JPH09115533A - 溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板及び溶融炭酸塩型燃料電池 - Google Patents
溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板及び溶融炭酸塩型燃料電池Info
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- JPH09115533A JPH09115533A JP7273781A JP27378195A JPH09115533A JP H09115533 A JPH09115533 A JP H09115533A JP 7273781 A JP7273781 A JP 7273781A JP 27378195 A JP27378195 A JP 27378195A JP H09115533 A JPH09115533 A JP H09115533A
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- Japan
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- electrolyte
- fuel cell
- molten carbonate
- carbonate fuel
- electrolyte plate
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】 電解質保持材料である平均粒径が0.0
5μmから0.3μmの無機酸化物粉末と、強度向上材
料として前記電解質保持材料の平均直径に対して直径
(d)が5倍から30倍、長さ(l)が50μm以下で
且つアスペクト比(l/d)が5から30である無機複
合酸化物繊維とを用いた。 【効果】 ヒートサイクルに対する耐久性は確保しなが
ら、界面抵抗減少により電解質板初期抵抗が低く、また
経時的な抵抗増加も小さくすることができる。
5μmから0.3μmの無機酸化物粉末と、強度向上材
料として前記電解質保持材料の平均直径に対して直径
(d)が5倍から30倍、長さ(l)が50μm以下で
且つアスペクト比(l/d)が5から30である無機複
合酸化物繊維とを用いた。 【効果】 ヒートサイクルに対する耐久性は確保しなが
ら、界面抵抗減少により電解質板初期抵抗が低く、また
経時的な抵抗増加も小さくすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池に係り、
特に溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板及び溶融炭酸塩型
燃料電池に関するものである。
特に溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板及び溶融炭酸塩型
燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板は、ア
ノードとカソードを電気的に絶縁するとともに、イオン
伝導体である溶融炭酸塩電解質を保持し、燃料ガスと酸
化剤ガスを分離する役割を担う。電解質として用いるア
ルカリ金属炭酸塩は電池の組立を行う室温では固体であ
るが、発電時には溶融した状態で用いる。その際の電解
質密度変化に伴い保持体である電解質板に応力が加わ
り、熱サイクルを繰り返すと割れやクラックの原因とな
る。
ノードとカソードを電気的に絶縁するとともに、イオン
伝導体である溶融炭酸塩電解質を保持し、燃料ガスと酸
化剤ガスを分離する役割を担う。電解質として用いるア
ルカリ金属炭酸塩は電池の組立を行う室温では固体であ
るが、発電時には溶融した状態で用いる。その際の電解
質密度変化に伴い保持体である電解質板に応力が加わ
り、熱サイクルを繰り返すと割れやクラックの原因とな
る。
【0003】これに対して特公平2−58743号公報
では繊維径1から6μm、繊維長300から3000μ
mのセラミック長繊維を基板構造体とすることにより耐
ヒートサイクル性を向上させている。また特開昭64−
6378号公報ではチタン酸カリウム繊維を混入させる
ことで電解質板のクラック防止を提案している。
では繊維径1から6μm、繊維長300から3000μ
mのセラミック長繊維を基板構造体とすることにより耐
ヒートサイクル性を向上させている。また特開昭64−
6378号公報ではチタン酸カリウム繊維を混入させる
ことで電解質板のクラック防止を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、補強材を混入
させた上記従来の電解質板表面は、補強材料の大きさが
サブミクロンの電解質保持材料に対して大型となるた
め、その表面ラフネスは大きくなる。よって電池を構成
する積層時に部材間で形成される界面の密着性が低下
し、界面でのイオン伝導抵抗が増加する問題が生じてい
た。
させた上記従来の電解質板表面は、補強材料の大きさが
サブミクロンの電解質保持材料に対して大型となるた
め、その表面ラフネスは大きくなる。よって電池を構成
する積層時に部材間で形成される界面の密着性が低下
し、界面でのイオン伝導抵抗が増加する問題が生じてい
た。
【0005】溶融炭酸塩型燃料電池の構成部材は多孔質
体であり、特に電極の平均細孔は2〜10μmで電解質
板細孔よりも数十倍大きい。よって電極表面ラフネスは
相対的に大きく、電極と電解質板との積層界面には空隙
が存在する。電解質充填量は細孔径によって決定される
毛管力に依存するため、界面の空隙径が大きいと電解質
の存在量が不十分となる。このため電極と電解質板界面
でのイオン伝導抵抗が増加し、電池の内部抵抗が高まる
課題がある。さらに蒸発や腐食層生成反応等で電池中の
電解質量は徐々に減少するが、その際に毛管力の弱い界
面の電解質から選択的に減少する。この影響で長期的に
は電解質板バルクよりも弱い毛管力の電解質板間界面の
抵抗も増加する。つまり電池部材の密着性に起因する界
面抵抗は電池性能劣化の原因となる。
体であり、特に電極の平均細孔は2〜10μmで電解質
板細孔よりも数十倍大きい。よって電極表面ラフネスは
相対的に大きく、電極と電解質板との積層界面には空隙
が存在する。電解質充填量は細孔径によって決定される
毛管力に依存するため、界面の空隙径が大きいと電解質
の存在量が不十分となる。このため電極と電解質板界面
でのイオン伝導抵抗が増加し、電池の内部抵抗が高まる
課題がある。さらに蒸発や腐食層生成反応等で電池中の
電解質量は徐々に減少するが、その際に毛管力の弱い界
面の電解質から選択的に減少する。この影響で長期的に
は電解質板バルクよりも弱い毛管力の電解質板間界面の
抵抗も増加する。つまり電池部材の密着性に起因する界
面抵抗は電池性能劣化の原因となる。
【0006】このような課題から本発明は、ヒートサイ
クルに対して安定である上に、部材間界面抵抗を減少さ
せることにより内部抵抗の小さな溶融炭酸塩燃料電池用
電解質板を提供せんとするものである。
クルに対して安定である上に、部材間界面抵抗を減少さ
せることにより内部抵抗の小さな溶融炭酸塩燃料電池用
電解質板を提供せんとするものである。
【0007】さらに本発明は、従来の電解質板では保持
される電解質量が経時的に減少し、特に部材間界面抵抗
の増加が比較的大きかったことに対し、電解質保持力を
高めることを可能にし、もって界面での抵抗増加が小さ
い溶融炭酸塩燃料電池用電解質板を提供するものであ
る。更に前記電解質板を用いた溶融炭酸塩燃料電池を提
供せんとするものである。
される電解質量が経時的に減少し、特に部材間界面抵抗
の増加が比較的大きかったことに対し、電解質保持力を
高めることを可能にし、もって界面での抵抗増加が小さ
い溶融炭酸塩燃料電池用電解質板を提供するものであ
る。更に前記電解質板を用いた溶融炭酸塩燃料電池を提
供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題に対して、本発
明は、電解質保持材料である平均粒径が0.05μmか
ら0.3μmの無機酸化物粉末と、強度向上材料として
前記電解質保持材料の平均直径に対して直径(d)が5
倍から30倍、長さ(l)が50μm以下で且つアスペ
クト比(l/d)が5から30である無機複合酸化物繊
維とを用いたことを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池用
電解質板である。
明は、電解質保持材料である平均粒径が0.05μmか
ら0.3μmの無機酸化物粉末と、強度向上材料として
前記電解質保持材料の平均直径に対して直径(d)が5
倍から30倍、長さ(l)が50μm以下で且つアスペ
クト比(l/d)が5から30である無機複合酸化物繊
維とを用いたことを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池用
電解質板である。
【0009】また他の発明は、前記電解質板において、
電解質保持材料としての無機酸化物粉末はアルミン酸リ
チウム粉末であり、強度向上材料としての無機複合酸化
物繊維はアルミン酸リチウム繊維であることを特徴とす
る溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板である。
電解質保持材料としての無機酸化物粉末はアルミン酸リ
チウム粉末であり、強度向上材料としての無機複合酸化
物繊維はアルミン酸リチウム繊維であることを特徴とす
る溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板である。
【0010】また他の発明は、前記いずれかの電解質板
において、強度向上材料は電解質保持材料に対して10
%から40%の重量比で構成されていることを特徴とす
る溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板である。
において、強度向上材料は電解質保持材料に対して10
%から40%の重量比で構成されていることを特徴とす
る溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板である。
【0011】また他の発明は、任意枚数積層した電解質
板とアノードとカソードを備えた溶融炭酸塩型燃料電池
において、複数枚の前記電解質板のうち少なくとも電極
と接する電解質板は、前記のいずれかの溶融炭酸塩型燃
料電池用電解質板であることを特徴とするものである。
板とアノードとカソードを備えた溶融炭酸塩型燃料電池
において、複数枚の前記電解質板のうち少なくとも電極
と接する電解質板は、前記のいずれかの溶融炭酸塩型燃
料電池用電解質板であることを特徴とするものである。
【0012】また他の発明は、任意枚数積層した電解質
板とアノードとカソードを備えた溶融炭酸塩型燃料電池
において、複数枚の前記電解質板のうち少なくともカソ
ードと接する電解質板は、前記のいずれかの溶融炭酸塩
型燃料電池用電解質板であることを特徴とするものであ
る。
板とアノードとカソードを備えた溶融炭酸塩型燃料電池
において、複数枚の前記電解質板のうち少なくともカソ
ードと接する電解質板は、前記のいずれかの溶融炭酸塩
型燃料電池用電解質板であることを特徴とするものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、電解質保持材料であ
る平均粒径が0.05μmから0.3μmの無機酸化物粉
末と、強度向上材料として前記電解質保持材料の平均直
径に対して直径(d)が5倍から30倍、長さ(l)が
50μm以下で且つアスペクト比(l/d)が5から3
0である無機複合酸化物繊維とを用いた。すなわち、従
来よりも小径かつ短いアルミン酸リチウム繊維等の無機
複合酸化物繊維を用いた。このため、ヒートサイクルに
対する耐久性は確保しながらも、補強繊維が影響する電
解質板表面ラフネスを小さくすることができる。すなわ
ち電池組立時に積層されたときに、電解質板が接する積
層物との間に形成される空隙の小径化が可能となる。
る平均粒径が0.05μmから0.3μmの無機酸化物粉
末と、強度向上材料として前記電解質保持材料の平均直
径に対して直径(d)が5倍から30倍、長さ(l)が
50μm以下で且つアスペクト比(l/d)が5から3
0である無機複合酸化物繊維とを用いた。すなわち、従
来よりも小径かつ短いアルミン酸リチウム繊維等の無機
複合酸化物繊維を用いた。このため、ヒートサイクルに
対する耐久性は確保しながらも、補強繊維が影響する電
解質板表面ラフネスを小さくすることができる。すなわ
ち電池組立時に積層されたときに、電解質板が接する積
層物との間に形成される空隙の小径化が可能となる。
【0014】またサブミクロン粒子の電解質保持材料で
構成された電解質板の表面は、発電温度までの昇温過程
で粒子間のすべりにより、電解質板が接する積層物表面
のある程度の凹凸に対応して変形し密着性を良好にす
る。ここで、電解質板表面に存在する繊維は、それ自体
強度が高いために被積層物とのなじみを悪くする。よっ
て、電解質板表面に現れる補強繊維の総面積は小さいほ
ど好ましいのであるが、本発明は上記した如く、小径か
つ短い無機複合酸化物繊維であるので一つ一つの補強繊
維は小さく、従って、前記粒子のすべりによってカバー
される効果が相対的に大きくなるようにでき、高密着化
が図れる。すなわち本発明の電解質板は、部材間の高密
着化で界面の電解質保持力が高まるため抵抗が減少し、
電池の高性能化・長寿命化が可能になる。
構成された電解質板の表面は、発電温度までの昇温過程
で粒子間のすべりにより、電解質板が接する積層物表面
のある程度の凹凸に対応して変形し密着性を良好にす
る。ここで、電解質板表面に存在する繊維は、それ自体
強度が高いために被積層物とのなじみを悪くする。よっ
て、電解質板表面に現れる補強繊維の総面積は小さいほ
ど好ましいのであるが、本発明は上記した如く、小径か
つ短い無機複合酸化物繊維であるので一つ一つの補強繊
維は小さく、従って、前記粒子のすべりによってカバー
される効果が相対的に大きくなるようにでき、高密着化
が図れる。すなわち本発明の電解質板は、部材間の高密
着化で界面の電解質保持力が高まるため抵抗が減少し、
電池の高性能化・長寿命化が可能になる。
【0015】
【実施例】図1(A)に実施例1として本発明の溶融炭
酸塩型燃料電池用電解質板の微細構造模式図、図1
(B)に比較例1として従来型電解質板の微細構造模式
図を示す。図1において、1は実施例1に強度向上材料
として用いられた直径0.8μm、長さ13μmのアル
ミン酸リチウム繊維、2は1次粒子の平均細孔径が0.
1μmのアルミン酸リチウムから成る電解質保持材料、
3は従来の電解質板に用いられている直径1から6μ
m、最大繊維長3000μm(原料時)の強度向上材料
である。実施例1の繊維の方が小径かつ短く電解質保持
材料の形態に近いものである。
酸塩型燃料電池用電解質板の微細構造模式図、図1
(B)に比較例1として従来型電解質板の微細構造模式
図を示す。図1において、1は実施例1に強度向上材料
として用いられた直径0.8μm、長さ13μmのアル
ミン酸リチウム繊維、2は1次粒子の平均細孔径が0.
1μmのアルミン酸リチウムから成る電解質保持材料、
3は従来の電解質板に用いられている直径1から6μ
m、最大繊維長3000μm(原料時)の強度向上材料
である。実施例1の繊維の方が小径かつ短く電解質保持
材料の形態に近いものである。
【0016】以下に具体的製作例を示す。エチルアルコ
ール1000ml、ブチルアルコール300mlの混合
有機溶媒にポリビニルブチラール110mlを加え、5
0分間撹拌し溶解させた。その後電解質保持体である、
一次粒子径約0.1μm、比表面積20m2/gのアルミ
ン酸リチウム335gを添加しボールミルを用いて6時
間混合した。更に予め分級しておいた直径0.8μm、
長さ13μmのアルミン酸リチウム繊維55gを加え
て、更に約4時間混合して電解質板用スラリーとした。
その後、減圧脱泡・粘度調整を行い、ドクターブレード
法(「ファインセラミックスの成形と有機材料」 斎藤
勝義著 シーエムシー pp.219〜223)により電解質板シ
ートを作製した。
ール1000ml、ブチルアルコール300mlの混合
有機溶媒にポリビニルブチラール110mlを加え、5
0分間撹拌し溶解させた。その後電解質保持体である、
一次粒子径約0.1μm、比表面積20m2/gのアルミ
ン酸リチウム335gを添加しボールミルを用いて6時
間混合した。更に予め分級しておいた直径0.8μm、
長さ13μmのアルミン酸リチウム繊維55gを加え
て、更に約4時間混合して電解質板用スラリーとした。
その後、減圧脱泡・粘度調整を行い、ドクターブレード
法(「ファインセラミックスの成形と有機材料」 斎藤
勝義著 シーエムシー pp.219〜223)により電解質板シ
ートを作製した。
【0017】図2に電解質保持体重量に対する強度向上
材料重量比と電解質板強度(最大応力)・平均細孔直径
の関係を示した。強度向上材料の割合が多くなるほど電
解質板強度は向上するが、平均細孔直径も粗大化するこ
とが判る。細孔の粗大化は毛管力の弱さにつながり、電
解質板の電解質保持力が低下する。そのため本発明の電
解質板は強度向上材料の電解質保持体に対する比を10
から40%とした。
材料重量比と電解質板強度(最大応力)・平均細孔直径
の関係を示した。強度向上材料の割合が多くなるほど電
解質板強度は向上するが、平均細孔直径も粗大化するこ
とが判る。細孔の粗大化は毛管力の弱さにつながり、電
解質板の電解質保持力が低下する。そのため本発明の電
解質板は強度向上材料の電解質保持体に対する比を10
から40%とした。
【0018】上記の方法により作製した該電解質板を3
枚あるいは6枚積層し、その上下にニッケル系多孔質体
アノードと酸化ニッケル系多孔質体カソードを配した基
本構造の単セルすなわち溶融炭酸塩型燃料電池を組み立
てた。電解質としてモル比でリチウム:カリウム=6
2:38の共晶炭酸塩を使用し、燃料ガスとして加湿水
素−炭酸ガス、酸化剤ガスとして空気−炭酸ガスを単セ
ルに供給し、温度650℃・常圧下で発電試験を行っ
た。本発明に係るセルの初期電解質板抵抗(実施例2)
と、また同一条件での従来電解質板使用セル抵抗(比較
例2)とを図3に示す。同図から実施例2と比較例2で
はそれぞれ電解質板の枚数に依存して抵抗が増加する
が、その差はほぼ同じである。また枚数に対する抵抗増
加割合が実施例2と比較例2でほぼ同一であるため、電
解質板間の界面抵抗は増加していないことが判る。電解
質板そのものの細孔は毛管力の強さから電解質が充分量
存在することを考えると、実施例2は電解質板の高密着
化によって、電極と電解質板の間の界面抵抗が低下した
と判断できる。
枚あるいは6枚積層し、その上下にニッケル系多孔質体
アノードと酸化ニッケル系多孔質体カソードを配した基
本構造の単セルすなわち溶融炭酸塩型燃料電池を組み立
てた。電解質としてモル比でリチウム:カリウム=6
2:38の共晶炭酸塩を使用し、燃料ガスとして加湿水
素−炭酸ガス、酸化剤ガスとして空気−炭酸ガスを単セ
ルに供給し、温度650℃・常圧下で発電試験を行っ
た。本発明に係るセルの初期電解質板抵抗(実施例2)
と、また同一条件での従来電解質板使用セル抵抗(比較
例2)とを図3に示す。同図から実施例2と比較例2で
はそれぞれ電解質板の枚数に依存して抵抗が増加する
が、その差はほぼ同じである。また枚数に対する抵抗増
加割合が実施例2と比較例2でほぼ同一であるため、電
解質板間の界面抵抗は増加していないことが判る。電解
質板そのものの細孔は毛管力の強さから電解質が充分量
存在することを考えると、実施例2は電解質板の高密着
化によって、電極と電解質板の間の界面抵抗が低下した
と判断できる。
【0019】図4には電解質板抵抗の経時変化を示し
た。比較例2は抵抗増加が大きく、特に積層枚数が多い
ほど抵抗増加が顕著である。このことから比較例2の抵
抗経時増加には電解質板間の界面抵抗増加が関与してい
ることが判る。実施例2は抵抗増加はなく平坦に推移し
ていることから、電解質板間界面についても密着化が向
上したと考えることができる。
た。比較例2は抵抗増加が大きく、特に積層枚数が多い
ほど抵抗増加が顕著である。このことから比較例2の抵
抗経時増加には電解質板間の界面抵抗増加が関与してい
ることが判る。実施例2は抵抗増加はなく平坦に推移し
ていることから、電解質板間界面についても密着化が向
上したと考えることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の溶融炭酸塩型燃料電池用電解質
板は電解質保持材料である平均粒径が0.05μmから
0.3μmの無機酸化物粉末と、強度向上材料として前
記電解質保持材料の平均直径に対して直径(d)が5倍
から30倍、長さ(l)が50μm以下で且つアスペク
ト比(l/d)が5から30である無機複合酸化物繊維
とを用いているので、ヒートサイクルに対する耐久性は
確保しながら、発電可能な状態で該電解質板と被積層物
との密着状態が向上し抵抗が減少する。さらに界面に存
在する電解質が減少しにくいため経時的な抵抗増加を抑
えられる。
板は電解質保持材料である平均粒径が0.05μmから
0.3μmの無機酸化物粉末と、強度向上材料として前
記電解質保持材料の平均直径に対して直径(d)が5倍
から30倍、長さ(l)が50μm以下で且つアスペク
ト比(l/d)が5から30である無機複合酸化物繊維
とを用いているので、ヒートサイクルに対する耐久性は
確保しながら、発電可能な状態で該電解質板と被積層物
との密着状態が向上し抵抗が減少する。さらに界面に存
在する電解質が減少しにくいため経時的な抵抗増加を抑
えられる。
【図1】本発明に係る実施例1と比較例1の微細構造模
式図である。
式図である。
【図2】強度向上材料に対する電解質保持体重量比と電
解質板強度(最大応力)・平均細孔直径の関係を示す図
である。
解質板強度(最大応力)・平均細孔直径の関係を示す図
である。
【図3】電解質板枚数と初期電解質板抵抗の関係を示す
図である。
図である。
【図4】実施例2と比較例2の電解質板抵抗変化を示す
図である。
図である。
1 本発明に用いた電解質板強度向上材料 2 電解質保持材料 3 従来用いていた電解質板強度向上材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 一男 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山口 雅教 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 電解質保持材料である平均粒径が0.0
5μmから0.3μmの無機酸化物粉末と、強度向上材
料として前記電解質保持材料の平均直径に対して直径
(d)が5倍から30倍、長さ(l)が50μm以下で
且つアスペクト比(l/d)が5から30である無機複
合酸化物繊維とを用いたことを特徴とする溶融炭酸塩型
燃料電池用電解質板。 - 【請求項2】 請求項1において、電解質保持材料とし
ての無機酸化物粉末はアルミン酸リチウム粉末であり、
強度向上材料としての無機複合酸化物繊維はアルミン酸
リチウム繊維であることを特徴とする溶融炭酸塩型燃料
電池用電解質板。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、強度向上材料
は電解質保持材料に対して10%から40%の重量比で
構成されていることを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池
用電解質板。 - 【請求項4】 任意枚数積層した電解質板とアノードと
カソードを備えた溶融炭酸塩型燃料電池において、複数
枚の前記電解質板のうち少なくとも電極と接する電解質
板は請求項1〜3のいずれかに記載の溶融炭酸塩型燃料
電池用電解質板であることを特徴とする溶融炭酸塩型燃
料電池。 - 【請求項5】 任意枚数積層した電解質板とアノードと
カソードを備えた溶融炭酸塩型燃料電池において、複数
枚の前記電解質板のうち少なくともカソードと接する電
解質板は請求項1〜3のいずれかに記載の溶融炭酸塩型
燃料電池用電解質板であることを特徴とする溶融炭酸塩
型燃料電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7273781A JPH09115533A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板及び溶融炭酸塩型燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7273781A JPH09115533A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板及び溶融炭酸塩型燃料電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09115533A true JPH09115533A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17532496
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7273781A Pending JPH09115533A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 溶融炭酸塩型燃料電池用電解質板及び溶融炭酸塩型燃料電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09115533A (ja) |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP7273781A patent/JPH09115533A/ja active Pending
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