JPH09116232A - 窒化物半導体レーザ素子及びその共振器の作製方法 - Google Patents
窒化物半導体レーザ素子及びその共振器の作製方法Info
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- JPH09116232A JPH09116232A JP27522095A JP27522095A JPH09116232A JP H09116232 A JPH09116232 A JP H09116232A JP 27522095 A JP27522095 A JP 27522095A JP 27522095 A JP27522095 A JP 27522095A JP H09116232 A JPH09116232 A JP H09116232A
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Abstract
うに積層されたウェーハから、窒化物半導体の共振器の
作製方法を提供して、レーザ発振可能なレーザ素子を実
現する。 【構成】 スピネル基板上に窒化物半導体を積層した
後、その基板を切断して、その切断面を共振器とするこ
とにより、共振器面の凹凸が少なく、窒化物半導体層の
割れ、欠けの少ないレーザ素子を得る。
Description
lYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりなるレ
ーザ素子と、そのレーザ素子の共振器の作製方法に関す
る。
短波長半導体レーザ素子の材料として、InXAlYGa
1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりなる窒化物半
導体が知られている。窒化物半導体では現在のところ発
光ダイオード(LED)までは実現されているが、レー
ザダイオード(LD)で発振したという報告は未だ成さ
れていない。
サファイア基板の上にn型AlGaNよりなるn型クラ
ッド層と、InGaNよりなる活性層と、p型AlGa
Nよりなるp型クラッド層とが積層されたダブルへテロ
構造を有している。
ダブルへテロ構造が実現されたことにより、LDの基本
的な構造が実現されたことになる。LDの構造ができる
と、レーザ発振のためには、活性層の発光を素子内で共
振させるために、素子内に設けられた平行鏡に相当する
光共振器が必要である。例えばGaAs、InGaAl
P等の劈開性のある半導体材料よりなる赤外、赤色半導
体レーザであれば、基板に同じく劈開性のあるGaAs
が用いられているため、GaAsの劈開性を利用して、
劈開面を共振器とすることが一般的に行われている。
という劈開性のない絶縁性基板上に積層されているた
め、LDの共振器を形成することが困難であるという問
題がある。ウェーハを強制的に割って、その分割面を劈
開面のようにしても共振器とはなり難く、発振に至って
いないのが現実である。
されたものであって、その目的とするところは、基板上
に窒化物半導体がLDの構造となるように積層されたウ
ェーハから、窒化物半導体の共振器の作製方法を提供し
て、レーザ発振可能なレーザ素子を実現することにあ
る。
ーザ素子は、基板上に窒化物半導体が積層されて、対向
する窒化物半導体端面を共振器とする窒化物半導体レー
ザ素子において、前記基板がスピネルよりなり、さらに
前記共振器はスピネル基板に積層された窒化物半導体ウ
ェーハが切断された切断面であることを特徴とする。
作製方法は、スピネル基板上に窒化物半導体を積層した
後、その基板を切断して、その切断面を共振器とするこ
とを特徴とする。なお本発明の素子及び方法において、
請求項に言う切断面とはウェーハをダイサー、レーザ等
の切断手段によりチップを切断したその切断面を指すこ
とは言うまでもなく、スクライブ等によりウェーハに一
部傷を入れて、その傷からウェーハを割る手段で切断し
た切断面も含むものとする。
の共酸化物であって、MgAl2O4を好ましく用い、窒
化物半導体を成長させるスピネルの結晶面は(111)
面を好ましい結晶成長面とする。
機金属気相成長法(MOVPE)、分子線気相成長法
(MBE)、ガスソース分子線気相成長法(MOMB
E)、ハライド気相成長法(HDVPE)等の気相成長
法を用いることができる。これらの成長法を用いて窒化
物半導体を成長させることによりレーザ素子を作製する
ことができる。
活性層をn型とp型のクラッド層で挟んだダブルへテロ
構造とすることが好ましく、特に好ましくは活性層を単
一量子井戸、又は多重量子井戸等の量子井戸構造とする
ことにより高出力なレーザ素子が実現できる。
造としては例えば、n−GaN(コンタクト層)/n−
AlGaN/n−InGaNまたはn−GaN/InG
aN活性層/p−AlGaNまたはp−GaN/p−A
lGaN/p−GaN(コンタクト層)、あるいはn−
GaN/n−AlGaN/InGaN活性層/p−Al
GaN/p−GaN、あるいはn−AlGaN/n−A
lGaN/n−InGaN/InGaN活性層/p−A
lGaN/p−GaN、あるいはn−GaN/InGa
N活性層/p−AlGaN/p−GaN、あるいはn−
AlGaN/InGaN活性層/p−GaN/p−Al
GaN/p−GaN等の構造が挙げられる。n、pクラ
ッド層の組成は活性層の発光波長、つまり活性層の組成
に応じて、活性層と屈折率差が大きくなるように設計す
ることで変更可能である。量子井戸構造となるInGa
N活性層は井戸層の厚さが70オングストローム以下、
障壁層の厚さは150オングストローム以下にすること
が望ましい。単一量子井戸構造の場合、井戸層の厚さが
70オングストロームより厚いと出力の高い素子が得ら
れにくい傾向にある。多重量子井戸構造の場合、井戸+
障壁+井戸+障壁+井戸層の組み合わせとして、全体の
厚さを500オングストローム以下にすると、出力の高
い素子が得られる。
基板をスピネルとしている。スピネルはサファイアより
も結晶が柔らかいので、加工が容易であるという利点を
有している。しかも窒化物半導体を成長させた場合に、
その窒化物半導体の結晶性はサファイア基板に成長させ
たものとほぼ同等か、あるいはそれ以上に結晶性の良い
半導体層が得られる傾向にある。従ってレーザ素子とし
た場合に発振する可能性はサファイアに比べて高い。
状に切断するにはダイサーで切断することはほとんど不
可能であったが、前記のようにスピネル基板は柔らかい
のでダイサーで切断するのが容易になる。しかも、ダイ
シング時の切断面に発生する窒化物半導体層の割れ、チ
ッピング(欠け)等が極端に少なくなる。さらに、窒化
物半導体を成長させていない基板側をスクライブした
後、基板をスクライブラインで割った切断面について
も、スピネルは劈開性を有しているため切断面に窒化物
半導体層の割れ、チッピング等の欠陥の発生率が非常に
少なくなり、共振器を作製する上で非常に都合がよい。
板の両切断面を研磨することにより、切断面が鏡面に近
くなり、また平行鏡に近くなって、さらに発振しやすく
なる。一方、サファイアを研磨しても平滑な面を得るこ
とは非常に難しい。これはサファイアが非常に硬いこと
による。本発明の方法で共振器となる平行鏡を形成する
には、研磨の他にドライエッチング、ウェットエッチン
グ等のエッチング手段があるが、窒化物半導体の場合、
マスク材料の選択、エッチングガスの種類等の要因によ
り、エッチングでは互いに平行で、凹凸の少ない平滑な
端面を得ることが難しい。本発明ではスピネルの研磨に
より平行鏡となる共振面の作製に成功した。
る。図1は本発明の方法により得られたレーザ素子の形
状を示す斜視図であり、図2は図1のレーザ素子の構造
を示す模式的な断面図である。これらの素子は電極スト
ライプ型のレーザ素子を示している。
を露出した2インチφの単結晶スピネル基板1の上に、
MOVPE反応装置を用いて、Siドープn型GaNよ
りなるn型コンタクト層2を4μm、Siドープn型A
l0.4Ga0.6Nよりなるn型クラッド層3を0.5μ
m、SiドープIn0.05Ga0.95Nよりなるn型光ガイ
ド層4を0.2μm、膜厚30オングストロームの単一
量子井戸構造を有するノンドープIn0.2Ga0.8Nより
なる活性層5、Mgドープp型Al0.05Ga0.95Nより
なるp型光ガイド層6を0.2μm、Mgドープp型A
l0.4Ga0.6Nよりなるp型クラッド層7を0.5μ
m、順に成長させる。
ラッド層7の表面にフォトリソグラフィー技術を用い
て、幅5μmのストライプ状のSiO2よりなる保護膜
を成長させる。この保護膜は窒化物半導体を選択成長さ
せるための保護膜となり、保護膜除去後は活性層に電流
を集中させることができる。
反応装置に設置し、この保護膜を介して、先ほどのp型
クラッド層7の表面にSiドープn型GaNよりなるn
型電流阻止層8を成長させる。このn型GaN層はp型
クラッド層7の表面には成長するが、前述の保護膜の表
面には成長しない。
から取り出し、フッ酸でSiO2保護膜を溶解除去す
る。その後ウェーハを反応容器に設置し、最後に電球狭
窄層8の上にMgドープp型GaNよりなるp型コンタ
クト層9を0.5μm成長させる。
後、p型コンタクト層9の表面に再度保護膜を形成し
て、エッチング装置で窒化物半導体層をn型コンタクト
層2が露出するまでエッチングする。エッチングで露出
されたn型コンタクト層2は負電極を形成すべき面とな
り、保護膜を除去したp型GaN層は、正電極を形成す
べき面となる。さらにp型コンタクト層9のほぼ全面に
はNiとAuを含む正電極を形成し、n型コンタクト層
2の表面には、TiとAlを含むストライプ状の負電極
を形成する。本発明の方法は電極ストライプ型のレーザ
素子を作製することが望ましく、そのストライプ状電極
に対して直交する切断面を共振器とする。
極を形成したウェーハをスクライバーに設置し、窒化物
半導体を形成していない基板面を、ストライプ電極と直
交する方向で500μmピッチでスクライブする。この
方向でウェーハを割った面が共振器となる。ウェーハを
ローラで押し割り、共振面が露出したバー(ber)を得
る。切断したチップの共振器面の窒化物半導体層の欠
け、割れはほとんどなく、凹凸は100オングストロー
ム以下であり、2インチφの基板からの不良率は5%以
下であった。
物半導体バーを研磨治具に挿着し、共振面を、アルミナ
スラリーでポリッシングして鏡面状とする。またその研
磨面と対向する面も同様にして研磨して、対向する切断
面同士を平行鏡として共振器を作製する。この研磨によ
り共振器面の凹凸は50オングストローム以下となる。
パッタ装置に移送して、前述の両研磨面にTiO2、A
l2O3よりなる誘電体多層膜を形成する。誘電体多層膜
にはこの他Si、SiOX等の材料が使用可能である。
これらの材料は紫外、青色領域に吸収が少なく、互いの
材料の屈折率差が大きいので、窒化物半導体を利用した
青色レーザ、紫外レーザ素子の共振器面に形成する誘電
体多層膜に適している。
ーのn電極ピッチに沿って、基板側からダイサーでチッ
プ状に切断して350μm×500μmのレーザ素子と
する。切断後の素子の構造を示す断面図が図2であり、
図2の素子の形状を示す斜視図が図1である。
ーザ素子をヒートシンクに設置し、電極間に電流を流す
と、電流密度700mA/cm2で発振出力5mW、波長
450nmのレーザ発振が観測された。
バー状に切断する際、ダイサーを用いる他は同様にし
て、ウェーハを切断する。なお、ダイシングによる共振
面は窒化物半導体の欠け、割れは見られなかったが、凹
凸は100オングストローム以上あった。この凹凸は後
の研磨により50オングストローム以下となり、レーザ
素子とした際に、実施例1の素子と同様に電流密度70
0mA/cm2で同一の発振を示した。
体層を成長させる際、活性層5の組成を次の通りの多重
量子井戸構造とする。まず井戸層としてIn0.2Ga0.8
Nを20オングストローム、次に障壁層としてIn0.05
Ga0.0.95N層を70オングストローム、次に井戸層+
障壁層+井戸層というように5層構造の総膜厚200オ
ングストロームの活性層とする。後は実施例1と同様に
してレーザ素子を作製したところ、同じく電流密度70
0mA/cm2で発振出力6mW、波長440nmの発振
を示した。
振器面の凹凸、欠け、割れがほとんどないレーザチップ
を得ることができるので、窒化物半導体で短波長領域に
おいて初めてレーザ発振を示す素子を実現できる。短波
長レーザ素子は書き込み用、読みとり用光源として、飛
躍的に容量を増大させることができるので、その産業上
の利用価値は非常に大きい。
示す斜視図。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 基板上に窒化物半導体が積層されて、対
向する窒化物半導体端面を共振器とする窒化物半導体レ
ーザ素子において、前記基板がスピネルよりなり、さら
に前記共振器はスピネル基板に積層された窒化物半導体
ウェーハが切断された切断面であることを特徴とする窒
化物半導体レーザ素子。 - 【請求項2】 前記切断面が研磨されて平滑面とされて
いることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レ
ーザ素子。 - 【請求項3】 スピネル基板上に窒化物半導体を積層し
た後、その基板を切断して、その切断面を共振器とする
ことを特徴とする窒化物半導体レーザ素子の共振器の作
製方法。 - 【請求項4】 前記切断面を研磨して平滑にすることを
特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体レーザ素子の
共振器の作製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27522095A JP3484842B2 (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 窒化物半導体レーザ素子 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JP3484842B2 JP3484842B2 (ja) | 2004-01-06 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27522095A Expired - Fee Related JP3484842B2 (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 窒化物半導体レーザ素子 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3484842B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6201823B1 (en) | 1996-12-24 | 2001-03-13 | Nec Corporation | Gallium nitride based compound semiconductor laser and method of forming the same |
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| JP2015122529A (ja) * | 2005-06-01 | 2015-07-02 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア | 発光デバイスおよびその作製方法 |
| JP2017084912A (ja) * | 2015-10-26 | 2017-05-18 | ウシオ電機株式会社 | 窒化物半導体レーザ装置、窒化物半導体レーザ素子、および半導体レーザ素子の製造方法 |
-
1995
- 1995-10-24 JP JP27522095A patent/JP3484842B2/ja not_active Expired - Fee Related
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