JPH09125902A - セラミックス複合材料からなるディスクまたはブリスク - Google Patents
セラミックス複合材料からなるディスクまたはブリスクInfo
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- JPH09125902A JPH09125902A JP7283697A JP28369795A JPH09125902A JP H09125902 A JPH09125902 A JP H09125902A JP 7283697 A JP7283697 A JP 7283697A JP 28369795 A JP28369795 A JP 28369795A JP H09125902 A JPH09125902 A JP H09125902A
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Abstract
間剪断強度が低下する不具合もなく、さらに、高応力発
生部分を効率良く強化することができるものを提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 強化用繊維5を円筒座標系の3次元配向
とし、かつ、ディスク中心からの距離が増すにつれて、
半径方向rへの強化用繊維の配向比率を増加させるとと
もに、周方向θへの強化用繊維の配向比率を減少させ
る。
Description
舶,発電等の分野において、例えば圧縮機やタービン等
の構成部品として用いられる高速で回転するセラミック
ス複合材料のディスクまたはブリスク(ディスクと翼と
が一体に形成されたもの)に関する。
は、動翼を支持するためディスクが用いられている。デ
ィスクは、従来、ほとんどが金属で作られていたが、最
近、セラミックス材料、あるいはセラミックス複合材料
で作られたものが開発されている。セラミックス複合材
料で作られるものは、例えば、縦糸と横糸を交差させた
平織りシートを所定厚さに重ねて2次元積層材を作り、
この2次元積層材にマトリックスを含浸させてなる複合
材に機械加工を施すことで得られるものである。
セラミックス材料あるいはセラミックス複合材料で作ら
れるディスクあるいはブリスクには次の問題があった。
すなわち、セラミックス材料で作られるものは、セラミ
ックス材料の欠点である靱性の低さが原因で、小さな欠
陥がある場合は低い応力で破壊してしまうことがあり、
信頼性に劣る。そのため、大きさもある程度制限されて
しまうという問題があった。また、セラミックス複合材
料からなるものは、内部に2次元面内方向に繊維強化さ
れているため、セラミックス製のものより靱性が向上す
ることから信頼性が高くなるが、ディスクの内周部分の
高応力発生方向である周方向に沿って強化用繊維を配向
できないため周方向の強度が低く、あまり高応力状態で
の使用は望めない。また、層間剪断強度が低いという積
層材特有の欠点を有するため、複雑な応力状態のディス
クあるいはブリスクには適さないという問題があった。
で、靱性が向上する他、大きさが制限されず、層間剪断
強度が低下する不具合もなく、さらに、高応力発生部分
を効率良く強化することができるセラミックス複合材料
からなるディスクまたはブリスクを提供することを目的
とする。
に、請求項1記載の発明では、強化用繊維を3次元配向
とし、かつ、ディスク中心からの距離に応じて前記強化
用繊維の配向比率を異ならせたことを特徴とする。強化
用繊維を3次元配向としているから、2次元積層材を用
いたときの問題である層間剪断強度が低下するという点
が解消でき、強度が著しく向上する。また、ディスク中
心からの距離に応じて強化用繊維の配向比率を異ならせ
ており、高応力発生部分を効率良く強化することができ
る。つまり、ディスクあるいはブリスクのように高速で
回転する部材では、ディスク中心近傍である内側部分で
は周方向応力が大きくなり、ディスク中心から遠く離れ
る外側部分では翼による遠心応力のため半径方向応力が
大きくなる傾向があり、そのような大きな応力に対抗す
るように強化用繊維の配向量を異ならせるようにすれ
ば、強度をより高めることができる。請求項2記載の発
明では、前記強化用繊維の3次元配向を円筒座標系で行
うことを特徴とする。前記したようにディスクあるいは
ブリスクのように高速で回転する部材では、ディスク中
心近傍の内側部分で周方向応力が大きくなり、ディスク
中心から遠く離れる外側部分では半径方向応力が大きく
なる傾向があり、強化用繊維を円筒座標系に沿う3次元
配向とすれば、必然的に強化用繊維をそのような高応力
に合致する方向に配置することができる。請求項3記載
の発明では、ディスク中心からの距離が増すにつれて、
半径方向への強化用繊維の配向比率が増加するととも
に、周方向への強化用繊維の配向比率が減少することを
特徴とする。高い応力が発生する箇所に、該高応力方向
に沿って多くの強化用繊維を配置することとなり、より
一層、効率良く強度を向上させ得る。
を参照して説明する。図1は本発明が適用されたタービ
ン動翼の一部の斜視断面図である。図中符号1は運転時
において高速で回転するディスク、2はディスク1の外
周に取り付けられる動翼である。動翼2はディスクの外
周に形成された溝に嵌合されて取り付けられる後付けの
ものと、ディスク1と一体に形成され、後の機械加工で
切削されるディスクと一体構造のものがある。なお、後
者の動翼2とディスク1とが一体構造のものを「ブリス
ク」と呼ぶ。
からなるものであり、内部に配される強化用繊維5を円
筒座標系(r:半径方向,θ:周方向,z:回転軸方
向)に沿う3次元配向とし、このように編み込んだ強化
用繊維5に対しセラミックス材料からなるマトリックス
6を含浸させたものである。
物、n軸ー3次元織物等が考えられる。また、強化用繊
維5は、前記ディスク中心からの距離が増すにつれて、
半径方向(r)への配向比率が増加するとともに、周方
向(θ)への配向比率が減少するように編み込んでい
る。図3は強化用繊維5の配向例を表したものである。
すなわち、この図において左端の番号(No)は測定位
置を示しており、番号が小さい方がディスク1のディス
ク中心に近く、番号が大きくなるにしたがい内端部分か
ら半径方向外方へずれる位置を表している。それら番号
の右側の欄は、強化用繊維5の周方向(θ)の配向比率
を1としたときの、半径方向(r)および回転軸方向
(z)の配向比率を表したものである。具体的に説明す
れば、番号1では、周方向の配向比率が1であるとき、
半径方向の配向比率は0.4、回転軸方向の配向比率は
0.1である。ここでは、番号の大きくなるにしたがっ
て、つまり測定位置がディスク1の外方にずれるにした
がい、周方向(θ)の配向比率に対し、半径方向(r)
の配向比率が増加しているのが解る。その右側の欄(V
f,Vf(r),Vf(θ),Vf(z))は、単位体
積当たりの強化用繊維の占める割合(%)を表してい
る。つまり、番号1では、単位体積当たり強化用繊維が
36.7%を占めており、その内、半径方向の強化用繊
維が9.2%、周方向の強化用繊維が24.6%、回転
軸方向の強化用繊維が2.8%をそれぞれ占めている。
この欄からも、測定位置がディスク1の外周方向へずれ
るにしたがい、半径方向(r)への強化用繊維5の配向
比率が増加するとともに、周方向(θ)への強化用繊維
の配向比率が減少しているのが解る。
るいは炭素繊維等が用いられる。その中で、例えば、無
機長繊維には次のものが挙げられる。 (1)元素組成がSiが45〜60wt%、Tiおよび
/又はZrが0.2〜5wt%、Cが20〜45wt
%、Oが0.1〜20.0wt%であり、かつ、 a)実質的にSiと、Tiおよび/又はZrと、CとO
とからなる非晶質、 b)上記非晶並びに500A以下のβーSiCと、Ti
Cおよび/又はZrCとの結晶質の集合体、もしくは c)上記結晶質並びにその近傍に存在するSiOxと、
TiOxおよび/又はZrOx(0<x≦2)とからな
る非晶質の混合系である。 (2)元素組成がSiが30〜80wt%、Cが20〜
70wt%、Hが2.0wt%以下であり、かつ、S
i、Cから実質的になる非晶質および/又は1000A
以下のβーSiCの結晶質さらに場合によっては炭素の
凝集体からなるもの。 (3)元素組成がSiが30〜80wt%、Cが10〜
65wt%、Oが0.05〜25wt%、Hが2wt%
以下であり、かつ、Si、CおよびOから実質的になる
非晶質物質、又は1000A以下のβーSiCの結晶質
の集合体と非晶質のSiO2からなる集合体。 (4)SiとNおよびO、C、H、金属類(元素周期律
表第II族〜VIII族の金属元素の群から選択される少なく
とも1種類であり、各元素の比率が原子比で表して、 N/Si 0.3〜3 O/Si 15以下 C/Si 7以下 H/Si 1以下 M/Si 5以下 (Mは元素周期律表第II族〜VIII族の金属元素の群から
選択される1種類または2種類以上)であり、かつ、X
線小角散乱強度比が1°および0.5°において各々1
倍〜20倍であるもの。 (5)Al、Si、BおよびOから実質的になり、ムラ
イトおよび/又はγーおよびηーアルミナの微結晶と非
晶質のSiO2の集合体であるもの。
Cが用いられるが、使用環境等を考慮して他の様々なセ
ラミックスを用いてもよい。また、その成形法として
は、CVI(Chemical Vapor Infiltration)法とPI
P(Polymer Impregnaion and Pyrolysis)法とを組み
合わせたものが用いられる。つまり、前記のように3次
元配向とした強化用繊維5に対して、1000℃に熱し
てガス化したSiCを付着させ、その後、ポリマーを含
浸させて焼成する工程を複数回(6回前後)繰り返し、
これにより、セラミックス複合材料を得る方法が用いら
れる。勿論、成形法はこれに限られることなく、スラリ
ー法、ゾルーゲル法等の他の方法を用いてもよく、ま
た、CVI(Chemical Vapor Infiltration)法とPI
P(Polymer Impregnaion and Pyrolysis)法とのいず
れか一方のみを用いたものでもよい。
5を3次元配向としているから、2次元積層材を用いた
ときの問題である層間剪断強度が低下するという点は生
ずることなく、強度が著しく向上する。また、強化用繊
維を円筒座標系の3次元配向とし、しかも、ディスク中
心からの距離が増すにつれて、半径方向への強化用繊維
の配向比率を増加させるとともに、周方向への強化用繊
維の配向比率を減少させるように配設しているので、高
応力発生部分を効率良く強化することができる。つま
り、ディスク1は高速で回転するため、ディスク中心近
傍である内側部分では周方向応力が大きくなり、ディス
ク中心から遠く離れる外側部分では翼による遠心応力の
ため半径方向応力が大きくなる傾向にあるが、このよう
に高い応力が発生する箇所に、該高応力方向に沿ってよ
り多くの強化用繊維を配置することとなり、より一層効
率良く強度を向上させることができる。
ィスクに生じる周方向応力を半径位置に沿って調べたも
のである。このように周方向応力は、ディスク中心近傍
の内周部分では大きく、ディスク中心から遠く離れるに
したがって小さくなる。ところで、この図から明らかな
ように、従来のディスクは、半径位置にかかわらず周方
向強度が一様であるので、ディスク内周部分では余裕が
少なく、ディスク外周部分では過剰強度を有していた
が、本願発明のディスクは、ディクス内周部分では強い
周方向強度を有し、ディスク外周部分ではそれほど強い
周方向強度を有しないようになっている。つまり、要求
されるディスクの周方向強度曲線に合致した強度を有す
ることとなり、強化用繊維5によって効率良く強化され
ていることが解る。
い補強が行われていることは図3からも解る。すなわ
ち、図3の繊維含有率どうしを比較してみると、半径方
向(Vf(r))についてみれば内周部分から外周部分
に向かうに従い9.2,9.6,…というように次第に
大きくなっており、また、周方向(Vf(θ))につい
てみれば逆に内周部分から外周部分に向かうに従い2
4.6,24.9,20.5,…というように次第に小
さくなる傾向にある。繊維含有率が高いほど高強度が得
られることから、ディスクの内周部分では周方向が重点
的に強化され、ディスクの外周部分では半径方向が重点
的に強化されているのが解る。
ービン動翼のディスクを例に挙げて説明したが、本発明
は、これに限られることなく、圧縮機動翼のディスクあ
るいはブリスクにも適用できるのは言うまでもない。ま
た、上記した発明の実施の形態では、強化用繊維5を円
筒座標系の3次元配向としているが、これに限られるこ
となく、図4に示すように、互いの3軸が直交する直交
3次元配向としてもよい。
維を3次元配向としているから、2次元積層材を用いた
ときの問題である層間剪断強度が低下するという点が解
消でき、強度が著しく向上する。また、ディスク中心か
らの距離に応じて強化用繊維の配向比率を異ならせてい
るので、高応力発生部分を効率良く強化することができ
る。つまり、ディスクあるいはブリスクのように高速で
回転する部材では、ディスク中心近傍である内側部分で
は周方向応力が大きくなり、ディスク中心から遠く離れ
る外側部分では翼による遠心応力のため半径方向応力が
大きくなる傾向があり、そのような大きな応力に対向す
るよう強化用繊維の配向量を異ならせるようにすれば、
強度をより高めることができる。請求項2記載の発明に
よれば、強化用繊維を円筒座標系に沿う3次元配向とし
ているので、必然的に強化用繊維を高応力に合致する配
向とすることができ、理想的な強化が行える。請求項3
記載の発明によれば、高い応力が発生する箇所に、該応
力方向に沿って多くの強化用繊維を配置することとな
り、より一層効率良く強度を向上させることができる。
ある。
度を比較した図である。
である。
次元配向を示す斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 強化用繊維(5)を3次元配向とし、か
つ、ディスク中心からの距離に応じて前記強化用繊維の
配向比率を異ならせたことを特徴とするセラミックス複
合材料からなるディスクまたはブリスク。 - 【請求項2】 請求項1記載のセラミックス複合材料か
らなるディスクまたはブリスクにおいて、 前記強化用繊維の3次元配向を円筒座標系で行うことを
特徴とするセラミックス複合材料からなるディスクまた
はブリスク。 - 【請求項3】 請求項2記載のセラミックス複合材料か
らなるディスクまたはブリスクにおいて、 前記ディスク中心からの距離が増すにつれて、半径方向
(r)への強化用繊維の配向比率が増加するとともに、
周方向(θ)への強化用繊維の配向比率が減少すること
を特徴とするセラミックス複合材料からなるディスクま
たはブリスク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28369795A JP3231231B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | セラミックス複合材料からなるディスクまたはブリスク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28369795A JP3231231B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | セラミックス複合材料からなるディスクまたはブリスク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09125902A true JPH09125902A (ja) | 1997-05-13 |
| JP3231231B2 JP3231231B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=17668915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28369795A Expired - Fee Related JP3231231B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | セラミックス複合材料からなるディスクまたはブリスク |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3231231B2 (ja) |
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-
1995
- 1995-10-31 JP JP28369795A patent/JP3231231B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP3231231B2 (ja) | 2001-11-19 |
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