JPH09118763A - フッ素系フィルム、それを用いた積層体及び積層体の製造方法 - Google Patents

フッ素系フィルム、それを用いた積層体及び積層体の製造方法

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JPH09118763A
JPH09118763A JP23974696A JP23974696A JPH09118763A JP H09118763 A JPH09118763 A JP H09118763A JP 23974696 A JP23974696 A JP 23974696A JP 23974696 A JP23974696 A JP 23974696A JP H09118763 A JPH09118763 A JP H09118763A
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JP
Japan
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adhesive
film
pfa
tetrafluoroethylene
perfluoroalkoxyethylene
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Application number
JP23974696A
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English (en)
Inventor
Atsushi Hayashi
篤 林
Hiroshi Ariga
広志 有賀
Yasuo Hayashi
泰夫 林
Kazuo Harada
和男 原田
Makoto Fukawa
真 府川
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極めて良好な接着力を発現するPFAフィル
ム、そのPFAフィルムを用いた積層体及び積層体の製
造方法を提供する。 【解決手段】表面処理されたPFAフィルムであって、
この表面処理されたPFAフィルムの表面には水酸基お
よびカルボニル基が存在している。また、その表面処理
された表面の表面状態は凹凸のない表面状態であり、好
ましくは平均表面粗さが10nm以下である。表面処理
はRFまたはDCボンバード法によって行い、好ましく
は、Ar雰囲気ガス中で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルコキシエチレン系共重合体
(以下、PFAという。)フィルム、それを用いた積層
体及び積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PFA等のフッ素樹脂は、その耐薬品
性、耐汚染性が優れていることから、フッ素樹脂フィル
ムを、金属、プラスチック等の基体にラミネートした積
層体は、床材、コピーボード、壁紙、屋根材、ガスコン
ロ天板、ガスレンジフード等の広い分野に用いられてい
る。PFAフィルム等のフッ素樹脂フィルムを各種基体
に接着するには、フッ素樹脂の表面エネルギーが低いこ
とから接着剤を濡れ易くするために、フッ素樹脂表面に
物理的、化学的改質を加えた表面処理が必要となる。
【0003】これらの表面処理法としては、一般的にコ
ロナ放電処理法が知られている。さらに、接着性改善の
ため、コロナ放電処理に代わる方法として、高真空、高
電力密度の条件下でRFスパッタする方法(特開昭51
−125455号公報参照。)、特殊な雰囲気ガス中で
RFスパッタする方法(特開平6−285988号公報
参照。)、および長時間RFスパッタする方法(特開平
6−298971号公報参照。)等が提案されている。
しかしながら、いずれの方法によって表面処理されたP
FAフィルムも、その接着力は実用上十分なものでなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、良好な接着力を発現するPFAフィルム、そのPF
Aフィルムを用いた積層体及び積層体の製造方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、表面処理
されたPFAフィルムの表面処理された表面の官能基と
接着力との関係を詳細に研究した結果、表面処理された
PFAフィルムであって、表面処理されたフィルム表面
には水酸基およびカルボニル基が存在しているPFAフ
ィルムが、極めて良好な接着力を発現することを見いだ
した。
【0006】従って、本発明によれば、表面処理された
PFAフィルムであって、前記表面処理されたフィルム
表面には水酸基およびカルボニル基が存在していること
を特徴とするPFAフィルムが提供される。
【0007】また、本発明者らは、表面処理されたPF
Aフィルムのフィルム表面の凹凸状態と接着力との関係
を詳細に研究した結果、表面処理されたフィルム表面の
表面状態が実質的に凹凸のない表面状態であるPFAフ
ィルムが、特に良好な接着力を有することを見いだし
た。
【0008】従って、本発明によれば、表面処理された
PFAフィルムであって、表面処理されたフィルム表面
には水酸基およびカルボニル基が存在しており、さら
に、この表面処理されたフィルム表面の表面状態が実質
的に凹凸のない表面状態であることを特徴とするPFA
フィルムが提供される。
【0009】好ましくは、表面処理されたフィルム表面
の平均表面粗さが10nm以下であり、さらに好ましく
は、6nm以下である。
【0010】さらに、本発明者らは、表面処理されたP
FAフィルムのフィルム表面にセロハン粘着テープを貼
って剥がし、セロハン粘着テープの粘着面に転写された
フッ素原子量と表面処理されたPFAフィルムの接着力
との関係を鋭意研究した結果、表面処理されたフィルム
表面にセロハン粘着テープの粘着面を貼り付けその後に
セロハン粘着テープをフィルム表面から剥離した後のセ
ロハン粘着テープの粘着面に存在するフッ素原子の量
が、表面が未処理のPFAフィルムのフィルム表面にセ
ロハン粘着テープの粘着面を貼り付けその後にセロハン
粘着テープをフィルム表面から剥離した後のセロハン粘
着テープの粘着面に存在するフッ素原子の量の2倍以下
であるPFAフィルムが、特に良特に良好な接着力を有
することを見いだした。
【0011】従って、本発明によれば、表面処理された
PFAフィルムであって、表面処理されたフィルム表面
には水酸基およびカルボニル基が存在しており、さら
に、この表面処理されたフィルム表面にセロハン粘着テ
ープの粘着面を貼り付けその後にセロハン粘着テープを
フィルム表面から剥離した後のセロハン粘着テープの粘
着面に存在するフッ素原子の量が、表面が未処理のテト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン
系共重合体フィルムフィルム表面にセロハン粘着テープ
の粘着面を貼り付けその後にセロハン粘着テープをフィ
ルム表面から剥離した後のセロハン粘着テープの粘着面
に存在するフッ素原子の量の2倍以下、好ましくは1倍
以下であることを特徴とするPFAフィルムが提供され
る。
【0012】なお、ここで剥離後のセロハン粘着テープ
の粘着面に存在するフッ素原子の量とは、剥離後のセロ
ハン粘着テープの粘着面に存在しフッ素を含有する全て
の分子、高分子、化合物等に含まれる全てのフッ素原子
を合計した量である。
【0013】また、本発明によれば、基体と、表面処理
されたPFAフィルムであって、表面処理されたフィル
ム表面には水酸基およびカルボニル基が存在しているP
FAフィルムの表面処理されたフィルム表面を基体に向
けて基体と積層して設けられたPFAフィルムと、を備
えることを特徴とする積層体が提供される。
【0014】さらに、また、本発明によれば、基体と、
表面処理されたPFAフィルムであって、表面処理され
たフィルム表面には水酸基およびカルボニル基が存在し
ており、さらに、この表面処理されたフィルム表面の表
面状態が凹凸のない表面状態であるPFAフィルムの表
面処理されたフィルム表面を基体に向けて基体と積層し
て設けられたPFAフィルムと、を備えることを特徴と
する積層体が提供される。
【0015】好ましくは、この表面処理されたフィルム
表面の平均表面粗さが10nm以下であり、さらに好ま
しくは、6nm以下である。
【0016】好ましくは、基体とPFAフィルムとの間
に接着剤をさらに備え、基体とPFAフィルムとを接着
剤で接着する。
【0017】表面処理によって、表面にある特定の官能
基(水酸基およびカルボニル基)が導入されたPFAフ
ィルムは、エポキシ系接着剤、シリコン系接着剤、ポリ
ウレタン系接着剤、ユリア系接着剤、メラミン系接着
剤、フェノール樹脂系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、シ
アノアクリレート系接着剤等に代表される合成樹脂系接
着剤、水等に分散させた酢酸ビニル系樹脂等に代表され
るエマルジョン系接着剤、エチレン−酢酸ビニル系又は
ポリアミド系に代表されるホットメルト接着剤、クロロ
プレンゴム等に代表される合成ゴム系接着剤、アクリル
系及びシリコン系で代表される粘着剤を使って、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ABS、ポリスチレン、塩化
ビニル、PET、アクリルといったいわゆるプラスチッ
クシート及びフィルムと容易にラミネートすることが可
能である。
【0018】また、表面処理によって、表面にある特定
の官能基(水酸基およびカルボニル基)が導入されたP
FAフィルムは、上記の接着剤を用いて、アルミニウ
ム、ステンレス鋼(以下SUSと略す。)、ガルバニウ
ム鋼板、亜鉛めっき鋼板、鉄等の金属類と容易にラミネ
ートすることも可能である。
【0019】また、表面処理によって、表面にある特定
の官能基(水酸基およびカルボニル基)が導入されたP
FAフィルムは、上記の接着剤を用いて、PFA、ET
FE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)等
のフッ素樹脂とのラミネートも可能である。
【0020】これらの接着剤の中で特に有効なのは、熱
可塑性ポリエステル樹脂成分を含む接着剤である。
【0021】熱可塑性ポリエステル樹脂は、二塩基性酸
とジオール類との脱水縮合反応により得られるものであ
り、二塩基性酸としては、アジビン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、コハク酸、スベリン酸等の脂肪族二塩基性
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、オルソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族二塩基性酸が例示さ
れ、ジオール類としては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、1、4−ブタンジオール、1、6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール等が例示され
る。
【0022】これらのポリエステル樹脂は、好ましく
は、約240℃の脱水縮合反応によって合成する。
【0023】熱可塑性ポリエステル樹脂に添加剤を併用
して接着剤としての特性を向上させることも可能であ
る。添加剤は、例えば、ベンゾイン、ジメチルテレフタ
レート等の流れ調節剤である。
【0024】また、硬化剤としてのイソシアネート基含
有化合物を併用し接着力を向上させることも可能であ
る。
【0025】また、織物等の繊維状の基体との接着力を
向上させるためにポリエステル樹脂をウレタン変性し粘
着性を高めることも可能である。
【0026】また、さらに、この熱可塑性ポリエステル
樹脂成分を含む接着剤を表面処理されたフッ素樹脂と金
属との双方に接着させるために、このポリエステル樹脂
をエポキシ変性させることも可能である。
【0027】このエポキシ変性は、ポリエステル樹脂を
合成した後に、好ましくは、所定量のビスフェノールA
タイプ等のエポキシ樹脂を加え約180℃で反応させる
ことにより末端エポキシ変性を行うことによって行われ
る。このエポキシ変性は、金属に対する接着力を向上さ
せるために有効なばかりか、耐沸騰水性、耐薬品性向上
に極めて効果がある。
【0028】このエポキシ変性は、先に合成したポリエ
ステル樹脂の末端カルボキシル基をエポキシに変性する
に適切な量のエポキシ樹脂を添加して変性する。
【0029】但し、エポキシ樹脂をどの程度添加するの
が好ましいかは、上記のPFAフィルムと接着する基体
種により異なる。たとえば、PFAフィルムを金属と接
合させる際には、ポリエステル樹脂の末端カルボキシル
基を完全に変性させるに必要な量のエポキシ樹脂を添加
するか、あるいは接着剤加熱時のエポキシ変性ポリエス
テル樹脂の熱流動を妨げない程度に変性に関与しないフ
リーなエポキシ樹脂が存在するように過剰にエポキシ樹
脂を添加した方がよい。一方、PFAフィルムを軟質塩
ビと接着させる場合には、エポキシ樹脂による変性は微
量でよい。
【0030】エポキシ変性に用いられるエポキシ樹脂と
しては、前述のビスフェノール骨格をもつビスフェノー
ルA型樹脂、水素化ビスフェノールA型樹脂、ビスフェ
ノール骨格をフレキシブルなメチレン鎖に変えたジオー
ル型樹脂、エーテル鎖に変えたグリコール型樹脂等が例
示される。これらエポキシ樹脂の骨格構造を変化させる
ことにより、硬化した際の接着剤のガラス転移点を任意
に変えることが可能である。
【0031】これらの中で最も有効なのは、エポキシ当
量500から1000程度のビスフェノールA型のエポ
キシ樹脂である。
【0032】また、これらエポキシ変性したポリエステ
ル接着剤やウレタン変性したポリエステル接着剤に硬化
剤を併用させることも可能である。硬化剤として、好ま
しくは、1分子あたり2個以上のイソシアネート基を含
むポリイソシアネートを用いる。トリレンジイソシアネ
ート、4、4’−ジフェニルメタンジイソシアネート等
の芳香族系ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート等の脂肪族系のポリイソシアネート、
また、前記ポリイソシアネートとトリメチロールプロパ
ンとのアダクト体、ビューレット体、イソシアヌレート
体等も例示される。硬化剤併用の2液タイプにはポット
ライフが存在するため、高温で解離して硬化剤としての
働きを持ついわゆるブロックイソシアネートの使用がよ
り好ましい。
【0033】なお、上記種々のポリエステル樹脂の製造
方法は以下に述べる実施例に特に限定されない。
【0034】接着剤の塗布厚みは、乾燥後の塗布厚みで
3μm以上とすることが好ましい。厚みが500μm以
下程度のPFAフィルムをラミネートする場合は、5μ
mから10μmが適当である。また、500μm以上の
厚手の物を接着する場合は、20μm程度の厚みが必要
である。
【0035】接着させる方法は特に限定されないが、接
着剤塗布後に溶剤を蒸発させてからラミネートするいわ
ゆるドライラミネートが適している。ラミネートの際、
溶剤乾燥温度以上の温度に保持されたニップロールを通
過させることにより更に接着力は増大する。
【0036】また、これらの接着剤に、顔料、レベリン
グ剤、消泡剤、紫外線吸収剤などの添加物を加えること
も可能である。
【0037】PFAフィルムの表面処理方法としては、
好ましくは、RFボンバード処理が用いられる。減圧下
において、対向する電極間に高周波(RF)電圧を印加
してRF放電を起こさせると、電極間の空間に希薄気体
のプラズマが生じる。プラズマはラジカル原子、イオン
などの活性種を含んでおり、これらは、電極またはプラ
ズマ内に設置した基体に衝突し基体表面の状態を物理的
及び化学的に変化させることができる。この効果を利用
して、表面状態の改質に応用する方法をRFボンバード
処理と呼ぶ。ガス種、ガス圧、投入電力、電極間距離、
基材設置位置等で処理状態が変化する。PFAフィルム
のラミネート用接着剤との接着性改善には、Arガスに
よる処理がよく、H2O の添加は効果的だが、O2 での
処理は不適である。投入電力は電力密度0.01〜0.
5W/cm2 が好ましく、処理時間は好ましくは5〜3
00秒であり、より好ましくは5〜180秒である。こ
れらの条件は、既に報告のあるRFスパッタ処理に比べ
て非常に弱い条件であるが、表面での官能基生成には十
分であり、逆に強すぎたり長すぎたりすると過度に表面
を粗したり、また、組成の変化を起こす等、密着性向上
に好ましくないダメージを与えることになる。本発明の
RFボンバード処理を行うことにより、水酸基とカルボ
ニル基の官能基を持ちかつラミネート用接着剤との組み
合わせで実用に十分な、非常に高い接着性および耐湿性
に優れた表面を持つPFAフィルムを得ることができ
る。これは、真空中での処理でPFA表面のC−F結合
が切れ、大気中に曝露した際に水と反応して、含酸素官
能基の水酸基とカルボニル基を生成するためと考えられ
る。
【0038】また、PFAフィルムの表面処理方法とし
ては、DCボンバード処理も好ましく用いられる。これ
はRFボンバード処理のRFをDCに替えた処理であ
り、同様の効果を得ることができる。DCボンバード処
理においては、対向する電極間に直流電圧を印加してプ
ラズマを発生させ、このプラズマを利用して表面を物理
的及び化学的に変化させる。DCボンバード処理におい
ては、RFボンバード処理より装置が単純であるため、
大型化しやすく量産に向いているが、装置条件に多少の
工夫が必要である。RFボンバード処理及びDCボンバ
ード処理によれば、ロール・トウ・ロール方式の連続処
理を行うことができ量産性を上げることができる。
【0039】本発明によれば、長尺の基体および表面が
RFボンバード処理またはDCボンバード処理された長
尺のPFAフィルムのうちの一方に、熱可塑性ポリエス
テル樹脂成分を主成分として含む接着剤を塗布し、その
後、接着剤を乾燥させ、その後、長尺の基体とRFボン
バード処理された長尺のPFAフィルムとを、熱可塑性
ポリエステル樹脂成分を主成分として含む接着剤により
接着して、ドライラミネーション法により長尺の積層体
を形成することを特徴とする積層体の製造方法が提供さ
れる。好ましくは、これらのRFボンバード処理および
DCボンバード処理はArガスを利用して行う。長尺の
基体としては、たとえば、塩ビ、ポリエステル、ポリエ
チレンといったプラスチックシートや、ステンレス鋼
(SUS)板、亜鉛めっき鋼板、ガルバニウム鋼板、ア
ルミニウム板等の金属板等が好ましく用いられる。
【0040】現在、ドライラミネーション法により、P
FAフィルムを塩ビ、ポリエステル、ポリエチレンとい
ったプラスチックシートにラミネートした製品は出来て
いない。本発明の上記積層体の製造方法によれば、たと
えば図7に示すような、一般的なドライラミネーション
法によって、PFAフィルムとプラスチックフィルムと
の接着が可能となる。本発明の積層体の製造方法によれ
ば、ラインスピードが5m/分〜40m/分のラミネー
トが可能となり、十分な作業性を有している。ラミネー
トの際、ニップロールを通過させることが好ましいが、
そのときの線圧は、好ましくは、5kgf/cm〜10
kgf/cmとする。このようにして製造されたラミネ
ート品は熱養生を行うことが好ましいが、25℃程度の
室温養生でも十分な接着力が得られる。また、この積層
方法によってPFAフィルムとラミネートする基体とし
ては、塩ビ、ポリエステル、ポリプロピレン、アクリル
等に代表されるフッ素を含まないプラスチックに限定さ
れず、各種フッ素樹脂もラミネートすることができる。
【0041】また、PFAフィルムを金属にラミネート
する方法として、フッ素樹脂と耐熱樹脂との混合物から
なるプライマーを鋼板側に塗布し、400℃近い温度で
鋼板を加熱し、このプライマー層とPFAフィルムと
を、PFAフィルムを融解させながら金属板に連続的に
ラミネートする方法(特開平5−162243号公報参
照。)が提案されているが、この方法では、必然的にP
FAフィルムの融点(300℃)以上の加熱が必要であ
り、しかもプライマー層とPFAフィルムとの接着力を
向上させるためにラミネート後さらに300℃を超える
温度で焼成するいわゆる後焼成が必要であり、経済性に
劣っている。PFAフィルムが溶融する300℃以下で
金属にラミネートする方法として、H2 /N2 混合ガス
下で処理されたPFAシートとSUS304との接着
に、20時間の加圧を必要とするエポキシ系接着剤を使
用する方法が提案されているが(特開平6−22023
1号公報参照。)、この方法によると、ラミネート品の
連続生産は困難であり、極めて生産性が低くなる他、ラ
ミネート品の折り曲げ加工の際、PFAフィルムや鋼板
の伸びにエポキシ樹脂が追従せず、折り曲げ部にクラッ
クが入ってしまう。
【0042】これに対して、本発明の上記積層体の製造
方法によれば、たとえば図8に示すような、一般的なド
ライラミネーション法によって、PFAフィルムと金属
板との接着が可能となる。この方法によれば、ラインス
ピードが5m/分〜40m/分のラミネートが可能とな
り、十分な作業性を有している。また、ラミネート後の
養生も不要である。ラミネートの際、ニップロールを通
過させることが好ましく、上記積層体の製造方法におい
てニップロールを使用すれば、金属板に接着剤を塗布し
て乾燥後、PFAフィルムと金属板とをニップロールで
挟むだけで両者を接着でき、非常に量産性に優れてい
る。また、上記積層体の製造方法において使用する接着
剤は、熱可塑性ポリエステル樹脂成分を主成分として含
む接着剤であるから、ラミネート品の折り曲げ加工の際
にも、PFAフィルムや鋼板の伸びに接着剤が十分追従
する。また、エポキシ樹脂単体のように熱硬化性の樹脂
でないため、接着剤の乾燥条件が広く、樹脂が溶融し始
める温度(70〜120℃)から熱分解を生じる温度ま
での約100℃近い温度域を適切な乾燥条件とすること
ができる。この積層方法によってPFAフィルムとラミ
ネートする基体としては、ステンレス(SUS)板、亜
鉛めっき鋼板、ガルバニウム鋼板、アルミニウム等が挙
げられる。
【0043】なお、本発明によって、製造されるラミネ
ート品、たとえば、PFAフィルムと塩ビとのラミネー
ト品は、好ましくは、ユニットバス壁材、塗装ブース壁
材、および壁紙等に使用され、PFAフィルムとステン
レスとのラミネート品は、ガスコンロ天板やレンジフー
ドに好ましく使用され、また、PFAフィルムとアルミ
ニウムとのラミネート品は、炊飯ジャー内釜やキッチン
前パネルに好ましく使用される。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0045】(実施例1〜実施例16、比較例1、2)
図1は、これら実施例1〜16ならびに比較例1および
2においてPFAフィルムの表面処理に使用したRFボ
ンバード装置を説明するための模式的断面図である。
【0046】減圧容器1内に、電極4と対向電極5とが
対向して配置されている。対向電極5は接地され、電極
4はマッチングボックス3を介してRF電源2に接続さ
れている。ガスボンベ8から、雰囲気ガス導入弁7を介
して雰囲気ガスが減圧容器1内に供給され、減圧容器1
内は排気口6を介して真空ポンプ(図示せず。)によっ
て排気され、所定の圧力に維持される。表面処理される
PFAフィルム(商品名:アフレックスPFA、旭硝子
製、厚さ50μm)は、対向電極5上(以下、基板位置
Aという。)、電極4上(以下、基板位置Cという。)
および電極4と対向電極5との中間の位置(以下、基板
位置Bという。)のいずれかの位置に置いた。なお、電
極4と対向電極5との間は8cmとした。減圧容器1内
に導入される雰囲気ガスは実施例1〜16についてはA
rとし、比較例1および2については、O2 とした。減
圧容器1内の圧力は、0.05Torr、0.1Tor
rおよび0.005Torrのいずれかとした。電極4
と対向電極5との間には13.56MHzの高周波電圧
を印加した。RF電力密度は、0.16W/cm2
0.06W/cm2 、0.42W/cm2 のいずれかと
した。処理時間は、3分および0.5分のいずれかとし
た。表1に示す条件で、実施例1乃至16および比較例
1、2について、それぞれ表面処理されたPFAフィル
ムを得た。
【0047】次に、二塩基性酸としてテレフタル酸50
モル%、イソフタル酸30モル%、スベリン酸20モル
%、ジオールとしてエチレングリコール30モル%、
1、4−ブタンジオール70モル%を用い、240℃で
10時間反応させることにより、数平均分子量3000
0のポリエステル樹脂を得た。このポリエステル樹脂の
酸価は3であった。続いて上記反応で得られたポリエス
テル樹脂100gに、末端エポキシ変性に必要な量であ
るエポキシ等量700のビスフェノールA型エポキシ樹
脂を4g加え、180℃で3時間反応させることにより
末端のカルボキシル基をすべてエポキシ変性したポリエ
ステル樹脂を得た。この樹脂をメチルエチルケトンに溶
解させ、固形分50%の接着剤の主剤を作成した。以下
この接着剤を接着剤Aという。
【0048】一方、二塩基性酸としてテレフタル酸50
モル%、イソフタル酸30モル%、スベリン酸20モル
%、ジオールとしてエチレングリコール20モル%、ネ
オペンチルグリコール80モル%を用い、240℃で1
0時間反応させることにより、数平均分子量30000
のポリエステル樹脂を得て、この樹脂を接着剤Bとして
用いた。
【0049】上述のようにして表面処理された各PFA
フィルムに、接着剤AまたはBを50μmアプリケータ
で塗布し、70℃で2分間乾燥させ、乾燥後15μmの
接着層を得た。
【0050】続いて、線圧力10kgf/cmで、接着
剤Aを使用した場合には120℃で1秒間、接着剤Bを
使用した場合は70℃で1秒間、それぞれPFAフィル
ムと透明塩ビ(厚さ:200μm)とをラミネートし
た。
【0051】ラミネート後、70℃で10時間、後養生
させた後、引っ張り速度50mm/分でT字ピーリング
試験を行って、実施例1〜16および比較例1、2につ
いて、PFAフィルムと透明塩ビとの間の接着力を測定
した。
【0052】また、一方、ラミネート後、70℃で10
時間、後養生させた後、煮沸を5時間行って、その後室
温で1日放置した後、引っ張り速度50mm/分でT字
ピーリング試験を行って、実施例1〜16および比較例
1、2について、PFAフィルムと透明塩ビとの接着力
を測定した。
【0053】以上の結果を表1に示す。接着力の単位は
gf/cmである。なお、表1において、( )内は、
煮沸を5時間行いその後室温で1日放置した後のPFA
フィルムと透明塩ビとの間の接着力を示す。
【0054】
【表1】
【0055】表1を参照すれば、本発明の実施例1〜1
6はいずれも優れた接着性を示していることがわかる。
また、煮沸後においても、実施例1〜16はいずれも優
れた接着性を維持していることがわかる。これに対して
雰囲気ガスをO2 とした比較例1、2においては、接着
力は低かった。
【0056】(実施例17〜32)図2は、これら実施
例17〜32においてPFAフィルムの表面処理に使用
したDCボンバード装置を説明するための模式的断面図
である。
【0057】減圧容器11内に、電極14と対向電極1
5とが対向して配置されている。対向電極15は接地さ
れ、電極14はDC電源12に接続されている。ガスボ
ンベ18から、雰囲気ガス導入弁17を介して雰囲気ガ
スが減圧容器11内に供給され、減圧容器11内は排気
口16を介して真空ポンプ(図示せず。)によって排気
され、所定の圧力に維持される。表面処理されるPFA
フィルム(商品名:アフレックスPFA、旭硝子製、厚
さ50μm)は、対向電極15上(以下、基板位置Aと
いう。)、電極14上(以下、基板位置Cという。)お
よび基板14と対向基板15との中間の位置(以下、基
板位置Bという。)のいずれかの位置に置いた。なお、
電極14と対向電極15との間は8cmとした。減圧容
器11内に導入される雰囲気ガスはArとした。減圧容
器11内の圧力は、0.5Torr、0.05Torr
および0.005Torrのいずれかとした。電極14
と対向電極15との間に直流電圧を印加した。DC電力
密度は、0.06W/cm2 、0.16W/cm2 およ
び0.42W/cm2 のいずれかとした。処理時間は、
3分および0.5分のいずれかとした。表2に示す条件
で、実施例17乃至32について、それぞれ表面処理さ
れたPFAフィルムを得た。
【0058】これらのフィルムを、実施例1〜16と同
様にして、接着剤A又はBを用いて透明塩ビと接着さ
せ、その接着力と、煮沸5時間処理後室温で1日放置し
た後の接着力とを測定した結果を表2に示す。なお、煮
沸5時間処理後室温で1日放置した後の接着力は( )
内に示す。
【0059】
【表2】
【0060】表2を参照すれば、本発明の実施例17〜
32はいずれも優れた接着性を示していることがわか
る。また、煮沸後においても、実施例17〜32はいず
れも優れた接着性を維持していることがわかる。
【0061】(実施例33、34、比較例3)次に、表
面処理されたPFAフィルムの表面の官能基と接着力と
の関係を調べた。表面官能基は、ESCA(Electron S
pectroscopy for Chemical Analysis)法および化学修
飾法により特定した。
【0062】ESCA法においては、表面処理されたP
FAフィルムの表面のO1sとC1sのピークを測定し、そ
のケミカルシフトから、官能基を特定した。ケミカルシ
フトの測定においては、ピークをガウス−ローレンツ関
数でフィッティングして各成分に分離し、分離した各成
分のケミカルシフトから各官能基を同定した。ケミカル
シフトと官能基との対応は、単位構造分子の軌道エネル
ギーを分子軌道法(ab-initio法)で計算することによ
り行った。
【0063】化学修飾法においては、特定の官能基と選
択的に反応するヘテロ原子を含む試薬を、表面処理され
たPFAフィルムの表面に反応付着させ、PFAフィル
ム表面におけるヘテロ原子の有無をESCAで測定する
ことにより、特定の官能基の有無の測定を行った。
【0064】水酸基の特定は、(i−PrO)2 Ti
(acac)溶液に表面処理されたPFAフィルムを1
5時間浸漬し、その後、アセトンで洗浄し、洗浄したP
FAフィルムの表面をESCAで分析し、表面のTiの
有無を調べることにより行った。ここで、Prはプロピ
ルを表し、acacはアセチルアセトンを表す。表面に
水酸基があれば、
【0065】
【化1】
【0066】の反応が起こるから、アセトンで洗浄した
後も、PFAフィルムの表面にTiが存在していること
になる。
【0067】カルボニル基の特定は、ヒドラジン水溶液
(1:1)の蒸気に表面処理されたPFAフィルムを1
0分間さらし、その後、PFAフィルムの表面をESC
Aで分析し、表面のNの有無を調べることにより行っ
た。表面にカルボニル基があれば、
【0068】
【化2】
【0069】の反応が起こるから、PFAフィルムの表
面にNが存在していることになる。
【0070】エポキシ基の特定は、conc.HCl
(12N)の蒸気に表面処理されたPFAフィルムを1
0分間さらし、その後、PFAフィルムの表面をESC
Aで分析し、表面のClの有無を調べることにより行っ
た。表面にエポキシ基があれば、
【0071】
【化3】
【0072】の反応が起こるから、PFAフィルムの表
面にClが存在していることになる。
【0073】実施例1〜16の場合と同様にしてPFA
フィルムの表面処理を行って、実施例33および34の
PFAフィルムを得た。これらのPFAフィルムの表面
をESCAにより測定した結果を図3に示す。ピーク2
1は実施例33のPFAフィルムのO1sのスペクトルで
あり、ピーク22は実施例34のPFAフィルムのO1s
のスペクトルである。ピーク21、22のいずれもその
ピークトップが、534〜535eVの結合エネルギー
の範囲にあった。次に、これらのピークをガウス−ロー
レンツ関数でフィッティングして各成分に分離し、分離
した各成分のケミカルシフトから各官能基を同定したと
ころ、水酸基およびカルボニル基が主として存在するこ
とがわかった。
【0074】次に、これら実施例33および34のPF
Aフィルムの官能基を化学修飾法により同定した。
【0075】(i−PrO)2 Ti(acac)溶液に
実施例33、34のPFAフィルムをそれぞれ15時間
浸漬し、その後、アセトンで洗浄し、洗浄したPFAフ
ィルムの表面をESCAで分析してフィルム表面のTi
の有無を調べたところ、実施例33および34のいずれ
のPFAフィルムにおいてもTiが観察され、実施例3
3および34のPFAフィルムの表面には水酸基が存在
していることがわかった。
【0076】また、ヒドラジン水溶液(1:1)の蒸気
に実施例33、34のPFAフィルムを30分間さら
し、その後、PFAフィルムの表面をESCAで分析
し、表面のNの有無を調べたところ、実施例33および
34のいずれのPFAフィルムにおいてもNが観察さ
れ、実施例33および34のPFAフィルムの表面には
カルボニル基が存在していることがわかった。
【0077】また、conc.HCl(12N)の蒸気
に実施例33、34のPFAフィルムを10分間さら
し、その後、PFAフィルムの表面をESCAで分析
し、表面のClの有無を調べて、PFAフィルム表面の
エポキシ基を調べたところ、全酸素含有官能基の10モ
ル%以下であることがわかった。
【0078】次に、実施例33および34のPFAフィ
ルムを上述の接着剤Aを使用して、実施例1〜16の場
合と同様にして厚さ200μmの透明塩ビとの間の接着
力を測定した。実施例33のPFAフィルムについて
は、1110gf/cmの値が得られ、実施例34のP
FAフィルムについては、1020gf/cmの値が得
られ、いずれも高い接着力を示していた。
【0079】図3のピーク23は、透明塩ビとの間の接
着力が30gf/cmのPFAフィルム(比較例3)の
1sのスペクトルである。優れた接着性を示す実施例3
3、34のPFAフィルムとは、そのO1sの結合エネル
ギーが大きく異なっており、PFAフィルム表面の官能
基が実施例33、34とは異なっていることを示してい
る。
【0080】なお、ESCAによる測定に使用した装置
はPHI社製5500型であり、X線源として、単色化
AlKα線を14kV、500Wで使用し、X線照射面
積を7mm×2mmとし、分析面積(光電子検出面積)
を0.8mmφとし、光電子検出角を70゜とし、中和
電子線エネルギーを0.1eVとし、光電子のPassEner
gyを23.5eVとした。また、ケミカルシフトの値
は、PFAのメインユニットである−CF2 −連鎖のC
(292.8eV)、F(690.3eV)を基準にし
て、横軸(結合エネルギー)の補正を行った。
【0081】(実施例35、36、比較例4)次に、表
面処理されたPFAフィルムの表面凹凸状態と接着力と
の関係を調べた。
【0082】実施例1〜16の場合と同様にしてPFA
フィルムの表面処理を行って、実施例35および36の
PFAフィルムを得た。これらのPFAフィルムの表面
をSEMにより観察した結果をそれぞれ図4、図5に示
す。倍率はいずれも40,000倍である。これらのS
EM写真から、いずれのPFAフィルムにおいても、表
面には実質的に凹凸がないことがわかる。
【0083】この実施例35、36のPFAフィルムの
平均表面粗さ(JIS B 0601で定義されるR
a )をAFM(Atomic Force Microscope )を用いて非
接触動作ダイナミックモードで測定したところ、図4に
示した実施例35のPFAフィルムについては3.8n
m、図5に示した実施例36のPFAフィルムについて
は5.1nmであった。
【0084】次に、実施例35および36のPFAフィ
ルムを上述の接着剤Aを使用して、実施例1〜16の場
合と同様にして厚さ200μmの透明塩ビとの間の接着
力を測定した。実施例35のPFAフィルムについて
は、1110gf/cmの値が得られ、実施例36のP
FAフィルムについては、1000gf/cmの値が得
られ、いずれも高い接着力を示していた。
【0085】図6のSEM像は、透明塩ビとの間の接着
力が70gf/cmのPFAフィルム(比較例4)のS
EM像(倍率40,000倍)である。優れた接着性を
示す実施例35、36のSEM像では表面の凹凸がほと
んど観察されないのに対して、この比較例4において
は、表面には凹凸が存在していることがわかる。また、
この比較例4のPFAフィルムの平均表面粗さをAFM
を用いて測定したところ、20.6nmであった。
【0086】(実施例37)図7は、PFAフィルムと
軟質塩ビフィルムとの積層体の製造装置および方法を説
明するための概略斜視図である。まず、PFAフィルム
ロール31から供給されたPFAフィルム35に、グラ
ビアロール33で接着剤槽32内の接着剤を塗布する。
その後、乾燥炉34によって接着剤を乾燥し、乾燥後の
接着剤を備えるPFAフィルム35と、軟質塩ビロール
37から供給された軟質塩ビフィルム38をニップロー
ル36を通過させることによりラミネートして、積層体
39を製造する。
【0087】本実施例においては、まず、二塩基性酸と
してテレフタル酸50モル%、イソフタル酸30モル
%、スベリン酸20モル%、ジオールとしてエチレング
リコール30モル%、1、4−ブタンジオール70モル
%を用い、240℃で10時間反応させることにより、
数平均分子量30000のポリエステル樹脂を得た。こ
のポリエステル樹脂の酸価は3であった。続いて上記反
応で得られたポリエステル樹脂100gに、末端エポキ
シ変性に必要な量であるエポキシ等量700のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂を4g加え、180℃で3時間
反応させることにより末端のカルボキシル基をすべてエ
ポキシ変性したポリエステル樹脂を得た。この樹脂をメ
チルエチルケトンに溶解させ、固形分50%の接着剤の
主剤を作成した。この接着剤は、実施例1から16で使
用した接着剤Aと同じものである。
【0088】次に厚さ50μmのPFAフィルム(商品
名アフレックスPFA、旭硝子製)の片面をRFボンバ
ード処理した。処理条件は、上述の実施例13、14と
同じであった。和光純薬の濡れ指数試薬で濡れ指数を測
定したところ40ダインを示した。PFAフィルム35
のRFボンバード処理された表面上に上記の処方により
作成した接着剤をグラビアロール33にて塗布し、乾燥
炉34により100℃で乾燥させ、乾燥後厚さ5μmの
接着層を得た。
【0089】続いて、この乾燥後の接着層を有するPF
Aフィルム35と厚みが200μmの軟質塩ビフィルム
38とを130℃に保持されたニップロール36を通過
させることによりラミネートした。ニップロール36の
線圧は10kgf/cmであり、ラミネート速度は12
m/分であった。1日室温で放置した後、引張り速度2
0mm/分でT字ピーリング試験を行ったところ、12
00gf/cmの接着強度を示した。また、この試験片
を5時間沸騰水に浸せきさせ、その後、引張り速度20
mm/分でT字ピーリング試験を行ったところ、120
0gf/cmであり、接着力の低下は見られなかった。
【0090】(実施例38)図8は、PFAフィルムと
SUS板との積層体の製造装置および方法を説明するた
めの概略斜視図である。まず、SUS板ロール41から
供給されたSUS板45に、グラビアロール43で接着
剤槽42内の接着剤を塗布する。その後、乾燥炉44に
よって接着剤を乾燥し、乾燥後の接着剤を備えるSUS
板45と、PFAフィルムロール47から供給されたP
FAフィルム48とをニップロール46を通過させるこ
とによりラミネートさせて積層体49を製造し、最後に
巻きとって積層体ロール50とする。
【0091】本実施例においては、まず、厚さ50μm
のPFAフィルム(商品名アフレックスPFA、旭硝子
製)の片面をRFボンバード処理した。処理条件は、上
述の実施例13、14と同じであった。和光純薬の濡れ
指数試薬で濡れ指数を測定したところ48ダインを示し
た。次に、実施例37で作成した接着剤Aをアセトン脱
脂したSUS430板45にグラビアロール43にて塗
工し、乾燥炉44で200℃で乾燥させて、乾燥後5μ
mの接着層を得た。
【0092】続いて、上記のようにRFボンバード処理
されたPFAフィルム48と接着剤の塗工されたSUS
430板45とを120℃に保持されたニップロール4
6を通過させることによりラミネートして、積層体49
を製造した。ニップロール46の線圧は10kgf/c
mであり、ラミネート速度は12m/分であった。1日
室温で放置した後、引張り速度20mm/分で180度
ピーリング試験を行ったところ、1300gf/cmの
接着強度を示した。また、この試験片に対し、実施例3
7と同じ沸騰水5時間の浸せきを行ったところ1400
gf/cmの接着力を示した。
【0093】(実施例39)まず、厚さ50μmのPF
Aフィルム(商品名アフレックスPFA、旭硝子製)の
片面をRFボンバード処理した。処理条件は、上述の実
施例37と同じであった。
【0094】一方、二塩基性酸としてテレフタル酸50
モル%、イソフタル酸30モル%、スベリン酸20モル
%、ジオールとしてエチレングリコールを使用し、24
0℃で10時間反応させることにより数平均分子量30
000のポリエステル樹脂を得た。このポリエステル樹
脂の酸価は3であった。続いて上記反応で得られたポリ
エステル樹脂100gに、末端エポキシ変性に必要な量
以上のエポキシ樹脂であるエポキシ等量700のビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂を40g加え、180℃で3
時間反応させることにより末端のカルボキシル基をすべ
てエポキシ変性したポリエステル樹脂とフリーなエポキ
シ樹脂との混合物を得た。この樹脂をメチルエチルケト
ンに溶解させ、固形分50%の接着剤の主剤を作成し
た。
【0095】次に酢酸エチルに溶解させた固形分75%
のトリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパン
とのアダクト体を硬化剤として使用し、主剤100部に
対し10部加え接着剤とした。
【0096】続いてアセトン脱脂した0.5mm厚みの
ステンレス430板45の表面に上記の処方により作成
した接着剤をグラビアロール43で塗工し、乾燥炉44
により150℃で乾燥させ乾燥後5μmの接着層を得
た。
【0097】その後、180℃に保持されたニップロー
ル46を通過させることによりこのPFAフィルム48
のRFボンバード面と接着剤が塗工されたステンレス4
30板45とをラミネートした。ニップロール46の線
圧は10kgf/cmであり、ラミネート速度は20m
/分であった。1日室温で放置した後、引張り速度20
mm/分で180度ピーリング試験を行ったところ、1
600gf/cmの接着強度を示した。実施例37と同
様に沸騰水5時間の浸せきを行ったところ1600gf
/cmの接着力を示した。
【0098】(実施例40)まず、二塩基性酸としてテ
レフタル酸50モル%、イソフタル酸30モル%、スベ
リン酸20モル%、ジオールとしてエチレングリコール
20モル%、ネオペンチルグリコール80モル%を用
い、240℃で10時間反応させることにより、数平均
分子量30000のポリエステル樹脂を得た。この接着
剤は、実施例1から16で使用した接着剤Bと同じもの
である。
【0099】この樹脂を接着剤として用いた他は、実施
例37と同様にして、PFAフィルム35を厚さ200
μmの軟質塩ビフィルム38とラミネートした。
【0100】1日室温で放置した後、引張り速度20m
m/分でT字ピーリング試験を行ったところ、1000
gf/cmの接着強度を示した。実施例37と同様に沸
騰水5時間の浸せきを行ったところ900gf/cmの
接着力を示した。
【0101】(実施例41、42)実施例17〜32の
場合と同様にしてDCボンバード処理によるPFAフィ
ルムの表面処理を行って、実施例41および42のPF
Aフィルムを得た。これらのフィルムについて、実施例
33、34と同様にしてESCAのピークシフト及び化
学修飾法を用いて表面の官能基を同定したところ、水酸
基およびカルボニル基が主として存在することがわかっ
た。
【0102】次に、これら実施例41及び42のPFA
フィルムを、実施例33および34と同様に上述の接着
剤Aを使用して、実施例1〜16の場合と同様にして厚
さ200μmの透明塩ビとの間の接着力を測定した。実
施例41のPFAフィルムについては、1010gf/
cmの値が得られ、実施例42のPFAフィルムについ
ては、1050gf/cmの値が得られ、いずれも高い
接着力を示していた。
【0103】(実施例43、44)実施例17〜32の
場合と同様にしてDCボンバード処理によるPFAフィ
ルムの表面処理を行って、実施例43および44のPF
Aフィルムを得た。これらのPFAフィルムの表面を実
施例35、36と同様にしてSEMにより観察した結
果、表面の凹凸がほとんど観察されなかった。
【0104】この実施例43、44のPFAフィルムの
平均表面粗さをAFMを用いて測定したところ、実施例
43のPFAフィルムについては4.1nm、実施例4
4のPFAフィルムについては5.0nmであった。
【0105】また、上述の接着剤Aを使用して、実施例
35、36の場合と同様にして厚さ200μmの透明塩
ビとの間の接着力を測定した。実施例43のPFAフィ
ルムについては、1100gf/cmの値が得られ、実
施例44のPFAフィルムについては、1030gf/
cmの値が得られ、いずれも高い接着力を示していた。
【0106】(実施例45)厚さ50μmのPFAフィ
ルム(商品名アフレックスPFA、旭硝子製)の片面を
DCボンバード処理した。処理条件は、上述の実施例2
9、30と同じであった。和光純薬の濡れ指数試薬で濡
れ指数を測定したところ43ダインを示した。実施例3
7と同様にして軟質塩ビフィルムとラミネートし、T字
ピーリング試験を行ったところ、1170gf/cmの
接着強度を示した。また、この試験片を5時間沸騰水に
浸せき後のT字ピーリング試験を行ったところ、116
0gf/cmであり、接着力の低下は見られなかった。
【0107】(実施例46)厚さ50μmのPFAフィ
ルム(商品名アフレックスPFA、旭硝子製)の片面を
DCボンバード処理した。処理条件は、上述の実施例2
9、30と同じであった。和光純薬の濡れ指数試薬で濡
れ指数を測定したところ43ダインを示した。実施例3
8と同様にして、PFAフィルムをSUS板上にラミネ
ートさせて積層体を製造した。1日室温で放置した後、
引張り速度20mm/分で180度ピーリング試験を行
ったところ、1320gf/cmの接着強度を示した。
また、この試験片に対し、実施例45と同じ沸騰水5時
間の浸せきを行ったところ1320gf/cmの接着力
を示した。
【0108】(実施例47)厚さ50μmのPFAフィ
ルム(商品名アフレックスPFA、旭硝子製)の片面を
DCボンバード処理した。処理条件は、上述の実施例2
9、30と同じであった。和光純薬の濡れ指数試薬で濡
れ指数を測定したところ45ダインを示した。実施例3
9と同様にして、PFAフィルムと接着剤が塗工された
ステンレスとをラミネートした。1日室温で放置した
後、引張り速度20mm/分で180度ピーリング試験
を行ったところ、1620gf/cmの接着強度を示し
た。実施例37と同様に沸騰水5時間の浸せきを行った
ところ1590gf/cmの接着力を示した。
【0109】(実施例48)厚さ50μmのPFAフィ
ルム(商品名アフレックスPFA、旭硝子製)の片面を
DCボンバード処理した。処理条件は、上述の実施例2
9、30と同じであった。実施例40と同様にして、接
着剤Bを用いてPFAフィルムを厚さ200μmの軟質
塩ビフィルムとラミネートした。
【0110】1日室温で放置した後、引張り速度20m
m/分でT字ピーリング試験を行ったところ、960g
f/cmの接着強度を示した。実施例37と同様に沸騰
水5時間の浸せきを行ったところ900gf/cmの接
着力を示した。
【0111】(比較例5)まず、厚さ50μmのPFA
フィルム(商品名アフレックスPFA、旭硝子製)の片
面をコロナ放電処理した。和光純薬の濡れ指数試薬で濡
れ指数を測定したところ39ダインを示した。この表面
に実施例39と同様にして作成した接着剤をグラビアロ
ールで塗布し、100℃で乾燥させ乾燥後5μmの接着
層を得た。続いて、このコロナ放電処理したPFAフィ
ルムと厚さ200μmの軟質塩ビフィルムとを110℃
に保持されたニップロールを通過させることによりラミ
ネートした。ニップロールの線圧は10kgf/cmで
あり、ラミネート速度は12m/分であった。1日室温
で放置した後、引張り速度20mm/分でT字ピーリン
グ試験を行ったところ、1200gf/cmの接着強度
を示したが、5時間の耐沸騰水試験後は200gf/c
mであった。
【0112】(実施例49、50、比較例6〜8)RF
ボンバード処理またはDCボンバード処理されたPFA
フィルム表面は、Arイオンまたは中性原子のボンバー
ドにより、表面に残留するオリゴマー等が除去されるの
で密着性が向上すると考えられる。逆にオリゴマー等が
表面に多く残留していると、フィルム表面に弱い力で付
着しているだけなので、PFAフィルムと所定の基体と
を接着剤で接着した場合に、フィルム本体の表面と接着
剤との間に介在して接着力を低下させる。また、接着面
を剥離した場合には、このオリゴマー等の成分は接着剤
側に転写されやすい。従来のコロナ放電処理は、未処理
のフィルム表面よりこのオリゴマー等を大幅に増加させ
てしまうので、望ましい密着力向上は得られない。従っ
て、たとえば、ボンバード処理後、PFAフィルムの処
理された表面に粘着テープを貼り付けて剥がし、テープ
接着面に転写されたフッ素量を分析することで表面処理
されたPFAフィルムの接着性を評価することができ
る。
【0113】実施例49、50では、厚さ50μmのP
FAフィルム(商品名アフレックスPFA、旭硝子製)
の片面を、雰囲気ガスとしてArを用い、それぞれRF
ボンバード処理またはDCボンバード処理した。処理し
たPFAフィルムの表面に市販のニチバン(株)製セロハ
ン粘着テープ(幅12mm)を接着させ剥離させたあ
と、セロハン粘着テープの接着面の元素分析を行った。
【0114】さらに具体的に説明すると、まず、上述の
ニチバン(株)製セロハン粘着テープ(幅12mm)を約
2cmの長さに切り取り、表面処理したPFAフィルム
表面に0.5〜5kgfの荷重で貼り付けた。なお、こ
の際には、端部5mm程度を未接着のままとしておい
た。
【0115】次に、接着したテープを、未接着部分を持
って接着面に対して直角な(90゜の)方向に向かって
1〜10kgfの荷重で約1cm/秒の速度で剥がし
た。なお、セロハン粘着テープの接着と剥離は20〜2
5℃、50〜70RH%の条件で行った。
【0116】次に、接着していた部分のセロハン粘着テ
ープを約3mm×3mmの大きさに切断して上述のES
CAを用いて分析した。
【0117】ESCAによる分析は、セロハン粘着テー
プの主成分であるC元素の総量に対する、PFAフィル
ムから転写された成分であるF元素の総量の割合(F/
C値)を求めることにより行った。表3はその結果を示
したものである。比較例として、酸素中でのRFボンバ
ード処理を施したPFAフィルム(比較例6)、コロナ
放電処理を施したPFAフィルム(比較例7)および未
処理のPFAフィルム(比較例8)を使用し、同様の測
定を行った。これらの結果も表3に示す。なお、表3に
おいては、実施例49、50、比較例6、7のF/C値
は、未処理のPFA(比較例8)のF/C値を1として
示している。また、表3には、実施例49、50および
比較例6〜8のPFAフィルムの接着力も合わせて示し
ている。なお、接着力の測定は実施例2の測定と同様に
して行った。
【0118】
【表3】
【0119】表3によれば、雰囲気ガスとしてArを用
い、RFボンバード処理またはDCボンバード処理した
PFAフィルム(実施例49、50)のF/C値は小さ
く、すなわち、テープ接着面に転写されるフッ素量は少
なく、優れた接着力を有するのに対し、酸素中でのRF
ボンバード処理を施したPFAフィルム(比較例6)や
コロナ放電処理を施したPFAフィルム(比較例7)の
F/C値は大きく、すなわち、テープ接着面に転写され
るフッ素量は多く、接着力に劣ることがわかる。
【0120】なお、これらの実施例49、50、比較例
6〜8で行った評価は、JIS Z1522に規定する
セロハンセープであって、粘着力2.94N/10mm
以上のものを用いて行った。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、極めて良好な接着力を
発現するPFAフィルムおよびこのPFAフィルムを使
用した積層体を得ることができる。
【0122】また、本発明の積層体の製造方法によれ
ば、優れた接着性を有するPFAフィルムと塩ビ等のプ
ラスチックシートとの積層体を量産性よく製造できる。
【0123】さらに、また、本発明の積層体の製造方法
によれば、優れた接着性を有するPFAフィルムとSU
S等の金属板との積層体を量産性よく製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPFAフィルムの表面処理に使用する
RFボンバード装置の一例を説明するための模式的断面
図である。
【図2】本発明のPFAフィルムの表面処理に使用する
DCボンバード装置の一例を説明するための模式的断面
図である。
【図3】表面処理されたPFAフィルムの表面のESC
Aスペクトルの図である。
【図4】表面処理されたPFAフィルムの表面の顕微鏡
写真である。
【図5】表面処理されたPFAフィルムの表面の顕微鏡
写真である。
【図6】表面処理されたPFAフィルムの表面の顕微鏡
写真である。
【図7】PFAフィルムと軟質塩ビフィルムとの積層体
の製造装置および方法を説明するための概略斜視図であ
る。
【図8】PFAフィルムとSUS板との積層体の製造装
置および方法を説明するための概略斜視図である。
【符号の説明】
1、11…減圧容器 2…RF電源 3…マッチングボックス 4、14…電極 5、15…対向電極 6、16…排気口 7、17…雰囲気ガス導入弁 8、18…ガスボンベ 10…RFボンバード装置 12…DC電源 20…DCボンバード装置 31…PFAフィルムロール 32、42…接着剤槽 33、43…グラビアロール 34、44…乾燥炉 35…PFAフィルム 36、46…ニップロール 37…軟質塩ビロール 38…軟質塩ビフィルム 39…積層体 41…SUS板ロール 45…SUS板 47…PFAフィルムロール 48…PFAフィルム 49…積層体 50…積層体ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 和男 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 府川 真 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面処理されたテトラフルオロエチレン−
    パーフルオロアルコキシエチレン系共重合体フィルムで
    あって、前記表面処理されたフィルム表面には水酸基お
    よびカルボニル基が存在していることを特徴とするテト
    ラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン
    系共重合体フィルム。
  2. 【請求項2】前記表面処理されたフィルム表面の表面状
    態が実質的に凹凸のない表面状態であることを特徴とす
    る請求項1記載のテトラフルオロエチレン−パーフルオ
    ロアルコキシエチレン系共重合体フィルム。
  3. 【請求項3】前記表面処理されたフィルム表面の平均表
    面粗さが10nm以下であることを特徴とする請求項2
    記載のテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキ
    シエチレン系共重合体フィルム。
  4. 【請求項4】前記表面処理されたフィルム表面にセロハ
    ン粘着テープの粘着面を貼り付けその後に前記セロハン
    粘着テープを前記フィルム表面から剥離した後の前記セ
    ロハン粘着テープの前記粘着面に存在するフッ素原子の
    量が、表面が未処理のテトラフルオロエチレン−パーフ
    ルオロアルコキシエチレン系共重合体フィルムフィルム
    表面に前記セロハン粘着テープの粘着面を貼り付けその
    後に前記セロハン粘着テープを前記フィルム表面から剥
    離した後の前記セロハン粘着テープの前記粘着面に存在
    するフッ素原子の量の2倍以下であることを特徴とする
    請求項1記載のテトラフルオロエチレン−パーフルオロ
    アルコキシエチレン系共重合体フィルム。
  5. 【請求項5】基体と、 前記表面処理されたフィルム表面を前記基体に向けて前
    記基体と積層して設けられた請求項1記載のテトラフル
    オロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン系共重
    合体フィルムと、 を備えることを特徴とする積層体。
  6. 【請求項6】基体と、 前記表面処理されたフィルム表面を前記基体に向けて前
    記基体と積層して設けられた請求項2記載のテトラフル
    オロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン系共重
    合体フィルムと、 を備えることを特徴とする積層体。
  7. 【請求項7】基体と、 前記表面処理されたフィルム表面を前記基体に向けて前
    記基体と積層して設けられた請求項3記載のテトラフル
    オロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン系共重
    合体フィルムと、 を備えることを特徴とする積層体。
  8. 【請求項8】前記基体と前記テトラフルオロエチレン−
    パーフルオロアルコキシエチレン系共重合体フィルムと
    の間に接着剤をさらに備え、前記基体と前記テトラフル
    オロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン系共重
    合体フィルムとを前記接着剤で接着していることを特徴
    とする請求項5乃至7のいずれかに記載の積層体。
  9. 【請求項9】前記接着剤が、熱可塑性ポリエステル樹脂
    成分を主成分として含む接着剤であることを特徴とする
    請求項8記載の積層体。
  10. 【請求項10】長尺の基体および表面がRFボンバード
    処理された長尺のテトラフルオロエチレン−パーフルオ
    ロアルコキシエチレン系共重合体フィルムのうちの一方
    に、熱可塑性ポリエステル樹脂成分を主成分として含む
    接着剤を塗布し、その後、前記接着剤を乾燥させ、その
    後、前記長尺の基体と前記RFボンバード処理された長
    尺のテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシ
    エチレン系共重合体フィルムとを、前記熱可塑性ポリエ
    ステル樹脂成分を主成分として含む接着剤により接着し
    て、ドライラミネーション法により長尺の積層体を形成
    することを特徴とする積層体の製造方法。
  11. 【請求項11】長尺の基体および表面がDCボンバード
    処理された長尺のテトラフルオロエチレン−パーフルオ
    ロアルコキシエチレン系共重合体フィルムのうちの一方
    に、熱可塑性ポリエステル樹脂成分を主成分として含む
    接着剤を塗布し、その後、前記接着剤を乾燥させ、その
    後、前記長尺の基体と前記DCボンバード処理された長
    尺のテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシ
    エチレン系共重合体フィルムとを、前記熱可塑性ポリエ
    ステル樹脂成分を主成分として含む接着剤により接着し
    て、ドライラミネーション法により長尺の積層体を形成
    することを特徴とする積層体の製造方法。
  12. 【請求項12】前記ボンバード処理がArガスを利用し
    たボンバード処理であることを特徴とする請求項10ま
    たは11記載の積層体の製造方法。
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