JPH09123328A - ポリオレフィン系発泡積層体 - Google Patents

ポリオレフィン系発泡積層体

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JPH09123328A
JPH09123328A JP28857695A JP28857695A JPH09123328A JP H09123328 A JPH09123328 A JP H09123328A JP 28857695 A JP28857695 A JP 28857695A JP 28857695 A JP28857695 A JP 28857695A JP H09123328 A JPH09123328 A JP H09123328A
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JP
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sheet
foam
resin
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foamed
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JP28857695A
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English (en)
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Kenji Kato
健二 加藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形に際しての高温伸度に優れており、かつ
良好な表面性状を有する発泡体を得ることを可能とする
ポリプロピレン系発泡シートを提供する。 【解決手段】 メルトインデックス0.4〜3.0のポ
リプロピレン系樹脂40〜100重量%と、ポリエチレ
ン系樹脂60〜0重量%とを含む樹脂からなる第1の発
泡シートと、メルトインデックス5〜10のポリプロピ
レン系樹脂40〜100重量%と、ポリエチレン系樹脂
60〜0重量%とを含む樹脂からなる第2の発泡シート
とを積層してなることを特徴とするポリオレフィン系発
泡積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
発泡積層体に関し、特に、成形性に優れているだけでな
く、表面性状に優れた発泡積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂発泡体は、成形性
に優れ、かつ軽量であるため、断熱材や緩衝材などの種
々の分野で幅広く用いられている。特に、自動車などの
車両用内装材の分野では、天井材、ドア内面材、インス
ツルメントパネル、コンソールボックス、リヤホイルハ
ウスカバー、ラゲージハウスカバー、トランクルームカ
バーなどの種々の部品において断熱緩衝材として用いら
れている。
【0003】この種の用途では、一般に、ポリオレフィ
ン系樹脂発泡体の表面に、軟質塩化ビニル樹脂シートな
どの樹脂シートや布帛からなる表皮材を貼り合わせてな
る表皮材付き発泡シートが用いられている。また、表皮
材付き発泡シートは、真空成形やスタンピング成形によ
り骨材の表面に適用されている。
【0004】上記表皮材付き発泡シートを得るのに用い
られる発泡体としては、従来、種々の材料が提案されて
いる。例えば、特開平5−189770号公報には、メ
ルトインデックスが0.5〜12の範囲にあるポリプロ
ピレン系樹脂を主成分とし、これに発泡剤を含有させて
なる発泡性シートを加熱することにより発泡させて得ら
れた発泡シートが示されている。
【0005】ところで、例えば車両用内装材において
は、近年、ドアやインスツルメントパネルの形状が複雑
化してきている。すなわち、ドアでは、アームレストの
部分において凹凸差が大きくなってきており、また、イ
ンスツルメントパネルでは、木目調の表層を有する部分
において凹凸差が大きくなっている。その結果、表皮材
付き発泡シートを真空成形法により上記のような部分に
適用した場合には、発泡シートが部分的に大きく伸ばさ
れ、すなわち部分的に発泡シートの展開率が大きくな
り、いわゆるフォーム切れと称されている発泡シートの
切断が生じがちであるという問題があった。
【0006】また、近年、スタンピング成形法では、凹
凸差の大きな部材を成形するにあたり、スタンピング成
形に先立ち、凹凸が浅い成形型を用いて真空成形法によ
り予備成形しておき、しかる後、スタンピング成形を行
う方法が主として採用されている。従って、このような
スタンピング成形法においても、凹凸差の大きい部分で
は、発泡体が大きく伸ばされることになるため、高温伸
度の大きな発泡体が求められている。
【0007】また、従来の表皮材付き発泡シートを、予
め真空成形法により凹型で所望形状に成形しておき、得
られた凹型の成形物に溶融状態にある骨材用熱可塑性樹
脂を供給し、凸型により型押しし、ホットスタンピング
成形する方法では、発泡シート内に骨材用熱可塑性樹脂
が部分的に侵入しがちであった。この現象は、「樹脂抱
き込み現象」と称されている。この場合、侵入した骨材
用熱可塑性樹脂により、発泡シートが部分的に破断する
こともあり、従って良好な成形品を確実に得ることがで
きなかった。よって、スタンピング成形法においては、
発泡シートは、高温伸度が大きいだけでなく、耐熱性に
おいても優れていることが求められる。
【0008】他方、メルトインデックスが0.4〜3.
0のポリプロピレン系樹脂を用いた発泡性シートでは、
樹脂の強度が高められ、耐熱性及び上記高温伸度の双方
を高め得ることが知られている。
【0009】しかしながら、メルトインデックスが0.
4〜3.0の範囲のポリプロピレン系樹脂を用いた発泡
性シートを発泡させても、2mm以下の薄い発泡シート
を得ることは困難であった。すなわち、骨材を被覆する
被覆層を構成するためには、発泡シートの厚みは薄い方
が好ましく、2mm以下とすることが求められるが、こ
のような薄い発泡シートを得ることが困難であった。
【0010】加えて、上記ポリプロピレン系樹脂を主体
とする発泡性樹脂シートを用いて得られた発泡シートで
は、表面に凹凸が生じ易いという問題もあった。従っ
て、得られた発泡シートでは、表面に所望でない凹凸が
生じがちであるため、この発泡シート表面にさらに他の
樹脂シートや布帛などからなる表皮材を適用したとして
も、表面に凹凸が表れることを避けることができず、外
観不良の原因となっていた。
【0011】よって、本発明の目的は、高温伸度に優れ
ており、従って成形性に優れており、かつ良好な表面性
状を有するポリプロピレン系発泡シートを提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上記課題
を達成すべく、鋭意検討した結果、メルトインデックス
が0.4〜3.0のポリプロピレン系樹脂を用いた発泡
シートは、上記のように耐熱性及び高温伸度に優れてい
るのに対し、メルトインデックスが5.0以上のポリプ
ロピレン系樹脂を用いた発泡シートは機械的強度及び耐
熱性が低くさらに高温伸度が低いものの、表面性状に優
れた発泡体を実現し得ることを考慮し、これらの両者を
積層すれば、上記課題を達成し得るのではないかと考
え、本発明を成すに至った。
【0013】すなわち、本発明は、メルトインデックス
0.4〜3.0のポリプロピレン系樹脂40〜100重
量%と、ポリエチレン系樹脂60〜0重量%とを含む樹
脂からなる第1の発泡シートと、メルトインデックス5
〜10のポリプロピレン系樹脂40〜100重量%と、
ポリエチレン系樹脂60〜0重量%とを含む樹脂からな
る第2の発泡シートとを積層してなることを特徴とする
ポリオレフィン系発泡積層体である。
【0014】以下、本発明の詳細を説明する。なお、本
明細書においては、加熱により熱分解型発泡剤が分解し
て発泡体を得ることを可能とする樹脂シートを発泡性樹
脂シートと、加熱により発泡させることにより得られた
ものを発泡シートまたは発泡体等と表現することとす
る。
【0015】第1の発泡シート 上記のように、第1の発泡シートは、メルトインデック
スが0.4〜3.0の範囲にあるポリプロピレン系樹脂
を含み、それによって本発明に係るポリプロピレン系発
泡積層体の機械的強度、成形性及び高温伸度を高めるよ
うに機能するものである。
【0016】すなわち、第1の発泡シートは、ポリプロ
ピレン系樹脂40〜100重量%と、ポリエチレン系樹
脂60〜0重量%とを主体とする樹脂からなる。ポリプ
ロピレン系樹脂が40重量%未満であると、耐熱性、高
温伸度が低下し、成形性が悪化する。なお、任意に加え
られる上記ポリエチレン系樹脂は、常温圧縮に対する抵
抗性を高めるため、すなわち柔軟性を重視する場合に任
意に添加される。
【0017】また、上記ポリプロピレン系樹脂は、上記
のように本発明の発泡積層体における耐熱性及び高温伸
度を高めるために用いられているものであり、該ポリプ
ロピレン系樹脂のメルトインデックスが低すぎると、ポ
リプロピレン系樹脂の分子量が高くなり、押し出し成形
性が低下し、他方、メルトインデックスが高すぎると真
空成形やホットスタンピング成形などの成形に際しての
高温伸度が低下し、成形性が低下する。従って、上記ポ
リプロピレン系樹脂としては、メルトインデックスが
0.4〜3.0の範囲のものが用いられる。
【0018】第1の発泡シートに用いられるポリプロピ
レン系樹脂としては、ポリプロピレンのホモポリマー、
エチレンなどとのブロックコポリマー、エチレンなどと
のランダムコポリマー、エチレンやブテンなどとのター
ポリマーの何れか、あるいはこれらの混合物を用いるこ
とができる。
【0019】なお、上記ポリプロピレン系樹脂のメルト
インデックスは、JIS K7210に基づき、温度2
30℃、荷重2.16kgfの通常の条件で測定される
値である。
【0020】また、任意に加えられる上記ポリエチレン
系樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、
超低密度ポリエチレンなどの何れであってもよい。もっ
とも、メルトインデックスが低すぎると、得られたシー
トの表面が粗面化し易くなり、メルトインデックスが高
すぎると、耐熱性が不十分となるため、メルトインデッ
クスが1.0〜20の範囲にあるポリエチレン系樹脂を
用いることが好ましい。さらに、十分な高温伸度を第1
の発泡シートに付与するには、上記ポリエチレン系樹脂
の中でも、線状低密度ポリエチレンを用いることが望ま
しい。
【0021】なお、上記ポリエチレン系樹脂のメルトイ
ンデックスは、JIS K7210に基づき、温度19
0℃、荷重2.16kgfの通常の条件で測定される値
である。
【0022】第1の発泡シートは、上記樹脂に熱分解型
発泡剤を混合し、成形された第1の発泡性樹脂シートを
熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱し、発泡させるこ
とにより得られる。
【0023】上記熱分解型発泡剤としては、本発明で用
いられる樹脂の溶融粘度よりも高い分解温度を有するも
のであれば任意の発泡体を用いることができるが、発泡
制御の容易性から、好ましくはアゾジカルボンアミドが
好適に用いられる。さらに、アゾジカルボンアミドと同
等もしくはそれよりも高温の分解温度を有するヒドラゾ
ジカルボンアミド、アゾジカルボン酸バリウム塩、ジニ
トロソペンタエチレンテトラミン、ニトロソグアニジ
ン、p,p´−オキシビスベンゼンスルホニルセミカル
バジドなどを用いてもよく、これらは単独で用いられて
もよく、2種以上を混合して用いられてもよい。また、
その他、トリヒドラジンシンメトリックトリアジン、ビ
スベンゼンスルホニルヒドラジドバリウムアゾジカルボ
キシレート、アゾビスイソブチロニトリル、トルエンス
ルホニルヒドラジドなどを用いてもよい。
【0024】上記熱分解型発泡剤の含有量は、所望とす
る発泡倍率に応じて設定されるが、一般的には、第1の
発泡シートを構成している上記樹脂100重量部に対
し、1〜50重量部の範囲、より好ましくは1〜30重
量部の範囲で用いられる。
【0025】第1の発泡シートは、好ましくは、架橋体
として構成され、それによって機械的強度に優れた発泡
体を得ることを可能とする。上記のような架橋構造を導
入するために、第1の発泡性樹脂シートには、好ましく
は、架橋助剤が配合される。架橋助剤としては、ジビニ
ルベンゼン、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,1
0−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ジビニル
ナフタレン、ビニルトルエン、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート、トリアリルトリメート、トリアリ
ルシアヌレートなどを挙げることができる。これらの架
橋助剤は、単独で用いられてもよく、2種以上を混合し
て用いられてもよい。また、架橋助剤の配合割合は、所
望とする架橋度に応じて、第1の発泡シートを構成して
いる上記樹脂100重量部に対し、0.5〜30重量
部、好ましくは2〜15重量部の範囲で用いられる。
【0026】また、第1の発泡シートの架橋度の指標と
なるゲル分率は、発泡時の安定性を考慮すると20〜7
5重量%、より好ましくは35〜65重量%の範囲が望
ましい。また、スタンピング成形用のシートを構成する
場合には、十分な耐熱性を付与するためには、上記ゲル
分率は50〜65重量%の範囲が望ましい。
【0027】なお、上記ゲル分率は、発泡体試料100
mgを精秤し、120℃のキシレン中で抽出した残渣を
乾燥し、該乾燥された残渣の重量を測定し、(残渣重量
(mg)/100(mg))×100(重量%)で求め
た値である。
【0028】第2の発泡シート 第2の発泡シートは、メルトインデックスが5〜10の
範囲にあるポリプロピレン系樹脂40〜90重量%と、
ポリエチレン系樹脂60〜10重量%とを含む。第2の
発泡シートは、上記のように本発明に係る発泡積層体の
表面性状を良好とするために積層されている。
【0029】上記のように、メルトインデックスが5〜
10の範囲のポリプロピレン系樹脂を用いるのは、メル
トインデックスが5.0未満の場合には、発泡体の表面
性状が劣化し、10を超えると、発泡体の成形性が低下
し、特に高温伸度が不足するからである。
【0030】第2の発泡シートで用いられるポリプロピ
レン系樹脂としては、上記第1の発泡シートを得るのに
用いたポリプロピレン系樹脂とメルトインデックスを除
いては同様のものが用いられる。ポリプロピレン系樹脂
が40重量%未満であると、耐熱性、高温伸度が低下
し、成形性が悪化する。また、任意に加えられる上記ポ
リエチレン系樹脂としても、第1の発泡シートを得るの
に用いたポリエチレン系樹脂と同様のものを用いること
ができる。
【0031】上記第2の発泡シートについても、上記ポ
リプロピレン系樹脂及び任意に加えられるポリエチレン
系樹脂に加えて、熱分解型発泡剤を混合してなる混合物
を成形し、該熱分解型発泡剤の分解温度以上の温度に加
熱して発泡させることにより得ることができる。第2の
発泡シートを得るのに用いられる上記熱分解型発泡剤に
ついても、上述した第1の発泡シートを得るのに用いた
熱分解型発泡剤を適宜用いることができる。なお、第2
の発泡シートについても、第1の発泡シートと同様に架
橋されていることが望ましく、架橋度についても同等の
範囲とされることが望ましい。
【0032】第1,第2の発泡シートの積層体を得る方
第1,第2の発泡シートの積層体を得る方法としては、
(a)複数の押出機などを用い、メルトインデックスの
異なるポリプロピレン系樹脂及び他の樹脂を、それぞ
れ、押出機から共押出しし、直接第1,第2の発泡シー
トが積層されている積層体を得る方法、あるいは(b)
第1,第2の発泡シートを予め成形しておき、これらを
積層する方法などを例示することができるが、これらの
方法に限定されるものではない。
【0033】(b)の方法により、第1の発泡シートを
製造するに際しては、まず、ポリプロピレン系樹脂及び
必要に応じて加えられるポリエチレン系樹脂と、上記熱
分解型発泡剤、必要に応じて添加される架橋助剤、老化
防止剤、顔料その他の添加剤を混合しつつ、熱分解型発
泡剤の分解温度以下の温度で溶融成形し、未架橋の第1
の発泡性樹脂シートを得る。次に、未架橋の第1の発泡
性樹脂シートを架橋し、さらに加熱により発泡させる。
【0034】架橋方法としては、放射線を放射する方法
や化学架橋剤を用いる方法などを挙げることができる。
放射線を照射する方法では、第1の発泡性樹脂シートを
成形した後あるいは第2の発泡性樹脂シートと積層した
後に、電離性放射線を照射することにより架橋処理が施
される。また、第2の発泡シートの成形も上記第1の発
泡シートの成形と同様にして行い得る。
【0035】第1,第2の発泡シートの厚みの比 骨材の表面に良好な被覆層を形成するには、第1,第2
の発泡シートの厚みは0.1mm以上であることが好ま
しく、また、第1,第2の発泡シートの厚みの比(第1
の発泡シートの厚み/第2の発泡シートの厚み)が2以
上であることが好ましい。上記厚みの比が2より小さい
場合には、第1の発泡シートによる効果、すなわち高温
伸度及び耐熱性を高める効果が低下することになる。
【0036】表皮材 本発明の発泡積層体は、上記第1,第2の発泡シートを
積層してなるが、実際に骨材表面に被覆層を適用する用
途に用いられる場合には、表面に、さらに表皮材が積層
される。この場合の表面とは、第2の発泡シート側の表
面をいい、用いられる表皮材としては、布系または樹脂
系など適宜の材料を用いることができる。布系の場合に
は、ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系などの
合成繊維やセルロース系などの天然繊維からなるもの
を、樹脂系材料としては、塩化ビニル樹脂系、熱可塑性
オレフィンエラストマー系などの任意の材料を例示する
ことができる。また、表皮材を本発明の発泡積層体に積
層する方法としては、接着剤を用いて積層する方法、熱
ラミネートによる積層方法、押出ラミネートによる積層
方法など任意の方法を採用することができる。
【0037】なお、本発明の発泡積層体を使用するに際
しては、上記表皮材は発泡積層体の第2の発泡シート側
表面に貼り合わされ、スタンピング成形の場合、耐熱性
に優れた上記第1の発泡シート側の面に骨材樹脂が位置
するように発泡積層体が用いられる。
【0038】作用 本発明の発泡積層体では、第1の発泡シートが、上記の
ように低メルトインデックスのポリプロピレン系樹脂を
用いて構成されているため、第1の発泡シートにより成
形に際しての伸度が高くされている。これは、第1の発
泡シートでは、上記ポリプロピレン系樹脂の分子量が大
きいため、分子の絡み合いが解けにくく、切断が生じ難
いことによると考えられる。また、伸度が高いため、真
空成形やスタンピング成形に際し、部分的な破断が生じ
難い。すなわち、フォーム切れと称されている現象が生
じ難いと考えられる。
【0039】他方、第2の発泡シートが、上記のように
高いメルトインデックス値を有するポリプロピレン系樹
脂を用いて構成されているため、第2の発泡シートによ
り表面性状が良好な発泡体を得ることができる。これ
は、第2の発泡シートでは、第1の発泡シートで用いら
れているポリプロピレン系樹脂に比べて分子量が小さ
く、従って表面性の良好な薄いシートを作製し得るから
である。
【0040】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を説明する
ことにより、本発明を明らかにする。
【0041】実施例1 ポリプロピレン系樹脂(メルトインデックス(以下、M
I)=1.8、エチレン含有量4.8重量%のプロピレ
ン−エチレンランダム共重合体)70重量部と、ポリエ
チレン系樹脂(MI=6.0、密度=0.920g/c
3 の線状低密度ポリエチレン)30重量部とを混合
し、さらに、熱分解型発泡剤として、アゾジカルボンア
ミドを7重量部、架橋助剤として、1,10−メタンジ
オールジメタクリレート3重量部配合し、第1の発泡シ
ート用組成物を調製した。
【0042】第2の発泡シート用組成物として、ポリプ
ロピレン系樹脂(MI=7.0、エチレン含有量3.2
重量%のプロピレン−エチレンランダム共重合体)70
重量部と、ポリエチレン系樹脂(MI=6.0、密度=
0.920g/cm3 の線状低密度ポリエチレン)30
重量部とを混合し、さらに熱分解型発泡剤として、アゾ
ジカルボンアミド7重量部、架橋助剤として、1,10
−メタンジオールジメタクリレート3重量部混合したも
のを調製した。
【0043】上記第1,第2の発泡シート用組成物を、
それぞれ異なる押出機を用い、熱分解型発泡剤の分解温
度以下で同時に押出し、第1,第2の発泡性樹脂シート
の積層体を得た。押し出しに際しては、各層の厚みの比
を、第1の発泡性樹脂シートの厚み/第2の発泡性樹脂
シートの厚み=7、積層体全体の厚みを1.5mmとな
るように押出し成形した。得られた積層体に、電子線
(800kv)を両面から併せて1.5Mrad照射
し、樹脂を架橋し、これを280℃の熱風式発泡炉にお
いて加熱し、発泡させ、第1,第2の発泡シートが積層
されているシート状の発泡体を得た。
【0044】上記シート状発泡体の厚みは3mm、発泡
倍率は15倍であり、120℃のキシレン中で24時間
抽出した後のゲル分率は60重量%であった。また、得
られた発泡体の表面、すなわち第2の発泡性樹脂シート
側の表面を目視で確認したところ、シート表面に凹凸は
見られなかった。
【0045】上記シート状発泡体を用い、真空成形性を
評価した。すなわち、内径100mm、深さ60mmの
凹型カップ状成形型として用い、シート状発泡体の第2
の発泡シート側が成形型側、カップ内面側が第1の発泡
シート側となるようにシート状発泡体を配置し、シート
状発泡体の表面が190℃となるように加熱し、真空成
形した。この場合、10枚の発泡体を用い、10個の成
形品を成形したところ、シート状発泡体の破断は生じ
ず、従って10個の成形品の全てが合格品であった。
【0046】また、上記シート状発泡体を用い、以下の
要領でスタンピング成形性を評価した。すなわち、シー
ト状発泡体を成形型内に配置し、かつ210℃の溶融状
態にあるポリプロピレン樹脂からなる骨材用熱可塑性樹
脂をシート状発泡体の第1の発泡シート側に供給し、凸
型により60kgf/cm2 の圧力で型押しし、ホット
スタンピング成形を行った。このホットスタンピング成
形についても、10枚のシート状発泡体を用い、10個
の成形品を成形した。発泡体に骨材用ポリプロピレン樹
脂が部分的に侵入していない場合、及び侵入した骨材用
ポリプロピレン樹脂による発泡体の破断が生じていない
場合を合格品とした。10個の成形品の何れにおいて
も、上記のような骨材用ポリプロピレン樹脂の侵入や発
泡体の破断は生じておらず、従って、10個の成形品の
全てが合格品であった。
【0047】実施例2 第1の発泡シート用組成物として、ポリプロピレン系樹
脂(MI=0.5、エチレン含有量3.5重量%のプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体)70重量%と、ポ
リエチレン系樹脂(MI=6.0、密度=0.920g
/cm3 の線状低密度ポリエチレン)30重量部とを混
合し、さらに熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミ
ドを7重量部、架橋助剤として、1,10−メタンジオ
ールジメタクリレート3重量部配合してなる組成を調製
した。
【0048】第2の発泡シート用組成物として、ポリプ
ロピレン系樹脂(MI=9.0、エチレン含有量2.4
重量%のプロピレン−エチレンランダム共重合体)70
重量部と、ポリエチレン系樹脂(MI=6.0、密度=
0.920g/cm3 の線状低密度ポリエチレン)30
重量部と、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド
を7重量部、架橋助剤として、1,10−メタンジオー
ルジメタクリレート3重量部混合してなる組成を調製し
た。
【0049】上記第1,第2の発泡シート用組成物を用
い、実施例1と同様にして押出し、但し、第1の発泡性
樹脂シートの厚み/第2の発泡性樹脂シートの厚み=4
としたことを除いては、実施例1と同様にしてシート状
発泡体を得た。
【0050】上記のようにして得たシート状発泡体につ
いて、実施例1と同様にして、表面性、真空成形性及び
スタンピング成形性などを評価した。結果を下記の表1
に示す。なお、表面性の評価に際しては、実施例1の場
合と同様に、シート状発泡体の第2の発泡シート側の表
面を目視により観察することにより行った。
【0051】比較例1〜7 ポリプロピレン系樹脂のメルトインデックスが、下記の
表1に示す値とされており、かつ第1,第2の発泡性樹
脂シートの厚みの比が下記の表1に示す値としたことを
除いては、実施例1と同様にして得られたシート状発泡
体を比較例1,2として用意し、実施例1と同様にして
評価した。結果を下記の表1に示す。
【0052】また、比較例3〜6として、下記の表1に
示すMI値を有する単一層のポリプロピレン系樹脂より
なる発泡シートを用意した。すなわち、それぞれのポリ
プロピレン系樹脂に実施例1と同様に熱分解型発泡剤
(アゾジカルボンアミド)をポリプロピレン系樹脂10
0重量部に対し、7重量部を配合することにより発泡性
樹脂組成物を調製し、該発泡性樹脂組成物を用い、放射
線照射量及び加熱発泡条件を適宜変更し、表1に示す架
橋度の発泡性樹脂シートを得た。これらの発泡性樹脂シ
ートを発泡させて得られた発泡シートについても、実施
例1と同様にして、表面性を評価し、かつ真空成形性及
びスタンピング成形性を評価した。結果を下記の表2に
示す。
【0053】第1,第2の発泡シート用組成物における
ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂の配合割合
を下記の表3に示すように変更し、その他は実施例1と
同様にして、比較例7の第1,第2の発泡シート用組成
物を用意した。この第1,第2の発泡シート用組成物を
用いたことを除いては、実施例1と同様にして、発泡積
層体を得た。さらに、上記発泡積層体を用いて、実施例
1と同様にしてシート状発泡体を得、表面性、真空成形
性及びスタンピング成形性を評価した。結果を下記の表
3に示す。
【0054】なお、表1〜表3における真空成形性及び
スタンピング成形性については、それぞれ、得られた1
0個の成形品のうち、合格品の割合を示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】表1から明らかなように、比較例1では、
得られたシート状発泡体の表面において凹凸は認められ
なかったが、第1の発泡シートのポリプロピレン系樹脂
のメルトインデックスが5.0と高いため、真空成形性
及びスタンピング成形性が十分でなかった。
【0059】また、比較例2では、第2の発泡シートと
して、メルトインデックスが12.0のポリプロピレン
系樹脂を用いたためか、発泡体表面の凹凸は認められな
かったものの、やはり、真空成形性及びスタンピング成
形性が十分でなかった。
【0060】比較例3〜6では、それぞれ、表2に示す
メルトインデックスを有するポリプロピレン系樹脂を用
いた単一層からなる発泡体を得たが、比較例3,4で
は、メルトインデックスが0.5及び1.8と低いため
か、発泡体表面の凹凸がかなりの割合で存在した。ま
た、比較例5,6では、発泡体表面に凹凸は認められな
かったものの、メルトインデックスが7.0,9.0の
ポリプロピレン系樹脂を用いたためか、真空成形性及び
スタンピング成形性が十分でなかった。
【0061】また、比較例7では、第1の発泡シートの
ポリプロピレン系樹脂含有量が30重量%と低いため
か、真空成形性及びスタンピング成形性が良好でなかっ
た。これに対して、実施例1,2では、第1,第2の発
泡シートを構成しているポリプロピレン系樹脂のメルト
インデックスが、本発明の範囲に入るためか、得られた
発泡体表面に凹凸が認められず、かつ真空成形性及びス
タンピング成形性の何れの評価においても、10個の成
形品の全てが合格品であった。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、メルトインデックスが
0.4〜3.0のポリプロピレン系樹脂を主成分とし、
ポリエチレン系樹脂を必要に応じて上記割合で含む第1
の発泡シートに、メルトインデックスが5〜10のポリ
プロピレン系樹脂を主成分とする第2の発泡シートが積
層されているため、本発明の発泡積層体では、第1の発
泡シート側において成形に際しての伸度が高められ、他
方第2の発泡シート側の部分において表面性状が良好と
される。
【0063】従って、骨材の表面に真空成形により本発
明の発泡積層体を適用するに際しては、フォーム切れ現
象が生じ難く、同様に、スタンピング成形法により骨材
表面に本発明の発泡積層体を適用する場合には、フォー
ム切れや樹脂抱き込み等の好ましくない現象が生じ難
い。加えて、発泡体の第2の発泡シート側の表面性状が
良好に保たれる。
【0064】よって、本発明によれば、成形性に優れて
いるだけでなく、表面性状も良好な発泡体を提供するこ
とができ、よって、このような発泡体からなる表皮層が
設けられた成形品を確実に提供することが可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトインデックス0.4〜3.0のポ
    リプロピレン系樹脂40〜100重量%と、ポリエチレ
    ン系樹脂60〜0重量%とを含む樹脂からなる第1の発
    泡シートと、 メルトインデックス5〜10のポリプロピレン系樹脂4
    0〜100重量%と、ポリエチレン系樹脂60〜0重量
    %とを含む樹脂からなる第2の発泡シートとを積層して
    なることを特徴とするポリオレフィン系発泡積層体。
JP28857695A 1995-11-07 1995-11-07 ポリオレフィン系発泡積層体 Pending JPH09123328A (ja)

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