JPH09123376A - 深絞り成形用共押出多層フイルム - Google Patents

深絞り成形用共押出多層フイルム

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JPH09123376A
JPH09123376A JP7283813A JP28381395A JPH09123376A JP H09123376 A JPH09123376 A JP H09123376A JP 7283813 A JP7283813 A JP 7283813A JP 28381395 A JP28381395 A JP 28381395A JP H09123376 A JPH09123376 A JP H09123376A
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Yoshiaki Higuchi
喜明 樋口
Takao Yamada
孝夫 山田
Keizo Tanigaki
圭三 谷垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度のガスバリア性や強度を要求される包装
用トレー等に好適に使用できる深絞り成形用共押出多層
フイルムを提供する。 【解決手段】 第1層がポリエステル系樹脂層、第2層
が接着性樹脂層、第3層がエチレン酢酸ビニル共重合体
ケン化物層、第4層が接着性樹脂層、第5層がシール性
樹脂層からなる多層フイルムであって、第1層のポリエ
ステル系樹脂の極限粘度(IV)が0.65〜0.85
で、かつ第1層の全厚みに対する厚み比率が0.75〜
0.92の範囲であるとともに、第1層以外の樹脂のメ
ルトインデックス(MI)が5.0〜35.0であるこ
とを特徴とする深絞り成形用共押出多層フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高度のガスバリア
性や強度を要求される包装用トレー等に好適に使用でき
る深絞り成形用共押出多層フイルムに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、深絞り成形法により各種
包装用トレーが成形されており、使用されるフイルム
(以下、比較的肉厚の厚いシートも含む)として各種層
構成の多層フイルムがある。このような多層フイルムに
要求される機能としては加工性、強度、透明性、ガスバ
リア性、保香性、耐熱性、シール性等があり必要に応じ
た層構成からなる多層フイルムが選択される。
【0003】一般的に多層フイルムを得る方法として
は、各層を各々製膜した後に、接着剤により積層するド
ライラミネート法、又はいずれかの材料を基材にして押
出ラミネート、またはコートする方法、さらに共押出法
がある。
【0004】これらの多層フイルムを得る方法におい
て、ドライラミネート法、押出ラミネート法、コート法
においては積層工程の複雑化によって生産性が悪化し、
製造コストがかかるという問題がある。
【0005】共押出法においても、外観が良好でかつ、
各層の厚さが均一であって、さらに深絞り成形性に優れ
た多層フイルムを得るには、共押出法に特有の製造条
件、例えば、共押出温度、口金温度、口金構造、キャス
ト温度、引取速度等の成形条件の最適な組合せに合った
層構成や原料樹脂が限定されるという問題がある。
【0006】その最大の不良要因は、共押出成形法にお
ける樹脂の口金内多層流動の安定性に起因する樹脂界面
における欠陥である。これは共押出成形法の特有の問題
で、特に流動特性が片寄った樹脂構成の多層フイルムで
顕著に現れる。現象的には多層樹脂流動の樹脂間の界面
に不安定現象が発生し、フイルム内面に微細な波状の模
様が発生、程度の激しい場合はフイルム全面に凹凸が発
生して、孔あきとなることもある。このようなフイルム
を深絞り成形等の後加工をすると不良程度がさらに助長
される傾向がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解消したポリエステル系樹脂層を最外層に設けた深絞り
成形用共押出多層フイルムを見出したものであり、その
要旨とするところは、第1層がポリエステル系樹脂層、
第2層が接着性樹脂層、第3層がエチレン酢酸ビニル共
重合体ケン化物層、第4層が接着性樹脂層、第5層がシ
ール性樹脂層からなる多層フイルムであって、第1層の
ポリエステル系樹脂の極限粘度(IV)が0.65〜
0.85で、かつ第1層の全厚みに対する厚み比率が
0.75〜0.92の範囲であるとともに、第1層以外
の樹脂のメルトインデックス(MI)が5.0〜35.
0であることを特徴とする深絞り成形用共押出多層フイ
ルムにある。
【0008】本発明多層フイルムの第1層に用いるポリ
エステル系樹脂は剛性、強度、二次加工性を付与するた
めに設けるものであり、具体的な樹脂としては、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂(PET)やポリブチレンテ
レフタレート樹脂(PBT)が好適に使用できる。
【0009】上記第1層のポリエステル系樹脂の極限粘
度(IV)は0.65〜0.85、好ましくは0.7〜
0.8の範囲のものを使用する。ここで、極限粘度(I
V)の測定方法は、試料の樹脂300mgを溶媒30m
l(フェノール、1,1,2,2−テトラクロルエタン
重量比1:1)に溶解させウベローゼ型粘度計を用い
て、試料落下時間を測定し、IV値を計算したものであ
る。
【0010】IVが0.65未満では、剛性や強度に対
する改良効果がなく、0.85を越えるものでは、生産
性に劣るという問題がある。また、第1層の全厚みに対
する厚み比率を0.75〜0.92の範囲とする必要が
あり、0.75未満では剛性や強度に対する改良効果が
なく、0.92を越えるものでは、成形性に劣るという
問題がある。
【0011】第2層と第4層に用いる接着性樹脂は各層
間の接着力を向上するためであり、使用する接着性樹脂
としては、不飽和カルボン酸またはその誘導体から選ば
れた少なくとも一種のモノマーをグラフトした変性ポリ
オレフィン樹脂が好適に使用でき、各接着性樹脂層の厚
みは5〜20μmの範囲とすればよい。
【0012】第3層に用いるエチレン酢酸ビニル共重合
体ケン化物(以下「EVOH」という)としては、エチ
レン含有率が30〜60モル%で、けん化度が95%以
上のものが、成形性やガスバリアー性の点から好まし
く、層の厚みは5〜50μmの範囲とすればよい。
【0013】さらに第5層に用いるシール性樹脂として
はアイオノマー樹脂、ポリエチレン、またはエチレンと
他の成分との共重合体、例えばエチレン−酢酸ビニル共
重合体等が使用でき、厚みは20〜150μmの範囲で
好適に使用できる。
【0014】本発明の多層フイルムでは上記の層構成及
び、各層の厚み構成以外として第1層以外に使用する樹
脂のメルトインデックス(MI)が5.0〜35.0、
好ましくは10.0〜20.0のものを使用する必要が
ある。メルトインデックス(MI)はJISK6760
に準拠して測定した数値であり、MIが5.0未満では
共押出成形後のフイルム内面に微細な波状の模様が発生
し良好な製品とならないという問題があり、35.0を
越えるものでは製膜性に劣るという問題がある。
【0015】ここで、上記構成の多層フイルムにおいて
は、共押出成形時に製造条件によっては第1層のポリエ
ステル系樹脂層と、第2層の接着性樹脂層の間で流れム
ラや接着不良が発生することがあり、外観不良や層間剥
離の原因となることがあった。そこで、第1層と第2層
の間に非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂層を介在
させることにより、上記問題を解決できる。
【0016】具体的な層構成としては、第1層がポリエ
チレンテレフタレート樹脂層、第2層が非晶質ポリエチ
レンテレフタレート樹脂層、第3層が接着性樹脂層、第
4層がエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物層、第5層
が接着性樹脂層、第6層がシール性樹脂層からなる多層
フイルムであり、第2層以外は前述した多層フイルムの
内容と同一である。
【0017】第2層に使用する非晶質ポリエチレンテレ
フタレート樹脂としては、アルコール成分が1,4シク
ロヘキサンジメチルアルコール、エチレングリコールか
らなり、酸成分がテレフタル酸からなるポリエチレンテ
レフタレート樹脂が好適に使用できる。厚み範囲は10
μm〜100μmが好適で10μm未満では流れムラ改
良効果がなく、100μm越えるとフイルムの剛性が強
すぎる傾向があり好ましくない。
【0018】また、上記の非晶質ポリエチレンテレフタ
レート樹脂層を有する多層フイルムでは第1層と第2層
のポリエステル系樹脂のIVが0.65〜0.85,好
ましくは0.7〜0.8の範囲のものを使用する。IV
が0.65未満では、剛性や強度に対する改良効果がな
く、0.85を越えるものでは、生産性に劣るという問
題がある。また、第1層と第2層の合計厚みに対する厚
み比率を0.75〜0.92の範囲とする必要があり、
0.75未満では剛性や強度に対する改良効果がなく、
0.92を越えるものでは、成形性に劣るという問題が
ある。
【0019】さらに第1層と第2層以外の樹脂のMIが
5.0〜35.0、好ましくは10.0〜20.0のも
のを使用する必要がある。MIが5.0未満では共押出
成形後のフイルム内面に微細な波状の模様が発生し良好
な製品とならないという問題がある。MIが35.0を
越えるものでは、製膜性に劣るという問題がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例にて説明す
る。 実施例1 層構成: 最外層(第1層):ポリエチレンテレフタレート樹脂
(PET)、第2層:カルボン酸変性直鎖低密度ポリエ
チレン(AD)、第3層:エチレン酢酸ビニル共重合体
ケン化物(EVOH)、第4層:カルボン酸変性エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(AD)、第5層:直鎖低密度
ポリエチレン(LLDPE)を配した構成 。 PET/ AD / EVOH / AD /LLDPE IV=0.8/ MI=15 / MI=6.4 / MI=15 / MI=12 295 μm/10μm/ 12μm / 5μm/ 33μm PET樹脂層の全体厚みに対する比率=0.83 上記構成の多層フイルムを共押出し成形法により製膜し
た。ついでこの多層フイルムを用いて、ムルチバック
(株)製の深絞り成形機(Rー7000)により深絞り
成形を実施したところ、成形性が良好で、得られた成形
品の強度や外観等問題なかった。
【0021】実施例2 層構成: 最外層(第1層):ポリエチレンテレフタレート樹脂
(PET)、第2層:非晶質ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(PETG)、第3層:カルボン酸変性垂直鎖低
密度ポリエチレン(AD)、第4層:エチレン酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物(EVOH)、第5層:カルボン酸
変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(AD)、第6層:
直鎖低密度ポリエチレン(LDPE)を配した構成。
【0022】 PET / PETG/ AD / EVOH / AD /LLDPE IV=0.755/ IV=0.75 / MI=15 / MI=5.5 / MI=15 / MI=23 255 μm/ 43μm/ 15μm / 14μm/ 5μm / 32μm PET+PETG層の全体厚みに対する比率=0.82 上記構成の多層フイルムを共押出し成形法により製膜し
た。ついでこの多層フイルムを用いて、ムルチバック
(株)製の深絞り成形機(Rー7000)により深絞り
成形を実施したところ、成形性が良好で、得られた成形
品の強度や表面のムラ等外観上問題なかった。
【0023】比較例1 構成が下記内容の多層フイルムを得、実施例1と同様に
評価した。
【0024】 PET / AD /EVOH / AD /LLDPE IV=0.63 / MI=3.4 / MI=2.5/ MI=3.4 / MI=3.5 281 μm/ 13μm / 19μm / 13μm/ 65μm PET層の全体厚みに対する比率=0.72 上記構成の多層フイルムを共押出し成形法により製膜し
た。得られたフイルムに流れムラが見られた。ついでこ
の多層フイルムを用いて、実施例1と同様に深絞り成形
を実施したところ、得られた成形品の透明度、および強
度が悪く実用上問題があった。
【0025】比較例2 構成が下記内容の多層フイルムを得、実施例1と同様に
評価した。
【0026】 PET / AD / EVOH / AD /LLDPE IV=0.8 / MI=3.4 / MI=2.5 / MI=1.5 / MI=7.0 280 μm/ 5μm / 15μm / 10μm/ 60μm PET層の全体厚みに対する比率=0.76 上記構成の多層フイルムを共押出し成形法により製膜し
た。得られたフイルムの外観は良好であった。ついでこ
の多層フイルムを用いて、実施例1と同様に深絞り成形
を実施したところ、得られた成形品に微細な波状の模様
が見られ実用上問題があった。
【0027】
【発明の効果】上述したように本発明の共押出多層フイ
ルムは、高度のガスバリア性や強度を有しており、深絞
り成形による各種包装用トレー等に好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/08 B32B 27/08 27/28 102 27/28 102 // B29L 9:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1層がポリエステル系樹脂層、第2層
    が接着性樹脂層、第3層がエチレン酢酸ビニル共重合体
    ケン化物層、第4層が接着性樹脂層、第5層がシール性
    樹脂層からなる多層フイルムであって、第1層のポリエ
    ステル系樹脂の極限粘度(IV)が0.65〜0.85
    で、かつ第1層の全厚みに対する厚み比率が0.75〜
    0.92の範囲であるとともに、第1層以外の樹脂のメ
    ルトインデックス(MI)が5.0〜35.0であるこ
    とを特徴とする深絞り成形用共押出多層フイルム。
  2. 【請求項2】 第1層がポリエチレンテレフタレート樹
    脂層、第2層が非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂
    層、第3層が接着性樹脂層、第4層がエチレン酢酸ビニ
    ル共重合体ケン化物層、第5層が接着性樹脂層、第6層
    がシール性樹脂層からなる多層フイルムであって、第1
    層と第2層のポリエステル系樹脂の極限粘度(IV)が
    0.65〜0.85で、かつ第1層と第2層の合計厚み
    の全厚みに対する比率が0.75〜0.92の範囲であ
    るとともに、第1層と第2層以外の樹脂のメルトインデ
    ックス(MI)が5.0〜35.0であることを特徴と
    する深絞り成形用共押出多層フイルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004216704A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 多層フィルムおよび容器

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JP2004216704A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 多層フィルムおよび容器

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