JPH09120957A - プラズマ装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ装置及びプラズマ処理方法

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JPH09120957A
JPH09120957A JP8217569A JP21756996A JPH09120957A JP H09120957 A JPH09120957 A JP H09120957A JP 8217569 A JP8217569 A JP 8217569A JP 21756996 A JP21756996 A JP 21756996A JP H09120957 A JPH09120957 A JP H09120957A
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JP
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electrode
plasma
high frequency
chamber
frequency power
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JP8217569A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kamata
剛 鎌田
Hiroshi Arimoto
宏 有本
Masato Kosugi
眞人 小杉
Koichi Hashimoto
浩一 橋本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマプロセス中の諸特性に影響を与える
ことなく電子シェーディング効果を低減し、チャージダ
メージを抑制できるプラズマ装置及びプラズマ処理方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 基板バイアス電極2と対向電極3との間
の距離を電子の平均自由行程の2倍以下に設定する。そ
して、基板バイアス電極2に100kHz〜1MHzの
高周波電力を供給し、対向電極3に1MHz〜100M
Hzの高周波電力を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOS半導体装置
の製造に使用されるプラズマ装置及びそのプラズマ装置
を使用してエッチング又は成膜を行なうプラズマ処理方
法に関し、特にプラズマ処理時にチャージアップに起因
して発生するゲート酸化膜等のダメージを回避できるプ
ラズマ装置及びプラズマ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図33は従来のプラズマ装置を示す断面
図である。チャンバ21は、チャンバ本体21aと、こ
のチャンバ本体21aに対し着脱自在のベルジャー21
bとにより構成されている。このチャンバ21内には基
板バイアス電極22が配置されており、この基板バイア
ス電極22には高周波電源24からフィルタ25及びブ
ロッキングキャパシタ26を介して高周波電力が供給さ
れる。半導体ウェハ9は、基板バイアス電極22上に搭
載される。
【0003】また、基板バイアス電極22の上方には対
向電極23が配設されており、この対向電極23は接地
電位に維持される。チャンバ21は、ガスボンベ及びマ
スフローコントローラ等から構成されるガス供給部27
に接続されており、このガス供給部27からチャンバ2
1内に所定のエッチングガス又は成膜用ガスが供給され
る。また、チャンバ21は、排気ポンプ28に接続され
ている。
【0004】図34は、このように構成されたプラズマ
装置内でプラズマエッチング中の半導体ウェハの一部を
示す断面図である。半導体ウェハ31には例えばソース
及びドレインとなる一対の拡散領域31aが形成されて
おり、この一対の拡散領域31aの間の半導体ウェハ3
1上にはゲート酸化膜32を介してゲート電極33が形
成されている。このゲート電極33は絶縁膜38に被覆
されており、この絶縁膜38上には配線を形成するため
のアルミニウム膜35が形成されている。このアルミニ
ウム膜35は、コンタクトホール34を介してゲート電
極33に電気的に接続されている。また、アルミニウム
膜35上には、所定のパターンで開口された開口部36
aを有するレジスト36が形成されている。なお、符号
37は、半導体ウェハ31上に設けられたスクライブラ
インである。半導体ウェハ31は、後工程でこのスクラ
イブライン37に沿って切断され、複数の半導体チップ
に分離される。
【0005】プラズマエッチング時には、排気ポンプ2
8によりチャンバ21内を排気した後、ガス供給部27
からチャンバ21内に、CF4 、SF6 又はCl2 等の
エッチングガスを供給し、高周波電源24からブロッキ
ングキャパシタ26を介して基板バイアス電極22に高
周波電力を供給する。そうすると、チャンバ21内のガ
スがプラズマ状態になり、プラズマ中の正イオンがレジ
スト開口部36aを通ってアルミニウム膜35に到達し
て、アルミニウム膜35がエッチングされる。
【0006】ところで、このようなエッチングの際に
は、ゲート電極33と半導体ウェハ31との電位が異な
り、両者の電位差によりゲート酸化膜32にリーク電流
が流れ、その結果、ゲート酸化膜32の特性が劣化した
り、極端な場合にはゲート酸化膜32が絶縁破壊される
ことがある。このような現象をチャージダメージとい
う。
【0007】以下、チャージダメージについて更に詳し
く説明する。図35,36に示すように、エッチング中
にプラズマ中の電子eがレジスト36に衝突して、レジ
スト36に負の電荷が蓄積される。この負の電荷によ
り、プラズマ中の電子eが反発されてレジスト開口部3
6a内に進入しにくくなるいわゆる電子シェーディング
効果が発生する(Jpn. J. Appl. Phys. Vol.33(1994).
pp.6013-6018)。一方、質量が大きい正イオンIはレジ
スト開口部36aを通ってアルミニウム膜35に到達す
るので、アルミニウム膜35及びゲート電極33には正
の電荷が蓄積される。このとき、スクライブライン37
では、レジスト36に蓄積された負の電荷の影響を殆ど
受けないため、正イオンIと電子eとがほぼ同じ割合で
半導体ウェハ31に到達する。これにより、ゲート電極
33と半導体ウェハ31との間に大きな電位差が発生
し、F−N注入(Fowler-Nordheim tunnelling injecti
on)が生じて、ゲート酸化膜32を介してリーク電流L
が流れる。その結果、ゲート酸化膜32の劣化又は破壊
が発生する。
【0008】図37は横軸に半導体ウェハ(Si)に印
加する高周波バイアス電圧値(Vp-p )をとり、縦軸に
ホールパターンとオープンスペースパターンとの間のセ
ルフバイアス電圧をとって、アスペクト比が2、4.4
及び8のときの両者の関係を示す図である。ホールパタ
ーン又はオープンスペースのパターンはSiO2 膜を加
工して形成した。また、高周波(RF)電源の周波数は
400kHzである。この図37から明らかなように、
高周波電源の電圧が比較的高い場合は、電子シェーディ
ング効果により、アスペクト比が2の場合、ホールパタ
ーンとオープンスペースとは約95Vと比較的大きな電
圧差が発生する。なお、アスペクト比とは、レジスト開
口部の幅に対するレジスト開口部の高さの割合をいう。
【0009】レジストによる電子シェーディング効果
は、アスペクト比が大きくなるほど大きく作用する。従
って、半導体ウェハ上にアスペクト比が異なる複数のホ
ールパターンが設けられている場合にも、各ホールパタ
ーンの下方の導電膜等に蓄積される電荷量が相互に異な
り、この電荷量の差により半導体ウェハ表面の薄い絶縁
膜を介してリーク電流が流れ、その絶縁膜にダメージを
与えることもある。
【0010】チャージダメージは、アスペクト比が大き
い開口部を形成する配線のエッチング工程、ビアホール
(Via Hole)のエッチング工程、ビアホールのプラズマ
クリーニング工程及びプラズマCVD工程等で発生しや
すい。また、絶縁膜の局所チャージアップにより、エッ
チングによるパターン形状の悪化や、アスペクト比によ
りエッチングレートが変化するなどの不具合が発生す
る。
【0011】この図37から明らかなように、高周波バ
イアス電圧Vp-p が約200V以上になると、アスペク
ト比によりセルフバイアス電圧の値が異なり、その結
果、アスペクト比が異なるホールパターンの下の導電膜
の間でリーク電流が流れるおそれがある。なお、上述し
た電子シェーディング効果は、プラズマ中の電子温度
(electrontemperature)が高いほど大きくなる。これ
は、電子温度が大きくなるほどレジストに電子が蓄積さ
れやすく、レジスト側壁部の電位が高くなるからである
と考えられている。
【0012】また、通常、プラズマプロセスにはC
4 、SF6 、Cl2 及びHBr等のガスが使用されて
いるが、これらのガスは分子に電子が付着することによ
り負イオンを生成しやすい気体であり、電気的負性ガス
といわれている。これらのガスを用いると、プラズマ密
度に対して電子密度の割合が低いので、電子温度が必然
的に高くなる。従って、これらのガスを用いたプラズマ
プロセスでは電子シェーディング効果によるチャージダ
メージが発生しやすい。
【0013】また、プラズマ装置では、基板バイアス電
極に供給する高周波電力の周波数又は電圧が高すぎる
と、プラズマ中の電子温度が上昇し、電子シェーディン
グ効果によるチャージダメージが起こりやすくなってし
まう。このため、従来は、チャージダメージを防止する
ために、プラズマに印加する高周波電源のパワーを下げ
て、プラズマ密度を減少させている。これにより、電子
シェーディング効果が減少し、チャージダメージを抑制
することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラズ
マに印加する高周波電源のパワーを下げると、チャージ
ダメージは回避できるものの、エッチングレートも減少
してしまうという問題点がある。なお、特開昭57−1
31374号には、半導体ウェハを載置するカソード電
極に高周波電圧を供給し、前記カソード電極に対向する
アノード電極に、カソード電極よりも高い周波数の高周
波電圧を供給するプラズマエッチング装置が開示されて
いる。しかし、この装置は、半導体ウェハに到達するイ
オンの電流密度と、半導体ウェハに入射するイオンのエ
ネルギーとを独立に制御することによりエッチングレー
トを上昇させたものであり、チャージダメージに対して
は考慮されていない。
【0015】特開平2−312231号には、半導体ウ
ェハを載せるカソード電極に高周波電力を供給し、カソ
ード電極に対向するアノード電極に、カソード電極より
も低い周波数の高周波電力を供給するプラズマエッチン
グ装置が開示されている。しかし、この装置では、アノ
ード電極のバイアス電源周波数がカソード電極に与えら
れる周波数よりも低く設定されている。また、この装置
は、基板の近傍で磁場をウェハに垂直に形成しているの
で、電子の実質的な平均自由行程が著しく低下してしま
う。従って、対向電極によるチャージアップ抑制効果が
殆ど期待できない。
【0016】特開平3−74844号にも、半導体ウェ
ハを載せるカソード電極に高周波電力を供給し、カソー
ド電極に対向するアノード電極に、カソード電極よりも
低い周波数の高周波電極を供給するプラズマエッチング
装置が開示されている。しかし、この装置では、二つの
電源を同時に使用していない。また、アノード電極のバ
イアス電源の周波数がカソード電極に与えられる周波数
よりも低くなっている。更に、動作圧力が1torrと高い
ので、対向電極によるチャージアップ抑制効果が殆ど期
待できない。
【0017】特開平5−62935号には、半導体ウェ
ハを載せるカソード電極にイオンを加速するための高周
波電力を供給し、カソード電極の周囲の電極にプラズマ
生成のための高周波電力を供給するプラズマエッチング
装置が開示されている。しかし、この装置では、カソー
ド電極に対向する電極に、電子を加速するための高周波
電力を供給していない。また、この装置は、基板の近傍
で磁場を形成しているので、電子の実質的な平均自由行
程が著しく低下してしまう。従って、対向電極によるチ
ャージアップ抑制効果が殆ど期待できない。
【0018】本発明は、プラズマプロセス中の諸特性に
影響を与えることなく電子シェーディング効果を低減
し、チャージダメージを抑制できるプラズマ装置及びプ
ラズマ処理方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図1に
例示するように、チャンバ1と、前記チャンバ1内に配
置されて半導体ウェハ9が搭載される第1の電極2と、
前記第1の電極2に対向し且つ前記第1の電極2から電
子の平均自由行程の2倍以下の距離をおいて配置された
第2の電極3と、前記第1の電極2に第1の周波数RF
1 の高周波電力を供給する第1の高周波電源4と、前記
第2の電極3に前記第1の周波数RF1よりも周波数が
高い第2の周波数RF2 の高周波電力を供給する第2の
高周波電源7と、前記チャンバ1内にガスを供給するガ
ス供給手段10と、前記チャンバ1内を排気する排気ポ
ンプ13とを有することを特徴とするプラズマ装置によ
り解決する。
【0020】また、上記した課題は、図15に例示する
ように、チャンバ1と、前記チャンバ1内に配置されて
半導体ウェハ9が搭載される第1の電極2と、前記第1
の電極2に対向して配置された第2の電極3と、前記第
1の電極2に接続される第1の電源4と前記第2の電極
3に接続される第2の電源7と、前記チャンバ1内にガ
スを供給するガス供給手段10と、前記チャンバ1内を
排気する排気手段13と、前記ガスに前記第1及び第2
の電極2,3を介すことなくエネルギーを投入してプラ
ズマを生成するエネルギー投入手段11とを有し、前記
第1の電源4及び前記第2の電源7の少なくとも一方は
高周波電力を供給する高周波電源であることを特徴とす
るプラズマ装置により解決する。
【0021】また、上記した課題は、図1に例示するよ
うに、チャンバ1内の第1の電極2上に半導体ウェハ9
を搭載し、該第1の電極2から電子の平均自由工程の2
倍以下の距離をおいて該第1の電極2に対向させて第2
の電極3を配置し、前記チャンバ1内にガスを供給し、
前記第1の電極1に第1の周波数RF1 の第1高周波電
力を供給するとともに、前記第1の周波数RF1 よりも
周波数が高い第2の周波数RF2 の第2高周波電力を前
記第2の電極3に供給して前記チャンバ1内にプラズマ
を発生させることを特徴とするプラズマ処理方法により
解決する。
【0022】また、上記した課題は、図15に例示する
ように、チャンバ1内の第1の電極2上に半導体ウェハ
9を搭載し、前記第1の電極2に第1の周波数RF1
第1高周波電力を供給し、前記第1の電極2に対向させ
て第2の電極3を配置し、前記チャンバ1内にガスを供
給し、前記第1及び第2の電極2,3を介すことなく前
記ガスにエネルギーを投入してプラズマを発生させるこ
とを特徴とするプラズマ処理方法により解決する。
【0023】また、上記した課題は、図28に例示する
ように、チャンバ内121の第1の電極上122に半導
体ウェハ9を搭載し、前記第1の電極122に対向させ
て第2の電極123を配置し、前記チャンバ121内に
ガスを供給し、前記ガスに前記第1及び第2の電極12
2,123を介すことなくエネルギーを投入してプラズ
マを発生させ、前記第2の電極123に第1の周波数の
第1高周波電力を供給することを特徴とするプラズマ処
理方法により解決する。
【0024】次に、本発明の作用について説明する。本
発明においては、第1及び第2の電極を対向させて配置
し、第1の電極に例えば100kHz〜1MHzの高周
波電力を供給してチャンバ内にプラズマを発生させる。
また、第2の電極に例えば10MHz〜40MHzの高
周波電力を供給する。この第2の電極に供給する高周波
電力の周波数は高いほうが好ましく、10MHz〜10
0MHzの範囲で設定してもよい。この第2の電極に供
給される高周波電力により発生するプラズマシース電界
により、第2の電極の近傍の電子が第1の電極に向けて
加速される。これにより、プラズマ中の電子の第1の電
極に向かう速度成分が増加し、電子がレジスト開口部の
底部まで到達して正の電荷が中和され、チャージアップ
が抑制されるようになる。
【0025】この場合に、第2の電極に供給された高周
波電力により加速された電子は、第1の電極に向かう間
にガスと衝突し、第1の電極に向かう方向の速度成分が
減少する。そして、第1の電極と第2の電極との間隔が
電子の平均自由行程の2倍を超えると、第1の電極に向
かう方向の速度成分が著しく減少して、レジスト開口部
の底部まで到達する電子数が少なくなり、チャージアッ
プを防止する効果が十分に得られなくなる。このため、
第1及び第2の電極の距離は電子の平均自由行程の2倍
以下とする。なお、電子の平均自由行程はガスの種類と
圧力とに関係し、圧力が小さいほど平均自由行程は大き
くなる。ガスの圧力が約10mTorr 以下の場合、平均自
由行程は数10mmとなる。例えば、アルミニウム膜の
エッチングに使用するCl2 ガスの場合、ガスの圧力が
3mTorr であるとすると、電子の平均自由行程は約50
mmになる。従来の平行平板型プラズマ装置の場合、約
50mTorr が圧力の下限値であり、そのときの電子の平
均自由行程は約3mm以下である。
【0026】また、本願の他の発明においては、半導体
ウェハを搭載する第1の電極に第1の周波数の高周波電
力を供給し、前記第1の電極に対向する対向電極に前記
第1の周波数よりも高周波の第2の高周波電力を供給す
る。そして、コイルに第3の高周波電力を供給してチャ
ンバ内に高周波の磁界を発生させ、この磁界によりチャ
ンバ内にプラズマを発生させる。そうすると、プラズマ
中のイオンは第1の電極がカソードの期間に半導体ウェ
ハに到達し、電子は第1の電極がアノードであり、且つ
第2の電極が負の期間に半導体ウェハに到達する。これ
により、正の電荷が中和されてチャージダメージを回避
することができるようになる。
【0027】なお、前記コイルに高周波電力を供給して
チャンバ内のガスをプラズマ状態にする替りに、チャン
バ内にマイクロ波を放出して、このマイクロ波によりチ
ャンバ内にプラズマを発生させてもよい。また、第2の
電極を一定の電位とし、第1の電極に第1の高周波電力
と第2の高周波電力とを同時に供給しても、上記と同様
の効果が得られる。但し、この場合は、プラズマとチャ
ンバ内側の側壁との電気的結合を低減するために、チャ
ンバ内側の側壁に絶縁膜を厚く形成しておくことが好ま
しい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付の図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
に係るプラズマ装置を示す断面図である。チャンバ1
は、チャンバ本体1aと、このチャンバ本体1aに着脱
自在に設けられたベルジャー1bとにより構成されてい
る。このチャンバ1内には基板バイアス電極2が設けら
れており、この基板バイアス電極2上に半導体ウェハ9
を載置する。この基板バイアス電極2には、高周波電源
4からフィルタ5及びブロッキングキャパシタ6を介し
て周波数RF1 の高周波電力が供給される。周波数RF
1 は100kHz〜1MHzの範囲で設定する。この基
板バイアス電極2の上方には、対向電極3が基板バイア
ス電極2に対向して配置されている。この対向電極3に
は、高周波電源7からフィルタ8を介して周波数RF2
の高周波電力が供給される。周波数RF2 は例えば10
MHz〜100MHzの範囲で設定する。
【0029】チャンバ1は、ガスボンベ及びマスフロー
コントローラ等により構成されるガス供給部10に接続
されていて、このガス供給部10からチャンバ1内に所
定のエッチングガス又は成膜用ガスが設定された流量で
供給される。また、チャンバ1は、排気ポンプ13に接
続されている。本実施の形態においては、図2に示すよ
うに、基板バイアス電極2と対向電極3との間隔Lは、
電子eの平均自由行程Le の2倍以下(2Le ≧L)に
設定される。例えばエッチングガスとしてCl2 を使用
し、チャンバ1内のガス圧が3mTorr とすると、電子e
の平均自由行程Le は約50mmであるので、基板バイ
アス電極2と対向電極3との間隔を100mm以下に設
定する。
【0030】以下、本実施の形態のプラズマ装置の動作
について説明する前に、基板バイアス電極2と対向電極
3との間の距離を電子の平均自由行程の2倍以下とした
理由について説明する。本願発明者等は、プラズマプロ
セス中におけるチャージダメージと電子温度との関係を
調べるために、ECR(Electron Cyclotron Resonanc
e:電子サイクロトロン共鳴)プラズマエッチング装置
を使用して、CMOSのアルミニウム配線のエッチング
を行って、チャージダメージ箇所を調べると共に、ラン
グミュアプローブ(Langmuir Probe)法により半導体ウ
ェハ上部のプラズマの電子温度を測定し、両者の関係を
調べた。図7はラングミュアプローブ法によるプラズマ
の電子温度の測定方法を示す図である。
【0031】基板バイアス電極41上に半導体ウェハ4
2を載置し、この半導体ウェハ42の上方、すなわち電
極41から40mm上方にラングミュアプローブ43を
配置した。このラングミュアプローブ43は、半導体ウ
ェハ42の表面に平行に配置された針状のプローブ43
aと、半導体ウェハ42の表面に垂直に配置された針状
のプローブ43bとを有している。プローブ43aは半
導体ウェハ42の表面に平行な方向の電子温度を測定す
るものであり、プローブ43bは半導体ウェハ42の表
面に垂直な方向の電子温度を測定するものである。これ
らのプローブ43a,43bには電源45a,45bか
ら電流計44a,44bを介して所定の電圧を印加す
る。電流計44a,44bに流れる電流を測定すること
により、半導体ウェハ表面に平行な方向及び垂直な方向
のプラズマの電子温度を知ることができる。
【0032】半導体ウェハ42上には厚さが8nmのゲ
ート酸化膜を介して複数のゲート電極が配列されている
(図34参照)。各ゲート電極は、1辺が1μmの正方
形である。これらのゲート電極は絶縁膜に被覆されてお
り、この絶縁膜上には厚さが0.8μmのアルミニウム
膜が形成されている。このアルミニウム膜は、前記絶縁
膜に選択的に設けられたコンタクトホールを介して前記
ゲート電極に電気的に接続されている。なお、アンテナ
比、すなわちゲート電極の面積とアルミニウム膜の面積
との比は、104 〜106 オーダーである。また、アル
ミニウム膜の上には、厚さが1.6μmのフォトレジス
トパターンが形成されている。
【0033】そして、Cl2 とBCl3 との混合ガスを
使用し、圧力が4.5mTorr 、マイクロ波のパワーが8
00W、基板バイアス電極に供給する高周波電力のパワ
ーが150Wの条件でプラズマエッチングを行うと共
に、ラングミュアプローブ43を半導体ウェハ表面に対
し水平に移動させて、電子温度とダメージとの関係を調
べた。
【0034】図8は、横軸に半導体ウェハ上の位置(相
対位置)をとり、縦軸に電子温度をとって、電子温度と
チャージダメージとの関係を調べた結果を示す図であ
る。この図8から、半導体ウェハに平行な方向の電子温
度が、半導体ウェハに垂直な方向の電子温度よりも高い
場所でダメージが大きくなっていることがわかる。半導
体ウェハ表面に平行な方向の電子温度が高いとパターン
側壁の電位が負に大きくなってしまうため、電子シェー
ディング効果が大きくなると考えられる。逆に、半導体
ウェハ表面に垂直な方向の電子温度が高いと、パターン
開口部の底部に入射する電子が増えるために、電子シェ
ーディング効果が小さくなると考えられる。
【0035】これらの結果から、本願発明者らは、プラ
ズマ装置内部において、電子温度に異方性をもたせるこ
とが、電子シェーディング効果の低減に有効であるとの
知見を得た。即ち、図9(a)にその概念図を示すよう
に電子に等方的な速度分布を与えるのではなく、図9
(b)にその概念図を示すように電子に半導体ウェハに
向かう方向に大きな異方性をもたせることにより、相対
的にレジスト側壁のチャージアップを低減できる。本発
明は、このように半導体ウェハに向かう方向に大きな電
子温度の異方性を電子に付与することにより、チャージ
ダメージを抑制するものである。
【0036】以下、第1及び第2の電極間の距離が電子
の平均自由行程の1〜4倍のときのチャージアップの低
減の程度を調べた結果について説明する。図10は実験
に使用したプラズマ装置を示す図である。但し、図10
においては、ガス供給部及び排気ポンプの図示を省略し
ている。チャンバ51は、円筒状のガラスからなるベル
ジャー51aを有し、その他の部分はアルミニウム又は
アルミニウム合金により形成されている。そして、この
チャンバ51の金属部分は接地に接続されている。な
お、ベルジャー51aの外形は500mm、肉厚は5m
m、高さは200mmである。
【0037】チャンバ51内には第1の電極52が配置
されており、この第1の電極52上に後述するサンプル
59a,59bを搭載する。この第1の電極52には高
周波電源61からキャパシタ62を介して周波数が40
0kHzの高周波電力が供給される。第1の電極52の
上方には第2の電極53が配置されている。この第2の
電極53には、高周波電源63からキャパシタ64を介
して周波数が13.56HMzの高周波電力が供給され
る。また、ベルジャ51aの外周にはコイル56が巻か
れていて、このコイル56には高周波電源65から高周
波電力が供給される。このコイル56により、チャンバ
51内に高周波の磁界が発生し、この高周波の磁界によ
りチャンバ51内のガスが励起されてプラズマが発生す
る。
【0038】サンプル59aとして、図11に示すよう
に、シリコン基板71上に厚さが約2μmのSiO2
72を形成し、このSiO2 膜72に直径が1μmの複
数の孔からなるホールパターン(Hole pattern)73を
形成したものを用意した。また、サンプル59bとし
て、ホールパターンに替えてSiO2 膜に十分大きな開
口部(open-space)を形成したものを用意した。これら
のサンプル59a,59bをAl2 3 製ホルダ74に
より第1の電極52上に固定した。そして、サンプル5
9aを電圧計76aに接続し、サンプル59bを電圧計
76bに接続した。
【0039】そして、チャンバ51内にAr(アルゴ
ン)ガスを導入し、チャンバ51内の圧力を2.5mTor
r 〜10mTorr まで変化させて電子の平均自由行程を変
え、電極52,53間の距離が電子の平均自由行程の1
〜4倍のときのサンプルのチャージング電圧を電圧計7
6a,76bで測定した。なお、その他の測定条件は、
プラズマ密度が2〜3×1010cm-3、第1の電極52
に印加した電圧Vp-p が400V、第2の電極53に印
加した電圧Vp-p が600Vである。
【0040】図12(a)は、横軸に電極間の距離を電
子の平均自由行程に対する比率で現わした値をとり、縦
軸に低減した電圧をとって、両者の関係を示す図であ
る。但し、第2の電極53に高周波電力を供給しない場
合のチャージング電圧は100Vである。この図12
(a)から明らかなように、電極52,53間の距離が
電子の平均自由行程の4倍のときはチャージング電圧を
低減する効果が見られず、電極52,53間の距離が電
子の平均自由行程の2倍以下のときにチャージング電圧
は17V以上低減した。
【0041】これらの実験結果から、図1に示すプラズ
マ装置において、基板バイアス電極2と対向電極3との
間の距離は、電子の平均自由行程の2倍以下とした。図
1に示すプラズマ装置において、例えば図34に示すよ
うに配線用アルミニウム膜35及びレジスト36が形成
された半導体ウェハ9上のアルミニウム膜をエッチング
する場合、排気ポンプ13によりチャンバ1内を排気し
た後、ガス供給部10からチャンバ1内にエッチングガ
スとして例えばCl2 ガスを供給する。また、チャンバ
1内の圧力を約3mTorr に維持する。そして、基板バイ
アス電極2に高周波電源4から100kHz〜1MHz
の高周波電力を供給すると共に、対向電極3に高周波電
源7から10MHz〜100MHzの高周波電力を供給
する。そうすると、チャンバ1内にプラズマが発生し、
プラズマ中のイオンが半導体ウェハ9上のレジスト開口
部36aを通ってアルミニウム膜35に到達し、アルミ
ニウム膜35がエッチングされる。このとき、対向電極
3側では、対向電極3に供給された高周波電力によりプ
ラズマ中の電子が基板バイアス電極2側に向けて加速さ
れる。この電子は、半導体ウェハ9に到達するまでの間
にガスに衝突し、電子温度の異方性が減衰する。しか
し、本実施の形態においては、基板バイアス電極2と対
向電極3との間隔が電子の平均自由行程の2倍以下と狭
く設定されているので、図9(b)の概念図に示すよう
に、電子は充分な電子温度異方性を保持したまま、レジ
スト開口部を通って、レジスト開口部の底部にまで到達
する。これにより、アルミニウム膜35及びゲート電極
に蓄積された正の電荷が中和され、チャージダメージを
回避することができる。
【0042】以下、基板バイアス電極及び対向電極に印
加する電圧とチャージアップ抑制効果との関係を調べた
結果について説明する。実験には、図10に示すプラズ
マ装置を使用した。サンプル59aとして、シリコン基
板上に厚さが約2.0μmのSiO2 膜を形成し、この
SiO2 膜にアスペクト比が2の複数の孔からなるホー
ルパターンを形成したものを用意した。また、サンプル
59bとして、ホールパターンに替えてSiO2 膜に十
分大きな開口部(open-space)を形成したものを用意し
た。
【0043】そして、チャンバ51内にAr(アルゴ
ン)ガスを導入し、チャンバ51内の圧力を2.5mTor
r とした。第1の電極52には周波数が400kHzの
高周波電力を供給した。また、第2の電極53には、プ
ラズマ内に高エネルギーの電子を発生させるために、1
3.56MHzの高周波電力を供給した。更に、コイル
56には、周波数が3.4MHzで1.5kWの電力を
供給した。これにより、チャンバ内にプラズマが発生し
た。プラズマの密度は、1×1011cm-3であり、電子
温度は4eVである。なお、第1の電極52と第2の電
極53との間の距離は160mmであり、この距離は電
子の平均自由行程とほぼ同じである。
【0044】第1の電極52に印加する高周波電圧Vp-
p を400Vとし、第2の電極53に印加する高周波電
圧Vp-p を0から1000Vに変化させて、アスペクト
比2のホールパターンを有するサンプル及びオープンス
ペースを有するサンプルの自己バイアス電位を調べた。
図13に対向バイアス印加電圧による自己バイアス電位
を示す。アスペクト比2のポールパターンでは、対向バ
イアス電圧を増加させていくと、ホールパターンの自己
バイアス電位が下がっていく。このとき、オープンスペ
ースパターンでは僅かに電位が上昇するだけである。図
14に対向バイアス印加電圧によるホールパターンとオ
ープンスペースの電位差を示す。対向バイアスにより自
己バイアス電位差は減少し、チャージアップが抑制され
ることがわかる。
【0045】第2の電極53に印加する高周波電圧Vp-
p を、0V、476V及び840Vとし、第1の電極5
2に印加する高周波電圧Vp-p を、100〜900Vに
変化させて、ホールパターンを有するサンプル及びオー
プンスペースを有するサンプルの自己バイアス電圧を調
べた。図12(b)は、横軸に試料印加電圧(Substrat
e RF bias voltage )をとり、縦軸に自己バイアス電圧
をとって、両者の関係を示す図である。また、ホールパ
ターンを有するサンプルの場合、図12(b)から、サ
ンプルに印加する電圧が増加するのに伴って、チャージ
アップを抑制する効果が低減することがわかる。これ
は、サンプルに印加する電圧を増加させると電子シェー
ディング効果が大きくなるためである。また、第2の電
極53に印加する電圧を高くすると、サンプルに印加す
る電圧が高くてもチャージアップを抑制効果が見られ
る。これは、第2の電極53に印加する電圧が高いほ
ど、基板に向かう電子のエネルギーが高くなるためであ
る。この実験結果から、第1の電極52に印加する電圧
が高い場合には、第2の電極53に印加する電圧を高く
すればよいことがわかる。
【0046】なお、対向電極3に供給する電圧の周波数
は、基板バイアス電極2に供給する電圧の周波数の整数
倍とすることが好ましい。これにより、基板バイアス電
極2及び対向電極3に印加される高周波電圧の同期をと
ることができる。また、対向電極2に供給する高周波電
力の位相は、基板バイアス電極2からの距離に応じて制
御できるようにすることが好ましい。これは、後述の第
4の実施の形態に示すように、基板バイアス電極2から
の距離に応じて対向電極3に供給する高周波電力の位相
を変更することによりチャージアップを抑制できるから
である。
【0047】また、図3(a),(b)に波形図を示す
ように、基板バイアス電極2がアノードの期間、すなわ
ちプラズマ空間電位に対して正の期間に対向電極3に高
周波電力が与えられ、基板バイアス電極2がカソードの
期間、すなわちプラズマ空間電位に対し負の期間は対向
電極3に高周波電力が与えられないように、第2の高周
波電源7の出力を制御することが好ましい。電子は基板
バイアス電極2がアノードの期間のときにレジスト開口
部に進入するので、このように第2の高周波電源7の出
力を制御することにより、プラズマ中の電子温度の上昇
を抑えつつ、電子を有効にレジスト開口部に進入させる
ことができる。
【0048】図4は、第2の高周波電源の出力をオン−
オフする制御機構を設けたプラズマ装置を示す図であ
る。この図4において、図1と同一物には同一符号を付
して、その詳しい説明は省略する。また、図5は、図4
中のA点、B点及びC点の電圧波形を示す図である。高
周波発振器158は、図5のB点の波形に示すように正
弦波の高周波信号を出力する。この高周波信号は、オン
−オフ変調器157に入力される。オン−オフ変調器1
57は、パルス発振器159から出力される信号により
オン−オフする。パルス発振器159からは、図5のA
点の波形に示すように、波高値が5Vの矩形のパルスが
出力される。パルス発振器159の出力は高周波電源4
の出力に同期している。オン−オフ変調器157はパル
ス発振器159から出力される信号が“H”レベルのと
きは発振器158の出力をアンプ156に伝達し、
“L”レベルのときは発振器158の出力を遮断する。
これにより、アンプ156には図5のC点の波形として
示す信号が入力される。アンプ156は、この入力信号
を増幅して、マッチングボックス155を介して対向電
極3に高周波電力を断続的に供給する。このようにし
て、基板バイアス電極2がアノードの期間に対向電極3
に高周波電力を供給するプラズマ装置が実現される。
【0049】また、図1に示す装置において、使用する
ガスの種類又は圧力に応じて、基板バイアス電極2又は
対向電極3の位置を上下方向に容易に変更できるように
してもよい。例えば図6は基板バイアス電極2の上下機
構を示す図である。ベース30はその中央部にモータ及
びギヤ等により構成される駆動部30aを有し、モータ
の正転及び逆転によりシャフト30cが上下方向に移動
する。また、ベース30の四隅にはガイド穴30bが形
成されている。一方、基板バイアス電極2の下側の四隅
にはロッド2aが設けられており、これらのロッド2a
がベース30のガイド穴30bに挿入される。また、基
板バイアス電極2は、下面中央部で駆動軸30cに連結
されている。
【0050】例えば、ステップエッチングでは、同一チ
ャンバ内で複数のガス種及びガス圧でエッチングを行な
うが、ガス種及びガス圧が変化すると電子の平均自由行
程が変化する。この図6に示すような基板バイアス電極
2の上下機構を設けることにより、ステップエッチング
する場合であっても、ガスの種類及び圧力に応じて電極
2,3の間隔を調整することにより、チャージダメージ
を防止しつつ、ステップエッチングを行なうことができ
る。
【0051】(第2の実施の形態)図15は本発明の第
2の実施の形態に係るプラズマ装置を示す模式図であ
る。なお、本実施の形態は、本発明を誘導結合型プラズ
マ(ICP:Inductively Coupled Plasma)装置に適用
したものである。また、図15において、図1と同一物
には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0052】本実施の形態においては、ベルジャー1b
の外周にコイル11が巻かれている。このコイル11に
は、高周波電源12から周波数RF3 が3.4MHzの
高周波電力が供給され、これによりチャンバ1内の電極
2,3間には上下方向の高周波の磁界が発生する。な
お、ベルジャ1bのコイル11が巻かれている部分はガ
ラスにより形成されている。また、チャンバ本体1aは
アルミニウムにより形成されており、接地に接続され
る。
【0053】本実施の形態においては、第1の実施の形
態と同様の効果が得られるのに加えて、コイル11によ
り発生した高周波の磁界により発生した電界によりプラ
ズマを加熱するので、ガス圧が低くても高いプラズマ密
度が得られるという利点がある。この利点をより詳しく
説明する。第1の実施の形態の図1に示す装置のよう
に、電極を介した容量結合によってチャンバ内のガスに
エネルギーを投入する方式の装置の場合には、ガス圧が
低いとプラズマ密度が低くなり、ガス圧が低すぎると、
プラズマの形成及び維持ができなくなってしまう。これ
に対し、本実施の形態では、図15に示すように、電極
を介さずにエネルギーを投入するようにしたので、ガス
圧が低くても高いプラズマ密度が得られる。このため、
本実施の形態では、ガス圧を低くすることができ、結果
として、電子の平均自由行程が大きくなり、電極間隔の
制限がなくなるという利点があると共に、従来から知ら
れているように、エッチング特性が改善される等の利点
もある。
【0054】以下、本実施の形態のプラズマ装置を使用
し、高周波電源の周波数とチャージダメージとの関係を
調べた結果について説明する。本願発明者らは、図15
に示す装置を使用し、基板バイアス電極2に印加した高
周波電力によるプラズマシース電界の電子の加速効果を
調べた。使用したガスはアルゴン(Ar)であり、ガス
流量は50sccm、圧力は10mTorr 、ICP入力パワ
ー、すなわちコイル11に入力する電力は500Wであ
る。基板バイアス電極2に供給した高周波電力の周波数
は、13.56MHz、1MHz、600kHz、40
0kHz、200kHz又は100kHzとした。な
お、このとき、対向電極3には高周波電力を供給してい
ない。
【0055】プラスマの電子温度は、図7に示すラング
ミュアプローブ法により、基板バイアス電極2の中央部
の上方20mmの位置で測定した。図16は、横軸に周
波数をとり、縦軸に電子温度をとって、その測定結果を
示す図である。この図16から明らかなように、プラズ
マシース電界による電子の加速の効果は、基板バイアス
電極に供給する高周波電力の周波数に関係し、周波数が
100kHzから1MHzの範囲では電子温度の上昇は
殆どない。一方、基板バイアス電極2に13.56MH
zの高周波電力を印加した場合には、電子温度が著しく
増加した。このことから、基板バイアス電極2に供給す
る高周波電力の周波数は、100kHz〜1MHzとす
ることが好ましいことがわかる。
【0056】次に、アルミニウム配線エッチング後の半
導体ウェハを除電プラズマに曝すことにより、本実施の
形態のプラズマ装置によるチャージダメージの低減効果
を調べた結果について説明する。プラズマ装置のチャン
バ1(ベルジャ)は、直径が500mm、高さが200
mm、厚さが5mmの石英又はガラス製であり、このチ
ャンバ1の周囲にはコイル11として、厚さが0.2m
m、幅が10mm、長さが10mの銅帯が5回巻きされ
ている。基板バイアス電極2と対向電極3との距離は5
cmである。
【0057】一方、サンプルである半導体ウェハ9上に
は厚さが8nmのゲート酸化膜を介して形成された複数
のゲート電極が配列されている。各ゲート電極は、1辺
が1μmの正方形である。これらのゲート電極は絶縁膜
に被覆されており、この絶縁膜上には厚さが0.8μm
のアルミニウム膜が形成されている。このアルミニウム
膜は前記絶縁膜に選択的に形成されたコンタクトホール
を介して前記ゲート電極に電気的に接続されている。な
お、アンテナ比が、104 、105 又は106オーダー
の3種類のサンプルを用意した。また、アルミニウム膜
の上には、厚さが1.6μmのフォトレジストパターン
が形成されている。
【0058】先ず、Cl2 とBCl3 との混合ガス中で
ゲート電極にチャージダメージを与えないようにして半
導体ウェハ9上のアルミニウム膜をエッチングした。そ
の後、この半導体ウェハ9を除電プラズマに曝した。こ
のときの条件は、コイル11に周波数が3.4MHzの
高周波電力を供給し、対向電極3には周波数が13.5
6MHzの高周波電力を供給し、基板バイアス電極2に
は周波数が400kHzの高周波電力を供給した。ま
た、ガスはArであり、ガス流量は50sccm、圧力は1
0mTorr 、ICP入力パワーは1kWである。基板バイ
アス電極2に印加された高周波電力は50Wである。そ
して、対向電極3に印加する高周波電力のパワーを、5
0W、100W、150Wにして、チャージダメージに
よるゲート酸化膜の破壊率を調べた。その結果、高周波
電力のパワーが50Wのときのゲート酸化膜の破壊率は
34%、100Wのときのゲート酸化膜の破壊率は18
%、150Wときのゲート破壊率は4%であり、対向電
極に供給する高周波電力のパワーが大きいほど破壊率は
減少した。
【0059】なお、対向電極3に供給する高周波電力の
周波数は、基板バイアス電極2に供給する高周波電力の
周波数よりも高いことが好ましい。しかし、対向電極3
に供給する高周波電力の周波数が基板バイアス電極2に
供給する高周波電力の周波数よりも若干低い場合であっ
ても、投入電力の大きさにより、上述の効果を得ること
ができる。
【0060】(第3の実施の形態)図17は本発明の第
3の実施の形態に係るプラズマ装置を示す断面図であ
る。チャンバ101は、チャンバ本体103と、このチ
ャンバ本体103に対し着脱自在な石英又はガラス板か
らなる蓋部102とにより構成されている。このチャン
バ101内には、半導体ウェハ109が載置される基板
バイアス電極108が設けられている。この基板バイア
ス電極108には高周波電源114からマッチング回路
115及びフィルタ116を介して高周波電力が供給さ
れる。また、蓋部102の下面には、対向電極110が
取付けられている。この対向電極110は、例えば図1
8に平面図を示すように複数の矩形の開口部110aを
有している。この対向電極110には、高周波電源11
1からマッチング回路112及びフィルタ113を介し
て高周波電力が供給される。
【0061】なお、基板バイアス電極108と対向電極
110との間隔は、電子の平均自由行程の2倍以下に設
定されている。また、対向電極110に設けられる開口
部110aの形状は、マイクロ波が通るものであればど
のような形状であってもよい。チャンバ101は、ガス
ボンベ及びマスフローコントローラ等により構成される
ガス供給部106に接続され、このガス供給部106か
ら所定のガスが供給される。また、チャンバ101は排
気ポンプ107に接続されている。
【0062】また、チャンバ101の上方には誘電体板
153が配置されている。この誘電体板153は、導波
管152を介してマイクロ波発振器151に接続されて
いる。このように構成されたプラズマ装置を使用して、
半導体ウェハ109上のアルミニウム膜(図34参照)
をエッチングする場合について説明する。まず、排気ポ
ンプ107によりチャンバ101内を排気した後、ガス
供給部106からチャンバ101内に例えばエッチング
ガスとしてCl2 ガスを供給する。そして、チャンバ1
01内の圧力を約3mTorr に維持する。
【0063】次に、マイクロ波発振器151を作動させ
る。そうすると、マイクロ波発振器151から出力され
たマイクロ波は導波管152を通り、誘電体板153に
到達して、この誘電体板153中に定在波が発生する。
この定在波は、蓋部102及び対向電極110の開口部
110aを通してチャンバ101内に浸透する。この状
態で基板バイアス電極108に高周波電源114から1
00kHz〜1MHzの高周波電力を供給し、対向電極
110に高周波電源111から10MHz〜100MH
zの高周波電力を供給する。この場合に、蓋部102を
介してチャンバ101内に浸透したマイクロ波によりプ
ラズマが加熱されるので、低圧でもプラズマ密度が高く
なる。
【0064】このプラズマ中のイオンが半導体ウェハ1
09上のレジスト開口部を通りアルミニウム膜に到達し
て、アルミニウム膜がエッチングされる。このとき、対
向電極110側では、対向電極110に供給された高周
波電力によりプラズマ中の電子が基板バイアス電極10
8側に向けて加速される。この電子は半導体ウェハ10
9に到達するまでの間にプラズマ中の分子に衝突し、電
子温度の異方性が減衰する。しかし、本実施の形態にお
いては、基板バイアス電極108と対向電極110との
間隔が電子の平均自由行程の2倍以下に設定されている
ので、図9(b)の概念図に示すように、電子は十分な
電子温度異方性を保持したまま、レジスト開口部36a
の底部にまで到達する。これにより、レジスト開口部3
6aの底部に蓄積された正電荷が中和されて、チャージ
ダメージを回避することができる。
【0065】なお、本実施の形態においても、図3
(a),(b)に示すように、基板バイアス電極108
がアノードの期間は対向電極110に与えられる高周波
電力がオンとなり、基板バイアス電極108がカソード
の期間は対向電極110に与えられる高周波電力がオフ
となるように、第2の高周波電源111の出力を制御す
ることが好ましい。これにより、電子温度の上昇を抑え
つつ、電子を有効にレジスト開口部に侵入させることが
できる。
【0066】また、本実施の形態においても、基板バイ
アス電極108と対向電極110との間隔を変更可能と
してもよい。更に、対向電極110は、図19に示すよ
うに、石英又はガラスからなる蓋部102に埋め込まれ
ていてもよい。図17に示す対向電極110では、エッ
チングにより発生したパーティクルが開口部110a内
に付着してマイクロ波がチャンバ101内に浸透するこ
とを阻害するおそれがある。しかし、図19に示す対向
電極110は蓋部102内に埋め込まれているため、対
向電極110の開口部110aの間にパーティクルが付
着することがない。また、蓋部102の表面に凹凸がな
いので、蓋部102に付着したパーティクルを容易に除
去することができる。
【0067】(第4の実施の形態)図20は本発明の第
4の実施の形態のプラズマ装置を示す図である。但し、
この図20では、ガス供給部及び排気ポンプの図示を省
略している。チャンバ51内には第1の電極52、すな
わち基板バイアス電極が配置されており、この第1の電
極52上に半導体ウェハを搭載する。この第1の電極5
2の上方には第2の電極53、すなわち対向電極が配置
されている。また、チャンバ51の外周にはコイル56
が巻かれていて、このコイル56には高周波電源65か
ら高周波電力が供給される。
【0068】第1の電極52には高周波電源119aか
らキャパシタ62を介して高周波電力が供給される。こ
の高周波電源119aは、信号発生器117から出力さ
れる信号に同期した周波数の高周波電力を出力する。信
号発生器117は、例えば周波数が13.56HMzの
信号を出力する。また、第2の電極53には高周波電源
119bからキャパシタ64を介して高周波電力が供給
される。この高周波電力119bも信号発生器117か
ら出力される信号に同期した周波数の高周波電力を出力
する。但し、高周波電源119bと信号発生器117と
の間には位相シフタ118が接続されており、この位相
シフタ118により高周波電源119bに与えられる信
号の位相を制御することができる。
【0069】以下、このように構成されたプラズマ装置
において、チャージアップの低減の程度を調べた結果に
ついて説明する。前述した図10に示す実験に使用した
のと同様のサンプル59a,59bを第1の電極52上
に搭載した。第1の電極52と第2の電極53との間隔
は160mmである。そして、サンプル59aを電圧計
76aに接続し、サンプル59bを電圧計76bに接続
した。
【0070】チャンバ51内にArガスを導入し、チャ
ンバ51内の圧力を2.5mTorr に維持した。また、第
1の電極52に電圧(Vp-p )が200Vで周波数が1
3.56MHzの高周波電力を供給し、第2の電極53
に電圧(Vp-p )が360Vで周波数が13.56MH
zの高周波電力を供給した。そして、位相シフタ118
により、高周波電源119bから出力される高周波電力
の位相を変化させて、サンプル59a,59bの電圧差
を調べた。
【0071】図21は、横軸に第1の電極52に供給さ
れる高周波電力と第2の電極53に供給される高周波電
力との位相差をとり、縦軸にサンプル59a,59bの
電圧差(DC self-bias potential difference )をとっ
て、両者の関係を示す図である。但し、第2の電極53
に高周波電力を供給しない場合のチャージング電圧(wi
thout counter bias)は約44Vであった。この図21
から、第1の電極52と第2の電極53とに供給する高
周波電力の位相差を制御することにより、チャージアッ
プが低減されることがわかる。また、この図から、本
来、第2の電極53がアノードのときには高エネルギー
の電子が第1の電極52側に移動しないはずであるにも
かかわらずチャージアップの低減効果があることがわか
る。このことから、高周波電力の1周期の時間に対し、
電極間を電子が移動するのにかかる時間が無視できない
ことがわかる。つまり、電極間の距離に応じて、チャー
ジアップの低減に最適な位相差は変化する。
【0072】(第5の実施の形態)図22は本発明の第
5の実施の形態に係るプラズマ装置を示す断面図、図2
3は同じくその上面図、図24は同じくその対向電極を
示す上面図である。本実施の形態は、本発明をTCP
(Transformer Coupled Plasma)装置に適用したもので
ある。
【0073】チャンバ121は、チャンバ本体121a
と、このチャンバ本体121aに対し着脱自在なベルジ
ャー121bとにより構成されている。また、ベルジャ
ー121bの上壁部121cは誘電体材料により形成さ
れている。このチャンバ121内には基板バイアス電極
122が設けられており、この基板バイアス電極122
上に半導体ウェハ9を搭載する。この基板バイアス電極
122には、高周波電源124からマッチング回路12
5及びキャパシタ126を介して周波数RF1の高周波
電力が供給される。周波数RF1 は100kHz〜1M
Hzの範囲に設定される。
【0074】ベルジャー121bの上には円板状の対向
電極123が基板バイアス電極122に対向するように
して配置されている。この対向電極123は銅板からな
り、図24に示すように、放射状に多数のスリット12
3aが形成されている。この対向電極123には、高周
波電源127からマッチング回路128を介して周波数
RF2 の高周波電力が供給される。周波数RF2 は10
MHz〜100MHzの範囲に設定される。また、基板
バイアス電極122と対向電極123との距離は約50
mmに設定されている。
【0075】対向電極123の上方には、渦巻状のコイ
ル131が配置されている。このコイル131は、対向
電極123から電気的に分離されており、高周波電源1
32からマッチング回路134を介して周波数RF3
高周波電力が供給される。周波数RF3 は1MHz〜2
7MHzの範囲に設定される。チャンバ121は、ガス
ボンベ及びマスフローコントローラ等により構成される
ガス供給部130に接続されていて、このガス供給部1
30から所定のガスが設定された流量で供給される。ま
た、チャンバ121は、排気ポンプ133に接続されて
いる。
【0076】このように構成されたプラズマ装置におい
て、ガス供給部130からチャンバ121内に例えばエ
ッチングガスとしてCl2 等のガスを供給し、排気ポン
プ133によりチャンバ121内を排気して、チャンバ
121内の圧力を1mTorr 〜30mTorr とする。ここで
は、チャンバ121内の圧力を5mTorr に維持するとす
る。
【0077】また、高周波電源132からコイル131
に周波数RF3 が1MHz〜27MHzの高周波電力を
供給する。また、高周波電源124から基板バイアス電
極122に周波数RF1 が100kHz〜1MHzの高
周波電力を供給するとともに、高周波電源127から対
向電極123に周波数RF2 が10MHZ〜100MH
zの高周波電力を供給する。
【0078】コイル131に供給された高周波電力によ
り、チャンバ121内に高周波の磁界が発生する。この
高周波の磁界により発生した電界によりプラズマが加熱
される。一方、基板バイアス電極121に供給された高
周波電力により半導体ウェハ9の電位がバイアスされ
て、プラズマ中のイオンが半導体ウェハ9に向かって加
速され、半導体ウェハ9上のアルミニウム膜等がエッチ
ングされる。
【0079】また、対向電極123に供給された高周波
電力によって、上壁部121aとプラズマシースとの間
のシース幅が周波数RF3 で経時的に変動する。これに
より、プラズマ中の電子が半導体ウェハ9に向けて加速
される。チャンバ121内の圧力が3mTorr とすると電
子の平均自由行程は約50mmであり、5mTorr とする
電子の平均自由行程は約30mmであり、電極間の距離
はその2倍以内に設定されているので、加速された電子
の大部分が散乱されることなく半導体ウェハ9に到達す
る。これにより、チャージダメージやエッチング特性の
劣化を低減することができる。
【0080】本実施の形態においては、コイル131に
より発生した高周波の磁界が対向電極123を通過する
際に対向電極123にうず電流が発生するが、図24に
示すように対向電極123には放射状にスリット123
aが設けられているので、うず電流による損失が比較的
少ない。なお、対向電極123は、図25に示すよう
に、誘電体材料により構成される上壁部121cに埋め
込まれていてもよい。この場合も、上記と同様の効果が
得られる。
【0081】(第6の実施の形態)図26は本発明の第
6の実施の形態に係るプラズマ装置を示す断面図であ
る。なお、本実施の形態において、図22と同一物とは
同一符号を付してその詳しい説明は省略する。チャンバ
121の上壁部121cは誘電体材料により形成されて
おり、対向電極123は上壁部121c内に埋め込まれ
ている。この対向電極123は、接地されている。
【0082】また、チャンバ121の内側には絶縁膜1
47が被覆されている。この絶縁膜147の厚さは、対
向電極123よりも下側に存在する上壁部121cの厚
さに比べて十分に厚く、例えば10倍程度に設定されて
いる。半導体ウェハ9が載置される基板バイアス電極1
22には、高周波電源124からマッチング回路125
及びキャパシタ126を介して周波数RF1 が100k
Hz〜1MHzの高周波電力が供給されるとともに、高
周波電源144からマッチング回路145及びキャパシ
タ146を介して周波数RF2 が10MHz〜100M
Hzの高周波電力が供給される。
【0083】このように構成された本実施の形態のプラ
ズマ処理装置において、基板バイアス電極122上に半
導体ウェハ9を搭載し、チャンバ121内にエッチング
ガスとして例えばCl2 を導入し、排気ポンプ133を
作動させてチャンバ121内の圧力を例えば5mTorr に
維持する。そして、基板バイアス電極122に高周波電
源124,144から周波数RF1 ,RF2 の高周波電
力を供給すると共に、コイル131に高周波電源132
から周波数RF3 の高周波電力を供給する。そうする
と、コイル131により発生した高周波の磁界によりチ
ャンバ121内にプラズマが発生する。このプラズマの
電位は高周波電源144から供給される高周波電力によ
り変調され、接地電位に維持された対向電極123の近
傍の電子が基板バイアス電極122に向けて加速され
る。これにより、本実施の形態においても、第5の実施
の形態と同様の効果が得られる。
【0084】本実施の形態においては、チャンバ121
の内側に絶縁膜147が厚く形成されているので、プラ
ズマとチャンバ側壁との間の電気的結合を小さくするこ
とができる。また、本実施の形態において、図27
(a)に示すように、第1の高周波電源124の出力電
圧が正の期間に第2の高周波電源144の出力がオンと
なるように、第2の高周波電源144の出力を制御して
もよい。また、図27(b)に示すように、高周波電源
124による基板バイアス電圧がプラズマ空間電位に対
し正となる期間に高周波電源144の出力がオンとなる
ように、高周波電源144の出力を制御してもよい。こ
れにより、プラズマの加熱を抑制し、電子を有効に半導
体ウェハに到達させることができる。
【0085】(第7の実施の形態)図28は本発明の第
8の実施の形態に係るプラズマ装置を示す断面図であ
る。なお、図28において、図26と同一物には同一符
号を付してその詳しい説明は省略する。本実施の形態に
おいては、半導体ウェハ9が搭載される電極122を接
地に接地し、電極122に対向する電極123に、高周
波電源124からマッチング回路125aを介して周波
数が100kHz〜1MHzの高周波電力を供給すると
ともに、高周波電源144からマッチング回路145a
を介して周波数が10MHz〜100MHzの高周波電
力を供給する。
【0086】本実施の形態においても、第6の実施の形
態と同様の効果が得られる。 (第8の実施の形態)図29は本発明の第8の実施の形
態に係るプラズマ装置を示す断面図である。本実施の形
態において、図15と同一物には同一符号を付して、そ
の詳しい説明は省略する。
【0087】本実施の形態においては、チャンバ1の外
周の例えば4箇所に、ヘリコン波プラズマ発生部160
が設けられている。このヘリコン波プラズマ発生部16
0は、チャンバ1に接続した筒部163と、この筒部1
63の周囲に配置されたアンテナ161と、筒部163
とチャンバ1との接続部の近傍に配置されて磁場を発生
させるコイル162とにより構成されている。このコイ
ル162には、電源(図示せず)から直流電流が供給さ
れる。そして、アンテナ161にはマッチングボックス
167を介して高周波電源168に接続されている。
【0088】本実施の形態のプラズマ装置において、ガ
ス供給部10からチャンバ1内に供給されたガスは、ヘ
リコン波プラズマ発生部160の筒部163内に進入す
る。一方、高周波電源168からマッチングボックス1
67を介してアンテナ161に高周波信号が供給され、
アンテナ161から筒部163の内側に電磁波が放出さ
れ、筒部163の内側でヘリコン波プラズマが発生す
る。このプラズマは、コイル162により発生した磁場
の作用によりチャンバ1内側の電極2,3間に流れ出
る。対向電極3には高周波電源7から高周波電力が供給
されているので、第2の実施の形態と同様に、半導体ウ
ェハ9のエッチング時におけるチャージアップを回避す
ることができる。
【0089】なお、チャンバ1内にガスを供給するガス
供給部10に替えて、又はガス供給部10と同時に、図
30に示すように、ヘリコン波プラズマ発生部106の
内側に直接ガスを供給する手段を設けてもよい。 (その他の実施の形態)上述の各実施の形態において
は、プラズマ生成手段としてICP、TCP、マイクロ
波、ヘリコン波によりプラズマを生成する場合について
説明したが、その他に、ECR、UHF(Ultra High F
requency)等によりがプラズマを生成するものであって
もよい。
【0090】また、図15に示すように、チャンバ内に
磁界を発生させるためのコイル11aは、ベルジャー1
bの側部に巻かれていてもよく、図31(a),(b)
に示すように、ドーム状のベルジャー170,171の
上部の湾曲した部分に配置されていてもよい。更に、上
述の各実施の形態では、基板に高周波電力を供給するこ
とによりバイアス電圧を印加していたが、バイアスを必
要としないプラズマクリーニングなどのプロセスでは、
基板バイアス電圧を印加しなくても、対向電極へのバイ
アスで電子を基板に打ち込める作用効果は同様である。
【0091】更にまた、上述の各実施の形態においては
いずれもプラズマエッチングの場合について説明した
が、本発明はプラズマCVD法に適用することも可能で
ある。図32はプラズマCVD法によりTiN膜を形成
した半導体装置を示す図である。この半導体装置は、シ
リコン基板15上に絶縁膜16を介してアルミニウム
(Al)電極18を形成し、これらのアルミニウム電極
18を被覆するように絶縁膜17を形成した後、該絶縁
膜17に開口部17aを設け、その後プラズマCVD法
により全面にTiN膜19を形成したものである。この
TiN膜19を形成する際に、前述の各実施の形態のい
ずれかに示すプラズマ装置を使用する。これにより、T
iN膜19の形成時に絶縁膜16,17にチャージダメ
ージが発生することを防止できる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1及び第2の電極を対向させて配置し、第1の電極に
例えば100kHz〜1MHzの高周波電力を供給して
チャンバ内にプラズマを発生させる。また、第2の電極
に例えば10MHz〜100MHzの高周波電力を供給
する。この第2の電極に供給される高周波電力により発
生するプラズマシース電界により、第2の電極の近傍の
電子が第1の電極に向けて加速される。これにより、プ
ラズマ中の電子の第1の電極に向かう速度成分が増加
し、電子がレジスト開口部の底部まで到達して正の電荷
が中和され、チャージアップが抑制され、エッチングが
均一にできるという効果を奏する。
【0093】また、本願の他の発明によれば、半導体ウ
ェハを搭載する第1の電極に第1の周波数の高周波電力
を供給し、前記第1の電極に対向する対向電極に前記第
1の周波数よりも高周波の第2の高周波電力を供給す
る。そして、コイルに第3の高周波電力を供給してチャ
ンバ内に高周波の磁界を発生させ、この磁界によりチャ
ンバ内にプラズマを発生させる。そうすると、プラズマ
中のイオンは第1の電極がカソードの期間に半導体ウェ
ハに到達し、電子は第1の電極がアノードであり、且つ
第2の電極が負の期間に半導体ウェハに到達する。これ
により、正の電荷が中和されてチャージダメージを回避
され、エッチングが均一にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプラズマ装置
を示す断面図である。
【図2】基板バイアス電極と対向電極との距離と電子の
平均自由行程との関係を示す図である。
【図3】(a)は基板バイアス電極及び対向電極に供給
する高周波電力の波形の一例を示す図、(b)は基板バ
イアス電極及び対向電極に供給する高周波電力の波形の
他の例を示す図である。
【図4】対向電極に供給する高周波電力をオン−オフす
る制御機構を設けたプラズマ装置を示す図である。
【図5】図4のA点、B点及びC点における波形を示す
図である。
【図6】基板バイアス電極の上下機構を示す図である。
【図7】ラングミュアプローブ法によるプラズマの電子
温度の測定方法を示す図である。
【図8】電子温度とチャージダメージとの関係を示す図
である。
【図9】(a)は等方的な速度成分をもった電子を示す
概念図、(b)は半導体ウェハに向かう方向に大きな異
方性をもった電子を示す概念図である。
【図10】電子の平均自由行程とチャージアップとの関
係を調べるのに使用したプラズマ装置を示す模式図であ
る。
【図11】電子の平均自由行程とチャージアップとの関
係を調べるのに使用したサンプルを示す断面図である。
【図12】(a)は電極間の距離とチャージアップの低
減電圧との関係を示す図、(b)は試料印加電圧と自己
バイアス電圧との関係を示す図である。
【図13】アスペクト比が2のホールパターン及びオー
プンスペースのセルフバイアス電圧を示す図である。
【図14】アスペクト比が2のホールパターンとオープ
ンスペースとのセルフバイアス電圧の差を示す図であ
る。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係るプラズマ装
置を示す模式図である。
【図16】第1の電極に供給する高周波電力の周波数と
電子温度との関係を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係るプラズマ装
置を示す断面図である。
【図18】第3の実施の形態に係るプラズマ装置の対向
電極を示す平面図である。
【図19】対向電極が埋め込まれた蓋部を示す断面図で
ある。
【図20】本発明の第4の実施の形態に係るプラズマ装
置を示す断面図である。
【図21】第1及び第2の電極に供給される高周波電力
の位相差と電圧差との関係を示す図である。
【図22】本発明の第5の実施の形態に係るプラズマ装
置を示す断面図である。
【図23】同じくその上面図である。
【図24】同じくその対向電極を示す上面図である。
【図25】第5の実施の形態の変形例を示す模式図であ
る。
【図26】本発明の第6の実施の形態に係るプラズマ装
置を示す断面図である。
【図27】(a)は同じくその第1の高周波電源及び第
2の高周波電源の出力波形の一例を示す図であり、
(b)は同じくその第1の高周波電源及び第2の高周波
電源の出力波形の他の例を示す図である。
【図28】本発明の第7の実施の形態に係るプラズマ装
置を示す断面図である。
【図29】本発明の第8の実施の形態に係るプラズマ装
置を示す断面図である。
【図30】第8の実施の形態の変形例のプラズマ装置を
示す断面図である。
【図31】(a)はベルジャー上部の湾曲部にコイルが
配置されたプラズマ装置の一例を示す断面図、(b)は
ベルジャー上部の湾曲部にコイルが配置されたプラズマ
装置の他の例を示す断面図である。
【図32】プラズマCVD法によりTiN膜を形成した
半導体装置を示す図である。
【図33】従来のプラズマ装置を示す断面図である。
【図34】プラズマ装置内でプラズマエッチング中の半
導体ウェハの一部を示す断面図である。
【図35】電子シェーディング効果を示す模式図であ
る。
【図36】チャージダメージの発生を示す模式図であ
る。
【図37】アスペクト比が異なる部分でのセルフバイア
ス電圧の差を示す図である。
【符号の説明】
1,21,51,101,121 チャンバ 2,22,41,52,108,122 基板バイアス
電極(第1の電極) 3,23,53,110,123 対向電極(第2の電
極) 4,7,12,24,61,63,65,111,11
4,124,127,132,144 高周波電源 5,8,25,113,116 フィルタ 6,26,62,64,126,146 キャパシタ 9,31,42,109 半導体ウェハ 10,27,106,130 ガス供給部 11,56,131 コイル 13,28,107,133 排気ポンプ 15,71 シリコン基板 16,17,147 絶縁膜 18 Al電極 19 TiN膜 32 ゲート酸化膜 33 ゲート電極 34 コンタクトホール 35 アルミニウム膜 36 レジスト 37 スクライブライン 72 SiO2 膜 112,115,125,128,134,145 マ
ッチング回路 117 信号発生器 118 位相変換器 151 マイクロ波発振器 152 導波管 153 誘導体板
フロントページの続き (72)発明者 小杉 眞人 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富 士通株式会社内 (72)発明者 橋本 浩一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富 士通株式会社内

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバと、 前記チャンバ内に配置されて半導体ウェハが搭載される
    第1の電極と、 前記第1の電極に対向し且つ前記第1の電極から電子の
    平均自由行程の2倍以下の距離をおいて配置された第2
    の電極と、 前記第1の電極に第1の周波数の高周波電力を供給する
    第1の高周波電源と、 前記第2の電極に前記第1の周波数よりも周波数が高い
    第2の周波数の高周波電力を供給する第2の高周波電源
    と、 前記チャンバ内にガスを供給するガス供給手段と、 前記チャンバ内を排気する排気ポンプとを有することを
    特徴とするプラズマ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の周波数は、100kHz乃至
    1MHzであることを特徴とする請求項1に記載のプラ
    ズマ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の周波数は、10MHz乃至4
    0MHzであることを特徴とする請求項1に記載のプラ
    ズマ装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の周波数は、40MHz乃至1
    00MHzであることを特徴とする請求項1に記載のプ
    ラズマ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の周波数は、前記第1の周波数
    の整数倍であることを特徴とする請求項1に記載のプラ
    ズマ装置。
  6. 【請求項6】 チャンバと、 前記チャンバ内に配置されて半導体ウェハが搭載される
    第1の電極と、 前記第1の電極に対向して配置された第2の電極と、 前記第1の電極に接続される第1の電源と前記第2の電
    極に接続される第2の電源と、 前記チャンバ内にガスを供給するガス供給手段と、 前記チャンバ内を排気する排気手段と、 前記ガスに前記第1及び第2の電極を介すことなくエネ
    ルギーを投入してプラズマを生成するエネルギー投入手
    段とを有し、前記第1の電源及び前記第2の電源の少な
    くとも一方は高周波電力を供給する高周波電源であるこ
    とを特徴とするプラズマ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の電源は、100kHz乃至1
    MHzの高周波電力を供給する高周波電源であることを
    特徴とする請求項6に記載のプラズマ装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の電源は、10MHz乃至40
    MHzの高周波電力を供給する高周波電源であることを
    特徴とする請求項6に記載のプラズマ装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の電源は、40MHz乃至10
    0MHzの高周波電力を供給する高周波電源であること
    を特徴とする請求項6に記載のプラズマ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の電源は、第1の周波数の高
    周波電力を供給する高周波電源であり、前記第2の電源
    は第2の周波数の高周波電力を供給する高周波電源であ
    り、該第2の周波数は、該第1の周波数の整数倍である
    ことを特徴とする請求項6に記載のプラズマ装置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の電極間の距離が電
    子の平均自由行程の2倍以下に設定されていることを特
    徴とする請求項6に記載のプラズマ装置。
  12. 【請求項12】 前記チャンバの上部は誘電体材料から
    なり、前記第2の電極は前記チャンバの上部に埋め込ま
    れていることを特徴とする請求項6に記載のプラズマ装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第1の電源は、第1の周波数の高
    周波電力を供給する高周波電源であり、 前記第2の電源は、前記第1の電極がアノードの期間に
    前記第2の電極に第2の周波数の高周波電力を供給する
    高周波電源であることを特徴とする請求項6に記載のプ
    ラズマ装置。
  14. 【請求項14】 前記エネルギー投入手段は、前記チャ
    ンバ内にマイクロ波を放出するマイクロ波放出器である
    ことを特徴とする請求項6に記載のプラズマ装置。
  15. 【請求項15】 前記チャンバの上部は誘電体材料から
    なり、 前記第2の電極はスリット又は孔が設けられていて前記
    チャンバの上部に埋め込まれ、 前記マイクロ波放出器は前記チャンバの上部に接続され
    ていることを特徴とする請求項14に記載のプラズマ装
    置。
  16. 【請求項16】 前記エネルギー投入手段は、前記チャ
    ンバ内に高周波の磁界を発生させる導電性コイルであ
    り、 前記導電性コイルには、第3の周波数の高周波電力を供
    給する第3の電源が接続されていることを特徴とする請
    求項6に記載のプラズマ装置。
  17. 【請求項17】 前記導電性コイルは、前記チャンバの
    周囲に巻かれていることを特徴とする請求項16に記載
    のプラズマ装置。
  18. 【請求項18】 前記導電性コイルは、前記チャンバの
    上方と前記第2の電極の側方に配置されていることを特
    徴とする請求項16に記載のプラズマ装置。
  19. 【請求項19】 前記導電性コイルは前記第2の電極の
    上方に配置され、前記第2の電極には孔又はスリットが
    設けられていることを特徴とする請求項16に記載のプ
    ラズマ装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の電源は定電圧電源であり、 前記第2の電源は高周波電源であり、 前記第2の電極にはさらに第4の周波数の高周波電力を
    供給する第4の電極が接続されていることを特徴とする
    請求項16に記載のプラズマ装置。
  21. 【請求項21】 前記第2の電源は定電圧電源であり、 前記第1の電源は高周波電源であり、 前記第1の電極にはさらに第4の周波数の高周波電力を
    供給する第4の電源が接続されていることを特徴とする
    請求項16に記載のプラズマ装置。
  22. 【請求項22】 前記チャンバの内壁面のうち少なくと
    も前記第1及び第2の電極の間の側方の内壁面を覆う絶
    縁膜を有することを特徴とする請求項20又は21に記
    載のプラズマ装置。
  23. 【請求項23】 前記プラズマ投入手段は、前記第1及
    び第2の電極間の側方に設けられた電磁波発生器である
    ことを特徴とする請求項6に記載のプラズマ装置。
  24. 【請求項24】 チャンバ内の第1の電極上に半導体ウ
    ェハを搭載し、該第1の電極から電子の平均自由工程の
    2倍以下の距離をおいて該第1の電極に対向させて第2
    の電極を配置し、 前記チャンバ内にガスを供給し、前記第1の電極に第1
    の周波数の第1高周波電力を供給するとともに、前記第
    1の周波数よりも周波数が高い第2の周波数の第2高周
    波電力を前記第2の電極に供給して前記チャンバ内にプ
    ラズマを発生させることを特徴とするプラズマ処理方
    法。
  25. 【請求項25】 前記第1の周波数は、100kHz乃
    至1MHzであることを特徴とする請求項24に記載の
    プラズマ処理方法。
  26. 【請求項26】 前記第2の周波数は、10MHz乃至
    40MHzであることを特徴とする請求項24に記載の
    プラズマ処理方法。
  27. 【請求項27】 前記第2の周波数は、40MHz乃至
    100MHzであることを特徴とする請求項24に記載
    のプラズマ処理方法。
  28. 【請求項28】 前記第2高周波電力は、前記第1の電
    極がアノードの期間に供給されることを特徴とする請求
    項24に記載のプラズマ処理方法。
  29. 【請求項29】 チャンバ内の第1の電極上に半導体ウ
    ェハを搭載し、 前記第1の電極に第1の周波数の第1高周波電力を供給
    し、 前記第1の電極に対向させて第2の電極を配置し、 前記チャンバ内にガスを供給し、 前記第1及び第2の電極を介すことなく前記ガスにエネ
    ルギーを投入してプラズマを発生させることを特徴とす
    るプラズマ処理方法。
  30. 【請求項30】 前記第1の周波数は、100kHz乃
    至1MHzであることを特徴とする請求項29に記載の
    プラズマ処理方法。
  31. 【請求項31】 前記第2の電極には第2の周波数の第
    2高周波電力を供給することを特徴とする請求項29に
    記載のプラズマ処理方法。
  32. 【請求項32】 前記第2の周波数は、10MHz乃至
    40MHzであることを特徴とする請求項31に記載の
    プラズマ処理方法。
  33. 【請求項33】 前記第2の周波数は、40MHz乃至
    100MHzであることを特徴とする請求項31に記載
    のプラズマ処理方法。
  34. 【請求項34】 前記第2の周波数は、前記第1の周波
    数の整数倍であることを特徴とする請求項31に記載の
    プラズマ処理方法。
  35. 【請求項35】 前記第2の周波数は、前記第1の周波
    数よりも高いことを特徴とする請求項31記載のプラズ
    マ処理方法。
  36. 【請求項36】 前記第2高周波電力は、前記第1の電
    極がアノードの期間に供給することを特徴とする請求項
    31に記載のプラズマ処理方法。
  37. 【請求項37】 前記エネルギーの投入は、前記チャン
    バ内に高周波の磁界を発生させることであり、 前記第2の電極に第2の周波数の第2高周波電力を供給
    することを特徴とする請求項29に記載のプラズマ処理
    方法。
  38. 【請求項38】 前記エネルギーの投入は、前記チャン
    バ内に高周波の磁界を発生させることであり、 前記第2の電極を一定の電位に保持し、 前記第1の電極にさらに第2の周波数の第2高周波電力
    を供給することを特徴とする請求項29に記載のプラズ
    マ処理方法。
  39. 【請求項39】 前記第2の電極を接地電位に保持する
    ことを特徴とする請求項38に記載のプラズマ処理方
    法。
  40. 【請求項40】 チャンバ内の第1の電極上に半導体ウ
    ェハを搭載し、 前記第1の電極に対向させて第2の電極を配置し、 前記チャンバ内にガスを供給し、前記ガスに前記第1及
    び第2の電極を介すことなくエネルギーを投入してプラ
    ズマを発生させ、 前記第2の電極に第1の周波数の第1高周波電力を供給
    することを特徴とするプラズマ処理方法。
  41. 【請求項41】 前記第1の周波数は、10MHz乃至
    40MHzであることを特徴とする請求項40に記載の
    プラズマ処理方法。
  42. 【請求項42】 前記第1の周波数は、40MHz乃至
    100MHzであることを特徴とする請求項40に記載
    のプラズマ処理方法。
  43. 【請求項43】 前記エネルギーの投入は、前記チャン
    バ内へのマイクロ波の導入であることを特徴とする請求
    項40に記載のプラズマ処理方法。
  44. 【請求項44】 前記エネルギーの投入は、前記チャン
    バ内に高周波の磁界を発生させることであり、 前記第1の電極を一定の電位に保持し、 前記第2の電極にさらに第2の周波数の第2高周波電力
    を供給することを特徴とする請求項40に記載のプラズ
    マ処理方法。
  45. 【請求項45】 前記第1の電極を接地電位に保持する
    ことを特徴とする請求項44に記載のプラズマ処理方
    法。
  46. 【請求項46】 前記第1及び第2の電極間の距離を電
    子の平均自由行程の2倍以下に設定することを特徴とす
    る請求項29又は40に記載のプラズマ処理方法。
  47. 【請求項47】 前記エネルギーの投入は、前記第1の
    電極と前記第2の電極の側方の領域で行われ、該領域で
    生成されたプラズマを前記第1の電極と前記第2の電極
    の間に導入することを特徴とする請求項29又は40に
    記載のプラズマ処理方法。
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