JPH09122447A - エンジン排気ガスの浄化方法 - Google Patents
エンジン排気ガスの浄化方法Info
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- JPH09122447A JPH09122447A JP7303738A JP30373895A JPH09122447A JP H09122447 A JPH09122447 A JP H09122447A JP 7303738 A JP7303738 A JP 7303738A JP 30373895 A JP30373895 A JP 30373895A JP H09122447 A JPH09122447 A JP H09122447A
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Abstract
ゼルエンジンやリーン燃焼ガソリンエンジンにおいて、
全運転領域で排気ガス中のNOX 、CO、HCおよび粒
子物質を除去または低減する。 【解決手段】 排気ガスの一部を吸気側に導入する排気
ガス再循環(EGR)システムと脱硝触媒反応システム
とを組み合わせ、EGRシステムを低負荷域でだけ作動
させる。
Description
リーン燃焼ガソリンエンジンが排出する酸素過剰雰囲気
の排気ガスを浄化する方法に関する。
質を低減するための触媒として、一酸化炭素(CO)お
よび炭化水素(HC)をそれぞれ二酸化炭素(CO2 )
および水へ酸化する反応と、窒素酸化物(NOX )を窒
素ガスへ還元する反応とを同時に行なう三元触媒が実用
化されている。
り、その効率が左右されてしまう。すなわち、空燃比が
大きいリーン側の燃焼では、排気ガス中の酸素が過剰に
なるため、一酸化炭素および炭化水素の酸化反応は活発
となるが、窒素酸化物の還元反応は阻害される。逆に、
空燃比が小さい燃焼では、酸化反応が阻害され、還元反
応が活発になる。このため三元触媒は、理論空燃比(A
/F=14.7)付近で使用されなければならず(Hamm
erle, Wu. “Three-Way Catalyst PerfomanceCharacter
rization ”SAE Paper 810275(1981))、過剰な酸素を
含むディーゼルエンジンの排気ガスやリーン燃焼ガソリ
ンエンジンの排気ガスには適用し得ないという問題があ
る。
エンジンのうち、比較的小型のエンジンでは、NOX を
低減するために排気ガス再還流(EGR)システムが利
用され始めている。しかし、大型のエンジンにEGRシ
ステムを用いた場合、低負荷域ではNOX を低減できる
が、中高負荷域ではCO、HCおよび粒子物質が増加し
てしまう。また、大型のエンジンにEGRシステムを用
いた場合、燃費の悪化やピストンリングの摩耗などの問
題(佐藤、赤井、自動車技術、Vol 44(8) 67-73 (199
0))が生じる。このため、大型のエンジンではEGRシ
ステムは実用化されていない。
やアルミナを担体とした各種脱硝触媒が開発されている
が、脱硝反応の作用温度が350℃以上と高いため、エ
ンジン始動時やアイドリング時、低負荷時など排気ガス
温度の低い領域では脱硝反応が進行しにくい。
のNOX 、CO、HCおよび粒子物質の排出量をエンジ
ンの全運転領域にわたって低減することは従来なされて
おらず、その実用化が望まれている。
過剰雰囲気の排気ガスを排出するディーゼルエンジンや
リーン燃焼ガソリンエンジンにおいて、全運転領域で排
気ガス中のNOX 、CO、HCおよび粒子物質を除去ま
たは低減することである。
〜(9)のいずれかの構成により達成される。 (1)EGRシステムと脱硝反応システムとをエンジン
に設置し、前記EGRシステムが、排気ガスを吸気路に
還流させるためのEGR流路と、このEGR流路を開閉
するためのEGR調節バルブとを有するものであり、前
記脱硝反応システムが、脱硝触媒および還元剤添加装置
を有し、前記脱硝触媒が、γ−アルミナまたはシリカ・
アルミナを担体とし、この担体に遷移金属元素を担持し
たものであり、前記還元剤添加装置が、還元剤として有
機化合物を添加するものであり、エンジンの低負荷時に
だけEGRシステムを作動させることにより、酸素過剰
の排気ガスを浄化するエンジン排気ガスの浄化方法。 (2)前記EGRシステムが、エンジン負荷率20〜6
0%を境界として低負荷側では作動し、高負荷側では作
動を停止するものである上記(1)のエンジン排気ガス
の浄化方法。 (3)前記EGRシステムが、排気ガス温度300〜5
00℃を境界として低負荷側では作動し、高負荷側では
作動を停止するものである上記(1)または(2)のエ
ンジン排気ガスの浄化方法。 (4)前記EGRシステムが作動しているときのEGR
率が50%以下である上記(1)〜(3)のいずれかの
エンジン排気ガスの浄化方法。 (5)前記EGRシステムが作動しているとき、エンジ
ン負荷量に応じてEGR率を可変させる上記(1)〜
(4)のいずれかのエンジン排気ガスの浄化方法。 (6)EGRシステムの作動制御が、吸気路内の酸素濃
度、吸気路内の圧力、エンジン回転数、冷却水温度、燃
料噴射量および排気ガス温度から選択される少なくとも
1種を検出して行なわれる上記(1)〜(5)のいずれ
かのエンジン排気ガスの浄化方法。 (7)前記脱硝触媒が、γ−アルミナを担体とし、この
担体に銀およびコバルトを担持したものである上記
(1)〜(6)のいずれかのエンジン排気ガスの浄化方
法。 (8)前記脱硝触媒が、γ−アルミナを担体とし、この
担体にチタン、銀およびコバルトを担持したものである
上記(1)〜(6)のいずれかのエンジン排気ガスの浄
化方法。 (9)還元剤として用いられる有機化合物がエンジン燃
料である上記(1)〜(8)のいずれかのエンジン排気
ガスの浄化方法。
領域にわたりEGRシステムを作動させると、中高負荷
域ではCO、HC、粒子物質の排出が問題となり、ま
た、同時に燃費の悪化やピストンリングの摩耗が生じて
しまう。
度が低い低負荷域では、脱硝反応の作用温度以下となる
ためNOX の除去が不可能となる。
域のときにはEGRシステムを作動させ、中高負荷域で
は、EGRシステムの作動を停止する。
ガス中の酸素濃度が21%以下になって燃焼温度が低下
するため、NOX 生成が抑制される。
脱硝触媒および還元剤添加装置を有する脱硝反応システ
ムに供給される。中高負荷域では排気ガスが高温である
ため、脱硝触媒の温度は脱硝反応の作用温度以上となっ
て効率よく脱硝反応が進行する。すなわち、還元剤添加
装置から供給される還元剤(エンジンの燃料等の有機化
合物)がNOX の選択還元反応を行なって、窒素ガスと
酸素ガスに転換する。また、COおよびHCは、脱硝触
媒と接触することにより酸化されて、それぞれ炭酸ガス
および水となる。中高負荷域ではEGRシステムが作動
していないため、粒子物質の排出増加は抑えられる。
に説明する。
焼ガソリンエンジンなど、酸素過剰の排気ガスが生成さ
れるエンジンに適用されるものである。本発明では、エ
ンジンに、EGRシステムと脱硝反応システムとを設け
る。EGRシステムは、排気ガスを吸気路に還流させる
ためのEGR流路と、このEGR流路を開閉するための
EGR調節バルブとを有するものである。脱硝反応シス
テムは、脱硝触媒および還元剤添加装置を有する。
用した場合の構成例を示す。このディーゼルエンジン
は、エンジン本体1内の燃焼室にそれぞれ連通する吸気
路(吸気マニホールドを含む吸気管)101と排気路
(排気マニホールドを含む排気管)102とを有する。
エンジン本体1には、変速器2と渦電流動力計3とが接
続されており、燃料は、燃料タンク5から燃料噴射ポン
プ4を経て燃焼室に供給される。
吸気路101と排気路102とを連結するEGR流路8
1を有し、さらに、EGR流路81内に設けられ、EG
R率を調節する機能をもつEGR調節バルブ82を有す
る。EGRシステムの作動制御、すなわちEGR率の調
節は、吸気路内の酸素濃度、吸気路内の圧力、エンジン
回転数、冷却水温度、燃料噴射量および排気ガス温度か
ら選択されるパラメータの少なくとも1種を検出し、こ
れらのパラメータに基づいて行なうことが好ましい。
れる前の吸気中の酸素濃度を示す吸気酸素センサ出力1
0と、還流された排気ガスを混合した後の吸気中の酸素
濃度を示す吸排気混合ガス酸素センサ出力11と、排気
ガス中の酸素濃度を示す排気酸素センサ出力12とが制
御ユニット9に送られ、制御ユニット9からのEGR制
御出力13により、EGR調節バルブ82の開度が制御
されてEGR率の変更が行なわれる。また、エンジン回
転数出力18および燃料噴射量出力14から算出される
エンジン負荷率と、脱硝触媒反応層6直前からの排気ガ
ス温度センサ出力16に基づいて、EGR調節バルブ8
2の開閉タイミングを決定し、EGR制御出力13によ
りEGR調節バルブ82を開閉する。また、負荷率は、
渦電流動力計3の出力15からも確認する。
ている。このエンジンでは、脱硝反応システムの還元剤
として、エンジンの燃料を利用する。還元剤として用い
られる燃料は、燃料タンク5から還元剤添加ポンプ20
および還元剤供給路21を通って、脱硝触媒反応層6の
直前に添加される。なお、還元剤は、脱硝触媒反応層6
の直前ではなく、ピストンによる排気行程の直前や、排
気マニホールド部に添加してもよい。
御は以下のように行なうことが好ましい。
排気ガス温度が低いときに作動させる。EGR調節バル
ブ82を全閉するタイミングは、エンジン負荷量が好ま
しくは20〜60%、より好ましくは30〜50%とな
ったときであり、また、排気ガス温度が好ましくは30
0〜500℃、より好ましくは350〜450℃となっ
たときである。なお、エンジン負荷量が減少する際にE
GR調節バルブ82を開けるタイミングも同様である。
定というわけではなく、同一エンジンでも運転パターン
によって異なる。すなわち、同じ負荷率であっても運転
パターンによってそのときの排気ガス温度は異なるの
で、負荷率や排気ガス温度などから総合的に判断して作
動タイミングを制御することが好ましい。また、作動タ
イミングは、エンジン排気量等によっても異なる。この
ような理由によって、好ましい作動タイミングは上記の
ように幅をもつのである。
EGR率は、好ましくは50%以下、より好ましくは1
0〜40%である。また、EGR率を一定としてもよい
が、前記範囲内においてEGR率が変化するようにEG
R調節バルブ82を可変作動させることが好ましい。こ
の場合、負荷が高くなるにしたがってEGR率が減少す
るように可変作動させることが好ましい。アイドリング
等の低負荷域ではEGR率を高くすることにより窒素酸
化物が低減できるが、負荷が高くなってくるとCO、H
Cが増加し、粒子物質の排出も増えるため、これらの増
加を防ぐためにEGR率を下げることが好ましい。
数、荷重、トルクによって決まる。一定の回転数を保つ
ために必要なエンジン出力は、そのときの負荷に応じて
変化するので、一定の回転数を保つために必要なエンジ
ン出力から負荷率を算出する。具体的には、定格エンジ
ン回転数(=最大トルク発生回転数)の60%の回転数
を保ちながら負荷を変化させ、その回転数を保つために
必要な出力の最大値Pmax を求める。このときの負荷率
は100%である。そして、ある負荷をかけて定格エン
ジン回転数の60%の回転数に保ったときの出力のPma
x に対する比率が、そのときの負荷率となる。
いときの吸入空気量をV0 とし、EGR作動時の吸入空
気量をVS としたとき、 EGR率=100(V0 −VS )/V0 [%] である。
路102からバイパス排気路103が分岐し、分岐部に
排気ガス流量調節バルブ7が設けられている。バイパス
排気路103および排気ガス流量調節バルブ7は、脱硝
触媒反応層6に供給される排気ガス量を調節するための
ものである。エンジンの低負荷域では、排気ガス温度が
低いため脱硝触媒反応は実質的に生じないので、排気ガ
スを脱硝触媒反応層6に供給してもしなくてもよいが、
低負荷域で排気ガスを脱硝触媒反応層6に供給すると、
排気ガス中の水蒸気が凝結して水が生じやすく、脱硝触
媒表面の水分量が過剰な状態となって、中負荷域に移行
したときに脱硝反応の開始に遅れが生じる。そこで、触
媒表面への水の付着を抑えるために、低負荷時には脱硝
触媒反応層への排気ガスの供給を止めてもよいが、一
方、排気ガス供給を止めると脱硝触媒の温度が低くなり
すぎて、やはり、中負荷域に移行したときの脱硝反応の
開始に遅れが生じてしまう。したがって、低負荷時、触
媒表面への水の付着が最小限に抑えられ、かつ脱硝触媒
の温度が所定値以上に保てるように、排気ガス温度セン
サ出力16などに基づいて排気ガス流量制御出力17に
より排気ガス流量調節バルブ7を制御し、脱硝触媒反応
層6への排気ガス流量を調節することが好ましい。
またはシリカ・アルミナを担体とし、この担体に遷移金
属元素を担持したものを用いるが、好ましくは、γ−ア
ルミナを担体とし、この担体に銀およびコバルトを担持
したものを用い、より好ましくは、γ−アルミナを担体
とし、この担体にチタン、銀およびコバルトを担持した
ものを用いる。
シリカ・アルミナは、耐熱性に優れ、また、モノリス状
などへの成形加工が容易であり、これら自体が触媒機能
を有する。
−アルミナを好ましくは50重量%以上、特に好ましく
は90重量%以上含有するものである。この含有量は、
蛍光X線チャートから求めることができる。なお、γ−
アルミナ担体は、Al2 O3成分が好ましくは90重量
%以上であり、SiO2 が好ましくは10重量%以下、
その他、Na2 O、Fe2 O3 などの不純物の含有量が
1重量%以下であることが好ましい。
熱分解法や、アルミン酸ナトリウムを硫酸アルミニウム
で中和して焼成する方法(「触媒講座」”触媒設計”講
談社1985)、アルミニウム金属アルコキシドの加水
分解で調製する方法などのいずれの方法で得てもよく、
市販されているものを用いてもよい。
るのは、α−アルミナ等に比べ窒素酸化物の除去率、す
なわち脱硝率が高いからである。
3 とを含むものであり、両者の比率を変えることによ
り、種々のものが調製できる。本発明では、Al2 O3
含有量は好ましくは1重量%以上、より好ましくは10
重量%以上である。Fe2 O3やNa2 O等の不純物の
含有量は、総計3重量%程度以下であることが好まし
い。シリカ・アルミナは、通常、X線回折によりハロー
を確認することができ、非晶質であるか、非晶質と多結
晶体とが混在するものである。
法いずれの調製法で作製されたものであってもよい。
アルミニウム、ケイ酸ナトリウムとアルミン酸ナトリウ
ム等、シリケート塩と、アルミネート塩とを溶解混合し
て沈殿生成し、必要に応じ沈殿後処理を行なったのち、
500〜600℃程度で焼成して得られるものである。
この共沈法については、「触媒講座」別刊(講談社19
85)等に詳述されている。この他市販のものを用いて
もよい。
粒子のまま、あるいは二次粒子化して担体として用いて
もよく、一次粒子あるいは二次粒子を成形して担体とし
てもよく、適当な基材上に種々の方法により被覆したも
のを担体として用いてもよい。例えば、基材としてハニ
カム状のコージェライト等を用い、この基材をγ−アル
ミナやシリカ・アルミナで被覆する場合には、ゾルゲル
法により被覆を形成したり、アルミナゾルを接着剤とし
て被覆したり、アルミナゾルを基材上にウォッシュコー
トし、被膜形成後、乾燥し、焼成すればよい。γ−アル
ミナおよびシリカ・アルミナは、焼成温度がいずれも4
00〜700℃程度であり、また、空気中で焼成できる
ので、製造はきわめて容易である。また、各種基材との
接着力もきわめて高い。
ス状、あるいはクロス状などのいずれであってもよい。
(BET法)による比表面積100m2/g以上の粒子を用
いることが好適である。なお、比表面積の上限について
は特に制限はないが、通常は1000m2/g程度である。
100m2/g以上であって、通常1000m2/g程度以下の
粒子を用いることが好適である。
は、通常、単独で用いられるが、これらを混合して用い
てもよい。
自体で触媒としても機能し得るものであるが、これを担
体として、遷移金属元素の1種以上を担持させて用いる
と、触媒活性は格段と高いものとなる。
可能であるが、特に、銀、銅、バナジウム、マンガン、
コバルト、モリブデン、ニッケル、鉄、ランタンおよび
クロムから選択される少なくとも1種の金属元素が好適
である。これらのうちでは、脱硝効果が高いという点
で、銀、銅、バナジウム、マンガン、コバルト、モリブ
デン、ニッケル、ランタンおよびクロムから選択される
少なくとも1種が好ましく、銀とコバルトとの併用がよ
り好ましく、銀およびコバルトに加えチタンを併用する
ことがさらに好ましい。
て、水分および硫黄酸化物(SOx )の共存下において
も、エンジン排気ガス中の窒素酸化物(NOx )の除去
能の低下がなく、長期に亘って触媒活性を維持すること
ができる。これに対し、銀のみでは共存硫黄酸化物によ
る触媒活性の低下がみられ、コバルトのみでは共存水分
による触媒活性の低下がみられる。
0℃以上の触媒設定温度では触媒活性が良好に維持され
るが、400℃以下では触媒活性の低下が著しい。これ
は、銀およびコバルトを担持した触媒を長期間使用する
と、その間に硫黄酸化物が何らかの形で触媒中に次第に
蓄積していくためと考えられる。ただし、高温では硫黄
酸化物あるいはこれに由来する化合物の分解ないし脱離
反応が起きると考えられ、硫黄酸化物等の蓄積が阻止さ
れて触媒活性の低下は生じない。これに対し、400℃
以下の温度では分解ないし脱離反応が起きないため、硫
黄酸化物が原因となって触媒の活性点を閉塞するのであ
ろうと考えられる。
らにチタンを担持させれば、400℃以下の温度におい
ても、チタンの何らかの作用により触媒中への硫黄酸化
物の蓄積が阻止されると考えられ、このため触媒活性は
低下しない。その理由としては、チタンをγ−アルミナ
上に担持することにより、固体酸性量が増し、有機化合
物還元剤の酸化反応向上に寄与すること、また硫黄酸化
物とチタンとが反応して硫酸チタンを主成分とするもの
が生成されるため、γ−アルミナ担体が硫黄酸化物から
保護されることなどが挙げられる。硫黄酸化物からの保
護に関しては、チタンが存在しないと硫黄酸化物とγ−
アルミナから硫酸アルミニウムを主成分とするものが生
成されるが、生成される硫酸アルミニウムは650〜8
00℃の高温でなければ分解が起こらず、その結果、γ
−アルミナ担体中に蓄積され、担体機能を低下させるの
に対し、チタンが存在すると、硫黄酸化物とチタンから
硫酸チタンを主成分とするものが生成され、生成される
硫酸チタンは150〜400℃程度で分解されるので、
蓄積が阻害されるためと推定される。
元素の担持量は、一般に1〜50重量%とする。担持量
が少なすぎると活性が低くなり、担持量が多すぎるとか
えって効果が低くなってしまう。
トおよびチタンのように2種以上の金属を担持させる形
態は、特に限定されない。すなわち、各成分を混合して
担持させても、それぞれを別個に担持させてもよい。こ
れらのうちでは、各成分を層状に担体に担持させること
が好ましい。すなわち、単一種の金属の層を各々形成す
ることが好ましい。このような場合、層形成後、隣接層
同士の接触面近傍で、例えば銀がコバルト層に、あるい
はコバルトが銀層に互いに拡散して混合した状態となっ
ていてもよい。また、担体にチタン等の金属が、また担
体中の成分がチタン層等の金属層に拡散していてもよ
い。また、チタンや銀、コバルトは、通常、酸化物とし
て存在するが、その一部または全部が金属状態であって
もよい。
属分の層として層状に担体に担持させる方が好ましい
が、特に、2層構成とすることが好ましい。この場合、
担体側から第1層、第2層とすれば、第1層および第2
層の金属の合計担持量に対する第2層の金属担持量の割
合は、好ましくは0.1〜50重量%、より好ましくは
0.5〜40重量%、さらに好ましくは1〜30重量
%、最も好ましくは1〜20重量%である。このように
金属担持量を規制することによって、より高い効果が得
られる。これに対し、第1層と第2層との金属担持量が
上記とは逆になると、効果は低下する。具体的にいえ
ば、第2層が銀のときは、銀量が多くなると、銀の酸化
物の生成量が多くなり、還元剤である炭化水素類等の有
機化合物が酸化反応により消費されてしまい、窒素酸化
物の還元効率が低下してしまう。一方、第2層がコバル
トのときは、コバルト量が多くなると、コバルトと水と
の親和性が良いため、水分による触媒活性の低下が顕著
になる。
上記範囲とすることが好ましいが、なかでも第1層とし
て銀層を形成し、第2層としてコバルト層を形成するこ
とが好ましい。このような層構成とすることによって、
初期の触媒活性が高くなるとともに、この高い触媒活性
が維持されることになる。
銀層とした場合は、特に、初期の触媒活性が上記構成に
比べ劣るものとなる。
合、各金属成分の層として層状に担体に担持させる方が
好ましいが、特に、3層構成とし、担体側から第1層、
第2層、第3層としたとき、第1層はチタン層とするこ
とが好ましい。これにより触媒活性の維持効果、特に4
00℃以下の低温での触媒活性の維持効果が向上する。
チタンの合計金属担持量に対する割合は、金属元素換算
量で好ましくは10〜60重量%、より好ましくは15
〜55重量%、さらに好ましくは20〜40重量%であ
る。全金属に対するチタンの割合が少なくなると、チタ
ン添加による効果が得られにくくなり、チタンの割合が
多くなると銀とコバルトとの合計担持量が少なくなって
十分な脱硝効果が得られなくなってしまう。
がコバルト層とすることが好ましい。この場合、下層と
なる第2層の金属の合計金属担持量に対する割合は金属
元素換算量で好ましくは30〜70重量%、より好まし
くは35〜65重量%、さらに好ましくは40〜60重
量%であり、上層となる第3層の金属の合計金属担持量
に対する割合は金属元素換算量で好ましくは5〜25重
量%、より好ましくは5〜20重量%、さらに好ましく
は10〜15重量%である。また、第2層と第3層との
金属量比は、第2層の金属/第3層の金属の金属元素換
算量の重量比で1以上であることが好ましく、より好ま
しくは1〜20程度、さらに好ましくは1.2〜15程
度である。このように第2層と第3層との金属担持量を
規制することによって、脱硝効果が向上する。これに対
し、第2層と第3層との金属担持量が上記とは逆になる
と、脱硝効果は低減する。具体的にいえば、第3層が銀
のときは、銀量が多くなると、銀の酸化物の生成量が多
くなり、還元剤である炭化水素類等の有機化合物が酸化
反応により消費されてしまい、窒素酸化物(NOx)の
還元効率が低下してしまう。一方、第3層がコバルトの
ときは、コバルト量が多くなると、コバルトと水との親
和性が良いため、水分による触媒活性の低下が顕著にな
る。したがって、第2層と第3層との金属担持量は上記
範囲とすることが好ましいが、なかでも第2層として銀
層を形成し、第3層としてコバルト層を形成することが
好ましい。このような層構成とすることによって、初期
の触媒活性が高くなるとともに、この高い触媒活性が維
持されることになる。なお、第2層をコバルト層とし、
第3層を銀層とした場合は、特に、初期の触媒活性が上
記構成に比べ劣るものとなる。
以上の多層構成としてもよく、例えば銀層およびコバル
ト層を各々多層構成に形成して銀層上にコバルト層を設
層したり、あるいは銀層とコバルト層とを交互に設層し
たりすることもできる。
せる場合、4層以上の多層構成としてもよく、例えばチ
タン層を多層構成としたり、銀層およびコバルト層を各
々多層構成に形成して銀層上にコバルト層を設層した
り、あるいは銀層とコバルト層とを交互に設層したりす
ることもできる。ただし、チタン層は、多層構成とする
場合であっても、すべて銀層およびコバルト層の下層と
して設層することが好ましい。
の合計担持量は、触媒全体に対し、金属元素換算量で好
ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは0.5〜
10重量%である。このような担持量とするのは、担持
量が少ないと活性が低く、また多すぎると担持効果が低
減するためである。2層を形成する場合、第1層は0.
5〜10重量%、好ましくは0.5〜6重量%の担持量
とすることが好ましく、第2層は0.05〜8重量%、
好ましくは0.05〜4重量%の担持量とすることが好
ましい。
る場合、これらの金属の合計担持量は、触媒全体に対
し、金属元素換算量で好ましくは0.1〜20重量%、
より好ましくは0.1〜15重量%、さらに好ましくは
0.5〜12重量%、最も好ましくは0.5〜6重量%
である。このような担持量とするのは、担持量が少ない
と活性が低く、また多すぎると担持効果が低減するため
である。3層を形成する場合、第1層のチタンの担持量
は、金属元素換算量で、触媒全体に対し好ましくは0.
05〜12重量%、より好ましくは0.05〜6重量
%、さらに好ましくは0.1〜4重量%であり、第2層
は、好ましくは0.05〜12重量%、より好ましくは
0.1〜8重量%、さらに好ましくは0.1〜6重量%
であり、第3層は、好ましくは0.01〜12重量%、
より好ましくは0.03〜6重量%、さらに好ましくは
0.05〜4重量%である。
属塩類の水溶液に担体を加え、攪拌しながら担持させる
方法が一般的である。この際の担体は、粒状であっても
モノリス状であってもよい。この後、120℃程度の温
度で10〜20時間ほど乾燥し、400〜700℃程度
で1〜4時間ほど焼成すればよい。このとき用いる金属
化合物としては、チタン化合物として、三塩化チタン、
四塩化チタン、硫酸チタン、チタンアルコキシド(例え
ばチタンブトキシド)等が挙げられ、銀化合物として、
硝酸銀、酢酸銀等が挙げられ、コバルト化合物として
は、硝酸コバルト、酢酸コバルト、硫酸コバルト等が挙
げられる。このとき、用いる金属化合物の水溶液の濃度
は0.005〜1mol/l 程度とする。
は、これらの金属の塩を含む水溶液に担体を投入して攪
拌し、乾燥して焼成する方法を用いればよい。また、担
持させる金属のうちの少なくとも1種のものの塩を含む
水溶液に担体を投入して攪拌し、乾燥した後、他の金属
の塩を含む水溶液に投入して攪拌、乾燥、焼成してもよ
い。また、担持させる金属のうちの少なくとも1種のも
のの塩を含む水溶液に担体を投入し、攪拌、乾燥、焼成
後、他の金属の塩を含む水溶液に投入して攪拌、乾燥、
焼成してもよい。
を具体的に説明する。担持金属を2層構成に形成し、第
1層を銀層、第2層をコバルト層として形成する場合に
は、第1層目の銀は、例えば硝酸銀溶液に担体を固液比
が3(v/v)程度となる割合で加え、攪拌しながら担
持する。担持後、120℃程度の温度で、12時間程度
の乾燥を行い、500℃程度の温度で、2時間程度、空
気雰囲気下で焼成を行う。第2層目のコバルトの担持
は、例えば硝酸コバルトまたは酢酸コバルト溶液に銀担
持したものを前記の銀の場合と同じ割合で加え、攪拌し
ながら担持する。担持後の乾燥、焼成は第1層目と同様
に行う。
せる場合を具体的に説明する。担持金属を3層構成に形
成し、第1層をチタン層、第2層を銀層、第3層をコバ
ルト層として形成する場合には、第1層目のチタン層
は、例えば三塩化チタン、四塩化チタン、硫酸チタンの
いずれかを用いるときは、これらチタン塩溶液に担体を
固液比が3(v/v)程度となる割合で加え、攪拌しな
がら担持する。担持後、アンモニア水を加えて中性に
し、担体表面上で水酸化チタンを生成させ、120℃程
度の温度で、12時間程度の乾燥を行い、500℃程度
の温度で、2〜3時間程度、空気雰囲気下で焼成を行
う。これによりチタン層はアナターゼ型チタン酸化物を
主成分としたものとなる。またチタンアルコキシドで
は、この溶液に担体を浸漬し、硝酸を触媒として加水分
解反応を行い、固液分離したのち、上記と同様に乾燥、
空気焼成を行ってチタン酸化物を調製する。このときも
チタン層はこのようなチタン酸化物を主成分としたもの
となる。第2層目の銀の担持は、例えば硝酸銀溶液にチ
タン担持したものを前記のチタンの場合と同じ割合で加
え、攪拌しながら担持する。担持後、第1層目と同様に
乾燥および焼成を行う。第3層目のコバルトの担持は、
例えば硝酸コバルトまたは酢酸コバルト溶液にチタンお
よび銀を担持したものを前記の銀の場合と同じ割合で加
え、攪拌しながら担持する。担持後の乾燥、焼成は第2
層目と同様に行う。
て行えばよい。
状、モノリス状等のいずれであってもよい。
く、900℃程度まで有効に使用することができる。一
般には、300〜600℃での使用が有効である。ま
た、銀、コバルトおよびチタンを担持させたものでは、
400℃以下の温度においても触媒活性が維持される。
ガソリンエンジンの排気ガス浄化に適用されるが、ディ
ーゼルエンジンの排気ガスは、一般に、NOx :700
〜1500ppm 、O2 :10〜20体積%、SO2 :2
0〜200ppm 、H2 O:5〜20体積%程度の各成分
を含んでいる。また、リーン燃焼領域でのガソリンエン
ジンの排気ガスは、一般に、NOx :3000〜500
0ppm 、O2 :0.5〜10体積%、H2 O:10〜2
0体積%程度の各成分を含んでいる。
接触させるに際し、還元剤として有機化合物を存在させ
る。
素類、アルコール、ケトン、エーテル等や、軽油、ガソ
リン、重油などの燃料等が好ましいが、自動車エンジン
に適用する場合には、そのエンジンの燃料を用いること
により還元剤添加装置の簡略化がはかれる。燃料として
は、軽油、プロパンガス等が挙げられ、特に軽油が好ま
しい。軽油は、本発明において好ましく使用される触媒
設定温度(触媒と排気ガスとの接触温度であり、一般に
排気ガス温度)300〜600℃の温度範囲で窒素酸化
物の除去能が安定して得られる。
x )に対して0.5〜5倍量(重量比)程度添加するこ
とが好ましい。
れているように、燃料を分解して低分子量成分を得、こ
の低分子量成分を還元剤として用いてもよい。具体的に
は、前処理装置を設け、燃料タンクからの燃料を前処理
装置に通し、そこで熱分解または接触分解によって低分
子量もしくは低沸点成分を富化し、次いで、冷却器、気
液分離器を通してガス成分を分離し、これを脱硝触媒反
応層またはその前段に注入する。このように、脱硝反応
の還元剤として有効な成分を富化分離して添加すれば、
還元剤としての効果を高めることができる。
な分解反応が生じるとも考えられ、また、前処理装置を
設けることによりエンジン構造が複雑となるので、前処
理装置は設けなくてもよい。
をさらに詳細に説明する。
953ccの平成元年度規制適合ディーゼルエンジンに、
渦電流動力計と計測機器とを付けた内燃機関性能試験装
置を用意した。
は、エンジン回転数2870rpm 、負荷率80%以上の
とき、NOX :700〜800ppm 、CO:700ppm
、CO2 :11%、HC:200ppm 、SO2 12ppm
であった。
ーゼルエンジン13モード(中央公害対策審議会答申の
うち、車両重量2500kgを超えるディーゼル車に適用
されるモード)における排気ガス濃度を測定した。結果
を表1に示す。表1には、各モードにおけるエンジン負
荷率と排気ガス温度とを併記した。ただし、排気ガス温
度は、各モードで長時間連続運転し、温度が安定したと
きのものである。
気ガス処理>比較例1で用いた内燃機関性能試験装置の
エンジンに、EGRシステムを設置した。このEGRシ
ステムは、排気マニホールド後の排気管から排気ガスの
一部を吸気管に還流させるEGR流路と、このEGR流
路の中間に設けたEGR調節バルブを有し、EGR調節
バルブによりEGR率を調節するものである。
ゼルエンジン13モード試験法に基づき、EGR率を1
0%または20%にしたときの排気ガス中の窒素酸化物
排出量を全モードについて測定した。結果を表2に示
す。
気ガス(空気)中の酸素濃度、排気ガス中の酸素濃度お
よび再循環させた排気ガスと吸気ガスとを混合したガス
中の酸素濃度を測定して、算出した。
EGR率10%のとき35%であり、EGR率20%の
とき64%であった。しかし、負荷率が40%以上の中
高負荷領域である運転モード3および6〜12では、粒
子物質の排出が非常に多かった。なお、窒素酸化物の低
減率は、比較例1と比較例2のそれぞれについて全モー
ドの窒素酸化物排出量の合計値を算出し、比較例1の合
計値と比較例2の合計値とを比較して求めた。
ステムによる排気ガス処理>触媒Aの調製 γ−アルミナにチタン、銀およびコバルトを担持した脱
硝触媒A(Ti−Ag−Co)を調製した。
して用い、この担体を0.05mol/l の三塩化チタン溶
液に固体/液体=1:3(体積比)になるように加え、
30℃で1時間攪拌しながら浸漬したのち固液分離し、
3倍量の蒸留水で3回水洗し、さらに3倍量の蒸留水中
で攪拌しながらアンモニア水を加えて中性(pH=7)に
し、pH=7を維持しながら30℃で1時間放置した。固
液分離後、120℃で12時間乾燥したのち、空気中で
500℃、3時間の焼成を行なってチタン層を形成し
た。
に25℃、30分間浸漬した後、120℃で12時間乾
燥し、空気中で500℃で2時間焼成し、銀層を形成し
た。
ルト溶液に25℃で30分間浸漬したのち、120℃で
12時間乾燥し、空気中で500℃で2時間焼成してコ
バルト層を形成し、脱硝触媒とした。
0.25重量%、銀が0.4重量%、コバルトが0.1
重量%であった。
て、γ−アルミナに銀およびコバルトを担持した脱硝触
媒B(Ag−Co)を調製した。銀およびコバルトの担
持量は触媒Aと同じにした。
120℃、3時間乾燥後、正確に秤量して硝酸(15モ
ル)による湿式分解を行ったのち、ICP発光分析によ
り測定した。得られた分析値を元素換算し、触媒重量あ
たりの担持量として求めた。
素:10体積%の混合ガスを希釈ガスとして、NO濃
度:1000ppm 、水分濃度:7体積%、SO2 :15
ppm を加えた模擬排気ガスを用い、空間速度(SV)が
20,000hr-1の流速で通気する固定流通式で行っ
た。還元剤としては軽油を用い、窒素酸化物濃度(NO
x )に対して3倍量(重量比)を触媒層の直前に添加し
た。
法により行い、窒素酸化物の除去率(脱硝率)は、触媒
層出口の窒素酸化物濃度を入口濃度で割ったパーセント
値を100%から引いた値とした。
後、脱硝反応が安定した時点で触媒設定温度に対する脱
硝率の依存性を調べた。まず、触媒設定温度を500℃
とし、そのほかは上記排気ガスを用いるなど条件を同じ
にして脱硝反応を安定させ、次に触媒設定温度を500
℃から300℃まで降温し、次に300℃から500℃
の範囲で50℃ごとに各触媒設定温度の脱硝反応が安定
した時点での脱硝率を調べ、このときの脱硝率を0時間
におけるものとし、さらに触媒設定温度500℃として
100時間ランニングを行い、25時間、50時間、7
5時間、100時間時点で0時間の時点と同様の操作を
行い、各触媒設定温度における脱硝率を調べた。なお、
試験を行っている時間はランニング時間から除外するも
のとし、例えば50時間時点の脱硝率は、25時間時点
で500℃に昇温して脱硝率を求める操作を終了してか
らさらに25時間500℃でランニングした時点で降昇
温して求めた脱硝率である。
3に、触媒B(Ag−Co)については表4に、それぞ
れ試験結果を示す。
た触媒Aとチタンを担持しない触媒Bとで初期特性は触
媒Aの方がやや良好であるが、それほど差がないことが
わかる。しかし、100時間連続試験では、400℃以
下の触媒設定温度でチタンを担持しない触媒Bの劣化が
著しくなるが、チタンを担持した触媒では触媒活性の維
持が良好であることがわかる。
0.12重量%、0.53重量%にかえる以外は同様に
してチタンの担持量が異なる触媒を調製した。
行った。これらのなかで初期特性を表5に示す。表5に
は、触媒A(チタン担持量=0.25重量%)の結果も
併記する。
なくなっても初期特性が悪くなり、特に多くなると初期
特性がいずれの触媒設定温度においても悪くなることが
わかる。これより、0.25重量%付近のチタン担持量
で用いることが好ましいといえる。
特性がチタンを担持しないものよりむしろ悪くなるが、
100時間連続試験では特性劣化が少ないため触媒活性
が維持され、特に400℃以下の触媒設定温度では、5
0時間を経過する頃からチタンを担持した触媒の方がチ
タン担持量のいかんにかかわらず、チタンを担持しない
触媒に比べて脱硝率が良好になることがわかった。
能試験 上記触媒A、Bを、それぞれ内径36mmのステンレス管
に充填して、脱硝触媒反応層とした。触媒の充填量は4
0ccとした。
した排気量2290ccの直接噴射式ディーゼルエンジン
の排気マニホールドの後方に設置した。また、脱硝反応
用の還元剤(軽油)を、脱硝触媒反応層の直前に添加で
きる構成とした。
の脱硝率の触媒設定温度(排気ガス温度)依存性を測定
し、窒素酸化物除去性能を調べた。排気ガスは、水分や
粒子物質などの除去を行なわず、そのまま脱硝触媒反応
層に通気した。なお排気ガスの組成は、NOX :900
〜1300ppm 、酸素:10〜20%(体積比)、水
分:5〜20%、SO2 :10〜30ppmであった。測
定は、空間速度(SV)を20,000hr-1とし、触媒
設定温度を350〜500℃の範囲で50℃ごとに変化
させて行なった。還元剤(軽油)は、NOX 量に対して
3倍量(重量比)を、脱硝触媒反応層の直前に添加し
た。反応後のNOX は、常圧化学発光法(NO−NO
2 )で測定し、脱硝率を算出した。触媒Aについては表
6に、触媒Bについては表7に、それぞれ結果を示す。
タンを担持した触媒Aとチタンを担持しない触媒Bにつ
いて、表3、表4の模擬排気ガスを用いた場合の結果と
同じことがいえる。すなわち、チタン担持の触媒Aでは
400℃以下の触媒設定温度においても触媒活性の低下
がない。
としAg層を上層とし、Co担持量を触媒A、BのAg
担持量とほぼ同じとし、Ag担持量を触媒A、BのCo
担持量とほぼ同じにした触媒を調製した。Ti層のある
ものを触媒C、Ti層のないものを触媒Dとする。触媒
C、Dを用いて、上記触媒性能試験を行ったところ、T
i層の有無に応じ、触媒A、Bと同様の傾向を示すこと
がわかった。ただし、触媒Cは触媒Aに比べ、初期特性
に劣るので、触媒Aの方が優れる。
排気ガス処理 比較例2で用いたEGRシステム付き内燃機関試験装置
に、触媒A(Ti−Ag−Co)を充填した上記脱硝触
媒反応層を設けて、図1に示される構成のディーゼルエ
ンジンを作製した。
燃料タンク5→還元剤添加ポンプ(微量定量ポンプ)2
0→還元剤供給路(内径3mmのパイプ)21の順で、脱
硝触媒反応層6の直前に添加した。還元剤の添加量は、
窒素酸化物量に対して3倍量(重量比)とした。
なった。EGRシステム作動時には、排気ガス流量調節
バルブ7により脱硝触媒反応層6に通じる排気管を全閉
し、バイパス排気管103から排出される排気ガスの組
成を分析した。また、EGRシステム停止時には、排気
ガス流量調節バルブ7によりバイパス排気管103を全
閉し、脱硝触媒反応層6に通じる排気管から排出される
排気ガスの組成を分析した。
13モードにおける窒素酸化物の排出量を測定した。な
お、負荷率40%以下のときはEGR率を10%または
20%とし、負荷率が40%を超えるときはEGRシス
テムの作動を停止した。また、脱硝触媒は、空間速度
(SV)20,000hr-1で用いた。結果を表8に示
す。
比較例1に対する窒素酸化物の低減率は、EGR率が1
0%のとき39.1%であり、EGR率が20%のとき
43.9%であった。なお、60%以上の高負荷率のと
きには、EGRを作動させた比較例2に比べ窒素酸化物
濃度がやや高くなっている。しかし、この実施例では、
排気ガス中の粒子物質は目視による観察ではほとんど確
認できず、粒子物質の排出が極めて多い比較例2に比べ
優れている。
図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 EGRシステムと脱硝反応システムとを
エンジンに設置し、 前記EGRシステムが、排気ガスを吸気路に還流させる
ためのEGR流路と、このEGR流路を開閉するための
EGR調節バルブとを有するものであり、 前記脱硝反応システムが、脱硝触媒および還元剤添加装
置を有し、前記脱硝触媒が、γ−アルミナまたはシリカ
・アルミナを担体とし、この担体に遷移金属元素を担持
したものであり、前記還元剤添加装置が、還元剤として
有機化合物を添加するものであり、 エンジンの低負荷時にだけEGRシステムを作動させる
ことにより、酸素過剰の排気ガスを浄化するエンジン排
気ガスの浄化方法。 - 【請求項2】 前記EGRシステムが、エンジン負荷率
20〜60%を境界として低負荷側では作動し、高負荷
側では作動を停止するものである請求項1のエンジン排
気ガスの浄化方法。 - 【請求項3】 前記EGRシステムが、排気ガス温度3
00〜500℃を境界として低負荷側では作動し、高負
荷側では作動を停止するものである請求項1または2の
エンジン排気ガスの浄化方法。 - 【請求項4】 前記EGRシステムが作動しているとき
のEGR率が50%以下である請求項1〜3のいずれか
のエンジン排気ガスの浄化方法。 - 【請求項5】 前記EGRシステムが作動していると
き、エンジン負荷量に応じてEGR率を可変させる請求
項1〜4のいずれかのエンジン排気ガスの浄化方法。 - 【請求項6】 EGRシステムの作動制御が、吸気路内
の酸素濃度、吸気路内の圧力、エンジン回転数、冷却水
温度、燃料噴射量および排気ガス温度から選択される少
なくとも1種を検出して行なわれる請求項1〜5のいず
れかのエンジン排気ガスの浄化方法。 - 【請求項7】 前記脱硝触媒が、γ−アルミナを担体と
し、この担体に銀およびコバルトを担持したものである
請求項1〜6のいずれかのエンジン排気ガスの浄化方
法。 - 【請求項8】 前記脱硝触媒が、γ−アルミナを担体と
し、この担体にチタン、銀およびコバルトを担持したも
のである請求項1〜6のいずれかのエンジン排気ガスの
浄化方法。 - 【請求項9】 還元剤として用いられる有機化合物がエ
ンジン燃料である請求項1〜8のいずれかのエンジン排
気ガスの浄化方法。
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|---|---|---|---|
| JP30373895A JP3688365B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | エンジン排気ガスの浄化方法 |
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- 1995-10-27 JP JP30373895A patent/JP3688365B2/ja not_active Expired - Fee Related
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