JPH0912464A - 食品アレルギー抑制剤およびそれを含有する飲食品 - Google Patents
食品アレルギー抑制剤およびそれを含有する飲食品Info
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- JPH0912464A JPH0912464A JP7162196A JP16219695A JPH0912464A JP H0912464 A JPH0912464 A JP H0912464A JP 7162196 A JP7162196 A JP 7162196A JP 16219695 A JP16219695 A JP 16219695A JP H0912464 A JPH0912464 A JP H0912464A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/80—Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
- Y02P60/87—Re-use of by-products of food processing for fodder production
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- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
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- Dairy Products (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 食品アレルギーを抑制する食品素材およびそ
の用途を提供する。 【構成】 ビール粕のタンパク質含量が高められたビー
ル粕由来高タンパク質含有物を有効成分として含むこと
を特徴とする食品アレルギー(主として卵白由来のタン
パク質またはカゼイン等のタンパク質に起因する)抑制
剤。上記のビール粕由来高タンパク質含有物を基礎食品
(主として卵白由来のタンパク質またはカゼインを含
む)に配合したことを特徴とする飲食品。食品アレルギ
ー抑制剤としての上記ビール粕由来高タンパク質含有物
の摂取により、飲食品中にアレルゲン(主として卵白タ
ンパク質あるいはカゼイン)が含まれていても、その食
品によって引き起こされる過分な免疫抗体応答反応、ひ
いてはアレルギー反応を抑制することができる。
の用途を提供する。 【構成】 ビール粕のタンパク質含量が高められたビー
ル粕由来高タンパク質含有物を有効成分として含むこと
を特徴とする食品アレルギー(主として卵白由来のタン
パク質またはカゼイン等のタンパク質に起因する)抑制
剤。上記のビール粕由来高タンパク質含有物を基礎食品
(主として卵白由来のタンパク質またはカゼインを含
む)に配合したことを特徴とする飲食品。食品アレルギ
ー抑制剤としての上記ビール粕由来高タンパク質含有物
の摂取により、飲食品中にアレルゲン(主として卵白タ
ンパク質あるいはカゼイン)が含まれていても、その食
品によって引き起こされる過分な免疫抗体応答反応、ひ
いてはアレルギー反応を抑制することができる。
Description
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明は、ビール粕由来の高タン
パク質含有物であって、他の食品と共に摂取することに
よりその食品に起因する食品アレルギーを抑制すること
ができる物質、およびそれを配合した飲食品に関するも
のである。
パク質含有物であって、他の食品と共に摂取することに
よりその食品に起因する食品アレルギーを抑制すること
ができる物質、およびそれを配合した飲食品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近の食品アレルギー患者の増加は、大
きな社会問題となっているため、このアレルギーを抑
制、低減化する方法がいろいろと検討されている。その
中でも、特定のアレルゲンを修飾、分解あるいは除去し
て抗体と結合することを防止することにより、アレルギ
ーを抑制する方法は原理的に最も簡単で取組みやすい。
たとえば、特開平6−7092号公報では、アレルゲン
であるタンパク質に対してトランスグルタミナーゼで別
のタンパク質かペプチドを結合させることによって、ア
レルゲン性が低いタンパク質を調製している。また、牛
乳の主要なアレルゲンであるカゼインをアミノペプチダ
ーゼ処理することで、T細胞やB細胞などの免疫細胞と
の反応性を低下させている試みも報告されている(月刊
フードケミカルNo.12、57頁(1989)。さら
に、コメに対してアクチナーゼ処理を行なうことで、ア
レルゲンを低減する試みはすでに実用化もされている
(化学と生物、Vol.29、No.10、675頁
(1991)。しかしこの方法では、個別のアレルゲン
に対しては有効であるが、複数の食品がアレルギーの原
因になっている場合には、それぞれにおいて対応する必
要があり、困難がともなう。また、この処理によって栄
養価が低下する可能性があることも懸念される問題点で
あった。その他にも、例えば減感作を利用する方法など
が考えられるが、まだ基礎レベルの取り組みであって、
広く実用化されたという報告はない。
きな社会問題となっているため、このアレルギーを抑
制、低減化する方法がいろいろと検討されている。その
中でも、特定のアレルゲンを修飾、分解あるいは除去し
て抗体と結合することを防止することにより、アレルギ
ーを抑制する方法は原理的に最も簡単で取組みやすい。
たとえば、特開平6−7092号公報では、アレルゲン
であるタンパク質に対してトランスグルタミナーゼで別
のタンパク質かペプチドを結合させることによって、ア
レルゲン性が低いタンパク質を調製している。また、牛
乳の主要なアレルゲンであるカゼインをアミノペプチダ
ーゼ処理することで、T細胞やB細胞などの免疫細胞と
の反応性を低下させている試みも報告されている(月刊
フードケミカルNo.12、57頁(1989)。さら
に、コメに対してアクチナーゼ処理を行なうことで、ア
レルゲンを低減する試みはすでに実用化もされている
(化学と生物、Vol.29、No.10、675頁
(1991)。しかしこの方法では、個別のアレルゲン
に対しては有効であるが、複数の食品がアレルギーの原
因になっている場合には、それぞれにおいて対応する必
要があり、困難がともなう。また、この処理によって栄
養価が低下する可能性があることも懸念される問題点で
あった。その他にも、例えば減感作を利用する方法など
が考えられるが、まだ基礎レベルの取り組みであって、
広く実用化されたという報告はない。
【0003】〔発明の概要〕
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品と一緒
に摂取することで、その食品が引き起こす過分な免疫抗
体応答反応、ひいてはアレルギー反応を抑える食品素材
およびそれを配合した飲食品の提供を目的とする。
に摂取することで、その食品が引き起こす過分な免疫抗
体応答反応、ひいてはアレルギー反応を抑える食品素材
およびそれを配合した飲食品の提供を目的とする。
【0004】<要旨>
【課題を解決するための手段】最近、ビール粕の穀皮か
ら分離されタンパク質含量が高められたビール粕由来の
高タンパク質含有粉粒体が開発された(特開平3−24
4373号公報参照)。この高タンパク質含有物は、例
えば、湿体状態にあるビール粕を圧ぺん処理し、得られ
た処理物をふるい分け処理することによって得ることが
できる。ビール粕はビールを製造する際の副産物であ
り、繊維が60重量%(乾物換算)程度と高く粗タンパ
ク質含量が25重量%(乾物換算)程度と低いので、反
芻動物、特に牛の飼料としての用途に限られていたが、
上記高タンパク質含有粉粒体の開発により、粗タンパク
質含量が50%(乾物換算)以上のビール粕由来の高タ
ンパク質含有物を提供することが可能となり、本発明者
はその新な用途を探求した。本発明者等は、このビール
粕由来の高タンパク質含有物が、タンパク質(たとえば
卵白タンパク質あるいはカゼイン)等に起因する食品ア
レルギーに対してこれを抑制する作用のあることを見出
し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明に
よる食品アレルギー抑制剤は、ビール粕のタンパク質含
量が高められたビール粕由来高タンパク質含有物を有効
成分として含むことを特徴とするものである。また、本
発明による飲食品は、上記のビール粕由来高タンパク質
含有物を基礎食品に配合したことを特徴とするものであ
る。
ら分離されタンパク質含量が高められたビール粕由来の
高タンパク質含有粉粒体が開発された(特開平3−24
4373号公報参照)。この高タンパク質含有物は、例
えば、湿体状態にあるビール粕を圧ぺん処理し、得られ
た処理物をふるい分け処理することによって得ることが
できる。ビール粕はビールを製造する際の副産物であ
り、繊維が60重量%(乾物換算)程度と高く粗タンパ
ク質含量が25重量%(乾物換算)程度と低いので、反
芻動物、特に牛の飼料としての用途に限られていたが、
上記高タンパク質含有粉粒体の開発により、粗タンパク
質含量が50%(乾物換算)以上のビール粕由来の高タ
ンパク質含有物を提供することが可能となり、本発明者
はその新な用途を探求した。本発明者等は、このビール
粕由来の高タンパク質含有物が、タンパク質(たとえば
卵白タンパク質あるいはカゼイン)等に起因する食品ア
レルギーに対してこれを抑制する作用のあることを見出
し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明に
よる食品アレルギー抑制剤は、ビール粕のタンパク質含
量が高められたビール粕由来高タンパク質含有物を有効
成分として含むことを特徴とするものである。また、本
発明による飲食品は、上記のビール粕由来高タンパク質
含有物を基礎食品に配合したことを特徴とするものであ
る。
【0005】[発明の具体的説明] <ビール粕由来高タンパク質含有物>本発明におけるビ
ール粕由来高タンパク質含有物は、ビール粕の穀皮を除
去してタンパク質含量を高めたものであり、具体的に
は、特開平3−244373号公報に開示された高タン
パク質含有物を指すものである。すなわち、本発明にお
けるビール粕由来高タンパク質含有物とは、ビール粕の
穀皮部分から分離された粉粒体からなり、該粉粒体は、
乾物基準で、タンパク質を40〜60重量%、脂質を1
2〜18重量%、繊維を2〜6重量%及び灰分を1〜4
重量%含有してなるビール粕由来の高タンパク質含有粉
粒体(好ましくは、乾物基準で、タンパク質を45〜7
0重量%、脂肪を1〜3重量%、繊維を3〜6重量%及
び灰分を1〜4重量%含有してなる高タンパク質含有粉
粒体)を意味するものである。なお、これらの分析値
は、農林水産省農林水産技術会議事務局編「日本標準飼
料成分表(1987年版)」の第3章に示されている分
析法に基づいて測定されるものである。
ール粕由来高タンパク質含有物は、ビール粕の穀皮を除
去してタンパク質含量を高めたものであり、具体的に
は、特開平3−244373号公報に開示された高タン
パク質含有物を指すものである。すなわち、本発明にお
けるビール粕由来高タンパク質含有物とは、ビール粕の
穀皮部分から分離された粉粒体からなり、該粉粒体は、
乾物基準で、タンパク質を40〜60重量%、脂質を1
2〜18重量%、繊維を2〜6重量%及び灰分を1〜4
重量%含有してなるビール粕由来の高タンパク質含有粉
粒体(好ましくは、乾物基準で、タンパク質を45〜7
0重量%、脂肪を1〜3重量%、繊維を3〜6重量%及
び灰分を1〜4重量%含有してなる高タンパク質含有粉
粒体)を意味するものである。なお、これらの分析値
は、農林水産省農林水産技術会議事務局編「日本標準飼
料成分表(1987年版)」の第3章に示されている分
析法に基づいて測定されるものである。
【0006】このようなビール粕由来高タンパク質含有
物は、合目的的な任意の方法により製造することができ
るが、好ましくはビール粕から機械的に分離したビール
粕由来高タンパク質含有物であり、具体的方法の好まし
い例としては、たとえば特開平3−123479号公報
あるいは特開平3−244373号公報に開示されてい
る方法をあげることができる。この方法は要約すれば、
湿体状態にあるビール粕を圧ぺん粉砕処理(ロールミル
など)し、得られた粉砕処理物を水の存在下でふるい分
け(通常20〜50メッシュのふるい)処理し、タンパ
ク質含有物画分を繊維質画分から分離することによって
ビール粕由来の高タンパク質含有物(麦芽タンパク(M
PFともいう)を得るか、更にアルカリ抽出処理(通
常、0.05〜0.15Nのアルカリ水溶液添加で60
〜100℃、10〜40分の処理)あるいは麦芽タンパ
クに含まれる脂質を適当な溶剤抽出処理(エタノールな
ど)を施すことによって脱脂品にすることによってタン
パク質含量を更に高めた麦芽タンパクを得るものであ
る。このビール粕由来高タンパク質含有物自体およびそ
の製造方法の詳細については、上記特開平3−2443
73号および特開平3−123479号公報を参照され
たい。
物は、合目的的な任意の方法により製造することができ
るが、好ましくはビール粕から機械的に分離したビール
粕由来高タンパク質含有物であり、具体的方法の好まし
い例としては、たとえば特開平3−123479号公報
あるいは特開平3−244373号公報に開示されてい
る方法をあげることができる。この方法は要約すれば、
湿体状態にあるビール粕を圧ぺん粉砕処理(ロールミル
など)し、得られた粉砕処理物を水の存在下でふるい分
け(通常20〜50メッシュのふるい)処理し、タンパ
ク質含有物画分を繊維質画分から分離することによって
ビール粕由来の高タンパク質含有物(麦芽タンパク(M
PFともいう)を得るか、更にアルカリ抽出処理(通
常、0.05〜0.15Nのアルカリ水溶液添加で60
〜100℃、10〜40分の処理)あるいは麦芽タンパ
クに含まれる脂質を適当な溶剤抽出処理(エタノールな
ど)を施すことによって脱脂品にすることによってタン
パク質含量を更に高めた麦芽タンパクを得るものであ
る。このビール粕由来高タンパク質含有物自体およびそ
の製造方法の詳細については、上記特開平3−2443
73号および特開平3−123479号公報を参照され
たい。
【0007】また、重量収率をより向上させるためには
特願平6−174563号明細書に記載の方法(湿式ビ
ール粕穀皮剥離方法およびその装置)を用いることもで
きる。この方法は要約すれば、湿体状態にあるビール粕
(通常、水分含量83〜90%)を、目切りを有するロ
ール対(好ましくは、ロール間隔0.02〜0.06m
m)が所定の回転速度比(好ましくは、2.5〜3.5
対1)で回転するロールミルに供給し、ビール粕中のタ
ンパク質粒子含有部位を穀皮から圧ぺん剥離することに
より、湿式状態のビール粕から穀皮を剥離し、高タンパ
ク質含有物を得る方法であり、好ましい条件として、ロ
ール対を多段(より好ましくは3段)に設けるととも
に、各段のロール対の上方に鉛直に立てたガイド部によ
り貯溜空間を形成し、各段のロール対に供給するビール
粕を一時的に滞留するようにして、より収率をさらに向
上させるようにすることができる。この方法の基本的な
原理は、概略下記のように説明される。目切りを有する
ロール対間で回転速度に差を与えたロール対にビール粕
を供給すると、ビール粕を圧ぺんすると同時に回転速度
差によってビール粕には穀皮からアリューロン層を剥離
するようなせん断力が作用するようになる。そして、湿
体状態のビール粕に含水量83〜90%という高水分含
有量に調整し、また、従来のこの種のロールミルでは採
用されていないロール間隔0.02〜0.06mmとい
う極狭い間隔にして処理することによって、アリューロ
ン層の剥離が促進され、重量収率および処理能力ともに
向上する。
特願平6−174563号明細書に記載の方法(湿式ビ
ール粕穀皮剥離方法およびその装置)を用いることもで
きる。この方法は要約すれば、湿体状態にあるビール粕
(通常、水分含量83〜90%)を、目切りを有するロ
ール対(好ましくは、ロール間隔0.02〜0.06m
m)が所定の回転速度比(好ましくは、2.5〜3.5
対1)で回転するロールミルに供給し、ビール粕中のタ
ンパク質粒子含有部位を穀皮から圧ぺん剥離することに
より、湿式状態のビール粕から穀皮を剥離し、高タンパ
ク質含有物を得る方法であり、好ましい条件として、ロ
ール対を多段(より好ましくは3段)に設けるととも
に、各段のロール対の上方に鉛直に立てたガイド部によ
り貯溜空間を形成し、各段のロール対に供給するビール
粕を一時的に滞留するようにして、より収率をさらに向
上させるようにすることができる。この方法の基本的な
原理は、概略下記のように説明される。目切りを有する
ロール対間で回転速度に差を与えたロール対にビール粕
を供給すると、ビール粕を圧ぺんすると同時に回転速度
差によってビール粕には穀皮からアリューロン層を剥離
するようなせん断力が作用するようになる。そして、湿
体状態のビール粕に含水量83〜90%という高水分含
有量に調整し、また、従来のこの種のロールミルでは採
用されていないロール間隔0.02〜0.06mmとい
う極狭い間隔にして処理することによって、アリューロ
ン層の剥離が促進され、重量収率および処理能力ともに
向上する。
【0008】上記のような原理に基づいてビール粕から
高タンパク質含有物を得るための好ましい装置(特願平
6−174563号明細書)は、要約すれば、湿体状態
のビール粕を連続的に移送するビール粕供給手段(好ま
しくは、ホッパと、このホッパから投入されたビール粕
を移送するコンベアと、前記コンベアから供給されたビ
ール粕を貯溜する供給ハウジングと、前記供給ハウジン
グの底部に設けられビール粕を前記ロールミル部に送給
するフィードロールとを有する)と、前記ビール粕供給
手段からビール粕が供給され所定の回転速度比で目切り
を有するロールが回転するロール対(好ましくは、ロー
ル間隔が0.02〜0.06mm)を備えロールミル部
(好ましくは、上下に複数のロール対を配置した多段
型)と、処理されたビール粕を外部に導出するビール粕
排出部とを備えた湿式ビール粕穀皮剥離装置である。上
記装置のより好ましい構成は、ロール対から3段型であ
り、第1段のロール対が1000rpm対330rp
m、第2段のロール対を1000rpm対430rp
m、第3段のロール対が1000rpm対480rpm
の回転速度比で運転されること、ロール対の目切りと回
転方向の関係がエッジ/エッジ型であること、ロール対
が、水密ハウジングに収納されていること、ロール対の
上方空間に鉛直に立てたガイド部によってビール粕貯溜
部が形成されていること、である。このような装置の具
体例およびそれを用いた高タンパク質含有物の調製法に
ついては、後記実施例に詳細に記載されている。
高タンパク質含有物を得るための好ましい装置(特願平
6−174563号明細書)は、要約すれば、湿体状態
のビール粕を連続的に移送するビール粕供給手段(好ま
しくは、ホッパと、このホッパから投入されたビール粕
を移送するコンベアと、前記コンベアから供給されたビ
ール粕を貯溜する供給ハウジングと、前記供給ハウジン
グの底部に設けられビール粕を前記ロールミル部に送給
するフィードロールとを有する)と、前記ビール粕供給
手段からビール粕が供給され所定の回転速度比で目切り
を有するロールが回転するロール対(好ましくは、ロー
ル間隔が0.02〜0.06mm)を備えロールミル部
(好ましくは、上下に複数のロール対を配置した多段
型)と、処理されたビール粕を外部に導出するビール粕
排出部とを備えた湿式ビール粕穀皮剥離装置である。上
記装置のより好ましい構成は、ロール対から3段型であ
り、第1段のロール対が1000rpm対330rp
m、第2段のロール対を1000rpm対430rp
m、第3段のロール対が1000rpm対480rpm
の回転速度比で運転されること、ロール対の目切りと回
転方向の関係がエッジ/エッジ型であること、ロール対
が、水密ハウジングに収納されていること、ロール対の
上方空間に鉛直に立てたガイド部によってビール粕貯溜
部が形成されていること、である。このような装置の具
体例およびそれを用いた高タンパク質含有物の調製法に
ついては、後記実施例に詳細に記載されている。
【0009】〈食品アレルギー抑制剤〉本発明による食
品アレルギー抑制剤は、ビール粕のタンパク質含量が高
められたビール粕由来高タンパク質含有物を有効成分と
して含むものであることは前記したところである。ここ
で、食品アレルギーとしては、特にタンパク質、代表的
には卵白由来のタンパク質もしくはカゼインを原因物質
とするアレルギーが対象となる。本発明において、後記
実施例に示すように、卵白およびカゼインに対して高い
抗体応答を示す系統のマウス系を用いた標準的な食品ア
レルギー試験から、ビール粕由来高タンパク質含有物が
これらの食品アレルギーに対して抑制作用を有すること
が確認された。従って、このビール粕由来高タンパク質
含有物を食品アレルギー抑制剤として使用することがで
きる。
品アレルギー抑制剤は、ビール粕のタンパク質含量が高
められたビール粕由来高タンパク質含有物を有効成分と
して含むものであることは前記したところである。ここ
で、食品アレルギーとしては、特にタンパク質、代表的
には卵白由来のタンパク質もしくはカゼインを原因物質
とするアレルギーが対象となる。本発明において、後記
実施例に示すように、卵白およびカゼインに対して高い
抗体応答を示す系統のマウス系を用いた標準的な食品ア
レルギー試験から、ビール粕由来高タンパク質含有物が
これらの食品アレルギーに対して抑制作用を有すること
が確認された。従って、このビール粕由来高タンパク質
含有物を食品アレルギー抑制剤として使用することがで
きる。
【0010】食品アレルギー抑制剤としてのビール粕由
来高タンパク質含有物は合目的的な任意の投与経路、具
体的には、動物の場合には通常経口投与による方法が、
またヒトの場合は通常経口投与により単独でまたは下記
のような他の添加物を含有した形で投与することができ
る。ビール粕由来高タンパク質含有物を食品アレルギー
抑制剤として投与する場合は、投与方法により、懸濁
剤、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の形状で投与す
ることができる。これらの製剤を製造するには、必要に
応じて溶剤、可溶化剤、等張化剤、保存剤、抗酸化剤、
賦形剤、結合剤、滑沢剤、安定剤等を適当な配合割合で
添加することができる。溶剤としては、例えば水、生理
食塩水等が、可溶化剤としては、例えばエタノール、ポ
リソルベート類、クレモフォア等が、賦形剤としては、
例えば乳糖、デンプン、結晶セルロース、マンニトー
ル、マルトース、リン酸水素カルシウム、軽質無水ケイ
酸、炭酸カルシウム等が、結合剤としては、例えばデン
プン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセル
ロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、アラビアゴム等が、崩壊剤としては、例えばデンプ
ン、カルボキシメチルセルロースカルシウム等が、滑沢
剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タル
ク、硬化油等が、安定剤としては、例えば乳糖、アンニ
トール、マルトース、ポリソルベート類、マクロゴール
類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等があげられる。
又、必要に応じて、グリセリン、ジメチルアセトアミ
ド、70%乳酸ナトリウム、界面活性剤、塩基性物質
(例えば、水酸化ナトリウム、エチレンジアミン、エタ
ノールアミン、炭酸ナトリウム、アルギニン、メグルミ
ン、トリスアミノメタン)を添加する。これらの成分を
用いて、懸濁剤等の剤型に製造することができる。
来高タンパク質含有物は合目的的な任意の投与経路、具
体的には、動物の場合には通常経口投与による方法が、
またヒトの場合は通常経口投与により単独でまたは下記
のような他の添加物を含有した形で投与することができ
る。ビール粕由来高タンパク質含有物を食品アレルギー
抑制剤として投与する場合は、投与方法により、懸濁
剤、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の形状で投与す
ることができる。これらの製剤を製造するには、必要に
応じて溶剤、可溶化剤、等張化剤、保存剤、抗酸化剤、
賦形剤、結合剤、滑沢剤、安定剤等を適当な配合割合で
添加することができる。溶剤としては、例えば水、生理
食塩水等が、可溶化剤としては、例えばエタノール、ポ
リソルベート類、クレモフォア等が、賦形剤としては、
例えば乳糖、デンプン、結晶セルロース、マンニトー
ル、マルトース、リン酸水素カルシウム、軽質無水ケイ
酸、炭酸カルシウム等が、結合剤としては、例えばデン
プン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセル
ロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、アラビアゴム等が、崩壊剤としては、例えばデンプ
ン、カルボキシメチルセルロースカルシウム等が、滑沢
剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タル
ク、硬化油等が、安定剤としては、例えば乳糖、アンニ
トール、マルトース、ポリソルベート類、マクロゴール
類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等があげられる。
又、必要に応じて、グリセリン、ジメチルアセトアミ
ド、70%乳酸ナトリウム、界面活性剤、塩基性物質
(例えば、水酸化ナトリウム、エチレンジアミン、エタ
ノールアミン、炭酸ナトリウム、アルギニン、メグルミ
ン、トリスアミノメタン)を添加する。これらの成分を
用いて、懸濁剤等の剤型に製造することができる。
【0011】本発明食品アレルギー抑制剤は、通常食品
を摂取する際に投与されるが、問題となるアレルゲンと
事実上同時に消化管を通過する条件である限り、そのア
レルゲンを含む食品と同時に摂取する必要はない。食品
アレルギー抑制剤としてのビール粕由来高タンパク質含
有物は、飲食品中のアレルゲンに対し、タンパク質アレ
ルゲンの場合には粗タンパク質換算でその0.2倍以上
の重量比で効果を発揮する。食品アレルギー抑制剤の投
与量は、ビール粕由来高タンパク質含有物が食用原料由
来であることから、過剰摂取しても問題ないが、動物実
験の結果および飲食品中のアレルゲンの量など種々の状
況を勘案して、具体的には、成人で毎食事あたり通常1
g〜100g(ビール粕由来高タンパク質含有物とし
て)程度が適当である。
を摂取する際に投与されるが、問題となるアレルゲンと
事実上同時に消化管を通過する条件である限り、そのア
レルゲンを含む食品と同時に摂取する必要はない。食品
アレルギー抑制剤としてのビール粕由来高タンパク質含
有物は、飲食品中のアレルゲンに対し、タンパク質アレ
ルゲンの場合には粗タンパク質換算でその0.2倍以上
の重量比で効果を発揮する。食品アレルギー抑制剤の投
与量は、ビール粕由来高タンパク質含有物が食用原料由
来であることから、過剰摂取しても問題ないが、動物実
験の結果および飲食品中のアレルゲンの量など種々の状
況を勘案して、具体的には、成人で毎食事あたり通常1
g〜100g(ビール粕由来高タンパク質含有物とし
て)程度が適当である。
【0012】〈本発明飲食品〉本発明による飲食品は、
ビール粕由来高タンパク質含有物を基礎食品に配合した
ものであることは前記したところであり、典型的には、
タンパク質、特に卵白由来のタンパク質もしくはカゼイ
ンを含む基礎食品を対象とする、アレルギー抑制性の飲
食品である。上記アレルギー抑制性の飲食品において
は、ビール粕由来高タンパク質含有物の前記食品アレル
ギー抑制作用により、卵白由来タンパク質あるいはカゼ
インを代表とするタンパク質等によって引き起こされる
アレルギーを抑制し得るものとなりる。
ビール粕由来高タンパク質含有物を基礎食品に配合した
ものであることは前記したところであり、典型的には、
タンパク質、特に卵白由来のタンパク質もしくはカゼイ
ンを含む基礎食品を対象とする、アレルギー抑制性の飲
食品である。上記アレルギー抑制性の飲食品において
は、ビール粕由来高タンパク質含有物の前記食品アレル
ギー抑制作用により、卵白由来タンパク質あるいはカゼ
インを代表とするタンパク質等によって引き起こされる
アレルギーを抑制し得るものとなりる。
【0013】本発明飲食品において、対象となる代表的
な基礎食品は、卵白(鶏卵等に由来する)あるいはカゼ
インあるいは大豆タンパクを含む(もしくは原料とす
る)食品であり、具体的には例えば、卵焼き、プリン、
カステラ、豆腐などの固形食品あるいはお好み焼きの素
などの粉末の食品素材、および牛乳、ヨーグルト、ミル
クセーキなどの液状食品をあげることができる。また、
本発明において基礎食品としては、動物用の飼料を対象
として用いることもできる。本発明飲食品中のビール粕
由来高タンパク質含有物の配合割合は、アレルゲンの作
用を抑制できる割合であればよいが、アレルゲンがタン
パク質の場合、通常基礎食品中のタンパク質に対して、
粗タンパク質換算で1:2〜1:5(ビール粕由来高タ
ンパク質含有物:アレルゲンタンパク質)である。
な基礎食品は、卵白(鶏卵等に由来する)あるいはカゼ
インあるいは大豆タンパクを含む(もしくは原料とす
る)食品であり、具体的には例えば、卵焼き、プリン、
カステラ、豆腐などの固形食品あるいはお好み焼きの素
などの粉末の食品素材、および牛乳、ヨーグルト、ミル
クセーキなどの液状食品をあげることができる。また、
本発明において基礎食品としては、動物用の飼料を対象
として用いることもできる。本発明飲食品中のビール粕
由来高タンパク質含有物の配合割合は、アレルゲンの作
用を抑制できる割合であればよいが、アレルゲンがタン
パク質の場合、通常基礎食品中のタンパク質に対して、
粗タンパク質換算で1:2〜1:5(ビール粕由来高タ
ンパク質含有物:アレルゲンタンパク質)である。
【0014】
【実施例】以下の実施例は本発明をさらに詳しく説明す
るためのものであり、本発明を限定するものではない。実験例1 :ビール粕由来高タンパク質含有物の調製 ビール粕由来高タンパク質含有物は、たとえば、前記し
たような特開平3−123479号もしくは特開平3−
244373号公報に記載の方法あるいは特願平6−1
74563号明細書に記載の方法により調製される。具
体的には、下記の方法に従う。 1)湿体状態のビール粕(水分:77.6重量%)3k
gに水を約10kg加え、水中において35メッシュの
ふるいを用いて予備ふるい分けを行う。ふるいを通過し
た微粒子状タンパク質含有物画分は、これを遠心脱水す
ることによりスラリー状にして回収する。一方、ふるい
上の粗粒子状タンパク質含有物画分は、これをロールミ
ル(ロール回転速度:100rpm、ロール間隙:0.
1mm)で圧ぺんし、穀皮に結合あるいは粘着している
粒子の剥離、粉砕を行う。次いで、このロールミル処理
生成物を、35メッシュふるいを用いてふるい分けし、
微粒子状タンパク質含有画分の回収を行う。次いで、ふ
るい上の粗粒子状タンパク質含有物画分を再び同様にし
てロールミル処理およびふるい分け処理を行って、微粒
子状タンパク質含有物画分を回収する。さらに、ふるい
上に残った粗粒子状タンパク質含有物画分を水中におい
て、10メッシュのふるいを用いてふるい分けし、ふる
い上に穀皮のみの画分として繊維質を回収する。前記の
ようにしてスラリー状で回収される微粒子状タンパク質
含有物を真空乾燥し、乾燥物180gを得る。この微粒
子状タンパク質含有物は高タンパク質含有物で、そのタ
ンパク質含有量は乾物基準で50.8重量%である(特
開平123479号公報の実施例1参照)。上記の操作
で得られる高タンパク質含有物は、更にアルカリ抽出処
理(通常、0.05〜0.15Nのアルカリ水溶液添加
で60〜100℃、10〜40分の処理)あるいは麦芽
タンパクに含まれる脂質を適当な溶剤抽出処理(エタノ
ールなど)を施して脱脂品にすることによってタンパク
質含量を更に高めた麦芽タンパクが得られる(上記公報
の実施例2〜5を参照されたい)。
るためのものであり、本発明を限定するものではない。実験例1 :ビール粕由来高タンパク質含有物の調製 ビール粕由来高タンパク質含有物は、たとえば、前記し
たような特開平3−123479号もしくは特開平3−
244373号公報に記載の方法あるいは特願平6−1
74563号明細書に記載の方法により調製される。具
体的には、下記の方法に従う。 1)湿体状態のビール粕(水分:77.6重量%)3k
gに水を約10kg加え、水中において35メッシュの
ふるいを用いて予備ふるい分けを行う。ふるいを通過し
た微粒子状タンパク質含有物画分は、これを遠心脱水す
ることによりスラリー状にして回収する。一方、ふるい
上の粗粒子状タンパク質含有物画分は、これをロールミ
ル(ロール回転速度:100rpm、ロール間隙:0.
1mm)で圧ぺんし、穀皮に結合あるいは粘着している
粒子の剥離、粉砕を行う。次いで、このロールミル処理
生成物を、35メッシュふるいを用いてふるい分けし、
微粒子状タンパク質含有画分の回収を行う。次いで、ふ
るい上の粗粒子状タンパク質含有物画分を再び同様にし
てロールミル処理およびふるい分け処理を行って、微粒
子状タンパク質含有物画分を回収する。さらに、ふるい
上に残った粗粒子状タンパク質含有物画分を水中におい
て、10メッシュのふるいを用いてふるい分けし、ふる
い上に穀皮のみの画分として繊維質を回収する。前記の
ようにしてスラリー状で回収される微粒子状タンパク質
含有物を真空乾燥し、乾燥物180gを得る。この微粒
子状タンパク質含有物は高タンパク質含有物で、そのタ
ンパク質含有量は乾物基準で50.8重量%である(特
開平123479号公報の実施例1参照)。上記の操作
で得られる高タンパク質含有物は、更にアルカリ抽出処
理(通常、0.05〜0.15Nのアルカリ水溶液添加
で60〜100℃、10〜40分の処理)あるいは麦芽
タンパクに含まれる脂質を適当な溶剤抽出処理(エタノ
ールなど)を施して脱脂品にすることによってタンパク
質含量を更に高めた麦芽タンパクが得られる(上記公報
の実施例2〜5を参照されたい)。
【0015】2)本実施例においては、前記特願平6−
174563号明細書に記載の方法に従い、湿式ビール
粕穀皮剥離装置(図7〜8)を用いてビール粕由来の高
タンパク質含有物を調製した。 (1)ビール粕穀皮剥離装置 図7(側面図)および図8(一部切欠き断面正面図)に
おいて、ビール粕穀皮剥離装置10は、適当量の水分含
有量に調整されたビール粕を移送してロールミルに供給
するビール粕供給部12と、直列上下に配列された複数
のロール対でビール粕からアリューロン層を剥離分離す
るロールミル部14と、処理されたビール粕を排出する
排出部16とから基本的に構成されている。ビール粕供
給部12は、ビール粕の移送通路を形成するハウジング
11を備え、このハウジング11の一端部には、ホッパ
17が取り付けられている。このホッパ17は、ビール
粕の供給口18と、水の取入口19を有し、ホッパ17
に供給された水および原料ビール粕が一定の水分含有量
に調整されるようになっている。
174563号明細書に記載の方法に従い、湿式ビール
粕穀皮剥離装置(図7〜8)を用いてビール粕由来の高
タンパク質含有物を調製した。 (1)ビール粕穀皮剥離装置 図7(側面図)および図8(一部切欠き断面正面図)に
おいて、ビール粕穀皮剥離装置10は、適当量の水分含
有量に調整されたビール粕を移送してロールミルに供給
するビール粕供給部12と、直列上下に配列された複数
のロール対でビール粕からアリューロン層を剥離分離す
るロールミル部14と、処理されたビール粕を排出する
排出部16とから基本的に構成されている。ビール粕供
給部12は、ビール粕の移送通路を形成するハウジング
11を備え、このハウジング11の一端部には、ホッパ
17が取り付けられている。このホッパ17は、ビール
粕の供給口18と、水の取入口19を有し、ホッパ17
に供給された水および原料ビール粕が一定の水分含有量
に調整されるようになっている。
【0016】前記ハウジング11の内部には、ビール粕
を撹拌しながら移送する手段が収容されている。この実
施例では、移送手段は、螺旋スクリュー型のコンベア2
3とその下流側のクロスバー型のスクリュー24とから
構成されている。螺旋スクリュー型コンベア23および
クロスバー型スクリュー24は、回転軸20を共有し、
一端で軸受21を介して回転自在に支承されるととも
に、他端側でモータ22に連結されている。このような
ビール粕の移送装置の下側には、供給された湿体状態の
ビール粕を一時貯溜するとともに、ロールミル部14に
供給する供給ハウジング15が設置されている。この供
給ハウジング15は、その下半分の側面が下方に向かっ
て間隔を狭めるような傾斜を有し、投入されたビール粕
が中央に集められる構造となっている。
を撹拌しながら移送する手段が収容されている。この実
施例では、移送手段は、螺旋スクリュー型のコンベア2
3とその下流側のクロスバー型のスクリュー24とから
構成されている。螺旋スクリュー型コンベア23および
クロスバー型スクリュー24は、回転軸20を共有し、
一端で軸受21を介して回転自在に支承されるととも
に、他端側でモータ22に連結されている。このような
ビール粕の移送装置の下側には、供給された湿体状態の
ビール粕を一時貯溜するとともに、ロールミル部14に
供給する供給ハウジング15が設置されている。この供
給ハウジング15は、その下半分の側面が下方に向かっ
て間隔を狭めるような傾斜を有し、投入されたビール粕
が中央に集められる構造となっている。
【0017】また、供給ハウジング15の底部には、落
下したビール粕を連続的に一定量ロールミル部14に供
給するためのフィードロール26が設けられている。フ
ィードロール26は、一対のロールから構成され、一方
のロールをモータ29によって回転駆動し、他方のロー
ルも同時に歯車30を介して駆動する構成となってい
る。この実施例の場合、フィードロール26は、パドル
型のロールで、軸方向に延びるパドル27がロール本体
に放射状に取り付けられている。この際パドル型のロー
ルはクロスバー型のロールであってもよい。次に、ロー
ルミル部14は、上下三段に目切りを有するロール対3
4a、34b、35a、35bおよび36a、36bを
備えている。これらロール対34a、34b、35a、
35bおよび36a、36bは、それぞれ全体が水密な
ハウジング32内に収容されている。この水密ハウジン
グ32は、その内部が上下に三段に区画され、それぞれ
の区画にロール対34a、34b、35a、35bおよ
び36a、36bが収容される。これらロール対34
a、34b、35a、35bおよび36a、36bは、
そのロール間隔を0.01mm単位で調整可能であり、
また、それぞれのロール対ごとに独立して所定の回転数
で駆動される。これらロール対間隔調整機構、駆動機構
としては、この種のロールミルの備える公知のものが水
密ハウジング32に隣設したハウジング31、33内に
設けられている。
下したビール粕を連続的に一定量ロールミル部14に供
給するためのフィードロール26が設けられている。フ
ィードロール26は、一対のロールから構成され、一方
のロールをモータ29によって回転駆動し、他方のロー
ルも同時に歯車30を介して駆動する構成となってい
る。この実施例の場合、フィードロール26は、パドル
型のロールで、軸方向に延びるパドル27がロール本体
に放射状に取り付けられている。この際パドル型のロー
ルはクロスバー型のロールであってもよい。次に、ロー
ルミル部14は、上下三段に目切りを有するロール対3
4a、34b、35a、35bおよび36a、36bを
備えている。これらロール対34a、34b、35a、
35bおよび36a、36bは、それぞれ全体が水密な
ハウジング32内に収容されている。この水密ハウジン
グ32は、その内部が上下に三段に区画され、それぞれ
の区画にロール対34a、34b、35a、35bおよ
び36a、36bが収容される。これらロール対34
a、34b、35a、35bおよび36a、36bは、
そのロール間隔を0.01mm単位で調整可能であり、
また、それぞれのロール対ごとに独立して所定の回転数
で駆動される。これらロール対間隔調整機構、駆動機構
としては、この種のロールミルの備える公知のものが水
密ハウジング32に隣設したハウジング31、33内に
設けられている。
【0018】また、最上段のロール対34a、34bの
上側には、ガイド板37a、37bがロールの軸間隔に
対応して平行にしかも鉛直に立てて配置されている。こ
の場合、ガイド板37a、37bによってロール対34
a、34bの上部にはビール粕貯溜空間Eが形成され、
フィードローラ26から送られるビール粕は、一時的に
この空間に貯溜されてから、円滑にロール対34a、3
4bに供給されるようになっている。同様のガイド板3
8a、38b、39a、39bは、中段のロールミル対
35a、35b、下段のロール対36a、36bにそれ
ぞれ設けられている。ここで、図9は、ロールミルの表
面に目切りされている歯の形状を示す図である。この場
合、ロールの歯は、長斜面50と短斜面51とからロー
ル軸方向に延びる稜線にそって形成されており、ロール
ミル径が200mmのロールミルの場合、例えば長斜面
50の傾斜は半径方向に対して65°、短斜面51の傾
斜は半径方向に対して30°で、歯高が0.4mm、歯
間隔1.1mmのものが用いられる。
上側には、ガイド板37a、37bがロールの軸間隔に
対応して平行にしかも鉛直に立てて配置されている。こ
の場合、ガイド板37a、37bによってロール対34
a、34bの上部にはビール粕貯溜空間Eが形成され、
フィードローラ26から送られるビール粕は、一時的に
この空間に貯溜されてから、円滑にロール対34a、3
4bに供給されるようになっている。同様のガイド板3
8a、38b、39a、39bは、中段のロールミル対
35a、35b、下段のロール対36a、36bにそれ
ぞれ設けられている。ここで、図9は、ロールミルの表
面に目切りされている歯の形状を示す図である。この場
合、ロールの歯は、長斜面50と短斜面51とからロー
ル軸方向に延びる稜線にそって形成されており、ロール
ミル径が200mmのロールミルの場合、例えば長斜面
50の傾斜は半径方向に対して65°、短斜面51の傾
斜は半径方向に対して30°で、歯高が0.4mm、歯
間隔1.1mmのものが用いられる。
【0019】図10は、目切りとの関係でロールミル対
の回転方向とその回転速度比の違いにより区別するエッ
ジ/エッジタイプとバック/バックタイプを説明する図
である。ロールミル対は、それぞれ異なる回転速度で回
転し、その場合、短斜面51を下側に向けて回転するロ
ールの回転速度のほうが大きい場合をエッジ/エッジタ
イプ(図10(a))、長斜面50を下側に向けて回転
するロールの回転速度のほうが大きい場合バック/バッ
クタイプという(図10(b))。エッジ/エッジはせ
ん断力を強調し、バック/バックは押し出し力を強調す
る。本発明ではいずれも使用可能であるが、重量収率の
面から、エッジ/エッジの方がより好ましい。
の回転方向とその回転速度比の違いにより区別するエッ
ジ/エッジタイプとバック/バックタイプを説明する図
である。ロールミル対は、それぞれ異なる回転速度で回
転し、その場合、短斜面51を下側に向けて回転するロ
ールの回転速度のほうが大きい場合をエッジ/エッジタ
イプ(図10(a))、長斜面50を下側に向けて回転
するロールの回転速度のほうが大きい場合バック/バッ
クタイプという(図10(b))。エッジ/エッジはせ
ん断力を強調し、バック/バックは押し出し力を強調す
る。本発明ではいずれも使用可能であるが、重量収率の
面から、エッジ/エッジの方がより好ましい。
【0020】次に、最下段のロール対36a、36bを
通過したビール粕は、ビール粕排出部16を通って外部
に排出される。このビール粕排出部16のケース40の
内部には、モータ42によって駆動されるスクリューコ
ンベア41が収容され、ロールミル部14で処理された
ビール粕は、排出口45から外部に円滑に導出されるよ
うになっている。次に、以上のように構成されるビール
粕剥離装置の作用について説明する。原料のビール粕は
供給口18からホッパー17内部に投入され、給水口1
9から供給される水によって加水される。この加水は、
水分にして83%乃至90%の範囲内で調整される。な
お、この加水工程は、予め水分調整した原料を空気圧を
利用して移送するようにすることもできる。また、ホッ
パー17にビール粕および水を円周方向から吹込むサイ
クロン型とするようにしてもよい。
通過したビール粕は、ビール粕排出部16を通って外部
に排出される。このビール粕排出部16のケース40の
内部には、モータ42によって駆動されるスクリューコ
ンベア41が収容され、ロールミル部14で処理された
ビール粕は、排出口45から外部に円滑に導出されるよ
うになっている。次に、以上のように構成されるビール
粕剥離装置の作用について説明する。原料のビール粕は
供給口18からホッパー17内部に投入され、給水口1
9から供給される水によって加水される。この加水は、
水分にして83%乃至90%の範囲内で調整される。な
お、この加水工程は、予め水分調整した原料を空気圧を
利用して移送するようにすることもできる。また、ホッ
パー17にビール粕および水を円周方向から吹込むサイ
クロン型とするようにしてもよい。
【0021】ビール粕は、螺旋スクリュー型のコンベア
23により適度に撹拌されて、クロスバー型スクリュー
24から均等に供給ハウジング15内に投入される。ビ
ール粕は、通常1〜3分の間、供給ハウジング15内に
滞留し、パドル型フィードロール26によってロールミ
ル部14の最上段のロール対34a、34bに送り込ま
れる。この場合、ロール対34a、34bの上部には、
ガイド板37a、37bを設け、ビール粕の一時的貯溜
空間を形成しているので、貯溜するビール粕はロール対
34a、34bにフードロール26によって押し込まれ
気味に供給され、またガイド板37a、37bを垂直に
立てビール粕のブリッジが形成されるのを防止している
ので、ロール対34a、34bにより圧ぺん剥離処理の
作用を促進する。こうして、最上段のロール対で処理さ
れたビール粕は、順次中段のロール対35a、35b、
下段のロール対36a、36bに送られて処理される。
その最、ガイド板38a、38b、39a、39bの形
成する貯溜空間がロールミルによる圧ぺん剥離処理を促
進するのは上段の場合と同様である。こうしてロールミ
ル部14を通過した処理物は、排出部16のスクリュー
コンベア41により外部に導出され、次のふるい分け工
程に供出される。なお、各ロール対は、水密ハウジング
32に収容されているので、ビール粕の処理が終了した
あとは、洗浄水を水密ハウジングに満たした状態で、各
ロールミル対34a、34b、35a、35b、36
a、36bを運転することにより簡単に洗浄ができる構
造となっている。
23により適度に撹拌されて、クロスバー型スクリュー
24から均等に供給ハウジング15内に投入される。ビ
ール粕は、通常1〜3分の間、供給ハウジング15内に
滞留し、パドル型フィードロール26によってロールミ
ル部14の最上段のロール対34a、34bに送り込ま
れる。この場合、ロール対34a、34bの上部には、
ガイド板37a、37bを設け、ビール粕の一時的貯溜
空間を形成しているので、貯溜するビール粕はロール対
34a、34bにフードロール26によって押し込まれ
気味に供給され、またガイド板37a、37bを垂直に
立てビール粕のブリッジが形成されるのを防止している
ので、ロール対34a、34bにより圧ぺん剥離処理の
作用を促進する。こうして、最上段のロール対で処理さ
れたビール粕は、順次中段のロール対35a、35b、
下段のロール対36a、36bに送られて処理される。
その最、ガイド板38a、38b、39a、39bの形
成する貯溜空間がロールミルによる圧ぺん剥離処理を促
進するのは上段の場合と同様である。こうしてロールミ
ル部14を通過した処理物は、排出部16のスクリュー
コンベア41により外部に導出され、次のふるい分け工
程に供出される。なお、各ロール対は、水密ハウジング
32に収容されているので、ビール粕の処理が終了した
あとは、洗浄水を水密ハウジングに満たした状態で、各
ロールミル対34a、34b、35a、35b、36
a、36bを運転することにより簡単に洗浄ができる構
造となっている。
【0022】(2)ビール粕穀皮剥離装置を用いた高タ
ンパク質含有物の調製 上述の装置を用い、以下のようにしてビール粕由来高タ
ンパク質含有物を調製した。ロールミルのロール直径は
200mmで、ロール間隙を0.02mmに調整したロ
ール対にエッジ/エッジタイプで回転速度比を与えたロ
ールミルを用いて処理した。原料となるビール粕は水分
77.0%のもの100kg(乾物換算23.0kg)
を水分90.0%に調整して、それをホッパーからパド
ル型フィードロールを用いてロールミルに供給した。第
1段のロール対を回転速度比1000rpm対400r
pmで運転し、このロール対で中間処理物Iを得てか
ら、この中間処理物Iを2段目のロール対(回転速度比
1000rpm対430rpm)に供給し、中間処理物
IIを得た。さらに、この中間処理物IIを3段目のロール
対(回転速度比1000rpm対480rpm)に供給
して最終処理物III を得た。この最終処理物III を振動
ふるい機を用いて分級したところ、乾物換算で、高タン
パク質含有物画分7.7kg、粗粒子画分+穀皮画分1
5.3kgを得ることができた。そして、高タンパク質
含有物画分のタンパク質含有量を分析したところ、5
5.7%(乾物換算)の高含有率であった。上述のよう
にして得られた麦芽タンパク(ビール粕由来高タンパク
質含有物(以下、MPFともいう))を、以下のような
実施例および比較例に用いた。
ンパク質含有物の調製 上述の装置を用い、以下のようにしてビール粕由来高タ
ンパク質含有物を調製した。ロールミルのロール直径は
200mmで、ロール間隙を0.02mmに調整したロ
ール対にエッジ/エッジタイプで回転速度比を与えたロ
ールミルを用いて処理した。原料となるビール粕は水分
77.0%のもの100kg(乾物換算23.0kg)
を水分90.0%に調整して、それをホッパーからパド
ル型フィードロールを用いてロールミルに供給した。第
1段のロール対を回転速度比1000rpm対400r
pmで運転し、このロール対で中間処理物Iを得てか
ら、この中間処理物Iを2段目のロール対(回転速度比
1000rpm対430rpm)に供給し、中間処理物
IIを得た。さらに、この中間処理物IIを3段目のロール
対(回転速度比1000rpm対480rpm)に供給
して最終処理物III を得た。この最終処理物III を振動
ふるい機を用いて分級したところ、乾物換算で、高タン
パク質含有物画分7.7kg、粗粒子画分+穀皮画分1
5.3kgを得ることができた。そして、高タンパク質
含有物画分のタンパク質含有量を分析したところ、5
5.7%(乾物換算)の高含有率であった。上述のよう
にして得られた麦芽タンパク(ビール粕由来高タンパク
質含有物(以下、MPFともいう))を、以下のような
実施例および比較例に用いた。
【0023】実施例1および比較例1 卵白に対して高い抗体応答を示すB10.A系のマウス
(雌、実験開始時において6〜8週齢)を実施例区およ
び比較例区にそれぞれ5匹ずつ使用した。双方ともに、
図1に示したスケジュールによって使用し、投与および
採血を行なった。なお、飼料は一日に体重100gあた
り20gを与えて自由摂取させた。 <実施例区精製飼料組成> (1Kg中) MPF※ 200g 卵白(キューピー) 250g ビタミンミックス(日本農産工業) 10g シュクロース(台糖) 200g ミネラルミックス(日本農産工業) 35g セルロース(旭化成) 40g 塩化コリン(片山化学工業) 4ml でんぷん(中央食糧) 201g コーンオイル(日本食品化工) 50g ※MPFの組成(乾物換算) 成分 タンパク 脂肪 繊維 灰分 可溶無窒素物 含量 55.7 14.5 4.4 1.7 23.8 (%) <比較例区精製飼料組成> (1Kg中) カゼイン(片山化学工業) 200g 卵白(キューピー) 250g ビタミンミックス(日本農産工業) 10g シュクロース(台糖) 200g ミネラルミックス(日本農産工業) 35g セルロース(旭化成) 40g 塩化コリン(片山化学工業) 4ml でんぷん(中央食糧) 201gコーンオイル(日本食品化工) 50g
(雌、実験開始時において6〜8週齢)を実施例区およ
び比較例区にそれぞれ5匹ずつ使用した。双方ともに、
図1に示したスケジュールによって使用し、投与および
採血を行なった。なお、飼料は一日に体重100gあた
り20gを与えて自由摂取させた。 <実施例区精製飼料組成> (1Kg中) MPF※ 200g 卵白(キューピー) 250g ビタミンミックス(日本農産工業) 10g シュクロース(台糖) 200g ミネラルミックス(日本農産工業) 35g セルロース(旭化成) 40g 塩化コリン(片山化学工業) 4ml でんぷん(中央食糧) 201g コーンオイル(日本食品化工) 50g ※MPFの組成(乾物換算) 成分 タンパク 脂肪 繊維 灰分 可溶無窒素物 含量 55.7 14.5 4.4 1.7 23.8 (%) <比較例区精製飼料組成> (1Kg中) カゼイン(片山化学工業) 200g 卵白(キューピー) 250g ビタミンミックス(日本農産工業) 10g シュクロース(台糖) 200g ミネラルミックス(日本農産工業) 35g セルロース(旭化成) 40g 塩化コリン(片山化学工業) 4ml でんぷん(中央食糧) 201gコーンオイル(日本食品化工) 50g
【0024】採血した血液について、卵白の主要タンパ
ク質であるオボトランスフェリン、オボムコイド、リゾ
チームに対する血清特異抗体を固相酵素免疫測定法(E
LISA)で測定した。ELISA用マイクロプレート
を各抗原溶液(10〜100μg)でコートし、100
倍希釈した血清を加え、結合したIgGおよびIgE抗
体をペルキシダーゼ標識抗マウスIgGおよびペルキシ
ダーゼ標識抗マウスIgEで検出した。抗体価はペルキ
シダーゼ基質としてo−フェニレンジアミンを用いて4
12nmの吸光度として検出した。まず、一般的な抗体
応答性をみるためにIgG抗体量を調べた結果を図2〜
4に示す。オボトランスフェリン、オボムコイドおよび
リゾチームに対するIgG量は、全て実施例区の方が比
較例区に比べて半分以下になっていて、それらのタンパ
クに対する抗体応答が弱くなっていることは明らかであ
る。次に、IgG抗体生産の著しい抑制が観察されたリ
ゾチームについてIgEの生産量を測定した(図5)。
実施例区ではリゾチームに対するIgE抗体は全く検出
されなかった。この結果より、MPF(ビール粕由来高
タンパク質含有物)が、食品アレルギーの原因となる過
剰なIgE生産を抑えることも明らかである。
ク質であるオボトランスフェリン、オボムコイド、リゾ
チームに対する血清特異抗体を固相酵素免疫測定法(E
LISA)で測定した。ELISA用マイクロプレート
を各抗原溶液(10〜100μg)でコートし、100
倍希釈した血清を加え、結合したIgGおよびIgE抗
体をペルキシダーゼ標識抗マウスIgGおよびペルキシ
ダーゼ標識抗マウスIgEで検出した。抗体価はペルキ
シダーゼ基質としてo−フェニレンジアミンを用いて4
12nmの吸光度として検出した。まず、一般的な抗体
応答性をみるためにIgG抗体量を調べた結果を図2〜
4に示す。オボトランスフェリン、オボムコイドおよび
リゾチームに対するIgG量は、全て実施例区の方が比
較例区に比べて半分以下になっていて、それらのタンパ
クに対する抗体応答が弱くなっていることは明らかであ
る。次に、IgG抗体生産の著しい抑制が観察されたリ
ゾチームについてIgEの生産量を測定した(図5)。
実施例区ではリゾチームに対するIgE抗体は全く検出
されなかった。この結果より、MPF(ビール粕由来高
タンパク質含有物)が、食品アレルギーの原因となる過
剰なIgE生産を抑えることも明らかである。
【0025】実施例2および比較例2 カゼインに対して高い抗体応答を示すDBA/2系のマ
ウス(雌、6〜8週齢)を実施例区および比較例区にそ
れぞれ5匹ずつ使用した。双方ともに、表1に示したス
ケジュールによって使用し、投与および採血を行なっ
た。なお、飼料は体重100gあたり20gを与えて自
由摂取させた。 表1 投与期間 精製飼料1 0-7 日、28-35 日、77-84 日 精製飼料2 112-119 日、168-175 日 (実施例区では1と2の組成は共通、比較例区のみ1と2の組成が異なる) 固形飼料(投与期間) 上記以外の期間 採血日 0 、14、42、77、91、112 、126 、168 、182 日 *固形飼料:飼育繁殖用固形飼料(日本クレア社製、CE2)
ウス(雌、6〜8週齢)を実施例区および比較例区にそ
れぞれ5匹ずつ使用した。双方ともに、表1に示したス
ケジュールによって使用し、投与および採血を行なっ
た。なお、飼料は体重100gあたり20gを与えて自
由摂取させた。 表1 投与期間 精製飼料1 0-7 日、28-35 日、77-84 日 精製飼料2 112-119 日、168-175 日 (実施例区では1と2の組成は共通、比較例区のみ1と2の組成が異なる) 固形飼料(投与期間) 上記以外の期間 採血日 0 、14、42、77、91、112 、126 、168 、182 日 *固形飼料:飼育繁殖用固形飼料(日本クレア社製、CE2)
【0026】 <実施例区精製飼料組成> (1Kg中) MPF※ 200g カゼイン(片山化学工業) 250g ビタミンミックス(日本農産工業) 10g シュクロース(台糖) 200g ミネラルミックス(日本農産工業) 35g セルロース(旭化成) 40g 塩化コリン(片山化学工業) 4ml でんぷん(中央食糧) 201gコーンオイル(日本食品化工) 50g ※MPFは実施例1と同一組成。 <比較例区1精製飼料組成> (1Kg中) 卵白(キューピー) 200g カゼイン(片山化学工業 250g ビタミンミックス(日本農産工業) 10g シュクロース(台糖) 200g ミネラルミックス(日本農産工業) 35g セルロース(旭化成) 40g 塩化コリン(片山化学工業) 4ml でんぷん(中央食糧) 201gコーンオイル(日本食品化工) 50g <比較例区2精製飼料組成> (1Kg中) SPI(分離大豆タンパク)(不二製油) 200g カゼイン(片山化学工業) 250g ビタミンミックス(日本農産工業) 10g シュクロース(台糖) 200g ミネラルミックス(日本農産工業) 35g セルロース(旭化成) 40g 塩化コリン(片山化学工業) 4ml でんぷん(中央食糧) 201gコーンオイル(日本食品化工) 50g
【0027】採血した血液について、カゼインに対する
血清特異抗体を固相酵素免疫測定法(ELISA)で測
定した。ELISA用マイクロプレートを各抗原溶液
(10〜100μg)でコートし、100倍希釈した血
清を加え、結合したIgE抗体をペルキシダーゼ標識抗
マウスIgEで検出した。抗体価はペルキシダーゼ基質
としてo−フェニレンジアミンを用いて412nmの吸
光度として検出した。その結果を図6に示す。MPFの
代わりに卵白を用いた比較例区1では、カゼインに対し
て抗体価が上昇しなかったため、実施例区との差が出な
かった。これは卵白に対する抗体反応が主要となり、カ
ゼインに対する応答が弱まっていると考えられる。しか
し、卵白をSPI(分離大豆タンパク)に置き換えた後
は、実施例区の方が明らかに抗体応答性が低下している
ことがわかった。従って、MPFはカゼインによる食品
アレルギーに対しても効果があることがわかった。
血清特異抗体を固相酵素免疫測定法(ELISA)で測
定した。ELISA用マイクロプレートを各抗原溶液
(10〜100μg)でコートし、100倍希釈した血
清を加え、結合したIgE抗体をペルキシダーゼ標識抗
マウスIgEで検出した。抗体価はペルキシダーゼ基質
としてo−フェニレンジアミンを用いて412nmの吸
光度として検出した。その結果を図6に示す。MPFの
代わりに卵白を用いた比較例区1では、カゼインに対し
て抗体価が上昇しなかったため、実施例区との差が出な
かった。これは卵白に対する抗体反応が主要となり、カ
ゼインに対する応答が弱まっていると考えられる。しか
し、卵白をSPI(分離大豆タンパク)に置き換えた後
は、実施例区の方が明らかに抗体応答性が低下している
ことがわかった。従って、MPFはカゼインによる食品
アレルギーに対しても効果があることがわかった。
【0028】実施例3:食品アレルギー抑制剤の製造例 乾燥したMPFをハンマーミル(9600rpm)に供
した後、目開き0.5mmのふるいにかけてこれを通過
する粉末を調整した。収量は99.5%であった。これ
を製剤用の1号カプセルに約300mgずつに詰めて、
食品アレルギー抑制剤とした。
した後、目開き0.5mmのふるいにかけてこれを通過
する粉末を調整した。収量は99.5%であった。これ
を製剤用の1号カプセルに約300mgずつに詰めて、
食品アレルギー抑制剤とした。
【0029】実施例4:MPF含有食品の製造例 市販のお好み焼きの素100gに対し、MPF粉末5g
を添加して、食品アレルギー患者用のお好み焼きの素を
製造した。使用時には鶏卵と混ぜて使用した際に、食品
アレルギーの抑制効果が期待できる。
を添加して、食品アレルギー患者用のお好み焼きの素を
製造した。使用時には鶏卵と混ぜて使用した際に、食品
アレルギーの抑制効果が期待できる。
【0030】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によれば、
飲食品中にアレルゲン(主として卵白タンパク質あるい
はカゼイン等のタンパク質)が含まれていても、ビール
粕由来高タンパク質含有物の摂取により、その食品が引
き起こす過分な免疫抗体反応、ひいてはアレルギー反応
を抑制することができる。ビール粕由来高タンパク質含
有物がこなような作用を有することは驚くべきことであ
ったと解される。
飲食品中にアレルゲン(主として卵白タンパク質あるい
はカゼイン等のタンパク質)が含まれていても、ビール
粕由来高タンパク質含有物の摂取により、その食品が引
き起こす過分な免疫抗体反応、ひいてはアレルギー反応
を抑制することができる。ビール粕由来高タンパク質含
有物がこなような作用を有することは驚くべきことであ
ったと解される。
【図1】実施例1および比較例1における試験スケジュ
ールを示す説明図。
ールを示す説明図。
【図2】実施例1および比較例1における、オボトラン
スフェリンに対するIgG抗体量の測定結果を示す説明
図。
スフェリンに対するIgG抗体量の測定結果を示す説明
図。
【図3】実施例1および比較例1における、オボムコイ
ドに対するIgG抗体量の測定結果を示す説明図。
ドに対するIgG抗体量の測定結果を示す説明図。
【図4】実施例1および比較例1における、リゾチーム
に対するIgG抗体量の測定結果を示す説明図。
に対するIgG抗体量の測定結果を示す説明図。
【図5】実施例1および比較例1における、リゾチーム
に対するIgE抗体量の測定結果を示す説明図。
に対するIgE抗体量の測定結果を示す説明図。
【図6】実施例2および比較例2における、カゼインに
対するIgE抗体量の測定結果を示す説明図。
対するIgE抗体量の測定結果を示す説明図。
【図7】本発明で用いた湿式ビール粕穀皮剥離装置の一
例を示す側面図。
例を示す側面図。
【図8】同湿式ビール粕穀皮剥離装置の一部切欠き正面
図。
図。
【図9】ロールミルの目切りを表す説明図。
【図10】ロールミルの目切りと回転方向の与え方の違
いによるエッジ/エッジタイプ(a)とバック/バック
タイプ(b)を示す説明図。
いによるエッジ/エッジタイプ(a)とバック/バック
タイプ(b)を示す説明図。
12 ビール粕供給部 14 ロールミル部 16 ビール粕排出部 18 ホッパ 23 スクリュー型コンベア 24 クロスバー型スクリュー 26 フィードロール 32 水密ハウジング 34 ロール対 35 ロール対 36 ロール対 37 ガイド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/30 A23L 1/30 A A61K 38/00 A61K 37/02
Claims (7)
- 【請求項1】ビール粕のタンパク質含量が高められたビ
ール粕由来高タンパク質含有物を有効成分として含むこ
とを特徴とする、食品アレルギー抑制剤。 - 【請求項2】抑制される食品アレルギーの原因物質がタ
ンパク質である、請求項1記載の食品アレルギー抑制
剤。 - 【請求項3】抑制される食品アレルギーの原因物質が卵
白由来のタンパク質またはカゼインである、請求項1ま
たは2記載の食品アレルギー抑制剤。 - 【請求項4】請求項1に記載のビール粕由来高タンパク
質含有物を基礎食品に配合したことを特徴とする、飲食
品。 - 【請求項5】アレルギー抑制性の飲食品であって、基礎
食品が卵白由来のタンパク質またはカゼインを含むもの
である、請求項4記載の飲食品。 - 【請求項6】基礎食品が牛乳、卵白含有食品または大豆
タンパク含有食品である、請求項4または5記載の飲食
品。 - 【請求項7】ビール粕由来高タンパク質含有物を、基礎
食品中のアレルゲンタンパク質に対して、粗タンパク質
換算で1:2〜1:5(ビール粕由来高タンパク質含有
物:アレルゲンタンパク質)の範囲で配合した、請求項
4〜6のいずれか1項記載の飲食品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7162196A JPH0912464A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 食品アレルギー抑制剤およびそれを含有する飲食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7162196A JPH0912464A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 食品アレルギー抑制剤およびそれを含有する飲食品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0912464A true JPH0912464A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15749824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7162196A Pending JPH0912464A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 食品アレルギー抑制剤およびそれを含有する飲食品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0912464A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6284290B1 (en) * | 1996-04-05 | 2001-09-04 | Kirin Beer Kabushiki Kaisha | Substance containing proteins and insoluble dietary fibers derived from the germinated seed of a grass family plant and uses thereof |
| JP2019525773A (ja) * | 2016-07-15 | 2019-09-12 | ジー10・エルエルシー | 醸造所の使用済み穀物ベースのタンパク質粉末 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP7162196A patent/JPH0912464A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6284290B1 (en) * | 1996-04-05 | 2001-09-04 | Kirin Beer Kabushiki Kaisha | Substance containing proteins and insoluble dietary fibers derived from the germinated seed of a grass family plant and uses thereof |
| JP2019525773A (ja) * | 2016-07-15 | 2019-09-12 | ジー10・エルエルシー | 醸造所の使用済み穀物ベースのタンパク質粉末 |
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