JPH09121143A - 温度補償形可変周波発振器 - Google Patents
温度補償形可変周波発振器Info
- Publication number
- JPH09121143A JPH09121143A JP27861895A JP27861895A JPH09121143A JP H09121143 A JPH09121143 A JP H09121143A JP 27861895 A JP27861895 A JP 27861895A JP 27861895 A JP27861895 A JP 27861895A JP H09121143 A JPH09121143 A JP H09121143A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diode
- current
- temperature
- oscillator
- variable frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】エミッタ結合形マルチバイブレータを用いた温
度補償形可変周波発振器で温度影響を受けない高安定な
発振周波数が得られる温度補償形可変周波発振器を提供
する。 【解決手段】正帰還接続のトランジスタ対,クランプダ
イオード,タイミングキャパシタ,定電流回路を有する
エミッタ結合形マルチバイブレータの発振器と基準ダイ
オードを有するバイアス電流発生回路から成る温度補償
形可変周波発振器で、基準ダイオードの電流密度をクラ
ンプダイオードの電流密度よりも低く設定することによ
り、クランプダイオードの順方向降下電圧よりも小さな
基準ダイオードの順方向降下電圧を発生させ、これに基
づいて設定した電流を発振器の動作電流として用いる。
度補償形可変周波発振器で温度影響を受けない高安定な
発振周波数が得られる温度補償形可変周波発振器を提供
する。 【解決手段】正帰還接続のトランジスタ対,クランプダ
イオード,タイミングキャパシタ,定電流回路を有する
エミッタ結合形マルチバイブレータの発振器と基準ダイ
オードを有するバイアス電流発生回路から成る温度補償
形可変周波発振器で、基準ダイオードの電流密度をクラ
ンプダイオードの電流密度よりも低く設定することによ
り、クランプダイオードの順方向降下電圧よりも小さな
基準ダイオードの順方向降下電圧を発生させ、これに基
づいて設定した電流を発振器の動作電流として用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエミッタ結合形マル
チバイブレータによる温度補償形可変周波発振器に係わ
り、特に、発振周波数の温度特性の改善に好適な温度補
償形可変周波発振器に関する。
チバイブレータによる温度補償形可変周波発振器に係わ
り、特に、発振周波数の温度特性の改善に好適な温度補
償形可変周波発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エミッタ結合形マルチバイブレ
ータを用いた可変周波発振器の発振周波数foは、数1
で表される。
ータを用いた可変周波発振器の発振周波数foは、数1
で表される。
【0003】
【数1】
【0004】ただし、I1は電流、Cはタイミングキャ
パシタ、Vdはクランプダイオードの順方向降下電圧で
ある。
パシタ、Vdはクランプダイオードの順方向降下電圧で
ある。
【0005】foの温度係数は、数1を温度Tで微分す
ると、
ると、
【0006】
【数2】
【0007】となり、クランプダイオードの順方向降下
電圧Vdの温度係数に依存する。この温度影響を除去す
るためには、数1のI1をクランプダイオードの順方向
降下電圧Vdにリンクさせて発生する。そのため、クラ
ンプダイオードと同じ電流密度の基準ダイオードを設け
てこれの順方向降下電圧に基づいてI1を発生する方法
を採用して、温度補償をしている。この種の温度補償形
の可変周波発振器としては例えば、エイ ビー グレベ
ン著 “バイポーラ アンド モス アナログインテグ
レーテッド サーキット デザイン”(1984年)、
第575頁から第581頁、ジョン ウィリィ アンド
サンズ(A.B.GREBENE、BIPOLAR AND MOSANALOG INTEGR
ATED CIRCUIT DESIGN、(1984)、pp.575ー581、John Wiley
& SansInc.)の書籍や特開昭62−224110号公報に挙げ
られている。
電圧Vdの温度係数に依存する。この温度影響を除去す
るためには、数1のI1をクランプダイオードの順方向
降下電圧Vdにリンクさせて発生する。そのため、クラ
ンプダイオードと同じ電流密度の基準ダイオードを設け
てこれの順方向降下電圧に基づいてI1を発生する方法
を採用して、温度補償をしている。この種の温度補償形
の可変周波発振器としては例えば、エイ ビー グレベ
ン著 “バイポーラ アンド モス アナログインテグ
レーテッド サーキット デザイン”(1984年)、
第575頁から第581頁、ジョン ウィリィ アンド
サンズ(A.B.GREBENE、BIPOLAR AND MOSANALOG INTEGR
ATED CIRCUIT DESIGN、(1984)、pp.575ー581、John Wiley
& SansInc.)の書籍や特開昭62−224110号公報に挙げ
られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例はクランプ
ダイオードと同じ電流密度を有する基準ダイオードをエ
ミッタ結合形のマルチバイブレータに直列に設けて、発
振周波数foの温度特性の改善を図っているにも拘ら
ず、発振周波数foの温度影響は十分に補償されない。
この理由は、ダイオードをスイッチング動作で用いる場
合に実効的なダイオードの温度係数が直流動作で使う場
合よりも大き目に発生することが考えられる。それは、
スイッチング動作により、ダイオードとして用いるトラ
ンジスタのベース抵抗が大きくなることに起因し、この
ため見掛け上ダイオードの順方向降下電圧が小さくなる
ので、その分温度影響が大きく現れる。通常、直流動作
の基準ダイオードの温度係数に対して、スイッチング動
作のクランプダイオードの温度係数は絶対値で数百ppm
/℃ 程度大きな値となり、これまでの温度補償法で用
いている基準ダイオードとクランプダイオードの電流密
度を合わせる方法では温度補償形可変周波発振器として
十分に温度安定性の高い温度補償形可変周波発振器が得
られないという問題があった。
ダイオードと同じ電流密度を有する基準ダイオードをエ
ミッタ結合形のマルチバイブレータに直列に設けて、発
振周波数foの温度特性の改善を図っているにも拘ら
ず、発振周波数foの温度影響は十分に補償されない。
この理由は、ダイオードをスイッチング動作で用いる場
合に実効的なダイオードの温度係数が直流動作で使う場
合よりも大き目に発生することが考えられる。それは、
スイッチング動作により、ダイオードとして用いるトラ
ンジスタのベース抵抗が大きくなることに起因し、この
ため見掛け上ダイオードの順方向降下電圧が小さくなる
ので、その分温度影響が大きく現れる。通常、直流動作
の基準ダイオードの温度係数に対して、スイッチング動
作のクランプダイオードの温度係数は絶対値で数百ppm
/℃ 程度大きな値となり、これまでの温度補償法で用
いている基準ダイオードとクランプダイオードの電流密
度を合わせる方法では温度補償形可変周波発振器として
十分に温度安定性の高い温度補償形可変周波発振器が得
られないという問題があった。
【0009】本発明の目的は、温度影響を受けない高安
定な発振周波数が得られる温度補償形可変周波発振器を
提供することにある。
定な発振周波数が得られる温度補償形可変周波発振器を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は正帰還接続のトランジスタ対,クランプダ
イオード,タイミングキャパシタ,定電流回路を有する
エミッタ結合形マルチバイブレータと基準ダイオードを
有するバイアス電流発生回路から成る温度補償形可変周
波発振器において、基準ダイオードの電流密度をクラン
プダイオードの電流密度よりも低く設定することによ
り、クランプダイオードの順方向降下電圧Vdよりも小
さな基準ダイオードの順方向降下電圧VDを発生させ、
これに基づいて発生した電流を定電流回路の動作電流と
して用いるようにした。
に、本発明は正帰還接続のトランジスタ対,クランプダ
イオード,タイミングキャパシタ,定電流回路を有する
エミッタ結合形マルチバイブレータと基準ダイオードを
有するバイアス電流発生回路から成る温度補償形可変周
波発振器において、基準ダイオードの電流密度をクラン
プダイオードの電流密度よりも低く設定することによ
り、クランプダイオードの順方向降下電圧Vdよりも小
さな基準ダイオードの順方向降下電圧VDを発生させ、
これに基づいて発生した電流を定電流回路の動作電流と
して用いるようにした。
【0011】この方法によれば、基準ダイオードの電流
密度をクランプダイオードの電流密度よりも低く設定す
るので、基準ダイオードの順方向降下電圧VDが小さく
なる。基準ダイオードに発生する温度係数は1/VD・
(dVD/dT)なので、VDの温度変化(dVD/d
T)がほぼ一定と考えると、VDが小さくなった分、基
準ダイオードの温度係数は大きくなる。これにより、ス
イッチング動作で大き目に出たクランプダイオードの温
度係数(これは発振周波数の温度係数と絶対値が同じ)
は、クランプダイオードよりも電流密度を下げて大き目
に設定した基準ダイオードの温度係数で十分補償(両者
の温度係数を合わせる)することができるので、温度補
償形可変発振器として温度安定性のよい発振周波数が得
ることができる。
密度をクランプダイオードの電流密度よりも低く設定す
るので、基準ダイオードの順方向降下電圧VDが小さく
なる。基準ダイオードに発生する温度係数は1/VD・
(dVD/dT)なので、VDの温度変化(dVD/d
T)がほぼ一定と考えると、VDが小さくなった分、基
準ダイオードの温度係数は大きくなる。これにより、ス
イッチング動作で大き目に出たクランプダイオードの温
度係数(これは発振周波数の温度係数と絶対値が同じ)
は、クランプダイオードよりも電流密度を下げて大き目
に設定した基準ダイオードの温度係数で十分補償(両者
の温度係数を合わせる)することができるので、温度補
償形可変発振器として温度安定性のよい発振周波数が得
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1に
より説明する。
より説明する。
【0013】図1において、10は発振器、20は発振
器の周波数を設定するバイアス電流発生回路、30はク
ランプダイオード部、40は基準ダイオード部を示して
いる。発振器10は、交互に接続された一対のスイッチ
ングトランジスタQ1とQ2、そのコレクタにつながる
プルアップ抵抗R1とR2,クランプダイオードD1と
D2,定電流回路を構成するトランジスタQ5とQ6,
積分用のタイミングキャパシタC,出力端子2,3とス
イッチングトランジスタQ1,Q2のベースを駆動する
エミッタフォロアとして動作するトランジスタQ3とQ
4、及びそのバイアス電流を制御するトランジスタQ1
0とQ11で構成される。発振器10はエミッタ結合形
マルチバイブレータとして知られている。発振器10の
発振周波数は、トランジスタQ5とQ6で構成する定電
流回路の一次側として動作するように接続されたトラン
ジスタQ7とQ8の複合回路により制御されるトランジ
スタQ1とQ2のエミッタ電流とタイミングキャパシタ
Cの値で決まる。その周波数は基本的には前述の数1で
示される。
器の周波数を設定するバイアス電流発生回路、30はク
ランプダイオード部、40は基準ダイオード部を示して
いる。発振器10は、交互に接続された一対のスイッチ
ングトランジスタQ1とQ2、そのコレクタにつながる
プルアップ抵抗R1とR2,クランプダイオードD1と
D2,定電流回路を構成するトランジスタQ5とQ6,
積分用のタイミングキャパシタC,出力端子2,3とス
イッチングトランジスタQ1,Q2のベースを駆動する
エミッタフォロアとして動作するトランジスタQ3とQ
4、及びそのバイアス電流を制御するトランジスタQ1
0とQ11で構成される。発振器10はエミッタ結合形
マルチバイブレータとして知られている。発振器10の
発振周波数は、トランジスタQ5とQ6で構成する定電
流回路の一次側として動作するように接続されたトラン
ジスタQ7とQ8の複合回路により制御されるトランジ
スタQ1とQ2のエミッタ電流とタイミングキャパシタ
Cの値で決まる。その周波数は基本的には前述の数1で
示される。
【0014】バイアス電流発生回路20は、発振器10
と電源グランド間に接続され、発振器のクランプ電圧を
等価的に検出するための複数の並列接続された基準ダイ
オードQ91〜Q9n(トランジスタをダイオード接続
で用いる)、発振周波数を設定するための抵抗R3,基
準ダイオードQ91〜Q9nと抵抗R3の両端の差電圧
を増幅する差動増幅器AMP,抵抗R3に電流を供給す
るためのトランジスタQ12とQ13の複合回路、設定
抵抗R3に流れる電流を入力とするトランジスタQ14
とQ15とQ16からなるベース電流補償のカレントミ
ラー段から成っている。そして、このカレントミラー段
の出力は、発振器10のカレントミラー回路の入力トラ
ンジスタQ7とQ8の複合回路へ接続されている。な
お、バイアス電流発生回路20の端子1は、設定値に対
して制御電流を加減するための制御入力端子である。
と電源グランド間に接続され、発振器のクランプ電圧を
等価的に検出するための複数の並列接続された基準ダイ
オードQ91〜Q9n(トランジスタをダイオード接続
で用いる)、発振周波数を設定するための抵抗R3,基
準ダイオードQ91〜Q9nと抵抗R3の両端の差電圧
を増幅する差動増幅器AMP,抵抗R3に電流を供給す
るためのトランジスタQ12とQ13の複合回路、設定
抵抗R3に流れる電流を入力とするトランジスタQ14
とQ15とQ16からなるベース電流補償のカレントミ
ラー段から成っている。そして、このカレントミラー段
の出力は、発振器10のカレントミラー回路の入力トラ
ンジスタQ7とQ8の複合回路へ接続されている。な
お、バイアス電流発生回路20の端子1は、設定値に対
して制御電流を加減するための制御入力端子である。
【0015】以上のように構成された図1の回路の動作
は次のようになる。制御入力端子1と接地間に起動抵抗
(図示せず)を介して微小電流(1μA以下で可)を流
すとこの電流はカレントミラー段のトランジスタQ1
4,Q15を介して発振器10の入力トランジスタQ7
とQ8の複合回路に加えられ、定電流回路を構成するト
ランジスタQ5,Q6に発振器の動作電流を供給する。
この発振器の動作電流は基準ダイオードQ91〜Q9n
に流れ、順方向降下電圧VDを発生する。差動増幅器A
MPは基準ダイオードの順方向降下電圧VDと抵抗R3
の端子電圧の差電圧を増幅し、差が0になるようトラン
ジスタQ12,Q13を介して抵抗R3に流れる電流を
増加する。この電流はバイアス電流発生回路20のカレ
ントミラー段と発振器10のカレントミラー段を介して
基準ダイオードQ91〜Q9nに帰還され、最終的に平
衡に達する。
は次のようになる。制御入力端子1と接地間に起動抵抗
(図示せず)を介して微小電流(1μA以下で可)を流
すとこの電流はカレントミラー段のトランジスタQ1
4,Q15を介して発振器10の入力トランジスタQ7
とQ8の複合回路に加えられ、定電流回路を構成するト
ランジスタQ5,Q6に発振器の動作電流を供給する。
この発振器の動作電流は基準ダイオードQ91〜Q9n
に流れ、順方向降下電圧VDを発生する。差動増幅器A
MPは基準ダイオードの順方向降下電圧VDと抵抗R3
の端子電圧の差電圧を増幅し、差が0になるようトラン
ジスタQ12,Q13を介して抵抗R3に流れる電流を
増加する。この電流はバイアス電流発生回路20のカレ
ントミラー段と発振器10のカレントミラー段を介して
基準ダイオードQ91〜Q9nに帰還され、最終的に平
衡に達する。
【0016】この制御ループは正帰還ループであるが、
ダイオードQ91〜Q9nの電流に対する電圧の飽和非
線形性が大きいため正帰還率は僅かであり、制御ループ
として不安定になる畏れはない。
ダイオードQ91〜Q9nの電流に対する電圧の飽和非
線形性が大きいため正帰還率は僅かであり、制御ループ
として不安定になる畏れはない。
【0017】図1の回路の定常状態で、発振器10のク
ランプダイオードD1,D2の順方向降下電圧をVd,
トランジスタQ5,Q6の電流をI1,タイミングキャ
パシタCの値をCとすれば、発振周波数foは先の数1
で示されるようになる。
ランプダイオードD1,D2の順方向降下電圧をVd,
トランジスタQ5,Q6の電流をI1,タイミングキャ
パシタCの値をCとすれば、発振周波数foは先の数1
で示されるようになる。
【0018】一方、バイアス電流発生回路20で発生す
る電流I2は、基準ダイオードの順方向降下電圧をV
D,抵抗R3の抵抗値をRとすればI2=VD/Rであ
る。I2を発振器10の定電流値I1に等しくするよう
な制御ループ中の比例係数をKとすれば、
る電流I2は、基準ダイオードの順方向降下電圧をV
D,抵抗R3の抵抗値をRとすればI2=VD/Rであ
る。I2を発振器10の定電流値I1に等しくするよう
な制御ループ中の比例係数をKとすれば、
【0019】
【数3】
【0020】となる。従って、数1,数2より発振周波
数foは、
数foは、
【0021】
【数4】
【0022】となる。発振器10のクランプダイオード
の電流密度とバイアス電流発生回路20の基準ダイオー
ドの電流密度を等しくしたとしても、Vd≠VDとなり
ダイオードの温度係数は直流動作よりもスイッチング動
作のときが絶対値で数百ppm/℃程度大きく発生するこ
とがわかった。
の電流密度とバイアス電流発生回路20の基準ダイオー
ドの電流密度を等しくしたとしても、Vd≠VDとなり
ダイオードの温度係数は直流動作よりもスイッチング動
作のときが絶対値で数百ppm/℃程度大きく発生するこ
とがわかった。
【0023】次に、この数百ppm/℃ の温度係数を補償
するための方法を図2を用いて説明する。ここでは、数
百ppm/℃を説明上500ppm/℃として扱う。図2は一
般のダイオードの電流密度と温度係数の関係を示したグ
ラフである。発振器で、定電流I1の値を45μAに設
定すると、クランプダイオードD1の電流密度(トラン
ジスタQ1がオフ、Q2がオンの半周期のとき)は、9
0μA/面積(並列接続のプルアップ抵抗R1に流れる
電流はほぼ0と見做した場合)となる。また、残りの半
周期ではクランプダイオードD2の電流密度が90μA
/面積となる。この電流密度の動作電流で発生する発振
周波数の温度係数はダイオードの温度係数で考えると、
図2から−3000ppm/℃ となるが、この値はクラン
プダイオードが直流動作時の値であってスイッチング動
作時には、先の温度補償分−500ppm/℃を加えた−35
00ppm/℃が発生することになる。一方、この温度係
数−3500ppm/℃ を発生するには必要な基準ダイオ
ードQ91〜Q9nの電流密度は、図2から45μA/
面積となる。基準ダイオードに流入する電流の総和は3
・I1=135μAなので、基準ダイオードQ91〜Q
9nの面積(個数)は135μA/45μA/面積=3
となる。したがって、クランプダイオードの面積(個
数)を1に対し、基準ダイオードの面積(個数)は3に
設定することにより、クランプダイオードの温度係数と
基準ダイオードの温度係数を等しくすることができ、発
振周波数の温度影響を受けないようにできる。なお、ク
ランプダイオードと基準ダイオードの面積比(個数比)
を1:nに保てば、例えば、クランプダイオードの個数
対応では1個に限定されない。クランプダイオードの個
数が1個の場合が基準ダイオードを含めた温度補償法と
して最もダイオードの個数が少なくできる。
するための方法を図2を用いて説明する。ここでは、数
百ppm/℃を説明上500ppm/℃として扱う。図2は一
般のダイオードの電流密度と温度係数の関係を示したグ
ラフである。発振器で、定電流I1の値を45μAに設
定すると、クランプダイオードD1の電流密度(トラン
ジスタQ1がオフ、Q2がオンの半周期のとき)は、9
0μA/面積(並列接続のプルアップ抵抗R1に流れる
電流はほぼ0と見做した場合)となる。また、残りの半
周期ではクランプダイオードD2の電流密度が90μA
/面積となる。この電流密度の動作電流で発生する発振
周波数の温度係数はダイオードの温度係数で考えると、
図2から−3000ppm/℃ となるが、この値はクラン
プダイオードが直流動作時の値であってスイッチング動
作時には、先の温度補償分−500ppm/℃を加えた−35
00ppm/℃が発生することになる。一方、この温度係
数−3500ppm/℃ を発生するには必要な基準ダイオ
ードQ91〜Q9nの電流密度は、図2から45μA/
面積となる。基準ダイオードに流入する電流の総和は3
・I1=135μAなので、基準ダイオードQ91〜Q
9nの面積(個数)は135μA/45μA/面積=3
となる。したがって、クランプダイオードの面積(個
数)を1に対し、基準ダイオードの面積(個数)は3に
設定することにより、クランプダイオードの温度係数と
基準ダイオードの温度係数を等しくすることができ、発
振周波数の温度影響を受けないようにできる。なお、ク
ランプダイオードと基準ダイオードの面積比(個数比)
を1:nに保てば、例えば、クランプダイオードの個数
対応では1個に限定されない。クランプダイオードの個
数が1個の場合が基準ダイオードを含めた温度補償法と
して最もダイオードの個数が少なくできる。
【0024】図3は本発明の他の実施例を示す。図3の
実施例と図1の実施例との違いは、バイアス電流発生回
路20でトランジスタQ5とQ6に与える電流値を正帰
還ループ構成で発生するのではなく、発振器10と電源
グランド間に直列接続のみの回路構成で与えるように
し、複数の並列接続された基準ダイオードQ91〜Q9n、
基準ダイオードQ91〜Q9nの順方向降下電圧を基に
発振周波数に比例する電流を設定するための抵抗R3、
この電流を発振器10の定電流回路Q5とQ6、及びト
ランジスタQ17とQ18に流すためのトランジスタQ
19、バイアス抵抗R8で構成するようにした。さら
に、発振器10の定電流回路Q5とQ6の電流を可変に
し、発振周波数を設定する制御電流を加減するために、
トランジスタQ17とQ18を設けてトランジスタQ5
とQ6と差動対を構成し、これらのベース電極を制御入
力端子4と5として制御電圧Vcを印加するようにし
た。
実施例と図1の実施例との違いは、バイアス電流発生回
路20でトランジスタQ5とQ6に与える電流値を正帰
還ループ構成で発生するのではなく、発振器10と電源
グランド間に直列接続のみの回路構成で与えるように
し、複数の並列接続された基準ダイオードQ91〜Q9n、
基準ダイオードQ91〜Q9nの順方向降下電圧を基に
発振周波数に比例する電流を設定するための抵抗R3、
この電流を発振器10の定電流回路Q5とQ6、及びト
ランジスタQ17とQ18に流すためのトランジスタQ
19、バイアス抵抗R8で構成するようにした。さら
に、発振器10の定電流回路Q5とQ6の電流を可変に
し、発振周波数を設定する制御電流を加減するために、
トランジスタQ17とQ18を設けてトランジスタQ5
とQ6と差動対を構成し、これらのベース電極を制御入
力端子4と5として制御電圧Vcを印加するようにし
た。
【0025】図3の回路で温度補償に必要な基準ダイオ
ードQ91〜Q9nの個数nは、次のようにして求ま
る。制御入力端子4と5に印加される制御電圧Vcが0
の平衡状態を考えると、トランジスタQ5,Q6,Q1
7,Q18にはそれぞれI1の電流が流れるため、バイ
アス電流発生回路20では、動作電流I1の4倍の電流
を発生する。ここで、動作電流I1を45μA、クラン
プダイオードの電流密度を90μA/面積とすると、温
度補償に必要な基準ダイオードQ91〜Q9nの電流密
度は、前述と同様にして図2から45μA/面積とな
る。このため、基準ダイオードQ91〜Q9nには4・
I1=180μAの電流を発生する必要があるから、基
準ダイオードQ91〜Q9nとして必要な個数nは18
0μA/45μA/面積=4個となる。この場合、基準
ダイオードQ91〜Q9nに流れる電流は、抵抗R8と
電源Vccにより設定する。これにより、図1と同様に
発振周波数の温度影響を受けないようにできる。
ードQ91〜Q9nの個数nは、次のようにして求ま
る。制御入力端子4と5に印加される制御電圧Vcが0
の平衡状態を考えると、トランジスタQ5,Q6,Q1
7,Q18にはそれぞれI1の電流が流れるため、バイ
アス電流発生回路20では、動作電流I1の4倍の電流
を発生する。ここで、動作電流I1を45μA、クラン
プダイオードの電流密度を90μA/面積とすると、温
度補償に必要な基準ダイオードQ91〜Q9nの電流密
度は、前述と同様にして図2から45μA/面積とな
る。このため、基準ダイオードQ91〜Q9nには4・
I1=180μAの電流を発生する必要があるから、基
準ダイオードQ91〜Q9nとして必要な個数nは18
0μA/45μA/面積=4個となる。この場合、基準
ダイオードQ91〜Q9nに流れる電流は、抵抗R8と
電源Vccにより設定する。これにより、図1と同様に
発振周波数の温度影響を受けないようにできる。
【0026】また、図示以外の温度補償形可変周波発振
器でも、クランプダイオードの温度係数を基準ダイオー
ドの温度係数を用いて補償しているものであれば、この
温度補償法が適用可能である。
器でも、クランプダイオードの温度係数を基準ダイオー
ドの温度係数を用いて補償しているものであれば、この
温度補償法が適用可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、基準ダイオードの電流
密度をクランプダイオードの電流密度よりも低く設定す
ることにより、基準ダイオードの温度係数をより大きく
発生できるので、これにより発振周波数の温度影響を十
分に補償することができ、高安定な温度補償形可変発振
器が実現できる。
密度をクランプダイオードの電流密度よりも低く設定す
ることにより、基準ダイオードの温度係数をより大きく
発生できるので、これにより発振周波数の温度影響を十
分に補償することができ、高安定な温度補償形可変発振
器が実現できる。
【図1】本発明の一実施例を示す回路図。
【図2】ダイオードの電流密度と温度係数の関係を示す
特性図。
特性図。
【図3】本発明の他の実施例を示す回路図。
1,4,5…制御入力端子、2,3…出力端子、Vcc
…電源端子、10…発振器、20…バイアス電流発生回
路、30…クランプダイオード部、40…基準ダイオー
ド部、R1〜R8…抵抗、C…タイミングキャパシタ、
Q1〜Q19…トランジスタ、Q91〜Q9n…基準ダ
イオード、D1,D2…クランプダイオード、CC1,
CC2…定電流源、AMP…差動増幅器。
…電源端子、10…発振器、20…バイアス電流発生回
路、30…クランプダイオード部、40…基準ダイオー
ド部、R1〜R8…抵抗、C…タイミングキャパシタ、
Q1〜Q19…トランジスタ、Q91〜Q9n…基準ダ
イオード、D1,D2…クランプダイオード、CC1,
CC2…定電流源、AMP…差動増幅器。
Claims (1)
- 【請求項1】正帰還接続のトランジスタ対,クランプダ
イオード,タイミングキャパシタ,定電流回路を有する
エミッタ結合形マルチバイブレータと基準ダイオードを
有するバイアス電流発生回路から構成される温度補償形
可変周波発振器において、前記基準ダイオードの電流密
度を前記クランプダイオードの電流密度よりも低く設定
することを特徴とする温度補償形可変周波発振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27861895A JPH09121143A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 温度補償形可変周波発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27861895A JPH09121143A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 温度補償形可変周波発振器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09121143A true JPH09121143A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17599794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27861895A Pending JPH09121143A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 温度補償形可変周波発振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09121143A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006270641A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | New Japan Radio Co Ltd | 発振回路 |
| CN111174810A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-05-19 | 中国船舶重工集团公司第七一七研究所 | 一种应用于惯性导航系统的高精度if转换模块 |
-
1995
- 1995-10-26 JP JP27861895A patent/JPH09121143A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006270641A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | New Japan Radio Co Ltd | 発振回路 |
| CN111174810A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-05-19 | 中国船舶重工集团公司第七一七研究所 | 一种应用于惯性导航系统的高精度if转换模块 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS5847723B2 (ja) | アンテイカデンゲンカイロ | |
| WO1982001105A1 (en) | Current source with modified temperature coefficient | |
| US4855626A (en) | Controllable integrator | |
| US3979693A (en) | Crystal-controlled oscillator having sinusoidal and square-wave output signals | |
| EP0596653A1 (en) | Low voltage reference current generating circuit | |
| JPS5812764B2 (ja) | オンドホシヨウケイエミツタケツゴウマルチバイブレ−タカイロ | |
| US5357220A (en) | Emitter-coupled oscillator with differential switching control | |
| US4684880A (en) | Reference current generator circuit | |
| US5648741A (en) | Circuit having overall transfer function providing temperature compensation | |
| JPH04315207A (ja) | 電源回路 | |
| JPH09121143A (ja) | 温度補償形可変周波発振器 | |
| EP1158382B1 (en) | Generation of a voltage proportional to temperature with stable line voltage | |
| JPS60248006A (ja) | 発振器 | |
| EP0186401B1 (en) | Controllable effective resistance circuits | |
| JPH0321927B2 (ja) | ||
| JPH10163770A (ja) | 直流制御差動ベース電圧発生回路 | |
| JPH0722247B2 (ja) | 帰還増幅器 | |
| US5914642A (en) | Temperature independent current controlled multivibrator | |
| JPH03117015A (ja) | エミッタ結合マルチバイブレータ回路 | |
| JPH07175544A (ja) | 温度補償制御電流生成装置 | |
| JPS6338788B2 (ja) | ||
| JP2003298349A (ja) | 電圧制御型発振回路 | |
| JPH11205095A (ja) | 電圧制御発振回路 | |
| JPH05243877A (ja) | 電流制御型可変利得回路 | |
| JP2809647B2 (ja) | 差動増幅器 |