JPH09125553A - 断熱材 - Google Patents

断熱材

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JPH09125553A
JPH09125553A JP30647095A JP30647095A JPH09125553A JP H09125553 A JPH09125553 A JP H09125553A JP 30647095 A JP30647095 A JP 30647095A JP 30647095 A JP30647095 A JP 30647095A JP H09125553 A JPH09125553 A JP H09125553A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】断熱材1は板状の発泡ポリスチレン成型体で、
本体2及びスライド部材3からなり、本体1の側面は台
形4、スライド部材3の側面は直角三角形でこれらの斜
辺は接続してほぼ長方形を形成し、本体側の接続面には
抉り6を有する溝状部分7、スライド部材側の接続面に
は膨らみ8を有する畝状部分9が設けられ、溝状部分7
と畝状部分9が嵌め合わされ、本体2及びスライド部材
3の斜面が密着した状態で斜面に沿ってスライドせしめ
ることにより巾の変更が可能であり、更に接触面にスリ
ップ防止用の階段状噛み合わせ部分を設けることもでき
る。 【効果】本発明の断熱材は本体とスライド部材の組合せ
により施工時に容易に巾を変えることができる。壁内部
の柱或いは部材等の間隔は変動があるが、断熱材を裁断
せずにスライド部材のスライドにより施行可能であり、
スリップ防止機構により施行後周囲に隙間が発生せず断
熱効果も低下しない特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として家屋の壁、
床下或いは天井裏に挿入する断熱材に関するもので、更
に詳しく述べると、発泡ポリスチレン成形体を最近普及
しつつある挿入工法に適用出来る様に改良したもので、
断熱材を取り付ける工事の際取付部分の間隔に合わせて
その幅を変更できる断熱材である。このため断熱材と家
屋の間に隙間が生成せず断熱性を高めることができる。
【0002】
【従来の技術】従来から家屋の壁の内部、床下或いは天
井裏等には断熱材が使用される場合があったが、最近は
特に省エネルギーの認識が高まって殆どの家屋やマンシ
ョン等で使用されるようになり、急速に普及している。
断熱材としては種々のプラスチック発泡成形体、グラス
ウール、ロックウール等が使用されているが、施工性、
経済性等の点からプラスチック発泡成形体が最も多い。
【0003】グラスウール、ロックウール等は、壁内部
の空間全体に挿入充填されているため、長期間使用して
いると内部で結露した水分の逃げ場がなく、繊維集合体
の毛細管の間隙に蓄積し、その水分の作用により柱が腐
る事故がしばしば発生している。プラスチック発泡成形
体は殆ど通気性がない独立気泡集合体から出来ているた
め、結露した水分が毛細管組織に蓄積するおそれがな
く、この様な事故は発生しない。
【0004】最近壁の内部、床下或いは天井裏等に断熱
材を挿入する場合、板状プラスチック発泡成形体をその
僅かの弾性を利用して、柱と柱の間に挿入して固定する
工法が注目されている。この工法は断熱性、施工性及び
経済性が優れているため、急速に普及している。
【0005】しかし、通常断熱材が挿入される壁の内
部、床下或いは天井裏の根太或いは野縁の間隔は、常に
一定ではなくかなりのバラツキがある。このため、この
工法を採用するには板状プラスチック発泡成形体は、か
なりの圧縮性を有する必要がある。したがって、発泡ポ
リエチレン或いは発泡ポリプロピレンの様に、弾性に富
んだ発泡成型体でなければ使用できない難点がある。
【0006】一方断熱材としての物性の面からみると、
発泡ポリスチレン成形体は断熱性、取扱性及び経済性が
最も優れているため、従来からこの分野で広く使用され
ていた。しかし圧縮性が不足するためこの工法をそのま
ま適用することが困難であり、弾性の不足を補う目的で
一部高弾性材料を併用する等の構造も種々提案されてい
るが、尚多くの問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】発泡ポリスチレン成形
体は断熱材としては断熱性、取扱性及び経済性等の点で
最も優れた材質であるが、圧縮性が不足するため、最近
作業性が高く注目されている挿入工法を採用する場合多
くの問題点がある。断熱材の幅を容易に変更できる様に
して、発泡ポリスチレン成形体の断熱性及び経済性等の
メリットを損なわずに、挿入工法が適用出来る断熱材を
開発して提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は発泡ポリスチ
レン成形体を壁の内部或いは床下等に挿入する際、柱ま
たは根太等の間隔に応じて、適用可能な伸縮性を付与す
る方法について検討した。その結果、発泡ポリスチレン
成形体を複数部分に分割し、それらの部分を相互に平行
移動させて断熱材を取付場所の間隔に適合させ、それら
の部分は相互に密着したままの状態が保持されて隙間が
生成せず、また全面にわたって必要な断熱材の厚さが保
持されるスライド構造が最も適していることを見出し、
一旦断熱材を取付けた後は断熱材に設けた刻みが相互に
噛み合って幅が収縮せず、柱との隙間が生成しないスリ
ップ防止構造も開発した。これによって挿入工法に適し
た性質となり、高い断熱効果が得られることとの知見を
得てそれに基づいて本発明に到達した。
【0009】すなわち、断熱材1は板状の発泡ポリスチ
レン成型体で、本体2及び2個のスライド部材3からな
り、本体1の側面は台形4、スライド部材3の側面は直
角三角形または四辺形5で、台形4と直角三角形または
四辺形5の斜辺は接続してほぼ長方形を形成し、本体側
の接続面には抉り6を有する複数の溝状部分7、スライ
ド部材側の接続面には膨らみ8を有する複数の畝状部分
9が設けられ、溝状部分7と畝状部分9が嵌め合わさ
れ、本体2及びスライド部材3の斜面が密着した状態で
斜面に沿ってスライドせしめることにより巾の変更が可
能な断熱材である。
【0010】また、スライド部材は右側或いは左側の一
方とした構造でもよく、また溝と畝の嵌め合わせ部分に
更にスライドの際横ぶれしない様に、小さな溝と畝が噛
み合う構造を付加してもよい。更に、断熱材を一定の幅
とした後は縮小しない様に小さな溝と畝の接触面にスリ
ップ防止用の階段状の噛み合わせ部分を設けてもよい。
【0011】ここで、本体の側面は台形、スライド部材
の側面は直角三角形または四辺形と記載されているが、
この側面とは本体とスライド部材の斜面が密着してスラ
イドする状態が見える面で、例えば実施例1では図2
(b) 正面図 を指している。また、断熱材は発泡ポリス
チレン成型体で脆弱なため断面が鋭角の部分の損傷を防
ぐため、先端部を少し切って断面を鈍角または直角とし
た形状を有するものも本発明に含まれている。以下本考
案について詳しく説明する。
【0012】本発明の断熱材の材質は発泡ポリスチレン
成形体からなっている。ポリスチレンの組成は、通常の
ポリスチレンすなわちスチレンモノマーのみを重合させ
たポリマーでもよく、或いは一部合成ゴムまたはゴムラ
テックスを混合したハイ・インパックト・ポリスチレン
でもよい。
【0013】発泡体の製法は通常のビーズ発泡成形法で
もまたは押出成形法でもよいが、断熱材として一旦取り
付けた後には特に強度その他高い機械的性質は要求され
ないから、発泡度は中発泡度(通常10〜20倍) 或いは高
発泡度(通常30〜50倍ときには100 倍) の成形体が断熱
性及び経済性の点で好ましい。
【0014】また、発泡ポリスチレンは発泡度を高めた
成型体とした場合も、その内部に含まれている気泡はす
べて独立気泡で連続気泡は含まれないので、連続した毛
細管構造は形成しない。従って、熱伝導率が低くまた断
熱材として使用した場合結露した水分が発泡体の内部に
浸透して保持され、柱材等を腐らせるおそれがない。こ
れらの性質がその他の建築用の断熱材料として使用され
ているガラスウール或いはロックウール等に較べて優れ
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の断熱材1の基本的構造は
図1に示す様に、側面が台形の板状成型体2で、台形の
斜面にそれとマッチする斜面を有するスライド部材3が
密着し、その斜面に沿って平行移動することにより全体
の幅を広くすることができる構造である。スライドした
時も密着状態が保持される様に板状成型体の斜面には溝
7が、スライド部材の斜面には畝9が設けられて嵌め合
わされ、更に溝7及び畝9の縁にはそれぞれ抉り6及び
膨らみ8が噛み合って常に密着状態が保持される様な構
造となっている。この様に複数の断熱部材をスライドさ
せて幅を調節することができるスライド構造を有する断
熱材は、今まで知られていない。
【0016】断熱材の取付場所の幅に合わせてスライド
により幅を変化させることができ、また断熱性を保持す
るために必要な厚さは保持され、且つ断熱材の幅を変更
しても部材と部材は常に密着した状態に保持されるた
め、隙間が発生せず断熱性が低下するおそれがない。
【0017】更に、本発明の断熱材にはスライドさせた
時横ぶれにより隙間が発生しないための細い溝21及び畝
23が噛み合った構造、また断熱材を固定するために畝状
部分9、19の先端に小さな膨らみ24、溝状部分7、17の
先端に膨らみ24と噛み合う小さな抉り25を設けた構造、
また断熱材を必要な幅に拡大して取り付けた後は幅が変
化して隙間が発生しないために、細い溝21及び畝23の接
触面に階段状の刻み26、27を設け、これに噛み合わせて
スリップを防止するための凸部28を設けた構造としても
よい。
【0018】本発明の断熱材のサイズは特に限定しな
い。用途により適宜選択可能であるが、一般の家屋の断
熱用には幅27cm (9寸) 、長さ90cm (3尺) 或いは180c
m(6尺) のものが多く使用される。断熱材の必要な厚さ
は通常55mmとされ、また、溝7及び畝9のサイズは特に
限定しないが幅50mm程度が好ましく、溝7及び畝の配置
間隔は200mm 程度が好ましい。
【0019】本発明の断熱材は一般の家屋の他、マンシ
ョン、ビル等建築物の壁、床下或いは天井裏または屋根
裏に挿入する断熱材として広く使用出来る。その他、工
法上伸縮性を要求される機器の断熱材としても広く使用
出来る。
【0020】
【実施例】以下実施例を挙げ、図面に基づいて本発明を
更に具体的に説明する。
【0021】(実施例1)図1は本発明の断熱材の一態
様の拡散分解図を、図2(a) 及び (b)はそれぞれ平面図
及び正面図を、図3は図2(a) においてA -A′線で切断
した場合の溝状部分7と畝状部分9が嵌め合わされた状
態の拡大断面図を示す。また、図4はスライド部材を左
右にスライドさせ断熱材の巾を広げた時の正面図を示
す。
【0022】断熱材1は図1に示す様に本体2及び2個
のスライド部材3からなり、本体1及びスライド部材3
は共に断熱性に優れた発泡ポリスチレン成型体でつくら
れている。本体1の側面は図2(b) 正面図に示す様に台
形4となっていて、その左右両側の斜面には2ケ所づつ
の溝状部分7が設けられ、溝状部分7の縁は抉られた形
状6となっている。2個のスライド部材3の側面は図2
(b) 正面図に示す様に、1つの斜辺を有する四辺形5と
なっていて、その斜面には2ケ所づつの畝状部分9が設
けられ、畝状部分9の縁には膨らみ8が設けられてい
る。尚、図1に示した断熱材は、左右両側に2ケ所づつ
の溝状部分7と畝状部分9が設けられている。また溝状
部分7と畝状部分9は嵌め合わされてスライド部分3を
溝方向に沿って平行移動させる時、横ぶれによる変形を
を防ぐ作用がある。断熱材を上下方向に適宜の長さに裁
断して使用する場合を考慮すれば、この溝と畝の嵌め合
わせ構造は更に多数設けることが好ましい。
【0023】スライド部材の畝状部分9は本体の溝状部
分7に斜面に沿って差し込める様になっていて、図3に
示す様に溝状部分7の縁の抉られた形状6と、畝状部分
9の縁には膨らみ8の部分が嵌め合わされて密着した形
状となるため、スライド部材をスライドさせてもその斜
面と本体の斜面は常に密着した状態に保持される。これ
は断熱性を高めるために有効であり、本発明の断熱材の
スライド構造の特徴の一つである。
【0024】本発明の断熱材は図4に示す様に、スライ
ド部材を左右にスライドさせることによりその巾を広げ
ることができ、広げた場合にも図に示す様に一定の範囲
で必要な断熱効果が得られる厚さが保持される様な構造
になっている。これは本発明の最も大きな特徴の一つで
ある。尚、断熱材の幅を広げた時も必要な一定の厚さを
確保するために、図に示す様に本体1の正面図で台形4
の高さはスライド部材の厚さより厚い構造になってい
る。このため要すれば台形の上面の一定の厚さ以上の部
分を何箇所か抉りとって、材料使用量を節約することも
できる。
【0025】また、断熱材取付の際その幅を広げる作業
の便宜のため、図2(a) の平面図において左右両側の縁
にあたる、スライド部材の縁に低い畝状の把手を設ける
こともできる。
【0026】断熱材の巾は柱間隔、その間の仕切間隔等
によって必ずしも一定しない。或る程度の巾の調節は施
行時にする必要がある。その場合本発明の断熱材の巾は
施行時一定の範囲で容易に調節可能であるから、断熱性
及び作業性の両面で、一々裁断する必要があった従来品
に比べて著しく優れている。
【0027】(実施例2)図5は本発明の断熱材の他の
一態様の拡散分解図を、図6(a) 及び (b)はそれぞれ平
面図及び正面図を示す。
【0028】断熱材11は図5に示す様に本体12及びスラ
イド部材13からなり、本体12及びスライド部材13は共に
断熱性に優れた発泡ポリスチレン成型体でつくられてい
る。本体11の側面は図6(b) 正面図に示す様に1つの斜
辺を有する四辺形14となっていて、その左側の斜面には
2ケ所の溝状部分17が設けられ、溝状部分17の縁は抉ら
れた形状16となっている。スライド部材13の側面は図6
(b) 正面図に示す様に、直角三角形15となっていて、そ
の斜面には2ケ所の畝状部分19が設けられ、畝状部分19
の縁には膨らみ18が設けられている。尚、図5に示した
断熱材は左側に2ケ所の溝状部分17と畝状部分19が設け
られている。
【0029】スライド部材の畝状部分19は本体の溝状部
分17の斜面に沿って差し込める様になっていて、差し込
んだ時溝状部分17の縁の抉られた形状16と、畝状部分19
の縁の膨らみ18の部分が嵌め合わされて密着した形状と
なるため、スライド部材をスライドさせてもその斜面と
本体の斜面は常に密着した状態に保持される。これは断
熱性を高めるために有効であり、本発明の断熱材の特徴
の一つである。
【0030】また、実施例1と同様に嵌め合わされた溝
状部分と畝状部分は、スライド部分を溝方向に平行移動
させる時横ぶれを防ぐ作用もある。断熱材を上下方向に
適宜の長さに裁断して使用する場合を考慮すれば、実施
例1の場合と同様にこの溝と畝の嵌め合わせ構造は更に
多数設けることが好ましい。
【0031】本発明の断熱材は実施例1の場合と同様
に、スライド部材を左方向にスライドさせることにより
その巾を広げることができ、広げた場合にも一定の範囲
で必要な断熱効果が得られる厚さが保持される様な構造
になっている。尚、断熱材を広げても一定の厚さを確保
するために、本体11の正面図で四辺形14の高さはスライ
ド部材の厚さより厚い構造になっている。このため要す
れば台形の上面を何箇所か一定の厚さ以上の部分を抉り
とって、材料を節約することができることも実施例1と
同じである。
【0032】断熱材の巾は柱間隔、その間の仕切間隔等
によって必ずしも一定しない。或る程度の巾の調節は施
行時にする必要がある。その場合本発明の断熱材の巾は
施行時一定の範囲で調節可能であるから、断熱性及び作
業性の両面で、一々裁断する必要があった従来品に比べ
て著しく優れている。
【0033】(実施例3)図7は本発明の断熱材の他の
一態様の平面図を、図8は図7においてA - A ′線で切
断した場合の、溝状部分7と畝状部分9が嵌め合わされ
た部分の拡大断面図を示す。
【0034】本態様は実施例1と同様な断熱材1におい
て、本体2の溝状部分7のほぼ中心にスライドする方向
に沿って細い畝21を設け、またスライド部材3の畝状部
分9のほぼ中心にスライドする方向に沿って、細い畝21
に嵌め合わされる細い溝23を設けたものである。図8は
平面図、図7においてA - A ′線で切断した場合の、溝
状部分7と畝状部分9が嵌め合わされる部分の拡大断面
図に示したもので、スライド部材3がスライドする時、
細い畝21が細い溝22に嵌め合わされてスライドする状態
を示している。
【0035】溝状部分7及び畝状部分9のそれぞれに、
更に細い畝21及び細い溝22を設けたのは、スライド部材
を溝の方向にスライドさせる時横ぶれにより変形して、
本体2とスライド部材3の間に隙間ができ、断熱効果が
低下するのを防止するためである。
【0036】(実施例4)本発明の断熱材の他の一態様
で、図9(a) は本体2の平面図、図(b) は正面図、図
(c) は左側面図、図(d) は平面図(a) の A-A′線で切断
した時の断面図を示す。また、図10(a) はスライド部材
の正面図、図(b) は背面図、図(c) は右側面図、図(d)
は背面図(b) の B-B′線で切断した時の断面図を示す。
【0038】本態様は、基本的には実施例2と同様に、
スライド部材が片側にのみ取り付けらた構造を有する断
熱材である。断熱材11は発泡ポリスチレン成型体で作ら
れた本体12及びスライド部材13からなり、本体11の側面
は図9(b) 正面図に示す様にほぼ台形であるが、左下隅
の鋭角の縁を落とした形状14となり、その左側の斜面に
は4ケの溝状部分17が設けられ、溝状部分17の縁は抉ら
れた形状16となっている。鋭角の縁の部分を落としたの
は、断熱用発泡ポリスチレン成型体が脆弱なため縁の損
傷を防止するためである。
【0039】スライド部材13の側面は図10(b) 正面図に
示す様にほぼ逆台形であるが、右上隅の鋭角の縁を落と
した形状15となり、その逆台形の斜面には4ケの畝状部
分19が設けられ、畝状部分19の縁には膨らみ18が設けら
れている。溝状部分17と畝状部分19は嵌め合わされてス
ライド部分13を溝方向に沿って平行移動させる時、横ぶ
れによる変形をを防ぐ作用があり、また、抉られた部分
16と膨らみ18は噛み合って本体とスライド部材が常に密
着された状態に保持され、断熱機能の低下を防止する構
造になっている。
【0040】更に、本体12の溝状部分17のほぼ中心にス
ライドする方向に沿って細い畝21が設けられ、またスラ
イド部材13の畝状部分19のほぼ中心にスライドする方向
に沿って、細い畝21が嵌め合わされる細い溝22が設けら
れている。溝状部分17及び畝状部分19のそれぞれに、更
に細い畝21及び細い溝22を設けたのは、スライド部材を
溝の方向にスライドさせる時横ぶれにより変形して、本
体とスライド部材の間に隙間ができ、断熱効果が低下す
るのを防止するためである。溝17の抉り16と畝19の膨ら
み18の噛み合わせ及び、小さい畝21と小さい溝22の噛み
合わせは図8に示した構造と同一である。
【0041】また断熱材を固定するために畝状部分19の
先端に小さな膨らみ24、溝状部分17の先端に小さな抉り
25が設けられ、この2つの部分が噛み合って断熱材は一
定の巾に保持されているが、巾を拡大する必要がある時
は膨らみ24を切込23で折り、膨らみの部分を取り除くと
噛み合せ24と25が外れるため、スライド部材は溝17に沿
ってスライドして巾を拡大させることができる。
【0042】更に、畝21と溝22の接触面の畝側に階段状
の刻み26、27、溝側に階段状の刻みと噛み合う形状の凸
部28が設けられている。断熱材の巾を拡大させるため、
スライド部材を溝に沿って平行移動させると、凸部28が
階段状の部分26をスライドした後次の階段状の刻み27と
噛み合って、断熱材の幅が広くなった状態で固定され
る。すなわち、本態様の断熱材は当初の広巾の状態と、
スライドさせた後の狭巾の状態の2種類の巾で使用でき
る様になっている。通常断熱材は殆どこの2種類の巾で
取付工事が可能である。
【0043】ここで、スライド部材の凸部28が、本体の
階段状の部分26をスライドさせた時の噛み合わせの状態
を図11に示す。図(a) は断熱材が狭巾の時の噛み合わせ
状態を、図(b) は断熱材のスライド部材をスライドさせ
て断熱材を広巾とする場合の中間段階における噛み合わ
せ状態を、また、図(c) は断熱材が広巾となった時の噛
み合わせ状態を示す。
【0044】図(b) に示す様にスライドの中間段階で
は、本体12とスライド部材13の間隔が少し開いた状態と
なる。溝状部分17と畝状部分19は、それぞれの抉り部分
16と膨らみ部分18が噛み合って密着された状態となって
いるから、これに逆らって押し開けた状態となってい
る。図(c) は凸部28が階段状の刻み27と噛み合って、再
び本体とスライド部材が密着した状態となる。スライド
の中間段階では弾性変形による応力が発生するが、再び
凸部と刻みが噛み合って断熱材が広巾にセットされた状
態になれば、弾性変形による応力が消失する。従って、
一旦広巾にセットされれば再び巾を変化させるためには
かなりの外力を加える必要があるため、取付後長期間経
過しても、巾が縮小して柱等との間に隙間ができ断熱性
が低下するおそれがない。
【0045】尚、発泡ポリスチレン成型体は材質が脆弱
であるから縁の部分は特に損傷し易いので、凸部や階段
状の刻みの先端はカシメてもよく、或いは階段状の刻み
に代えて次の刻みへの移行が容易で、一旦移行した後は
ずれ難い形状例えば、ハイポサイクロイド歯車曲線また
は正弦曲線等の形状とすることもできる。
【0046】更に本態様の断熱材には長さ方向に溝29が
設けられている。これは断熱材が一般に発泡度の高いポ
リスチレン成型体でつくられるため、脆弱で圧縮性が低
く且つ損傷し易い。そのためこれを補う目的で設けられ
たもので、断熱材と柱等との隙間の発生を防止して密着
性を高め断熱性能を向上させるために有効である。
【0047】
【発明の効果】本発明の断熱材は本体とスライド部材の
組合せからなり、スライド部材をスライドさせることに
より、断熱材の巾を或る範囲で容易に変えることができ
る機能をもっている。この断熱材は主として家屋の壁の
内部等に挿入して使用されるが、断熱材を挿入する壁内
部の柱或いは部材等の間隔は常に一定ではなく、ある程
度の変動があるため、本発明の断熱材は断熱材を裁断せ
ずにスライド部材のスライドにより施行可能であり、施
行後周囲に隙間が発生せず断熱効果も低下しない特徴が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱材の一態様の拡散分解図を示す。
【図2】(a) 及び (b)はそれぞれ図1の断熱材の平面図
及び正面図を示す。
【図3】図2(a) においてA -A′線で切断した場合の溝
状部分7と畝状部分9が嵌め合わされ部分の拡大断面図
を示す。
【図4】図1の断熱材の巾を広げた時の正面図を示す。
【図5】本発明の断熱材の他の一態様の拡散分解図を示
す。
【図6】(a) 及び (b)はそれぞれ図5の断熱材の平面図
及び正面図を示す。
【図7】本発明の断熱材の他の一態様の平面図を示す。
【図8】図7においてA - A ′線で切断した場合の、溝
状部分7と畝状部分9が嵌め合わされ部分の拡大断面図
を示す。
【図9】本発明の断熱材の他の一態様の本体で、図(a)
は平面図、図(b) は正面図、図(c) は左側面図、図(d)
は平面図(a) の A-A′線で切断した時の断面図を示す。
【図10】本発明の断熱材の他の一態様のスライド部材
で、図(a) は正面図、図(b) は背面図、図(c) は右側面
図、図(d) は背面図(b) の B-B′線で切断した時の断面
図を示す。
【図11】図9及び図10で示した断熱材の本体及びスライ
ド材の関係を示したもので、図(a) は断熱材が広巾の時
の噛み合わせ状態を、図(b) は断熱材のスライド部材を
スライドさせて断熱材を狭巾とする場合の中間段階にお
ける噛み合わせ状態を、また、図(c) は断熱材が狭巾と
なった時の噛み合わせ状態を示す。
【符号の説明】
1 断熱材 2 断熱材の本体 3 断熱材のスライド部材 4 本体の側面 5 スライド部材の側面 6 溝状部分の抉り 7 溝状部分 8 畝状部分の膨らみ 9 畝状部分 11 断熱材 12 断熱材の本体 13 断熱材のスライド部材 14 本体の側面 15 スライド部材の側面 16 溝状部分の抉り 17 溝状部分 18 畝状部分の膨らみ 19 畝状部分 21 細い畝 22 細い溝 23 畝状部分9、19の先端の膨らみ24の切込 24 畝状部分9、19の先端の膨らみ 25 溝状部分7、17の先端の抉り 26、27 細い畝21の階段状刻み 28 細い溝22の凸部 29 本体の長さ方向の溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材1は板状の発泡ポリスチレン成型
    体で、本体2及び2個のスライド部材3からなり、本体
    1の側面は台形4、スライド部材3の側面は直角三角形
    または四辺形5で、台形4と直角三角形または四辺形5
    の斜辺は接続してほぼ長方形を形成し、本体側の接続面
    には抉り6を有する複数の溝状部分7、スライド部材側
    の接続面には膨らみ8を有する複数の畝状部分9が設け
    られ、溝状部分7と畝状部分9が嵌め合わされ、本体2
    及びスライド部材3の斜面が密着した状態で斜面に沿っ
    てスライドせしめることにより巾の変更が可能な断熱
    材。
  2. 【請求項2】 断熱材11は板状の発泡ポリスチレン成型
    体で、本体12及び1個のスライド部材13からなり、本体
    12の側面は四辺形14、スライド部材13の側面は直角三角
    形または四辺形15で、四辺形14と直角三角形または四辺
    形15の斜辺は接続してほぼ長方形を形成し、本体側の接
    続面には抉り16を有する複数の溝状部分17、スライド部
    材側の接触面には膨らみ18を有する複数の畝状部分19が
    設けられ、溝状部分17と畝状部分19が嵌め合わされ、本
    体12及びスライド部材13の斜面が密着した状態で斜面に
    沿ってスライドせしめることにより巾の変更が可能な断
    熱材。
  3. 【請求項3】 溝状部分7、17に細い畝21、畝状部分
    9、19に細い溝22を設け、畝21が溝22に嵌め合わされて
    スライドする請求項1及び請求項2記載の巾の変更が可
    能な断熱材。
  4. 【請求項4】 畝状部分9、19の先端に切込23を入れた
    小さな膨らみ24、溝状部分7、17の先端に膨らみ24と噛
    み合う小さな抉り25を設け、更に畝21と溝22の接触面の
    畝側に階段状の刻み26、27、溝側に階段状の刻みと噛み
    合う形状の凸部28を設け、膨らみ24と抉り25が噛み合っ
    て断熱材は固定されているが、膨らみ24を切込23で折り
    スライド部材3、13を溝7、17に沿ってスライドさせる
    と凸部28が階段状の26の部分をスライドして刻み27と噛
    み合い、断熱材1、11の幅が広くなった状態で固定され
    る請求項1、請求項2及び請求項3記載の巾の変更が可
    能な断熱材。
  5. 【請求項5】 本体2、12の長さ方向に溝29を設けた請
    求項1、請求項2、請求項3及び請求項4記載の巾の変
    更が可能な断熱材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043423A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Dow Kakoh Kk 建築用断熱板、床断熱構造及びその形成方法
JP2022055036A (ja) * 2020-09-28 2022-04-07 大和ハウス工業株式会社 断熱複合板およびこれを用いた室内断熱工法

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