度が決定さ
れるが、装置全体が大型化されてしまうとともに、高コ
ストとなってしまい、かつ被測定物の表面形状の計測の
みであることから、スリット内の面形状を計測すること
が不可能であるという欠点がある。
【0009】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、被測定物のスリット等の中心位置を簡素な構成で
正確に計測することができる中心位置検出方法及びその
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図面を参照して説
明する。この発明の中心位置検出方法は、被測定物Wに
形成されたスリット等凹部Sの両エッジs1,s2同士
間の中心位置Aを求める中心位置検出方法において、該
被測定物Wの凹部Sの一方のエッジs1外部位置から凹
部S内部方向にエッジ測定手段50を移動させて該一方
のエッジ位置s1を検出した後、該被測定物Wの凹部S
の他方のエッジs2外部位置から凹部S内部方向にエッ
ジ測定手段50を移動させて該他方のエッジ位置s2を
検出した後、これら一方、及び他方のエッジ位置s1,
s2の値の中間値を凹部Sの中心位置Aとして求めるこ
とを特徴としている。
【0011】また、この発明の中心位置検出方法は、被
測定物Wに形成されたスリット等凹部Sの両エッジs
1,s2同士間の中心位置Aを求める中心位置検出方法
において、該被測定物Wの凹部S内部位置から一方のエ
ッジs1外部方向にエッジ測定手段50を移動させて該
一方のエッジ位置s1を検出した後、該被測定物Wの凹
部S内部位置から他方のエッジs2外部方向にエッジ測
定手段50を移動させて該他方のエッジ位置s2を検出
した後、これら一方、及び他方のエッジ位置s1,s2
の値の中間値を凹部の中心位置Aとして求めることを特
徴としている。
【0012】また、前記被測定物Wには凹部Sに代えて
凸部Wpが形成され、前記エッジ測定手段50は該凸部
Wpの両エッジ位置s1,s2を検出し、両エッジ位置
s1,s2の値の中間値を該凸部Wpの中心位置Aとし
て求める構成とすることもできる。
【0013】次に、本発明による中心位置検出装置は、
凹部Sあるいは凸部Wpが形成された被測定物Wを保持
する基台2上のベッド2Aと、該ベッド2Aに対して水
平方向X,Yに移動自在であり、被測定物Wの前記凹部
Sあるいは凸部Wpの両エッジ位置s1,s2を検出す
る非接触センサ50と、該非接触センサ50が検出する
両エッジ位置s1,s2の値の中間値を凹部Sあるいは
凸部Wpの中心位置Aとして求める演算部と、を具備す
ることを特徴としている。
【0014】また、前記非接触センサ50は、前記ベッ
ド2Aに対して水平方向X,Y及び上下方向Zに移動自
在なヘッド21に設けられ、該ヘッド21には、前記凹
部Sの両エッジs1,s2面に接触して該エッジ面の状
態を測定する接触プローブ26が設けられ、該接触プロ
ーブ26は、前記演算部で求められた中心位置Aから凹
部S内に挿入される構成とすることもできる。
【0015】被測定物WのスリットSは、ベッド2A上
に載置され、ヘッド21に設けられた水平方向X,Yに
移動自在な非接触センサ50は、スリットSの両端のエ
ッジ位置s1,s2を検出する。この非接触センサ50
は、スリットSのエッジ位置s1を検出するときには、
エッジ位置s1の外部位置から内部に移動して検出して
停止し、同様にエッジ位置s2を検出するときにも、エ
ッジ位置s2の外部位置から内部に移動して検出して停
止する。このときの誤差δ1,δ2は、いずれもエッジ
位置s1,s2の内側に生じるため、スリットSの中心
位置Aに対し対称位置となる。よって、演算部は、これ
らエッジ位置s1,s2の値の中間値をスリットSの正
確な中心位置として求めることができ、同演算は、検出
された両エッジ位置s1,s2を基に加減算及び除算す
る等の単純計算で行える。この中心位置Aは、例えばス
リットSの各エッジs1,s2の面の状態を測定する接
触プローブ26の挿入位置として用いられる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の中心位置検出装置
が適用される一実施の形態を示す概略斜視図、図2は同
実施の形態によるY軸テーブルの側断面図、図3は同実
施の形態によるX軸テーブル及びヘッドの正面図、図4
は同実施の形態によるプローブの正面図である。
【0017】本発明の中心位置検出装置は、図1に示す
三次元測定装置1に設けられる。この三次元測定装置1
は、基台2と、Y軸テーブル9と、X軸テーブル16
と、ヘッド21と、センサ部25と、とで大略構成され
ている。
【0018】まず、基台2は、床面からの振動が伝達さ
れないように、防振台3上に設置されている。この基台
2の上面には、図1に示すように、ベッド2Aが固定さ
れており、このベッド2A上面に、図2に示すように、
互いに平行な一対の真直なガイドレール4と、各ガイド
レール4と平行に軸受5を介して配設されるボールネジ
6とが配設されている。
【0019】各ガイドレール4には、摺動自在なガイド
スライダ7がそれぞれ設けられており、また、ボールネ
ジ6にはナット8が螺着されている。そして、各ガイド
スライダ7と、ナット8との上部にY軸テーブル9が渡
設されるように配設され、ボールネジ6に連結されてい
る回転駆動用のモータ10によって、Y軸テーブル9が
ベッド2Aに対して水平な前後方向(図中Y方向)に移
動自在とされている。
【0020】また、Y軸テーブル9の上面にはワークテ
ーブル11が設けられている。このワークテーブル11
は、上面が平滑に仕上げられており、この測定装置1に
て測定される被測定物Wが載置されるようになってい
る。なお、このY軸テーブル9の移動方向両端は、防塵
用の蛇腹12にて被覆されている。
【0021】次に、基台2上のベッド2A上には、図1
に示すように、前記Y軸テーブル9上方を、このY軸テ
ーブル9の移動方向と直交する方向に渡るように門型ブ
リッジ13が垂直に立設固定されている。
【0022】この門型ブリッジ13には、上部の水平部
の正面側に、図3に示すように、上記Y軸テーブル9と
同構成の、互いに平行な一対の真直なガイドレール14
と、各ガイドレール14と平行に配設されるボールネジ
15が、それぞれが水平となって、かつ前記Y軸テーブ
ル9の移動方向に対して直交するように設けられてい
る。
【0023】そして、各ガイドレール14に摺動自在に
設けられているガイドスライダ(図示せず)、及びボー
ルネジ15に螺着されているナット(図示せず)を介し
て、X軸テーブル16が板面を垂直とされて設けられ、
すなわちこのX軸テーブル16が、ボールネジ15に連
結されている回転駆動用のモータ17によって、ベッド
2Aに対して水平な左右方向(図中X方向)に移動自在
となっている。
【0024】また、この移動自在なX軸テーブル16の
垂直な正面側の板面には、図3に示すように、上記Y軸
テーブル9及びX軸テーブル16と同構成の、互いに平
行な一対の真直なガイドレール18と、各ガイドレール
18と平行に配設されるボールネジ19が、前記Y軸テ
ーブル9及びX軸テーブル16の各移動方向に対して互
いに直交するように、X軸テーブル16板面に垂直とな
って設けられている。
【0025】そして、各ガイドレール18に摺動自在に
設けられているガイドスライダ(図示せず)、及びボー
ルネジ19に螺着されているナット(図示せず)を介し
てヘッド21を構成する基板20が板面を垂直とされて
設けられ、すなわちこの基板20が、ボールネジ19に
連結されている回転駆動用のモータ22によって、基板
20に対して垂直な上下方向(図中Z方向)に移動自在
となっている。
【0026】なお、X軸テーブル16及びヘッド基板2
0の移動軌跡上には、防塵用の蛇腹23,24がそれぞ
れ設けられている。
【0027】この基板20には、図1及び図4に示すよ
うに、直方形状のヘッド21が設けられており、底部2
1aにセンサ部25が延出するように配設されている。
【0028】このセンサ部25は、垂直面用プローブ2
6と、水平面用プローブ31とで構成されており、それ
ぞれが図4に示すように並列して、ヘッド21の底部2
1aに垂下状となって設けられている。
【0029】垂直面用プローブ26は、図4に示すよう
に、先端に配設されるフィーラ27がヘッド21の底部
21aより垂下状に延出するように固設されている。
【0030】この垂直面用プローブ26は、先端のフィ
ーラ27の基部27aがプローブ本体28に軸支されて
おり、フィーラ27の先端側が揺動自在とされ、この揺
動により変化する静電容量を周波数変調方式にてアナロ
グ信号で出力するレバー式のプローブよりなり、このフ
ィーラ27の揺動角度の変化を検出して被測定物Wの形
状を計測するものであり、本実施の形態の場合では、軸
支されている基部27aに対してフィーラ27先端側が
やや傾斜するように、軸支部分が弾性部材などにて付勢
されて、この弾性部材の付勢力にてフィーラ27の接触
面29が、測定対象の面に当接するようになっている。
【0031】また、このフィーラ27は、先端部27b
が、細径な針状の超硬ロッドよりなるとともに、最先端
に接触子30が設けられている。この接触子30は、図
5(a)(b)に示すように、球体に、互いに隣り合う
垂直な三面を切り欠き(図5(a)中C及び(b)中
C)形成し、平断面形状が略かまぼこ状に形成され、す
なわち、被測定物Wの測定面に接触する接触面29のみ
が凸曲面形状とされた形状となっている。
【0032】なお、この垂直面用プローブ26は、基端
に図示しない回転駆動機構が配設され、フィーラ先端2
7bの凸球面形状の接触面29が、所望の方向を向くよ
うに制御できるようになっている。
【0033】次に、水平面用プローブ31は、図4に示
すように、垂直面用プローブ26と並列してヘッド21
に設けられている。
【0034】この水平面用プローブ31は、プローブ本
体32が固定具(図示せず)を介して真直なスライドレ
ール34に固定されるとともに、ヘッド21の基板20
に配設されるガイドブロック35に摺動自在に設けられ
ており、その摺動方向はヘッド21の移動方向と平行な
同方向、すなわち垂直な上下方向とされて、このヘッド
21の底部21aに対してプローブ31が上下に進退自
在となるように設けられている。
【0035】そして、図4に示すように、スライドレー
ル34の上部には、水平方向に突出するブラケット36
が設けられ、ヘッド21の側部に形成されている上下に
長尺なガイドスリット(図示せず)を介して締結ネジ3
7が螺着されており、この水平面用プローブ31のヘッ
ド21に対する上下位置を固定できるようになってい
る。
【0036】また、この水平面用プローブ31の先端3
1aの接触子38は、底面となる先端面39が球面状に
形成されるとともに、この接触子38がプローブ本体3
2に対して長手方向に所定範囲内を進退自在とされ、こ
の進退により変化する静電容量を周波数変調方式にてア
ナログ信号で出力するプランジャ式のプローブより構成
されており、この接触子38の所定範囲内の進退距離
(変位)を検出し計測するものである。
【0037】なお、水平面用及び垂直面用の各プローブ
26,31は、基端よりケーブル40を介して図示しな
い制御部に接続され、各検出値の数値やこの数値を元に
表される変位図形などが、ディスプレイにて表示される
ようになっている。
【0038】また、図示はしないが、前述したY軸テー
ブル9,X軸テーブル16,ヘッド21の各部には、駆
動源であるモータ10,17,22に配設されるロータ
リエンコーダなどの回転位置センサが配設され、各位置
座標に変換でき、基台2上に固定されたベッド2Aを基
準とする縦,横,高さの三次元座標が計測されるように
なっているとともに、各部9,16,21を駆動制御す
るための制御部および、これら駆動を外部より指示する
操作卓K(図1参照)、計測された三次元座標及び各プ
ローブ26,31によって得られる各計測値を記憶する
記憶手段などが接続される。
【0039】次に、本発明の中心位置検出装置で用いら
れるエッジ測定手段は非接触センサ50で構成されてい
る。この非接触センサ50は、図4に示すように、ヘッ
ド21の底部21aから延出する取付けバー50cの下
方に向け取り付けられている。この非接触センサ50の
配設位置は、垂直面用プローブ26と水平面用プローブ
31の配設位置を仮想的につないだ直線の中央位置(P
1=P2)とされている。この仮想直線は、X軸方向上
に位置しヘッド21の移動方向と一致している。
【0040】この非接触センサ50は、汎用のファイバ
センサで構成される。概要を説明すると、図示しない投
受光ユニットは、投光部からLED等の測定光を光ファ
イバ50a内に入射する。この測定光は、非接触センサ
50の集光レンズ50bから被測定物Wに対し所定のビ
ーム径で集光、照射される。この反射光は同光ファイバ
50aを介して投受光ユニットの受光部の受光素子に分
岐受光される構成となっている。この非接触センサ50
の下端に位置する集光レンズ50bは、垂直面用プロー
ブ26の接触子30より上方に位置し、接触子30のス
リットSへの挿入を妨げない。
【0041】投受光ユニットは、受光部検出された反射
光の光強度の変化に基づき、後述するスリットSのエッ
ジ位置を検出し、また、演算部によって両エッジ位置の
値の中間値をスリットSの中心位置Aとする演算を行
う。この非接触センサ50は、ヘッド21の移動により
被測定物Wに対しX方向に移動し、Y軸テーブル9の移
動により相対的に被測定物WのY軸方向に移動可能であ
る。
【0042】次に、上述した構成の三次元測定装置1に
よる被測定物Wの測定方法を、各段階手順を追って説明
する。
【0043】なお、測定対象としての被測定物Wは、従
来の技術でも述べた、建築材料などのアルミ型材を成形
させる図6(a)に示すような押出成形用の金型Wで、
図6(b)に示すように水平面WHと、この水平面WH
に対して直角をなす垂直面WVで構成される口金となる
スリットSとを具備した形状とされている。
【0044】そして、被測定物である金型Wを、この測
定装置1のワークテーブル11上に載置する。
【0045】また、Y軸テーブル9の移動方向である前
後方向をY軸方向、X軸テーブル16の移動方向である
左右方向をX軸方向、ヘッド21の移動方向である上下
方向をZ軸方向とし、Y軸方向における前方向を+Y方
向,後方向を−Y方向、X軸方向における左方向を+X
方向,右方向を−X方向、Z軸方向における上方向を+
Z方向,下方向を−Z方向、として説明を行う(図1,
図2,図3参照)。
【0046】(1)金型Wの水平面WHの水平度の測定
(図7参照) まず、ベッド2A上のモータ10を駆動させ、Y軸テー
ブル9を移動させ、Y軸テーブル9上に固定された金型
Wを、ヘッド底部21aに延設されているセンサ部25
の真下の位置に移動させる。
【0047】このとき、センサ部25は、水平面用プロ
ーブ31が、水平面WH直前の位置となるようにスライ
ドレール34にて移動させ(図4中矢線)、締結ネジ3
7にて固定させ、この水平面用プローブ31の接触子先
端面39を垂直面用プローブ26の接触子30より下方
に延出させる(図4中一点鎖線)。
【0048】次に、Y軸テーブル9及びX軸テーブル1
6をそれぞれ駆動し、水平面用プローブ31の先端子3
8を金型Wの計測を行う水平面WHの起点位置の真上に
停止させる(図7(a)中A位置)。なお、このY軸テ
ーブル9及びX軸テーブル16によるプローブ31と金
型Wとの位置合わせは、事前に位置セットして自動的に
各モータ10,17の駆動によって行ってもよく、ま
た、手動操作にて移動を行い位置合わせを行ってもよ
い。
【0049】次に、ヘッド21を下(−Z)方向に移動
させて、水平面用プローブ31の接触子先端面39を金
型Wの水平面WHに当接させるとともに、接触子38を
やや縮退させて、停止させ、この位置でのベッド2Aを
基準とする縦,横,高さの位置、すなわちX,Y,Zの
各軸方向の三次元座標値を、Y軸テーブル9,X軸テー
ブル16,ヘッド21に配設される各センサにて計測す
るとともに、プローブ31の検出値の高さ方向の値であ
る変位値を0に補正する(図7(a)中B位置)。この
とき、この水平面用プローブ31の検出値である変位値
は、制御部にて図7(b)に示すようにディスプレイに
表示され、接触子38の伸縮状態をレンジ表示するよう
になっている。
【0050】なお、このヘッド21の下降は、接触子3
8が金型Wの水平面WHの1〜2mm上方の位置(図7
(a)中B’位置)となるまで、手動にて移動させても
よく、この位置から各モータ10,22による駆動で接
触子38の当接及び縮退を行わせる手順としてもよい。
【0051】次に、手動またはモータ10,17による
駆動によって、Y軸テーブル9および/またはX軸テー
ブル16を移動させ、すなわち水平な一次元または二次
元の方向に移動させ、2点目の位置(図7(a)中C
点)の三次元座標値、及び変位値の各計測を行う。この
とき、Z軸方向の移動を行うヘッド21は移動させず、
接触子38を金型Wの水平面上に接触させた状態で摺動
移動させ、停止した位置の計測を行う。
【0052】次に、再び、手動またはモータ10,17
による駆動によって、Y軸テーブル9および/またはX
軸テーブル16を移動させ、すなわち水平な一次元また
は二次元の方向に移動させ、3点目の位置(図7(a)
中D点)の三次元座標値及び変位値の各計測を行う。こ
のときも前記同様、Z軸方向の移動を行うヘッド21は
移動させず、接触子38を金型Wの水平面WH上に接触
させた状態で摺動移動させ、停止した位置の計測を行
う。
【0053】また、起点及び2点目と、この3点目と
は、図7(b)に示すように、同一直線上にないような
位置とするとともに、4点目以降を計測する場合もそれ
ぞれが同一直線上とならないように計測を行う。なお、
この計測点数は、3点以上とし、10点以下とする。
【0054】そして、上記各計測値によって、Y軸テー
ブル9上に固定された金型Wの水平面WHの、ベッド2
Aに対する水平度が算出され、これを補正値とする。こ
の補正値は角度として算出され記憶される。計測後は、
プローブ31をヘッドの移動にて上昇させ、前記起点の
略上方の位置へ移動させる。なお、計測値及び補正値な
どの数値はディスプレイ表示が行われるとともに、計測
点が図形表示されるようになっている。
【0055】(2)金型Wの水平面WHの直線度の測定
(図8参照) 次に、水平面用プローブ31を、再び金型Wの水平面W
H上に当接状態となるように移動させる。次に、この水
平面用プローブ31による測定距離,測定ピッチと測定
方向を設定する。この設定は、キーボードなどの入力手
段にて行われ、測定距離は測定する水平面WH上の長さ
であり、測定方向はベッド2Aに対するY軸方向または
X軸方向で+方向か−方向の4種類の方向のいずれか一
方向、すなわち金型Wの水平面WH上をプローブ31が
一直線に移動するように選択する。本実施の形態では+
X方向に設定する例について説明する。
【0056】そして、接触子38をやや縮退させて、こ
の接触子38の伸縮状態がレンジ表示にて、略0の位置
となる変位位置にて停止させ(図8(a)中A点)、こ
の位置の三次元座標値を計測するとともに、この検出値
の変位値を0に補正する。
【0057】次に、外部より入力され設定される測定距
離,測定ピッチおよび測定方向により、ヘッド21を移
動させずに、X軸テーブル16を+X方向に移動させ、
所望の距離を水平面用プローブ31を一直線状に移動さ
せて、その距離間の三次元座標値および変位値の計測を
行う。計測される各値は、移動距離間の所定ピッチ毎に
計測が行われ、変位値は金型Wの水平面WHの直線度、
別言するとX軸方向に対するZ軸方向の変位量となる。
【0058】計測された値は、数値及び図形として図8
(b)に示すようにディスプレイ表示され、またこれら
測定結果が記憶される。
【0059】計測後は、ヘッド21が上昇(+Z方向)
移動を行い、水平面用プローブ31を金型Wから上昇さ
せる(図8(a)中B点及びC点)。
【0060】(3)金型WのスリットSにおける垂直面
WVの直線度の測定 (a)垂直面WVにおける垂直方向の直線度の測定(図
9参照) 次に、金型Wの水平面WHを計測する水平面用プローブ
31を、延出状態から後退させるようにスライドレール
34にて上昇移動させ、最上位の位置で締結ネジ37に
て固定させ、垂直面用プローブ26のみをヘッド21の
底部21aから垂下状態となるように設定する(図4参
照)。
【0061】なお、本実施の形態では、測定対象である
金型WのスリットSは、ベッド2Aに対するY軸方向を
長手方向とし、X軸方向を幅方向とされて、Y軸テーブ
ル9上に固定される。
【0062】このスリットSの幅は非接触センサ50に
よりエッジ位置および中心位置が検出される。このスリ
ットSの検出時、非接触センサ50がスリットSの外部
にあるか内部に位置しているかによりエッジ及び中心位
置の検出動作が異なる。例えば、非接触センサ50がス
リット50の外部に位置しているときには、図12の概
要図に示すように、ヘッド21は非接触センサ50をス
リットSの外部からエッジに向かって移動させる(X軸
方向)。
【0063】非接触センサ50が、スリットSの一方に
おいての位置からスリットS方向に移動すると、受光
部では反射光の変化(例えばON→OFF)により、こ
の変化した位置で一方のエッジs1を検出する。ヘッド
21はこの検出を受けて停止するが、真のエッジ位置s
1より誤差δ1だけ内方の位置で停止し、ヘッド21
は誤差δ1を含むX座標に位置する。この非接触センサ
50による位置検出精度は、被測定物W上に照射される
測定光のビーム径に影響されるが、この非接触センサ5
0では光ファイバを集光して照射しているので、ビーム
径は極力小径にできる。次に、非接触センサ50は、ス
リットSの他方でもの位置からスリットS方向に移動
され、反射光が同様に変化したときに他方のエッジs2
を検出する。このエッジs2検出時には、真のエッジ位
置s2より誤差δ2だけ内方の位置で停止する。
【0064】これら、誤差δ1,δ2は、いずれもスリ
ットSの中心位置に対し対称な方向(エッジの内側)で
等しく生じるもので、真のエッジ位置s1,s2に対し
誤差δ1,δ2が互いに打ち消し合う形となる。即ち、
非接触センサ50は、いずれのエッジに対しても内側か
ら外側に移動し、ON→OFFの変化で両エッジs1,
s2を検出する構成とされているため、誤差δ1,δ2
が発生しても中心位置に対し対称位置に生じさせること
ができる。
【0065】したがって、これら誤差δ1,δ2があっ
ても、前記ヘッド21の停止位置との中間値をその
ままスリットSの中心位置することができる。同計算処
理は、演算部にて例えば、下記数1に示す内容で行われ
れる。予め目盛り付けられた直線スケールのX座標上で
のエッジ位置s2からs1を減算した値(各エッジ位置
s1,s2はそれぞれ誤差δ1,δ2を含む値として)
を2等分した値をエッジ位置s1の値に加える計算処理
を行うのみで簡単にこの中心位置Aを求めることができ
る。
【0066】
【数1】
【0067】また、他の例として同X座標上で検出され
たエッジ位置s1を基準の値0として記憶し、この基準
に対するエッジ位置s2の値を2等分した値をエッジ位
置s1の値に加える計算処理を行っても同様に中心位置
Aを求めることができる。このように算出されたスリッ
トSの中心位置Aは、以下に説明する垂直面用プローブ
26をこのスリットSに挿入するときの基準位置として
記憶される。
【0068】一方、スリットS検出時に非接触センサ5
0がスリットSの内部に位置しているときには、図13
の概要図に示すように、ヘッド21は非接触センサ50
をスリットSの内部からエッジに向かって移動させる。
非接触センサ50が、スリットS内に相当するの位置
からエッジ方向に移動すると、受光部では反射光の変化
で一方のエッジs1を検出するが、真のエッジ位置s1
より誤差δ1だけ外方の位置で停止し、ヘッド21は
誤差δ1を含むX座標に位置する。同様に、非接触セン
サ50は、他方でもの位置からエッジs2方向に移動
され、他方のエッジs2の検出時には、真のエッジ位置
s2より誤差δ2だけ外方の位置で停止する。
【0069】ここでも、ヘッド21の停止位置の誤差δ
1,δ2は、いずれもスリットSの中心位置に対し対称
な方向(エッジの外側)に生じており、真のエッジ位置
s1,s2に対し誤差δ1,δ2が互いに打ち消し合う
形となるため、これら誤差δ1,δ2があっても演算部
では単純に前記ヘッド21の停止位置との中間位置
をスリットSの中心位置として求めることができる。
【0070】上記説明では、スリットSの両エッジs
1,s2で反射光がON→OFFに変化する構成とした
が、非接触センサ50の検出論理が逆でOFF→ONに
変化する構成であってもよい。この場合であっても誤差
δ1,δ2の発生箇所は、中心位置の対称位置に生じ打
ち消し合う誤差が得られ、正確な中心位置を求めること
ができる。また、各エッジを検出するときの非接触セン
サ50の移動開始位置,はいずれも位置決め精度が
要求されず荒位置でよく、エッジ検出精度に影響を及ぼ
すこともないとともに、からの位置へも荒位置で移
動させればよい。
【0071】また、いずれも被測定物Wが固定で非接触
センサ50側がX軸方向に移動する構成について説明し
たが、被測定物WのスリットSがベッド2Aに対するY
軸方向が幅方向とされ、X軸方向が長手方向を向いて配
置されたときには、前記ヘッド21及び非接触センサ5
0が固定され、Y軸テーブル9側がY軸方向に移動する
ことにより、同様にスリットSの中心位置を容易に求め
ることができる。
【0072】上記中心位置Aが求められた後、三次元測
定装置1は、次に、モータ10,17による駆動で、Y
軸テーブル9及びX軸テーブル16をそれぞれ移動さ
せ、垂直面用プローブ26を金型WのスリットSの上方
の前記中心位置に位置させる(図9(a)中A点)。非
接触センサ50と垂直用プローブ26は、X軸方向で間
隔P1(図4参照)だけ離れているが、この間隔P1に
相当するX座標をシフトあるいは加減算しておくだけで
垂直用プローブ26を中心位置Aから挿入させることが
できる。
【0073】この後、ヘッド21を手動又はモータ22
による駆動にて下(−Z)方向に移動させ、垂直面用プ
ローブ26の接触子30をスリットS内に挿入する(図
9(a)中B点)。このとき、接触子30の高さ位置は
金型Wの水平面WHよりやや下となる互いに対向する垂
直面WVの略中間とさせる。
【0074】次に、垂直面用プローブ26の接触子30
を金型Wの一方の垂直面WVaに当接状態となるように
X軸テーブル16を+X方向に移動させる。次に、この
垂直面用プローブ26の接触子30の接触面29の方向
と、このプローブ26による測定間隔幅(測定ピッチ)
を設定する。この設定は、キーボードなどの入力手段に
て行われる。
【0075】次に、X軸テーブル16が移動し、垂直面
用プローブ26の接触子30を、金型Wの垂直面WVa
に当接させるとともに、このフィーラ27が略垂直とな
りプローブ本体28と略真直となる位置までX軸方向に
移動させ、レンジ表示が略0を指し示す位置にて停止さ
せる(図9(a)中C点)。
【0076】このときのフィーラ27は、基部27aの
軸支部分を中心として、垂直面WV方向に押圧付勢され
た状態となっている。また、このときの停止した位置
(C点)の三次元座標値を計測するとともに、プローブ
26の変位値を0に補正する。
【0077】次に、接触子30が金型Wの垂直面WVに
接触した状態で、ヘッド21が下降(−Z方向)し、接
触子30による変位値が大きく変化する点(図9(a)
中D点)を計測開始点と設定し、またこの位置における
三次元座標値を計測する。この変位値が大きく変化する
点は垂直面WVの最下端である。
【0078】次に、Y軸テーブル9及びX軸テーブル1
6を移動させずに、ヘッド21のみを上昇移動させ、設
定されたピッチ毎に垂直面用プローブ26を垂直な一直
線状に移動させて、計測を行う。計測される値は、各ピ
ッチ毎の三次元座標値とZ軸に対するX軸方向の変位量
であり、この変位量は0に補正された前記停止位置(C
点)に対する垂直面WVの垂直な一直線上の直線度の値
とされ、計測が行われる。そして、垂直面プローブ26
の接触子30が垂直面WVの上端縁を越え、フィーラ2
7が略垂直状態から傾斜状態となった点(図9(a)中
E点)で計測が終了となる。
【0079】計測された値は、数値及び図形として図9
(b)に示すようにディスプレイ表示され、またこれら
測定結果が記憶される。
【0080】計測後は、ヘッド21が上昇移動を行い、
垂直面用プローブ26を金型Wから上昇させる(図9
(a)中F点)。
【0081】次に、金型Wの水平面WHより上方に位置
(図10(a)中F点)する垂直面用プローブ26は、
基端に配設されている図示しない回転駆動機構により1
80°水平回転し、接触子30の接触面29を逆方向、
すなわち本実施の形態では−X方向に向ける。このと
き、このプローブ26のフィーラ27は本体28に対し
て傾斜していることから、接触子30はこの回転で図中
G点に移動する。
【0082】次に、ヘッド21が再び下降して、プロー
ブ26の接触子30を、スリットSの対向する垂直面W
Vの略中間で、金型Wの水平面WHよりやや下となる位
置のスリットS内に挿入させ停止する(図10(a)中
H点)。
【0083】次に、垂直面用プローブ26の接触子30
を金型Wの前記一方の垂直面WVaと対向する他方の垂
直面WVbに当接状態となるようにX軸テーブル16を
−X方向に移動させる。
【0084】次に、X軸テーブル16が移動し、垂直面
用プローブ26の接触子30を、金型Wの他方の垂直面
WVbに当接させるとともに、このフィーラ27が略垂
直となりプローブ本体28と略真直となる位置まで−X
方向に移動させ、レンジ表示が略0を指し示す位置にて
停止させる(図10(a)中I点)。
【0085】このときのフィーラ27は、基部の軸支部
分を中心として、垂直面WVb方向に押圧付勢された状
態となっている。また、このときの停止した位置(I
点)の三次元座標値を計測するとともに、プローブ26
の変位値を0に補正する。
【0086】次に、接触子30が金型Wの垂直面WVb
に接触した状態で、ヘッド21が下降して、フィーラ2
7による変位値が大きく変化する点(図10(a)中J
点)を計測開始点と設定し、またこの位置における三次
元座標値を計測する。この変位値が大きく変化する点は
垂直面WVbの最下端である。
【0087】次に、Y軸テーブル9及びX軸テーブル1
6を移動させずに、ヘッド21のみを上昇移動させ、設
定されたピッチ毎に垂直面用プローブ26を垂直な一直
線状に移動させて、計測を行う。
【0088】計測される値は、各ピッチ毎の三次元座標
軸とZ軸に対するX軸方向の変位量であり、この変位量
は0に補正された前記停止位置(I点)に対する金型W
の垂直面WVbの垂直な一直線上の直線度の値とされ、
計測が行われる。そして、垂直面プローブ26の接触子
30が垂直面WVの上端縁を越え、フィーラ27が略垂
直状態から傾斜状態となった点(図10(a)中K点)
で計測が終了となる。
【0089】計測された値は、数値及び図形として図1
0(b)に示すようにディスプレイ表示され、またこれ
ら測定結果が記憶される。
【0090】計測後は、ヘッド21が上昇移動を行い、
垂直面用プローブ26を金型Wから上昇させる(図10
(a)中L点)。
【0091】(b)垂直面WVにおける水平方向の直線
度の測定(図11参照) 次に、手動操作又は自動(モータ10,17による)駆
動で、Y軸テーブル9及びX軸テーブル16を移動さ
せ、垂直面用プローブ26を金型WのスリットSの上方
に位置させる。この移動位置は、前記非接触センサ50
で得られた中心位置Aである。次に、ヘッド21を手動
又はモータ22による駆動にて下(−Z)方向に移動さ
せ、垂直面用プローブ26の接触子30をスリットS内
の所望の測定深さに挿入する(図11(a)中B点)。
なお、接触子30の接触面29の向きは、前述した垂直
面WVにおける垂直方向の直線度の測定時の初期の状
態、すなわちスリットSの一方の垂直面WVa側(+X
方向)に向くように設定される。
【0092】次に、この垂直面用プローブ26の接触子
30の接触面29の方向と、このプローブ26による測
定距離、プローブの移動方向、及び測定ピッチ幅を設定
する。この設定は、キーボードなどの入力手段にて行わ
れる。なお、この実施の形態の場合、プローブ26の移
動方向は、ベッド2Aに対する−Y方向とされる。
【0093】次に、X軸テーブル16が移動し、垂直面
用プローブ26の接触子30を、金型Wの垂直面WVに
当接させるとともに、このフィーラ27が略垂直となり
プローブ本体28と略真直となる位置まで+X方向に移
動させ、レンジ表示が略0を指し示す位置にて停止さ
せ、この点を起点とする(図11(a)中C点)。
【0094】このときのフィーラ27は、基部27aの
軸支部分を中心として、垂直面WV方向に押圧付勢され
る。また、このときの停止した位置(C点)の三次元座
標値を計測するとともに、プローブ26の変位値を0に
補正する。
【0095】次に、接触子30が金型Wの垂直面WVに
接触した状態で、ヘッド21及びX軸テーブル16を移
動させずに、Y軸テーブル9のみを移動させ、設定され
たピッチ毎に垂直面用プローブ26を平行で真直な一直
線状に−Y方向に移動させて、計測を行う。
【0096】計測される値は、各ピッチ毎の三次元座標
値とY軸に対するX軸方向の変位量であり、この変位量
は0に補正された起点(C点)に対する金型Wの垂直面
WVの水平な一直線上の直線度の値とされ、計測が行わ
れる。そして、垂直面用プローブ26の接触子30が設
定された測定距離に達した時点(図11(b)中D点)
で、計測が終了となる。
【0097】計測された値は、数値及び図形として図1
1(c)に示すようにディスプレイ表示され、またこれ
ら測定結果が記憶される。
【0098】計測後は、X軸テーブル16が−X方向に
移動を行い、垂直面用プローブ26を金型Wの垂直面W
Vから離脱させ(図11(b)中E点)、また、ヘッド
21が上昇移動してスリットS内から上昇させる。
【0099】(4)各計測値の補正 次に、前述した(2),(3)(a),(3)(b)の
手順により得られた各直線度の測定値を、前記(1)の
手順により得られた補正値にて補正が行われ、ベッド2
Aに対して固定されている金型Wの固定状態の誤差を除
いた実際の金型Wの各面における各直線度を算出する。
【0100】そして、ディスプレイ画面上に、その形状
を表示し、または数値にて表示し、三次元形状の計測結
果が得られる。
【0101】従ってこのように構成された三次元測定方
法及びその装置1では、微小な隙間であるスリットSが
形成されている被測定物としての金型Wの形状を測定す
る際に、プローブ26,31が配設されるヘッド21、
ヘッド21が設けられるX軸テーブル16、X軸テーブ
ル16が設けられるY軸テーブル9の各々が、ベッド2
Aに対して、個別に直線移動するように、すなわちプロ
ーブ26,31にて計測が行われる際には、一次元的に
プローブ26,31を直線移動させて計測するので、こ
のプローブ26,31を移動させる1つの駆動部分以外
の影響は受けず、このプローブ26,31の精度を保ち
ながら計測が行えるので、正確な結果を得ることができ
る。
【0102】また、各駆動部分を同時に駆動させること
がないことから、製作組立時やメンテナンス時の調整が
各部において精度を保つよう調整すればよいので、作業
が簡単になり、構成として簡素であることから、装置全
体として廉価に製作が行える。
【0103】さらに、従来の測定方法と異なって計測す
る面(WH,WV)の任意の一直線を連続して計測する
ため、プローブ移動時の誤差が発生せず、また、基準と
なる測定対象の水平面WHの水平度を計測し、補正して
被測定物Wの形状を算出するので、より信頼性の高い測
定結果を得ることができる。
【0104】また、垂直面用プローブ26のフィーラ2
7の先端部30の形状を、従来に比べて接触する面29
のみが凸球面形状とされるとともに、接触時に大きな衝
撃の加わらない計測方法であることから小型な形状とで
きるので、微小な隙間である押出成形用の金型Wのスリ
ットSなどに対しても十分に対応でき、これにより、こ
のスリットS内の面形状を計測することが可能となり、
また接触による計測であることから計測値の信頼性が向
上する。
【0105】なお、上述した実施の形態では、被測定物
である金型WのY軸テーブル9への固定状態を、スリッ
トSの長手方向をY軸方向、幅方向をX軸方向とし、こ
の状態のスリットSの各面の測定手順について述べた
が、スリットSの長手方向及び幅方向は、この状態に限
ることがなく、長手方向をX軸方向、幅方向をY軸方向
とした場合、その水平面,垂直面の測定手順において、
Y軸テーブル9及びX軸テーブル16の移動方向など
は、このスリットSに応じて変更される。
【0106】また、金型Wなどの被測定物をより厳密な
三次元形状で求める場合は、上述した手順をあらゆる方
向にて行うことで得ることが可能である。
【0107】また、上記実施の形態で説明した非接触セ
ンサ50は、スリットS等の凹部のエッジ位置及び中心
位置を検出する構成について説明したが、この非接触セ
ンサ50は、他に凸部を測定する構成とすることもでき
る。例えば、図14(a),(b)の概要図に示すよう
に、被測定物Wの凸部Wpのエッジ及び中心位置を同様
に検出することができる。即ち、同図(a)に示すよう
にこの凸部Wpの両側では、それぞれ凸部Wpに対して
外側から内側にかけて非接触センサ50を移動させ、あ
るいは同図(b)に示すように、凸部Wpに対して内側
から外側にかけて非接触センサ50を移動させることに
より、いずれにおいても誤差が発生しても発生箇所が中
心位置の対称位置であるから、この中心位置を正確に求
めることができるようになる。
【0108】上記非接触センサ50が設けられた中心位
置検出装置は、三次元測定装置1に適用するに限らず、
単独でスリットや凸部の中心位置を検出したり、他の加
工装置等に組み込み加工治具の移動位置を求める構成と
することができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明による中心位
置検出方法及びその装置によれば、被測定物のスリット
等の凹部は、非接触センサがこの凹部を横ぎるように移
動し、両エッジ位置を検出する。この両エッジ位置は、
凹部の外部位置から内部位置方向に向けて検出されるた
め、誤差が生じてもいずれも凹部の中心位置に対し対称
位置に現れることとなり、誤差同士が互いにこの誤差を
打ち消し合うため、この誤差を含めた値の中間値を算出
するだけでスリットの中心位置を正確に求めることがで
きるようになり、簡単な構成で高精度にスリットの中心
位置を検出することができるようになる。上記非接触セ
ンサは、被測定物の凹部の内部位置から外部位置方向に
向けて検出する構成としたり、凸部を検出する場合に
も、同様に高精度な中心位置の検出が行うことができ
る。
【0110】また、被測定物の凹部が微小なスリットで
ある場合には、このスリットの中心位置を正確に求める
ことができるので、このスリット面の状態を接触プロー
ブで測定する場合には、スリットに対する接触プローブ
の挿入位置を正確化できるため、接触プローブの破損等
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中心位置検出装置が適用される装置の
一実施の形態を示す概略斜視図
【図2】同実施の形態によるY軸テーブルの側断面図
【図3】同実施の形態によるX軸テーブル及びヘッドの
正面図
【図4】同実施の形態による垂直面用プローブ、水平面
用プローブ、非接触センサの正面図
【図5】(a)同実施の形態による垂直面用プローブの
先端形状を示す側面図 (b)同正面図
【図6】(a)本発明の装置で計測される被測定物(金
型)の概略斜視図 (b)同側断面図
【図7】(a)本発明の装置による被測定物の水平面の
水平度の測定手順を示す概略側断面図 (b)同表示画面の図
【図8】(a)同装置による被測定物の水平面の直線度
の測定手順を示す概略側断面図
【図9】(a)同装置による被測定物のスリットにおけ
る垂直面の垂直方向の直線度の測定手順を示す概略側断
面図 (b)同表示画面の図
【図10】(a)同装置による被測定物のスリットにお
ける垂直面の垂直方向の直線度の測定手順を示す概略側
断面図 (b)同表示画面の図
【図11】(a)同装置による被測定物のスリットにお
ける垂直面の水平方向の直線度の測定手順を示す概略側
断面図 (b)同平面図 (c)同表示画面の図
【図12】本発明の中心位置検出装置によるスリットの
中心位置検出の一動作例を示す概要図
【図13】本発明の中心位置検出装置によるスリットの
中心位置検出の他の動作例を示す概要図
【図14】(a)本発明の中心位置検出装置による凸部
の中心位置検出の一動作例を示す概要図 (b)本発明の中心位置検出装置による凸部の中心位置
検出の他の動作例を示す概要図
【符号の説明】
1…三次元測定装置 2…基台 2A…ベッド 9…Y軸テーブル 16…X軸テーブル 21…ヘッド 21a…底部 26…垂直面用プローブ 31…水平面用プローブ 50…非接触センサ(エッジ測定手段) W…被測定物(金型) Wp…凸部 S…スリット(凹部) s1,s2…エッジ(エッジ位置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩切 利彦 東京都大田区蒲田本町1−9−3 株式会 社新潟鉄工所エンジニアリングセンター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に形成されたスリット等凹部の
    両エッジ同士間の中心位置を求める中心位置検出方法に
    おいて、 該被測定物の凹部の一方のエッジ外部位置から凹部内部
    方向にエッジ測定手段を移動させて該一方のエッジ位置
    を検出した後、 該被測定物の凹部の他方のエッジ外部位置から凹部内部
    方向にエッジ測定手段を移動させて該他方のエッジ位置
    を検出した後、 これら一方、及び他方のエッジ位置の値の中間値を凹部
    の中心位置として求めることを特徴とする中心位置検出
    方法。
  2. 【請求項2】 被測定物に形成されたスリット等凹部の
    両エッジ同士間の中心位置を求める中心位置検出方法に
    おいて、 該被測定物の凹部内部位置から一方のエッジ外部方向に
    エッジ測定手段を移動させて該一方のエッジ位置を検出
    した後、 該被測定物の凹部内部位置から他方のエッジ外部方向に
    エッジ測定手段を移動させて該他方のエッジ位置を検出
    した後、 これら一方、及び他方のエッジ位置の値の中間値を凹部
    の中心位置として求めることを特徴とする中心位置検出
    方法。
  3. 【請求項3】 前記被測定物には凹部に代えて凸部が形
    成され、前記エッジ測定手段は該凸部の両エッジ位置を
    検出し、両エッジ位置の値の中間値を該凸部の中心位置
    として求める構成とされた請求項1又は請求項2記載の
    中心位置検出方法。
  4. 【請求項4】 凹部あるいは凸部が形成された被測定物
    が載置される基台上のベッドと、 該ベッドに対して水平方向に移動自在であり、被測定物
    の前記凹部あるいは凸部の両エッジ位置を検出する非接
    触センサと、 該非接触センサが検出する両エッジ位置の値の中間値を
    凹部あるいは凸部の中心位置として求める演算部と、を
    具備することを特徴とする中心位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記非接触センサは、前記ベッドに対し
    て水平方向及び上下方向に移動自在なヘッドに設けら
    れ、 該ヘッドには、前記凹部の両エッジ面に接触して該エッ
    ジ面の状態を測定する接触プローブが設けられ、 該接触プローブは、前記演算部で求められた中心位置か
    ら凹部内に挿入される構成である請求項4記載の中心位
    置検出装置。
JP26729795A 1995-10-16 1995-10-16 中心位置検出方法及びその装置 Pending JPH09113254A (ja)

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JP26729795A Pending JPH09113254A (ja) 1995-10-16 1995-10-16 中心位置検出方法及びその装置

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JP (1) JPH09113254A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006126069A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Mitsutoyo Corp 走行装置、形状測定装置

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JP2006126069A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Mitsutoyo Corp 走行装置、形状測定装置

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