JPH091234A - Uo鋼管の製造方法 - Google Patents
Uo鋼管の製造方法Info
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- JPH091234A JPH091234A JP15311195A JP15311195A JPH091234A JP H091234 A JPH091234 A JP H091234A JP 15311195 A JP15311195 A JP 15311195A JP 15311195 A JP15311195 A JP 15311195A JP H091234 A JPH091234 A JP H091234A
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- pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 段階的な一般サイズの中間のサイズのUO鋼
管を製造するに際し、Oプレスに中間径用の特別なイン
サートダイや座屈防止ストッパー板を用いることなく、
現状のプレス工具および拡管工具のみで安価に製造で
き、しかも形状寸法精度・機械的性質の良好なUO鋼管
を得られるようにする。 【構成】 Oプレス1において中間サイズDm (Dk <
Dm <Dk+1 )の1サイズ下の一般サイズ用Oプレス工
具2k を用いて管状に成形し、形状不良のない寸法精度
の良好なオープンシーム管POmを得る。次いで、後工程
のエキスパンダ10において1サイズ下の一般サイズ用
の拡管工具11k で1回目の拡管を行い、1サイズ上の
一般サイズ用の拡管工具11k+1 で2回目の拡管を行
い、大きな拡管率等により形状寸法精度・機械的性質の
良好なUO鋼管Pm を得る。
管を製造するに際し、Oプレスに中間径用の特別なイン
サートダイや座屈防止ストッパー板を用いることなく、
現状のプレス工具および拡管工具のみで安価に製造で
き、しかも形状寸法精度・機械的性質の良好なUO鋼管
を得られるようにする。 【構成】 Oプレス1において中間サイズDm (Dk <
Dm <Dk+1 )の1サイズ下の一般サイズ用Oプレス工
具2k を用いて管状に成形し、形状不良のない寸法精度
の良好なオープンシーム管POmを得る。次いで、後工程
のエキスパンダ10において1サイズ下の一般サイズ用
の拡管工具11k で1回目の拡管を行い、1サイズ上の
一般サイズ用の拡管工具11k+1 で2回目の拡管を行
い、大きな拡管率等により形状寸法精度・機械的性質の
良好なUO鋼管Pm を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、比較的大径のストレ
ートシーム溶接管を製造する所謂UOE成形方式による
UO鋼管の製造方法に関するものである。
ートシーム溶接管を製造する所謂UOE成形方式による
UO鋼管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】UOE製管法は、一般に、端面研削され
た板の両端をプレスで曲げる端曲げ工程−板をUプレス
によりU字状に曲げるUプレス工程−U字形に成形され
た板をOプレスによりO字状(オープンシーム管)に成
形するOプレス工程−オープンシーム管を仮付け溶接し
た後、シーム部に内面溶接および外面溶接を施す溶接工
程−高い寸法精度および最適な機械的性質を得るためエ
キスパンダにより管径を若干拡大する拡管工程−水圧を
かけて鋼管の耐圧性を試験する水圧試験工程−成品の寸
法等を検査する検査工程などから構成されている。な
お、エキスパンダには、水圧エキスパンダやメカニカル
エキスパンダがあるが、最近では、拡管能率や寸法精度
の良いメカニカルエキスパンダが採用されている。
た板の両端をプレスで曲げる端曲げ工程−板をUプレス
によりU字状に曲げるUプレス工程−U字形に成形され
た板をOプレスによりO字状(オープンシーム管)に成
形するOプレス工程−オープンシーム管を仮付け溶接し
た後、シーム部に内面溶接および外面溶接を施す溶接工
程−高い寸法精度および最適な機械的性質を得るためエ
キスパンダにより管径を若干拡大する拡管工程−水圧を
かけて鋼管の耐圧性を試験する水圧試験工程−成品の寸
法等を検査する検査工程などから構成されている。な
お、エキスパンダには、水圧エキスパンダやメカニカル
エキスパンダがあるが、最近では、拡管能率や寸法精度
の良いメカニカルエキスパンダが採用されている。
【0003】このような各工程のうち、Oプレス1は、
1つのダイセットで各種サイズを成形できるように、図
5(a),(b)に示すように、上ダイブロック2Aと
下ダイブロック2Bからなるマスターダイに、所定厚さ
の例えば3層のインサートダイ(インサートライナー)
2Cを組み合わせて装着することにより、ダイ内径dを
調整することが行われている。通常、インサートダイ2
Cの厚さは、一定の厚さで、例えば2inchである。従っ
て、UO鋼管の製造可能外径は、このようなOプレス工
具2のダイ内径dにより規制され、通常は2inchピッチ
の段階的なサイズとなる。
1つのダイセットで各種サイズを成形できるように、図
5(a),(b)に示すように、上ダイブロック2Aと
下ダイブロック2Bからなるマスターダイに、所定厚さ
の例えば3層のインサートダイ(インサートライナー)
2Cを組み合わせて装着することにより、ダイ内径dを
調整することが行われている。通常、インサートダイ2
Cの厚さは、一定の厚さで、例えば2inchである。従っ
て、UO鋼管の製造可能外径は、このようなOプレス工
具2のダイ内径dにより規制され、通常は2inchピッチ
の段階的なサイズとなる。
【0004】しかしながら、実際には、段階的な一般サ
イズ以外のサイズ、即ち中間サイズを受注することがあ
る。このような中間サイズを製造する場合、その中間サ
イズに対応した内径のインサートダイを新たに購入する
ことで対応できるが、インサートダイは高価であり、少
量の中間サイズ生産のために高価なダイ工具を購入する
ことは、コストアップにつながるため、安価に中間サイ
ズを製造する方法が要望されている。
イズ以外のサイズ、即ち中間サイズを受注することがあ
る。このような中間サイズを製造する場合、その中間サ
イズに対応した内径のインサートダイを新たに購入する
ことで対応できるが、インサートダイは高価であり、少
量の中間サイズ生産のために高価なダイ工具を購入する
ことは、コストアップにつながるため、安価に中間サイ
ズを製造する方法が要望されている。
【0005】そのため、従来においては、現状のOプレ
ス工具を用いて中間サイズを製造する方法が提案されて
いる。これは、最終製品外径Dk ,Dk+1 の一般サイズ
に対してその中間外径Dm (Dk <Dm <Dk+1 )の中
間サイズを受注した場合、図5(C)に示すように、そ
の1サイズ小さい一般サイズDk に対応したダイ内径d
k のOプレス工具2k (上ダイブロック2A・下ダイブ
ロック2Bあるいはインサートダイ2C)を使用し、プ
レス最下降時における上ダイブロック2Aと下ダイブロ
ック2Bとの間隔Lを大きくとることにより(L>
L0 :一般サイズでも間隔が開けられ、最小の間隔L0
で真円となるように設計されている) 、Oプレス後の管
縦径、即ち管周長を大きくし、中間サイズのオープンシ
ーム管外径DOmに対応した管周長を得ている。後工程の
エキスパンダでは、通常通りの拡管率で、中間サイズの
最終製品外径Dm が得られる。
ス工具を用いて中間サイズを製造する方法が提案されて
いる。これは、最終製品外径Dk ,Dk+1 の一般サイズ
に対してその中間外径Dm (Dk <Dm <Dk+1 )の中
間サイズを受注した場合、図5(C)に示すように、そ
の1サイズ小さい一般サイズDk に対応したダイ内径d
k のOプレス工具2k (上ダイブロック2A・下ダイブ
ロック2Bあるいはインサートダイ2C)を使用し、プ
レス最下降時における上ダイブロック2Aと下ダイブロ
ック2Bとの間隔Lを大きくとることにより(L>
L0 :一般サイズでも間隔が開けられ、最小の間隔L0
で真円となるように設計されている) 、Oプレス後の管
縦径、即ち管周長を大きくし、中間サイズのオープンシ
ーム管外径DOmに対応した管周長を得ている。後工程の
エキスパンダでは、通常通りの拡管率で、中間サイズの
最終製品外径Dm が得られる。
【0006】しかし、このような方法でも、上ダイブロ
ック2Aと下ダイブロック2Bとの間隔が大きくなるた
め、特に薄肉鋼管(肉厚9.5mm以下)において、O
プレス内での絞り加工により、図5(d)に示すよう
に、上下ダイブロック間でオープンシーム管POmに座屈
が生じ、この膨出部分が後工程での拡管によっても矯正
不可能となり、真円度不良などの形状を損なう恐れがあ
った。
ック2Aと下ダイブロック2Bとの間隔が大きくなるた
め、特に薄肉鋼管(肉厚9.5mm以下)において、O
プレス内での絞り加工により、図5(d)に示すよう
に、上下ダイブロック間でオープンシーム管POmに座屈
が生じ、この膨出部分が後工程での拡管によっても矯正
不可能となり、真円度不良などの形状を損なう恐れがあ
った。
【0007】これを解消する方法としては、特開昭58
−41619号公報に記載されているO管の成形方法が
提案されている。これは、図6(a),(b)に示すよ
うに、上ダイブロック2Aと下ダイブロック2Bとのギ
ャップ間に座屈防止ストッパー板50を介装し、この座
屈防止ストッパー板50によりプレス時におけるギャッ
プ内への鋼板の膨出・座屈を防止している。座屈防止ス
トッパー板50は、キー51とキー溝52で、あるいは
ボルトとボルト孔で、一方のダイブロック2Bに固定し
ている。
−41619号公報に記載されているO管の成形方法が
提案されている。これは、図6(a),(b)に示すよ
うに、上ダイブロック2Aと下ダイブロック2Bとのギ
ャップ間に座屈防止ストッパー板50を介装し、この座
屈防止ストッパー板50によりプレス時におけるギャッ
プ内への鋼板の膨出・座屈を防止している。座屈防止ス
トッパー板50は、キー51とキー溝52で、あるいは
ボルトとボルト孔で、一方のダイブロック2Bに固定し
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したOプレス1に
おいては、長さが例えば18mのUO鋼管を製造できる
ように、図6(C),(d)に示すように、約3mの長
さのダイブロック2A・2Bあるいはインサートダイ2
Cを6個並べて使用しており、従来技術のように座屈防
止ストッパー板50を取付けるとなると、Oプレスに対
して、座屈防止ストッパー板50を例えば2〔枚/1ダ
イ〕×6〔ダイ〕取付けることになり、サイズ替えにお
ける段取替時に作業性が悪化する。また、座屈防止スト
ッパー板50を載せた状態では重量も重くなり、ダイブ
ロック内に外径調整用のインサートダイを多数挿入装着
する小径サイズにおいては、クレーン能力をオーバーす
る可能性もあるため、使用不可となることがある。この
場合には、座屈防止ストッパー板を1個づつ取外すこと
になって作業性が悪くなる。
おいては、長さが例えば18mのUO鋼管を製造できる
ように、図6(C),(d)に示すように、約3mの長
さのダイブロック2A・2Bあるいはインサートダイ2
Cを6個並べて使用しており、従来技術のように座屈防
止ストッパー板50を取付けるとなると、Oプレスに対
して、座屈防止ストッパー板50を例えば2〔枚/1ダ
イ〕×6〔ダイ〕取付けることになり、サイズ替えにお
ける段取替時に作業性が悪化する。また、座屈防止スト
ッパー板50を載せた状態では重量も重くなり、ダイブ
ロック内に外径調整用のインサートダイを多数挿入装着
する小径サイズにおいては、クレーン能力をオーバーす
る可能性もあるため、使用不可となることがある。この
場合には、座屈防止ストッパー板を1個づつ取外すこと
になって作業性が悪くなる。
【0009】さらに、座屈防止ストッパー板50により
座屈がなく成形できた場合においても、Oプレスの上下
ダイブロック間隔Lが大きいため、プレス後の形状が縦
楕円となり(図6(b)参照)、後工程の拡管で修正す
ることが難しく、真円度の悪い鋼管となってしまう問題
もある。
座屈がなく成形できた場合においても、Oプレスの上下
ダイブロック間隔Lが大きいため、プレス後の形状が縦
楕円となり(図6(b)参照)、後工程の拡管で修正す
ることが難しく、真円度の悪い鋼管となってしまう問題
もある。
【0010】この発明は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、Oプレスに従来の中
間径用の特別なインサートダイや座屈防止ストッパー板
を用いることなく、現状のプレス工具および拡管工具の
みで、中間サイズのUO鋼管を製造でき、しかも形状寸
法精度・機械的性質の良好なUO鋼管を得ることのでき
るUO鋼管の製造方法を提供することにある。
べくなされたもので、その目的は、Oプレスに従来の中
間径用の特別なインサートダイや座屈防止ストッパー板
を用いることなく、現状のプレス工具および拡管工具の
みで、中間サイズのUO鋼管を製造でき、しかも形状寸
法精度・機械的性質の良好なUO鋼管を得ることのでき
るUO鋼管の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、板をUプレスによりU字形に曲げ、次いで段階的
なプレス工具を備えたOプレス1により管状に成形し、
接合部をシーム溶接した後、エキスパンダ10で拡管
し、段階的な一般サイズのUO鋼管を得るUO鋼管の製
造方法を利用して、前記段階的な一般サイズDn の中間
のサイズDm のUO鋼管Pm を製造するに際し、前記O
プレス1において前記中間サイズDm (Dk <Dm <D
k+1 )より1サイズ小さな一般サイズ用のOプレス工具
2k を用いて管状に成形し、後工程の前記エキスパンダ
10において一般サイズ用の拡管工具11を用いて通常
の拡管率より大きな拡管率で拡管を行い、中間サイズD
m のUO鋼管Pm を得ることを特徴とする。
うに、板をUプレスによりU字形に曲げ、次いで段階的
なプレス工具を備えたOプレス1により管状に成形し、
接合部をシーム溶接した後、エキスパンダ10で拡管
し、段階的な一般サイズのUO鋼管を得るUO鋼管の製
造方法を利用して、前記段階的な一般サイズDn の中間
のサイズDm のUO鋼管Pm を製造するに際し、前記O
プレス1において前記中間サイズDm (Dk <Dm <D
k+1 )より1サイズ小さな一般サイズ用のOプレス工具
2k を用いて管状に成形し、後工程の前記エキスパンダ
10において一般サイズ用の拡管工具11を用いて通常
の拡管率より大きな拡管率で拡管を行い、中間サイズD
m のUO鋼管Pm を得ることを特徴とする。
【0012】製造する中間サイズDm が1サイズ下の一
般サイズDk に近い寸法の場合には、この1サイズ下の
一般サイズ用の拡管工具11k を用いて1回だけの拡管
で最終製品を得ることもできるが、通常の中間サイズで
は、1回の拡管で最終製品を得ることはできないので、
拡管を複数の一般サイズ用の拡管工具11により複数回
行う。さらに、実際の中間サイズでは2回行えばよく、
1回目の拡管を1サイズ下の一般サイズ用の拡管工具1
1k で行い、2回目の仕上げ拡管を1サイズ上の一般サ
イズ用の拡管工具11k+1 で行う。
般サイズDk に近い寸法の場合には、この1サイズ下の
一般サイズ用の拡管工具11k を用いて1回だけの拡管
で最終製品を得ることもできるが、通常の中間サイズで
は、1回の拡管で最終製品を得ることはできないので、
拡管を複数の一般サイズ用の拡管工具11により複数回
行う。さらに、実際の中間サイズでは2回行えばよく、
1回目の拡管を1サイズ下の一般サイズ用の拡管工具1
1k で行い、2回目の仕上げ拡管を1サイズ上の一般サ
イズ用の拡管工具11k+1 で行う。
【0013】
【作用】以上のような構成において、中間サイズDm 用
の板が端面研削工程・端曲げプレス工程・Uプレス工程
を経て、Oプレスでオープンシーム管POmに成形され
る。このOプレスでは、中間サイズDm より1サイズ小
さな一般サイズ用のOプレス工具2k を用いて管状に成
形されるため、後の拡管工程での拡管率を十分に確保す
ることができ、さらに、従来の上下ダイ間の隙間を大き
くする中間サイズの製造方法のように座屈が生じること
がなく、縦楕円となることもなく、また座屈防止ストッ
パー板を設ける必要がなく、現状のOプレス工具で形状
不良のない良好な寸法精度のオープンシーム管POmを製
造することができる。また、1サイズ小さな一般サイズ
用のOプレス工具2k を用いることにより、拡管率を確
保すべく板幅を狭くした場合でも、良好な絞り率が確保
でき、オープンシーム管の突き合わせ部分付近の形状が
悪化するのを解消することができ、製品の寸法精度を十
分に確保することができる。
の板が端面研削工程・端曲げプレス工程・Uプレス工程
を経て、Oプレスでオープンシーム管POmに成形され
る。このOプレスでは、中間サイズDm より1サイズ小
さな一般サイズ用のOプレス工具2k を用いて管状に成
形されるため、後の拡管工程での拡管率を十分に確保す
ることができ、さらに、従来の上下ダイ間の隙間を大き
くする中間サイズの製造方法のように座屈が生じること
がなく、縦楕円となることもなく、また座屈防止ストッ
パー板を設ける必要がなく、現状のOプレス工具で形状
不良のない良好な寸法精度のオープンシーム管POmを製
造することができる。また、1サイズ小さな一般サイズ
用のOプレス工具2k を用いることにより、拡管率を確
保すべく板幅を狭くした場合でも、良好な絞り率が確保
でき、オープンシーム管の突き合わせ部分付近の形状が
悪化するのを解消することができ、製品の寸法精度を十
分に確保することができる。
【0014】拡管工程においては、一般サイズ用の拡管
工具11を用いて通常の拡管率より大きな拡管率で拡管
を行うことができ、現状の拡管工具11のみを使用でき
ると共に、拡管率を上げることで、加工率が高くなり、
最終製品の機械性能を向上させることができる。さら
に、複数回に分けて拡管を行うことにより、前の拡管の
結果、例えば寸法変化の方向(真円度・曲がり)を把握
して続く拡管に反映することができ、寸法精度を向上さ
せることができ、また前の拡管と続く拡管とで、拡管工
具のダイス位置を管周方向にずらすことにより、ダイス
マークを軽減し、ダイスマークによる不具合を低減する
ことができる。
工具11を用いて通常の拡管率より大きな拡管率で拡管
を行うことができ、現状の拡管工具11のみを使用でき
ると共に、拡管率を上げることで、加工率が高くなり、
最終製品の機械性能を向上させることができる。さら
に、複数回に分けて拡管を行うことにより、前の拡管の
結果、例えば寸法変化の方向(真円度・曲がり)を把握
して続く拡管に反映することができ、寸法精度を向上さ
せることができ、また前の拡管と続く拡管とで、拡管工
具のダイス位置を管周方向にずらすことにより、ダイス
マークを軽減し、ダイスマークによる不具合を低減する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て詳細に説明する。本発明に用いるUO鋼管の製造プロ
セスは、図1(b)に示すように、従来一般の製管工程
と同様であり、Oプレス工程において外径DO のO管状
のオープンシーム管PO に成形され、拡管工程において
最終製品外径DのUO鋼管Pに仕上成形される。拡管は
メカニカルエキスパンダにより実施しており、その加工
率(拡管率)は約1%程度が通常である。
て詳細に説明する。本発明に用いるUO鋼管の製造プロ
セスは、図1(b)に示すように、従来一般の製管工程
と同様であり、Oプレス工程において外径DO のO管状
のオープンシーム管PO に成形され、拡管工程において
最終製品外径DのUO鋼管Pに仕上成形される。拡管は
メカニカルエキスパンダにより実施しており、その加工
率(拡管率)は約1%程度が通常である。
【0016】UO鋼管はもともとAPI規格のインチサ
イズの製品が殆どであり、表1に示すような段階的なサ
イズとなっている。しかし、最近では構造用鋼管の需要
が増加し、需要家としては、主に国内向けであるため、
そのサイズは50mmピッチが要望として多くなってい
る。例えば、φ700mm(27.5inch),φ750m
m(29.5inch),φ800mm(31.5inch),……
などの中間サイズが要望されている。
イズの製品が殆どであり、表1に示すような段階的なサ
イズとなっている。しかし、最近では構造用鋼管の需要
が増加し、需要家としては、主に国内向けであるため、
そのサイズは50mmピッチが要望として多くなってい
る。例えば、φ700mm(27.5inch),φ750m
m(29.5inch),φ800mm(31.5inch),……
などの中間サイズが要望されている。
【0017】
【表1】
【0018】前述のような中間サイズ、例えば最終製品
外径Dm がφ800mm(31.5inch)のUO鋼管を
製造しようとする場合、最も近い一般サイズは1サイズ
上のDk+1 =32inch(812.8mm)であるが、こ
のサイズのOプレス工具2k+ 1 を使用すると、Oプレス
後のオープンシーム管外径DOmで既に最終製品外径φ8
00mmを超えてしまい(812.8/1.01≒80
5mm)、後工程での拡管における加工率を確保するこ
とができなくなる(図1(a)参照)。
外径Dm がφ800mm(31.5inch)のUO鋼管を
製造しようとする場合、最も近い一般サイズは1サイズ
上のDk+1 =32inch(812.8mm)であるが、こ
のサイズのOプレス工具2k+ 1 を使用すると、Oプレス
後のオープンシーム管外径DOmで既に最終製品外径φ8
00mmを超えてしまい(812.8/1.01≒80
5mm)、後工程での拡管における加工率を確保するこ
とができなくなる(図1(a)参照)。
【0019】そこで、本発明では、図1(a)に示すよ
うに、最終製品外径Dm =φ800mm(31.5inc
h)の1サイズ下の一般サイズDk =30inch(76
2.0mm)のOプレス工具2k (上ダイブロック2A
・下ダイブロック2Bあるいはインサートダイ2C)を
使用する。これにより、十分な拡管率を確保することが
でき、さらに上ダイブロック2Aと下ダイブロック2B
との間隔を一般サイズと同じ最小のL0 とした状態でO
プレスを行うことができ、座屈や楕円などの形状不良の
ない良好な寸法精度の中間サイズのオープンシーム管P
Omが得られる。
うに、最終製品外径Dm =φ800mm(31.5inc
h)の1サイズ下の一般サイズDk =30inch(76
2.0mm)のOプレス工具2k (上ダイブロック2A
・下ダイブロック2Bあるいはインサートダイ2C)を
使用する。これにより、十分な拡管率を確保することが
でき、さらに上ダイブロック2Aと下ダイブロック2B
との間隔を一般サイズと同じ最小のL0 とした状態でO
プレスを行うことができ、座屈や楕円などの形状不良の
ない良好な寸法精度の中間サイズのオープンシーム管P
Omが得られる。
【0020】また、1サイズ小さい30inch用のOプレ
ス工具2k を使用することにより、次のような利点もあ
る。即ち、鋼管製造のためには、Oプレス後の拡管にお
いて最小でも1.0%程度の拡管率が必要であるため、
φ800mmの場合、Oプレス後の周長は800/1.
01=792.0mm程度より小さくして拡管率を確保
する必要がある。一方、Oプレス後の形状を真円にする
ためには、Oプレス時に適切な絞り率(0.3%程度)
を与えて、鋼管のスプリングバックによる突き合わせ部
開き・形状悪化を防ぐ必要がある。
ス工具2k を使用することにより、次のような利点もあ
る。即ち、鋼管製造のためには、Oプレス後の拡管にお
いて最小でも1.0%程度の拡管率が必要であるため、
φ800mmの場合、Oプレス後の周長は800/1.
01=792.0mm程度より小さくして拡管率を確保
する必要がある。一方、Oプレス後の形状を真円にする
ためには、Oプレス時に適切な絞り率(0.3%程度)
を与えて、鋼管のスプリングバックによる突き合わせ部
開き・形状悪化を防ぐ必要がある。
【0021】このため、φ800mm製造時、拡管率を
確保すべく厚板の板幅を狭くし、1サイズ上の32inch
用のOプレス工具2k+1 で成形しようとすると、絞り率
不足が生じ、図2(b)に示すように、突き合わせ部分
の形状が著しく悪化し(円筒形状への成形ができず、フ
ラットな部分が残る)、後工程の溶接へ品質影響を与
え、さらに成品寸法精度,特に真円度の確保が難しくな
る。これに対して、φ800mmより1サイズ下の30
inch用のOプレス工具2k を使用すると、板幅を狭くし
た場合でも、良好な絞り率を確保することができ、その
結果として図2(a)に示すように、Oプレス後の形状
が良好となり、成品の寸法精度も十分に確保することが
できる。
確保すべく厚板の板幅を狭くし、1サイズ上の32inch
用のOプレス工具2k+1 で成形しようとすると、絞り率
不足が生じ、図2(b)に示すように、突き合わせ部分
の形状が著しく悪化し(円筒形状への成形ができず、フ
ラットな部分が残る)、後工程の溶接へ品質影響を与
え、さらに成品寸法精度,特に真円度の確保が難しくな
る。これに対して、φ800mmより1サイズ下の30
inch用のOプレス工具2k を使用すると、板幅を狭くし
た場合でも、良好な絞り率を確保することができ、その
結果として図2(a)に示すように、Oプレス後の形状
が良好となり、成品の寸法精度も十分に確保することが
できる。
【0022】メカニカルエキスパンダ10は、図3
(a)に示すように、ダイスセグメント11Aを円周方
向に多数並べて形成した円筒状のダイス11内にジョー
12を介してテーパーの付いたコーン13を装着し、こ
のコーン13をドローバー14で引っ張ることによりダ
イス11の外径を押し広げて拡管を行う装置であり、長
さ1m程度のダイス11を管端から挿入し、ダイス11
あるいは溶接管Pを移動させることにより、管全長にわ
たって拡管を行っている。
(a)に示すように、ダイスセグメント11Aを円周方
向に多数並べて形成した円筒状のダイス11内にジョー
12を介してテーパーの付いたコーン13を装着し、こ
のコーン13をドローバー14で引っ張ることによりダ
イス11の外径を押し広げて拡管を行う装置であり、長
さ1m程度のダイス11を管端から挿入し、ダイス11
あるいは溶接管Pを移動させることにより、管全長にわ
たって拡管を行っている。
【0023】このようなメカニカルエキスパンダにおい
ては、ドローバーストロークは有効長さに制限があり、
最終製品外径D=φ30inch(762mm)サイズで
は、半径で約18mm程度となる。また、この有効長を
常に十分使えることはなく、通常は約50〜80%とな
る。従って、本発明では、例として挙げた中間サイズの
最終製品外径Dm =φ800mm(31.5inch)の場
合、図1(a)に示すように、30inch(762mm)
用の拡管工具(ダイス)11k で1回目の拡管を行い、
次いで32inch(812.8mm)用の拡管工具11
k+1 で最終仕上げをする。
ては、ドローバーストロークは有効長さに制限があり、
最終製品外径D=φ30inch(762mm)サイズで
は、半径で約18mm程度となる。また、この有効長を
常に十分使えることはなく、通常は約50〜80%とな
る。従って、本発明では、例として挙げた中間サイズの
最終製品外径Dm =φ800mm(31.5inch)の場
合、図1(a)に示すように、30inch(762mm)
用の拡管工具(ダイス)11k で1回目の拡管を行い、
次いで32inch(812.8mm)用の拡管工具11
k+1 で最終仕上げをする。
【0024】ここで、1回目の拡管では外径を約780
mm(30.7inch)とし、2回目の拡管で外径を80
0mm(31.5inch)とする。また、拡管前のオープ
ンシーム管POmは、一般サイズの30inch用の場合と同
じ寸法であり、30inch(762.0mm)のOプレス
工具2k のダイ内径dk は、758.1mmであり、成
形されるオープンシーム管外径DOmは、後に詳述する
1.002(スプリングバック率)×dk から、75
9.6mmとなる。以上から1回目の拡管率は2.7
%、2回目の拡管率は2.6%となり、それぞれ通常の
一般サイズの場合(約1%)よりも拡管率は大きくな
る。
mm(30.7inch)とし、2回目の拡管で外径を80
0mm(31.5inch)とする。また、拡管前のオープ
ンシーム管POmは、一般サイズの30inch用の場合と同
じ寸法であり、30inch(762.0mm)のOプレス
工具2k のダイ内径dk は、758.1mmであり、成
形されるオープンシーム管外径DOmは、後に詳述する
1.002(スプリングバック率)×dk から、75
9.6mmとなる。以上から1回目の拡管率は2.7
%、2回目の拡管率は2.6%となり、それぞれ通常の
一般サイズの場合(約1%)よりも拡管率は大きくな
る。
【0025】拡管率が通常より大きいため、拡管工程で
の周方向引張加工率が高くなり、機械性能(降伏点)が
向上する。また、拡管を2回に分けて行うことにより、
拡管工具の交換が面倒であるが、拡管工程で通常の1回
の仕上げにより製品寸法に仕上げる方法と比較して、次
のような利点がある。即ち、 2回に分けて拡管する
場合には、1回目の拡管によりある程度、拡管による寸
法変化の方向(真円度,曲がり)を把握できるため、2
回目の拡管で1回目の傾向を反映させ、より良好な寸法
精度の鋼管を製造することができる。 図3(b)に
示すように、ダイス11の外面曲率半径RD と鋼管の曲
率半径RP とに差がある場合、鋼管内面にダイスマーク
が残ってしまい、鋼管外観上、または管内流体搬送抵抗
上、不具合があるが、2回目の拡管でダイス位置をずら
すことにより、このダイスマークによる不具合を低減す
ることができる。
の周方向引張加工率が高くなり、機械性能(降伏点)が
向上する。また、拡管を2回に分けて行うことにより、
拡管工具の交換が面倒であるが、拡管工程で通常の1回
の仕上げにより製品寸法に仕上げる方法と比較して、次
のような利点がある。即ち、 2回に分けて拡管する
場合には、1回目の拡管によりある程度、拡管による寸
法変化の方向(真円度,曲がり)を把握できるため、2
回目の拡管で1回目の傾向を反映させ、より良好な寸法
精度の鋼管を製造することができる。 図3(b)に
示すように、ダイス11の外面曲率半径RD と鋼管の曲
率半径RP とに差がある場合、鋼管内面にダイスマーク
が残ってしまい、鋼管外観上、または管内流体搬送抵抗
上、不具合があるが、2回目の拡管でダイス位置をずら
すことにより、このダイスマークによる不具合を低減す
ることができる。
【0026】なお、この拡管工程では、2回拡管を行う
ことから、拡管工具の段取替中に鋼管を一時ストックす
る必要があるが、このような中間サイズの製造量として
は、大量ではなく、概ね20本以下程度であるため、拡
管工具の段取替中に鋼管をストックするための場所に問
題はない。
ことから、拡管工具の段取替中に鋼管を一時ストックす
る必要があるが、このような中間サイズの製造量として
は、大量ではなく、概ね20本以下程度であるため、拡
管工具の段取替中に鋼管をストックするための場所に問
題はない。
【0027】次に、具体的な数値例について説明する。
先ず、鋼管の最終製品外径Dと、Oプレス後のオープン
シーム管の周長Cと、材料となる厚板の幅Wとの間に
は、次の関係式がある。
先ず、鋼管の最終製品外径Dと、Oプレス後のオープン
シーム管の周長Cと、材料となる厚板の幅Wとの間に
は、次の関係式がある。
【0028】
【数1】
【0029】ここで、具体例としての中間サイズφ80
0mm鋼管製造時においては、E=5.3%,R=0.
3%,t=16mmとする。また、Oプレスのダイ内径
dとOプレス後のオープンシーム管の周長Cとの間には
次の関係式がある。
0mm鋼管製造時においては、E=5.3%,R=0.
3%,t=16mmとする。また、Oプレスのダイ内径
dとOプレス後のオープンシーム管の周長Cとの間には
次の関係式がある。
【0030】
【数2】
【0031】そこで、φ800mm×t16mmの鋼管
製造時には、,式により、 C=π×800/(1+5.3/100)=2386.
4mm W=2386.4/(1−0.3/100)−π×16
=2343.3mm また、30inch用のOプレス工具2k の内径は、75
8.1mmのため、式より、2386.4mm={π
×758.1+(L−12.8)×2}×1.002⇒
L=12.8mmとなる。このOプレスの上下ダイス間
ギャップLは、通常12.8mm(=LO )で真円にな
るように設計されているため、本発明の1サイズ下の3
0inch用のOプレス工具2k を使用することにより、十
分に良好な形状とすることができた。
製造時には、,式により、 C=π×800/(1+5.3/100)=2386.
4mm W=2386.4/(1−0.3/100)−π×16
=2343.3mm また、30inch用のOプレス工具2k の内径は、75
8.1mmのため、式より、2386.4mm={π
×758.1+(L−12.8)×2}×1.002⇒
L=12.8mmとなる。このOプレスの上下ダイス間
ギャップLは、通常12.8mm(=LO )で真円にな
るように設計されているため、本発明の1サイズ下の3
0inch用のOプレス工具2k を使用することにより、十
分に良好な形状とすることができた。
【0032】拡管は、30inch用の拡管工具11k によ
り第1拡管を行った後、32inch用の拡管工具11k+1
により第2拡管を行った。拡管率は表2の通りである。
り第1拡管を行った後、32inch用の拡管工具11k+1
により第2拡管を行った。拡管率は表2の通りである。
【0033】
【表2】
【0034】図4(a)に、最終製品の真円度(最大外
径−最小外径)を計測した結果を示す。同図において、
本発明は、図2(a)の1サイズ下の30inch用のOプ
レス工具を使用し、30inch用と32inch用の拡管工具
で2回拡管を行った場合、比較例は、前述した図2
(b)の1サイズ上の32inch用のOプレス工具を使用
し、32inch用の拡管工具で1回拡管を行った場合であ
る。
径−最小外径)を計測した結果を示す。同図において、
本発明は、図2(a)の1サイズ下の30inch用のOプ
レス工具を使用し、30inch用と32inch用の拡管工具
で2回拡管を行った場合、比較例は、前述した図2
(b)の1サイズ上の32inch用のOプレス工具を使用
し、32inch用の拡管工具で1回拡管を行った場合であ
る。
【0035】図4(b)に、拡管による真円度および曲
がりを計測した結果を示す。同図において、本発明は、
拡管を2回に分けて、1回目と2回目とも、0.6%の
拡管率で行った場合、比較例は、本発明と同径の管を
1.2%の拡管率で1回拡管した例である。なお、サイ
ズについては、今回のようなφ800mmの中間サイズ
については、現状の拡管機では1回拡管で仕上げること
ができないため、今回のデータとしては、通常の一般サ
イズ32inch(812.8mm)についてのデータを示
した。
がりを計測した結果を示す。同図において、本発明は、
拡管を2回に分けて、1回目と2回目とも、0.6%の
拡管率で行った場合、比較例は、本発明と同径の管を
1.2%の拡管率で1回拡管した例である。なお、サイ
ズについては、今回のようなφ800mmの中間サイズ
については、現状の拡管機では1回拡管で仕上げること
ができないため、今回のデータとしては、通常の一般サ
イズ32inch(812.8mm)についてのデータを示
した。
【0036】図4(c)に、機械性能を計測した結果を
示す。同図において、本発明および比較例は、図4
(a)の場合と同様である。なお、50mmピッチの中
間サイズに関しては、国内向けの構造用鋼管が殆どのた
め、規格については表3に示すSTK490(一般構造
用炭素鋼鋼管)を参考にした。
示す。同図において、本発明および比較例は、図4
(a)の場合と同様である。なお、50mmピッチの中
間サイズに関しては、国内向けの構造用鋼管が殆どのた
め、規格については表3に示すSTK490(一般構造
用炭素鋼鋼管)を参考にした。
【0037】図4(a)に示すように、真円度に関して
は、本発明の製造方法のように、Oプレス後の形状が良
くなることにより、平均値が8.7→1.8と格段によ
くなった。また、拡管率を上げることで、従来から問題
であった真円度のバラツキが減少でき、ロットの中での
寸法管理がしやすくなった。
は、本発明の製造方法のように、Oプレス後の形状が良
くなることにより、平均値が8.7→1.8と格段によ
くなった。また、拡管率を上げることで、従来から問題
であった真円度のバラツキが減少でき、ロットの中での
寸法管理がしやすくなった。
【0038】図4(b)に示すように、機械性能に関し
ては、拡管率を上げることで、引張試験前の拡管での周
方向引張加工率が高くなり、結果として降伏点が100
N/mm2 以上、上昇している。なお、STK490に
は、降伏点の上限はなく、また降伏比(降伏点/引張強
さ)の規定もないため、本発明の製造方法で機械性能に
関しても問題がないことが分かった。
ては、拡管率を上げることで、引張試験前の拡管での周
方向引張加工率が高くなり、結果として降伏点が100
N/mm2 以上、上昇している。なお、STK490に
は、降伏点の上限はなく、また降伏比(降伏点/引張強
さ)の規定もないため、本発明の製造方法で機械性能に
関しても問題がないことが分かった。
【0039】図4(C)に示すように、本発明の2回拡
管により、真円度と曲がりの両方ともに、1回拡管に比
べ、格段に良くなっている。また、ばらつきも小さくな
っている。
管により、真円度と曲がりの両方ともに、1回拡管に比
べ、格段に良くなっている。また、ばらつきも小さくな
っている。
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】この発明は、一般サイズの中間のサイズ
のUO鋼管を製造するに際し、Oプレスにおいて中間サ
イズより1サイズ下の一般サイズ用Oプレス工具を用い
てオープンシーム管を成形し、後工程の拡管工程におい
て、一般サイズ用拡管工具を用いて通常の拡管率より大
きな拡管率で拡管を行って、中間サイズのUO鋼管を得
るようにしたため、次のような効果を奏する。
のUO鋼管を製造するに際し、Oプレスにおいて中間サ
イズより1サイズ下の一般サイズ用Oプレス工具を用い
てオープンシーム管を成形し、後工程の拡管工程におい
て、一般サイズ用拡管工具を用いて通常の拡管率より大
きな拡管率で拡管を行って、中間サイズのUO鋼管を得
るようにしたため、次のような効果を奏する。
【0042】(1) 一般サイズ用のUO鋼管製造設備にお
いて現状のOプレス工具および拡管工具を用いて中間サ
イズのUO鋼管を製造することができ、従来のような中
間径用の特別なインサートダイや座屈防止ストッパー板
を必要とせず、少量生産の中間サイズを安価に製造する
ことができる。
いて現状のOプレス工具および拡管工具を用いて中間サ
イズのUO鋼管を製造することができ、従来のような中
間径用の特別なインサートダイや座屈防止ストッパー板
を必要とせず、少量生産の中間サイズを安価に製造する
ことができる。
【0043】(2) 中間サイズより1サイズ小さな一般サ
イズ用のOプレス工具を用いることにより、従来のOプ
レス後の座屈や縦楕円形状を解消することができ、形状
不良のない寸法精度の良好な最終製品を得ることがで
き、また従来の座屈防止ストッパー板を使用した場合に
比べて作業性が極めて良好となる。さらに、中間サイズ
より1サイズ小さな一般サイズ用のOプレス工具を用い
ることにより、拡管率を確保すべく板幅を狭くした場合
でも、良好な絞り率が確保でき、オープンシーム管の突
き合わせ部分付近の形状が悪化するのを解消することが
でき、製品の寸法精度を十分に確保することができる。
イズ用のOプレス工具を用いることにより、従来のOプ
レス後の座屈や縦楕円形状を解消することができ、形状
不良のない寸法精度の良好な最終製品を得ることがで
き、また従来の座屈防止ストッパー板を使用した場合に
比べて作業性が極めて良好となる。さらに、中間サイズ
より1サイズ小さな一般サイズ用のOプレス工具を用い
ることにより、拡管率を確保すべく板幅を狭くした場合
でも、良好な絞り率が確保でき、オープンシーム管の突
き合わせ部分付近の形状が悪化するのを解消することが
でき、製品の寸法精度を十分に確保することができる。
【0044】(3) 拡管工程では、一般サイズ用の拡管工
具を用いて通常の拡管率より大きな拡管率で拡管を行う
ことができ、拡管率を上げることで、加工率が高くな
り、最終製品の機械性能を向上させることができる。さ
らに、複数回に分けて拡管を行うことにより、前の拡管
の結果、例えば寸法変化の方向(真円度・曲がり)を把
握して続く拡管に反映することができ、寸法精度を向上
させることができ、前述のOプレスでの形状および寸法
精度の向上と相まって形状および寸法精度の良好なUO
鋼管を得ることができる。また、前の拡管と続く拡管と
で、拡管工具のダイス位置を管周方向にずらすことによ
り、ダイスマークを軽減し、ダイスマークによる鋼管外
観上や管内流体搬送抵抗上などの不具合を低減すること
ができる。
具を用いて通常の拡管率より大きな拡管率で拡管を行う
ことができ、拡管率を上げることで、加工率が高くな
り、最終製品の機械性能を向上させることができる。さ
らに、複数回に分けて拡管を行うことにより、前の拡管
の結果、例えば寸法変化の方向(真円度・曲がり)を把
握して続く拡管に反映することができ、寸法精度を向上
させることができ、前述のOプレスでの形状および寸法
精度の向上と相まって形状および寸法精度の良好なUO
鋼管を得ることができる。また、前の拡管と続く拡管と
で、拡管工具のダイス位置を管周方向にずらすことによ
り、ダイスマークを軽減し、ダイスマークによる鋼管外
観上や管内流体搬送抵抗上などの不具合を低減すること
ができる。
【図1】この発明に係るUO鋼管の製造方法の一例であ
り、(a)はOプレス工程および拡管工程の概略断面
図、(b)はUO鋼管製造プロセス全体を示すブロック
図である。
り、(a)はOプレス工程および拡管工程の概略断面
図、(b)はUO鋼管製造プロセス全体を示すブロック
図である。
【図2】Oプレス工具を示す正面図であり、(a)は本
発明の1サイズ下のOプレス工具の場合、(b)は1サ
イズ下のOプレス工具の場合を示す。
発明の1サイズ下のOプレス工具の場合、(b)は1サ
イズ下のOプレス工具の場合を示す。
【図3】(a)はメカニカルエキスパンダを示す斜視
図、(b)は2回拡管を実施した管形状を示す断面図で
ある。
図、(b)は2回拡管を実施した管形状を示す断面図で
ある。
【図4】本発明と比較例とを比較したグラフであり、
(a)は真円度、(b)は拡管による真円度・曲がり、
(c)は機械性能を示す。
(a)は真円度、(b)は拡管による真円度・曲がり、
(c)は機械性能を示す。
【図5】(a)はOプレス工具の上下ダイブロックを示
す正面図、(b)はOプレス工具のインサートダイを示
す正面図、(c)は従来の中間サイズ製造時のOプレス
工具を示す正面図、(d)はそのギャップ部に生じた膨
出現象を示す部分断面図である。
す正面図、(b)はOプレス工具のインサートダイを示
す正面図、(c)は従来の中間サイズ製造時のOプレス
工具を示す正面図、(d)はそのギャップ部に生じた膨
出現象を示す部分断面図である。
【図6】(a)は従来の座屈防止ストッパー板とOプレ
ス工具との関係を示す正面図、(b)はその中間サイズ
製造時の状態を示す部分断面図、(c),(d)は一般
的なOプレス工具のインサートダイを示す平面図,側面
図である。
ス工具との関係を示す正面図、(b)はその中間サイズ
製造時の状態を示す部分断面図、(c),(d)は一般
的なOプレス工具のインサートダイを示す平面図,側面
図である。
【符号の説明】 POm…中間サイズのオープンシーム管 Pm …中間サイズのUO鋼管 DOm…中間サイズのオープンシーム管外径 Dm …中間サイズのUO鋼管製品外径 d…Oプレス工具のダイ内径 1…Oプレス 2…Oブレス工具 2A…上ダイブロック 2B…下ダイブロック 2C…インサートダイ 10…メカニカルエキスパンダ 11…ダイス(拡管工具) 11A…ダイスセグメント 12…ジョー 13…コーン 14…ドローバー
Claims (2)
- 【請求項1】 板をUプレスによりU字形に曲げ、次い
で段階的なプレス工具を備えたOプレスにより管状に成
形し、接合部をシーム溶接した後、エキスパンダで拡管
し、段階的な一般サイズのUO鋼管を得るUO鋼管の製
造方法を利用して、前記段階的な一般サイズの中間のサ
イズのUO鋼管を製造するに際し、 前記Oプレスにおいて前記中間サイズより1サイズ小さ
な一般サイズ用のOプレス工具を用いて管状に成形し、
後工程の前記エキスパンダにおいて一般サイズ用の拡管
工具を用いて通常の拡管率より大きな拡管率で拡管を行
い、中間サイズのUO鋼管を得ることを特徴とするUO
鋼管の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のUO鋼管の製造方法に
おいて、拡管を複数回行うことを特徴とするUO鋼管の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15311195A JP2871532B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | Uo鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15311195A JP2871532B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | Uo鋼管の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH091234A true JPH091234A (ja) | 1997-01-07 |
| JP2871532B2 JP2871532B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=15555218
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15311195A Expired - Fee Related JP2871532B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | Uo鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2871532B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002178025A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-25 | Kawasaki Steel Corp | Uoeパイプの製造方法 |
| JP2005526935A (ja) * | 2002-04-19 | 2005-09-08 | マンネスマンレーレン‐ヴェルケ・アクチエンゲゼルシャフト | 気体媒体を加圧下に貯蔵するための圧力容器 |
| CN102441618A (zh) * | 2011-11-24 | 2012-05-09 | 贵州安大航空锻造有限责任公司 | 轴承钢矩形环轧件的冷胀形方法 |
| JP2012170977A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Jfe Steel Corp | 鋼管の製造方法 |
| JP2013006209A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-10 | Hokkai Can Co Ltd | 拡開缶胴の製造方法 |
| WO2014188944A1 (ja) | 2013-05-20 | 2014-11-27 | Jfeスチール株式会社 | 鋼管の製造方法 |
| WO2014192129A1 (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-04 | Jfeスチール株式会社 | ベンディングプレス機における金型交換方法と金型台車 |
| CN106541607A (zh) * | 2016-10-25 | 2017-03-29 | 扬力集团股份有限公司 | 一种压力机换模小车及换模方法 |
| JP2018192521A (ja) * | 2017-05-22 | 2018-12-06 | 新日鐵住金株式会社 | 溶接鋼管の製造方法 |
-
1995
- 1995-06-20 JP JP15311195A patent/JP2871532B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP3000541A4 (en) * | 2013-05-20 | 2016-05-25 | Jfe Steel Corp | METHOD FOR STEEL MAKING |
| WO2014192129A1 (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-04 | Jfeスチール株式会社 | ベンディングプレス機における金型交換方法と金型台車 |
| CN105246674A (zh) * | 2013-05-31 | 2016-01-13 | 杰富意钢铁株式会社 | 压弯机的模具更换方法与模具台车 |
| CN106541607A (zh) * | 2016-10-25 | 2017-03-29 | 扬力集团股份有限公司 | 一种压力机换模小车及换模方法 |
| JP2018192521A (ja) * | 2017-05-22 | 2018-12-06 | 新日鐵住金株式会社 | 溶接鋼管の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2871532B2 (ja) | 1999-03-17 |
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