JPH09122402A - 洗浄方法及びその装置 - Google Patents
洗浄方法及びその装置Info
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- JPH09122402A JPH09122402A JP20706796A JP20706796A JPH09122402A JP H09122402 A JPH09122402 A JP H09122402A JP 20706796 A JP20706796 A JP 20706796A JP 20706796 A JP20706796 A JP 20706796A JP H09122402 A JPH09122402 A JP H09122402A
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Abstract
を少なくしてエネルギー消費の低減可能な洗浄方法及び
その装置を提供しようとするものである。 【解決手段】 凝固点から沸点の間の温度で濃度の異な
る水溶液に2相分離する脱脂性溶剤水溶液を用い、該溶
剤水溶液が相分離する温度に加温して、高濃度の溶剤水
溶液で油性汚染物を洗浄する工程と、洗浄工程からの油
性汚れを含有する溶剤水溶液を前記相分離温度より低い
温度に冷却して油性汚れ分離物を浮上させて分離する工
程と、分離工程からの油性汚れ分離物に水を添加し、残
存溶剤を水で抽出して希薄溶剤水溶液として回収する溶
剤抽出工程とを有する洗浄方法及びその装置である。
Description
の油性汚染物を、脱脂性溶剤の水溶液で洗浄し、汚染さ
れた水溶液から溶剤を回収して有効に再利用する洗浄方
法及び洗浄装置に関する。
が、温度差により油脂に対して溶解と不溶解の両方の性
質を有することを利用して、加温状態で油性汚れ、固形
分等を洗浄除去し、冷却して洗浄廃液を再生して使用す
ることは、特開平5─9498号公報や「洗浄設計」1
994,winter/p.33〜39に記載されてい
る。
R−O−An −COCH3 又は、R−O−An −R(式
中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s
ecブチル基又はtertブチル基、Aはエトキシ基、
プロポキシ基又はエトキシプロポキシ基、nは1又は
2)で示される1種以上の化合物を、水で5〜80重量
%に希釈して水溶液として用い、該水溶液を40〜10
0℃に加温して、塗料塗装時に付着する高分子物と金属
加工時に付着する油状物を被洗浄物から溶解して洗浄除
去し、また、洗浄後の水溶液を40℃以下に冷却して汚
れ成分の溶解性を消失させ、相分離させて沈殿又は浮上
させることにより、溶剤水溶液を再生することが記載さ
れている。
60℃以上に加温して汚れを洗浄し、40℃以下に冷却
して洗浄剤を再生することが記載されている。図11
は、この洗浄方法の洗浄・再生原理を説明するための概
念図である。濃度35%の溶剤水溶液を60℃に加温す
ると、上層部に90%濃度、下層部に20%濃度の水溶
液に2相分離する。上層部の水溶液は洗浄に必要な高濃
度を有している。この溶液を攪拌して高濃度溶液を微粒
化して低濃度溶液中に分散した後、被洗浄体を前記分散
液中に浸漬し、油性汚れを微粒の高濃度溶液中に溶解し
て洗浄する。洗浄を終了した溶剤水溶液を常温まで冷却
し、油性汚れ成分を溶剤水溶液から相分離させて浮上さ
せ、再生された溶剤水溶液を洗浄工程で再利用すること
が記載されている。
は、洗浄を終了した溶剤水溶液から相分離された汚れ成
分は、系外に廃棄していた。この汚れ成分中には、相当
量の洗浄剤が含まれており、洗浄コストを押し上げる原
因となっていた。そこで、本発明は、上記の問題点を解
消し、溶剤の脱脂性溶剤の回収効率を高め、効率的な洗
浄方法及び洗浄装置を提供しようとするものであり、さ
らに、水抽出工程における溶剤の回収率を向上させ、油
性汚れ濃縮液の廃棄量を減少させることができる洗浄方
法及び洗浄装置を提供しようとするものである。
採用することにより、上記の問題点を解消することに成
功した。 (1) 凝固点から沸点の間の温度で濃度の異なる水溶液に
2相分離する特性を示す脱脂性溶剤水溶液を用い、該溶
剤水溶液が相分離する温度に加温して、高濃度溶剤水溶
液で油性汚染物を洗浄する工程と、前記洗浄工程から
の、油性汚れを含有する溶剤水溶液を前記相分離温度よ
り低い温度に冷却し、油性汚れ分離物を浮上させて分離
する工程と、前記油性汚れ分離物の分離工程からの油性
汚れ分離物に水を添加し、残存溶剤を水で抽出して希薄
溶剤水溶液として回収する溶剤抽出工程とを有すること
を特徴とする洗浄方法。
攪拌して高濃度溶剤水溶液の微粒化処理を施し、該微粒
により油性汚染物を洗浄することを特徴とする上記(1)
記載の洗浄方法。
留溶剤を抽出する抽出工程を、添加水として常温水を用
いる常温水抽出工程とすることを特徴とする上記(1) 又
は(2) 記載の洗浄方法。
留溶剤を抽出する抽出工程を、添加水の温度又は添加水
と油性汚れ分離物との混合物の温度を凝固点より高いが
凝固点に近い温度まで冷却して抽出を行う低温水抽出工
程とすることを特徴とする上記(1) 又は(2) 記載の洗浄
方法。
留溶剤を抽出する抽出工程として、添加水として常温水
を用いる常温水抽出工程に続けて、添加水の温度又は添
加水と油性汚れ分離物との混合物の温度を凝固点より高
いが凝固点に近い温度まで冷却して抽出を行う低温水抽
出工程を設けるか、又は、前記低温水抽出工程に続けて
前記低温水抽出工程を設けることを特徴とする上記(1)
又は(2) 記載の洗浄方法。
を、洗浄工程で加熱により大気中に蒸散する水の損失
量、及び、前記溶剤抽出工程で油性汚れとともに廃棄さ
れる水の損失量の合計損失量に一致させ、前記溶剤分離
工程及び前記溶剤抽出工程で回収した溶剤水溶液を前記
洗浄工程に戻すことを特徴とする上記(1) 〜(5) のいず
れか1つに記載の洗浄方法。
を、油性汚れの重量の0.2〜3倍の範囲で選択するこ
とを特徴とする上記(1) 〜(6) のいずれか1つに記載の
洗浄方法。
体を濯ぎ洗浄する工程を設け、前記油性汚れ分離工程で
回収した溶剤水溶液を前記洗浄工程に戻して再利用し、
また、前記溶剤抽出工程で回収した希薄溶剤水溶液を前
記濯ぎ洗浄工程に戻して再利用することを特徴とする上
記(1) 〜(7) のいずれか1つに記載の洗浄方法。
80℃の範囲にあり、溶剤濃度が10〜60wt%の範
囲で前記洗浄工程で使用することを特徴とする上記(1)
〜(8) のいずれか1つに記載の洗浄方法。
リコールジエチルエーテル、又は、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、又は、ジエチレング
リコールジエチルエーテルとジエチレングリコールモノ
ブチルエーテルとの混合物を使用することを特徴とする
上記(9) 記載の洗浄方法。
なる水溶液に2相分離する特性を示す脱脂性溶剤水溶液
を用いて油性汚染物を洗浄する装置において、前記相分
離温度より高い温度で高濃度溶剤水溶液で油性汚染物を
洗浄する洗浄槽と、前記相分離温度より低い温度で油性
汚れ分離物を浮上させる油性汚れ分離装置と、前記油性
汚れ分離物に水を添加して希薄溶剤水溶液を回収する溶
剤抽出装置とからなり、前記洗浄槽には、前記相分離温
度より高い温度に加温する手段を介して前記洗浄槽に戻
す前記溶剤水溶液の循環用導管を接続し、該循環用導管
を分岐して前記油性汚れ分離装置に前記溶剤水溶液を送
液する導管を接続し、また、前記溶剤水溶液を導入する
前記油性汚れ分離装置には、回収溶剤水溶液を前記洗浄
槽に戻す導管を接続し、油性汚れ分離物を前記溶剤抽出
装置に送液する導管を接続し、前記油性汚れ分離物を導
入する前記溶剤抽出装置には、給水管及び油性汚れ濃縮
物排出管が接続され、かつ、該装置で回収された希薄溶
剤水溶液を前記洗浄槽に戻す導管を接続したことを特徴
とする洗浄装置。
ポンプ装置を設け、前記油性汚れ分離装置で分離された
溶剤水溶液を前記洗浄槽に戻す導管を弁装置を介して接
続することにより、高濃度溶剤水溶液を微粒化すること
を特徴とする上記(11)記載の洗浄装置。
離装置からの油性汚れ分離物と、給水管から供給される
常温水とを貯留する分離槽に、該分離槽で浮上分離され
た油性汚れ濃縮物を排出する排出管及び該分離槽から希
薄溶剤水溶液を回収する導管を接続した常温水抽出装置
であることを特徴とする上記(11)記載の洗浄装置。
離装置からの油性汚れ分離物と、給水管から供給される
水とを貯留する分離槽を有し、前記給水管又は前記分離
槽に冷却器を設け、該分離槽で低温で浮上分離された油
性汚れ濃縮物を排出する排出管及び該分離槽から希薄溶
剤水溶液を回収する導管を接続した低温水抽出装置であ
ることを特徴とする上記(11)記載の洗浄装置。
上記(14)に記載の低温水抽出装置を直列に配置し、前記
油性汚れ分離装置からの油性汚れ分離物を前記常温水抽
出装置に送る導管及び前記常温水抽出装置からの油性汚
れ分離物を前記低温水抽出装置に送る導管を接続し、前
記低温水抽出装置から最終的な油性汚れ濃縮液を廃棄す
る排出管を接続し、前記常温水抽出装置及び前記低温水
抽出装置からの希薄溶剤水溶液回収用導管を接続したこ
とを特徴とする洗浄装置。
収用導管にポンプを付設し、該ポンプの吸入側の前記回
収用導管を前記溶剤抽出装置の分離槽下部に接続し、該
ポンプの吐出側の前記回収用導管を該分離槽の上部に接
続することにより、回収希薄溶剤水溶液を該分離槽に強
制循環を可能としたことを特徴とする上記(13)〜(15)の
いずれか1つに記載の洗浄装置。
て油性汚染物の濯ぎ洗浄部を形成し、前記溶剤抽出装置
からの希薄溶剤水溶液回収用導管を前記スプレーに接続
したことを特徴とする上記(11)〜(16)のいずれか1つに
記載の洗浄装置。
工程説明図である。この方法は、油脂洗浄工程、濯ぎ洗
浄工程、油性汚れ分離工程、常温水抽出工程、低温水抽
出工程、前記油性汚れ分離工程からの溶剤水溶液戻し工
程、並びに、常温水抽出工程及び低温水抽出工程からの
希薄溶剤水溶液戻し工程からなり、常温水抽出工程と低
温水抽出工程を1つの水抽出工程としてもよい。以下、
図1に沿って説明する。
温度で濃度の異なる水溶液に2相分離する脱脂性溶剤水
溶液を2相分離温度以上に加熱する工程と、2相分離し
た溶剤水溶液を攪拌して高濃度の溶剤水溶液を微粒化し
て低濃度の溶剤水溶液中に分散させる工程と、洗浄体を
前記分散溶剤水溶液に浸漬して付着した油性汚れを洗浄
する工程からなる。
溶剤水溶液を油脂洗浄工程から導入する送液工程と、該
溶剤水溶液を、2相分離温度より低い温度に冷却する冷
却工程と、油性汚れ分離物と単相の溶剤水溶液に比重差
で分離する工程と、回収溶剤水溶液を送液する工程と、
油性汚れ分離物を排出する工程からなる。
程は、油性汚れ分離工程で回収された溶剤水溶液を油脂
洗浄工程に戻して脱脂性溶剤水溶液として再利用する循
環工程である。
排出された油性汚れ分離物を導入し、常温水を添加し
て、前記分離物中に残存する溶剤を常温水で抽出する工
程と、該抽出工程で分離された希薄溶剤水溶液を回収す
る工程と、油性汚れ濃縮物を排出する工程からなる。
出された油性汚れ濃縮物を導入し、冷却水を添加して、
前記濃縮物中に残存する溶剤を冷却水で抽出する工程
と、該抽出工程で分離された希薄溶剤水溶液を回収する
工程と、油性汚れ低温濃縮物を排出する工程からなる。
なお、前記のように冷却水を添加する代わりに、常温水
を添加して抽出用分離槽内の冷却器で冷却して低温抽出
することも可能である。
点線のように、油性汚れ分離工程から排出された油性汚
れ分離物を低温水抽出工程に直接導入して水抽出工程を
1段で行うこともできる。なお、低温水抽出工程を省略
して、常温水抽出工程だけで溶剤回収を行ってもよい。
希薄溶剤水溶液戻し工程は、常温水抽出工程及び低温水
抽出工程で回収された希薄溶剤水溶液を、下記の濯ぎ洗
浄工程に供給する工程である。そして、前記回収された
希薄溶剤水溶液の一部は、常温水抽出工程及び低温水抽
出工程にそれぞれ強制的に循環して使用することも可能
である。(図1では省略)。
浄体を引き揚げる工程と、前記希薄溶剤水溶液戻し工程
からの希薄溶剤水溶液を加熱する工程と、加熱された希
薄溶剤水溶液を引き揚げ洗浄体に濯ぐスプレ工程と、濯
ぎ洗浄を終了した洗浄体を搬出する工程からなる。
ための装置の1例を示した説明図である。この脱脂洗浄
装置は、洗浄槽1、油性汚れ分離装置2及び溶剤抽出装
置3を主要部とする。洗浄槽1には、溶剤水溶液4が収
容されており、その中に洗浄体5を浸漬して洗浄する。
装置の底部には超音波加振装置6が付設され、溶剤水溶
液4を攪拌する。装置の上部には冷却器34が付設さ
れ、溶剤水溶液の蒸気を凝集して槽内に戻す作用をす
る。槽内の溶剤水溶液4の一部は、導管7、切替弁1
0、導管8、ポンプ11、ろ過器12、切替弁13、導
管9及び加熱器14を経て洗浄槽1に戻すように接続さ
れている。
制的に洗浄槽1に循環させ、また、ろ過器12では循環
する溶剤水溶液中の固形物を除去し、かつ、加熱器14
では溶剤水溶液を2相分離温度以上に加熱することによ
り、高濃度溶剤水溶液を微粒化して洗浄槽1に戻す。そ
して、洗浄槽1内の溶剤水溶液は、さらに超音波加振装
置6で攪拌され、高濃度溶剤水溶液の微粒が濃度の低い
水溶液中に分散された状態で洗浄に供される。そして、
洗浄槽1内に浸漬された被洗浄体5は、高濃度溶剤水溶
液の微粒と接触することにより、洗浄体5に付着する油
性汚れは溶剤に溶解して分離される。
れを含有しているので、切替弁13を切替えて導管15
を介して油性汚れ分離装置2に送られる。油性汚れ分離
装置2は、溢流壁16で一部分離されており、溢流壁1
6の内側に冷却器17が配置されている。油脂汚れを含
有する前記循環溶剤水溶液は、導管15を介して溢流壁
16の内側に導入され、冷却器17で2相分離温度以下
に冷却することにより、単相の溶剤水溶液20と油性汚
れ分離物19に比重差で分離され、油性汚れ分離装置2
の底部から溶剤水溶液20を回収し、導管21及び切替
弁10を介して洗浄槽1の溶剤水溶液循環系に戻して再
利用に供する。また、溢流壁16を溢流した油性汚れ分
離物18は、導管22を介して溶剤抽出装置3に送られ
る。
水を添加して水抽出分離がなされ、希薄溶剤水溶液25
は溶剤抽出装置3の底部から導管27及びポンプ28を
介して回収される。また、油性汚れ濃縮物24は排出管
26から系外に排出される。前記導管27は切替弁29
を介して導管30と導管31に分岐される。導管30
は、回収された希薄溶剤水溶液25を溶剤抽出装置3に
強制循環される。
導管31に付設した加熱器32で加熱され、スプレノズ
ル33から噴霧され、洗浄槽1から引き揚げられた洗浄
体5を濯ぎ洗浄する。
ための装置のもう1つの例を示した説明図であり、図2
の変形装置である。図2の装置との相違は、溶剤抽出装
置3に水を供給する給水管23に冷却器を付設するか、
溶剤抽出装置3の分離槽内に冷却器を設けて、低温水抽
出を可能にしたものである。その他の装置構成は図2と
同じため説明を省略する。
ための装置のもう1つの例を示した説明図である。この
脱脂洗浄装置は、洗浄槽1、油性汚れ分離装置2、常温
水抽出装置35及び低温水抽出装置42を主要部とす
る。洗浄槽1に溶剤水溶液4を収容し、その中に洗浄体
5を浸漬して洗浄する。洗浄槽1の底部には超音波加振
装置6が付設され、溶剤水溶液4を攪拌する。洗浄槽1
の上部には冷却器34が付設され、溶剤水溶液の蒸気を
凝集して槽内に戻す作用をする。洗浄槽1内の溶剤水溶
液4の一部は、導管7、切替弁10、導管8、ポンプ1
1、ろ過器12、切替弁13、導管9及び加熱器14を
介して洗浄槽1に戻すように接続されている。
循環させ、ろ過器12では循環する溶剤水溶液中の固形
物を除去し、かつ、加熱器14では溶剤水溶液を2相分
離温度以上に加熱することにより、高濃度溶剤水溶液を
微粒化して洗浄槽1に戻す。洗浄槽1内の溶剤水溶液
は、さらに超音波加振装置6で攪拌され、高濃度溶剤水
溶液の微粒が低濃度溶剤水溶液中に分散された状態で洗
浄に供される。そして、洗浄槽1内に浸漬された洗浄体
5は、高濃度溶剤水溶液の微粒と接触することにより、
洗浄体5に付着している油性汚れは溶剤に溶解して除去
される。
れを含有しているので、切替弁13を切替えて導管15
を介して油性汚れ分離装置2に送られる。油脂分離装置
2は、溢流壁16で一部分離され、溢流壁16の内側に
冷却器17が配置されている。油性汚れを含有する前記
循環溶剤水溶液は、溢流壁16の内側に導入され、冷却
器17で2相分離温度以下に冷却され、単相の溶剤水溶
液20と油性汚れ分離物19に比重差で分離する。そし
て、溶剤水溶液20は、油性汚れ分離装置2の底部から
回収し、導管21及び切替弁10を介して洗浄槽1の溶
剤水溶液循環系に戻して再利用に供される。また、溢流
壁16を溢流した油性汚れ分離物18は、導管22を介
して常温水抽出装置35に送られる。
分離されている。油性汚れ分離装置2から送られた油性
汚れ分離物18は、給水管37から添加される常温水で
溶剤抽出分離され、希薄溶剤水溶液39と油性汚れ濃縮
物38に分離される。希薄溶剤水溶液39は、常温水抽
出装置3の底部から導管43を介して回収され、低温水
抽出装置42から導管61を介して回収される希薄溶剤
水溶液59とともに、切替弁44で一緒にされ、導管4
5、ポンプ46を介して切替弁47に送られる。切替弁
47では、この希薄溶剤水溶液を低温水抽出装置42に
戻す導管49と、常温水抽出装置35に戻すために導管
48とに分岐される。なお、導管48は切替弁50にお
いて常温水抽出装置35に戻すために導管51と、濯ぎ
洗浄用スプレノズル33に接続する導管52とに分岐さ
れる。なお、導管52には加熱器32が付設されてお
り、希薄溶剤水溶液を加熱し、洗浄槽1から引き揚げら
れる洗浄体5に対して噴霧される。
る洗浄体5は、上記のように、スプレノズル33から噴
霧される加熱希薄溶剤水溶液で濯ぎ洗浄することによ
り、洗浄体に付着している溶剤を分離回収し、洗浄工程
の溶剤水溶液中に戻され、洗浄工程における溶剤の損失
を低減する。また、水をスプレする場合と比較すると、
希薄溶剤水溶液が油性成分を僅かに含有するため、洗浄
体の防錆効果がある。
抽出工程、又は、常温水抽出工程及び/又は低温水抽出
工程から回収される希薄溶剤水溶液の一部を前記各抽出
工程に戻すことにある。希薄溶剤水溶液を戻すのは、ポ
ンプの攪拌により溶剤が廃油から水側へ移動する現象を
促進する。抽出後戻すのではなく、抽出前にポンプで攪
拌し、抽出効果を高める作用をする。なお、ここでは、
ポンプで攪拌しているが、その他の攪拌手段で代替する
ことは可能である。また、本発明の第2の特徴は、水抽
出工程を常温水抽出工程と低温水抽出工程に分離するこ
とにより、抽出水量を少なくし、熱エネルギー消費を大
幅に低減することが可能となる。
浄メカニズムについて図5により説明する。図5は、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル〔C2 H5 O(C
H2CH2 O)3 C2 H5 、以下、DEG−DEEと略
記する〕を溶剤とした溶剤水溶液の溶剤濃度と温度を変
え、溶剤水溶液の2相分離特性を示したものである。
水溶液となる温度範囲と、2相に分離する温度範囲とを
境界する温度がある。 2)この境界の温度を2相分離温度Tcという。この2
相分離温度Tcは、溶剤の濃度ξに対応して一義的に決
まる。
した成分の組成と存在量の比率は、いわゆるテコの原理
で決まる。例えば、ξa=35wt%とすると、t<4
0℃の範囲では全体がξ=ξaの均一な水溶液である
が、t>40℃の範囲では、濃度ξ1 と濃度ξ2 の溶剤
水溶液に分離する。ξ1 >ξ2 とすると、高濃度ξ1 の
水溶液は、比重が小さいので、低濃度ξ2 の水溶液の上
にくる。t=40℃は境界温度で、温度を上げる時には
2相分離開始温度と言えるし、温度を下げるときには均
一溶解復元温度ということができる。そして、濃度ξ1
と濃度ξ2 の溶剤水溶液の存在量は、それぞれの量をw
1 ,w2 、AをT=40℃の線と濃度ξaの交点とする
と、w1 :w2 =ξ2 A:ξ1 A となる。(図5参
照)
係に均一相である。 5)DEG−DEEを用いた溶剤水溶液の洗浄力特性を
温度20℃の単相液について洗浄力特性を調査した結
果、 a)ξ≧70wt%の均一な水溶液は油脂汚れの洗浄力
(油性汚れの溶解度)は大きく洗浄液として好適であ
る。 b)ξ<45wt%の均一な水溶液は油脂汚れの洗浄力
(油性汚れの溶解度)は小さく洗浄液として好適な範囲
を逸脱する。このことから、ξ1 >70wt%が得られ
る濃度の溶剤水溶液を2相分離させて、攪拌混合する
と、ξ1 >70wt%の高濃度水溶液は低濃度水溶液中
に微粒化分散し、この微粒子が油性汚れを溶解して洗浄
が行われる。
す脱脂性溶剤としては、ジエチレングリコールジエチル
エーテル〔C2 H5 OCH2 CH2 OCH2 CH2 OC
2H5 〕の他に、ジエチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート〔C2H5 OCH2 CH2 OCH2 CH
2 OCOCH3 〕、又はジエチレングリコールジエチル
エーテル〔C2 H5 OCH2 CH2 OCH2 CH2 OC
2 H5〕とジエチレングリコールモノブチルエーテル
〔HOCH2 CH2 OCH2CH2 OC4 H9 〕との混
合物を使用することができる。これらはジエチレングリ
コールジエチルエーテルに類似した特性を有し、常温近
くで単相液で、90wt%濃度では温度に無関係に単相
液、60℃近くで所望の濃度の2相分離液になることを
確認した。
溶剤回収率の関係を示したグラフである。汚れの原因と
なる油脂として、切削油(ユシロ化学社製、ユシロンカ
ット)1.5kgを、また、脱脂性溶剤として、ジエチ
レングリコールエチルエーテル2.2kgを混合し、従
来の油性汚れ溶剤水溶液を想定した模擬廃油を作成し
た。この模擬廃油の重量に対する水の添加量を変化さ
せ、25℃に保持しながら攪拌して30分間静置した。
その後、ジエチレングリコールエチルエーテルの水側へ
の移動量をクロマトグラフを用いて測定し、溶剤回収率
と水添加量の関係をグラフに示した。
分離物からさらに溶剤を回収することができる。即ち、
水抽出により溶剤回収が可能になる。 2)水の添加量を増やせば、溶剤の回収率は向上する。 3)溶剤回収率は約80%で飽和する飽和特性を示し、
水添加量は3重量倍程度が限界である。
回収率の抽出温度に対する温度依存性を示したグラフで
ある。汚れの原因となる油脂として、切削油(ユシロ化
学社製、ユシロンカット)を用い、脱脂性溶剤として
は、濃度35wt%のジエチレングリコールジエチルエ
ーテルの溶剤水溶液を用い、上記油脂を3wt%溶解し
た。濃度35wt%の上記の溶剤水溶液の凝固点は、実
測値で−13.5℃であった。そこで、−10℃〜40
℃の温度範囲で、油脂中の脱脂性溶剤の濃度の温度依存
性を調べた。
である40℃では、53wt%であったが、30℃では
32wt%と急激に減少した。 2)さらに温度を下げると、略直線的に6wt%/10
℃の割合で減少した。−10℃では9wt%程度である
から、油性汚れ分離装置の温度40℃の時の濃度の1/
6程度に激減した。即ち、油脂に溶解して廃棄される溶
剤を大幅に低減できる。
特に低温水抽出工程を経た溶剤は、油性汚れを完全に分
離した溶剤水溶液である。油性汚れ分離工程で回収され
た溶剤水溶液は洗浄工程に戻し、溶剤抽出工程で回収さ
れた希薄溶剤水溶液は溶剤抽出工程に循環するとともに
濯ぎ洗浄工程に戻すことにより、洗浄体に随伴する溶剤
を最小限に抑えることができ、溶剤の効率的な再生利用
と溶剤抽出工程の効果的な操作を可能にする。
ようになる。 (請求項1の作用) 1)溶剤水溶液は所定温度以上に加熱すると、高濃度溶
剤液と低濃度溶剤液の2相に分離される。 2)2相分離した溶剤を攪拌すると、高濃度溶剤液が低
濃度溶剤液中に微粒子状に分散した洗浄液が形成され
る。 3)洗浄物を前記洗浄液中に浸漬すると、洗浄物表面に
付着している油性汚れが高濃度溶剤液の微粒子と接触し
て溶解され除去される。 4)油性汚れを溶解した高濃度溶剤液と低濃度溶剤液の
混合物を冷却すると、所定温度以下では、溶剤と水は均
一に混合する。この時の溶剤濃度は、高濃度溶剤液より
低くなるので、油性汚れが溶剤液から分離される。 5)油性汚れは、均一濃度の溶剤液より比重が小さいの
で、溶剤液の上部に浮上して分離される。
粒子状になり、洗浄物との接触面積が増えるので、油性
汚れの溶解が促進される。したがって、油性汚れの溶解
効果即ち洗浄効果を増大する。
して残存溶剤を抽出し、分離された溶剤は希薄溶剤水溶
液として回収される。
温度を下げるにしたがって、油性汚れ分離物の溶剤濃度
が低下し、水中に溶解する溶剤の量が増加するので、低
温水抽出では溶剤の回収濃度が上昇する。
抽出と低温水抽出の順序に関係せず、低温水抽出を単独
で行う方がよい。 2)しかし、油性汚れ分離工程で取り扱う溶液の量が比
較的多いので、均一に溶解可能な最低限度の温度に冷却
するのが、省エネ上好ましい。したがって、水抽出工程
の第1段で取り扱う油性汚れの温度は比較的高い。
上に加温するから、回収溶剤水溶液を直接再利用すると
きには、抽出前の温度以上に加熱される。この熱量はで
きるだけ少ない方が省エネ上好ましい。これは、水抽出
に要する水の量Wが少ないか、又は、抽出温度T2 が高
い方が好ましいことを意味する。 Q=W*c*(T1 −T2 ) 但し、T1 :洗浄工程の洗浄液の温度 T2 :水抽出工程の水抽出温度 W*c:希薄溶剤液の熱容量 W:回収溶液の重量 c:回収溶液の比熱
では常温水抽出と低温水抽出の順序を決め難いが、比重
分離の特質上、分離物の濃度が高い方が分離効率が高い
から、粗分離に続いて、精分離を行う方が効果的であ
る。即ち、第1段の常温水抽出で粗分離を行い、続いて
第2段の低温水抽出で精分離を行うのが合理的と考えら
れる。なお、最適条件は具体的な状況に合わせて適宜選
択すればよい。
と、油性汚れ濃縮物に随伴する損失が主たるものであ
る。したがって、少なくともこの損失量に見合う量の水
を添加すれば、水量は一定に保持される。2)溶剤は、
殆ど完全に近く回収されるので、物質収支が保持され、
濃度管理は完全に行われる。
以内で、添加水量に比例して増加することが、ジエチレ
ングリコールジエチルエーテルによる実験で確認した。
なお、同系統の溶剤は基本的に同様の性質を示す。
剤水溶液を回収する。なお、この希薄溶剤水溶液は、極
く僅かの油性分を含む。 2)洗浄工程からの洗浄物には、油性汚れを溶解した洗
浄液が付着しているから、回収した希薄溶剤水溶液をス
プレして濯ぎ洗浄すれば、前記の油性汚れを溶解した洗
浄液を除去することができる。 3)また、希薄溶剤水溶液中に存在する油性成分は防錆
効果を奏する。
コール系の水溶性溶剤を10〜60wt%の範囲で使用
して所定の洗浄効果を得ることができる。
の効果を得るのに適している。
溶剤液と低濃度溶剤液の2相に分離する。 2)2相分離した溶剤を攪拌すると、高濃度溶剤液が低
濃度溶剤液中に微粒子状に分散した洗浄液が形成され
る。 3)洗浄物を前記洗浄液中に浸漬すると、洗浄物表面に
付着している油性汚れは高濃度溶剤液の微粒子と接触し
て溶解し、除去される。 4)油性汚れを溶解した高濃度溶剤液と低濃度溶剤液の
混合物を冷却すると、所定温度以下では、溶剤と水は均
一に混合する。この時の溶剤濃度は、高濃度溶剤液より
低くなるので、油性汚れが溶剤液から分離される。 5)油性汚れは、均一濃度の溶剤液より比重が小さいの
で、溶剤液の上部に浮上して分離される。
溶液の循環用導管の途中に設けたポンプ装置と、油性汚
れ分離装置と前記導管を往復的に連結する導管の接続部
に設けた弁装置で行われる。 2)弁装置を切り替えれば、洗浄槽とポンプは単純な循
環回路で連結され、溶剤水溶液は前記ポンプで強制循環
されると同時に、ポンプを通過するときにポンプの動力
で強制的に攪拌され、高濃度溶液が微粒化して低濃度溶
液中に分散される。 3)洗浄槽と油性汚れ分離装置を連結する通路をポンプ
通路でH型に連結し、連結部を3方向弁で接続して連結
部で開閉制御を行い、洗浄槽からポンプを経て油性汚れ
分離装置を結ぶ通路と、油性汚れ分離装置からポンプを
経て洗浄槽を結ぶ通路を形成することができ、前記ポン
プは溶剤水溶液の移送と攪拌の機能を奏することにな
る。
汚れ分離装置からの油性汚れ分離物と常温水が混合さ
れ、溶剤は常温水中に抽出され、油性汚れは浮上分離さ
れ、希薄溶剤水溶液は溶剤抽出装置の下部から回収され
る。
給するか、溶剤抽出槽内に冷却器を設けて油性汚れ分離
物と水との混合物を冷却すると、溶剤は低温水中に抽出
され、溶剤濃度の低い油性汚れが浮上分離され、希薄溶
剤水溶液は溶剤抽出装置の下部から回収される。
物は、常温水抽出装置で常温水抽出され、比較的溶剤濃
度の低い油性汚れ分離物は比重差で分離浮上し、溶剤は
常温水中に抽出され、希薄溶剤水溶液として回収され
る。 2)常温水抽出装置で分離された比較的溶剤濃度の低い
油性汚れ分離物は、低温水抽出装置で低温抽出され、溶
剤濃度の極めて低い油性汚れ濃縮物は比重差で分離浮上
し、溶剤は低温水に溶解して希薄溶剤水溶液として回収
される。 3)常温水抽出装置と低温水抽出装置で回収された希薄
溶剤水溶液は、配管で集められる。
をポンプで送液し、かつ、その一部を溶剤抽出装置の上
部に送液する強制循環系を形成することができる。 2)前記循環系に3方向弁を連結すれば、単一のポンプ
でも弁の切り替えにより希薄溶剤水溶液の送液と強制循
環を可能にし、混合が促進される。
出装置で回収した希薄溶剤水溶液をスプレして濯ぎ洗浄
することにより、洗浄物に残留する溶剤の回収と、希薄
溶剤水溶液中の微少の油性成分による防錆を可能とす
る。
(ユシロ化学社製、ユシロンカット)を1.35kgを
付着した被洗浄体を、濃度35wt%のジエチレングリ
コールジエチルエーテル溶剤水溶液500kg中に浸漬
して60℃で洗浄処理した。図8は、その際の物質収支
を説明した図である。
剤水溶液は、油性汚れ1.35kg、溶剤17.03k
g及び水31.62kgを含有していた。油性汚れ分離
装置では、40℃に冷却されて分離回収され、洗浄槽に
戻される溶剤水溶液は、溶剤15.03kg及び水3
0.97kgを含有し、油性汚れ分離物は、油性汚れ
1.35kg、溶剤2.00kg及び水0.65kgを
含有していた。
ら送られた油性汚れ分離物に、25℃の常温水10kg
が添加され、27.8℃で溶剤抽出して溶剤1.32k
g及び水9.97kgを含有する希薄溶剤水溶液を回収
し、油性汚れ1.35kg、溶剤0.68kg及び水
0.82kgからなる油性汚れ濃縮物は系外に廃棄し
た。前記希薄溶剤水溶液は、40℃に加熱した後、洗浄
槽から引き上げられた洗浄物の濯ぎ洗浄に用いた。
剤抽出装置内に冷却器を付設した図3の装置を用い、実
施例1の実験条件のうち、抽出温度を27.8℃から−
10℃に変更して低温抽出とした以外は実施例1と同様
にして洗浄処理を行った。その際の物質収支を図9に示
した。洗浄槽から油性汚れ分離装置に送られる溶剤水溶
液、及び、油性汚れ分離装置で分離される溶剤水溶液、
及び、油性汚れ分離物の油性汚れ、溶剤及び水の含有量
は実施例1と同じである。
送られた油性汚れ分離物に25℃の水を10kg添加
し、冷却器で−10℃に保持しながら低温水抽出を行
い、溶剤1.72kg及び水9.81kgを含有する希
薄溶剤水溶液を回収し、その後、40℃に加熱して洗浄
槽から引き上げられた洗浄物の濯ぎ洗浄に用いた。ま
た、油性汚れ1.35kg、溶剤0.28kg及び水
0.84kgからなる油性汚れ濃縮物は系外に廃棄し
た。
剤抽出装置として常温水抽出装置と低温水抽出装置を2
段で用いた図4の装置を用い、実施例1の実験条件のう
ち、常温水抽出は25℃の水を8kg添加して抽出温度
27.8℃で常温水抽出を行い、低温水抽出は25℃の
水を2kg添加して抽出温度−10.0℃で低温水抽出
を行った以外は実施例1と同様にして洗浄処理を行っ
た。その際の物質収支を図10に示した。洗浄槽から油
性汚れ分離装置に送られる溶剤水溶液、及び、油性汚れ
分離装置で分離される溶剤水溶液、及び、油性汚れ分離
物の油性汚れ、溶剤及び水の含有量は実施例1と同じで
ある。
らの油性汚れ分離物に、25℃の常温水8kgが添加さ
れ、抽出温度27.8℃で常温水抽出を行い、溶剤1.
35kg及び水7.8kgを含有する希薄溶剤水溶液を
回収して濯ぎ洗浄に使用するとともに、油性汚れ1.3
5kg、溶剤0.65kg及び水0.85kgからなる
油性汚れ分離物を分離して低温水抽出装置に送った。
の油性汚れ分離物に25℃の水が2kg添加され、冷却
器で−10℃に保持して低温水抽出を行い、溶剤0.3
8kg及び水2.00kgを含有する希薄溶剤水溶液を
回収して常温水抽出装置からの希薄溶剤水溶液と混合し
た後、40℃に加熱して洗浄槽から引き上げられた洗浄
物の濯ぎ洗浄に用いた。また、油性汚れ1.35kg、
溶剤0.27kg及び水0.85kgからなる油性汚れ
濃縮物は系外に廃棄した。
低温抽出装置と2段抽出装置について、油性汚れ分離装
置からの油性汚れ分離物(溶剤2.00kg含有)から
上記の抽出装置で回収された溶剤量と、回収に要した熱
量を対比すると次表のとおりであった。
量に関しては廃棄物に随伴する熱量を無視した。 1)油性汚れ分離装置では、洗浄層からの溶剤水溶液中
の溶剤17.03kgの内、15.03kgを回収する
ことができ、回収率は88.3%であった。 2)実施例1の常温水抽出装置では、油性汚れ分離装置
からの油性汚れ分離物中の溶剤2.00kgの内、1.
32kgを回収することができ、回収率を88.3%か
ら96.0%に向上させることができた。
汚れ分離装置からの油性汚れ分離物中の溶剤2.00k
gの内、1.72kgを回収することができ、回収率を
88.3%から98.5%に向上させることができた。
しかし、常温水抽出装置を基準にして、所要熱量が85
3kcalだけ必要になった。 4)実施例3で常温水抽出装置と低温水抽出装置を設置
して、添加水を8kgと2kgとして2段抽出を行う
と、回収溶剤量は1.73kgで低温抽出装置だけの場
合とほとんど同じであったが、所要熱量が192kca
lと低温抽出装置だけの場合の22.5%と大幅に低減
することができ、その経済性が明らかになった。
より、油性汚れの洗浄における溶剤の回収をより確実な
ものとし、洗浄コストの大幅な低減を可能にした。特
に、溶剤抽出工程を常温水抽出工程と低温水抽出工程に
分け、常温水抽出された浮上廃油を低温で抽出するとき
には、抽出水量を少なくして、エネルギー消費を大幅に
抑制することが可能になった。
1例を示した説明図である。
1例を示したものであり、図2を変形させた装置の説明
図である。
もう1つの例を示した説明図である。
ルエーテル水溶液の相特性を示したグラフである。
回収率の関係を示したグラフである。
対する溶剤回収率の温度依存性を示したグラフである。
る。
装置、 4 溶剤水溶液、 5 洗浄体、 6 攪拌手
段、 10 切替弁、 11 循環ポンプ、12 ろ過
器、 13 切替弁、 14 加熱器、 16 溢流
壁、 17 冷却器、 28 循環ポンプ、 29 切
替弁、 32 加熱器、 33 スプレノズル、 34
冷却器 、35 常温水抽出装置、 36 溢流壁、
42低温水抽出装置、 44 切替弁、 46 循環
ポンプ。
Claims (17)
- 【請求項1】 凝固点から沸点の間の温度で濃度の異な
る水溶液に2相分離する特性を示す脱脂性溶剤水溶液を
用い、該溶剤水溶液が相分離する温度に加温して、高濃
度溶剤水溶液で油性汚染物を洗浄する工程と、前記洗浄
工程からの、油性汚れを含有する溶剤水溶液を前記相分
離温度より低い温度に冷却し、油性汚れ分離物を浮上さ
せて分離する工程と、前記油性汚れ分離物の分離工程か
らの油性汚れ分離物に水を添加し、残存溶剤を水で抽出
して希薄溶剤水溶液として回収する溶剤抽出工程とを有
することを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項2】 前記洗浄工程において、溶剤水溶液を攪
拌して高濃度溶剤水溶液の微粒化処理を施し、該微粒に
より油性汚染物を洗浄することを特徴とする請求項1記
載の洗浄方法。 - 【請求項3】 前記油性汚れ分離物に水を添加して残留
溶剤を抽出する抽出工程を、添加水として常温水を用い
る常温水抽出工程とすることを特徴とする請求項1又は
2記載の洗浄方法。 - 【請求項4】 前記油性汚れ分離物に水を添加して残留
溶剤を抽出する抽出工程を、添加水の温度又は添加水と
油性汚れ分離物との混合物の温度を凝固点より高いが凝
固点に近い温度まで冷却して抽出を行う低温水抽出工程
とすることを特徴とする請求項1又は2記載の洗浄方
法。 - 【請求項5】 前記油性汚れ分離物に水を添加して残留
溶剤を抽出する抽出工程として、添加水として常温水を
用いる常温水抽出工程に続けて、添加水の温度又は添加
水と油性汚れ分離物との混合物の温度を凝固点より高い
が凝固点に近い温度まで冷却して抽出を行う低温水抽出
工程を設けるか、又は、前記低温水抽出工程に続けて前
記低温水抽出工程を設けることを特徴とする請求項1又
は2記載の洗浄方法。 - 【請求項6】 前記溶剤抽出工程で添加する水の量を、
洗浄工程で加熱により大気中に蒸散する水の損失量、及
び、前記溶剤抽出工程で油性汚れとともに廃棄される水
の損失量の合計損失量に一致させ、前記溶剤分離工程及
び前記溶剤抽出工程で回収した溶剤水溶液を前記洗浄工
程に戻すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
に記載の洗浄方法。 - 【請求項7】 前記溶剤抽出工程で添加する水の量を、
油性汚れの重量の0.2〜3倍の範囲で選択することを
特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗浄方
法。 - 【請求項8】 洗浄を終了して引き上げられる被洗浄体
を濯ぎ洗浄する工程を設け、前記油性汚れ分離工程で回
収した溶剤水溶液を前記洗浄工程に戻して再利用し、ま
た、前記溶剤抽出工程で回収した希薄溶剤水溶液を前記
濯ぎ洗浄工程に戻して再利用することを特徴とする請求
項1〜7のいずれか1項に記載の洗浄方法。 - 【請求項9】 前記溶剤水溶液は、相分離温度が0〜8
0℃の範囲にあり、溶剤濃度が10〜60wt%の範囲
で前記洗浄工程で使用することを特徴とする請求項1〜
8のいずれか1項に記載の洗浄方法。 - 【請求項10】 前記溶剤水溶液として、ジエチレング
リコールジエチルエーテル、又は、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、又は、ジエチレング
リコールジエチルエーテルとジエチレングリコールモノ
ブチルエーテルとの混合物を使用することを特徴とする
請求項9記載の洗浄方法。 - 【請求項11】 凝固点から沸点の間の温度で濃度の異
なる水溶液に2相分離する特性を示す脱脂性溶剤水溶液
を用いて油性汚染物を洗浄する装置において、前記相分
離温度より高い温度で高濃度溶剤水溶液で油性汚染物を
洗浄する洗浄槽と、前記相分離温度より低い温度で油性
汚れ分離物を浮上させる油性汚れ分離装置と、前記油性
汚れ分離物に水を添加して希薄溶剤水溶液を回収する溶
剤抽出装置とからなり、前記洗浄槽には、前記相分離温
度より高い温度に加温する手段を介して前記洗浄槽に戻
す前記溶剤水溶液の循環用導管を接続し、該循環用導管
を分岐して前記油性汚れ分離装置に前記溶剤水溶液を送
液する導管を接続し、また、前記溶剤水溶液を導入する
前記油性汚れ分離装置には、回収溶剤水溶液を前記洗浄
槽に戻す導管を接続し、油性汚れ分離物を前記溶剤抽出
装置に送液する導管を接続し、前記油性汚れ分離物を導
入する前記溶剤抽出装置には、給水管及び油性汚れ濃縮
物排出管が接続され、かつ、該装置で回収された希薄溶
剤水溶液を前記洗浄槽に戻す導管を接続したことを特徴
とする洗浄装置。 - 【請求項12】 前記洗浄槽の前記循環用導管の途中に
ポンプ装置を設け、前記油性汚れ分離装置で分離された
溶剤水溶液を前記洗浄槽に戻す導管を弁装置を介して接
続することにより、高濃度溶剤水溶液を微粒化すること
を特徴とする請求項11記載の洗浄装置。 - 【請求項13】 前記溶剤抽出装置は、前記油性汚れ分
離装置からの油性汚れ分離物と、給水管から供給される
常温水とを貯留する分離槽に、該分離槽で浮上分離され
た油性汚れ濃縮物を排出する排出管及び該分離槽から希
薄溶剤水溶液を回収する導管を接続した常温水抽出装置
であることを特徴とする請求項11記載の洗浄装置。 - 【請求項14】 前記溶剤抽出装置は、前記油性汚れ分
離装置からの油性汚れ分離物と、給水管から供給される
水とを貯留する分離槽を有し、前記給水管又は前記分離
槽に冷却器を設け、該分離槽で低温で浮上分離された油
性汚れ濃縮物を排出する排出管及び該分離槽から希薄溶
剤水溶液を回収する導管を接続した低温水抽出装置であ
ることを特徴とする請求項11記載の洗浄装置。 - 【請求項15】 請求項13に記載の常温水抽出装置
と、請求項14に記載の低温水抽出装置を直列に配置
し、前記油性汚れ分離装置からの油性汚れ分離物を前記
常温水抽出装置に送る導管及び前記常温水抽出装置から
の油性汚れ分離物を前記低温水抽出装置に送る導管を接
続し、前記低温水抽出装置から最終的な油性汚れ濃縮液
を廃棄する排出管を接続し、前記常温水抽出装置及び前
記低温水抽出装置からの希薄溶剤水溶液回収用導管を接
続したことを特徴とする洗浄装置。 - 【請求項16】 前記溶剤抽出装置の希薄溶剤水溶液回
収用導管にポンプを付設し、該ポンプの吸入側の前記回
収用導管を前記溶剤抽出装置の分離槽下部に接続し、該
ポンプの吐出側の前記回収用導管を該分離槽の上部に接
続することにより、回収希薄溶剤水溶液を該分離槽に強
制循環を可能としたことを特徴とする請求項13〜15
のいずれか1項に記載の洗浄装置。 - 【請求項17】 前記洗浄槽の上部にスプレーを配置し
て油性汚染物の濯ぎ洗浄部を形成し、前記溶剤抽出装置
からの希薄溶剤水溶液回収用導管を前記スプレーに接続
したことを特徴とする請求項11〜16のいずれか1項
に記載の洗浄装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20706796A JP3784892B2 (ja) | 1995-08-25 | 1996-08-06 | 洗浄方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-217027 | 1995-08-25 | ||
| JP21702795 | 1995-08-25 | ||
| JP20706796A JP3784892B2 (ja) | 1995-08-25 | 1996-08-06 | 洗浄方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09122402A true JPH09122402A (ja) | 1997-05-13 |
| JP3784892B2 JP3784892B2 (ja) | 2006-06-14 |
Family
ID=26516043
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20706796A Expired - Fee Related JP3784892B2 (ja) | 1995-08-25 | 1996-08-06 | 洗浄方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3784892B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106191890A (zh) * | 2015-04-30 | 2016-12-07 | 宝山钢铁股份有限公司 | 带钢清洗液循环使用装置及带钢清洗液循环处理方法 |
| JP2021104488A (ja) * | 2019-12-26 | 2021-07-26 | 株式会社サイライズ | 脱脂洗浄装置 |
| CN116967232A (zh) * | 2023-09-14 | 2023-10-31 | 云南国钛金属股份有限公司 | 一种海绵钛除油方法和装置 |
-
1996
- 1996-08-06 JP JP20706796A patent/JP3784892B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2021104488A (ja) * | 2019-12-26 | 2021-07-26 | 株式会社サイライズ | 脱脂洗浄装置 |
| CN116967232A (zh) * | 2023-09-14 | 2023-10-31 | 云南国钛金属股份有限公司 | 一种海绵钛除油方法和装置 |
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