JPH09122807A - コイルばねの製造方法 - Google Patents
コイルばねの製造方法Info
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- JPH09122807A JPH09122807A JP30975995A JP30975995A JPH09122807A JP H09122807 A JPH09122807 A JP H09122807A JP 30975995 A JP30975995 A JP 30975995A JP 30975995 A JP30975995 A JP 30975995A JP H09122807 A JPH09122807 A JP H09122807A
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Landscapes
- Springs (AREA)
- Wire Processing (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ばね用線材に窒化処理を施す際、酸化被膜の
除去を行っているが、線材の窒化処理特性を低下させる
ことなく酸化被膜の除去工程を省略する。 【解決手段】 ばねの基材として、表面の酸化被膜の厚
さが1.5μm以上3.0μm未満の線材を用いる。
除去を行っているが、線材の窒化処理特性を低下させる
ことなく酸化被膜の除去工程を省略する。 【解決手段】 ばねの基材として、表面の酸化被膜の厚
さが1.5μm以上3.0μm未満の線材を用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窒化処理前に酸化膜除
去工程などを行わないコイルばねの製造方法に関するも
のである。
去工程などを行わないコイルばねの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、焼入れ,焼戻し処理を施した鋼線
(オイルテンパー線=OT線)のばね加工は次の工程で
行われている。 OT線→ばね加工→低温焼鈍→ショットブラスト→(低
温焼鈍)→窒化処理… ここで、ショットブラスト前の低温焼鈍はばね加工によ
って生じた残留応力を除去するためのものである。残留
応力は置き割れなどの原因となる。また、ショットブラ
ストはOT線の酸化被膜を除去して後の窒化処理を効果
的に行うための工程である。通常のOT線は厚さ3〜5
μmの酸化被膜を有している。酸化被膜が残存している
と窒化処理を施しても線材表面を十分な硬度とすること
ができない。さらに、必要に応じてショットブラストに
よる残留応力を除去するため、窒化処理の直前にも低温
焼鈍を行うことがある。
(オイルテンパー線=OT線)のばね加工は次の工程で
行われている。 OT線→ばね加工→低温焼鈍→ショットブラスト→(低
温焼鈍)→窒化処理… ここで、ショットブラスト前の低温焼鈍はばね加工によ
って生じた残留応力を除去するためのものである。残留
応力は置き割れなどの原因となる。また、ショットブラ
ストはOT線の酸化被膜を除去して後の窒化処理を効果
的に行うための工程である。通常のOT線は厚さ3〜5
μmの酸化被膜を有している。酸化被膜が残存している
と窒化処理を施しても線材表面を十分な硬度とすること
ができない。さらに、必要に応じてショットブラストに
よる残留応力を除去するため、窒化処理の直前にも低温
焼鈍を行うことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ショットブ
ラストを施したばねでは、ショットブラストに伴う残留
応力のばらつきやこれにより導入される転位のために窒
化処理後の硬度や硬化層深さにばらつきが生じることが
予想される。そのため、できればこの工程を省略する方
が性能面、コスト面で有効である。また、ショットブラ
ストを省略することによりショットブラストによる窒化
処理への弊害がなくなるために窒化処理時間の短縮がで
きる可能性がある。さらに、低温焼鈍も省略できれば一
層好ましい。
ラストを施したばねでは、ショットブラストに伴う残留
応力のばらつきやこれにより導入される転位のために窒
化処理後の硬度や硬化層深さにばらつきが生じることが
予想される。そのため、できればこの工程を省略する方
が性能面、コスト面で有効である。また、ショットブラ
ストを省略することによりショットブラストによる窒化
処理への弊害がなくなるために窒化処理時間の短縮がで
きる可能性がある。さらに、低温焼鈍も省略できれば一
層好ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の事情
に鑑みショットブラストや低温焼鈍工程を省略できるよ
う検討を行い、本発明を完成するに至ったものである。
本発明の特徴は次の通りである。 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満
であるオイルテンパー線を基材として、ばね加工、低温
焼鈍および窒化処理を順次行うコイルばねの製造方法。 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満
であるオイルテンパー線を基材として、ばね加工、低温
焼鈍、窒化処理およびショットピーニングを順次行うコ
イルばねの製造方法。 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満
であるオイルテンパー線を基材としてばね加工を行い、
これに続いて窒化処理を行うコイルばねの製造方法。 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満
であるオイルテンパー線を基材としてばね加工を行い、
これに続いて窒化処理およびショットピーニングを順次
行うコイルばねの製造方法。
に鑑みショットブラストや低温焼鈍工程を省略できるよ
う検討を行い、本発明を完成するに至ったものである。
本発明の特徴は次の通りである。 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満
であるオイルテンパー線を基材として、ばね加工、低温
焼鈍および窒化処理を順次行うコイルばねの製造方法。 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満
であるオイルテンパー線を基材として、ばね加工、低温
焼鈍、窒化処理およびショットピーニングを順次行うコ
イルばねの製造方法。 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満
であるオイルテンパー線を基材としてばね加工を行い、
これに続いて窒化処理を行うコイルばねの製造方法。 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満
であるオイルテンパー線を基材としてばね加工を行い、
これに続いて窒化処理およびショットピーニングを順次
行うコイルばねの製造方法。
【0005】上記のように構成を限定した理由を以下に
述べる。 <酸化被膜厚さ:1.5μm以上3.0μm未満>酸化
被膜が3.0μm以上の線材を酸化被膜除去工程なしに
窒化処理した場合、十分な硬度、硬化層深さが得られな
い。より好ましくは上限を2.0μm以下とする。一
方、1.5μm未満にするには、通常は酸化被膜除去工
程を必要とし手間がかかる。酸化被膜除去工程として
は、酸洗いなどの化学的手段や、電解研磨などの電気的
手段、あるいはショットブラストなどの機械的手段など
が挙げられる。この工程を行えば窒化処理は効果的に行
えるがコストが上がる。
述べる。 <酸化被膜厚さ:1.5μm以上3.0μm未満>酸化
被膜が3.0μm以上の線材を酸化被膜除去工程なしに
窒化処理した場合、十分な硬度、硬化層深さが得られな
い。より好ましくは上限を2.0μm以下とする。一
方、1.5μm未満にするには、通常は酸化被膜除去工
程を必要とし手間がかかる。酸化被膜除去工程として
は、酸洗いなどの化学的手段や、電解研磨などの電気的
手段、あるいはショットブラストなどの機械的手段など
が挙げられる。この工程を行えば窒化処理は効果的に行
えるがコストが上がる。
【0006】酸化膜除去工程を行わずに酸化膜厚さが上
記範囲内の線材を得る方法として特開平7-188894号公報
記載の技術がある。即ち、窒素ガスなどの不活性ガス雰
囲気中もしくは酸素分圧の低い雰囲気で線材を加熱して
焼入れ処理を行い、さらに不活性ガス雰囲気中で焼戻し
を行って酸化膜の厚さを制御する。焼入れに先立って伸
線後の線材表面に残存する前処理剤や伸線潤滑剤を洗浄
して除去しておくことが好ましい。その他、焼入れ加熱
を短時間で行うことにより酸化膜厚さが上記範囲内の線
材を得ることができるこれらの手段により、当初から酸
化膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満の線材を得
ることができるため、酸化膜除去工程を省略することが
でき、かつ窒化特性を低下させることもない。
記範囲内の線材を得る方法として特開平7-188894号公報
記載の技術がある。即ち、窒素ガスなどの不活性ガス雰
囲気中もしくは酸素分圧の低い雰囲気で線材を加熱して
焼入れ処理を行い、さらに不活性ガス雰囲気中で焼戻し
を行って酸化膜の厚さを制御する。焼入れに先立って伸
線後の線材表面に残存する前処理剤や伸線潤滑剤を洗浄
して除去しておくことが好ましい。その他、焼入れ加熱
を短時間で行うことにより酸化膜厚さが上記範囲内の線
材を得ることができるこれらの手段により、当初から酸
化膜の厚さが1.5μm以上3.0μm未満の線材を得
ることができるため、酸化膜除去工程を省略することが
でき、かつ窒化特性を低下させることもない。
【0007】<製造方法:ばね加工−低温焼鈍−窒化処
理>酸化被膜の厚さが上記範囲内の線材を用いること
で、ショットブラストなどの酸化被膜除去工程を行わな
くても窒化処理の効果が十分得られる。従って、低温焼
鈍後におけるショットブラストなどの酸化被膜除去工程
を省略することができる。特に、従来はショットブラス
トに伴う残留応力を除去するため、窒化処理の直前にも
低温焼鈍を行うことがあったが、ショットブラストを省
略することによりこの低温焼鈍工程も省略できる。
理>酸化被膜の厚さが上記範囲内の線材を用いること
で、ショットブラストなどの酸化被膜除去工程を行わな
くても窒化処理の効果が十分得られる。従って、低温焼
鈍後におけるショットブラストなどの酸化被膜除去工程
を省略することができる。特に、従来はショットブラス
トに伴う残留応力を除去するため、窒化処理の直前にも
低温焼鈍を行うことがあったが、ショットブラストを省
略することによりこの低温焼鈍工程も省略できる。
【0008】<製造方法:ばね加工−窒化処理>さら
に、ばね加工後に置き割れが発生しない程度に速やかに
窒化処理を行えば低温焼鈍も省略することができる。ま
た、この省略により低温焼鈍における酸化被膜の生成を
防ぐことができ、窒化処理効率はさらに改善できる。
に、ばね加工後に置き割れが発生しない程度に速やかに
窒化処理を行えば低温焼鈍も省略することができる。ま
た、この省略により低温焼鈍における酸化被膜の生成を
防ぐことができ、窒化処理効率はさらに改善できる。
【0009】<製造方法:…窒化処理−ショットピーニ
ング>上記各製造方法における窒化処理の後、ショット
ピーニングを行う場合においても窒化処理前の酸化被膜
除去工程や低温焼鈍工程を省略できることは同様であ
る。
ング>上記各製造方法における窒化処理の後、ショット
ピーニングを行う場合においても窒化処理前の酸化被膜
除去工程や低温焼鈍工程を省略できることは同様であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、具体例に基づいて本発明を
説明する。 (実施例1)線表面の酸化被膜厚さが2.2μmのオイ
ルテンパー線(A線)と同4.5μmのオイルテンパー
線(B線)を用い、下記の工程を経たばねを窒化処理し
た。 工程I :A線→ばね加工→低温焼鈍→→→→→→→→→→→窒化処理 工程II :A線→ばね加工→→→→→→→→→→→→→→→→窒化処理 工程III :B線→ばね加工→低温焼鈍→ショットフ゛ラスト→低温焼鈍→窒化処理 工程IV :B線→ばね加工→低温焼鈍→→→→→→→→→→→窒化処理 次に、その線材の表面硬度(線表面より深さ50μmの
位置の硬度)を測定し、窒化処理特性を評価した。評価
結果を表1に示す。なお、窒化処理後の線材中心部の硬
度は約470(Hmv)であった。
説明する。 (実施例1)線表面の酸化被膜厚さが2.2μmのオイ
ルテンパー線(A線)と同4.5μmのオイルテンパー
線(B線)を用い、下記の工程を経たばねを窒化処理し
た。 工程I :A線→ばね加工→低温焼鈍→→→→→→→→→→→窒化処理 工程II :A線→ばね加工→→→→→→→→→→→→→→→→窒化処理 工程III :B線→ばね加工→低温焼鈍→ショットフ゛ラスト→低温焼鈍→窒化処理 工程IV :B線→ばね加工→低温焼鈍→→→→→→→→→→→窒化処理 次に、その線材の表面硬度(線表面より深さ50μmの
位置の硬度)を測定し、窒化処理特性を評価した。評価
結果を表1に示す。なお、窒化処理後の線材中心部の硬
度は約470(Hmv)であった。
【0011】
【表1】
【0012】表1から明らかなように、実施例(工程
I,II)では従来行われている工程(工程III )と同等
の表面硬度を示しており、ショットブラストなどの酸化
被膜除去工程や低温焼鈍工程を省略できることがわか
る。また、表面の酸化被膜厚さが4.5μmある線材
(工程IV)では、ショットブラストを省略すると窒化処
理しても殆ど硬化しないことがわかる。
I,II)では従来行われている工程(工程III )と同等
の表面硬度を示しており、ショットブラストなどの酸化
被膜除去工程や低温焼鈍工程を省略できることがわか
る。また、表面の酸化被膜厚さが4.5μmある線材
(工程IV)では、ショットブラストを省略すると窒化処
理しても殆ど硬化しないことがわかる。
【0013】(実施例2)実施例1における各工程の窒
化処理後のばねにショットピーニングを行い、その表面
硬度(線表面より深さ50μmの位置の硬度)測定し
た。その結果を表2に示す。
化処理後のばねにショットピーニングを行い、その表面
硬度(線表面より深さ50μmの位置の硬度)測定し
た。その結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】表2に示すように、ショットピーニング後
においても実施例(工程I,II)では従来行われている
工程(工程III )と同等の表面硬度を有しており、ショ
ットブラストなどの酸化被膜除去工程や低温焼鈍工程を
省略できることがわかる。また、表面の酸化被膜厚さが
4.5μmある線材(工程IV)では、窒化処理の硬化が
不十分なため、ショットピーニングを施して表面硬度が
低いことがわかる。
においても実施例(工程I,II)では従来行われている
工程(工程III )と同等の表面硬度を有しており、ショ
ットブラストなどの酸化被膜除去工程や低温焼鈍工程を
省略できることがわかる。また、表面の酸化被膜厚さが
4.5μmある線材(工程IV)では、窒化処理の硬化が
不十分なため、ショットピーニングを施して表面硬度が
低いことがわかる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、酸化被膜の厚さが
1.5μm以上3.0μm未満の線材を用いることで従
来行われていた酸化被膜除去工程や低温焼鈍工程を省略
できる。また、この省略に伴って窒化特性が低下するこ
ともない。従って、窒化処理後の特性またはショットピ
ーニング後の特性が従来と同等のばねを低コストで得る
ことができる。
1.5μm以上3.0μm未満の線材を用いることで従
来行われていた酸化被膜除去工程や低温焼鈍工程を省略
できる。また、この省略に伴って窒化特性が低下するこ
ともない。従って、窒化処理後の特性またはショットピ
ーニング後の特性が従来と同等のばねを低コストで得る
ことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上
3.0μm未満であるオイルテンパー線を基材として、
ばね加工、低温焼鈍および窒化処理を順次行うことを特
徴とするコイルばねの製造方法。 - 【請求項2】 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上
3.0μm未満であるオイルテンパー線を基材として、
ばね加工、低温焼鈍、窒化処理およびショットピーニン
グを順次行うことを特徴とするコイルばねの製造方法。 - 【請求項3】 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上
3.0μm未満であるオイルテンパー線を基材としてば
ね加工を行い、これに続いて窒化処理を行うことを特徴
とするコイルばねの製造方法。 - 【請求項4】 表面酸化被膜の厚さが1.5μm以上
3.0μm未満であるオイルテンパー線を基材としてば
ね加工を行い、これに続いて窒化処理およびショットピ
ーニングを順次行うことを特徴とするコイルばねの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30975995A JPH09122807A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | コイルばねの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30975995A JPH09122807A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | コイルばねの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09122807A true JPH09122807A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17996941
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30975995A Pending JPH09122807A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | コイルばねの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09122807A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6261468B1 (en) * | 1996-09-10 | 2001-07-17 | Alps Electric Co., Ltd. | Combination read/write thin film magnetic head and its manufacturing method |
| JP2011012305A (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-20 | Honda Motor Co Ltd | 窒化部材およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-11-01 JP JP30975995A patent/JPH09122807A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6261468B1 (en) * | 1996-09-10 | 2001-07-17 | Alps Electric Co., Ltd. | Combination read/write thin film magnetic head and its manufacturing method |
| JP2011012305A (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-20 | Honda Motor Co Ltd | 窒化部材およびその製造方法 |
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