JPH09115754A - 極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形方法および磁場成形装置 - Google Patents

極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形方法および磁場成形装置

Info

Publication number
JPH09115754A
JPH09115754A JP7265877A JP26587795A JPH09115754A JP H09115754 A JPH09115754 A JP H09115754A JP 7265877 A JP7265877 A JP 7265877A JP 26587795 A JP26587795 A JP 26587795A JP H09115754 A JPH09115754 A JP H09115754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
magnetic
rare earth
earth bonded
polar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7265877A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Ishibashi
利之 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP7265877A priority Critical patent/JPH09115754A/ja
Publication of JPH09115754A publication Critical patent/JPH09115754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 永久磁石を磁場発生源とし、磁気回路の
高さと内径の比を1以上としたり、軟磁性材料の高さを
永久磁石のそれより低くするなどして、7.5kG以上
の極異方性配向磁場を発生する磁気回路を用いた極異方
性希土類ボンド磁石の磁場成形方法、または上記磁気回
路と成形装置と成形金型からなる磁場成形装置。 【効果】 得られる極異方性希土類ボンド磁石の表面磁
束を大幅に向上することができ、その応用製品の高性能
・小型化が実現できる。また、装置が単純、小型、静か
になり、ランニングコストも不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極異方性希土類ボ
ンド磁石の磁場成形方法および装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、極異方性永久磁石の磁場成形に関
しては、電磁石を用いる場合、パルス磁場を用いる場
合、そして永久磁石による磁気回路を用いる場合があっ
た。
【0003】電磁石を配向および脱磁用の磁場として用
いることは、もっとも一般的であり、横磁場、縦磁場、
ラジアル異方性などの磁場成形にも用いられている。極
異方性に関しては、特公昭58−015929号などに
記載されているが、第3図の磁化コイルと磁化ヨークか
らなる電磁石を磁気回路として用いる。
【0004】パルス磁場を用いる方法については、特開
昭61−243102号の特許請求の範囲に記載されて
いるように、パルス磁場とパルス圧力を同期させること
により、パルス磁場の発生時間内に成形を完了させる方
法がある。また、特公平01−058747号の実施例
3(9頁6〜13行)に記載されているように、複数回
断続的にパルス磁場を発生させ、静的な圧力で成形する
方法も提案されている。
【0005】永久磁石による磁気回路を利用した磁場成
形方法は、例えば特開昭61−248407号の第1図
や特開平04−298014号の図2,3にその磁気回
路が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術における永久磁石の磁場成形方法および磁場成形装
置においては、以下の問題点を有する。
【0007】(1)電磁石を磁場発生源とする場合、磁
場の発生および反転に時間を要するために、時間がかか
ってしまうという問題を有する。
【0008】(2)パルス磁場とパルス圧力で成形する
場合、成形が不十分となり成形体の密度が低いという問
題を有する。また、パルス磁場とパルス圧力の同期の取
り方や装置、制御方法が複雑になるという問題を有す
る。そのため、成形体の密度や配向が安定せず、製品の
品質にも問題を有する。
【0009】(3)パルス磁場と静的な圧力の場合は、
パルス磁場の発生中に成形が終了せず、成形が磁場発生
の前後にずれると配向が不十分もしくは配向しないとい
う問題を有する。複数回断続的にパルス磁場を発生させ
た場合でも、磁性粉末自身の磁化による反発で、配向に
乱れが生じるという問題を有する。断続的にパルス磁場
を発生させると、コイルが加熱してしまうという問題も
有する。
【0010】(4)電磁石、パルス磁場いずれの場合
も、電気および冷却手段としての冷却水や圧縮空気など
を消費し、大きな磁場発生用の電源も必要で、磁場発生
時や反転時に騒音が発生するなどの問題を有する。
【0011】(5)希土類ボンド磁石は、磁場配向時に
は5kOe以上の高い保磁力を有していることから、最
低でもその1.5倍の7.5kG以上の配向磁場が必要
であるが、永久磁石を磁気回路として用いた場合、配向
磁場は2kG程度しか発生できておらず、焼結磁石やフ
ェライト磁石にしか用いることができなかったという問
題を有する。
【0012】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するもので、その目的とするところは、極異方性希土類
ボンド磁石の磁場成形方法および磁場成形装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の極異方性希土類
ボンド磁石の磁場成形方法は、磁性粉末とバインダーの
混合物を、配向させ、成形する磁石の磁場成形工程にお
いて、7.5kG以上の極異方性配向磁場を発生してい
る永久磁石を磁場発生源とする磁気回路を用いて配向さ
せるものである。
【0014】また、上記バインダーは、特に限定されな
いが、熱硬化性樹脂の場合には、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂が好ましく、熱可塑性樹脂の場合には、ポリア
ミドPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)、液晶
ポリマーが好ましい。上記成形方法も圧縮成形、射出成
形、温間成形、押出成形などいずれの成形方法でも用い
ることができる。
【0015】本発明の極異方性希土類ボンド磁石の磁場
成形装置は、7.5kG以上の極異方性磁場を発生して
いる永久磁石を磁場発生源とする磁気回路からなる磁場
発生装置と、成形装置とからなる。
【0016】上記磁気回路の高さと内径の比(磁気回路
の高さ/内径)が1以上である。上記磁気回路が、永久
磁石の同極を高飽和磁化の軟磁性材料を挟んで対抗させ
た磁気回路である。上記磁気回路の軟磁性材料の高さ
が、永久磁石の高さよりも低くする。
【0017】また、上記成形装置は圧縮成形装置または
射出成形装置または温間成形装置または押出成形装置な
どである。
【0018】
【作用】以下、希土類ボンド磁石の配向の困難さと本発
明によって可能とできた理由について説明する。
【0019】磁場配向が必要な永久磁石材料はフェライ
トと希土類磁石であり、製法としては焼結法とボンド法
とがある。
【0020】焼結磁石は、磁性粉末を磁場中で配向させ
ながら成形し、得られた成形体を焼結、熱処理して得ら
れる。つまり、磁場成形後に熱処理を施すことから、熱
処理を施す前の配向時の磁性粉末の保磁力は1kOe以
下と小さい。
【0021】それに対し、ボンド磁石では、熱処理を施
した磁性粉末にバインダーを加え、その混合物を磁場中
で成形して得る。つまり、熱処理した後に磁場成形を施
すことから、磁場成形時には磁性粉末は5kOe以上、
通常8〜12kOeの高い保磁力を有しており、その粉
末を配向させるためには、保磁力の1.5倍の磁場強
度、すなわち7.5kOe以上の配向磁場が必要とな
る。
【0022】また、同じボンド磁石でもフェライトボン
ド磁石は保磁力が1〜3kOeと希土類ボンド磁石より
は低いことから、相対的には低い磁場でも容易に配向す
ることができる。
【0023】すなわち、磁場配向が必要な永久磁石材料
の中で希土類ボンド磁石だけが高い配向磁場を必要と
し、そのためにこれまでは永久磁石による極異方性配向
が実現できなかったのである。
【0024】極異方性に関しては、論文や特許が多数あ
るが、実際に量産されているもののほとんどはフェライ
ト磁石であり、ラジアル異方性よりも高い特性が得られ
るとしている。その磁場成形装置に関しては、以下の三
方式が知られている。
【0025】第一の方式は、ヨークと呼ぶ軟磁性材料に
コイル線を巻くことによって電磁石とした磁気回路(以
下、電磁石型と呼ぶ。)を用いる方法で、特公昭58−
015929号の第3図や第8図に記載されており、本
願の図6にも記載した。
【0026】第二の方式は、コイル線だけからなる多極
パルス着磁ヨークと同じ構造の磁気回路(以下、コイル
型と呼ぶ。)を用いる方法で、特公平01−05874
7号の第2,3,4図に記載されており、本願の図7に
も記載した。
【0027】第三の方式は、先に述べた永久磁石または
永久磁石と軟磁性材料を組み合わせた反発型の磁気回路
(以下、永久磁石型と呼ぶ。)で、先の電磁石型やコイ
ル型よりも多く実用化されている。
【0028】永久磁石を磁場発生源とする極異方性磁気
回路については、永久磁石と軟磁性材料を組み合わせた
磁気回路(本願の図1〜3,特開昭61−248407
号の第1図,特開平04−298014号の図2,3)
や、永久磁石だけで構成された磁気回路(本願の図4,
5,「Permanent Magnets forP
roduction and Use of High
Energy Particle Beams」,P
roc.8th Intl.Workshop on
R−E Mangets,125(1985)の132
頁のFig.3,4)が知られている。
【0029】しかし、その工夫はいずれも二次元でのも
のであり、三次元的な改良、すなわち、高さ方向に着目
した例はない。そこで、7.5kG以上の高い極異方性
配向用磁場を実現する永久磁石を磁場発生源とする磁気
回路について以下に説明する。
【0030】極異方性配向用の磁気回路に限定した話で
はないが、磁気回路から発生した磁場は、上下方向に逃
げてしまい、磁気回路の高さが低いときには、かなりの
量が漏れてしまう。しかし、磁気回路の高さを高くする
ことにより、磁気回路の端以外の発生磁場は上下に漏れ
ることなく、有効に利用することができるようになる。
磁気回路の高さは、磁気回路の高さ/内径の比が1以上
としなければならないが、好ましくは2以上、特に好ま
しくは4以上としたい。つまり、磁気回路の高さ/内径
の比が大きくなればなるほど発生磁場が大きくなるの
で、より十分な配向が実現でき、より高い保磁力を有す
る磁性粉末の配向も可能となる。逆に、磁気回路の高さ
/内径の比が小さいと、配向に十分な磁場が得られな
い。
【0031】また、永久磁石と軟磁性材料を組み合わせ
た磁気回路においては、本願の図8に示したように、軟
磁性材料の高さを永久磁石の高さよりも低くすること
が、高い発生磁場を得るために有効となる。すなわち、
永久磁石から供給される磁束が軟磁性材料を通って極異
方性の磁場となるのだが、軟磁性材料の高さを永久磁石
のそれ低くすることにより磁束を集中させることがで
き、その結果発生磁場を高めることができる。ちなみ
に、図8は、全体の四分の一だけ描いた斜視図である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、実施例に
基づいて詳細に説明する。
【0033】(実施例1)永久磁石としてNd−Fe−
B系焼結磁石(Br=11.7kG,iHc=23kO
e,(BH)max=34MGOe)を、軟磁性材料と
してFe−Co−V合金(B50=22.8kG,Hc
=0.9Oe)を用い、図1に示したような内径22m
m、外径83mmの反発型磁気回路を作製した。
【0034】磁気回路の高さは、図8に示したように、
永久磁石の高さが60mm、軟磁性材料の高さが36m
mと、軟磁性材料の高さを永久磁石の6割と低くした。
これを磁気回路−Aとする。ちなみに、図8は、全体の
四分の一だけを示したものである。
【0035】また、比較例として、永久磁石も軟磁性材
料も高さが60mmとした磁気回路を作製した。これを
磁気回路−Bとする。
【0036】発生磁場の測定位置は成形型を考慮して磁
気回路から2mm離れ、高さ方向の中心位置で、そこの
θ方向の発生磁場をガウスメータを用い測定した。
【0037】磁気回路Aの発生磁場は11.9kG、磁
気回路Bのそれは9.4kGだった。
【0038】軟磁性材料の高さを永久磁石のそれよりも
低くすることにより、発生磁場を大幅に高めることがで
きた。
【0039】(実施例2)Sm=24.0,Co=4
5.6,Fe=23.1,Cu=5.3,Zr=1.9
重量%となるように、高周波溶解炉で溶解・鋳造し、得
られた合金に溶体化処理(1145℃×24H)および
時効処理(800℃×8Hの後400℃まで0.5℃/
分で冷却)を施した。熱処理上がりの合金を粉砕して平
均で約20μmの粉末とし、エポキシ樹脂と潤滑剤を約
2重量%添加し、混練および造粒処理を施して、顆粒状
の造粒粉末を得た。
【0040】得られた造粒粉末を、横磁場成形(成形圧
は70kgf/mm2 ,配向磁場15kOe)し、15
0℃×1Hでキュアした。得られたボンド磁石の磁気特
性は、Br=9.2kG,iHc=10.2kOe,
(BH)max=18.4MGOeだった。
【0041】この造粒粉末を用い、極異方性ボンド磁石
を圧縮成形する。成形型の内径はφ18mm、外径はφ
22mm、コア径はφ13mmで、φ18×φ13mm
のリング形状の成形体が得られる。
【0042】成形型に造粒粉末を給材し、成形型を反発
型磁気回路に挿入し、6極の極異方性配向磁場を与えな
がら、40kgf/mm2 で加圧成形し、脱磁した。成
形型から取り出した成形体には150℃×1Hのキュア
処理を施した。このリング状磁石を、図5のコイルを用
い、1800V、500μF、8200Aの条件で6極
の着磁を施した。コイル線は一極当たり5ターンだっ
た。
【0043】6極×5サンプル=30極分の表面磁束
は、磁気回路Aが3.85〜3.95、磁気回路Bが
2.90〜3.40kGだった。これらを各々本発明−
A,Bとする。
【0044】本発明−Bは、Aと比較すると表面磁束が
多少低いが、これは磁気回路Bの発生磁場が低かったこ
とから十分に配向していないためと考えられる。したが
って、磁気回路Aのように、軟磁性材料の高さを永久磁
石のそれよりも低くすることは、得られる極異方性希土
類ボンド磁石の表面磁束の向上に有効である。ただし、
磁気回路Bが使用できないわけではない。
【0045】次に、比較例として、図6の電磁石型磁気
回路を用い、リング状磁石を以下の手順で作成した。成
形型に造粒粉末を給材し、成形型を図6の電磁石型磁気
回路に挿入し、40kgf/mm2 で加圧成形した。そ
の後、励磁とは逆方向に電流を流し脱磁した。成形型か
ら取り出した成形体には、キュアおよび着磁を施した。
密度は7.1g/cm3 、着磁前の表面磁束は160〜
280G、着磁後は3.80〜3.90kGだった。こ
れを比較例−1とするが、本発明−Aと比べ、着磁後の
表面磁束はほぼ同等であるが、着磁後の表面磁束は大き
く、取り扱いも互いにくっついてしまうなど困難であっ
た。
【0046】さらに、比較例として、パルス磁場を利用
した極異方性配向を試みた。方法としては、特開昭61
−243102号の図1と同様の装置を作成し、図7の
着磁コイルを転用した磁気回路を用い、リング状磁石を
作成した。具体的には、成形型に造粒粉末を給材し、成
形型を図7の着磁コイルを転用した磁気回路に挿入し、
パルス磁場と空気圧によるパルス圧力を同期させ、パル
ス磁場の発生している間に加圧成形した。その後、減衰
振動させた電流を流し脱磁した。成形型から取り出した
成形体には、キュアおよび着磁を施した。密度は6.3
〜6.6g/cm3 、着磁前の表面磁束は30〜60
G、着磁後は2.90〜3.25kGだった。これを比
較例−2とするが、密度および着磁後の表面磁束のバラ
ツキが大きい。
【0047】また、すでに量産されている等方性とラジ
アル異方性のサンプルと比較すると、等方性の表面磁束
が2.10〜2.15kG(比較例−3)、ラジアル異
方性の表面磁束が2.65〜2.70kG(比較例−
4)であり、本発明の永久磁石磁気回路により配向させ
た極異方性の3.80〜3.95kGがいかに高い値で
あるかが分かる。
【0048】また、特に磁場発生のために必要な装置の
大きさも、本発明がφ80×L60mmの磁気回路で良
いのに対し、例えば電磁石を用いるラジアル異方性では
2個のφ240×L150mmの磁場コイルに加え、B
800×W1100×H1800mmの磁場電源が必要
となり、さらに電気や冷却水が必要となり、ランニング
コストがかかってしまった。
【0049】(実施例3)永久磁石としてSm−Co系
焼結磁石(Br=10.5kG,iHc=12kOe,
(BH)max=26MGOe)を、軟磁性材料として
Fe−Co−V合金(B50=22.8kG,Hc=
0.9Oe)を用い、図1に示したような内径22m
m、外径83mmの反発型磁気回路を作製した。
【0050】磁気回路の高さが18,30,60mmの
三種類の磁気回路を作製した。これらを各々磁気回路
C,D,Eとする。
【0051】磁気回路C,D,Eの発生磁場は、各々
6.7,7.7,8.6kGだった。
【0052】磁気回路の内径は22mmだから、各磁気
回路の高さと内径の比は、0.82,1.36,2.7
3となり、配向に必要な発生磁場7.5kGを実現する
ためには、磁気回路Cでは不十分であり、磁気回路Dま
たはE、すなわち、磁気回路の高さと内径の比が1以上
である必要がある。
【0053】(実施例4)Sm=24.5,Fe=7
5.5重量%の組成となるように、高周波溶解炉を用い
アルゴンガス雰囲気中で溶解・鋳造したインゴットを作
製した。このインゴットに1100℃で24時間の均質
化処理を施し、スタンプミルで平均粒径100μmまで
粗粉砕した。その粉末を水素+アンモニア混合ガス中で
450℃で1時間窒化処理を施した。得られた粉末をジ
ェットミルで微粉砕し、平均粒径で2.0μmの微粉末
を得た。この粉末に熱可塑性樹脂(ポリアミド12)と
添加剤を約7重量%添加し、混練を施した。このSm−
Fe−N系混練物を、電磁石による磁場射出成形(配向
磁場15kOe)したボンド磁石の磁気特性は、Br=
7.9kG,iHc=7.7kOe,(BH)max=
14.2MGOeだった。
【0054】この混練物を、磁気回路C,D,Eを組み
込んだ磁場射出成形機を用いて、射出成形し、φ18×
φ15mmのリング形状の極異方性ボンド磁石とした。
【0055】実施例2と同じ条件で着磁したサンプルの
表面磁束は、2.3〜2.4kG(磁気回路−C),
3.2〜3.3kG(磁気回路−D),3.2〜3.3
kG(磁気回路−E)だった。
【0056】Sm−Fe−N系は保磁力が低く、核生成
型の初磁化曲線を有し、射出成形は加熱するために成形
時の保磁力はさらに低く(5kOe前後)なっているこ
とから、10kG以下の発生磁場でも良好な配向が得ら
れた。しかし、磁気回路−Cのように発生磁場が7.5
kG未満の場合には不十分であった。
【0057】また、極異方性はラジアル異方性と比較す
ると、使用する動作点が高いことから、保磁力が低くて
も高い表面磁束が得られたのである。
【0058】(実施例5)永久磁石としてNd−Fe−
B系焼結磁石(Br=13.6kG,iHc=17kO
e,(BH)max=45MGOe)を、軟磁性材料と
してFe−Co−V合金(B50=22.8kG,Hc
=0.9Oe)を用い、実施例3と同じ磁気回路を作製
した。これを磁気回路Fとする。
【0059】この磁気回路の発生磁場は15.4kGだ
った。
【0060】(実施例6)Nd=28.0,Fe=5
9.1,Co=10.5,B=1.0,Zr=1.4重
量%となるように、高周波溶解炉で溶解・鋳造し、均質
化熱処理を施した後、合金をブロック状に粉砕し、1気
圧の水素中で、室温から850℃で熱処理し、続いて脱
水素を行なった後急冷した。得られた試料を粉砕し、こ
の粉末に熱可塑性樹脂(ポリアミド12)と添加剤を約
4重量%添加し、混練を施した。このNd−Fe−B系
混練物を、電磁石による磁場温間成形(配向磁場15k
Oe)したボンド磁石の磁気特性は、Br=8.4k
G,iHc=13.8kOe,(BH)max=17.
2MGOeだった。
【0061】この混練物を成形型中に給材し、230℃
に加熱した後、磁気回路Fに型ごと挿入し、そのまま冷
却した。
【0062】実施例2と同じ条件で着磁したφ18×φ
16×L4mmの極異方性ボンド磁石の表面磁束は、
3.5〜3.6kGであり、十分に配向していた。
【0063】磁気回路の発生磁場を高めさえすれば、高
保磁力の希土類ボンド磁石でも極異方性配向ができるこ
とを示している。
【0064】(実施例7)磁気回路として、実施例1の
磁気回路Aの永久磁石高さを60→120mmに、軟磁
性材料の高さを36→72mmとした磁気回路Gを作成
した。
【0065】磁気回路Gの発生磁場は12.7kGと、
磁気回路Aの11.9kGより少し高くなった程度であ
るが、磁場の高さ方向の均一域は、磁気回路Aの約40
mmに対し、磁気回路Gは約100mmと大幅に長くす
ることができた。
【0066】磁気回路Gを用い、実施例4のSm−Fe
−N系混練物を以下の手順により押出成形した。Sm−
Fe−N系混練物は、250℃に加熱しながらスクリュ
ー型押出成形機で押出成形した。押し出した混練物は、
磁気回路Gを組み込んだ金型を通し、金型内で160℃
まで冷却することにより、φ18×φ17mmのパイプ
状極異方性ボンド磁石を作成した。
【0067】パイプ状ボンド磁石をL10mmに切断
し、実施例2と同じ条件で着磁した結果、ボンド磁石の
表面磁束は、3.1〜3.3kGだった。この値は、実
施例4のそれとほぼ同じ値であるが、着磁さえできれ
ば、長尺のパイプ形状の極異方性ボンド磁石が得られ
る。また、実施例4や6とも共通するが、熱可塑性樹脂
を用いた場合には、必ずしも成形後の脱磁は必要でな
い。したがって、数mオーダーの長いパイプ磁石が得ら
れるのである。
【0068】以上述べてきたが、本発明は、配向する磁
性粉末の種類やバインダーの種類、そして成形方法など
に依存するものではない。また、磁気回路に用いる永久
磁石についてもその種類に依存するものではないし、軟
磁性材料についても同様である。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、7.
5kG以上の極異方性配向磁場を発生している永久磁石
を磁場発生源とする磁気回路を用いて、希土類ボンド磁
石を極異方性配向させることが可能になったことから、
以下に挙げたような多大の効果を有する。
【0070】(1)7.5kG以上の極異方性磁場で配
向させることにより、配向時に保磁力の高い希土類ボン
ド磁石用磁性粉末でも十分に配向させることができる。
【0071】(2)ラジアル異方性磁石に比べて表面磁
束を大幅に向上させることができる。
【0072】(3)永久磁石を磁場発生源とすることに
より、磁場電源や制御装置などが不要で、磁場発生装置
は単純、小型とできる。
【0073】(4)電源がなくても使用でき、消費電力
などランニングコスト=0となる。
【0074】(5)結果、高性能で低コストなリング磁
石を供給することができる。
【0075】(6)リレー音や電流の流れる音がなくな
ることから静寂な装置となり、漏れ磁場も少なくするこ
とができる。
【0076】(7)この磁石を用いたモータなどの応用
製品の高性能・小型化・低コスト化などが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の極異方性配向用磁気回路の一例を示す
説明図。
【図2】本発明の極異方性配向用磁気回路の一例を示す
説明図。
【図3】本発明の極異方性配向用磁気回路の一例を示す
説明図。
【図4】本発明の極異方性配向用磁気回路の一例を示す
説明図。
【図5】本発明の極異方性配向用磁気回路の一例を示す
説明図。
【図6】比較例の極異方性配向用磁気回路の一例を示す
説明図。
【図7】比較例の極異方性配向用磁気回路の一例を示す
説明図。
【図8】本発明の極異方性配向用磁気回路の一例を示す
説明図。
【符号の説明】
1.永久磁石 2.磁化の方向 3.軟磁性材料 4.コイル

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粉末とバインダーの混合物を、配向
    させ、成形する異方性希土類ボンド磁石の磁場成形工程
    において、7.5kG以上の極異方性配向磁場を発生し
    ている永久磁石を磁場発生源とする磁気回路を用いて配
    向させることを特徴とする極異方性希土類ボンド磁石の
    磁場成形方法。
  2. 【請求項2】 上記バインダーが、熱硬化性樹脂であ
    り、室温で圧縮成形し、その後樹脂を硬化させることを
    特徴とする請求項1記載の極異方性希土類ボンド磁石の
    磁場成形方法。
  3. 【請求項3】 上記熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂また
    はフェノール樹脂である請求項2記載の極異方性希土類
    ボンド磁石の磁場成形方法。
  4. 【請求項4】 上記バインダーが、熱可塑性樹脂であ
    り、混合物が軟化・溶融する温度に加熱し、配向磁場中
    の金型中に射出成形することを特徴とする請求項1記載
    の極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形方法。
  5. 【請求項5】 上記熱可塑性樹脂が、ポリアミド、PP
    S又は液晶ポリマーである請求項4記載の極異方性希土
    類ボンド磁石の磁場成形方法
  6. 【請求項6】 上記バインダーが、熱可塑性樹脂であ
    り、混合物が軟化・溶融する温度に加熱し、配向させな
    がら圧縮成形、つまり温間成形することを特徴とする請
    求項1記載の極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形方
    法。
  7. 【請求項7】 上記熱可塑性樹脂が、ポリアミド、PP
    S又は液晶ポリマーである請求項6記載の極異方性希土
    類ボンド磁石の磁場成形方法。
  8. 【請求項8】 上記バインダーが、熱可塑性樹脂であ
    り、混合物が軟化・溶融する温度に加熱し、配向させな
    がら押出成形することを特徴とする請求項1記載の極異
    方性希土類ボンド磁石の磁場成形方法。
  9. 【請求項9】 上記熱可塑性樹脂が、ポリアミド、PP
    S又は液晶ポリマーである請求項8記載の極異方性希土
    類ボンド磁石の磁場成形方法。
  10. 【請求項10】 7.5kG以上の極異方性磁場を発生
    している永久磁石を磁場発生源とする磁気回路からなる
    磁場発生装置と、成形装置からなることを特徴とする極
    異方性希土類ボンド磁石の磁場成形装置。
  11. 【請求項11】 上記磁気回路の高さと内径の比(磁気
    回路の高さ/内径)が1以上であることを特徴とする請
    求項6記載の極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形装
    置。
  12. 【請求項12】 上記磁気回路が、永久磁石の同極を高
    飽和磁化の軟磁性材料を挟んで対抗させた磁気回路であ
    ることを特徴とする請求項6記載の極異方性希土類ボン
    ド磁石の磁場成形装置。
  13. 【請求項13】 上記磁気回路の軟磁性材料の高さが、
    永久磁石の高さよりも低いことを特徴とする請求項8記
    載の極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形装置。
  14. 【請求項14】 上記成形装置が、いわゆる圧縮成形装
    置であることを特徴とする請求項6記載の極異方性希土
    類ボンド磁石の磁場成形装置。
  15. 【請求項15】 上記成形装置が、いわゆる射出成形装
    置であることを特徴とする請求項6記載の極異方性希土
    類ボンド磁石の磁場成形装置。
  16. 【請求項16】 上記成形装置が、いわゆる温間成形装
    置であることを特徴とする請求項6記載の極異方性希土
    類ボンド磁石の磁場成形装置。
  17. 【請求項17】 上記成形装置が、いわゆる押出成形装
    置であることを特徴とする請求項6記載の極異方性希土
    類ボンド磁石の磁場成形装置。
JP7265877A 1995-10-13 1995-10-13 極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形方法および磁場成形装置 Pending JPH09115754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7265877A JPH09115754A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形方法および磁場成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7265877A JPH09115754A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形方法および磁場成形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09115754A true JPH09115754A (ja) 1997-05-02

Family

ID=17423343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7265877A Pending JPH09115754A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形方法および磁場成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09115754A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013135097A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Tdk Corp R−T−Zr−B系希土類金属磁石
CN107256791A (zh) * 2017-05-13 2017-10-17 安徽大地熊新材料股份有限公司 一种异形磁路磁体的制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013135097A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Tdk Corp R−T−Zr−B系希土類金属磁石
CN107256791A (zh) * 2017-05-13 2017-10-17 安徽大地熊新材料股份有限公司 一种异形磁路磁体的制备方法
CN107256791B (zh) * 2017-05-13 2019-02-15 安徽大地熊新材料股份有限公司 一种异形磁路磁体的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190153565A1 (en) ANISOTROPIC COMPLEX SINTERED MAGNET COMPRISING MnBi WHICH HAS IMPROVED MAGNETIC PROPERTIES AND METHOD OF PREPARING THE SAME
CN101080862B (zh) 电动机用转子及其制造方法
US7328500B2 (en) Method of manufacturing laminated polar anisotropic hybrid magnet
JP4605317B2 (ja) 希土類異方性ボンド磁石の製造方法、磁石成形体の配向処理方法および磁場中成形装置
EP1180772B1 (en) Anisotropic magnet and process of producing the same
JPH08111337A (ja) 永久磁石の磁場成形方法および磁場成形装置
JP2002057015A (ja) 異方性磁石とその製造方法およびこれを用いたモータ
JPH09115754A (ja) 極異方性希土類ボンド磁石の磁場成形方法および磁場成形装置
JP3883138B2 (ja) 樹脂ボンド磁石の製造方法
JP4203646B2 (ja) 可撓性ハイブリッド型希土類ボンド磁石の製造方法、磁石およびモ−タ
JPH0559572B2 (ja)
JP2001167963A (ja) 磁石の製造方法及び磁石成形金型
JPH08322175A (ja) 永久磁石型ステッピングモータ
JP3151604B2 (ja) ラジアル異方性ボンド磁石の製造方法およびボンド磁石
JP3182979B2 (ja) 異方性磁石、その製造方法および製造装置
JP3538762B2 (ja) 異方性ボンド磁石の製造方法および異方性ボンド磁石
JP2002057014A (ja) 異方性磁石とその製造方法およびこれを用いたモータ
JPH0626169B2 (ja) 希土類磁石の磁場中成型方法及び装置
Komura et al. Establishment of multipole magnetizing method and apparatus using a heating system for Nd-Fe-B isotropic bonded magnets
JP4508019B2 (ja) 異方性ボンドシート磁石およびその製造装置
JP2001157419A (ja) 永久磁石界磁型小型直流モ−タの製造方法
JP2001185412A (ja) 異方性ボンド磁石
JP2004134698A (ja) 磁石製造方法及びその装置
JPH0256904A (ja) 樹脂結合型希土類磁石の製造方法
JPH1167568A (ja) ボンド磁石の製造方法