JPH09118706A - 光重合性組成物の硬化方法 - Google Patents

光重合性組成物の硬化方法

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JPH09118706A
JPH09118706A JP27750095A JP27750095A JPH09118706A JP H09118706 A JPH09118706 A JP H09118706A JP 27750095 A JP27750095 A JP 27750095A JP 27750095 A JP27750095 A JP 27750095A JP H09118706 A JPH09118706 A JP H09118706A
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iodide
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triazine
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JP27750095A
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English (en)
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Shingo Ezaki
江崎  真伍
Seiji Imamura
清司 今村
Takaharu Hida
敬治 肥田
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Japan Storage Battery Co Ltd
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Japan Storage Battery Co Ltd
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近赤外光および紫外光の両方に感度を有する
光重合性組成物を用いて、露光工程の簡略化および機械
の縮小化を図る。 【解決手段】 近赤外光および紫外光もしくは可視光の
両方に対して感度を有する光重合性組成物に、近赤外光
および紫外光もしくは可視光の2つの光源を同時または
遂次的に照射することにより、該光重合性組成物を硬化
する方法において、光源として前記2つの光源ではな
く、水銀およびアルカリ金属を含有するメタルハライド
ランプを用いることを特徴とする光重合性組成物の硬化
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は近赤外光および紫外
光もしくは可視光の両方に対して感度を有する光重合性
組成物の硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光重合は塗膜の硬化、フォトレジスト、
刷版材など多方面にわたって利用されている。塗膜を硬
化する場合、塗料中に顔料などの添加剤が含まれている
と、紫外光や可視光といった波長域の短い光はそれらに
吸収されてしまい、塗膜内部まで硬化することはむずか
しかった。したがって紫外域に感度を有する硬化性組成
物は、十分な硬化がむずかしかった。
【0003】最近では、近赤外光により重合が可能とな
る開始剤の開発が行なわれており、特開昭64−721
50号公報などでは、近赤外領域に感光性を有する有機
カチオン性色素化合物と有機ホウ素化合物の塩を用いた
光重合開始剤やシアニン系色素、s−トリアジン化合
物、有機ホウ素塩よりなる三成分系で、近赤外光による
重合開始するものも報告されている。しかしながら、近
赤外光での硬化には、長時間を要したり、窒素雰囲気や
フィルム張りでの照射が必要など、実用面でまた問題が
あった。
【0004】また、近赤外域と紫外域の両方に感光性を
有する光重合性組成物も報告されているが(特開昭58
−29803号公報)、この場合通常近赤外光を発する
光源と紫外光を発する光源との2つの光源を同時もしく
は遂次的に照射することにより硬化することが必要であ
り、設備の複雑化および工程の複雑化につながる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な、近赤外と紫外光または可視光の両方に感度を有する
光重合性組成物について、たった一つの光源で露光を短
時間でかつ簡単に行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は近赤
外光および紫外光または可視光の両方に対して感度を有
する光重合性組成物に、近赤外光および紫外光もしくは
可視光の2つの光源を同時または遂次的に照射すること
により、該光重合性組成物を硬化する方法において、光
源として前記2つの光源ではなく、水銀およびアルカリ
金属を含有するメタルハライドランプを用いることを特
徴とする光重合性組成物の硬化方法を提供する。
【0007】本明細書中において、近赤外光とは波長7
00〜1000nmの光を言う。また紫外光とは波長20
0〜400nmの光を言う。可視光とは波長400〜70
0nmの光を言う。
【0008】本発明では上記近赤外光および紫外光の両
方、または近赤外光および可視光の両方に対して感度を
有する光重合性組成物を用いる。このような光重合性組
成物はすでに知られている(例えば、特開昭64−72
150号公報)。より具体的には近赤外域と紫外域もし
くは可視光の光に対して感度を示す開始剤、該開始剤の
作用により付加重合を起こすモノマーおよび必要に応じ
てその他の添加剤または樹脂を含有する。近赤外光に感
度を有する開始剤は例えば近赤外域吸収性カチオン染料
の塩、近赤外域吸収カチオン性染料とアンモニウム塩の
組み合わせ、近赤外域吸収性カチオン染料とトリアジン
化合物とアンモニウム塩の組み合わせなどが挙げられ
る。また紫外域に感度を示す開始剤としてはアセトフェ
ノン系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系、チオキサン
ソン系などが挙げられる。更に、可視光域に感度を示す
開始剤としては有機過酸化物とクロロフィルとの組合
せ;有機過酸化物とエオシンGとの組合せ;有機過酸化
物とリボフラビンとの組合せ;有機過酸化物とメチレン
ブルーとの組合せ;有機過酸化物と(チオ)ピリリウム塩
との組合せ;有機過酸化物とメロシアニンとの組合せ;
有機過酸化物とキノリンとの組合せ;有機過酸化物とス
チリルキノンとの組合せ;有機過酸化物と(チオ)キサン
テン系色素との組合せ;有機過酸化物とリボフラビンテ
トラブチレートとの組合せ;有機過酸化物と(ケト)クマ
リン系色素との組合せ;有機過酸化物とN−フェニルグ
リシンとチオキサンテン系色素との組合せ;ジフェニル
ヨードニウム塩とメロシアニン色素との組合せ;ジフェ
ニルヨードニウム塩とローダニン誘導体ポリマーとの組
合せ;ジフェニルヨードニウム塩とケトクマリン系色素
との組合せ;ジフェニルヨードニウム塩とテトラフェニ
ルポルフィリン系色素との組合せ;ジフェニルヨードニ
ウム塩とテトラベンゾポルフィリンとの組合せ;ジフェ
ニルヨードニウム塩とスピロピランとの組合せ;ジフェ
ニルヨードニウム塩とN−フェニルグリシンとチオキサ
ンテン系色素との組合せ;ジフェニルヨードニウム塩と
N−フェニルグリシンとメロシアニン系色素との組合
せ;シアニン系色素、シアニン系色素のアルキルほう酸
塩、ローダミン系色素のアルキルほう酸塩、メチレンブ
ルー系色素のアルキルほう酸塩、鉄アレーン錯体、鉄ア
レーン錯体とケトクマリン系色素との組合せ;鉄アレー
ン錯体とチオキサンテン系色素との組合せ;フッ素置換
チタノセン、ビスイミダゾールとアリーリリデンアリー
ルケトンとの組合せ;ビスイミダゾールとケトクマリン
系色素との組合せ;N−フェニルグリシンとケトクマリ
ン系色素との組合せ;N−フェニルグリシンと(チオ)キ
サンテン系色素との組合せ;トリス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン誘導体、トリス(トリクロロメチル)−
s−トリアジン誘導体とメロシアニン系色素との組合
せ;トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン誘導体
とケトクマリン系色素との組合せ;トリス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン誘導体とチオピリリウム塩と
の組合せ;トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン
誘導体とチオキサンテン系色素との組合せ;アミノ安息
香酸エステルとリボフラビンテトラブチレートとの組合
せ;2−メルカプトベンゾイミダゾールとチオピリリウ
ム塩との組合せが挙げられる。光重合開始剤の作用によ
り重合するモノマー類は、一般にこのような光硬化性組
成物に用いられているエチレン性不飽和二重結合を有す
る化合物が挙げられる。
【0009】具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸およびマレイン酸のような不飽和カルボン
酸;エチレングリコール、テトラエチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、プロピレングリコール、1,
2−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトールおよびジペンタエリスリトールのような
ポリヒドロキシ化合物と上記不飽和カルボン酸とのエス
テル;トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、エピクロル
ヒドリンと2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパンとの反応物およびフタル酸のジグリシジルエステ
ルのようなエポキシドと上記不飽和カルボン酸との付加
反応物;アクリルアミド、エチレンビスアクリルアミ
ド、エチレンビスメタクリルアミド、ヘキサメチレンビ
スアクリルアミドおよびヘキサメチレンビスメタクリル
アミドのようなアクリルアミド類およびメタクリルアミ
ド類が挙げられる。硬化性の観点からアクリル酸エステ
ル類またはメタクリル酸エステル類が好ましい。
【0010】また、ポリエステルポリオール(例えば、
エチレングリコール、ジエチレングリコールおよび1,
3−ブチレングリコールのようなジオール成分と、フタ
ル酸、テトラヒドロフタル酸およびヘキサヒドロフタル
酸のような二塩基酸またはその無水物のような酸成分と
から得られる)とポリイソシアネート(例えば、トリレン
ジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネートおよびヘキサメ
チレンジイソシアネートなど)とヒドロキシル基含有(メ
タ)アクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレートおよび2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレートなど)とを反応させて得られるポリウレタン(メ
タ)アクリレート;ビスフェノール型エポキシ樹脂(例え
ば、油化シェル化学製エピコート828、エピコート1
001、エピコート1004およびエピコート807な
ど)と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られるビスフ
ェノール型エポキシアクリレート;ノボラック型エポキ
シ樹脂(例えば、油化シェル化学製エピコート152お
よびエピコート154)と(メタ)アクリル酸とを反応さ
せて得られるノボラック型エポキシアクリレートなども
好適に用いうる。
【0011】上記光重合性組成物は必要に応じて溶媒、
顔料、染料、高分子結合剤、熱重合禁止剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤および可塑剤のような通常
の添加剤と併用することができる。
【0012】本発明の方法に好適に用いられる近赤外域
および紫外域の両方に光重合性を有する組成物は、より
具体的には近赤外吸収シアニン系色素、s−トリアジン
化合物、有機ホウ素塩およびエチレン性不飽和化合物を
含む組成物である。近赤外域および可視域の両方に光重
合性を有する組成物は、より具体的には近赤外吸収シア
ニン系色素、s−トリアジン化合物、クマリン系色素、
ジアリールヨードニウム塩およびエチレン性不飽和化合
物を含む組成物である。
【0013】近赤外吸収シアニン系色素は600〜11
00nmに吸収ピークを有する増感色素として当業者に知
られているものであれば特に限定されないが、好ましく
は、式
【0014】
【化1】
【0015】[式中、環Aおよび環Bは独立してベンゼ
ン環またはナフタレン環であり、nは2〜5の整数であ
り、X-はCl-、Br-、I-、ClO4 -、OH-、カルボン
酸アニオン、硫酸水素アニオンまたは有機ホウ素アニオ
ンであり、Y1およびY2は独立して硫黄原子、酸素原
子、エチレン基、ジメチルメチレン基またはセレン原子
であり、R1〜R4は独立して水素原子、塩素原子、炭素
数1〜10、好ましくは1〜4のアルキル基、炭素数1
〜10、好ましくは1〜4のハロアルキル基、エチレニ
ル基、スチリル基、炭素数1〜10、好ましくは1〜4
のアルコキシ基、フェニル基、ナフチル基、炭素数7〜
16、好ましくは7〜10のアルキルフェニル基、ヒド
ロキシフェニル基、ハロフェニル基、ニトロフェニル
基、アミノフェニル基、ニトロ基、アミノ基または水酸
基であり、R5およびR6は炭素数1〜10、好ましくは
1〜4のアルキル基である。]で表される化合物であ
る。
【0016】本発明に特に好ましく用いうるシアニン系
色素は具体的には、3,3'−ジエチル−2,2'−チアジ
カルボシアニンアイオダイド、3,3'−ジエチル−2,
2'−チアトリカルボシアニンアイオダイド、3,3'−
ジエチル−2,2'−チアトリカルボシアニンブロマイ
ド、3,3'−ジエチル−6,6'−ジメトキシ−2,2'−
チアトリカルボシアニンアイオダイド、3,3'−ジエチ
ル−5,5',6,6'−テトラメチル−2,2'−チアトリ
カルボシアニンアイオダイド、3,3'−ジエチル−2,
2'−オキサトリカルボシアニンアイオダイド、3,3'
−ジエチル−2,2'−チアジカルボシアニンブロマイ
ド、3,3'−ジエチル−2,2'−チアテトラカルボシア
ニンアイオダイド、3,3'−ジエチル−2,2'−チアペ
ンタカルボシアニンアイオダイド、3,3'−ジブチル−
2,2'−チアトリカルボシアニンアイオダイド、3,3'
−ジエチル−2,2'−(4,5,4',5'−ジベンゾ)チア
ジカルボシアニンアイオダイド、3,3'−ジエチル−
2,2'−(4,5,4',5'−ジベンゾ)チアトリカルボシ
アニンアイオダイド、3,3'−ジエチル−2,2'−オキ
サジカルボシアニンアイオダイド、3,3'−ジエチル−
2,2'−オキサトリカルボシアニンアイオダイド、1,
3,3,1',3',3'−ヘキサメチルインドトリカルボキ
シアニンアイオダイド、1,3,3,1',3',3'−ヘキサ
メチルインドトリカルボキシアニンパークロレイトおよ
び1,3,3,1',3',3'−ヘキサメチル−2,2'−(4,
5,4',5'−ジベンゾ)インドトリカルボシアニンイン
ドヘキサカルボシアニンアイオダイド等が挙げられる。
【0017】シアニン系色素はエチレン性不飽和化合物
100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましくは
0.1〜1重量部の量で本発明の近赤外光重合性組成物
中に含有される。シアニン系色素の量が0.01重量部
を下回ると硬化が不十分となり、5重量部を上回ると下
層部の硬化が困難となる。
【0018】S−トリアジン化合物は、水素原子の少な
くとも1つが塩素原子または臭素原子で置換されたメチ
ル基を少なくとも1つ有するものが好ましい。式
【0019】
【化2】
【0020】[式中、R7、R8およびR9は、R7〜R9
の少なくとも1つはトリクロロメチル基であるという条
件で、独立してトリクロロメチル基、炭素数1〜10、
好ましくは1〜4の置換基を有していてもよいアルキル
基、炭素数6〜15、好ましくは6〜10のアリール
基、炭素数7〜25、好ましくは7〜14のアラルキル
基、炭素数1〜10、好ましくは1〜4のアルコキシ
基、炭素数2〜15、好ましくは2〜10のアルケニル
基、ピペリジノ基、ピペロニル基、アミノ基、炭素数2
〜20、好ましくは2〜8のジアルキルアミノ基、チオ
ール基または炭素数1〜10、好ましくは1〜4のアル
キルチオ基である。]で示されるような、少なくとも1
つのトリクロロメチル基がS−トリアジン骨格の炭素原
子に結合しているS−トリアジン化合物が特に好まし
い。
【0021】本発明に特に好ましく用いうるS−トリア
ジンは具体的には、2,4,6−トリス(トリクロロメチ
ル)−S−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−S−トリアジン、2−メトキシ−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−フェ
ニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジ
ン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−S−トリアジン、2−(4−メチルチオフ
ェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリア
ジン、2−(p−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−S−トリアジン、2−(4−メトキシナフ
チル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジ
ン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−S−トリアジン、2−ピペリジノ−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−S−トリアジン、2−スチリル−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−(p−
メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
S−トリアジン、2−(3,4−ジメトキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2
−(p−ジメチルアミノスチリル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−S−トリアジンが挙げられる。感光性の
点で特に好ましいのは2,4,6−トリス(トリクロロメ
チル)−1,3,5−トリアジンである。
【0022】S−トリアジン化合物はエチレン性不飽和
化合物100重量部に対して0.1〜20重量部、好ま
しくは1〜10重量部の量で本発明の近赤外光重合性組
成物中に含有される。S−トリアジン化合物の量が0.
1重量部を下回ると硬化が不十分となり、20重量部を
上回ると硬化物の耐溶剤性等が低下する。
【0023】本発明に用い得る有機ホウ素塩は、式
【0024】
【化3】
【0025】[式中、R10、R11、R12およびR13は独
立して水素原子、炭素数1〜10、好ましくは1〜4の
アルキル基、炭素数6〜15、好ましくは6〜10のア
リール基、炭素数2〜10、好ましくは2〜5のアルカ
リール基、アリル基、炭素数1〜10、好ましくは1〜
4のアラルキル基、炭素数1〜10、好ましくは1〜4
のアルケニル基、炭素数1〜10、好ましくは1〜4の
アルキニル基またはシリル基であり、R14、R15、R16
およびR17は、そのうち少なくとも1つはアルキル基で
あるという条件で、独立して炭素数1〜10、好ましく
は1〜4のアルキル基、炭素数6〜15、好ましくは6
〜10のアリール基、炭素数2〜10、好ましくは2〜
5のアルカリール基、アリル基、炭素数1〜10、好ま
しくは1〜4のアラルキル基、炭素数1〜10、好まし
くは1〜4のアルケニル基または炭素数1〜10、好ま
しくは1〜4のアルキニル基である。]で示される有機
ホウ素の4級アンモニウム塩である。
【0026】本発明に特に好ましく用いうる有機ホウ素
塩の具体例には、テトラメチルアンモニウムトリフェニ
ルn−ブチルボレート、テトラメチルアンモニウムトリ
フェニルn−オクチルボレート、テトラエチルアンモニ
ウムトリフェニルn−ブチルボレート、アンモニウムト
リフェニルn−ブチルボレート、テトラメチルアンモニ
ウムトリアニシルn−ブチルボレート、テトラメチルア
ンモニウムテトラフェニルボレートおよびテトラエチル
アンモニウムジフェニルジn−ブチルボレートが挙げら
れる。
【0027】有機ホウ素塩はエチレン性不飽和化合物1
00重量部に対して0.1〜20重量部、好ましくは1
〜10重量部の量で本発明の近赤外光重合性組成物中に
含有される。有機ホウ素塩の量が0.1重量部を下回る
と硬化が不十分となり、20重量部を上回ると硬化物の
耐溶剤性等が低下する。
【0028】上記組成物を基材上に塗布する方法は、上
記組成物の混合組成物をロールコーター、フローコータ
ー、スプレー塗装などの通常の方法により基材上に塗布
する。塗布後必要に溶剤を含む場合には必要に応じてプ
レヒートしてもよい。基材として適当なものの例として
は鋼板、スレート板、プラスチック板等が挙げられる
が、特にこれらに限定されるものではない。
【0029】本発明では従来用いていた近赤外光光源お
よび紫外光光源または可視光光源の2つの光源ではな
く、水銀およびアルカリ金属を含有する1つのメタルハ
ライドランプを用いる。上記金属のうち水銀は紫外光に
発光スペクトルを有する物質であり、アルカリ金属は近
赤外光に発光スペクトルを有する物質である。アルカリ
金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビ
ジウムおよびセシウムが挙げられるが、カリウム、ルビ
ジウムおよびセシウムが特に好ましい。本発明に特に好
ましい光源は、両端に電極を配した石英製放電管内に所
定の電圧を維持するための水銀および始動ガスとしての
アルゴンならびにカリウム、ルビジウムまたはセシウム
のヨウ化物を封入したものが好適に用いられる。
【0030】本発明の方法によれば、上記近赤外光およ
び紫外光または可視光に対し感度を示す光重合性化合物
を基材上に塗布したものに、特定のメタルハライドラン
プを用いて露光すれば、1つの光源で1回だけ露光する
ことにより、十分な硬化度を有するものが得られる。
【0031】
【発明の効果】したがって、本発明の方法によれば、従
来の方法よりもその工程が簡略化し、しかも装置も小さ
くなる。
【0032】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。本発明はこれら実施例に限定するものと解してはな
らない。
【0033】以下に示す実施例では、開始系には、シア
ニン色素として3,3'−ジエチル−2,2'−チアトリカ
ルボシアニンアイオダイド(イーストマンコダック(株)
製)0.02重量部を、トリアジン化合物として2,4,6
−トリス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン
(みどり化学(株)製)1.4重量部を、有機ホウ素塩とし
てテトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェニルボ
レート(日本感光色素(株)製)1重量部もしくはNK−3
965(日本感光色素(株)製)0.35重量部、ダロキュ
アー1173 2重量部(チバガイギー社製)を用いた。
【0034】エチレン性不飽和二重結合を有する化合物
として日本ペイント(株)製ウレタンアクリレート「UV
R−2003」:40重量部、新中村化学工業(株)製「N
KエステルADP−6」:40重量部、共栄社化学(株)製
「RNK−0248」:20重量部、表面調整剤として大
日本インキ化学工業(株)製「メガファックF−177」:
0.3重量部を用いた。
【0035】さらに光源として、両端に電極を配した放
電路長500mm、内容積170ccの石英性放電管内に所
定の電圧を維持するためのHgおよび始動ガスとしての
Arとともにカリウム、又はルビジウムのヨウ化物を封
入したサンプルを作成して硬化テストに供した。
【0036】比較例として、開始系にシアニン色素、ト
リアジン化合物、有機ホウ素塩、の代わりにダロキュア
−1173 2重量部、ルシリンTPO(BASF社製)
1重量部を用い、光源としては、アルミナセラミック製
の放電管に適量のHg、Xeとともに金属Rbを封入した
近赤外光用光源と石英製放電管に適量のHg、Arととも
にヨウ化ガリウムを封入した紫外光用光源を用いた。
【0037】以後、上記のエチレン性不飽和二重結合を
有する化合物、開始系、表面調整剤を混合したものをマ
スターバッチと呼ぶ。
【0038】<実施例1>マスターバッチにタイペーク
CR−95(石原産業)40重量部、加え分散後、塗料化
した。開始系として3,3'−ジエチル−2,2'−チアト
リカルボシアニンアイオダイド、2,4,6−トリス(ト
リクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、テトラメチ
ルアンモニウムn−ブチルトリフェニルボレートを用い
た。ヨウ化ルビジウムを封入したランプを用い、乾燥膜
厚で30μmに塗装した塗膜をランプ−試料間の距離を
8cmに保ち、0.5秒間照射した。
【0039】<実施例2>実施例1のタイペークCR−
95 40重量部の替わりにMA−100(三菱カーボ
ン)0.9重量部を用いた以外は同様に行った。
【0040】<実施例3>実施例1のタイペークCR−
95 40重量部の替わりにLL−XLO(チタン工業)
12重量部を用いた以外は同様に行った。
【0041】<実施例4>実施例1のタイペークCR−
95 40重量部の替わりにトダカラーK−NR(戸田
工業)6重量部を用いた以外は同様に行った。
【0042】<実施例5>実施例1のタイペークCR−
95 40重量部の替わりにファストゲンブルー#54
08(大日本インキ化学工業)8重量部を用いた以外は同
様に行った。
【0043】<実施例6>実施例1でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりにヨウ化カリウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0044】<実施例7>実施例2でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりにヨウ化カリウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0045】<実施例8>実施例3でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりにヨウ化カリウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0046】<実施例9>実施例4でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりにヨウ化カリウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0047】<実施例10>実施例5でヨウ化ルビジウ
ムを封入したランプの替わりにヨウ化カリウムを封入し
たランプを用いた以外は同様に行った。
【0048】<実施例11>実施例1で3,3'−ジエチ
ル−2,2'−チアトリカルボシアニンアイオダイド、
2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリ
アジン、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェ
ニルボレートの替わりにNK−3965、ダロキュア−
1173を用いた以外は同様に行った。
【0049】<実施例12>実施例2で3,3'−ジエチ
ル−2,2'−チアトリカルボシアニンアイオダイド、
2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリ
アジン、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェ
ニルボレートの替わりにNK−3965、ダロキュア−
1173を用いた以外は同様に行った。
【0050】<実施例13>実施例3で3,3'−ジエチ
ル−2,2'−チアトリカルボシアニンアイオダイド、
2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリ
アジン、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェ
ニルボレートの替わりにNK−3965、ダロキュア−
1173を用いた以外は同様に行った。
【0051】<実施例14>実施例4で3,3'−ジエチ
ル−2,2'−チアトリカルボシアニンアイオダイド、
2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリ
アジン、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェ
ニルボレートの替わりにNK−3965、ダロキュア−
1173を用いた以外は同様に行った。
【0052】<実施例15>実施例5で3,3'−ジエチ
ル−2,2'−チアトリカルボシアニンアイオダイド、
2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリ
アジン、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェ
ニルボレートの替わりにNK−3965、ダロキュア−
1173を用いた以外は同様に行った。
【0053】<比較例1>実施例1でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりに金属ルビジウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0054】<比較例2>実施例2でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりに金属ルビジウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0055】<比較例3>実施例3でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりに金属ルビジウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0056】<比較例4>実施例4でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりに金属ルビジウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0057】<比較例5>実施例5でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりに金属ルビジウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0058】<比較例6>実施例1でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりにヨウ化ガリウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0059】<比較例7>実施例2でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりにヨウ化ガリウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0060】<比較例8>実施例3でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりにヨウ化ガリウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0061】<比較例9>実施例4でヨウ化ルビジウム
を封入したランプの替わりにヨウ化ガリウムを封入した
ランプを用いた以外は同様に行った。
【0062】<比較例10>実施例5でヨウ化ルビジウ
ムを封入したランプの替わりにヨウ化ガリウムを封入し
たランプを用いた以外は同様に行った。
【0063】<比較例11>実施例1で開始系にダロキ
ュア−1173 2重量部、ルシリンTPO 1重量部
を用い、光源にヨウ化ガリウムを封入したランプを用い
た以外は同様に行った。
【0064】<比較例12>実施例2で開始系にダロキ
ュア−1173 2重量部、ルシリンTPO 1重量部
を用い、光源にヨウ化ガリウムを封入したランプを用い
た以外は同様に行った。
【0065】<比較例13>実施例3で開始系にダロキ
ュア−1173 2重量部、ルシリンTPO 1重量部
を用い、光源にヨウ化ガリウムを封入したランプを用い
た以外は同様に行った。
【0066】<比較例14>実施例4で開始系にダロキ
ュア−1173 2重量部、ルシリンTPO 1重量部
を用い、光源にヨウ化ガリウムを封入したランプを用い
た以外は同様に行った。
【0067】<比較例15>実施例5で開始系にダロキ
ュア−1173 2重量部、ルシリンTPO 1重量部
を用い、光源にヨウ化ガリウムを封入したランプを用い
た以外は同様に行った。
【0068】得られた硬化物の硬化性を目視判定により
評価した。結果を表1および表2に記載する。
【0069】表層部が硬化していても、塗膜内部・下層
部が硬化していないと、未反応モノマー等により膨潤
し、ちぢみが発生する。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】上記実験の結果から、比較例1〜15に示
すように本発明に係る光源と異なる光源を用いた硬化方
法では硬化度が非常に悪く、1回の照射では十分な硬化
性を発揮することができないのに対し、本発明の実施例
1〜15の硬化方法では1回の照射で十分な硬化度が得
られる。
フロントページの続き (72)発明者 今村 清司 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町 1番地 日本電池株式会社内 (72)発明者 肥田 敬治 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近赤外光および紫外光もしくは可視光の
    両方に対して感度を有する光重合性組成物に、近赤外光
    および紫外光もしくは可視光の2つの光源を同時または
    遂次的に照射することにより、該光重合性組成物を硬化
    する方法において、光源として前記2つの光源ではな
    く、水銀およびアルカリ金属を含有するメタルハライド
    ランプを用いることを特徴とする光重合性組成物の硬化
    方法。
JP27750095A 1995-10-25 1995-10-25 光重合性組成物の硬化方法 Pending JPH09118706A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3061773A4 (en) * 2014-09-11 2017-06-28 Heraeus Kabushiki Kaisha Method and device for manufacturing cured light-curing resin composition
JP2024510380A (ja) * 2021-02-11 2024-03-07 ゼトス アーゲー 改良された退色性

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EP3061773A4 (en) * 2014-09-11 2017-06-28 Heraeus Kabushiki Kaisha Method and device for manufacturing cured light-curing resin composition
US10273316B2 (en) 2014-09-11 2019-04-30 Heraeus Kabushiki Kaisha Method and device for manufacturing cured light-curing resin composition
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