JPH09125530A - 木造建築における横架材の接合構造 - Google Patents

木造建築における横架材の接合構造

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JPH09125530A
JPH09125530A JP30377395A JP30377395A JPH09125530A JP H09125530 A JPH09125530 A JP H09125530A JP 30377395 A JP30377395 A JP 30377395A JP 30377395 A JP30377395 A JP 30377395A JP H09125530 A JPH09125530 A JP H09125530A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部材を引き上げて横架する際、板材などの仮
留め補強が不要であると共に、垂直方向の押上げ力にも
強い、耐震性を有す新規な木造建築における横架材の接
合構造を提供する。 【解決手段】 女木1と男木2により接合される横架材
において、女木1に形成された腰掛け受部3の先端縁よ
り垂直下方に蟻ほぞ5が設けられた女木凸設端面4が形
成されると共に、腰掛け受部3の基端縁より垂直上方に
蟻ほぞ穴7が設けられた女木凹設端面6が形成されてお
り、他方の男木1の腰掛け部8の先端縁より垂直上方に
蟻ほぞ穴7形状に蟻ほぞ10が形成され、一方、腰掛け
部8の基端縁より垂直下方に蟻ほぞ5形状による蟻ほぞ
穴が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日本の伝統的な住宅の
建築工法である軸組工法に係る桁、もや桁、棟木などの
横架材の接合構造に関するものであり、詳しくは、同一
の太さより成る上記横架材を強固に且つ耐震性良く接合
し得る接合構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパの石の文化に対して日本は木
の文化ともいわれ、古来より日本人は木のもつ柔らかさ
と強さ、木目のもつ繊細な美しさをうまく生かしながら
建築材として使いこなしてきた。これらの事情により、
一般住宅において木を構造材とした柱、梁、桁などを組
合せる軸組工法は、日本の伝統的な住宅の建築工法とし
て現在も和風住宅の主流を成すものであり、他の建築工
法に比べ部材相互を接合させる大工技術が特徴的なもの
となっている。
【0003】そこで、上記大工技術のうち部材を長手方
向に接合する方法を継手とよび、その代表的な手法に腰
掛け継ぎ、蟻継ぎ、かま継ぎなどの手法が挙げられる。
一方、一般の和風住宅の軸組工法に使用される三寸角、
三寸半角、四寸角などの横架材は所謂二間ものであるた
め、当該横架材によって桁、もや桁、棟木を構成する際
には通常二本以上の横架材を長手方向に接合して用いな
ければならない。
【0004】ここで、上記記載の腰掛け継ぎは、先端部
分の成の半分を切欠した一組の横架材を接合する継ぎで
あり、腰掛けとなる女木の受け台の上に男木が休む形で
あって、広い支持面になる平らな断面を有すことから大
きな建築物にもってこいである。次に、蟻継ぎとは、接
合する一方の横架材の先端部分に蟻ほぞとよばれるほぞ
を形成し、他方の接合横架材の先端部分には上記蟻ほぞ
に対応した蟻ほぞ穴を形成し、上記両横架材を長手方向
に接合したものを言う。また、上記蟻ほぞの形状は、ほ
ぞの根元幅に比べほぞの先端幅が幅広となるような末広
がりに形成され、ほぞが蟻の胴のくびれに似ていること
から蟻ほぞと命名されたと言われている。更に、上記二
種類の継ぎを組合わせたものを腰掛け蟻継ぎとよび、腰
掛け継ぎの男木に蟻継ぎの蟻ほぞを形成し、女木に蟻ほ
ぞ穴を形成して両横架材を接合するものである。この腰
掛け蟻継ぎは、蟻継ぎの自己接合性と腰掛け継ぎの強度
とが合わされた継ぎであり、木造建築物に多用されてい
る。
【0005】更にまた、上記記載のかま継ぎとは、接合
する一方の横架材の先端部分にくさび状部を有したほぞ
を形成し、他方の接合横架材の先端には上記くさび状部
を有したほぞ形状に対応したほぞ穴を形成し、上記両横
架材を長手方向に接合したものである。また、上記かま
継ぎのくさび状部である男木の先端部分の形状が蛇がか
ま首をもたげた形に似ているところからかま継ぎと命名
されたと言われている。そして、このかま継ぎも、上記
腰掛け継ぎと組合わされることにより、腰掛けかま継ぎ
とよばれる継ぎを構成し、腰掛け継ぎの男木にかまを形
成し、女木に当該かまに対応するほぞを形成して両横架
材を接合するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術に記載
の腰掛け蟻継ぎや腰掛けかま継ぎは、木造建築物の部材
相互の継ぎとして多用されるものであるが、実際の施工
現場においてはより安全性を高めるため、補強用金物と
してかすがいや羽子板ボルトにより当該部材を連結補強
したものが多く見受けられる。しかしながら、上記のよ
うに補強したものであっても、地震や台風などによって
軸組が激しく揺さぶられた場合には、上記のかすがいや
羽子板ボルトも抜けてしまうことがあり、更に耐震性の
高い継ぎの手段が求められている。
【0007】一方、従来の建築現場において、桁、もや
桁、棟木などの横架材は、腰掛け蟻継ぎ、腰掛けかま継
ぎにより必要長さに見合うように地上で接合され、通し
柱などの垂直部材の上にロープなどにより引上げられて
横架されるものである。ここで、上記腰掛け蟻継ぎ及び
腰掛けかま継ぎは、その接合構造から垂直上方からの押
圧力には対抗できるものとなっているが、上記ロープな
どにより引上げられる場合などは、上記横架材の継ぎ部
分には上方に押上げ力が働き、継ぎが解ける場合がある
ことから、その接合横架材の接合側面に沿って板材を釘
で仮留めした上で引き上げるようにしていた。そして、
上記横架材を引上げ横架後に上記板材を取り外すという
方法によっていたので、部材に若干の傷がつくと共に実
施が煩雑であるという欠点があった。
【0008】更に、従来の腰掛け蟻継ぎ及び腰掛けかま
継ぎは、上記記載のように垂直方向の押圧力には対抗で
きるが、直下型地震のように地下から地上方向に突き上
げる垂直方向の押上げ力には弱いとう欠点があった。
【0009】そこで、本発明は上記欠点などに鑑み成さ
れたものであり、その目的とするところは、従来の腰掛
け蟻継ぎや腰掛けかま継ぎのように、通し柱などの垂直
部材上に横架する際、板材などの仮留めによる補強が不
要であると共に、垂直方向の押上げ力にも強い、耐震性
を有す新規な木造建築における横架材の接合構造を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る木造建築における横架材の接合構造は
以下の構成による。
【0011】第一に、本発明に係る木造建築における横
架材の接合構造は、一方の横架材の先端部には腰掛け受
部が形成されて、当該腰掛け受部の先端縁より垂直下方
に形成された女木凸設端面に、ほぞの基部より先端に向
って漸次広がるテーパー状の左右の接合側面が形成され
ると共に、当該両接合側面の上方に連続して上面を成す
蟻ほぞが形成され、一方、上記腰掛け受部の基端縁より
垂直上方に形成された女木凹設端面に、ほぞ穴の出口端
部より先端方向に向って漸次広がるテーパー状に左右の
切欠側面が拡張されると共に、当該両接合側面の下方に
連続して上記出口端部より先端に向い漸次末広がりを成
す切欠底面が形成された蟻ほぞ穴が設けられており、他
方の横架材の先端部には腰掛け部が形成されて、当該腰
掛け部の先端縁より垂直上方に形成された男木凸設端面
に、上記女木凹設端面に形成された蟻ほぞ穴形状による
蟻ほぞが形成され、一方、上記腰掛け部の基端縁より垂
直下方に形成された男木凹設端面に上記女木凸設端面に
形成された蟻ほぞ形状による蟻ほぞ穴が形成されて成る
ことを第一の要旨とする。
【0012】第二に、本発明に係る木造建築における横
架材の接合構造は、一方の横架材の先端部には腰掛け受
部が形成されて、当該腰掛け受部の先端縁より垂直下方
に形成された女木凸設端面に、ほぞの基部より一定の横
断面により延伸した首部と当該首部先端から更に延伸し
上記横断面より大きな断面形状によるくさび部とから成
るかまほぞが設けられ、一方、上記腰掛け受部の基端縁
より垂直上方に形成された女木凹設端面に、ほぞ穴の出
口端部より先端方向に延伸して一定の横断面により切欠
された切欠首部と、当該切欠首部先端から更に延伸し上
記横断面より大きな切欠断面形状による切欠くさび部と
から成るかまほぞ穴が設けられており、他方の横架材の
先端部には腰掛け部が形成されて、当該腰掛け部の先端
縁より垂直上方に形成された男木凸設端面に、上記女木
凹設端面に形成されたかまほぞ穴形状によるかまほぞが
形成され、一方、上記腰掛け部の基端縁より垂直下方に
形成された男木凹設端面に上記女木凸設端面に形成され
たかまほぞ形状によるかまほぞ穴が形成されてなること
を第二の要旨とする。
【0013】更に、本発明に係る木造建築における横架
材の接合構造においては、女木凹設端面に形成された蟻
ほぞ穴による切欠形状を、女木凸設端面に形成された蟻
ほぞ形状と、更に男木凹設端面に形成された蟻ほぞ穴に
よる切欠形状を、男木凸設端面に形成された蟻ほぞ形状
と立体的に同一とすることができる。
【0014】続いて、本発明に係る木造建築における横
架材の接合構造においては、女木凹設端面に設けられる
かまほぞ穴による切欠形状を、女木凸設端面に設けられ
るかまほぞ形状と、更に男木凹設端面に形成されたかま
ほぞ穴による切欠形状を、男木凸設端面に形成されたか
まほぞ形状と立体的に同一とすることができる。
【0015】
【作用】先ず、本発明に係る木造建築における横架材の
接合構造においては、接合する一方の横架材の先端部に
腰掛け受部を形成し、女木凸設端面に蟻ほぞ、女木凹設
端面に蟻ほぞ穴が設けられる一方、他方の横架材の先端
部には腰掛け部が形成され、男木凸設端面に蟻ほぞ、男
木凹設端面に蟻ほぞ穴が設けられるものであり、上記女
木凹設端面の蟻ほぞ穴に男木凸設端面の蟻ほぞが、上記
男木凹設端面の蟻ほぞ穴に上記女木凸設端面の蟻ほぞ
を、それぞれ嵌入して上記両横架材を接合するものであ
り、従来の腰掛け蟻継ぎに比べ、上記両横架材の接合面
積が増加して、両横架材の接合強度が増すよう作用す
る。また、本発明に係る木造建築における横架材の接合
構造においては、垂直方向上方からの押圧力の他、垂直
方向下方からの押圧力が働いた場合でも、上記女木凸設
端面の蟻ほぞが、上記男木凹設端面の蟻ほぞ穴に更に嵌
入されるよう作用するので耐震性が向上する。そして、
これより、上記両横架材を接合の上、通し柱などの垂直
部材上にロープなどで引き上げる際にも、板材などの仮
留めによる補強は不必要とすることができる。
【0016】次に、本発明に係る木造建築における横架
材の接合構造においては、接合する一方の横架材の先端
部に腰掛け受部を形成し、女木凸設端面にかまほぞ、女
木凹設端面にかまほぞ穴が設けられる一方、他方の横架
材の先端部には腰掛け部が形成され、男木凸設端面にか
まほぞ、男木凹設端面にかまほぞ穴が設けられるもので
あり、上記女木凹設端面のかまほぞ穴に男木凸設端面の
かまほぞが、上記男木凹設端面のかまほぞ穴に上記女木
凸設端面のかまほぞを、それぞれ嵌入して上記両横架材
を接合するものであり、従来の腰掛けかま継ぎに比べ、
上記両横架材の接合面積が増加して、両横架材の接合強
度が増すよう作用する。また、本発明に係る木造建築に
おける横架材の接合構造においては、垂直方向上方から
の押圧力の他、垂直方向下方からの押圧力が働いた場合
でも、上記女木凸設端面のかまほぞが、上記男木凹設端
面のかまほぞ穴に更に嵌入されるよう作用するので耐震
性が向上する。そして、これより、上記両横架材を接合
の上、通し柱などの垂直部材上のロープなどで引き上げ
る際にも、板材などの仮留めによる補強は不必要とする
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら更に本発明に係る
実施例について詳説するものとする。先ず、図11は従
来の腰掛け蟻継ぎの構造を示した斜視図である。図示の
ように、女木28の接合先端部には腰掛け受部30が形
成されており、当該腰掛け受部30の先端縁より垂直下
方は単一平面である女木凸設端面31であり、一方、上
記腰掛け受部30の基端縁より垂直上方には、出口端部
より先端方向に向って漸次広がるテーパー状に左右の切
欠側面が拡張されると共に、当該両接合側面の下方に連
続して形成される蟻ほぞ穴33が設けられた女木凹設端
面32が形成されている。更に、男木29の接合先端部
には腰掛け部34が形成されており、当該腰掛け部34
の先端縁より垂直上方には、ほぞ基部より先端に向って
漸次広がるテーパー状の左右の接合側面が形成されると
共に、当該両接合側面の下方に連続して底面を成す蟻ほ
ぞ36が設けられた男木凸設端面35が形成されてい
る。一方、上記腰掛け部34の基端縁より垂直下方には
単一平面である男木凹設端面37が形成されている。こ
こで、上記両横架材である女木28と男木29の接合
は、女木28の蟻ほぞ穴33に上方から男木29の蟻ほ
ぞ36を嵌入させると共に、女木28の腰掛け受部30
に男木29の腰掛け部34を載置接合するものである。
ここで、上記両横架材における腰掛け蟻継ぎは上記の構
造であるから、上記接合の長手方向に対する引張り及び
圧縮、そして垂直方向上方からの押圧力には強固である
が、垂直方向下方からの押上げ力には弱いという欠点を
有している。
【0018】また、図10は腰掛け蟻継ぎが実際の軸組
構造に使用される様子を示す斜視図であり、通柱26の
上端に桁部材25が十字形に交差接合されている。ここ
で、通常図示のように、腰掛け蟻継ぎが成される桁部材
25は通柱26よりやや延出した箇所で成され、延出す
る方の部材が女木、これに対して接合される方の部材が
男木となるものである。
【0019】次に、図12は従来の腰掛けかま継ぎの構
造を示した斜視図である。図示のように、女木38の接
合先端部には腰掛け受部40が形成されており、当該腰
掛け受部40の先端縁より垂直下方は単一平面である女
木凸設端面41であり、一方、上記腰掛け受部40の基
端縁より垂直上方には、ほぞ穴の出口端部より先端方向
に延伸して一定の横断面により切欠された切欠首部48
と、当該切欠首部48先端から上記横断面より更に延伸
して上記横断面より大きな切欠断面形状による切欠くさ
び部49とから成るかまほぞ穴43が設けられた女木凹
設端面42が形成されている。更に、男木39の接合先
端部には腰掛け部44が形成されており、当該腰掛け部
44の先端縁より垂直上方には、ほぞ基部より一定の横
断面により延伸した首部50と当該首部先端から更に延
伸して上記横断面より大きな断面形状によるくさび部5
1とからなるかまほぞ46が設けられた男木凸設端面4
5が形成されている。一方 上記腰掛け部44の基端縁
より垂直下方には単一平面である男木凹設端面47が形
成されている。ここで、上記両横架材である女木38と
男木39の接合は、女木38のかまほぞ穴33に上方か
ら男木39のかまほぞ46を嵌入させると共に、女木3
8の腰掛け受部40に男木39の腰掛け部44を載置接
合するものである。ここで、上記両横架材における腰掛
けかま継ぎは上記の構造であるから、上記接合の長手方
向に対する引張り及び圧縮、そして垂直方向上方からの
押圧力には強固であるが、垂直方向下方からの押上げ力
には弱いとう欠点を有している。
【0020】一方、図1は本発明の木造建築における横
架材の接合構造の一実施例を示した斜視図、図2は図1
の両横架材を接合先端方向から見た正面図、図3は図2
のA−A断面及びB−B断面図、図4は図1の両横架材
の平面図である。ここで、上記各図に図示されるよう
に、女木1の接合先端部には腰掛け受部3が形成されて
おり、当該腰掛け受部3の先端縁より垂直下方にはほぞ
の基部より先端に向って漸次広がるテーパー状の左右の
接合側面が形成されると共に、当該両接合側面の上方に
連続して上面を成す蟻ほぞ5が設けられた女木凸設端面
4が形成され、一方、上記腰掛け受部3の基端縁より垂
直上方には、出口端部より先端方向に向って漸次広がる
テーパー状に左右の切欠側面が拡張されると共に、当該
両接合側面の下方に連続して形成される蟻ほぞ穴7が設
けられた女木凹設端面6が形成されている。更に、男木
2の接合先端部には腰掛け部8が形成されており、当該
腰掛け部8の先端縁より垂直上方には、ほぞ基部より先
端に向って漸次広がるテーパー状の左右の接合側面が形
成されると共に、当該両接合側面の下方に連続して底面
を成す蟻ほぞ10が設けられた男木凸設端面9が形成さ
れている。一方、上記腰掛け部8の基端縁より垂直下方
には、出口端部より先端方向に向って漸次広がるテーパ
ー状に左右の切欠側面が拡張されると共に、当該両接合
側面の上方に連続して形成される蟻ほぞ穴12が設けら
れた男木凹設端面11が形成されている。ここで、上記
両横架材である女木1と男木2の接合は、女木1の蟻ほ
ぞ穴7に男木2の蟻ほぞ10及び男木2の蟻ほぞ穴12
に女木1の蟻ほぞ5を嵌入させると共に、女木1の腰掛
け受部3に男木2の腰掛け部8を載置接合するものであ
る。
【0021】更にまた、図5は本発明の木造建築におけ
る横架材の接合構造の別の実施例を示した斜視図、図6
は図5の両横架材を接合先端方向から見た正面図、図7
は図6のC−C断面図、図8は図6のD−D断面図、図
9は図5の両横架材の平面図である。ここで、上記各図
に図示されるように、女木13の接合先端部には腰掛け
受部15が形成されており、当該腰掛け受部15の先端
縁より垂直下方にはほぞの基部より一定の横断面により
延伸した首部54と当該首部54先端から更に延伸し上
記横断面より大きな断面形状によるくさび部55とから
なるかまほぞ17が設けられた女木凸設端面16が形成
され、一方、上記腰掛け受部15の基端縁より垂直上方
には、ほぞ穴の出口端部より先端方向に延伸して一定の
横断面により切欠された切欠首部52と、当該切欠首部
52先端から更に延伸して上記横断面より大きな切欠断
面形状による切欠くさび部53とから成るかまほぞ穴1
9が設けられた女木凹設端面18が形成されている。更
に、男木14の接合先端部には腰掛け部20が形成され
ており、当該腰掛け部20の先端縁より垂直上方には、
ほぞの基部より一定の横断面により延伸した首部58と
当該首部58先端から更に延伸して上記横断面より大き
な断面形状によるくさび部59とからなるかまほぞ22
が設けられた男木凸設端面21が形成され、一方、上記
腰掛け部20の基端縁より垂直下方には、ほぞ穴の出口
端部より先端方向に延伸して一定の横断面により切欠さ
れた切欠首部56と、当該切欠首部56先端から更に延
伸して上記横断面より大きな切欠断面形状による切欠く
さび部57とから成るかまほぞ穴24が設けられた男木
凹設端面23が形成されている。ここで、上記両横架材
である女木13と男木14の接合は、女木13のかまほ
ぞ穴19に男木14のかまほぞ22及び男木14のかま
ほぞ穴24に女木13のかまほぞ17を嵌入させると共
に、女木13の腰掛け受部15に男木14の腰掛け部2
0を載置接合するものである。
【0022】以上、実施例に記載の横架材の接合構造に
おいては、女木凹設端面6に形成された蟻ほぞ穴7によ
る切欠形状と女木凸設端面4に形成される蟻ほぞ5形状
及び、男木凹設端面11に形成された蟻ほぞ穴12によ
る切欠形状と男木凸設端面9に形成された蟻ほぞ10形
状、更に一方、女木凹設端面18に形成されたかまほぞ
穴19による切欠形状と女木凸設端面16に形成される
かまほぞ17形状及び、男木凹設端面23に形成された
かまほぞ穴24による切欠形状と男木凸設端面21に形
成されたかまほぞ22形状については、特に限定する必
要はないが、立体的に同一のものであればプレカット材
として製材工場等で容易に量産できるというメリットが
ある。更に、特に具体的に記載をしないながらも、本発
明に係る木造建築における横架材の接合構造によった、
両横架材の接合を更に強化するために広知の補強用金物
を使用しても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る木造建築における横架材の
接合構造は以上記載のような構成によるので、以下の効
果を奏す。
【0024】第一に、本発明に係る木造建築における横
架材の接合構造によれば、従来の腰掛け蟻継ぎや腰掛け
かま継ぎのように、通し柱などの垂直部材上に横架する
際、板材などの仮留めによる補強が不要であるから施工
時間を短縮できると共に、接合部材に上記仮留めのため
に釘などの傷跡をつけることがないという効果がある。
【0025】第二に、本発明に係る木造建築における横
架材の接合構造によれば、従来の腰掛け蟻継ぎや腰掛け
かま継ぎに比べ、垂直方向の押上げ力にも強いので、地
下から地上方向に突き上げる力が作用する直下型地震に
も対応し、軸組構造を安定的に維持できるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木造建築における横架材の接合構造の
一実施例を示した斜視図。
【図2】図1の両横架材を接合先端方向から見た正面
図。
【図3】図2のA−A断面及びB−B断面図。
【図4】図1の両横架材の平面図。
【図5】本発明の木造建築における横架材の接合構造の
別の実施例を示した斜視図。
【図6】図5の両横架材を接合先端方向から見た正面
図。
【図7】図6のC−C断面図。
【図8】図6のD−D断面図。
【図9】図5の両横架材の平面図。
【図10】腰掛け蟻継ぎが実際の軸組構造に使用される
様子を示す斜視図。
【図11】従来の腰掛け蟻継ぎの構造を示した斜視図。
【図12】従来の腰掛けかま継ぎの構造を示した斜視
図。
【符号の説明】
1、13、28、38 女木 2、14、29、39 男木 3、15、30、40 腰掛け受部 4、16、31、41 女木凸設端面 5、10、36 蟻ほぞ 6、18、32、42 女木凹設端面 7、12、33 蟻ほぞ穴 8、20、34、44 腰掛け部 9、21、35、45 男木凸設端面 11、23、37、47 男木凹設端面 17、22、46 かまほぞ 19、24、43 かまほぞ穴 25 桁部材 26 通柱 27 腰掛け蟻継ぎ 48、52、56 切欠首部 49、53、57 切欠くさび部 50、54、58 首部 51、55、59 くさび部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の横架材の先端部には腰掛け受部が
    形成されて、当該腰掛け受部の先端縁より垂直下方に形
    成された女木凸設端面に、ほぞの基部より先端に向って
    漸次広がるテーパー状の左右の接合側面が形成されると
    共に、当該両接合側面の上方に連続して上面を成す蟻ほ
    ぞが形成され、一方、上記腰掛け受部の基端縁より垂直
    上方に形成された女木凹設端面に、ほぞ穴の出口端部よ
    り先端方向に向って漸次広がるテーパー状に左右の切欠
    側面が拡張されると共に、当該両接合側面の下方に連続
    して形成された蟻ほぞ穴が設けられており、他方の横架
    材の先端部には腰掛け部が形成されて、当該腰掛け部の
    先端縁より垂直上方の形成された男木凸設端面に、上記
    女木凹設端面に形成された蟻ほぞ穴形状による蟻ほぞが
    形成され、一方、上記腰掛け部の基端縁より垂直下方に
    形成された男木凹設端面に上記女木凸設端面に形成され
    た蟻ほぞ形状による蟻ほぞ穴が形成されて成ることを特
    徴とする、木造建築における横架材の接合構造。
  2. 【請求項2】 一方の横架材の先端部には腰掛け受部が
    形成されて、当該腰掛け受部の先端縁より垂直下方に形
    成された女木凸設端面に、ほぞの基部より一定の横断面
    により延伸した首部と当該首部先端から更に延伸し上記
    横断面より大きな断面形状によるくさび部とから成るか
    まほぞが設けられ、一方、上記腰掛け受部の基端縁より
    垂直上方に形成された女木凹設端面に、ほぞ穴の出口端
    部より先端方向に延伸して一定の横断面により切欠され
    た切欠首部と、当該切欠首部先端から更に延伸して上記
    横断面より大きな切欠断面形状による切欠くさび部とか
    ら成るかまほぞ穴が設けられており、他方の横架材の先
    端部には腰掛け部が形成されて、当該腰掛け部の先端縁
    より垂直上方に形成された男木凸設端面に、上記女木凹
    設端面に形成されたかまほぞ穴形状によるかまほぞが形
    成され、一方、上記腰掛け部の基端縁より垂直下方に形
    成された男木凹設端面に上記女木凸設端面に形成された
    かまほぞ形状によるかまほぞ穴が形成されてなることを
    特徴とする、木造建築における横架材の接合構造。
  3. 【請求項3】 女木凹設端面に形成された蟻ほぞ穴によ
    る切欠形状が、女木凸設端面に形成された蟻ほぞ形状
    と、更に男木凹設端面に形成された蟻ほぞ穴による切欠
    形状が、男木凸設端面に形成された蟻ほぞ形状と立体的
    に同一である、請求項1記載の木造建築における横架材
    の接合構造。
  4. 【請求項4】 女木凹設端面に設けられるかまほぞ穴に
    よる切欠形状が、女木凸設端面に設けられるかまほぞ形
    状と、更に男木凹設端面に形成されたかまほぞ穴による
    切欠形状が、男木凸設端面に形成されたかまほぞ形状と
    立体的に同一である、請求項2記載の木造建築における
    横架材の接合構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107419834A (zh) * 2017-03-03 2017-12-01 上海黑之白建筑设计有限公司 一种l形连接结构
CN108316643A (zh) * 2018-03-22 2018-07-24 浙江谊科建筑技术发展有限公司 一种啮合型组合铝模板
KR20190081233A (ko) * 2017-12-29 2019-07-09 전일목재산업 주식회사 프리컷 결구부가 형성된 목재기둥
CN116084738A (zh) * 2023-03-21 2023-05-09 江苏科技大学 一种榫卯组合的加固木梁柱结构
CN116556332A (zh) * 2023-05-29 2023-08-08 湖北工业大学 一种榫卯连接的装配式抗滑桩护壁及其施工方法

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