JPH09124594A - シクロアルキルヒドロペルオキシドの製造方法 - Google Patents
シクロアルキルヒドロペルオキシドの製造方法Info
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- JPH09124594A JPH09124594A JP28837195A JP28837195A JPH09124594A JP H09124594 A JPH09124594 A JP H09124594A JP 28837195 A JP28837195 A JP 28837195A JP 28837195 A JP28837195 A JP 28837195A JP H09124594 A JPH09124594 A JP H09124594A
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Abstract
化して高反応速度及び高選択率でシクロアルキルヒドロ
ペルオキシドを製造することを課題とする。 【解決手段】 本発明の課題は、シクロアルカンをケト
ンペルオキシドの存在下に分子状酸素と接触させること
を特徴とするシクロアルキルヒドロペルオキシドの製造
方法によって達成される。
Description
分子状酸素で酸化してシクロアルキルヒドロペルオキシ
ドを高反応速度及び高選択率で製造する方法に関する。
シクロアルキルヒドロペルオキシドは、シクロアルカノ
ール及びシクロアルカノンの製造中間体として、また過
酸化物として有用な化合物である。
フテン酸コバルトのような遷移金属触媒の存在下で行わ
れている。このとき、酸化によってシクロアルカンから
生成するシクロアルキルヒドロペルオキシドは反応中に
触媒によって分解されるため、その蓄積量は僅かであ
り、対応するアルコールとケトンが主生成物として得ら
れる。例えば、通常行われるシクロヘキサンの空気酸化
では、シクロヘキサン転化率が3〜5%で、シクロヘキ
サノール及びシクロヘキサノンの合計選択率が70〜8
0%である。
クロアルカンの転化率が高くなると、シクロアルカノー
ル及びシクロアルカノンが逐次酸化を容易に受けてこれ
らの選択率が低下するため、低い転化率で酸化を行わな
ければならない。このため、シクロアルカンの酸化にお
いては、シクロアルカノールやシクロアルカノンよりも
酸化されにくいシクロアルキルヒドロペルオキシドを生
成・蓄積させる試みがなされている。
・蓄積は、遷移金属触媒がペルオキシドの分解を促進す
ることから、通常、遷移金属触媒非存在下でシクロアル
カンを酸化することにより行われる。しかしながら、シ
クロアルカンの無触媒酸化は反応速度が極めて遅く、ま
た反応速度を高めるために高温で酸化を行うとシクロア
ルキルヒドロペルオキシドの選択率が低下するという問
題を有している。
おいては、酸化反応の速度とシクロアルキルヒドロペル
オキシドの選択率の両方を高める方法が種々検討されて
いる。例えば、シクロアルカンを第3級アルコール、水
又は緩衝水溶液の存在下で分子状酸素と接触させる方法
(特開昭47−30606号公報)、シクロアルカンを
第3級アルコールと第3級ヒドロペルオキシドの存在下
で分子状酸素と接触させる方法(特開昭47−3060
7号公報)、シクロヘキサンを芳香族ケトンや強い電子
吸引基を有するケトンの存在下で分子状酸素と接触させ
る方法(USP4602118)が知られている。しか
しながら、これらの方法はいずれも工業的に満足できる
ものとは言い難く、反応速度や選択率について更に改善
が望まれている。また、第3級ヒドロペルオキシドを使
用する方法では、第3級ヒドロペルオキシドが高価であ
る上に、反応後に対応する第3級アルコールが多量副生
するという問題がある。
カンを分子状酸素で酸化して高反応速度及び高選択率で
シクロアルキルヒドロペルオキシドを製造することを課
題とするものである。
アルカンをケトンペルオキシドの存在下に分子状酸素と
接触させることを特徴とするシクロアルキルヒドロペル
オキシドの製造方法によって達成される。
ペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオ
クタン、シクロデカン、シクロドデカン、シクロヘキサ
デカン等の炭素数5〜16のシクロアルカンが用いられ
る。
トンと過酸化水素との反応や第2級アルコールの自動酸
化などによって容易に合成される化合物である。本発明
では、市販品のみならず、このような方法で合成された
ケトンペルオキシドも好適に使用することができる。な
お、ケトンペルオキシドは、通常、下記のいずれかの構
造を有している。
とYが結合して環を形成していてもよい。nは1〜4の
整数を示す。)
トンとしては、例えば一般式(1)で示される非環式モ
ノケトン、一般式(2)で示される非環式ジケトン、一
般式(3)又は一般式(4)で示される環式ケトンが挙
げられる。
ルケニル基又はフェニル基を示す。)
し、aは0〜10の整数を示す。)
c、dは0〜10の整数を示し、c+d=3〜10であ
る。)
れぞれ異なっていても同一であっても、また直鎖状又は
分枝状であっても差し支えなく、更に水酸基、アミノ基
又はフェニル基等の置換基を有していてもよい。
キル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、1
−メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、
1,1−ジメチルエチル基、2−メチルプロピル基、ペ
ンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、
3−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘ
キシル基、1−メチルペンチル基、オクチル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基等が挙げられる。また、
炭素数1〜12のアルケニル基としては、ビニル基、1
−プロペニル基、3−ブテニル基、3−ヘキセニル基等
が挙げられる。
のうち、R1 、R2 が炭素数1〜12のアルキル基であ
るものの代表例としては、アセトン、メチルエチルケト
ン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、3−メチル−2
−ブタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、3−メ
チル−2−ペンタノン、4−メチル−2−ペンタノン、
3,3−ジメチル−2−ブタノン、2−ヘプタノン、3
−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2,4−ジメチル−3
−ペンタノン、2−オクタノン、6−メチル−2−ヘプ
タノン、2−ノナノン、2,6−ジメチル−4−ヘプタ
ノン、2,2,4,4−テトラメチル−3−ヘプタノ
ン、3−デカノン、6−ウンデカノン、2−トリデカノ
ン、7−トリデカノン、2−テトラデカノン等が挙げら
れる。また、R1 、R2 が炭素数1〜12のアルケニル
基であるものの代表例としては、3−ブテン−2−オ
ン、3−ペンテン−2−オン、5−ヘキセン−2−オ
ン、4−メチル−3−ペンテン−2−オン、6−メチル
−5−ヘプテン−2−オン、5−オクテン−2−オン等
が挙げられる。
基を有する、一般式(1)で示される非環式モノケトン
の代表例としては、1−ヒドロキシ−2−プロパノン、
3−ヒドロキシ−2−ブタノン、4−アミノ−4−メチ
ル−2−ペンタノン、アセトフェノン、ベンゾフェノ
ン、1−フェニル−2−プロパノン、1−フェニル−1
−ブタノン、1−フェニル−3−ブタノン、1−フェニ
ル−3−ペンタノンが挙げられる。
代表例としては、R3 、R4 がメチル基である2,3−
ブタンジオン、2,4−ペンタンジオン、2,5−ヘキ
サンジオン等が挙げられる。
例としては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シ
クロヘプタノン、、シクロオクタノン、シクロデカノ
ン、シクロドデカノン等が挙げられる。
例としては、R5 がメチル基である2−メチル−1−シ
クロヘキサノンや、エチル基である2−エチル−1−シ
クロペンタノン等が挙げられる。
数で使用しても差し支えなく、また、溶解又は希釈する
ことなくそのままで使用しても、アルコール、ケトン又
はシクロアルカン等に任意の割合で溶解又は希釈して使
用しても差し支えない。ケトンペルオキシドの使用量は
シクロアルカンに対して通常0.01〜10モル%、好
ましくは0.05〜5モル%である。なお、ケトンペル
オキシドは反応後にケトンと水に分解されているので、
ケトンを回収して過酸化水素と反応させれば容易に再生
される。このため、本発明では、ケトンペルオキシドは
実質的には消費されず、安価な過酸化水素のみが消費さ
れることになる。
窒素、アルゴン等の不活性ガスで希釈された酸素ガス及
び空気など、分子状酸素を含有するガスが用いられる。
その供給方法は特に制限されず、例えば反応液に該ガス
を吹き込む方法や単に反応系を該ガス雰囲気下におく方
法によって分子状酸素が供給される。
管、ケトンペルオキシド供給管、試料抜き出し管、還流
冷却器及び攪拌装置を備えた耐圧反応器に、所定量のシ
クロアルカンを入れて加熱昇温した後、分子状酸素含有
ガスを供給しながら、ケトンペルオキシドを添加するこ
とによって液相で行われる。このとき、金属イオン等に
よるシクロアルキルヒドロペルオキシドの分解を抑える
ため、反応器内の反応液に接触する部分をガラス製とす
るか、もしくは反応器内の金属部分を全てテフロンコー
ティングすることが望ましい。また、ピロリン酸ナトリ
ウム、トリポリリン酸ナトリウム等のリン酸塩、リン酸
モノ(2−エチルヘキシル)、リン酸ジ(2−エチルヘ
キシル)等のリン酸エステル、又はエチレンジアミン四
酢酸塩などを反応液に添加して分解を抑制してもよい。
0℃、好ましくは110〜180℃、更に好ましくは1
30〜170℃であり、反応圧は通常大気圧から25k
g/cm2 G、好ましくは6〜15kg/cm2 Gであ
る。なお、この反応においてはシクロアルカンの転化率
は通常10モル%を越えない範囲に抑えることが望まし
い。転化率が10モル%より高くなると、生成したシク
ロアルキルヒドロペルオキシドが分解されて副生物が増
加し、シクロアルキルヒドロペルオキシドの選択率が低
下してくるために好ましくない。
ヒドロペルオキシドは、例えばナフテン酸コバルト等の
金属塩存在下で分解する方法や第VIII族金属触媒存在下
で水素還元する方法により、有用なシクロアルカノール
やシクロアルカノンに変換される。
体的に説明する。 参考例1 〔メチルエチルケトンペルオキシド(2−ブタノンペル
オキシド)の合成〕35重量%過酸化水素水60.2g
(0.62モル)と85重量%リン酸1.0gの混合溶
液に、攪拌下、15〜20℃で、メチルエチルケトン4
3.0g(0.60モル)を添加して20分間ケトンペ
ルオキシドの合成反応を行った。反応終了後、反応液に
硫酸ナトリウム10gを加えて有機層を分取し、これを
炭酸ナトリウムで中和した。濾過・分離して得られたメ
チルエチルケトンペルオキシド溶液中の活性酸素量は
9.5%であった。なお、活性酸素量はヨウ素滴定法か
ら次式により求めた。
溶液の量(ml)、Fは0.1Nチオ硫酸ナトリウム溶
液の力価、Wは滴定に用いた試料の量(g)を示す)
キシド)の合成〕メチルエチルケトンに代えてジエチル
ケトン50.6g(0.59モル)を添加したほかは、
参考例1と同様に反応と分析を行った。得られたジエチ
ルケトンペルオキシド溶液中の活性酸素量は8.0%で
あった。
2−ブタノンペルオキシド)の合成〕メチルエチルケト
ンに代えてメチルイソブチルケトン60.2g(0.6
0モル)を添加したほかは、参考例1と同様に反応と分
析を行った。得られたジエチルケトンペルオキシド溶液
中の活性酸素量は5.0%であった。
ノンペルオキシド溶液(パーヘキサH:日本油脂製)2
0g(55重量%溶液、活性酸素量7.14%)にシク
ロヘキサン60gを添加して、シクロヘキサノンペルオ
キシドを抽出した。得られたシクロヘキサノンペルオキ
シドのシクロヘキサン溶液中の活性酸素量は1.4%で
あった。
管、還流冷却器及び攪拌装置を備えた内容積500ml
の耐圧ガラスオートクレーブに、シクロヘキサン(以
下、Cxと称する)300gとピロリン酸ナトリウム
0.03gを仕込み、窒素ガスで10kg/cm2 Gに
加圧した後、窒素ガスを流しながら160℃まで昇温し
た。温度が160℃に到達した時点で窒素ガスを空気
(10kg/cm2 G)に切り換えて反応器内を空気で
置換した後、攪拌下(800rpm)、参考例1で得ら
れたメチルエチルケトンペルオキシド溶液1.8gを加
圧定量ポンプで圧入し、空気(10kg/cm2 G)を
60L/hrの流速で供給しながら60分間Cxの酸化
反応を行った。
ドロペルオキシド(以下、CHPと称する)、シクロヘ
キサノール(以下、アノールと称する)、シクロヘキサ
ノン(以下、アノンと称する)及びカプロラクトン、ア
ジピン酸、オキシカプロン酸等の副生物をガスクロマト
グラフィーと中和滴定法により分析したところ、Cx転
化率が4.4%で、CHP選択率が59.0%、アノー
ル選択率が21.2%、アノン選択率が11.9%であ
った。なお、Cx転化率、CHP選択率、アノール選択
率及びアノン選択率は次式によりそれぞれ求めた。
液に代えて参考例2で得られたジエチルケトンペルオキ
シド溶液2.2gを用いて45分間Cxの酸化反応を行
ったほかは、実施例1と同様に反応と分析を行った。そ
の結果、Cx転化率が3.4%で、CHP選択率が6
1.4%、アノール選択率が21.9%、アノン選択率
が10.8%であった。
液に代えて参考例3で得られたメチルイソブチルケトン
ペルオキシド溶液3.4gを用いたほかは、実施例1と
同様に反応と分析を行った。その結果、Cx転化率が
3.9%で、CHP選択率が57.1%、アノール選択
率が20.3%、アノン選択率が15.6%であった。
液に代えて参考例4で得られたシクロヘキサノンペルオ
キシド溶液20gを用い、Cx使用量を280gに変え
たほかは、実施例1と同様に反応と分析を行った。その
結果、Cx転化率が4.6%で、CHP選択率が59.
7%、アノール選択率が19.1%、アノン選択率が1
0.3%であった。
液に代えて60重量%過酸化水素水2.1gを用いて1
25分間Cxの酸化反応を行ったほかは、実施例1と同
様に反応と分析を行った。その結果、Cx転化率が4.
4%で、CHP選択率が53.1%、アノール選択率が
18.3%、アノン選択率が14.6%であった。
液を用いることなく、120分間Cxの酸化反応を行っ
たほかは、実施例1と同様に反応と分析を行った。その
結果、Cx転化率が4.2%で、CHP選択率が61.
2%、アノール選択率が15.4%、アノン選択率が
9.8%であった。
液に代えてベンゾフェノン1.95gを添加したほか
は、実施例1と同様に反応と分析を行った。その結果、
Cx転化率が0.9%で、CHP選択率が74.7%、
アノール選択率が9.5%、アノン選択率が10.7%
であった。実施例1〜4及び比較例1〜3の結果を表1
に示す。
法により、シクロアルカンを分子状酸素で酸化してシク
ロアルキルヒドロペルオキシドを製造する方法におい
て、高い反応速度及び高い選択率でシクロアルキルヒド
ロペルオキシドを生成させることができる。この結果、
得られた酸化反応液中に含まれるシクロアルキルヒドロ
ペルオキシドを公知の方法で分解することによって、高
收率でシクロアルカノール及びシクロアルカノンを製造
することもできるようになる。また、ケトンペルオキシ
ドが分解されて生成するケトンは過酸化水素と反応させ
ることによりケトンペルオキシドに再生することができ
るため、本発明により、安価な過酸化水素を用いる、優
れたシクロアルキルヒドロペルオキシドの製造プロセス
を構成することが可能になる。
Claims (1)
- 【請求項1】 シクロアルカンをケトンペルオキシドの
存在下に分子状酸素と接触させることを特徴とするシク
ロアルキルヒドロペルオキシドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28837195A JP3562067B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | シクロアルキルヒドロペルオキシドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28837195A JP3562067B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | シクロアルキルヒドロペルオキシドの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09124594A true JPH09124594A (ja) | 1997-05-13 |
| JP3562067B2 JP3562067B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=17729340
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28837195A Expired - Fee Related JP3562067B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | シクロアルキルヒドロペルオキシドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2020528074A (ja) * | 2017-08-12 | 2020-09-17 | 上海恵和化徳生物科技有限公司Shanghai Hybrid−Chem Technologies | アルコール又はアルカンから有機過酸化物を直接製造するオンライン完全連続ストリーム生産プロセス |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP28837195A patent/JP3562067B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2020528074A (ja) * | 2017-08-12 | 2020-09-17 | 上海恵和化徳生物科技有限公司Shanghai Hybrid−Chem Technologies | アルコール又はアルカンから有機過酸化物を直接製造するオンライン完全連続ストリーム生産プロセス |
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