JPH108557A - 木造建築物の接合構造 - Google Patents
木造建築物の接合構造Info
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- JPH108557A JPH108557A JP16004096A JP16004096A JPH108557A JP H108557 A JPH108557 A JP H108557A JP 16004096 A JP16004096 A JP 16004096A JP 16004096 A JP16004096 A JP 16004096A JP H108557 A JPH108557 A JP H108557A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大梁の支点間領域における大梁及び小梁の接
合構造を簡素化するとともに、大梁の支点間領域の同一
位置において大梁、小梁及び柱脚部を比較的簡単又は簡
素な作業にて接合し得る木造建築物の接合構造を提供す
る。 【解決手段】 大梁B上に固定された柱脚支持金物5
は、柱Cの柱脚部C1に挿入可能な起立プレート8を備
え、起立プレートの軸芯は、柱芯Z−Zと一致するよう
に大梁上の所定位置に位置決めされ、固定される。柱脚
部は、柱の下端面に開口する下方開口溝を備え、ドリフ
トピン17により柱脚支持金物5に一体的に係止され
る。小梁支受金物1は、起立プレートに整合可能な連続
開口溝25を備え、該連続開口溝及び起立プレートの整
合により、大梁上の所定位置(柱芯)を中心に位置決め
される。
合構造を簡素化するとともに、大梁の支点間領域の同一
位置において大梁、小梁及び柱脚部を比較的簡単又は簡
素な作業にて接合し得る木造建築物の接合構造を提供す
る。 【解決手段】 大梁B上に固定された柱脚支持金物5
は、柱Cの柱脚部C1に挿入可能な起立プレート8を備
え、起立プレートの軸芯は、柱芯Z−Zと一致するよう
に大梁上の所定位置に位置決めされ、固定される。柱脚
部は、柱の下端面に開口する下方開口溝を備え、ドリフ
トピン17により柱脚支持金物5に一体的に係止され
る。小梁支受金物1は、起立プレートに整合可能な連続
開口溝25を備え、該連続開口溝及び起立プレートの整
合により、大梁上の所定位置(柱芯)を中心に位置決め
される。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物の接合
構造に関するものであり、より詳細には、木造建築物に
おける大梁、小梁及び上階柱脚部の継手部分又は仕口部
分の強度、耐力又は構造的安定性を確保し得る比較的簡
単な構成の木材接合構造に関するものである。
構造に関するものであり、より詳細には、木造建築物に
おける大梁、小梁及び上階柱脚部の継手部分又は仕口部
分の強度、耐力又は構造的安定性を確保し得る比較的簡
単な構成の木材接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木構造建築物又は木構造工作物(以下、
単に「木造建築物」という)は一般に、柱、大梁、小
梁、筋交い及び土台等の構造部材を相互連結又は相互係
止してなる骨組又は軸組構造体を備える。間柱、大引、
根太、床板及び野地板等の内外装下地構成要素が、上記
軸組構造体に固定又は係止され、内外装仕上部材等が、
これらの下地構成要素に取付けられる。この種の木造建
築物においては、木材同士の相互接合、相互連結又は相
互係止(以下、単に「相互接合」という)の型式、態様
又は構法の適否が、建築物全体の構造上の剛性、耐力、
靱性、耐震強度、或いは、耐圧強度等に大きく影響す
る。このため、軸組構成部材同士の相互接合構造におけ
る構造特性を改良し得る新規且つ有用な接着法ないし接
合法の研究又は開発が、長年に亘って試みられている。
殊に、集成材等のエンジニアリングウッドの研究・開
発、新素材の研究・開発、更には、木造建築物の施工
性、生産性、耐震性又は構造耐力等の研究等に伴って、
柱等の垂直材と、梁又は土台等の横架材との接合に使用
し得る仕口・継手のジョイント金物又は補強金物等(以
下、接合金物という)の改良ないし研究・開発が、近年
において重視されている。かかる技術的背景に基づき、
新規な形態又は構造特性を備えた各種の接合金物が過去
数年に提案され、また、或る種の接合金物については、
既に実用に供されている。
単に「木造建築物」という)は一般に、柱、大梁、小
梁、筋交い及び土台等の構造部材を相互連結又は相互係
止してなる骨組又は軸組構造体を備える。間柱、大引、
根太、床板及び野地板等の内外装下地構成要素が、上記
軸組構造体に固定又は係止され、内外装仕上部材等が、
これらの下地構成要素に取付けられる。この種の木造建
築物においては、木材同士の相互接合、相互連結又は相
互係止(以下、単に「相互接合」という)の型式、態様
又は構法の適否が、建築物全体の構造上の剛性、耐力、
靱性、耐震強度、或いは、耐圧強度等に大きく影響す
る。このため、軸組構成部材同士の相互接合構造におけ
る構造特性を改良し得る新規且つ有用な接着法ないし接
合法の研究又は開発が、長年に亘って試みられている。
殊に、集成材等のエンジニアリングウッドの研究・開
発、新素材の研究・開発、更には、木造建築物の施工
性、生産性、耐震性又は構造耐力等の研究等に伴って、
柱等の垂直材と、梁又は土台等の横架材との接合に使用
し得る仕口・継手のジョイント金物又は補強金物等(以
下、接合金物という)の改良ないし研究・開発が、近年
において重視されている。かかる技術的背景に基づき、
新規な形態又は構造特性を備えた各種の接合金物が過去
数年に提案され、また、或る種の接合金物については、
既に実用に供されている。
【0003】例えば、或る形式の接合構造は、溶融亜鉛
メッキ鋼板等の成形品からなる方形又は箱形の顎掛け金
物、一対の垂直支受板又はガセットプレート(以下、単
に「支受板」という)と、支受板と横架材とを相互接合
する締結ボルト、支承ボルト又はドリフトピン等の係止
手段とから構成される。支受板は、固定ボルトの締結等
により柱頭部に固定され、横架材は、支承ボルト及び/
又はドリフトピン等の係止手段により柱頭部に固定され
る。横架材に作用する曲げ応力、圧縮・引張応力又は剪
断応力は、支受板を介して垂直部材に伝達され、実質的
に鉛直方向の圧縮応力として垂直部材に作用する。ま
た、柱の柱脚部を土台に固定する接合構造として、柱脚
部の底面にスリットを刻設するとともに、スリット内に
挿入又は嵌入すべき垂直支持板を土台上に固定した構成
のものが知られている。柱脚部のスリットは、支持板を
受入れ、収容し、支持板は、柱脚部を貫通する固定ボル
ト又はドリフトピン等の係止手段にて柱脚部を一体的に
支持する。
メッキ鋼板等の成形品からなる方形又は箱形の顎掛け金
物、一対の垂直支受板又はガセットプレート(以下、単
に「支受板」という)と、支受板と横架材とを相互接合
する締結ボルト、支承ボルト又はドリフトピン等の係止
手段とから構成される。支受板は、固定ボルトの締結等
により柱頭部に固定され、横架材は、支承ボルト及び/
又はドリフトピン等の係止手段により柱頭部に固定され
る。横架材に作用する曲げ応力、圧縮・引張応力又は剪
断応力は、支受板を介して垂直部材に伝達され、実質的
に鉛直方向の圧縮応力として垂直部材に作用する。ま
た、柱の柱脚部を土台に固定する接合構造として、柱脚
部の底面にスリットを刻設するとともに、スリット内に
挿入又は嵌入すべき垂直支持板を土台上に固定した構成
のものが知られている。柱脚部のスリットは、支持板を
受入れ、収容し、支持板は、柱脚部を貫通する固定ボル
ト又はドリフトピン等の係止手段にて柱脚部を一体的に
支持する。
【0004】
【発明が解決しよとうする課題】木造2階乃至3階建住
宅等の木造建築物における軸組構造体は、大梁の支点間
中央領域又は柱間懸架領域に連結ないし接続される比較
的多数の小梁を一般に備えている。かかる大梁/小梁の
接合部位は、比較的狭小な領域に配置され、しかも、該
接合部位の接合作業は、限定された狭小な作業領域にて
実施せざるを得ないことから、簡易又は簡素な接合手段
を使用した大梁/小梁の接合構法の適用が、実際上望ま
れる。しかしながら、従来の接合金物は、比較的多数の
ボルト、ピン又は釘等を使用せざるを得ない構造を備え
ており、この種の大梁/小梁の接合部位を比較的簡易な
現場作業にて接合する接合手段として適用し難い。ま
た、各階の平面計画又は間取りの自由度、或いは、各階
空間の機能性等を重視した多くの木造建築物において、
下層階及び上層階の柱及び壁のレイアウト又は配置計画
が相互に一致又は整合せず、従って、各階の柱等の相対
位置の不一致又は非整合性等が一般に生じ得る。このた
め、比較的多数の木造建築物に観られる上層階の柱の柱
脚支持形態として、柱脚部は、下層階の大梁の支点間中
央領域又は柱間懸架領域に支持される。
宅等の木造建築物における軸組構造体は、大梁の支点間
中央領域又は柱間懸架領域に連結ないし接続される比較
的多数の小梁を一般に備えている。かかる大梁/小梁の
接合部位は、比較的狭小な領域に配置され、しかも、該
接合部位の接合作業は、限定された狭小な作業領域にて
実施せざるを得ないことから、簡易又は簡素な接合手段
を使用した大梁/小梁の接合構法の適用が、実際上望ま
れる。しかしながら、従来の接合金物は、比較的多数の
ボルト、ピン又は釘等を使用せざるを得ない構造を備え
ており、この種の大梁/小梁の接合部位を比較的簡易な
現場作業にて接合する接合手段として適用し難い。ま
た、各階の平面計画又は間取りの自由度、或いは、各階
空間の機能性等を重視した多くの木造建築物において、
下層階及び上層階の柱及び壁のレイアウト又は配置計画
が相互に一致又は整合せず、従って、各階の柱等の相対
位置の不一致又は非整合性等が一般に生じ得る。このた
め、比較的多数の木造建築物に観られる上層階の柱の柱
脚支持形態として、柱脚部は、下層階の大梁の支点間中
央領域又は柱間懸架領域に支持される。
【0005】殊に、木造建築物の平面計画又は建築プラ
ンは一般に、尺寸法又は間寸法にて実質的にモジュール
化されており、このため、大梁の梁芯、小梁の梁芯およ
び上層階の柱の柱芯が、同一位置にて交差又は交錯する
結果、上記大梁及び小梁の接合部位と、上層階の柱の柱
脚部とが平面的に一致し易い。かかる大梁/小梁/柱脚
部の接合構法においては、大梁/小梁の接合構造と、大
梁/柱脚部の接合構造とを大梁の支点間中央領域の同一
位置又は同一箇所にて施工せざるを得ず、この結果、接
合金物同士の相互干渉により、接合部位の施工が煩雑化
又は複雑化し、或いは、接合作業工程が錯綜してしま
う。従って、大梁の同一部位における上記大梁/小梁/
柱脚部の接合構造では、従来の木材接合金物を使用し難
く、長年に亘って普及している仕口及び釘等による在来
の木材接合工法にて軸組構造材同士を接合し得るにすぎ
ない。
ンは一般に、尺寸法又は間寸法にて実質的にモジュール
化されており、このため、大梁の梁芯、小梁の梁芯およ
び上層階の柱の柱芯が、同一位置にて交差又は交錯する
結果、上記大梁及び小梁の接合部位と、上層階の柱の柱
脚部とが平面的に一致し易い。かかる大梁/小梁/柱脚
部の接合構法においては、大梁/小梁の接合構造と、大
梁/柱脚部の接合構造とを大梁の支点間中央領域の同一
位置又は同一箇所にて施工せざるを得ず、この結果、接
合金物同士の相互干渉により、接合部位の施工が煩雑化
又は複雑化し、或いは、接合作業工程が錯綜してしま
う。従って、大梁の同一部位における上記大梁/小梁/
柱脚部の接合構造では、従来の木材接合金物を使用し難
く、長年に亘って普及している仕口及び釘等による在来
の木材接合工法にて軸組構造材同士を接合し得るにすぎ
ない。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、大梁の支点間領域に
おける大梁及び小梁の接合構造を簡素化するとともに、
大梁の支点間領域の同一位置において大梁、小梁及び柱
脚部を比較的簡単又は簡素な接合作業にて接合し得る木
造建築物の接合構造を提供することにある。本発明は更
に、地震荷重等の短期荷重に対する柱脚部の拘束力又は
支持力を発揮するとともに、上階柱等の建方作業工程を
簡素化又は短縮することができる木造建築物の接合構造
を提供することを目的とする。
であり、その目的とするところは、大梁の支点間領域に
おける大梁及び小梁の接合構造を簡素化するとともに、
大梁の支点間領域の同一位置において大梁、小梁及び柱
脚部を比較的簡単又は簡素な接合作業にて接合し得る木
造建築物の接合構造を提供することにある。本発明は更
に、地震荷重等の短期荷重に対する柱脚部の拘束力又は
支持力を発揮するとともに、上階柱等の建方作業工程を
簡素化又は短縮することができる木造建築物の接合構造
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明は、上下方向に延びる上層の軸組構
成要素の柱脚部と、水平方向に延びる第1横架材の支点
間領域と、水平方向に延びる第2横架材の端部とを相互
接合する木造建築物の接合構造において、前記第1横架
材の上面に固定される柱脚支持部材と、該第1横架材に
係止される端部支受部材とを有し、前記柱脚支持部材
は、前記第1横架材の上面から上方に突出する起立板を
有し、前記柱脚部は、該起立板を受入れ可能な下方開口
溝を備え、前記起立板は、該起立板を挿入した前記柱脚
部の軸芯を前記第1横架材上の所望の位置に位置決めす
るように、前記柱脚部の軸線に整列し、前記端部支受部
材は、前記第1横架材に係止可能なアーム部分と、前記
起立板を挿通可能な開口部と、前記第2横架材の端部を
支持可能な支受部分とを備え、前記開口部は、前記起立
板を挿通した該開口部が前記アーム部分及び前記支受部
分を前記第2横架材の所望の軸線に整列せしめるよう
に、前記端部支受部材に画成されることを特徴とする木
造建築物の接合構造を提供する。
するために、本発明は、上下方向に延びる上層の軸組構
成要素の柱脚部と、水平方向に延びる第1横架材の支点
間領域と、水平方向に延びる第2横架材の端部とを相互
接合する木造建築物の接合構造において、前記第1横架
材の上面に固定される柱脚支持部材と、該第1横架材に
係止される端部支受部材とを有し、前記柱脚支持部材
は、前記第1横架材の上面から上方に突出する起立板を
有し、前記柱脚部は、該起立板を受入れ可能な下方開口
溝を備え、前記起立板は、該起立板を挿入した前記柱脚
部の軸芯を前記第1横架材上の所望の位置に位置決めす
るように、前記柱脚部の軸線に整列し、前記端部支受部
材は、前記第1横架材に係止可能なアーム部分と、前記
起立板を挿通可能な開口部と、前記第2横架材の端部を
支持可能な支受部分とを備え、前記開口部は、前記起立
板を挿通した該開口部が前記アーム部分及び前記支受部
分を前記第2横架材の所望の軸線に整列せしめるよう
に、前記端部支受部材に画成されることを特徴とする木
造建築物の接合構造を提供する。
【0008】かかる構成の接合構造によれば、端部支受
部材は、柱脚支持金物の起立板を挿通可能な開口部を備
えており、該開口部に対する上記起立板の挿入作業によ
り、上記端部支受部材のアーム部分及び支受部分を上記
第2横架材の軸線、例えば、小梁の梁芯に整列させるこ
とができる。端部支受部材は更に、第1横架材に係止さ
れるアーム部分と、第2横架材の端部を支持する支受部
分とを備え、第2横架材の剪断力等は、上記支受部分及
びアーム部分を介して、第1横架材に伝達され、第1横
架材の反力にて支持される。かくして、第1及び第2横
架材は、上記端部支受部材を介して相互接続又は相互連
結される。また、第1横架材上に固定された柱脚支持部
材の起立板は、上記端部支受部材の開口部から上方に突
出し、柱脚部の下方開口溝に挿入される。下方開口溝に
て上記起立板を受入れた柱脚部の軸芯は、該起立板の調
芯作用又は位置決め作用により、所望の位置に位置決め
される。従って、上記柱脚支持部材は、該支持部材と係
合する上階柱等の軸組構成要素の位置決め手段、整合/
整列手段、合芯手段又は姿勢保持手段として使用し得る
とともに、第2横架材の位置決め手段及び支持手段とし
て機能する端部支受部材自体の位置決め手段及び支持手
段として機能する。かくして、上記構成の接合構造によ
れば、上階柱等の建方作業を簡素化し、或いは、作業工
期を短縮し得るばかりでなく、第1横架材に対する第2
横架材の位置決め作業又は芯出作業や、第1及び第2横
架材の相互接合作業を簡素化し得るので、実用的に極め
て有利である。
部材は、柱脚支持金物の起立板を挿通可能な開口部を備
えており、該開口部に対する上記起立板の挿入作業によ
り、上記端部支受部材のアーム部分及び支受部分を上記
第2横架材の軸線、例えば、小梁の梁芯に整列させるこ
とができる。端部支受部材は更に、第1横架材に係止さ
れるアーム部分と、第2横架材の端部を支持する支受部
分とを備え、第2横架材の剪断力等は、上記支受部分及
びアーム部分を介して、第1横架材に伝達され、第1横
架材の反力にて支持される。かくして、第1及び第2横
架材は、上記端部支受部材を介して相互接続又は相互連
結される。また、第1横架材上に固定された柱脚支持部
材の起立板は、上記端部支受部材の開口部から上方に突
出し、柱脚部の下方開口溝に挿入される。下方開口溝に
て上記起立板を受入れた柱脚部の軸芯は、該起立板の調
芯作用又は位置決め作用により、所望の位置に位置決め
される。従って、上記柱脚支持部材は、該支持部材と係
合する上階柱等の軸組構成要素の位置決め手段、整合/
整列手段、合芯手段又は姿勢保持手段として使用し得る
とともに、第2横架材の位置決め手段及び支持手段とし
て機能する端部支受部材自体の位置決め手段及び支持手
段として機能する。かくして、上記構成の接合構造によ
れば、上階柱等の建方作業を簡素化し、或いは、作業工
期を短縮し得るばかりでなく、第1横架材に対する第2
横架材の位置決め作業又は芯出作業や、第1及び第2横
架材の相互接合作業を簡素化し得るので、実用的に極め
て有利である。
【0009】他の観点より、本発明は、大梁及び小梁の
接合金物により大梁の支点間領域と小梁の端部とを相互
接合する木造建築物の接合構造において、前記大梁の支
点間領域に係止可能な小梁端部支受部材を備え、該小梁
端部支受部材は、前記大梁の支点間領域に係止可能なア
ーム部分と、前記小梁の端部を支持可能な支受部分とを
備え、前記アーム部分は、前記大梁の上部分と相補する
形態を有し、該大梁の上部分を受入れ可能な前記小梁端
部支受部材の内壁面を画成し、前記支受部分は、前記小
梁の端部に形成された垂直溝内に挿入可能な垂直壁と、
前記小梁の端部の下面を支持可能な水平支持板とを備え
ることを特徴とする木造建築物の接合構造を提供する。
接合金物により大梁の支点間領域と小梁の端部とを相互
接合する木造建築物の接合構造において、前記大梁の支
点間領域に係止可能な小梁端部支受部材を備え、該小梁
端部支受部材は、前記大梁の支点間領域に係止可能なア
ーム部分と、前記小梁の端部を支持可能な支受部分とを
備え、前記アーム部分は、前記大梁の上部分と相補する
形態を有し、該大梁の上部分を受入れ可能な前記小梁端
部支受部材の内壁面を画成し、前記支受部分は、前記小
梁の端部に形成された垂直溝内に挿入可能な垂直壁と、
前記小梁の端部の下面を支持可能な水平支持板とを備え
ることを特徴とする木造建築物の接合構造を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態によれ
ば、前記柱脚部の軸芯は、前記起立板の中心軸線と、前
記下方開口溝の中心軸線との整合作業により、所定の柱
芯位置に合芯され、前記起立板は、前記柱脚部を貫通す
る線型係止具を挿通可能な係止孔を備える。上記柱脚部
及び係止孔に嵌入又は挿入されたドリフトピン、係止ボ
ルト又は締結ボルト等の線型係止具は、柱脚部及び起立
板を相互係止し、柱脚部は、柱脚支持部材を介して、第
1横架材に支持される。柱脚支持部材は、柱等の軸組構
成要素に作用する圧縮荷重を第1横架材に伝達するとと
もに、地震時の短期鉛直荷重の如く柱脚部に上下方向又
は垂直に作用する荷重、例えば、柱の引抜き力等に抗
し、十分な柱脚部の拘束力又は支持力を発揮する。好ま
しくは、上記柱脚支持部材は、第2横架材の上面又は天
端面に支持される水平基板と、該基板から垂下する垂下
板とを備え、上記起立板は、水平基板上に垂直に植設さ
れ、上記第1横架材は、垂下板を挿入可能な溝又は上方
開口部を備える。更に好ましくは、水平基板、垂下板及
び起立板の垂直中心軸線は、上記柱脚部の軸芯に整合
し、上記第1横架材の上方開口部の垂直中心軸線は、実
質的に上記柱脚部の軸芯に一致する。本発明の或る実施
形態において、上記垂下板は、ドリフトピン等の線型係
止具を挿通可能なピン孔を備え、上記第1横架材は、該
線型部材を嵌入可能又は挿入可能な水平ピン孔を備え
る。
ば、前記柱脚部の軸芯は、前記起立板の中心軸線と、前
記下方開口溝の中心軸線との整合作業により、所定の柱
芯位置に合芯され、前記起立板は、前記柱脚部を貫通す
る線型係止具を挿通可能な係止孔を備える。上記柱脚部
及び係止孔に嵌入又は挿入されたドリフトピン、係止ボ
ルト又は締結ボルト等の線型係止具は、柱脚部及び起立
板を相互係止し、柱脚部は、柱脚支持部材を介して、第
1横架材に支持される。柱脚支持部材は、柱等の軸組構
成要素に作用する圧縮荷重を第1横架材に伝達するとと
もに、地震時の短期鉛直荷重の如く柱脚部に上下方向又
は垂直に作用する荷重、例えば、柱の引抜き力等に抗
し、十分な柱脚部の拘束力又は支持力を発揮する。好ま
しくは、上記柱脚支持部材は、第2横架材の上面又は天
端面に支持される水平基板と、該基板から垂下する垂下
板とを備え、上記起立板は、水平基板上に垂直に植設さ
れ、上記第1横架材は、垂下板を挿入可能な溝又は上方
開口部を備える。更に好ましくは、水平基板、垂下板及
び起立板の垂直中心軸線は、上記柱脚部の軸芯に整合
し、上記第1横架材の上方開口部の垂直中心軸線は、実
質的に上記柱脚部の軸芯に一致する。本発明の或る実施
形態において、上記垂下板は、ドリフトピン等の線型係
止具を挿通可能なピン孔を備え、上記第1横架材は、該
線型部材を嵌入可能又は挿入可能な水平ピン孔を備え
る。
【0011】本発明の他の好適な実施形態によれば、上
記端部支受部材の支受部分は、前記第2横架材の端部に
形成された垂直溝に挿入可能な垂直側壁と、該端部の下
面を支持可能な水平支受板とを備え、前記第2横架材の
軸芯は、前記垂直溝と前記垂直側壁との係合作業および
前記水平支受板に対する前記端部の載置作業により、所
定の梁芯位置に合芯される。従って、小梁支受部材に対
する第2横架材の端部の引掛け作業又は顎掛け作業によ
り、第2横架材の芯合せ作業又は合芯作業を実質的に実
施することができる。好ましくは、上下方向に延びる所
定幅の垂直溝が、対をなして上記第2横架材の端部に刻
設され、該垂直溝は、第1横架材の側面と対向する第2
横架材端部の端面全高に亘って延在する。垂直溝の溝幅
は、上記垂直側壁の板厚と実質的に同一に設定される。
更に好ましくは、上記端部支受部材のアーム部分は、所
定間隔を隔てて配置された一対の水平な方形板体又は帯
板からなり、上記起立板を挿通可能な開口部又は連続溝
が板体又は帯板同士の間に形成される。アーム部分の上
面は、水平且つ平坦な柱脚着座面を形成し、柱脚部の圧
縮応力は、アーム部分及び水平基板を介して第1横架材
に伝達される。
記端部支受部材の支受部分は、前記第2横架材の端部に
形成された垂直溝に挿入可能な垂直側壁と、該端部の下
面を支持可能な水平支受板とを備え、前記第2横架材の
軸芯は、前記垂直溝と前記垂直側壁との係合作業および
前記水平支受板に対する前記端部の載置作業により、所
定の梁芯位置に合芯される。従って、小梁支受部材に対
する第2横架材の端部の引掛け作業又は顎掛け作業によ
り、第2横架材の芯合せ作業又は合芯作業を実質的に実
施することができる。好ましくは、上下方向に延びる所
定幅の垂直溝が、対をなして上記第2横架材の端部に刻
設され、該垂直溝は、第1横架材の側面と対向する第2
横架材端部の端面全高に亘って延在する。垂直溝の溝幅
は、上記垂直側壁の板厚と実質的に同一に設定される。
更に好ましくは、上記端部支受部材のアーム部分は、所
定間隔を隔てて配置された一対の水平な方形板体又は帯
板からなり、上記起立板を挿通可能な開口部又は連続溝
が板体又は帯板同士の間に形成される。アーム部分の上
面は、水平且つ平坦な柱脚着座面を形成し、柱脚部の圧
縮応力は、アーム部分及び水平基板を介して第1横架材
に伝達される。
【0012】本発明の好ましい実施形態によれば、上記
端部支受部材は、所定板厚及び所定形状に成形された鋼
板等の板体又帯板を折曲加工又は曲げ成形することによ
り形成される。好ましくは、釘孔又はビス孔等の貫通孔
が、板体又は帯板の所定位置に穿孔される。板体又は帯
板は、所望の折曲軸線を中心に実質的に直角に曲げ加工
され、所定形状の上記端部支受部材として成形される。
かかる構成の端部支受部材によれば、端部支受部材の製
作又は製造工程を簡素化し、製作ロス又は製造ロス等を
軽減し得るとともに、展開状態の端部支受部材用板体又
は帯板を施工現場等に搬送又は輸送し、端部支受部材を
施工現場等にて組立てることができるので、輸送時の積
載効率を向上させ、或いは、端部支受部材の梱包・包装
作業を簡易化又は簡便化することが可能となる。
端部支受部材は、所定板厚及び所定形状に成形された鋼
板等の板体又帯板を折曲加工又は曲げ成形することによ
り形成される。好ましくは、釘孔又はビス孔等の貫通孔
が、板体又は帯板の所定位置に穿孔される。板体又は帯
板は、所望の折曲軸線を中心に実質的に直角に曲げ加工
され、所定形状の上記端部支受部材として成形される。
かかる構成の端部支受部材によれば、端部支受部材の製
作又は製造工程を簡素化し、製作ロス又は製造ロス等を
軽減し得るとともに、展開状態の端部支受部材用板体又
は帯板を施工現場等に搬送又は輸送し、端部支受部材を
施工現場等にて組立てることができるので、輸送時の積
載効率を向上させ、或いは、端部支受部材の梱包・包装
作業を簡易化又は簡便化することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の実施例
に係る木造建築物の接合構造について、詳細に説明す
る。図1は、本発明の実施例に係る木造建築物の接合構
造を適用した木材接合部の構成を概略的に示す分解斜視
図である。図1に示す木材接合部Jは、大梁B、小梁D
及び柱Cの接合部を構成する。木材接合部Jの中心にお
いて、大梁Bの軸芯(梁芯Y−Y)、柱Cの軸芯(柱芯
Z−Z)および小梁Dの軸芯(梁芯X−X)は、交差す
る。木材接合部Jは、小梁Dの端部D1を大梁Bにて支受
する小梁支受金物1と、柱Cの柱脚部C1を大梁B上に支
持する柱脚支持金物5とを備える。なお、大梁B、小梁
D及び柱Cは、木材接合部J廻りの部分のみが図1に図
示されている。即ち、大梁Bは、大梁Bの支点間中央領
域が図1に示され、小梁Dは、大梁Bに対する接合端部
D1が同図に図示され、また、柱Cは、柱脚部C1が同図に
示されている。横架材を構成する水平な大梁B及び小梁
Dは、所定の断面性状を有する木製角材からなる。大梁
Bの両端部は、大梁Bの支点を構成する下層階の柱の柱
頭部(図示せず)に支持される。即ち、大梁Bは、上層
階の床下地レベルにおいて、所定の柱間隔(スパン)又
は支点間距離に亘って懸架される。大梁Bに接続される
小梁Dの端部D1は、上層階の床下地レベルに配置され、
大梁B及び小梁Dは、平面視において所定の相対角度、
例えば、90度の相対角度をなして配向される。図1に
示す小梁Dの端部D1は、小梁支受金物1を介して大梁B
の側面に接続され、小梁Dの他端部(図示せず)は、大
梁Bと対向する大梁又は下層階の柱等の他の軸組構造体
(図示せず)に対して、所望の接合金物を介して接続さ
れる。
に係る木造建築物の接合構造について、詳細に説明す
る。図1は、本発明の実施例に係る木造建築物の接合構
造を適用した木材接合部の構成を概略的に示す分解斜視
図である。図1に示す木材接合部Jは、大梁B、小梁D
及び柱Cの接合部を構成する。木材接合部Jの中心にお
いて、大梁Bの軸芯(梁芯Y−Y)、柱Cの軸芯(柱芯
Z−Z)および小梁Dの軸芯(梁芯X−X)は、交差す
る。木材接合部Jは、小梁Dの端部D1を大梁Bにて支受
する小梁支受金物1と、柱Cの柱脚部C1を大梁B上に支
持する柱脚支持金物5とを備える。なお、大梁B、小梁
D及び柱Cは、木材接合部J廻りの部分のみが図1に図
示されている。即ち、大梁Bは、大梁Bの支点間中央領
域が図1に示され、小梁Dは、大梁Bに対する接合端部
D1が同図に図示され、また、柱Cは、柱脚部C1が同図に
示されている。横架材を構成する水平な大梁B及び小梁
Dは、所定の断面性状を有する木製角材からなる。大梁
Bの両端部は、大梁Bの支点を構成する下層階の柱の柱
頭部(図示せず)に支持される。即ち、大梁Bは、上層
階の床下地レベルにおいて、所定の柱間隔(スパン)又
は支点間距離に亘って懸架される。大梁Bに接続される
小梁Dの端部D1は、上層階の床下地レベルに配置され、
大梁B及び小梁Dは、平面視において所定の相対角度、
例えば、90度の相対角度をなして配向される。図1に
示す小梁Dの端部D1は、小梁支受金物1を介して大梁B
の側面に接続され、小梁Dの他端部(図示せず)は、大
梁Bと対向する大梁又は下層階の柱等の他の軸組構造体
(図示せず)に対して、所望の接合金物を介して接続さ
れる。
【0014】また、垂直材を構成する柱Cは、所定の断
面寸法を有する木製角材からなり、、柱Cの柱脚部C1
は、大梁B及び小梁Dの接続部位に固定された柱脚支持
金物5を介して、大梁Bの上面又は天端面に支持され
る。柱Cの自重、或いは、柱Cに作用する長期鉛直荷重
又は圧縮力等は、柱脚支持金物5を介して、大梁Bの支
点間中央領域に支持され、柱Cに作用する短期荷重又は
所謂引抜き力等は、柱脚支持金物5を介して大梁Bの支
点間中央領域に伝達される。他方、小梁Dに作用する長
期荷重又は剪断力等は、小梁支受金物1を介して、大梁
Bの支点間中央領域に支持される。本例において、柱脚
支持金物5は、一般的木造建築物において要求される所
要の引抜き耐力、好適には、約1.5ton 程度の引抜き
耐力を備えた接合金物として設計され、また、小梁支受
金物1は、一般的木造建築物の大梁/小梁接合部として
要求される所要の金物耐力、望ましくは、約2.3ton
程度の金物耐力を備える。
面寸法を有する木製角材からなり、、柱Cの柱脚部C1
は、大梁B及び小梁Dの接続部位に固定された柱脚支持
金物5を介して、大梁Bの上面又は天端面に支持され
る。柱Cの自重、或いは、柱Cに作用する長期鉛直荷重
又は圧縮力等は、柱脚支持金物5を介して、大梁Bの支
点間中央領域に支持され、柱Cに作用する短期荷重又は
所謂引抜き力等は、柱脚支持金物5を介して大梁Bの支
点間中央領域に伝達される。他方、小梁Dに作用する長
期荷重又は剪断力等は、小梁支受金物1を介して、大梁
Bの支点間中央領域に支持される。本例において、柱脚
支持金物5は、一般的木造建築物において要求される所
要の引抜き耐力、好適には、約1.5ton 程度の引抜き
耐力を備えた接合金物として設計され、また、小梁支受
金物1は、一般的木造建築物の大梁/小梁接合部として
要求される所要の金物耐力、望ましくは、約2.3ton
程度の金物耐力を備える。
【0015】小梁Dを大梁Bの支点間中央領域に接合す
る小梁支受金物1は、大梁Bに係合する大梁係合部2
と、小梁Dの端部D1に係合する小梁支受部3とから略構
成される。一対の垂直溝又はスリット11が、小梁支受
部3に対する係合手段として、端部D1の端面に刻設さ
れ、垂直溝11は、端部D1の全高に亘って小梁Dの端面
に延在し、小梁Dの上面及び下面に開口する。小梁支受
部3は、垂直溝11内に挿入可能又は嵌入可能な側壁3
1を備える。本例において、側壁31の板厚は、垂直溝
11の溝幅と実質的に同一に設定される。
る小梁支受金物1は、大梁Bに係合する大梁係合部2
と、小梁Dの端部D1に係合する小梁支受部3とから略構
成される。一対の垂直溝又はスリット11が、小梁支受
部3に対する係合手段として、端部D1の端面に刻設さ
れ、垂直溝11は、端部D1の全高に亘って小梁Dの端面
に延在し、小梁Dの上面及び下面に開口する。小梁支受
部3は、垂直溝11内に挿入可能又は嵌入可能な側壁3
1を備える。本例において、側壁31の板厚は、垂直溝
11の溝幅と実質的に同一に設定される。
【0016】柱脚部C1を大梁Bの上面に接合する柱脚支
持金物5は、大梁Bの上面に着座する水平基板又はベー
スプレート6と、溶接等の固着手段により水平基板6の
下面に固定された垂直な垂下プレート7と、溶接等の固
着手段にて水平基板6の上面に固定された垂直な起立プ
レート8とを備える。所定長に亘って大梁Bの上面に開
口する頂部開口溝又はスリット12が、垂下プレート7
に対する係合手段として、大梁Bの上面に形成され、頂
部開口溝12は、大梁Bの梁芯Y−Yの直上にて大梁B
の軸線方向に延在する。頂部開口溝12は、垂下プレー
ト7を挿入可能又は嵌入可能な溝幅を備える。また、柱
Cの下端面に開口する下方開口溝又はスリット13が、
起立プレート8に対する係合手段として、柱脚部C1に刻
設され、下方開口溝13は、柱芯Z−Zにて大梁Bの軸
線Y−Yと直交する方向X−Xに延在する。下方開口溝
13は、起立プレート8を挿入可能又は嵌入可能な溝幅
を備える。本例において、頂部開口溝12の溝幅および
下方開口溝13の溝幅は夫々、垂下プレート7の板厚お
よび起立プレート8の板厚と実質的に同一に設定され
る。柱脚支持金物5は、垂下プレート7を貫通する一対
のピン孔9を備え、大梁Bは、腹部に穿設された一対の
ピン孔14を備える。頂部開口溝12に挿入された垂下
プレート7の各ピン孔9は、大梁Bの各ピン孔14と整
列し、ドリフトピン16を挿通可能な貫通孔を大梁Bに
形成する。柱脚支持金物5は又、起立プレート8を貫通
する一対のピン孔10を備え、柱Cは、柱脚部C1に穿設
された一対のピン孔15を備える。下方開口溝13に挿
入された起立プレート8の各ピン孔10は、柱脚部C1の
各ピン孔15と整列し、ドリフトピン17を挿通可能な
貫通孔を柱脚部C1に形成する。
持金物5は、大梁Bの上面に着座する水平基板又はベー
スプレート6と、溶接等の固着手段により水平基板6の
下面に固定された垂直な垂下プレート7と、溶接等の固
着手段にて水平基板6の上面に固定された垂直な起立プ
レート8とを備える。所定長に亘って大梁Bの上面に開
口する頂部開口溝又はスリット12が、垂下プレート7
に対する係合手段として、大梁Bの上面に形成され、頂
部開口溝12は、大梁Bの梁芯Y−Yの直上にて大梁B
の軸線方向に延在する。頂部開口溝12は、垂下プレー
ト7を挿入可能又は嵌入可能な溝幅を備える。また、柱
Cの下端面に開口する下方開口溝又はスリット13が、
起立プレート8に対する係合手段として、柱脚部C1に刻
設され、下方開口溝13は、柱芯Z−Zにて大梁Bの軸
線Y−Yと直交する方向X−Xに延在する。下方開口溝
13は、起立プレート8を挿入可能又は嵌入可能な溝幅
を備える。本例において、頂部開口溝12の溝幅および
下方開口溝13の溝幅は夫々、垂下プレート7の板厚お
よび起立プレート8の板厚と実質的に同一に設定され
る。柱脚支持金物5は、垂下プレート7を貫通する一対
のピン孔9を備え、大梁Bは、腹部に穿設された一対の
ピン孔14を備える。頂部開口溝12に挿入された垂下
プレート7の各ピン孔9は、大梁Bの各ピン孔14と整
列し、ドリフトピン16を挿通可能な貫通孔を大梁Bに
形成する。柱脚支持金物5は又、起立プレート8を貫通
する一対のピン孔10を備え、柱Cは、柱脚部C1に穿設
された一対のピン孔15を備える。下方開口溝13に挿
入された起立プレート8の各ピン孔10は、柱脚部C1の
各ピン孔15と整列し、ドリフトピン17を挿通可能な
貫通孔を柱脚部C1に形成する。
【0017】図2は、小梁支受金物1の構造詳細を示す
小梁支受金物1の平面図、側面図及び縦断面図である。
なお、図2(C)は、図2(B)のI−I線における断
面図である。図2(A)に示す如く、小梁支受金物1の
大梁係合部2は、大梁Bの上半部に引掛け可能な一対の
アーム部材又は係止板21からなる。図2(B)に示す
如く、各アーム部材21は、先端部分が下方に折曲した
水平な板体からなり、各アーム部材21の本体部分22
及び先端垂下部分23の内壁面は、大梁Bの上半部の断
面形状に相補する形態の連続的な内壁面を形成する。各
アーム部材21は、小梁支受金物1の中心軸線x−xに
対して対称に配置され、所定幅員wの連続開口、スリッ
ト又は長孔25が、中心軸線x−x上に形成される。連
続開口25の幅員wは、柱脚支持金物5の起立プレート
8の板厚(例えば、6mm)よりも僅かに大きな寸法に設
定される。また、所定径の釘又はビスを挿通可能な小径
の釘孔、ビス孔又は貫通孔26、27が、各本体部分2
2及び各先端垂下部分23の中央領域に夫々穿孔され
る。
小梁支受金物1の平面図、側面図及び縦断面図である。
なお、図2(C)は、図2(B)のI−I線における断
面図である。図2(A)に示す如く、小梁支受金物1の
大梁係合部2は、大梁Bの上半部に引掛け可能な一対の
アーム部材又は係止板21からなる。図2(B)に示す
如く、各アーム部材21は、先端部分が下方に折曲した
水平な板体からなり、各アーム部材21の本体部分22
及び先端垂下部分23の内壁面は、大梁Bの上半部の断
面形状に相補する形態の連続的な内壁面を形成する。各
アーム部材21は、小梁支受金物1の中心軸線x−xに
対して対称に配置され、所定幅員wの連続開口、スリッ
ト又は長孔25が、中心軸線x−x上に形成される。連
続開口25の幅員wは、柱脚支持金物5の起立プレート
8の板厚(例えば、6mm)よりも僅かに大きな寸法に設
定される。また、所定径の釘又はビスを挿通可能な小径
の釘孔、ビス孔又は貫通孔26、27が、各本体部分2
2及び各先端垂下部分23の中央領域に夫々穿孔され
る。
【0018】小梁支受金物1の小梁支受部3は、小梁D
の端部D1を下側から支持し得る水平支受板又は水平底板
32と、支受板32の両側縁から上方に延びる一対の垂
直側壁31と、側壁31の垂直な側縁と連接する一対の
垂直端壁33とから構成される。水平支受板32の幅員
dは、小梁Dにおける左右の垂直溝11の間隔と実質的
に同一に設定され、垂直側壁31及び垂直端壁33の高
さhは、小梁Dの梁成(せい)と実質的に同一に設定さ
れる。垂直端壁22の上縁部分は、アーム部材21の基
端部に連接し、また、所定径の釘又はビスを挿通可能な
小径の釘孔、ビス孔又は貫通孔35が、各垂直端壁33
の上部及び下部に夫々穿孔される。アーム部材21の本
体部分22、先端垂下部分23および小梁支受部3の垂
直端壁33は、大梁Bの上半部に相補する形態を有する
凹形内壁面を全体的に形成し、該内壁面にて画成された
大梁係合部2の内側領域は、大梁Bの梁幅と実質的に一
致する幅員Lを有する大梁受入開口を形成する。また、
小梁支受部3の水平支受板32、垂直側壁31及び垂直
端壁33の各内壁面は、小梁Dの端部D1を収容可能な小
梁受入開口を画成し、小梁受入開口の幅員d及び高さh
は夫々、端部D1の垂直溝11の間隔及び端部D1の梁成と
実質的に一致する。
の端部D1を下側から支持し得る水平支受板又は水平底板
32と、支受板32の両側縁から上方に延びる一対の垂
直側壁31と、側壁31の垂直な側縁と連接する一対の
垂直端壁33とから構成される。水平支受板32の幅員
dは、小梁Dにおける左右の垂直溝11の間隔と実質的
に同一に設定され、垂直側壁31及び垂直端壁33の高
さhは、小梁Dの梁成(せい)と実質的に同一に設定さ
れる。垂直端壁22の上縁部分は、アーム部材21の基
端部に連接し、また、所定径の釘又はビスを挿通可能な
小径の釘孔、ビス孔又は貫通孔35が、各垂直端壁33
の上部及び下部に夫々穿孔される。アーム部材21の本
体部分22、先端垂下部分23および小梁支受部3の垂
直端壁33は、大梁Bの上半部に相補する形態を有する
凹形内壁面を全体的に形成し、該内壁面にて画成された
大梁係合部2の内側領域は、大梁Bの梁幅と実質的に一
致する幅員Lを有する大梁受入開口を形成する。また、
小梁支受部3の水平支受板32、垂直側壁31及び垂直
端壁33の各内壁面は、小梁Dの端部D1を収容可能な小
梁受入開口を画成し、小梁受入開口の幅員d及び高さh
は夫々、端部D1の垂直溝11の間隔及び端部D1の梁成と
実質的に一致する。
【0019】図3は、小梁支受金物1の素材又はブラン
クを示す小梁支受金物1の展開図である。図2に示す小
梁支受金物1は、図3に示す所定形状の板体40を折曲
加工又は曲げ成形することにより形成される。板体40
は、例えば、板厚3乃至4mm程度の亜鉛メッキ鋼板又は
ボンデ鋼板等を所定形状に打抜き加工又は切断加工して
なる成形板であり、貫通孔26、27、35が、所定位
置に穿孔される。板体40は、仮想線で示す折曲軸線4
1、42、43、44を中心に実質的に直角に曲げ加工
される。板体40の曲げ加工は、例えば、接合金物の製
作工場、建設現場の作業所、或いは、建設現場等におい
て、適当な曲げ成形機、プレス成形機、携帯式鋼板加工
機又は鋼材曲げ機、或いは、油圧式鋼材加工機等にて実
施される。なお、容易に理解し得るように、板体40の
外形輪郭及び各部寸法、或いは、各折曲軸線41、4
2、43、44の位置は、曲げ加工後の板体40が小梁
支受金物1(図2)の形態を備えるように設計される。
クを示す小梁支受金物1の展開図である。図2に示す小
梁支受金物1は、図3に示す所定形状の板体40を折曲
加工又は曲げ成形することにより形成される。板体40
は、例えば、板厚3乃至4mm程度の亜鉛メッキ鋼板又は
ボンデ鋼板等を所定形状に打抜き加工又は切断加工して
なる成形板であり、貫通孔26、27、35が、所定位
置に穿孔される。板体40は、仮想線で示す折曲軸線4
1、42、43、44を中心に実質的に直角に曲げ加工
される。板体40の曲げ加工は、例えば、接合金物の製
作工場、建設現場の作業所、或いは、建設現場等におい
て、適当な曲げ成形機、プレス成形機、携帯式鋼板加工
機又は鋼材曲げ機、或いは、油圧式鋼材加工機等にて実
施される。なお、容易に理解し得るように、板体40の
外形輪郭及び各部寸法、或いは、各折曲軸線41、4
2、43、44の位置は、曲げ加工後の板体40が小梁
支受金物1(図2)の形態を備えるように設計される。
【0020】図4は、柱脚支持金物5の構造詳細を示す
柱脚支持金物5の平面図、底面図及び縦断面図である。
なお、図4(C)は、図4(A)のII−II線における断
面図である。柱脚支持金物5は、所定板厚(例えば、6
mm厚)の鋼板の組立体からなり、水平基板6、垂下プレ
ート7及び起立プレート8は、溶接等の固着手段により
相互に一体的に連結又は接続される。所定径のドリフト
ピン17(図1)を挿通可能な内径(例えば、16mm
径) を有するドリフトピン孔又は貫通孔9、10が、垂
下プレート7及び起立プレート8の所定位置に穿設され
る。水平基板6の上面は、柱脚部C1の下端面が着座し得
る水平且つ平坦な平面を形成し、水平基板6の幅は、柱
脚部C1の幅に実質的に一致し、或いは、柱脚部C1の幅よ
りも大きく設計されるとともに、大梁Bの梁幅に実質的
に一致し、或いは、大梁Bの梁幅よりも小さく設計され
る。
柱脚支持金物5の平面図、底面図及び縦断面図である。
なお、図4(C)は、図4(A)のII−II線における断
面図である。柱脚支持金物5は、所定板厚(例えば、6
mm厚)の鋼板の組立体からなり、水平基板6、垂下プレ
ート7及び起立プレート8は、溶接等の固着手段により
相互に一体的に連結又は接続される。所定径のドリフト
ピン17(図1)を挿通可能な内径(例えば、16mm
径) を有するドリフトピン孔又は貫通孔9、10が、垂
下プレート7及び起立プレート8の所定位置に穿設され
る。水平基板6の上面は、柱脚部C1の下端面が着座し得
る水平且つ平坦な平面を形成し、水平基板6の幅は、柱
脚部C1の幅に実質的に一致し、或いは、柱脚部C1の幅よ
りも大きく設計されるとともに、大梁Bの梁幅に実質的
に一致し、或いは、大梁Bの梁幅よりも小さく設計され
る。
【0021】次に、図1、図5、図6及び図7を参照し
て、木材接合部Jの施工方法について説明する。なお、
図5及び図6は、図1に示す各種接合部材を使用した木
材接合部の施工方法を段階的に示す分解斜視図であり、
図7は、図5及び図6に示す接合工程を完了した木材接
合部の全体構成を示す斜視図である。大梁Bの両端部
が、下層階の柱の柱頭部に接合され、大梁Bは、所定ス
パンに亘って架設される。小梁Dの梁芯X−X及び柱C
の柱芯Z−Zが、墨出作業、芯出作業又は計測作業等に
より、大梁Bの所定位置に刻印又はマークされる。図1
に示す如く、頂部開口溝12及びピン孔14が、適当な
木材切削工具等を使用して、大梁Bの上面及び側面に刻
設又は穿設される。頂部開口溝12は、大梁Bの梁芯Y
−Yの直上にて大梁Bの上面に開口するとともに、柱脚
支持金物5の垂下プレート7の幅と実質的に同一の全長
を有する。図5に示すように、柱脚支持金物5の垂下プ
レート7が、頂部開口溝12内に挿入ないし嵌入され、
垂下プレート7のピン孔9が、大梁Bのピン孔14と整
合する。ドリフトピン16が、ピン孔14、9に打込ま
れ、ドリフトピン16は、ピン孔14、9を貫通し、か
くして、柱脚支持金物5は、大梁B上に一体的に固定さ
れる。
て、木材接合部Jの施工方法について説明する。なお、
図5及び図6は、図1に示す各種接合部材を使用した木
材接合部の施工方法を段階的に示す分解斜視図であり、
図7は、図5及び図6に示す接合工程を完了した木材接
合部の全体構成を示す斜視図である。大梁Bの両端部
が、下層階の柱の柱頭部に接合され、大梁Bは、所定ス
パンに亘って架設される。小梁Dの梁芯X−X及び柱C
の柱芯Z−Zが、墨出作業、芯出作業又は計測作業等に
より、大梁Bの所定位置に刻印又はマークされる。図1
に示す如く、頂部開口溝12及びピン孔14が、適当な
木材切削工具等を使用して、大梁Bの上面及び側面に刻
設又は穿設される。頂部開口溝12は、大梁Bの梁芯Y
−Yの直上にて大梁Bの上面に開口するとともに、柱脚
支持金物5の垂下プレート7の幅と実質的に同一の全長
を有する。図5に示すように、柱脚支持金物5の垂下プ
レート7が、頂部開口溝12内に挿入ないし嵌入され、
垂下プレート7のピン孔9が、大梁Bのピン孔14と整
合する。ドリフトピン16が、ピン孔14、9に打込ま
れ、ドリフトピン16は、ピン孔14、9を貫通し、か
くして、柱脚支持金物5は、大梁B上に一体的に固定さ
れる。
【0022】次いで、小梁支受金物1が大梁B上に取付
けられる。小梁支受金物1の取付け作業において、大梁
係合部2に形成された連続開口25が、柱脚支持金物5
の起立プレート8に整合され、小梁支受金物1が、全体
的に降下される。図6に示す如く、柱脚支持金物5の起
立プレート8は、連続開口25を貫通し、小梁支受金物
1から上方に垂直に突出し、また、小梁支受金物1の大
梁係合部2は、大梁Bの上半部を受入れ、大梁Bに係止
される。適当な径の釘Nが釘孔27、35に打込まれ、
かくて、小梁支受金物1は、大梁Bの上半部に固定され
る。小梁Dの端部D1は、左右の垂直溝11を小梁支受部
3の左右の垂直側壁31に整合した位置にて、小梁支受
部3の開口領域に落し込まれ、小梁支受部3に引掛けら
れる。端部D1の下面は、小梁支受部3の水平支受板32
に当接し、水平支受板32に支持され、端部D1の垂直溝
11は、小梁支受部3の垂直側壁31に保持され、かく
して、小梁Dは、小梁支受金物1にて大梁Bの側面に連
結又は接続される。しかも、小梁支受金物1の中心線
は、柱脚支持金物5に対する小梁支受金物1の整合又は
係合作業により、柱芯Z−Z及び梁芯X−X、Y−Yに
対して調整されるので、小梁Dの中心線は、軸線X−X
に対して整合又は合芯する。
けられる。小梁支受金物1の取付け作業において、大梁
係合部2に形成された連続開口25が、柱脚支持金物5
の起立プレート8に整合され、小梁支受金物1が、全体
的に降下される。図6に示す如く、柱脚支持金物5の起
立プレート8は、連続開口25を貫通し、小梁支受金物
1から上方に垂直に突出し、また、小梁支受金物1の大
梁係合部2は、大梁Bの上半部を受入れ、大梁Bに係止
される。適当な径の釘Nが釘孔27、35に打込まれ、
かくて、小梁支受金物1は、大梁Bの上半部に固定され
る。小梁Dの端部D1は、左右の垂直溝11を小梁支受部
3の左右の垂直側壁31に整合した位置にて、小梁支受
部3の開口領域に落し込まれ、小梁支受部3に引掛けら
れる。端部D1の下面は、小梁支受部3の水平支受板32
に当接し、水平支受板32に支持され、端部D1の垂直溝
11は、小梁支受部3の垂直側壁31に保持され、かく
して、小梁Dは、小梁支受金物1にて大梁Bの側面に連
結又は接続される。しかも、小梁支受金物1の中心線
は、柱脚支持金物5に対する小梁支受金物1の整合又は
係合作業により、柱芯Z−Z及び梁芯X−X、Y−Yに
対して調整されるので、小梁Dの中心線は、軸線X−X
に対して整合又は合芯する。
【0023】また、下方開口溝13及びピン孔15が、
適当な木材切削工具等を使用して、柱脚部C1の下端面及
び側面に刻設又は穿設される(図6)。下方開口溝13
は、柱芯と交差し、軸線X−X方向において、柱脚部C1
の下端面の全幅に亘って延在する。大梁B及び柱脚部C1
の接合作業において、柱Cの柱脚部C1は、大梁B上に固
定された柱脚支持金物5の上方域にて、柱芯Z−Z上に
整列せしめられ、垂直に降下される。柱脚部C1の下方開
口溝13は、起立プレート8の上縁と整合し、起立プレ
ート8は、下方開口溝13内に嵌入又は挿入される。柱
Cの下端面は、アーム部材21の上面に着座し、柱脚部
C1の各ピン孔15は、起立プレート8のピン孔10と整
合する。しかる後、ドリフトピン17が、ピン孔15内
に打込まれ、ピン孔10、15を貫通する。かくして、
大梁B及び柱脚部C1は、柱脚支持金物5を介して一体的
に相互連結される。
適当な木材切削工具等を使用して、柱脚部C1の下端面及
び側面に刻設又は穿設される(図6)。下方開口溝13
は、柱芯と交差し、軸線X−X方向において、柱脚部C1
の下端面の全幅に亘って延在する。大梁B及び柱脚部C1
の接合作業において、柱Cの柱脚部C1は、大梁B上に固
定された柱脚支持金物5の上方域にて、柱芯Z−Z上に
整列せしめられ、垂直に降下される。柱脚部C1の下方開
口溝13は、起立プレート8の上縁と整合し、起立プレ
ート8は、下方開口溝13内に嵌入又は挿入される。柱
Cの下端面は、アーム部材21の上面に着座し、柱脚部
C1の各ピン孔15は、起立プレート8のピン孔10と整
合する。しかる後、ドリフトピン17が、ピン孔15内
に打込まれ、ピン孔10、15を貫通する。かくして、
大梁B及び柱脚部C1は、柱脚支持金物5を介して一体的
に相互連結される。
【0024】図7は、上記小梁支受金物1及び柱脚支持
金物5を介して大梁B、小梁D及び柱Cの柱脚部C1を接
合してなる木材接合部Jの全体構成を示す斜視図であ
る。図7に示す如く、上記構成の接合構造によれば、大
梁B上に固定された柱脚支持金物5は、柱Cの柱脚部C1
に挿入可能な起立プレート8を備え、起立プレート8の
軸芯は、柱芯Z−Zと一致するように大梁B上の所定位
置に位置決めされ、固定される。柱脚部C1は、柱Cの下
端面に開口する下方開口溝13を備え、ドリフトピン1
7により柱脚支持金物5に一体的に係止される。かかる
接合構造によれば、大梁B上に固定された柱脚支持金物
5は、地震時の短期鉛直荷重の如く柱Cに上下方向に作
用する荷重、例えば、柱Cの引抜き力に抗し、十分な柱
脚部C1の拘束力又は支持力を発揮する。
金物5を介して大梁B、小梁D及び柱Cの柱脚部C1を接
合してなる木材接合部Jの全体構成を示す斜視図であ
る。図7に示す如く、上記構成の接合構造によれば、大
梁B上に固定された柱脚支持金物5は、柱Cの柱脚部C1
に挿入可能な起立プレート8を備え、起立プレート8の
軸芯は、柱芯Z−Zと一致するように大梁B上の所定位
置に位置決めされ、固定される。柱脚部C1は、柱Cの下
端面に開口する下方開口溝13を備え、ドリフトピン1
7により柱脚支持金物5に一体的に係止される。かかる
接合構造によれば、大梁B上に固定された柱脚支持金物
5は、地震時の短期鉛直荷重の如く柱Cに上下方向に作
用する荷重、例えば、柱Cの引抜き力に抗し、十分な柱
脚部C1の拘束力又は支持力を発揮する。
【0025】また、小梁支受金物1は、柱脚支持金物5
の起立プレート8に整合可能な連続開口25を備え、連
続開口25及び起立プレート8の整合により、大梁B上
の所定位置(柱芯Z−Z)を中心に位置決めされる。小
梁支受金物1は又、小梁Dの端部D1を支持可能な水平支
受板32を備え、小梁Dの剪断力を大梁Bに伝達すると
ともに、小梁Dの端部D1に形成された垂直溝11に整合
可能な垂直側壁31を備え、小梁支受金物1に対する端
部D1の引掛け作業又は顎掛け作業による小梁Dの合芯作
業を可能にする。
の起立プレート8に整合可能な連続開口25を備え、連
続開口25及び起立プレート8の整合により、大梁B上
の所定位置(柱芯Z−Z)を中心に位置決めされる。小
梁支受金物1は又、小梁Dの端部D1を支持可能な水平支
受板32を備え、小梁Dの剪断力を大梁Bに伝達すると
ともに、小梁Dの端部D1に形成された垂直溝11に整合
可能な垂直側壁31を備え、小梁支受金物1に対する端
部D1の引掛け作業又は顎掛け作業による小梁Dの合芯作
業を可能にする。
【0026】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲
内で種々の変形又は変更が可能であり、該変形例又は変
更例も又、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、いうまでもない。例えば、上記実施例において、小
梁支受金物1のアーム部材21に穿設された貫通孔26
に対して整合し得る貫通孔を柱脚支持金物5の水平基板
6に穿孔することができる。これにより、貫通孔26及
び水平基板6の貫通孔を介して、釘又はビス等の係止具
を大梁Bの上面に打込むことが可能となる。
のではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲
内で種々の変形又は変更が可能であり、該変形例又は変
更例も又、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、いうまでもない。例えば、上記実施例において、小
梁支受金物1のアーム部材21に穿設された貫通孔26
に対して整合し得る貫通孔を柱脚支持金物5の水平基板
6に穿孔することができる。これにより、貫通孔26及
び水平基板6の貫通孔を介して、釘又はビス等の係止具
を大梁Bの上面に打込むことが可能となる。
【0027】また、図8は、図2に示す小梁支受金物を
使用した大梁及び小梁の接合構造を例示する斜視図であ
る。図8に示す如く、上記小梁支受金物1は、上層階の
柱脚部と関連しない大梁B及び小梁Dの接合部位におい
て、大梁B及び小梁Dの接合金物として好適に使用し得
る。このような接合構造では、小梁支受金物1は、大梁
Bの上面に直に取付けられる。釘等の係止具Nが、貫通
孔26、27、35(図2)に打込まれ、或いは、螺子
込まれ、小梁支受金物1は、大梁Bに固定される。上記
実施例と同様に、小梁Dの端部D1が、左右の垂直溝11
を小梁支受部3の左右の垂直側壁31に整合した位置に
て、小梁支受部3の開口領域に落し込まれ、小梁支受部
3に引掛けられる。かくして、小梁Dは、小梁支受金物
1にて大梁Bの側面に連結又は接続され、小梁支受金物
1を介して、大梁Bに支持される。
使用した大梁及び小梁の接合構造を例示する斜視図であ
る。図8に示す如く、上記小梁支受金物1は、上層階の
柱脚部と関連しない大梁B及び小梁Dの接合部位におい
て、大梁B及び小梁Dの接合金物として好適に使用し得
る。このような接合構造では、小梁支受金物1は、大梁
Bの上面に直に取付けられる。釘等の係止具Nが、貫通
孔26、27、35(図2)に打込まれ、或いは、螺子
込まれ、小梁支受金物1は、大梁Bに固定される。上記
実施例と同様に、小梁Dの端部D1が、左右の垂直溝11
を小梁支受部3の左右の垂直側壁31に整合した位置に
て、小梁支受部3の開口領域に落し込まれ、小梁支受部
3に引掛けられる。かくして、小梁Dは、小梁支受金物
1にて大梁Bの側面に連結又は接続され、小梁支受金物
1を介して、大梁Bに支持される。
【0028】
【発明の効果】本発明の上記構成によれば、大梁の支点
間領域における大梁及び小梁の接合構造を簡素化すると
ともに、大梁の支点間領域の同一位置において大梁、小
梁及び柱脚部を比較的簡単又は簡素な作業にて接合し得
る木造建築物の接合構造を提供することが可能となる。
しかも、本発明の上記構成によれば、地震荷重等の短期
荷重に対する柱脚部の拘束力又は支持力を発揮するとと
もに、上階柱の建方作業工程を簡素化又は短縮すること
ができる木造建築物の接合構造を提供することが可能と
なる。
間領域における大梁及び小梁の接合構造を簡素化すると
ともに、大梁の支点間領域の同一位置において大梁、小
梁及び柱脚部を比較的簡単又は簡素な作業にて接合し得
る木造建築物の接合構造を提供することが可能となる。
しかも、本発明の上記構成によれば、地震荷重等の短期
荷重に対する柱脚部の拘束力又は支持力を発揮するとと
もに、上階柱の建方作業工程を簡素化又は短縮すること
ができる木造建築物の接合構造を提供することが可能と
なる。
【図1】本発明の実施例に係る木造建築物の接合構造を
適用した木材接合部の構成を概略的に示す分解斜視図で
ある。
適用した木材接合部の構成を概略的に示す分解斜視図で
ある。
【図2】図1に示す小梁支受金物の構造詳細を示す小梁
支受金物の平面図、側面図及び縦断面図である。
支受金物の平面図、側面図及び縦断面図である。
【図3】図2に示す小梁支受金物の素材又はブランクを
示す小梁支受金物の展開図である。
示す小梁支受金物の展開図である。
【図4】図1に示す柱脚支持金物の構造詳細を示す柱脚
支持金物の平面図、底面図及び縦断面図である。
支持金物の平面図、底面図及び縦断面図である。
【図5】図1に示す各種接合部材を使用した木材接合部
の施工方法を段階的に示す分解斜視図である。
の施工方法を段階的に示す分解斜視図である。
【図6】図1に示す各種接合部材を使用した木材接合部
の施工方法を段階的に示す分解斜視図であり、図5に示
す施工工程に後続する工程が概略的に示されている。
の施工方法を段階的に示す分解斜視図であり、図5に示
す施工工程に後続する工程が概略的に示されている。
【図7】図1に示す各種の接合構造構成要素を接合して
なる木材接合部の全体構成を示す斜視図である。
なる木材接合部の全体構成を示す斜視図である。
【図8】図2に示す小梁支受金物を使用した大梁及び小
梁の接合構造を例示する斜視図である。
梁の接合構造を例示する斜視図である。
J 木材接合部 B 大梁 C 柱 C1 柱脚部 D 小梁 D1 端部 X−X、Y−Y 梁芯 Z−Z 柱芯 1 小梁支受金物 2 大梁係合部 3 小梁支受部 5 柱脚支持金物 6 水平基板 7 垂下プレート 8 起立プレート 9 ピン孔 10 ピン孔 11 垂直溝 12 頂部開口溝 13 下方開口溝 14 ピン孔 15 ピン孔 16 ドリフトピン 17 ドリフトピン 21 アーム部材 22 本体部分 23 先端垂下部分 25 連続開口 26 貫通孔 27 貫通孔 31 垂直側壁 32 水平支受板 33 垂直端壁 35 貫通孔
Claims (4)
- 【請求項1】 上下方向に延びる上層の軸組構成要素の
柱脚部と、水平方向に延びる第1横架材の支点間領域
と、水平方向に延びる第2横架材の端部とを相互接合す
る木造建築物の接合構造において、 前記第1横架材の上面に固定される柱脚支持部材と、該
第1横架材に係止される端部支受部材とを有し、 前記柱脚支持部材は、前記第1横架材の上面から上方に
突出する起立板を有し、前記柱脚部は、該起立板を受入
れ可能な下方開口溝を備え、前記起立板は、該起立板を
挿入した前記柱脚部の軸芯を前記第1横架材上の所望の
位置に位置決めするように、前記柱脚部の軸線に整列
し、 前記端部支受部材は、前記第1横架材に係止可能なアー
ム部分と、前記起立板を挿通可能な開口部と、前記第2
横架材の端部を支持可能な支受部分とを備え、前記開口
部は、前記起立板を挿通した該開口部が前記アーム部分
及び前記支受部分を前記第2横架材の所望の軸線に整列
せしめるように、前記端部支受部材に画成されることを
特徴とする木造建築物の接合構造。 - 【請求項2】 前記柱脚部の軸芯は、前記起立板の中心
軸線と、前記下方開口溝の中心軸線との整合作業によ
り、所定の柱芯位置に合芯され、 前記起立板は、前記柱脚部を貫通する線型係止具を挿通
可能な係止孔を備えることを特徴とする請求項1に記載
の木造建築物の接合構造。 - 【請求項3】 前記端部支受部材の支受部分は、前記第
2横架材の端部に形成された垂直溝に挿入可能な垂直側
壁と、該端部の下面を支持可能な水平支受板とを備え、
前記第2横架材の軸芯は、前記垂直溝と前記垂直側壁と
の係合作業および前記水平支受板に対する前記端部の載
置作業により、所定の梁芯位置に合芯されることを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の木造建築物の接合
構造。 - 【請求項4】 大梁及び小梁の接合金物により大梁の支
点間領域と小梁の端部とを相互接合する木造建築物の接
合構造において、 前記大梁の支点間領域に係止可能な小梁端部支受部材を
備え、 該小梁端部支受部材は、前記大梁の支点間領域に係止可
能なアーム部分と、前記小梁の端部を支持可能な支受部
分とを備え、 前記アーム部分は、前記大梁の上部分と相補する形態を
有し、該大梁の上部分を受入れ可能な前記小梁端部支受
部材の内壁面を画成し、 前記支受部分は、前記小梁の端部に形成された垂直溝内
に挿入可能な垂直壁と、前記小梁の端部の下面を支持可
能な水平支持板とを備えることを特徴とする木造建築物
の接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16004096A JPH108557A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 木造建築物の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16004096A JPH108557A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 木造建築物の接合構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH108557A true JPH108557A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15706640
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16004096A Pending JPH108557A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 木造建築物の接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH108557A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001220829A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-08-17 | Cds International:Kk | 接続部材及び接続方法 |
| CN105332425A (zh) * | 2015-11-11 | 2016-02-17 | 河南奥斯派克科技有限公司 | 基于bim的梁或柱内挂外接连接结构 |
| JP2018150716A (ja) * | 2017-03-13 | 2018-09-27 | ユミ 和田 | 木造建築用の補強具および補強セット |
| JP2021195779A (ja) * | 2020-06-13 | 2021-12-27 | 株式会社くまい建築設計 | 梁受金物 |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP16004096A patent/JPH108557A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001220829A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-08-17 | Cds International:Kk | 接続部材及び接続方法 |
| CN105332425A (zh) * | 2015-11-11 | 2016-02-17 | 河南奥斯派克科技有限公司 | 基于bim的梁或柱内挂外接连接结构 |
| JP2018150716A (ja) * | 2017-03-13 | 2018-09-27 | ユミ 和田 | 木造建築用の補強具および補強セット |
| JP2021195779A (ja) * | 2020-06-13 | 2021-12-27 | 株式会社くまい建築設計 | 梁受金物 |
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