JPH0911482A - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッドの製造方法Info
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- JPH0911482A JPH0911482A JP16540795A JP16540795A JPH0911482A JP H0911482 A JPH0911482 A JP H0911482A JP 16540795 A JP16540795 A JP 16540795A JP 16540795 A JP16540795 A JP 16540795A JP H0911482 A JPH0911482 A JP H0911482A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2202/00—Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
- B41J2202/01—Embodiments of or processes related to ink-jet heads
- B41J2202/10—Finger type piezoelectric elements
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧電体の表面に形成された導電層の一部を効
率よく除去することで、高密度に配列した圧電アクチュ
エータに対応した電極を高精度で且つ低コストに形成す
るインクジェットヘッドの製造方法を提示することを目
的とする。 【構成】 圧電体1の表面一面に形成された導電層から
なる電極9を超音波加工機20を用いて独立した複数の
電極に分割する。具体的には、高周波数で振動する超音
波加工チップ14を圧電セラミックス基盤1に接触させ
て高周波数で駆動させることにより、砥粒16を打ち込
み、研削・研磨加工を行なう。結果、圧電側壁7の上端
に位置する表面電極11を除去し、絶縁部を形成し、高
密度に配列した圧電アクチュエータに対応した複数の電
極を形成する。
率よく除去することで、高密度に配列した圧電アクチュ
エータに対応した電極を高精度で且つ低コストに形成す
るインクジェットヘッドの製造方法を提示することを目
的とする。 【構成】 圧電体1の表面一面に形成された導電層から
なる電極9を超音波加工機20を用いて独立した複数の
電極に分割する。具体的には、高周波数で振動する超音
波加工チップ14を圧電セラミックス基盤1に接触させ
て高周波数で駆動させることにより、砥粒16を打ち込
み、研削・研磨加工を行なう。結果、圧電側壁7の上端
に位置する表面電極11を除去し、絶縁部を形成し、高
密度に配列した圧電アクチュエータに対応した複数の電
極を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
の製造方法に関し、さらに詳細には、圧電体に溝を形成
し、前記圧電体の表面に電極を形成する製造工程を有す
るインクジェットヘッドの製造方法に関するものであ
る。
の製造方法に関し、さらに詳細には、圧電体に溝を形成
し、前記圧電体の表面に電極を形成する製造工程を有す
るインクジェットヘッドの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、これまでのインパクト方式の記録
装置にとってかわり、その市場を大きく拡大しつつある
ノンインパクト方式の記録装置の中で、原理が最も単純
で、かつ多階調化やカラー化が容易であるものとして、
インクジェット方式の記録装置が挙げられる。インクジ
ェットプリンタは高速印字、低騒音、高印字品質であ
り、且つ比較的簡易な構成で製造コストが低くできるな
どの利点があることから注目されている。
装置にとってかわり、その市場を大きく拡大しつつある
ノンインパクト方式の記録装置の中で、原理が最も単純
で、かつ多階調化やカラー化が容易であるものとして、
インクジェット方式の記録装置が挙げられる。インクジ
ェットプリンタは高速印字、低騒音、高印字品質であ
り、且つ比較的簡易な構成で製造コストが低くできるな
どの利点があることから注目されている。
【0003】インクジェットプリンタに用いられるイン
クジェットヘッドには複数の方式が提案されており、中
でも記録に使用するインク滴のみを噴射するドロップ・
オン・デマンド型が、噴射効率の良さ、ランニングコス
トの安さなどから急速に普及している。
クジェットヘッドには複数の方式が提案されており、中
でも記録に使用するインク滴のみを噴射するドロップ・
オン・デマンド型が、噴射効率の良さ、ランニングコス
トの安さなどから急速に普及している。
【0004】この種のインクジェットヘッドとしては、
特公昭53−12138号公報に開示されているカイザ
ー型、特公昭61−59914号公報に開示されている
サーマルジェット型、もしくは特開昭63−24705
1号公報、特公平6−6375号公報及び特開平2−1
50355号公報に開示されているせん断モード型等が
ある。
特公昭53−12138号公報に開示されているカイザ
ー型、特公昭61−59914号公報に開示されている
サーマルジェット型、もしくは特開昭63−24705
1号公報、特公平6−6375号公報及び特開平2−1
50355号公報に開示されているせん断モード型等が
ある。
【0005】これらのうち、せん断モード型のインクジ
ェットヘッドはインク室の少なくとも一つの壁を圧電セ
ラミックスで構成し、その壁のせん断モードによる変形
によりインク室の容積を変化させている。そして、その
容積増大時にインク室内にインクを導入するようにし、
容積減少時にインク室内に圧力波を発生させインク滴を
ノズル部から吐出するようにしている。装置に入力され
る印字信号に基づいて、インク室から選択的にインクを
噴射させることにより、所望する文字や画像を形成する
ことが出来る。
ェットヘッドはインク室の少なくとも一つの壁を圧電セ
ラミックスで構成し、その壁のせん断モードによる変形
によりインク室の容積を変化させている。そして、その
容積増大時にインク室内にインクを導入するようにし、
容積減少時にインク室内に圧力波を発生させインク滴を
ノズル部から吐出するようにしている。装置に入力され
る印字信号に基づいて、インク室から選択的にインクを
噴射させることにより、所望する文字や画像を形成する
ことが出来る。
【0006】このような圧電式インクジェットヘッドの
製造方法の一例について、図5及び図6を用いて説明す
る。前記インクジェットヘッドは、圧電体である圧電セ
ラミックス基板51に、ダイシング加工等によって、互
いに平行な溝加工がなされ、インク室52が多数形成さ
れている。尚、図6(a)に示すように、インク室52
を構成する圧電側壁57は上部と下部とで分極方向58
が異なるように形成されており、圧電側壁57の表面に
は電極59が形成されている。また、インク室52の一
方の端には、ノズルプレート53が接続され、前記ノズ
ルプレート53にはノズル54が形成されている。更
に、インク室52が形成された圧電セラミックス基板5
1の上部には、インク供給口55を有する上部蓋56に
よって蓋がされており、インク室52はインク供給口5
5を経て図示しないインク貯蔵タンクに接続している。
このような構成によって、インク室52の断面形状は、
圧電側壁57と上部蓋56に囲まれた長方形を呈するこ
とになる。
製造方法の一例について、図5及び図6を用いて説明す
る。前記インクジェットヘッドは、圧電体である圧電セ
ラミックス基板51に、ダイシング加工等によって、互
いに平行な溝加工がなされ、インク室52が多数形成さ
れている。尚、図6(a)に示すように、インク室52
を構成する圧電側壁57は上部と下部とで分極方向58
が異なるように形成されており、圧電側壁57の表面に
は電極59が形成されている。また、インク室52の一
方の端には、ノズルプレート53が接続され、前記ノズ
ルプレート53にはノズル54が形成されている。更
に、インク室52が形成された圧電セラミックス基板5
1の上部には、インク供給口55を有する上部蓋56に
よって蓋がされており、インク室52はインク供給口5
5を経て図示しないインク貯蔵タンクに接続している。
このような構成によって、インク室52の断面形状は、
圧電側壁57と上部蓋56に囲まれた長方形を呈するこ
とになる。
【0007】このような構成を有する従来のインクジェ
ットヘッドは、前記電極59に電圧パルスを印加する
と、図6(b)に示すように、圧電側壁57が内側へせ
ん断変形し、インク室52の内部を正圧として、インク
室52の一端に接続されたノズルプレート53上のノズ
ル54からインク液滴が噴射される。
ットヘッドは、前記電極59に電圧パルスを印加する
と、図6(b)に示すように、圧電側壁57が内側へせ
ん断変形し、インク室52の内部を正圧として、インク
室52の一端に接続されたノズルプレート53上のノズ
ル54からインク液滴が噴射される。
【0008】電極59への電圧パルスの印加を断ち切る
と、圧電側壁57が、図6(a)に示す状態に復帰し、
その際の負圧にてインク室52にインク供給口55をよ
りインクが供給される。
と、圧電側壁57が、図6(a)に示す状態に復帰し、
その際の負圧にてインク室52にインク供給口55をよ
りインクが供給される。
【0009】このような構成のインクジェットヘッドに
おいては、インク室52が多数存在すると共に、インク
液滴を各々のインク室先端のノズル54から選択的に噴
射する必要がある。このため、各インク室52の圧電側
壁57の表面に形成する電極59は互いに電気的に独立
している必要がある。
おいては、インク室52が多数存在すると共に、インク
液滴を各々のインク室先端のノズル54から選択的に噴
射する必要がある。このため、各インク室52の圧電側
壁57の表面に形成する電極59は互いに電気的に独立
している必要がある。
【0010】電極59を形成するための方法としては、
真空蒸着、スパッタリング、或いはメッキ等の金属薄膜
形成手段を用いるのが一般的である。しかしながら、上
述のような手段によって、電気的に独立な電極を、効率
良く且つ安定的に形成するのは困難である。そこで、一
旦上述のような手段によって、圧電体の全表面に対して
電極を形成し、しかる後に電極の一部を除去することに
より、電気的に不連続な箇所を形成する方法が考えられ
ていた。
真空蒸着、スパッタリング、或いはメッキ等の金属薄膜
形成手段を用いるのが一般的である。しかしながら、上
述のような手段によって、電気的に独立な電極を、効率
良く且つ安定的に形成するのは困難である。そこで、一
旦上述のような手段によって、圧電体の全表面に対して
電極を形成し、しかる後に電極の一部を除去することに
より、電気的に不連続な箇所を形成する方法が考えられ
ていた。
【0011】ここで、このような工程を含んだ従来のイ
ンクジェットヘッドの製造方法として、特開平6−64
177号公報に示される方法が知られている。
ンクジェットヘッドの製造方法として、特開平6−64
177号公報に示される方法が知られている。
【0012】この製造方法によれば、図7に示されるよ
うに、電極の形成が不要な部分に対して、予めレジスト
膜60を塗布した後、電極59を前述のような金属薄膜
形成手段で形成する。しかる後に溶剤内に浸積させるリ
フトオフ法によってレジスト膜60を除去することで、
レジスト膜60の表面に形成された電極を化学的に除去
するものである。
うに、電極の形成が不要な部分に対して、予めレジスト
膜60を塗布した後、電極59を前述のような金属薄膜
形成手段で形成する。しかる後に溶剤内に浸積させるリ
フトオフ法によってレジスト膜60を除去することで、
レジスト膜60の表面に形成された電極を化学的に除去
するものである。
【0013】また、その他に電極の除去には単純な機械
加工による研削や研磨がよく用いられていた。
加工による研削や研磨がよく用いられていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインクジェットヘッドの製造方法においては、下記
のような問題点がある。
来のインクジェットヘッドの製造方法においては、下記
のような問題点がある。
【0015】即ち、上述したような従来の製造方法で
は、圧電体の所定の位置に、レジスト膜を塗布などの方
法で事前に形成させておく必要があった。さらに、上記
のようなリフトオフ法の工程を製造ライン上に組み込む
ことにより、ライン生産の流れを阻害すると共に、製造
ラインの構成も複雑となっていた。
は、圧電体の所定の位置に、レジスト膜を塗布などの方
法で事前に形成させておく必要があった。さらに、上記
のようなリフトオフ法の工程を製造ライン上に組み込む
ことにより、ライン生産の流れを阻害すると共に、製造
ラインの構成も複雑となっていた。
【0016】さらに図8に示すように、圧電体が、異な
る分極方向を有する2枚の圧電体を接着剤で接着して構
成されているような場合、予め接着された接着部61
に、リフトオフ法において用いられる溶剤が浸透し、接
着部61の強度を低下させていた。そして、最悪の場
合、接着部61においてインクジェットヘッドが破壊す
る虞があった。
る分極方向を有する2枚の圧電体を接着剤で接着して構
成されているような場合、予め接着された接着部61
に、リフトオフ法において用いられる溶剤が浸透し、接
着部61の強度を低下させていた。そして、最悪の場
合、接着部61においてインクジェットヘッドが破壊す
る虞があった。
【0017】また、単純な機械的研削や研磨では圧電体
に過剰な力を与え易く、圧電体に加工歪みによるワレや
クラック、若しくは変形を発生させていた。そのため、
歩留まりが悪く、コストアップを招いていた。
に過剰な力を与え易く、圧電体に加工歪みによるワレや
クラック、若しくは変形を発生させていた。そのため、
歩留まりが悪く、コストアップを招いていた。
【0018】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、圧電体の表面に形成された電極
の一部を、ライン生産の生産性を損なうことなく、効率
よく除去することで、生産性の高いインクジェットヘッ
ドの製造方法を提示することを目的とする。
になされたものであり、圧電体の表面に形成された電極
の一部を、ライン生産の生産性を損なうことなく、効率
よく除去することで、生産性の高いインクジェットヘッ
ドの製造方法を提示することを目的とする。
【0019】さらに、その加工工程において圧電体に無
理な応力をかけて破損を招くことなく、また、2枚以上
の圧電体が予め接着剤で接着されているような場合にお
いても、接着部に対して影響を与えない電極除去を行う
ことで、圧電体の接着部の強度を損なわないような、歩
留まりのよいインクジェットヘッドの製造方法を提示す
ることを目的とする。
理な応力をかけて破損を招くことなく、また、2枚以上
の圧電体が予め接着剤で接着されているような場合にお
いても、接着部に対して影響を与えない電極除去を行う
ことで、圧電体の接着部の強度を損なわないような、歩
留まりのよいインクジェットヘッドの製造方法を提示す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、インク
が充填されたインク液室と、前記インク液室を構成し、
且つ分極された圧電部で少なくとも一部が構成された側
壁と、前記圧電部に分極方向と略直交する駆動電界を発
生するために前記側壁に形成された駆動電極とを備えた
アクチュエータを有し、前記駆動電極より印加される電
界を受けて、圧電厚みすべり効果により前記側壁が変形
し、前記インク液室内のインクに圧力を与えてインクを
噴射するインクジェットヘッドを製造する方法であっ
て、少なくとも一部が厚み方向に分極された圧電材料か
らなる圧電体プレートに、厚み方向を深さとする溝部を
形成する第1の工程と、少なくとも前記溝部が形成され
た側の表面全体に導電性膜を形成する第2の工程と、前
記側壁の上端部に形成された導電性膜を超音波砥粒加工
により除去し、前記導電性膜を溝部毎に独立した電極に
分割する第3の工程と前記溝部の開口部を覆うように、
前記圧電体プレートの上層にカバープレートを接着する
第4の工程とを有する。
に本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、インク
が充填されたインク液室と、前記インク液室を構成し、
且つ分極された圧電部で少なくとも一部が構成された側
壁と、前記圧電部に分極方向と略直交する駆動電界を発
生するために前記側壁に形成された駆動電極とを備えた
アクチュエータを有し、前記駆動電極より印加される電
界を受けて、圧電厚みすべり効果により前記側壁が変形
し、前記インク液室内のインクに圧力を与えてインクを
噴射するインクジェットヘッドを製造する方法であっ
て、少なくとも一部が厚み方向に分極された圧電材料か
らなる圧電体プレートに、厚み方向を深さとする溝部を
形成する第1の工程と、少なくとも前記溝部が形成され
た側の表面全体に導電性膜を形成する第2の工程と、前
記側壁の上端部に形成された導電性膜を超音波砥粒加工
により除去し、前記導電性膜を溝部毎に独立した電極に
分割する第3の工程と前記溝部の開口部を覆うように、
前記圧電体プレートの上層にカバープレートを接着する
第4の工程とを有する。
【0021】尚、前記圧電体プレートは、厚み方向に分
極され、且つ互いに相反する分極方向を有する圧電材料
からなる少なくとも2枚のシートを重ねて一体化した積
層体であり、前記第1の工程において、積層方向を深さ
とし、下層に位置するシートにまでおよぶ溝部が形成さ
れるものでもよい。
極され、且つ互いに相反する分極方向を有する圧電材料
からなる少なくとも2枚のシートを重ねて一体化した積
層体であり、前記第1の工程において、積層方向を深さ
とし、下層に位置するシートにまでおよぶ溝部が形成さ
れるものでもよい。
【0022】尚、前記超音波砥粒加工は、砥粒として炭
化珪素、窒化崩素、又はアルミナ、あるいはそれらの混
合物を用いるものでもよい。
化珪素、窒化崩素、又はアルミナ、あるいはそれらの混
合物を用いるものでもよい。
【0023】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1に係るイ
ンクジェットヘッドの製造方法によれば、先ず、少なく
とも一部が厚み方向に分極された圧電材料からなる圧電
体プレートに、インク室として厚み方向を深さとする溝
部が形成され、少なくとも前記溝部が形成された側の表
面全体に導電性膜が形成される。そして、前記圧電プレ
ートの表面に形成された導伝性膜の一部を超音波加工に
よって除去することにより、圧電体の表面において電気
的に不連続な箇所を形成し、インク室毎に独立した電極
が寸法精度良く形成される。よって、加工工程数を少な
く、且つ簡易な設備で加工することが出来、ライン生産
の生産性を損なうことない。また、この加工の際には、
リフトオフ法のように溶剤を用いたりしないため、接着
部の強度に悪影響を及ぼさない。
ンクジェットヘッドの製造方法によれば、先ず、少なく
とも一部が厚み方向に分極された圧電材料からなる圧電
体プレートに、インク室として厚み方向を深さとする溝
部が形成され、少なくとも前記溝部が形成された側の表
面全体に導電性膜が形成される。そして、前記圧電プレ
ートの表面に形成された導伝性膜の一部を超音波加工に
よって除去することにより、圧電体の表面において電気
的に不連続な箇所を形成し、インク室毎に独立した電極
が寸法精度良く形成される。よって、加工工程数を少な
く、且つ簡易な設備で加工することが出来、ライン生産
の生産性を損なうことない。また、この加工の際には、
リフトオフ法のように溶剤を用いたりしないため、接着
部の強度に悪影響を及ぼさない。
【0024】また、圧電体プレートの上層にはカバープ
レートが接着されるが、超音波加工がなされた接合面は
滑らかな表面に加工されるため、前記カバープレートと
確実に密着し、各々のインク室は互いに充分な気密性が
備えられる。
レートが接着されるが、超音波加工がなされた接合面は
滑らかな表面に加工されるため、前記カバープレートと
確実に密着し、各々のインク室は互いに充分な気密性が
備えられる。
【0025】また、超音波砥粒加工は、工具先端の形状
を代えるだけで自由な加工を容易に施すことができる。
よって、あらゆる形状の電極パターンを形成可能とな
る。更に、超音波砥粒加工は被加工物に大きな加工歪み
を与えないため、製造時にアクチュエータ部を折損させ
ることはない。
を代えるだけで自由な加工を容易に施すことができる。
よって、あらゆる形状の電極パターンを形成可能とな
る。更に、超音波砥粒加工は被加工物に大きな加工歪み
を与えないため、製造時にアクチュエータ部を折損させ
ることはない。
【0026】請求項2に係るインクジェットヘッドの製
造方法によれば、前記圧電体プレートが、少なくとも2
個の圧電シートを接着して形成されており、上部と下部
とで異なる分極特性を有する側壁を備えたアクチュエー
タが容易に形成される。また、この側壁を備えたアクチ
ュエータは変形効率がよくなる。
造方法によれば、前記圧電体プレートが、少なくとも2
個の圧電シートを接着して形成されており、上部と下部
とで異なる分極特性を有する側壁を備えたアクチュエー
タが容易に形成される。また、この側壁を備えたアクチ
ュエータは変形効率がよくなる。
【0027】請求項3に係るインクジェットヘッドの製
造方法においては、扱いの容易な炭化珪素、窒化崩素、
又はアルミナ、あるいはそれらの混合物を砥粒として用
いる。
造方法においては、扱いの容易な炭化珪素、窒化崩素、
又はアルミナ、あるいはそれらの混合物を砥粒として用
いる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
参照して詳細に説明する。
【0029】最初に、図1及び図2を参照して、本発明
のインクジェットヘッドの構成ならびに製造方法の一例
を説明する。
のインクジェットヘッドの構成ならびに製造方法の一例
を説明する。
【0030】PZT系(チタン酸ジルコン酸鉛)の圧電
体である圧電セラミックス基板1には、互いに平行に配
列されたインク室2が多数溝加工により形成されてい
る。インク室2の一方の端には、ノズルプレート3が接
続されている。ノズルプレート3には、各々のインク室
2に対応して、インク滴を吐出するためのノズル4が形
成されている。また、インク室2が形成された圧電セラ
ミックス基板1の上部は、各インク室2に適宜インクを
供給するインク供給口5を有する上部蓋6によって蓋を
されている。インク室2は、インク供給口5を経て、図
示しないインク貯蔵タンクに接続している。
体である圧電セラミックス基板1には、互いに平行に配
列されたインク室2が多数溝加工により形成されてい
る。インク室2の一方の端には、ノズルプレート3が接
続されている。ノズルプレート3には、各々のインク室
2に対応して、インク滴を吐出するためのノズル4が形
成されている。また、インク室2が形成された圧電セラ
ミックス基板1の上部は、各インク室2に適宜インクを
供給するインク供給口5を有する上部蓋6によって蓋を
されている。インク室2は、インク供給口5を経て、図
示しないインク貯蔵タンクに接続している。
【0031】このような構成によって、インク室2の断
面形状は、圧電側壁7と上部蓋6に囲まれた長方形を呈
することになる。また、圧電セラミックス基板1は、予
め分極方向が異なる2枚の基板を接着剤で接着してあ
る。従って、圧電側壁7は接着部10を介して分極方向
8が異なる2個の圧電側壁により形成されている。ま
た、各圧電側壁7の両側面及び溝部の底面には複数の電
極9が形成されている。
面形状は、圧電側壁7と上部蓋6に囲まれた長方形を呈
することになる。また、圧電セラミックス基板1は、予
め分極方向が異なる2枚の基板を接着剤で接着してあ
る。従って、圧電側壁7は接着部10を介して分極方向
8が異なる2個の圧電側壁により形成されている。ま
た、各圧電側壁7の両側面及び溝部の底面には複数の電
極9が形成されている。
【0032】上述の構成は、以下の製造方法によって形
成される。
成される。
【0033】厚み方向に分極された2枚の圧電セラミッ
クス基板1を、その分極方向が互いに相反するように積
層し、接着剤で接着した後、所定の厚みを有するダイヤ
モンドブレードを使用してダイシング加工を施すことに
より、圧電セラミックス基板1の片面上に一定のピッチ
で溝加工されたインク室2を多数形成する。
クス基板1を、その分極方向が互いに相反するように積
層し、接着剤で接着した後、所定の厚みを有するダイヤ
モンドブレードを使用してダイシング加工を施すことに
より、圧電セラミックス基板1の片面上に一定のピッチ
で溝加工されたインク室2を多数形成する。
【0034】次に、真空蒸着、スパッタリング、或いは
メッキ等の金属薄膜形成手段によって、圧電セラミック
ス基板1の表面全面に電極9を形成する。この際、圧電
側壁7の表面にも電極9が形成される。
メッキ等の金属薄膜形成手段によって、圧電セラミック
ス基板1の表面全面に電極9を形成する。この際、圧電
側壁7の表面にも電極9が形成される。
【0035】次に、電極9のうちインク室2の溝の形成
された側の片面において、圧電側壁7の上端に形成され
た表面電極11に対して超音波加工を施し、前記表面電
極11のみを除去する。
された側の片面において、圧電側壁7の上端に形成され
た表面電極11に対して超音波加工を施し、前記表面電
極11のみを除去する。
【0036】一般に超音波砥粒加工を行なう超音波加工
機は、振動子部、加圧機構、超音波発振器、砥粒循環シ
ステムなどから構成されている。図3に本実施例の超音
波加工機20の概要を示す。振動子部は、発振器からの
高周波電力を受けて振動する振動子と、振動子に発生し
た振動振幅を拡大するコーン及び超音波加工ホーン13
からなり、超音波加工ホーン13端には加工内容に見合
った形状を有する超音波加工チップ14が接続されてい
る。超音波砥粒加工は、振動系に組み込まれたこの超音
波加工チップ14により、水に懸濁した遊離砥粒を被加
工物に打ち込み、衝撃破砕する加工法である。そして、
超音波加工チップ14の輪郭形状がそのまま被加工物に
転写加工される。
機は、振動子部、加圧機構、超音波発振器、砥粒循環シ
ステムなどから構成されている。図3に本実施例の超音
波加工機20の概要を示す。振動子部は、発振器からの
高周波電力を受けて振動する振動子と、振動子に発生し
た振動振幅を拡大するコーン及び超音波加工ホーン13
からなり、超音波加工ホーン13端には加工内容に見合
った形状を有する超音波加工チップ14が接続されてい
る。超音波砥粒加工は、振動系に組み込まれたこの超音
波加工チップ14により、水に懸濁した遊離砥粒を被加
工物に打ち込み、衝撃破砕する加工法である。そして、
超音波加工チップ14の輪郭形状がそのまま被加工物に
転写加工される。
【0037】以下、図1及び図3を参照して、本発明の
インクジェットヘッドの製造方法における電極除去の一
例を詳述する。
インクジェットヘッドの製造方法における電極除去の一
例を詳述する。
【0038】被加工物である圧電セラミックス基板1
は、図に示すようにテーブル12に装着され、超音波加
工ホーン13の下方に配置されている。本実施例の超音
波加工ホーン13の先端には、平板状のブレード形状を
有する超音波加工チップ14が接続されている。超音波
加工ホーン13には、20kHz程度の高周波を発振す
る超音波発振器15が接続されている。
は、図に示すようにテーブル12に装着され、超音波加
工ホーン13の下方に配置されている。本実施例の超音
波加工ホーン13の先端には、平板状のブレード形状を
有する超音波加工チップ14が接続されている。超音波
加工ホーン13には、20kHz程度の高周波を発振す
る超音波発振器15が接続されている。
【0039】圧電セラミックス基板1に超音波加工ホー
ン13を接触させ、所定の荷重(数百g程度の荷重)を
付加した後、超音波発振器15によって超音波加工ホー
ン13を振動させる。この振動は超音波加工チップ14
を介して、被加工物である圧電セラミックス基板1に伝
達される。この時、加工部に対して、10μm程度の粒
径のアルミナセラミックスなどからなる砥粒16と水を
混合したものを供給させながら、周波数で超音波加工ホ
ーン13を駆動する。その結果、超音波加工チップ14
が砥粒16を衝撃して、その衝撃エネルギーによって加
工部の表面電極11を除去する。
ン13を接触させ、所定の荷重(数百g程度の荷重)を
付加した後、超音波発振器15によって超音波加工ホー
ン13を振動させる。この振動は超音波加工チップ14
を介して、被加工物である圧電セラミックス基板1に伝
達される。この時、加工部に対して、10μm程度の粒
径のアルミナセラミックスなどからなる砥粒16と水を
混合したものを供給させながら、周波数で超音波加工ホ
ーン13を駆動する。その結果、超音波加工チップ14
が砥粒16を衝撃して、その衝撃エネルギーによって加
工部の表面電極11を除去する。
【0040】以上の加工により、電極9のうち、超音波
加工チップ14と接触している表面電極11のみが圧電
セラミックス基板1の表面より除去され、圧電セラミッ
クス基板1上の電極9に絶縁部を形成することができ
る。
加工チップ14と接触している表面電極11のみが圧電
セラミックス基板1の表面より除去され、圧電セラミッ
クス基板1上の電極9に絶縁部を形成することができ
る。
【0041】超音波砥粒加工は、工具の回転や工具・被
加工物間の大きな相対運動を必要としない加工方法であ
り、次のような特徴を有している。(1)加工部は砥粒
により研磨されるので、滑らかな加工面を有する寸法精
度のよいアクチュエータ部を形成できる。(2)超音波
砥粒加工は、工具先端の形状を代えるだけで自由な加工
を容易に施すことができる。よって、あらゆる形状の電
極パターンを形成可能とする。尚、本実施例のように複
数の圧電側壁7の上部を同時に加工出来るように広域に
広がった平板状の刃先を超音波加工ホーン13先端に備
えさせれば、加工に係る工数を低減させることも可能と
なる。(3)超音波砥粒加工は被加工物に大きな加工歪
みを与えないため、製造時に圧電セラミックス基板1に
ワレやクラック等の折損や歪みを発生させることはな
い。よって、工具形状さえ許せば、超音波砥粒加工は、
高密度、高精度の加工を行なうことができる。
加工物間の大きな相対運動を必要としない加工方法であ
り、次のような特徴を有している。(1)加工部は砥粒
により研磨されるので、滑らかな加工面を有する寸法精
度のよいアクチュエータ部を形成できる。(2)超音波
砥粒加工は、工具先端の形状を代えるだけで自由な加工
を容易に施すことができる。よって、あらゆる形状の電
極パターンを形成可能とする。尚、本実施例のように複
数の圧電側壁7の上部を同時に加工出来るように広域に
広がった平板状の刃先を超音波加工ホーン13先端に備
えさせれば、加工に係る工数を低減させることも可能と
なる。(3)超音波砥粒加工は被加工物に大きな加工歪
みを与えないため、製造時に圧電セラミックス基板1に
ワレやクラック等の折損や歪みを発生させることはな
い。よって、工具形状さえ許せば、超音波砥粒加工は、
高密度、高精度の加工を行なうことができる。
【0042】尚、超音波砥粒加工は、上述した実施例に
限定されるものではなく、被加工物の材質や加工形状、
求められる加工精度および加工速度に応じて、種々の加
工環境の変更を加えて実施されるべきものである。例え
ば、加工用の砥粒はアルミナセラミックス以外にも窒化
崩素や炭化硅素、あるいはそれらの混合物を用いても、
同様に加工することができる。一般に、超音波砥粒加工
に用いられる砥粒の粒径は50μmであるが、本実施例
のようにインクジェットヘッドに用いられる高密度圧電
アクチュエータを加工するような場合には、10μm程
度の砥粒を用いて高精度に加工するのが好ましい。但
し、その分粒径の大きいものと比較して加工速度は低下
する。また、振動周波数は十数kHzから20kHz程
度の範囲でよく用いられる。また、被加工物の加工面に
与える加工圧は10〜100g/mm2 が圧電セラミッ
クス上の電極加工には適している。
限定されるものではなく、被加工物の材質や加工形状、
求められる加工精度および加工速度に応じて、種々の加
工環境の変更を加えて実施されるべきものである。例え
ば、加工用の砥粒はアルミナセラミックス以外にも窒化
崩素や炭化硅素、あるいはそれらの混合物を用いても、
同様に加工することができる。一般に、超音波砥粒加工
に用いられる砥粒の粒径は50μmであるが、本実施例
のようにインクジェットヘッドに用いられる高密度圧電
アクチュエータを加工するような場合には、10μm程
度の砥粒を用いて高精度に加工するのが好ましい。但
し、その分粒径の大きいものと比較して加工速度は低下
する。また、振動周波数は十数kHzから20kHz程
度の範囲でよく用いられる。また、被加工物の加工面に
与える加工圧は10〜100g/mm2 が圧電セラミッ
クス上の電極加工には適している。
【0043】以上のようにして電極9の分離がなされた
圧電セラミックス基盤の上面には、インク室2の溝の開
口部を塞ぐように、インク供給口5が形成された樹脂製
の上部蓋6が接着される。このようにしてインクジェッ
トヘッドが作成される。尚、超音波加工がなされた接合
面は滑らかな表面に加工されるため、前記上部蓋6と確
実に密着し、各々のインク室2は互いに充分な気密性が
備えられている。
圧電セラミックス基盤の上面には、インク室2の溝の開
口部を塞ぐように、インク供給口5が形成された樹脂製
の上部蓋6が接着される。このようにしてインクジェッ
トヘッドが作成される。尚、超音波加工がなされた接合
面は滑らかな表面に加工されるため、前記上部蓋6と確
実に密着し、各々のインク室2は互いに充分な気密性が
備えられている。
【0044】次に、図4に示す圧電式インクジェットヘ
ッドの一部の断面図を用いて、該インクジェットヘッド
のインク噴射の動作を説明する。
ッドの一部の断面図を用いて、該インクジェットヘッド
のインク噴射の動作を説明する。
【0045】インクジェットヘッドにおいて、与えられ
た印字データに従って、例えばインク室2bが選択され
ると、金属電極9a,9cに正の駆動電圧が印加され、
金属電極9b及びその他のインク室に対応する金属電極
は接地される。これにより圧電側壁7aには図中右方向
へ向かう駆動電界が、側壁7bには図中左方向へ向かう
駆動電界が発生する。このとき各々の駆動電界方向と圧
電セラミックスプレートの分極方向8とが直交している
ため、側壁7a及び7bは圧電厚みすべり効果によっ
て、圧電セラミックスプレートの接合部で屈曲するよう
にインク室2bの内部方向に急速に変形する(図4
(b)参照)。
た印字データに従って、例えばインク室2bが選択され
ると、金属電極9a,9cに正の駆動電圧が印加され、
金属電極9b及びその他のインク室に対応する金属電極
は接地される。これにより圧電側壁7aには図中右方向
へ向かう駆動電界が、側壁7bには図中左方向へ向かう
駆動電界が発生する。このとき各々の駆動電界方向と圧
電セラミックスプレートの分極方向8とが直交している
ため、側壁7a及び7bは圧電厚みすべり効果によっ
て、圧電セラミックスプレートの接合部で屈曲するよう
にインク室2bの内部方向に急速に変形する(図4
(b)参照)。
【0046】これらの変形によりインク室2bの容積が
減少してインク室2bのインク圧力が急速に増大し、圧
力波が発生して、インク室2bに連通するノズル(図示
しない)からインク液滴が噴射される。
減少してインク室2bのインク圧力が急速に増大し、圧
力波が発生して、インク室2bに連通するノズル(図示
しない)からインク液滴が噴射される。
【0047】また、駆動電圧の印加を停止すると、側壁
7a及び7bが変形前の位置(図4(a)参照)に戻る
ため、インク室2b内のインク圧力が低下し、インク供
給口5からマニホールドを通してインク室2b内にイン
クが供給される。
7a及び7bが変形前の位置(図4(a)参照)に戻る
ため、インク室2b内のインク圧力が低下し、インク供
給口5からマニホールドを通してインク室2b内にイン
クが供給される。
【0048】但し、上記の動作は基本動作に過ぎず、製
品として具体化される場合には、まず駆動電圧を容積が
増加する方向に印加し、先にインク室2bにインクを供
給させた後に駆動電圧の印加を停止して、側壁7a,7
bを変形前の位置(図4(a)参照)に戻してインク液
滴を噴射させることもある。さらにインク液滴噴射後に
インク室内の圧力波を減衰させるためにキャンセルパル
スと呼ばれる駆動電圧パターンをしかるべき時間の後に
付随させることもある。
品として具体化される場合には、まず駆動電圧を容積が
増加する方向に印加し、先にインク室2bにインクを供
給させた後に駆動電圧の印加を停止して、側壁7a,7
bを変形前の位置(図4(a)参照)に戻してインク液
滴を噴射させることもある。さらにインク液滴噴射後に
インク室内の圧力波を減衰させるためにキャンセルパル
スと呼ばれる駆動電圧パターンをしかるべき時間の後に
付随させることもある。
【0049】このような構成のインクジェットヘッドで
は、隣接する2つのインク室2に連通する2つのノズル
から同時にインク液滴を噴射することができないため、
例えば、左端から奇数番目のインク室2a,2cに連通
するノズルからインク液滴を噴射した後、偶数番目のイ
ンク室2bに連通するノズルからインク液滴を噴射し、
次に再び奇数番目からインク液滴を噴射するというよう
に、インク室2及びノズルを2つのグループに分割して
インク液滴の噴射を行う。さらに、インク室2及びノズ
ルを3つ以上のグループに分割してインク液滴の噴射を
行うこともある。
は、隣接する2つのインク室2に連通する2つのノズル
から同時にインク液滴を噴射することができないため、
例えば、左端から奇数番目のインク室2a,2cに連通
するノズルからインク液滴を噴射した後、偶数番目のイ
ンク室2bに連通するノズルからインク液滴を噴射し、
次に再び奇数番目からインク液滴を噴射するというよう
に、インク室2及びノズルを2つのグループに分割して
インク液滴の噴射を行う。さらに、インク室2及びノズ
ルを3つ以上のグループに分割してインク液滴の噴射を
行うこともある。
【0050】このように、本実施例の圧電式インクジェ
ットプリンタの製造方法においては、上記の通り超音波
砥粒加工により容易に且つ精密にインク室2に対応した
電極9を分割形成する。超音波砥粒加工は、超音波の振
幅や周波数を適切に制御することにより、圧電セラミッ
クス基板1への衝撃の影響を最低限かつ局部的にするこ
とが可能であり、圧電セラミックス基板1の特性に及ぼ
す影響は無視できる。また、前述の接着部10への影響
も無い。
ットプリンタの製造方法においては、上記の通り超音波
砥粒加工により容易に且つ精密にインク室2に対応した
電極9を分割形成する。超音波砥粒加工は、超音波の振
幅や周波数を適切に制御することにより、圧電セラミッ
クス基板1への衝撃の影響を最低限かつ局部的にするこ
とが可能であり、圧電セラミックス基板1の特性に及ぼ
す影響は無視できる。また、前述の接着部10への影響
も無い。
【0051】尚、本発明は、上述した実施例に限定され
るものでなく、その主旨を逸脱しない範囲に於て種々の
変更を加えることが出来る。
るものでなく、その主旨を逸脱しない範囲に於て種々の
変更を加えることが出来る。
【0052】例えば、上記実施例では、圧電セラミック
ス基板1は分極方向が異なる2枚の基板から構成されて
いたが、従来例のような1枚の基板よりなるものでもよ
い。尚、1枚の基板よりなり、且つ一方向の分極特性の
み有する場合には、弾性率の低い素材よりなるシートを
カバープレート6と圧電セラミックス基板1との間にを
接合させる、或は、カバープレート6自体を弾性率の低
い素材に変えて接合させて、側壁7の駆動に追従して変
形可能とし、各インク室2の容積変化が充分なされるよ
うにする必要がある。
ス基板1は分極方向が異なる2枚の基板から構成されて
いたが、従来例のような1枚の基板よりなるものでもよ
い。尚、1枚の基板よりなり、且つ一方向の分極特性の
み有する場合には、弾性率の低い素材よりなるシートを
カバープレート6と圧電セラミックス基板1との間にを
接合させる、或は、カバープレート6自体を弾性率の低
い素材に変えて接合させて、側壁7の駆動に追従して変
形可能とし、各インク室2の容積変化が充分なされるよ
うにする必要がある。
【0053】逆に、圧電セラミックス基板1は3枚以上
の基板を接着して構成したものであってもよい。
の基板を接着して構成したものであってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明のインクジェットヘッドの製造方法によれば、圧電体
の表面に形成された電極の一部に対して、超音波加工を
施すことにより、従来のリフトオフ法のようにレジスト
膜を事前に塗布する必要がなくなる他、ライン生産の生
産性を損なうことなく電極を除去することができる。ま
た、超音波砥粒加工は、工具先端の形状を代えるだけで
自由な加工を容易に施すことができる。よって、あらゆ
る形状の電極パターンを形成する事も可能である。
明のインクジェットヘッドの製造方法によれば、圧電体
の表面に形成された電極の一部に対して、超音波加工を
施すことにより、従来のリフトオフ法のようにレジスト
膜を事前に塗布する必要がなくなる他、ライン生産の生
産性を損なうことなく電極を除去することができる。ま
た、超音波砥粒加工は、工具先端の形状を代えるだけで
自由な加工を容易に施すことができる。よって、あらゆ
る形状の電極パターンを形成する事も可能である。
【0055】更に、超音波砥粒加工は被加工物に大きな
加工歪みを与えないため、製造時にアクチュエータ部を
折損させることはない。2枚以上の圧電体が接着剤で接
着されているような場合には、従来のリフトオフ法を用
いると、溶剤の浸透によって接着部の強度の低下が懸念
されていたが、本発明の製造方法によれば溶剤等を使用
しないため、接着部への影響はない。
加工歪みを与えないため、製造時にアクチュエータ部を
折損させることはない。2枚以上の圧電体が接着剤で接
着されているような場合には、従来のリフトオフ法を用
いると、溶剤の浸透によって接着部の強度の低下が懸念
されていたが、本発明の製造方法によれば溶剤等を使用
しないため、接着部への影響はない。
【0056】また、圧電体プレートの上層にはカバープ
レートが接着されるが、超音波加工がなされた接合面は
滑らかな表面に加工されるため、前記カバープレートと
確実に密着し、各々のインク室は互いに充分な気密性が
備えられる。よって、高精度で且つ高密度に配列された
電極を形成することが可能となり、印字品質及び信頼性
の高い小型のヘッドを提供することが可能となる。
レートが接着されるが、超音波加工がなされた接合面は
滑らかな表面に加工されるため、前記カバープレートと
確実に密着し、各々のインク室は互いに充分な気密性が
備えられる。よって、高精度で且つ高密度に配列された
電極を形成することが可能となり、印字品質及び信頼性
の高い小型のヘッドを提供することが可能となる。
【0057】以上のように本発明は、精度が高く且つ生
産性の高いインクジェットヘッドの製造方法を提供する
ことができるといった産業上著しい効果を奏する。
産性の高いインクジェットヘッドの製造方法を提供する
ことができるといった産業上著しい効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例であるインクジェットヘッド
の製造方法を示す断面図である。
の製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例であるインクジェットヘッド
の部品斜視図である。
の部品斜視図である。
【図3】本発明の一実施例であるインクジェットヘッド
の製造方法を示す概略図である。
の製造方法を示す概略図である。
【図4】前記実施例のインクジェットヘッドの一部を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】従来のインクジェットヘッドを示す斜視図であ
る。
る。
【図6】従来のインクジェットヘッドの一部を示す断面
図である。
図である。
【図7】従来のインクジェットヘッドの製造方法を示す
説明図である。
説明図である。
【図8】従来のインクジェットヘッドの製造方法におけ
る部品断面図である。
る部品断面図である。
1 圧電セラミックス基板 2 インク室 3 ノズルプレート 4 ノズル 7 圧電側壁 9 電極 10 接着部 11 表面電極 13 超音波加工ホーン 14 超音波加工チップ 15 超音波発振器 16 砥粒 20 超音波砥粒加工機
Claims (3)
- 【請求項1】 インクが充填されたインク液室と、前記
インク液室を構成し、且つ分極された圧電部で少なくと
も一部が構成された側壁と、前記圧電部に分極方向と略
直交する駆動電界を発生するために前記側壁に形成され
た駆動電極とを備えたアクチュエータを有し、前記駆動
電極より印加される電界を受けて、圧電厚みすべり効果
により前記側壁が変形し、前記インク液室内のインクに
圧力を与えてインクを噴射するインクジェットヘッドの
製造方法であって、 少なくとも一部が厚み方向に分極された圧電材料からな
る圧電体プレートに、厚み方向を深さとする溝部を形成
する第1の工程と、 少なくとも前記溝部が形成された側の表面全体に導電性
膜を形成する第2の工程と、 前記側壁の上端部に形成された導電性膜を超音波砥粒加
工により除去し、前記導電性膜を溝部毎に独立した電極
に分割する第3の工程と、 前記溝部の開口部を覆うように、前記圧電体プレートの
上層にカバープレートを接着する第4の工程とを有する
ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 前記圧電体プレートは、 厚み方向に分極され、且つ互いに相反する分極方向を有
する圧電材料からなる少なくとも2枚のシートを重ねて
一体化した積層体であり、前記第1の工程において、積
層方向を深さとし、下層に位置するシートにまでおよぶ
溝部が形成されることを特徴とする請求項1記載のイン
クジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 前記超音波砥粒加工は、砥粒として炭化
珪素、窒化崩素、又はアルミナ、あるいはそれらの混合
物を用いることを特徴とする請求項1に記載の積層型圧
電素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16540795A JPH0911482A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16540795A JPH0911482A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0911482A true JPH0911482A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15811830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16540795A Pending JPH0911482A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0911482A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6211606B1 (en) | 1998-02-05 | 2001-04-03 | Nec Corporation | Piezoelectric actuator and method for manufacturing same |
| JP2005219162A (ja) * | 2004-02-05 | 2005-08-18 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | ダイヤモンドの加工方法 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16540795A patent/JPH0911482A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6211606B1 (en) | 1998-02-05 | 2001-04-03 | Nec Corporation | Piezoelectric actuator and method for manufacturing same |
| JP2005219162A (ja) * | 2004-02-05 | 2005-08-18 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | ダイヤモンドの加工方法 |
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